1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:04:33.43 ID:BmyiL9jI0
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「…………」
キョン「ハルヒー」
ハルヒ「…………」
キョン「……」そ〜っ
古泉「おや、感心しませんね」
キョン「!」
古泉「あなたともあろうものが、寝ているのをいいことに胸を揉もうとするなんて」
キョン「古泉……いたのか」
古泉「あなたや涼宮さんが来るよりも前に、ね」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:10:21.08 ID:BmyiL9jI0
キョン「なら話が早い。何故ハルヒはこんなところで寝ているんだ?」
古泉「さあ」
キョン「さあって、お前」
古泉「五時間目にあった体育の授業で疲れたのではないでしょうか。その辺は、同じクラスであるあなたの方が詳しいはずですが」
キョン「……にしても、何も机の上で寝ることはないだろう」
キョン「別にやりたいわけではないが、これじゃあお前とチェスの決着をつけることもできん」
古泉「仕方ないでしょう。そうとう眠かったみたいですよ。僕の足にひっかかったのか、机にダイブしてまで寝始めましたからね」
キョン「ふうん……」そ〜っ
古泉「おや、いけませんね」
キョン「!」
古泉「あなたともあろうものが、涼宮さんのお尻を触ろうとするだなんて」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:14:05.87 ID:BmyiL9jI0
キョン「俺は別に……本当にハルヒが寝ているのか確かめたいだけだ」
古泉「だからと言ってお尻に触る必要はないでしょう」
キョン「細かいやつだな。とにかくこんなところで寝ちゃ風邪ひくし、起きた時体が痛むぞ。移動して……ん?」
キョン「お、おい古泉!」
古泉「なんでしょう?」
キョン「ハルヒの頭からこれ……血じゃないか!?」
古泉「確かにこれは……一体どういうことでしょうか」
キョン「どういうことも何もねえ!また宇宙人やら異星人がちょっかいを出してきたに決まってる!」
キョン「くそ、まさか、ハルヒを直接狙ってくるなんて……!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:17:38.30 ID:BmyiL9jI0
キョン「信じらんねえ」そ〜っ
古泉「おや、いけませんね」
キョン「!」
古泉「あなたともあろうものが、寝ている隙に股間を触ろうとするだなんて」
キョン「そんなこと言っている場合じゃねえだろうが!!」
古泉「落ち着いてください。まずは保健室に運ぶことが先決です」
キョン「分かった!俺はハルヒの胸を持つから、古泉は尻を頼む!」
古泉「それは……できませんね」
キョン「どうして!」
古泉「何せ僕は、今トイレを我慢しているところですから」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:21:13.34 ID:BmyiL9jI0
キョン「お前……ふざけるのも大概に」
古泉「僕は別に構いませんよ?ただ、立ち上がった瞬間に僕のお尻は音を立てて爆発します」
キョン「!それは駄目だ!部室が臭くなっちまう!」
古泉「八方塞がりですね」
キョン「くそ、宇宙人やらはこれを見越して攻撃してきたのか……!」
みくる「すみません遅れまいしたぁ〜」
キョン「朝比奈さん!丁度いいところに!」
みくる「はい?」
キョン「俺が朝比奈さんの胸を揉むので、朝比奈さんはハルヒを運んでくれませんか?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:26:09.93 ID:BmyiL9jI0
みくる「え?ちょっとよく、意味が分からないんですけど……」
キョン「ハルヒが大変なんです!とにかくお願いします!」
みくる「す、涼宮さんを運べばいいんですか?」
キョン「はい!俺は胸を揉みますから!」
古泉「いけませんね……」
キョン「古泉!」
古泉「さすがに見過ごせませんよ。どさくさに塗れて上級生の胸を揉もうとするだなんて」
キョン「うるさい。お前は早くトイレにでも行っていろ!」
古泉「おや、言いませんでしたか?立ち上がった瞬間にアウトなんですよ。八方塞がりと告げたはずでしたが」
みくる「ふええ、キョンくんも古泉くんも、そんなに怒っちゃだめですよぉ〜」
キョン「ちょっと黙っててください!」
ゴツン!
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:30:00.76 ID:BmyiL9jI0
みくる「ふえぇ〜……」
キョン「はあ、はあ……っ!?朝比奈さん!?」
キョン「古泉!いくらストレスが溜まっているからって、何も朝比奈さんを殴ることねえだろうが!」
古泉「おやおや、困りましたね。殴ったのはあなたですよ?」
みくる「キョ、キョンく……」
キョン「そんなわけないだろうが!」
ゴツン!
みくる「あうっ」
古泉「おやおや……フフッ。無意識での行動……あなたも涼宮さんに似てきたということでしょうか」
キョン「俺とハルヒが似てる?バカ言え、んなわけねえだろうが」
ゴツン!
みくる「」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:38:01.78 ID:BmyiL9jI0
キョン「くそっ、とにかく朝比奈さん。ハルヒを……っ!?」
キョン「朝比奈さん!朝比奈さん!!」
古泉「どうしましたか?」
キョン「朝比奈さんの意識がない……そんな。敵はもうすぐ近くに迫って来ているのか?」
古泉「いけませんね。となると迂闊に外には出られません。この場で解決する必要があります」
キョン「とりあえずハルヒを何とかしないと……包帯持ってるか?」
古泉「いえ、残念ながら」
キョン「バンドエイドもねえ……仕方ない、セロテープで代用するか」
古泉「それはいけません。剥がした時におでこがベタベタになる危険性があります」
キョン「ならどうしろってんだ!おい古泉!お前も動いて協力しろ!」
古泉「おやおや……相当慌てているようですね。僕のお尻からもう先っぽが見えていることをお忘れですか?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:41:13.20 ID:BmyiL9jI0
キョン「どうしたら、どうしたらいいんだよ……!」
キョン「こんなところで、ハルヒを死なせたくない。朝比奈さんだって、あんまり死なせたくない」
キョン「俺は……俺は……!!」
長門「……」
キョン「はっ!?」
長門「……」
キョン「長門お前……一体いつからいたんだ!?」
長門「……古泉一樹が足を引っ掛けて涼宮ハルヒを転ばせたところから」
古泉「おやおや……ふふ。液体が漏れてきました」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:45:40.24 ID:BmyiL9jI0
キョン「長門……そうだ!長門!!」
キョン(あれなら素材も柔らかいし、きっと包帯代わりに……)
長門「……」
キョン「長門、お前のパンツを貸してくれないか!?そうすればハルヒの血を止められる!」
長門「……私の下着を使用したところで、状況は何も変わらな」
キョン「お前はハルヒを見殺しにする気かよ!!」
キョン「なあ、お前が暴走した時止めてやったのはどこの誰だ!?」
キョン「お前が役立たずな時活躍したのはどこの誰だよ!」
長門「……それは、」
キョン「そう俺だ!だから頼む!パンツとブラを脱いでくれ!!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 10:56:32.81 ID:BmyiL9jI0
キョン「なあ長門!おい!役立たず!頼むよ!!」
長門「……分かった。なら、少し席を外してほしい。涼宮ハルヒにそう教わった」
キョン「ふざけんな!どこに敵がいるのかも分からないんだぞ?おいそれと出て行けるかよ!」
長門「…………」
キョン「長門……俺とお前の仲じゃないか」
長門「…………わかっ」
古泉「すみません」
キョン「……なんだよ古泉。お前に構っている余裕は」
古泉「トイレに行ってきてもいいですか?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 11:01:09.99 ID:BmyiL9jI0
キョン「は?お前立ち上がれないんじゃないのか?」
古泉「ええ、おそらく。立ち上がるどころか、足の指一本動かしただけで暴発します」
キョン「ならやめろよ」
古泉「ですが、タイムリミット三十秒を切ってしまいました。この場にいるよりかはトイレの方がよろしいかと」
キョン「うそだろ……おい長門。お前の能力でこいつの腸内を何とかできないか?」
長門「不可能ではない」
キョン「なら頼む。時間がないらしい」
長門「わかった。古泉一樹。少しの間目を閉じ」
古泉「オウッフ!!」
キョン「古泉!?」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 11:04:04.03 ID:BmyiL9jI0
キョン「おい古泉!お前まさか……!」
古泉「だ、大丈夫です……まだ三分の一しか出ていません」
キョン「十分出ているじゃねえか!おい長門!」
長門「だめ。古泉一樹の精神状態が落ち着いていないと標的が定まらない」
キョン「くそっ!一体どうしたらいいんだ……!ハッ!」
みくる「……」
キョン「そうだ……。出すところがあれば、いいんだよな」
みくる「……」
キョン「…………」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 11:08:04.33 ID:BmyiL9jI0
古泉「何を考えているのですか!それはいけません!」
キョン「でもそれしか方法はねえだろうが!大丈夫、朝比奈さんは俺が殴ったから気絶している!」
古泉「自覚があったんですか!?ならば僕の足に引っかかって気絶した涼宮さんでもいいはずです!」
キョン「お前、分かってたのか!?でも、でもよ!」
古泉「涼宮さんが気絶したのは僕の責任です。ならその役目を果たすのも、また僕の責任です」
キョン「古泉……分かった。長門、ハルヒを仰向けにしてくれ」
長門「……」
キョン「古泉。ズボンを脱いで、ハルヒの顔の上にまたがるんだ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 11:10:18.02 ID:BmyiL9jI0
古泉「準備が出来ました」
キョン「ほんとにもう出ているじゃねえか……。長門、ハルヒの口を開けてくれ」
長門「わかった」
キョン「古泉、いいか?」
古泉「ええ、問題ありません」
キョン「いくぞ……!」
ハルヒ「……んんー、あれ、あたしいつの間に寝てたんだろ……」
キョン「!?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 11:13:37.81 ID:BmyiL9jI0
ハルヒ「なんか頭痛いし……」
キョン「マズイ!長門、ハルヒの目を閉じろ!!」
長門「りょうかい」
古泉「もう我慢できません!!!」
キョン「待て!まだハルヒの口が開ききっていない!!」
ハルヒ「ちょっ、なに?真っ暗なんだけど!」
朝比奈「……ふえ、みなさん大声だしてどうしたんですかぁ……?」
キョン「くそ!」
ゴツン!
朝比奈「あうっ」
古泉「もう耐え切れません!!」
キョン「止むをえねえ!ハルヒ頼む、口を開けてくれええええ!!!」
ハルヒ「ええ?こう――ッ!?」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 11:15:37.05 ID:BmyiL9jI0
その日、神人の活動はより活発になり、古泉は残念にも命を落とした。
朝比奈さんは、頭のコブが消えない。
長門はあまり口を利いてくれなくなった。
ハルヒは――あれきり、顔を見せていない。
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/26(木) 11:16:08.79 ID:BmyiL9jI0
おわり。