8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 19:54:47.51 ID:xQPp1uLP0
古泉「……一晩でえらく髪が伸びましたね」
長門「情報操作は得意」
古泉「ポニーテール、よくお似合いですよ」
長門「……そう」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 20:03:06.12 ID:xQPp1uLP0
ガラッ
ハルヒ「あら、みくるちゃんはまだ来てないのね」
古泉「掃除当番で遅くなるそうですよ。彼は?」
ハルヒ「岡部に呼び出されて職員室。あのバカ、よほどテストの結果が悪かったのね……」
ハルヒ「それにしても、古泉くんと有希の組み合わせって、なんだか珍し……」
長門「……」
ハルヒ「……有希、その髪どうしたの!?」
長門「ウィッグ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 20:09:15.27 ID:xQPp1uLP0
ハルヒ「ああ、ウィッグ……そりゃそうよね、たった一日でそれだけ髪が伸びるはずないものね」
ハルヒ「……じゃなくて! どうしていきなりポニーテールにしたの!? あなたまさか」
長門「まさか、何?」
ハルヒ「っ……なんでもない!」
古泉「……」ニヤニヤ
ハルヒ「なによ古泉くん、言いたいことでもあるわけ?」
古泉「あ、いえ何も」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 20:38:26.47 ID:xQPp1uLP0
古泉「実は僕、ノーパン萌えなんですよ」
長門「ノーパンってなに?」
古泉「え」
長門「ノーパンってなに?」
古泉「いえあのですね」
長門「なに?」
古泉「ごめんなさいそんな冷ややかな目で見ないでください」
全力で保守
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 20:45:25.68 ID:xQPp1uLP0
長門「日本人ならパンよりお米」
古泉「ノーパンですね」
長門「しかしナンも捨てがたい」
古泉「カレーがお好きなんですね……」
いいぞみんなで保守をするんだ
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:11:28.90 ID:xQPp1uLP0
古泉「実は僕、ポニーテール萌えなんですよ」
長門「奇遇。わたしもポニテ萌え」
古泉「えっ」
長門「古泉一樹にはきっとポニーテールが似合うはず」
古泉「いえ、僕は男ですから」
長門「まかせて、情報操作は得意」
古泉「ちょっ長門さん、何をす、やめ、」
キョン「それでそんなことに……」
いつき「うぅ……」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:20:09.28 ID:xQPp1uLP0
キョン「お前も大変だな」
いつき「そう言ってくださるのはあなただけですよ。涼宮さんは不思議を見つけて喜んでいるし、朝比奈さんは……」
みくる『とってもかわいいです、古泉くん……いえ、いつきちゃん!』
キョン「ヤスミの時を思い出すな」
いつき「渡橋ヤスミさんが居なくなってから、ずっとさみしそうでしたからね。元気になってくれたのはいいのですが……しかし……」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:21:47.90 ID:xQPp1uLP0
いつき「あなたが唯一の良心です」
キョン「それにしても……特盛だな」
いつき「前言撤回します」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:24:06.68 ID:xQPp1uLP0
キョン「髪型もよく似合ってるじゃないか」
キョン「うなじが綺麗だぜ。ハルヒのポニテには劣るが」
いつき「うわあ気持ち悪い」
キョン「おいてめえ」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:28:02.47 ID:xQPp1uLP0
いつき「長門さん、僕を男に戻していただけませんか」
長門「拒否する」
いつき「そう言うと思ってました。しかしですね、いつまでもこのままでは生活に支障がでてしまいますから」
長門「いや」
いつき「お願いしますよ長門さん……そうだ、戻してくださる代わりに、なんでも一つ言うことを聞きますから」
長門「! その言葉は本当?」
いつき「神に誓って」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:31:50.21 ID:xQPp1uLP0
古泉「一晩寝たら元に戻っていました」
キョン「ちっ……そりゃよかったな」
古泉「なんですかその舌打ちは……」
キョン「誰だってむさ苦しい男よりは美少女を選ぶに決まってる」
キョン「それよりなんだ、まだ悩みでもあるのか? 表情が暗いが」
古泉(……いったい僕は何をさせられるんだろう)
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:34:45.73 ID:xQPp1uLP0
古泉「涼宮さんの記憶は長門さんがうまく改竄してくれました」
長門「情報操作は得意」
古泉「それで昨日の約束ですが……僕は何をすればいいですか?」
長門「……」
長門「わたしと付き合ってほしい」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:36:47.59 ID:xQPp1uLP0
古泉「わかりました。どこまで付き合えばいいのでしょう」
長門「えっ」
古泉「荷物持ちならお任せを」
長門「……」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:43:10.30 ID:xQPp1uLP0
長門「……夕飯の材料を買いに行く」
古泉「ではスーパーに行きましょうか」
古泉「た、たくさん買いましたね……」
古泉(これだけあれば一週間は保ちそうだ)
古泉「にんじん、たまねぎ、じゃがいも……今日の献立はカレーですか?」
長門「そう」
古泉「これだけの量を一人で……?」
長門「……少し買いすぎた」
古泉「え」
長門「あなたにも、一緒に食べてほしい」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:47:54.18 ID:xQPp1uLP0
古泉「それでは他のメンバーも呼んで、カレーパーティーというのはどうです?」
長門「……」
長門「……言ったはず。わたしは、あなたと、一緒に食べたい。二人で」
古泉「……!」
古泉「……わかりました。お邪魔させていただくことにしましょう」
長門「……」コクッ
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:50:47.89 ID:xQPp1uLP0
古泉「お手伝いしますよ」
長門「だめ。あなたはお客様」
古泉「そ、そうですか……」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:52:39.72 ID:xQPp1uLP0
古泉「いただきます」
長門「いただきます」
古泉「……」フーフー
長門「……猫舌?」
古泉「あ、すみません。つい癖で」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 22:58:06.18 ID:xQPp1uLP0
古泉「ごちそうさまでした。長門さんのカレー、とても美味しかったですよ」
長門「……おそまつさま」
古泉(お腹が結構キツい……)
長門「……古泉一樹」
古泉「は、はい」
長門「ごめんなさい」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 23:00:31.07 ID:xQPp1uLP0
古泉「えっ……何がですか?」
長門「あなたを勝手に性転換させたこと」
古泉「ああ、そのことですか。もう気にしてませんよ、ちゃんと元に戻してもらえましたし」
長門「本当に?」
古泉「もちろん」
長門「……よかった」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 23:04:31.00 ID:xQPp1uLP0
長門「わたしはあなたが怒っていると思っていた」
古泉「? 何故です?」
長門「わたしが付き合ってほしいと言ったとき、あなたは故意に話をすり替えた」
古泉「え?」
長門「男女交際を申し込んだわたしの言葉をわざと曲解した。だからあなたはわたしのことを嫌っているのだと」
古泉「えっちょっと待ってください」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 23:07:07.17 ID:xQPp1uLP0
古泉「付き合ってほしいというのは、買い物のことですよね?」
長門「違う。わたしはあなたに交際を申し込んだ」
古泉「本気ですか?」
長門「あなたこそ」
古泉(呆れたような視線が痛い)
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 23:09:56.03 ID:xQPp1uLP0
古泉「……僕はあなたのことを嫌ってなどいません。怒ってもいない」
古泉「少し勘違いがあったようですね……あはは」
長門「……では、わたしのことが好き?」
古泉「……」
長門「聞きたい。あなたの気持ちを」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 23:12:01.36 ID:xQPp1uLP0
古泉「……」
古泉「長門さん」
長門「……」
古泉「僕はあなたのことが好きだ」
長門「……!」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/28(土) 23:20:54.78 ID:xQPp1uLP0
***
キョン「それでそんなことに……」
古泉「うぅ……」
長門「古泉一樹の膝の上。幸せ」
古泉「あの長門さん、こういうことは二人きりの時だけに……部室ではちょっと……」
長門「拒否する」
古泉「そういうと思ってました。しかしですね、このままでは団の活動に支障が……」
長門「いや」
古泉「お願いしますよ長門さん……そうだ、膝から降りてくださる代わりに、なんでも一つ言うことを聞きますから」
長門「! その言葉は本当?」
古泉「神に誓って」
長門「……なら」
長門「ずっといっしょに居て」
おわり