1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:09:35.91 ID:cwZCGuBw0
長門「もっと強く」
古泉「このくらいで?」ぎゅっ
長門「……気持ち良い」
古泉「それは良かった」
キョン「説明を要求する」
古泉「見ての通り肩揉みですが?」ぎゅっ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:12:14.45 ID:cwZCGuBw0
キョン「何で古泉が長門の肩揉みをしてるんだ」
長門「罰ゲーム」
キョン「罰ゲーム?」
古泉「最近、みなさん来るのが遅いじゃないですか」
キョン「ああ、何か予定が詰まってるみたいだな。俺を含めて」
古泉「その間、長門さんとボードゲームをしてるんですよ」
キョン「負けた方が罰ゲームって事か」
長門「そう、勝者の命令を一つ聞かなければならない。……古泉一樹、手が止まっている」
古泉「これは失礼しました」ぎゅっ
キョン(だからって、何で肩揉み)
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:15:59.70 ID:cwZCGuBw0
キョン「星取りはどんな感じだ」
古泉「今のところ僕の全敗です」ぎゅっ
キョン「訊くだけ無駄だったな」
古泉「流石は長門さんです、お強いですよ」ぎゅっ
長門「……ぶい」
キョン「まあお前が弱いというのもあるけどな」
古泉「これは手厳しい」ぎゅっ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:20:17.85 ID:cwZCGuBw0
長門「古泉一樹、そのくらいで良い」
古泉「そうですか。満足されました?」
長門「素晴らしい。ゴッドハンドの称号を与えるべき」スッキリ
古泉「あはは。森さんに鍛えられてますからね」
長門「何ですと」
古泉「え?」
キョン「おい詳しく話しやがれ」
古泉「え?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:23:41.10 ID:cwZCGuBw0
古泉「詳しくって……森さんに肩揉みをさせられてるだけですが」
キョン「森さんの?」
長門「肩を?」
古泉「はい。訓練の後とか神人退治の後とか……」
キョン(何だ、こき使われてるだけか)
古泉「お風呂上りとか」
キョン「風呂上りだとっ!?」ダンッ
長門「聞き捨てならない」ギラッ
古泉「あれ、お二人とも怖いです」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:26:32.71 ID:cwZCGuBw0
キョン「長門、どう思う」
長門「まことに遺憾である」
古泉「政治家じゃないんですから」
キョン「おしおきが必要だと思わんか」
長門「厳罰に処するべき」
古泉「待って下さい、何でそんな事に」
長門「被告は静粛に」ギン
古泉「……はい」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:30:21.93 ID:cwZCGuBw0
キョン「さて、どうしてくれよう」
古泉(どうされてしまうんだろう)
長門「……古泉一樹」
古泉「はい」
長門「私も風呂上りの肩揉みを要求する」
古泉「え?」
キョン「え?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:34:12.58 ID:cwZCGuBw0
よるー
長門「よろしく」ホカホカ
古泉「あれっ!?」ビクッ
長門「どうしたの?」
古泉「何でもう夜に? というか何で長門さんの部屋に?」
長門「団活後、私と一緒に帰ってきただけ」
古泉「き、記憶に無い……」
長門「ではよろしく」
古泉「……」
長門「よろしく」
古泉「……はい」ぎゅっ
ふわっ
古泉(あ、石鹸のにおい……)ぎゅっ
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:38:21.39 ID:cwZCGuBw0
古泉(かわいいな、パジャマ姿の長門さん)ぎゅっ
古泉(……個人的には、ワンサイズ大きくして少しだぼっとさせて……)ぎゅっ
長門「もう少し内側を」
古泉(ワンピースも良いかもしれない、フリルがついたちょっと少女趣味な感じの……)ギュッ
長門「古泉一樹?」
古泉「わひゃい!?」ビクッ
長門「どうしたの奇声を発して」
古泉「い、いえすいません。パジャマはご自由にどうぞ」
長門「?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:42:09.47 ID:cwZCGuBw0
あさー
古泉(あの後、帰ってからいつも通り森さんの肩揉みもしたけど)
古泉(長門さんの時と違って変な事は考えなかったな)
古泉(まあ森さんと長門さんは違うし……)
キョン「よう古泉」
古泉「おはようございます。珍しいですね、登校中に会うとは」
キョン「それが妹の奴が――」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:46:00.00 ID:cwZCGuBw0
古泉(……森さんは鍛えてるだけあって筋肉の感触が硬めだけど)
古泉(長門さんは……)
キョン「――で、どっちが良いと思う?」
古泉「はい、柔らかかったです」
キョン「は?」
古泉「あれ?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:49:50.65 ID:cwZCGuBw0
ほうかごー
古泉「さて、本日も勝負と参りましょう」
長門「負けない」
古泉「いえ、今日こそ勝たせて頂きます」
長門「今日の種目は将棋」
古泉「……参りました」
長門「ぶい」
古泉(全駒は泣けますよ長門さん……)
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:53:03.44 ID:cwZCGuBw0
長門「罰ゲーム」
古泉「何なりと」
長門「……肩揉み」
古泉「ま、またですか?」ドキッ
長門「勝者の命令は絶対」
古泉「そうですけど」
長門「よろしく」スタンディンバーイ
古泉「で、では……」ぎゅっ
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:57:21.86 ID:cwZCGuBw0
古泉(流石に昨晩よりは落ち着いていられる)ぎゅっ
長門「古泉一樹」
古泉「はい」ぎゅっ
長門「昨夜、帰ってから、森園生に肩揉みをした?」
古泉「ええ、しました」ぎゅっ
長門「風呂上りに?」
古泉「そうですね」ぎゅっ
長門「……そう」ムスッ
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:01:05.65 ID:cwZCGuBw0
長門「何故、貴方が森園生に肩揉みをする必要がある?」
古泉「うーん、基本的に森さんには逆らえませんから」ぎゅっ
長門「そう」
古泉「まあ僕もお世話になってると思ってますし、お返しのような感覚です」ぎゅっ
長門「……そう」
古泉「僕も疲れてる時に全身マッサージを要求するのは勘弁してほしいですけどね、ははっ」ぎゅっ
長門「何ですと」
古泉「え?」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:05:45.66 ID:cwZCGuBw0
キョン「呼んだか長門」ガチャ
長門「呼んだ」
古泉「いや呼んでませんよね」
キョン「森さんに全身マッサージだと?」
長門「確かにそう言った」
古泉「それは言いました」
キョン「詳しく話しやがれ」
古泉「またですか?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:09:18.71 ID:cwZCGuBw0
ハルヒ「私達の出番って無いのかしら」
みくる「さぁ……」
ハルヒ「あれば良いわねぇ」
みくる「そうですね。……あっ、涼宮さん、これおいしいですよ」
ハルヒ「本当? ちょっと貰っても良い?」
みくる「はい、あーん」
ハルヒ「あー」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:12:46.26 ID:cwZCGuBw0
古泉「いや、肩揉みの延長というか、たまにフルコースを頼まれる事があるんですよ」
キョン「フルコースとな」
長門「もっと詳しく」
古泉「背中から始まって、二の腕、ふともも、ふくらはぎと。オプションで足裏と掌のツボ押し」
キョン「ふともも……だと……」
長門「風呂上りに?」
古泉「風呂上りに」
キョン「くそっ!」ダンッ
長門「……」ギラッ
古泉(怖い……)
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:15:45.86 ID:cwZCGuBw0
キョン「長門よ、このような暴挙を許してはならん」
長門「見過ごせない」
古泉「暴挙って……」
キョン「おしおきせねばなるまい」
長門「月に代わって」
古泉「セーラームーン?」
キョン「長門、今はプリキュアだぞ」
長門「迂闊」
古泉「そこはどうでもいいでしょう」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:20:03.75 ID:cwZCGuBw0
キョン「さて、どうしてくれよう」
古泉(あれ、この流れ昨日もやった気が)
長門「……古泉一樹」
古泉「はい」
長門「私も風呂上りのフルコースを要求する」
古泉「やっぱり」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:23:31.98 ID:cwZCGuBw0
よるー
長門「よろしく」ホカホカ
古泉「また時間を飛び越えた……」
長門「団活語、私と一緒に帰ってきて、夕食をとっただけ」
古泉「夕食までごちそうになったんですか!?」
長門「ではよろしく」ゴロン
古泉(……風呂上りの長門さんと布団だと……?)
長門「よろしく」
古泉「……は、はい」
古泉(理性総動員……!)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:28:49.21 ID:cwZCGuBw0
古泉(2、3、5、7、11……)ぐっぐっ
長門「……もう少し強くして良い」
古泉「そうですか?」ぐっ
長門「んっ」
古泉「!?」ビクッ
長門「どうしたの?」
古泉「いいいいえ別に!」ぐっぐっ
古泉(3.141592653589793238462643383279……)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:33:34.85 ID:cwZCGuBw0
古泉「次は腕、行きますね」
長門「お願い」
古泉(長門さん華奢だなあ……)ぐにぐに
古泉(宇宙人的な力が無かったら、ただの女の子だもんなあ……)ぐにぐに
古泉(いつも守られたり助けられたりしてるけど……)ぐにぐに
古泉(本来なら立場が逆じゃないといけないわけで……)ぐにぐに
古泉「……逆側、行きます」
長門 コクッ
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:38:12.57 ID:cwZCGuBw0
古泉「さて、次は脚なんですが」
長門「分かった」
古泉「ここらへんにしておきません?」
長門「……何故?」
古泉「だって……」
古泉(ふとももやる時とかお尻の近くまでいくし……)
長門「貴方がいつもやっている通りで構わない」
古泉「そうですか……?」
長門「お願い」
古泉「……はい」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:42:45.36 ID:cwZCGuBw0
古泉「ではいきます」
古泉(落ち着けー、落ち着けー)ぐっ
長門「んぅ」
古泉「ほぅわ!?」ビクッ
長門「どうしたの?」
古泉「ななな何でも……」ぐっぐっ
古泉(やわらか、いや感触を確かめては駄目だ!……ああぁでもやわらかい……)
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:47:22.96 ID:cwZCGuBw0
ハルヒ「私、いつも授業中は爆睡するんだけど、その日は起きててね」
みくる「はい」
ハルヒ「代わりにキョンが居眠りしてたのよ」
みくる「あー」
ハルヒ「船漕いでたから、面白いなーと思って観察してたんだけど」
みくる「はい」
ハルヒ「頭がカクンってなるリズムが何か良い感じで」
ハルヒ「そのうち私も寝ちゃったわ」
みくる「そうなんですかー」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:52:27.36 ID:cwZCGuBw0
古泉(2.718281828459045235360287471352……)ぐっぐっ
長門「古泉一樹」
古泉「はっ、はい?」
長門「もう少し上の方も」
古泉「う、上って……」
古泉(これ以上はもう殆どお尻……)
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:57:25.49 ID:cwZCGuBw0
長門「お願い」
古泉(……いける! お前ならやれる古泉一樹!)
古泉「で、では……」
むに
長門「ん……っ」
古泉(やばい)
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:02:51.64 ID:cwZCGuBw0
内なる古泉1『限界』
古泉(こらえて! 最後の砦なんです!)
内なる古泉2『次に声を出されたら駄目かも分からんね』
古泉(頑張って! 本当に! あとふくらはぎだけ!)
内なる古泉1『もうよくね? ガバっといかね?』
古泉(内なるっていうか天使と悪魔の悪魔側じゃないですか!?)
内なる古泉2『それが良いと思うわ』
古泉(天使はー!?)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:08:02.45 ID:cwZCGuBw0
古泉「お、終わった……」ぐったり
古泉(僕の理性もなかなかのものだ……)
古泉「長門さん、一通り終わりましたよ。ツボ押しはどうしますか」
長門「……」
古泉「長門さん?」
長門「……」スースー
古泉「寝てる……なんだ……」
長門「……」スースー
古泉「……寝顔、かわいいな」
内なる古泉ズ『よっしゃ、いける!』
古泉「黙らっしゃい!」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:13:16.84 ID:cwZCGuBw0
あさー
古泉(長門さんが寝てから、施錠して帰ったけど)
古泉(……眠れなかった。大丈夫かな今日)
古泉(今もまだ何となく感触が残ってるような……)ぐっぱ ぐっぱ
キョン「よう古泉」
古泉「おや、連日とは珍しい事もあるものです」
キョン「また妹の奴が――」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:18:53.60 ID:cwZCGuBw0
古泉(そういえば、何で僕は長門さんの部屋に行ってまでマッサージしたんだろう?)
古泉(あ、罰ゲーム……じゃないな、罰ゲームは部室での肩揉みだった)
古泉(森さんみたいに逆らえない上下関係というわけでもないし)
古泉(どうしてかな……)
キョン「――で、お前の今朝の献立は?」
古泉「よく分からないです」
キョン「は?」
古泉「あれ?」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:23:09.78 ID:cwZCGuBw0
ほうかごー
長門「昨晩は途中で寝てしまって申し訳ない」
古泉「いえ、マッサージする側としては嬉しい事ですよ」
長門「まさにゴッドハンド。素晴らしい腕前」
古泉「お褒めに預かり光栄です」
長門「では早速、今日の勝負を」
古泉「もしかして、勝ったらマッサージを要求とか……」
長門「……」
古泉「するんですね」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:29:04.77 ID:cwZCGuBw0
長門「駄目?」
古泉「いえ駄目というわけでは」
長門「ならそれで」
古泉「構いません。ただ、一つだけ訊かせて下さい」
長門「何?」
古泉「どうしてマッサージなんでしょう?」
長門「……」
古泉「……」
長門「今日はオセロ」
古泉(はぐらかされた?)
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:34:26.94 ID:cwZCGuBw0
長門「……」コト パタンパタンパタン
古泉(長門さんがこだわる理由が分かれば、僕の方の理由も分かると思ったんだけど)コト パタン
長門「……」コト パタンパタンパタンパタン
古泉(あっ、長門さんもよく分かってないのかな)コト パタンパタン
長門「……」コト パタン
古泉「あれ、黒が置けない」
長門「……」コト パタンパタン
古泉「……」
長門「……」コト パタン
古泉「黒が無くなった……」
長門「ぶい」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:38:59.32 ID:cwZCGuBw0
みくる「この間、夕方のテレビでプリキュアがやってました」
ハルヒ「再放送?」
みくる「はい」
ハルヒ「懐かしいわねー、キュアブラック、キュアホワイト。私は断然ブラック派だわ!」
みくる「え? ブラックとホワイト?」
ハルヒ「ブラックとホワイトでふたりはプリッキュアーじゃない」
みくる「ピンクとか緑とかが五人でイエスじゃないんですか?」
ハルヒ「え?」
みくる「え?」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:43:28.37 ID:cwZCGuBw0
長門「罰ゲーム」
古泉「マッサージですよね。また今夜、お邪魔すれば良いですか?」
古泉(再び頑張れ僕の理性……!)
長門「それは無し」
古泉「え?」
長門「変える」
古泉「そうですか」しゅん
古泉(あれ、何で残念だと思ってるんだろう)
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:48:49.23 ID:cwZCGuBw0
長門「……」バッ
古泉「……? どうされました、急に両腕を広げて」
長門「……」じっ
古泉「ああ、同じようにすれば良いんですか?」
長門「ぎゅってして」
古泉「!?」ビクゥッ
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:53:42.99 ID:cwZCGuBw0
古泉「そ、それは、あれですか、ハグ的な」
長門「『的』ではない。ハグそのもの」
古泉「え、あれ、あ、そうか、そうですね、ははっ」
長門「……」
古泉(どうしよう)ドキドキ
長門「勝者の命令は絶対」
古泉「……」
長門「ぎゅってして」
古泉「……はい」ぎゅっ
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:59:22.93 ID:cwZCGuBw0
長門「……」ぎゅっ
古泉(な、何で部室で抱き合ってるんだ僕達は)
長門「……」むぎゅ
古泉(も、もっと強くが良いのかな?)むぎゅ
長門「……」
古泉(やっぱり長門さん柔らかいな……)
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:04:19.45 ID:cwZCGuBw0
長門「理由」
古泉「はい?」
長門「罰ゲームに肩揉みを要求した理由」
長門「マッサージを要求しようとした理由」
古泉「ええ」
長門「……」
古泉「……」
長門「…………貴方に触れてほしかった」
古泉「え」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:09:39.56 ID:cwZCGuBw0
古泉(触れてほしかった? 僕に?)
長門「……」
古泉(別に僕は嫌じゃないから良いんだけど。というか僕だって長門さんに……)
古泉「……あ、そういう事か……」
長門「?」
古泉「…………えーと、ですね」
長門「何」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:13:56.70 ID:cwZCGuBw0
古泉「僕はもともと、森さんにマッサージしてるじゃないですか」
長門「……」コク
古泉「あれって、上下関係的に逆らいづらいのと、何だかんだ感謝してるお返しなんです」
長門「それは聞いた」
古泉「長門さんと僕との関係に上下は無いですし」
古泉「日ごろお世話になってますけど、そのお返しでマッサージはしませんよね」
長門「確かに」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:19:21.20 ID:cwZCGuBw0
古泉「何で、僕は長門さんにもするんだろう、って考えたんです」
長門「……」
古泉「さっきまで分からなかったんですけど、今、分かりました」
長門「何」
古泉「長門さんと同じです」
長門「同じ?」
古泉「ええ」
古泉「長門さんに触れたかったんです」
長門「……そう」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:24:08.15 ID:cwZCGuBw0
長門「もっと、ぎゅってして」
古泉「……」ぎゅっ
長門「……」
古泉「……」ぐい
長門「……?」
古泉「……」
長門「……あ」
チュッ
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:29:21.89 ID:cwZCGuBw0
そのごー
ハルヒ「あー、肩凝ったわ。ちょっとキョン、肩揉んでくれない?」
キョン「何で俺が」
ハルヒ「良いじゃない、別に」
キョン「それなら古泉にやらせたらどうだ。ゴッドハンドらしいぞ」
みくる「神の手ですか?」
古泉「ま、まあ一部界隈ではそう呼ばれていたりいなかったり」
ハルヒ「古泉君、肩揉み上手なの? ちょっとお願いしてみようかしら」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:34:30.38 ID:cwZCGuBw0
長門「駄目」
みくる「ふぇ?」
長門「古泉一樹に肩揉みをさせては駄目」
ハルヒ「な、何で?」
長門「古泉一樹がぎゅってして良い相手は、私だけ」
おわり
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 22:36:58.90 ID:cwZCGuBw0
みくる「出番ありましたねえ」
ハルヒ「最後の最後だったけど。出たと思ったら肩凝り抱えてるし」
みくる「まあまあ」
ハルヒ「今もまだ凝ってるのよねえ。あー」ぼきぼき
みくる「私で良ければ、肩揉みしますよ?」
ハルヒ「本当? じゃあお願い!」
みくる「うふふ、はぁい」ぎゅっ
長門は古泉の嫁であり古泉は長門の嫁である。異論は認める。
じゃあな!