4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 04:42:46.25 ID:Stq9TKgjP
冬月「まず風呂に入らないのか?」
碇「そうだったな」
冬月「沸かしてこよう」
碇「冬月」
冬月「なんだ?」
碇「お前も風呂の準備をしておけ」
冬月「本当にいいのか?」
碇「ああ、問題ない」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 04:49:40.78 ID:Stq9TKgjP
冬月「碇、準備が整ったぞ」
碇「ああ、今行く」
冬月「本当に…一緒に入るのか?」
碇「当然だ」
冬月「そうか…」
碇「嫌だとでも言うのか?」
冬月「そういうわけではないが、ただ…」
碇「受け入れろ」
碇「すべてはシナリオ通りだ」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 04:57:43.46 ID:Stq9TKgjP
碇「冬月、なにをコソコソしている」
冬月「私にも羞恥心というものはある。人間だからな」
碇「羞恥心か」
冬月「ああ」
碇「もとより人というものは裸だった」
碇「しかし知恵の実を食べたことで恥を知り、服をまとう」
碇「羞恥心とは弱い人間の証だ」
冬月「碇、私にはお前が何を言っているのかわからんよ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 05:05:12.38 ID:Stq9TKgjP
碇「冬月」
冬月「なんだ?」
碇「洗いっこだ」
冬月「洗いっこだと!?」
碇「どうした?早くしろ、出来ないのならば帰れ」
冬月「碇、ここは私の家だよ」
碇「ああ、そうだったな」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 05:10:12.21 ID:Stq9TKgjP
冬月「いくぞ、碇」
碇「ああ」
冬月「…」ゴシゴシ
碇「…」
冬月「痒いところはないか?」ゴシゴシ
碇「もう少し上だ」
冬月「ここか?」ゴシゴシ
碇「悪くない」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 05:17:21.31 ID:Stq9TKgjP
碇「冬月、交代だ」
冬月「もういいのか?」
碇「ああ」
冬月「そうか…では頼む」
碇「…」ゴシゴシ
冬月「碇」
碇「言わなくてもわかっている」ゴシゴシ
冬月「碇」
碇「なんだ」ゴシゴシ
冬月「上ではなく下だ」
碇「そうか」ゴシゴシ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 05:21:38.32 ID:Stq9TKgjP
碇「冬月、身体を流せ」
冬月「入るのか…」
碇「もちろんだ」ザバァー
冬月「ふふ…つくづく食えん男だ」ザバァー
碇「…」チョン
碇「冬月」
冬月「すこし、熱いな」チャプ
碇「ああ」チャプ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 05:27:03.71 ID:Stq9TKgjP
冬月「…」
碇「水だ…」
冬月「水を足すのか!?」
碇「ああ」
冬月「しかしそれでは…」
碇「構わん、やれ」
冬月「ふふ…これもゼーレのシナリオ通りというわけか…」キュッ
碇「冬月」
冬月「なんだ?」
碇「これは無関係だ」
冬月「そうか…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 05:51:35.88 ID:Stq9TKgjP
碇「出るぞ、冬月」ザバッ
冬月「少し早くはないか?」
碇「身体は芯まで温まっている。問題ない」
冬月「ではそうするか」ザバッ
碇「冬月、アイスが必要だ」
冬月「あいにく家にはないが…」
碇「買いに行けばいい」
冬月「そうだな…」
冬月「その時はお前も付き合えよ」
碇「わかっている」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 05:57:36.62 ID:Stq9TKgjP
碇「早くしろ、冬月」
冬月「碇、身体をしっかり拭かないと風邪を引くぞ」
碇「それよりも今はアイスだ」
冬月「仕方のないやつだ…せめて髪の毛は乾かしていけ」
碇「…」
冬月「そのままではハゲてしまうぞ」
碇「冬月」
冬月「なんだ」
碇「ドライヤーだ」
冬月「わかっている」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 06:05:36.69 ID:Stq9TKgjP
冬月「碇、もう少し遅く歩けんのか」
碇「アイスが待っている。ここで緩めるわけにはいかん」スタスタ
冬月「しかしだな…私の身体も考えてくれ」
碇「…」スタスタ
冬月「お前ほど若くはないのだよ」
碇「そうか」
冬月「…」
碇「お前の為ではない。風呂上りに汗をかきたくないだけだ」
冬月「碇…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 06:11:26.11 ID:Stq9TKgjP
イラッシャイマセー
碇「冬月、アイスは何処だ」
冬月「あそこだよ」
碇「…」タッ
冬月「走らなくてもいいだろう」
碇「….」
冬月「決まったか?」
碇「多いな」
冬月「悩んでいるのか?お前らしくもない」
碇「…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 06:17:02.52 ID:Stq9TKgjP
冬月「碇、こちらにも少しあるぞ」
碇「ああ、知っている」
冬月「見なくていいのか?」
碇「少し、高いから()な」
冬月「気にするな、私の日頃の感謝だ」
碇「…」
冬月「…」
碇「ハーゲンダッツ」
冬月「やはり、な…」
碇「抹茶だ」
冬月「わかっている」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 06:28:51.24 ID:Stq9TKgjP
冬月「やれやれ、コンビニへの往復がこれほど体に堪えるとは」
碇「そんなことはいい。早くしろ、アイスが溶ける」
冬月「ふっ…少し優しさを見せたと思ったら…」
碇「…」
冬月「気にするな。ほら、お待ちかねのアイスだ」
碇「ああ、やっとこの時がきた」パカッ
碇「…」シャクシャク
冬月「うまいか?」
碇「もちろんだ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 06:34:04.18 ID:Stq9TKgjP
碇「少し、冷えたな」
冬月「言わんことではない。布団に入れ、すでに用意出来ている」
碇「すまんな」
冬月「構わんよ」
碇「…」
冬月「…」
碇「冬月」
冬月「どうした?」
碇「なぜ布団が二枚ある」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 06:44:26.37 ID:Stq9TKgjP
冬月「なぜ、だと?」
冬月「布団がないと寝れないではないか」
碇「そういうことではない」
冬月「?」
碇「なぜ『2枚』なんだ、と聞いている」
冬月「ど、どういうことだ碇!?まさか…」
碇「先生、私が泊まりに来た理由…」
碇「わからないあなたではないでしょう?」
冬月「碇……!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 06:52:50.89 ID:Stq9TKgjP
冬月「な、なんのことかわからんな!」
碇「ふふ…冬月先生、やはりあなたは仕様のないほど潔癖性だ」
冬月「いいから布団に入れ。私はもう寝るぞ」
碇「わかりましたよ」
冬月「…」
碇「…」
冬月「電気、消すぞ」
碇「構いませんよ」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 07:00:44.24 ID:Stq9TKgjP
碇「…」
冬月「…」
碇「冬月先生」
冬月「…」
碇「寝たふりですか、あなたらしい」
冬月「…」
碇「ならば私にも考えがあります」ゴソゴソ
冬月「な!?」
碇「暖かいですね、冬月先生」ピトッ
冬月「碇…!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 07:11:55.31 ID:Stq9TKgjP
冬月「やめろ。離れるんだ碇」
碇「離れませんよ」
碇「あなたも心の何処かで離れたくないと思っているはずだ」
冬月「そんなことは…ない…」
碇「嘘は良くありませんよ、先生」サワサワ
冬月「ば、バカ!やめろ」バッ
碇「何をそんなに拒絶しているんです?」
碇「人類補完計画…」
碇「これはその前段階ですよ?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 07:22:05.61 ID:Stq9TKgjP
冬月「…」
碇「それに私がどんな目であなたを見ていたか…」
碇「わかっているのでしょう?」
冬月「し、しかし…」
冬月「しかし私はユイ君の代わりにはなれないぞ…碇」
碇「ふふ…それはお互い様ですよ、冬月先生」
冬月「本当にいいんだな?」
碇「もう決めたことです」
冬月「わかった…最後まで付き合うよ」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 07:31:25.30 ID:Stq9TKgjP
碇「いきますよ、先生。力を抜いてください」
冬月「あ、ああ…」
碇「くっ…」ギチッ
冬月「う…ぁ…」ヌププ
碇「はぁ…はぁ…全部、入りましたよ…」
冬月「ぅ…そうか…それじゃあ…」
碇「はい…これで人類補完計画は…完成です…」
冬月「やったな…」
碇「はい…」
シンジ「おめでとう」ガラッ
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 07:34:58.65 ID:Stq9TKgjP
碇「シンジ、なぜここにいる」
ミサト「おめでとう」
レイ「おめでとう」
アスカ「おめでとう」
リツコ「おめでとう」
加持「おめでとう」
マヤ「不潔です」
碇・冬月「ありがとう」
シンジにありがとう、ユイにさようなら
そしてすべてのホモ達に、おめでとう
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/23(月) 07:43:42.89 ID:Stq9TKgjP
次回予告
無事人類補完計画を完遂した碇ゲンドウ
世界は同性愛につつまれ新たなステージへと移る
パートナーを見つけられず、ホモだらけの街を一人歩くシンジ
心の隙間を埋められないシンジが出会った一人の少年とは?
さーて、この次も