1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 20:37:42.16 ID:LlvaihIK0
キョン「それが今回の文化祭で話題になってるんだとよ」
古泉「なんでも『氷菓』とやら部誌を販売しているとか……なかなか売れているらしいですよ」
ハルヒ「ふぅーん。でも私達の映画の方が話題集めてるんでしょ?」
古泉「どうでしょう? 宣伝も兼ねて古典部に訪問をするのは?」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 20:42:23.02 ID:LlvaihIK0
折木「これで15冊っと、なかなかの売れ行きだな」
折木「しかし暇だな、まぁ暇なのがいいのだが……」
ハルヒ「ここが古典部のようね……ちょっと入るわよ」
折木「いらっしゃい」
ハルヒ「あんたが古典部?」
折木「はいそうです」
キョン(うーむ、こいつには色んな意味で親近感が湧くな)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 20:47:40.59 ID:LlvaihIK0
ハルヒ「しけた部室ね、お茶でも出ないのかしら?」
折木「すみません、そんな気遣い出来なくて」
古泉「いいですよ、えっとこれが氷菓ですか?」
折木「200円になります」
ハルヒ「キョン、財布持ってるわよね」
キョン「だが最初に読むのは俺だからな」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 20:54:26.08 ID:LlvaihIK0
折木「毎度ありー」
ハルヒ「古典部ってあんた一人だけなの?」
折木「他に3人いますが」
古泉「確か総務委員の福部くんがいたような」
ハルヒ「部長と話がしてみたいわ、あんたが部長なわけ?」
折木「いえ、部長は今頃クイズ大会にエントリーをしていると……」
ハルヒ「じゃあそのクイズに参加するわ、キョン走って来てエントリーしてちょうだい」
キョン「パシリじゃないんだぜ……」
折木(この人も苦労してるんだな)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 20:57:14.85 ID:LlvaihIK0
ハルヒ「あんたの名前は?」
折木「折木です」
ハルヒ「あんたイマイチパットしないわね……じゃあね」
折木「……どうも」
ハルヒ「古泉君、さっさと会場に行くわよ」
古泉「わかりました」
折木(ふぅ……疲れる)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:03:17.22 ID:LlvaihIK0
える「参加するにはあと二人必要なんですか!!」
運営生徒「はい、三人一組での参加になります」
える「こ、こまりました。でも伊原さんは漫画研究会で忙しいし、福部さんは他のチームに参加しているようで……」
運営生徒「あと5分で締め切りです」
える「わ、待ってください!!」
キョン「……はぁはぁ、何とか走って間に合ったが。受け付けで何か揉めてるな」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:08:05.99 ID:LlvaihIK0
キョン「受付まだ大丈夫ですか?」
運営生徒「はい、まだ間に合いますが」
える「すみませんでした。私諦めます」
運営生徒「次は三人で来てくださいね」
キョン(なんだ可哀想な奴だな……)
キョン(誘ってやろうか……)
キョン「 >>25
1、どうです? もし良かったら俺たちと組みませんか?
2、けっ、幸薄い奴だな
安価です
25 名前:ビチグソウンコ大便之助 ◆9Ce54OonTI [] 投稿日:2012/08/12(日) 21:11:45.93 ID:uciEtKAN0
1
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:15:50.51 ID:LlvaihIK0
キョン「どうです?俺たちと組みませんか?」
える「で、でも迷惑をおかけするかもで……」
キョン「連れの奴が結構気前のいいのが居るんで大丈夫です」
える「じゃあ、お言葉に甘えて……」
キョン「じゃあ、受付済ませときますね」
える「あ、ありがとうございます」
える(優しい人もいるんですね。でもどこかで見たことがあるような……お料理コンテストで……)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:21:23.50 ID:LlvaihIK0
ハルヒ「……で、可哀想だから誘ったの?」
キョン「……すまん」
ハルヒ「あんたにしては珍しいわね」
える「その……私邪魔でしたか?」
ハルヒ「いや、邪魔じゃないわ、逆に良かったわ。確かあなたが古典部の千反田さんよね?」
える「はい、そうです」
ハルヒ「私はSOS団の団長をしている涼宮ハルヒよ。このイケメンが古泉君」
古泉「お初にお目にかかります」
える「その……四人ですけど、どなたが出られるのですか?」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:24:43.78 ID:LlvaihIK0
古泉「でしたら私が抜けましょう」
ハルヒ「古泉君それでいいの?」
古泉「どうしてもこういう舞台の上に立つのは演劇で十分です」
ハルヒ「私達の活躍劇をしっかりと後世に伝える役目を古泉君に任せるわ」
古泉「ありがたき幸せ」
える「そ、それじゃ舞台に上がりましょうか」
キョン(古泉め、逃げやがったな)
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:32:20.93 ID:LlvaihIK0
司会「昨日は個人戦でしたが、今日は団体戦、チームプレイで勝ち進んでくださいね」
参加生徒「うぉーーー!!」
司会「それでは第一問、日本人に多い血液型は!?」
ぴんぽーん!!
司会「おっとこれは簡単過ぎたかな?福部君チーム、さぁ答えをどうぞ!!」
福部&谷口&国木田「A型!!!」
司会「正解、やはり簡単過ぎましたね」
える(福部さんのチームだ……)
キョン(谷口も出てたのか)
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:37:42.63 ID:LlvaihIK0
谷口「おい、キョン……くそぅ、どうしてお前は両手に花チームなんだよ!!」
キョン(気づかれたか)
ハルヒ「ゴチャゴチャうっさいわね、司会、早く次をいっちゃってよ」
司会「それでは第二問、アレクサンドロス大王が征服し……」
ぴんぽーん!!
司会「おっと、ここでボタンを押したのはSOS団!!果たして答えられるのか?」
える「す、すみません。押してしまいました」
キョン「でも答え分かってるんですよね?」
える「実は……分からないのです」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:41:55.67 ID:LlvaihIK0
える「で、でも分かります」
キョン「どっちなんですか」
える(みんなピリピリしているし、私が早押しして答えなければ……でも私分からないです)
ハルヒ「アレクサンドリア!」
司会「おっと、ハルヒさんが答えました。果たして正解なのでしょうか……」
える「そ、その涼宮さん? 分かってるのでしょうか?」
ハルヒ「分からなくて良いのよ、それっぽいこと言っちゃえばいいのだから」
える「涼宮さん……」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:45:00.51 ID:LlvaihIK0
司会「正解!!凄いですよこの大会」
ハルヒ「当てずっぽうで当てちゃったわ!!」
キョン「当てずっぽうかよ……」
える「す、凄いですね!!」
ハルヒ「分からないなら当てずっぽうでいいのよ」
える「はい!! 私どんどん早押ししていきます!!」
ハルヒ「その調子よ!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:50:46.51 ID:LlvaihIK0
キョン(こうして当てずっぽうで挑んだクイズ大会。しかしながら善戦していき、あと一問正解すれば優勝するところまできた)
キョン(当然のごとく俺はと言うと、楽しんでいる彼女らに挟まれながら、ただ時間が過ぎて行くのを待っていた)
える「す、涼宮さん!!最後の一問です!」
ハルヒ「えるちゃんもいい所魅せてるわね」
司会「SOS団の快進撃、あと最後の一問となりました。それでは第17問、果たしてSOS団が優勝するのか? 誰かが止めるのか? 運命の一問!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:54:06.51 ID:LlvaihIK0
司会「徳川綱吉は犬将軍、さて、徳川吉宗は?」
ぴんぽーん!!
司会「ここでSOS団のランプが光った!!さぁ答えをどうぞ!!」
える「それじゃ私が行きますね」
ハルヒ「えるちゃんいちゃって」
える「答えは……ね、猫将軍です!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 21:59:44.94 ID:LlvaihIK0
える「す、すみませんであいた」
キョン(クイズ大会はこの千反田さんが間違えてから、谷口のチームが勢いづき、そのまま優勝となった)
ハルヒ「気にしないでいいわよ」
える「涼宮さんたち、絶対優勝狙っていたんじゃ」
ハルヒ「優勝なんてどうでもいいわよ、それよりもその過程の努力が肝心なの」
キョン「殆ど当てずっぽうだったがな」
ハルヒ「うっさいわね。えるちゃん、あなた古典部には惜しい人材ね、どう? 良かったらうちにこない?」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 22:05:45.69 ID:LlvaihIK0
キョン「おい、古泉、この千反田さんって言うのは何か異世界人とか何かなのか?」
古泉「さぁどうでしょう。それよりもあの折木君に興味がありますが……」
キョン「やめろ、折木は俺のだ」
古泉「はい?」
キョン「な、なんでもない。それよりもハルヒ、本気なのか?」
える「残念ですが、私は古典部の方で精一杯なので……」
ハルヒ「そうよね、古典部も大変よね……」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/12(日) 22:10:13.26 ID:LlvaihIK0
ハルヒ「じゃあ、古典部をSOS団の支部にするからね!!これは団長命令で絶対だから!!」
える「その……SOS団って何でしょうか?
私気になります」
ハルヒ「えるちゃん、あなたをSOS団の支部長に任命します!!」
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える「……SOS団……ムニャムニャ……私、気になります……ムニャムニャ」
折木「こ、こいつ夢の中でも気になるのかよ」
終
夢オチです