5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 04:41:05.92 ID:rLWATczX0
キョン「なあ、国木田」
国木田「なんだいキョン?」
キョン「雷様っておへそ取るらしいぞ」
国木田「え?」
キョン「それも国木田みたいな可愛い子のおへそ」
国木田「か、かわいいだなんて///」
キョン「おい、大きな声出すと隣の谷口と古泉が起きちまうぞ」
国木田「ご、ごめん」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 04:50:21.74 ID:rLWATczX0
キョン「しっかし、お前は昔から怖がりだな」
国木田「そ、そんなことないよ」
キョン「中学の修学旅行でもお化け屋敷で泣いてたじゃないか」
国木田「そ、それは///」
キョン「佐々木は平然としてたのにお前は泣きじゃくって宥めるの大変だったんだからな?」
国木田「ごめん……」
キョン「いや、可愛いかったからいいんだけどな」
国木田「また……///」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 04:55:42.28 ID:rLWATczX0
キョン「そういや中学の頃は佐々木と俺で国木田を取り合ってたなあ」
国木田「……え?」
キョン「あ、お前は気づいてなかったのか?」
国木田「う、うん」
キョン「昼休みは俺と佐々木と毎日弁当食べてただろ?」
国木田「そうだったね」
キョン「あれはな俺と佐々木の国木田協定で取り決めたことなんだ」
国木田「……はい?」
キョン「お昼は一緒、下校は日替わり、後は自由にアプローチ!……これが国木田協定だ」
国木田「あ、なるほど……だから一緒に帰ってくれないこともあったんだ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:02:38.42 ID:rLWATczX0
キョン「あれは辛かったなあ……」
国木田「なんで?」
キョン「国木田と連れション行こうものなら佐々木に首根っこ掴まれて屋上立ったし……」
国木田「佐々木さんてアグレッシヴなんだね……」
キョン「おう、かなり凄かったぞ」
キョン「男女別体育のプールの後なんか本当に凄かった」
国木田「どんな風に?」
キョン「出会い頭に回し蹴り」
国木田「……それは凄いね」
キョン「まあ、国木田への愛があったから痛くも痒くもなかったがな」
国木田「あ、愛だなんて///キョンったら……///」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:05:36.51 ID:rLWATczX0
キョン「ところで国木田」
国木田「なんだい?」
キョン「話は変わるが今夜は俺が国木田の雷様になってやるよ」
国木田「えっ?」
キョン「ムラムラしてきたんだよ」
国木田「こんなとこじゃダメだよっ……あ」
キョン「どれ、おへそを見せて見ろよ」ゴソゴソ
国木田「ちょっ……キョン!」
キョン「声出したら二人が起きるぞ」ゴソゴソ
国木田「……///」
キョン「ほほう、相変わらずデベソだなあ」ペロペロ
国木田「あ……やめ……」
キョン「なんだ?胸にもデベソがあるなあ……しかも二つとは」コリコリペロペロ
国木田「んっ……」ビクッ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:12:22.89 ID:rLWATczX0
キョン「む?胸のデベソが固くなってるぞ?」コリコリ
国木田「言わないで///」
キョン「期待してるんだろ?」コリコリ
国木田「き、期待なんて……ゴニョゴニョ」
キョン「いつもより起ち方がいいな」ギュッ
国木田「んっ……あっ……」ビクッ
キョン「隣に人が居るから興奮してるんだな……とんだ変態だ」コリコリ ギュッ
国木田「へ、変態なんかじゃ……んくぅ///」
キョン「口では何とでも言えるよなあ……でもこっちはもうこんなになってるぞ」サワサワ
国木田「あっ……そ、そこはダメぇ……」ビクビクッ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:18:39.76 ID:rLWATczX0
キョン「ははっ……もう準備万端じゃないか」サワサワ
国木田「……///」
キョン「……下、脱がすぞ」
国木田「う、うん」
キョン「……」ゴソゴソ
国木田「……///」
キョン「相変わらず可愛いな……お前のここは」
国木田「そんなこと……///」
キョン「……舐めるぞ」ペロペロ
国木田「あっ……」
キョン「ペチャ ピチャ ペロンペロン」
国木田「キョ、キョン!……あぁ……」ビクビクンッ
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:23:49.43 ID:rLWATczX0
キョン「ペロンペロンペロペロ……ふぅ、そろそろいいかな」グイッ
国木田「えっ?キョ、キョン?」
キョン「今までは愛撫までだったけど……今夜は一線を超えるぞ」
国木田「そ、それって……」
キョン「国木田……好きだ!付き合ってくれ!」ズニュ
国木田「んぎぃぃ!お尻の穴にキョンのがぁ!」
キョン「国木田ぁ!好きだ!大好きだぁああああああ!!」スパンスパン
国木田「ぼ、僕もだよ!僕も大好きだよぉおおおおおおお!!」
キョン「国木田の中すげぇ気持ちいい」スパンスパン
国木田「キョンのおちんちんも気持ちいいよぉ!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:29:55.90 ID:rLWATczX0
キョン「国木田……俺、もう……」スパンスパン
国木田「き、きてキョン!ちゃんと受け止めるからぁ……んっ」
キョン「く、国木田ぁああああああああああ!!!」スパンスパンスパンスパン
国木田「キョーーーーーーーーン!」
ドピュピュ
キョン「はぁはぁはぁはぁ……良かったよ国木田」チュッ
国木田「ぼ、僕も……///」
古泉(物音で目が覚めましたが……これはこれは……)
古泉(んふっ、これじゃあトイレに行きたいのに行けませんね……)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:34:20.12 ID:rLWATczX0
─翌朝─
キョン「ふぁあー……眠いな」
古泉「昨日はお楽しみでしたね」ヒソヒソ
キョン「後ろから耳元で囁くな!……お前、起きてたのか?」
古泉「あれだけ激しくやれば起きますよ」
キョン「……」
古泉「しかし、驚きましたよ……」
キョン「……なにがだよ」
古泉「国木田君が女の子だなんて」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:41:56.30 ID:rLWATczX0
キョン「な、何を言ってるのか……」
古泉「別に隠さなくてもいいんですよ」
キョン「……」
古泉「機関の仲間に調べて貰いました。彼……いや、彼女は家の都合で男として育てられた」
キョン「……」
古泉「国木田君自身は嫌でも親が許さない……彼女も辛かったでしょうね」
キョン「……そうだな」
古泉「でもあなたが国木田君に女としての喜びを……おっと、そんな怖い顔しないでくださいよ」
キョン「言っていいことと悪いことがあるだろ……」
古泉「んふっ、僕としては涼宮さんにバレなければどうでもいいことなんですがね」
キョン「……」
古泉「くれぐれも涼宮さんに見つからないように……とまあ、ここまでは機関の一員としての意見です」
キョン「?」
古泉「僕、個人としては貴方と国木田君を応援していますよ……それじゃあ、食堂で」
キョン「古泉……」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 05:56:23.33 ID:rLWATczX0
───
──
─
今はSOS団の合宿と言う名のお泊まり会に来ている。
近場の山のペンション──泉が手配したのは言うまでもないが。
ハルヒ「織り姫と彦星が逢い引きしてる瞬間をバッチリこの目で見るのよ!」
なんて、馬鹿げたことを言いやがったのが事の発端だ。
今回の合宿には、名誉顧問の鶴屋さんに国木田と谷口のおまけ付きだ。
しかし、先ほどの古泉には参ったな……。
いつからかは覚えていないが俺は国木田と体を重ねるようになっていた。
普通なら彼氏彼女で済む話なのだが──悪いことに国木田は周りから男として認識されている。
中学の頃は佐々木が国木田に惚れてはいたが、俺が国木田が女だと告げたら彼女は身を引いていった。
ん……?でも待てよ?本当にいつからだろう?
肉体関係のことではなく、国木田が女だということを。
──それを俺はいつ知った?
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:03:15.62 ID:rLWATczX0
キョン「本当にいつからだろうな……」
ハルヒ「キョーン!なーにボッーとしてるのよ!」バシッ
キョン「痛っ!……なんだハルヒか」
ハルヒ「なんだとは失礼ね!」
キョン「いや、悪かった団長様」
ハルヒ「ふ、ふん!わかればいいのよ!……食堂に行くわよ!」グイッ
キョン「お、おい引っ張るなよ!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:10:57.44 ID:rLWATczX0
─食堂─
ハルヒ「みんな揃ったわね!それじゃあ、天の川を祝してかんぱーい!」
鶴屋「かんぱーい!」カシャン
古泉「乾杯」カシャン
長門「……」カシャン
みくる「か、かんぱ〜いぃ!」カシャン
ハルヒ「古泉以外の男連中はノリが悪いわね……」
谷口「いや、朝っぱらからテンション高いのはな……」
国木田「ごめんね涼宮さん。ちょっと寝不足で……」
キョン「いや、まず天の川を祝して乾杯ってのが訳わからんだろ」
ハルヒ「はあ?」
キョン「まだ見えてもいないものを祝ってる意味がわからんと言ってるんだ」
ハルヒ「べ、べつにいいじゃない!そんなことより食事よ!」
キョン「はあ……」
ハルヒ「昼は遊んで夜は天体観測なんだから沢山食べとかないと体力保たないわよ!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:16:02.37 ID:rLWATczX0
国木田「……やっぱり涼宮さんておもしろいね」
谷口「なんだ?涼宮に惚れたのか?やめとけやめとけ」
国木田「そんなんじゃないよ……」チラッ
キョン「ん?なにか顔に付いてるか?」
国木田「い、いや別に……」
キョン「?」
古泉「んふっ……甘酸っぱいですね」
ハルヒ「しっかし、有希はよく食べるわねー」
長門「……」ハグハグ
鶴屋「この体のどこに入ってんだろねっ!」
みくる「ふぇぇ〜もうご飯5杯目ですぅ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:26:12.90 ID:rLWATczX0
古泉「ところで涼宮さん、今後の予定は?」
ハルヒ「さっきも言ったけど朝からお昼は遊ぶ!近くに川があるから沢遊びとかかな」
古泉「ふむ、それは楽しそうですね……よろしいかと」
ハルヒ「それで夜は天体観測!織り姫と彦星の乳くりあいを見るのよ」
キョン「はあ……」
ハルヒ「な、なによキョン」
キョン「いや、なんでもない」
鶴屋「じゃあ、ご飯を食べ終わったら川に行くのかい?」
ハルヒ「そうね……水温はまだ冷たいけど一応みんな服の下には水着を着てくること!いいわね!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:31:37.46 ID:rLWATczX0
谷口「ふひひ」
国木田「谷口気持ち悪いよ」
谷口「だってよー。水温が冷たい、山は肌寒い……後はわかるよな?」
国木田「全然わからないよ」
谷口「なっ?お前馬鹿か?濡れた上着をそのまま着とくと寒いんだよ!」
国木田「だから?」
谷口「上着脱ぐだろ?そしたら下は水着だろ?……な?」
国木田「はあ……」
谷口「なんでため息つくんだよ……」
キョン「お前が馬鹿なこと言うからだ」ベシッ
谷口「いてぇ!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:38:39.39 ID:rLWATczX0
ハルヒ「みんな食べ終わったわねー!それじゃあ各自着替えて川に集合よ!」
古泉「ところで」ズイッ
キョン「顔が近い……なんだよ」
古泉「国木田君はどちらの水着を着るのでしょうね」
キョン「……俺が知るかよ」ベシッ
古泉「んふっ、これは手厳しい」
国木田「……」イラッ
谷口「?どうした国木田?キョンと古泉なんか睨んで?……てかあいつらホモ臭いな」
国木田「きょ、キョンはそんなんじゃ!」
谷口「いや、冗談だって!……なにマジになってんだよ落ち着けよ、な?」
国木田「……」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:45:05.33 ID:rLWATczX0
─川辺─
ハルヒ「ほーら!みくるちゃん!冷たくて気持ちいいわよ!」バシャバシャ
みくる「ふぇぇ〜涼宮しゃんやめてくだしゃい〜」
ハルヒ「ほらほら、ちゃんと逃げないとビチョビチョになるわ……うわ!」バシャ
鶴屋「ハルにゃん隙だらけさ!」バシャバシャ
キョン「もうずぶ濡れじゃないか……」
古泉「んふっ、元気があって良いじゃないですか」
キョン「まあな……長門は読書か……」
長門「……」コク
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:51:31.91 ID:rLWATczX0
国木田「でもなんでスク水にパーカーだけなの?」
長門「替えの服を持ってきていない」
国木田「な、なるほど……」
谷口「なんだこの天国?俺ここにいていいの?いいんだよね?」
長門「……」ジー
国木田「ん?長門さんどうしたの?」
長門「……なんでもない」
国木田「?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:55:51.84 ID:rLWATczX0
谷口「よっしゃ国木田俺達もいくぞ!おりゃー!」ダダッ
谷口「冷たっ!あ、やべ足が!」バシャーン
ハルヒ「谷口のアホが転んだわよ!みくるちゃん!鶴屋さん!追い討ちかけるわよ!」バシャバシャ
谷口「あがっ!ごぼっ!息が!やめて!死んじゃう!」
キョン「なにやってんだか……」
古泉「青春ですね」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 06:59:32.45 ID:rLWATczX0
ハルヒ「キョーン!今から谷口をこの先の滝壺落とすから手伝いなさい!」
谷口「えっ?滝壺?……えっ?」
キョン「やれやれ……ちょっと行ってくる」タタッ
国木田「いってらっしゃーい……長門さん隣いいかな?」
長門「……」コク
古泉「貴方は水浴びしないんですか?」
国木田「ちょっと寝不足だしね……それに見ているだけでも楽しいし」
古泉「んふっ……そうですか」
ハルヒ「古泉君も手伝って!谷口が暴れて滝壺まで持ってけないから!」
古泉「今行きますよ!……それではまた後でお二方」タタッ
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:05:39.65 ID:rLWATczX0
長門「……」ジー
国木田「……」
長門「……」ジー
国木田「……な、なんで僕を見てるのかな?長門さん?」
長門「……あなたは誰?」
国木田「く、国木田だよ」
長門「……」
国木田「な、長門さん?」
長門「なんでもない。気にしないで」
国木田「う、うん」
国木田(僕ってそんなに印象薄いかなあ……)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:10:36.94 ID:rLWATczX0
谷口「ちょっ、何mあるんだよここ!」
ハルヒ「うーん、10mってとこかしら?」
みくる「ふぇぇ〜高いですぅ」
鶴屋「大丈夫大丈夫!落ちても死ぬ高さじゃないさっ!」
谷口「えっ?そんな……おい!キョン?古泉?俺達友達だよな?な?」
キョン「……」
古泉「……んふっ」
ハルヒ「さあ、キョン!古泉くん!やっちゃいなさい!」
谷口「いやぁあああああぁぁぁぁぁぁ!!」ドバーン
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:16:45.90 ID:rLWATczX0
─お昼─
ハルヒ「いやー谷口落としは楽しかったわね!」
キョン「お前なあ……」
鶴屋「でもあの後ちゃんと戻ってきて自分でまた飛び込んだのには惚れたね!」
谷口「そ、そうですか?」ヨッシャ!
ハルヒ「なに鼻の下伸ばしてるのよ!」ベシッ
谷口「あいた!」
古泉「んふっ……しかしこういうとこで食べるお弁当は格別ですね」
国木田「大自然の中で食べるお弁当ってなんで美味しいんだろうね」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:21:34.66 ID:rLWATczX0
長門「……」ハグハグ
キョン「ん?長門ほっぺにご飯粒付いてるぞ」
長門「?……とって」
キョン「別にかまわんが……」ヒョイパク
古泉「これはこれは……」
みくる「キョンくん……」
ハルヒ「あ、あんたなななに有希のほっぺたに付いたご飯粒を食べてるのよ!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:29:08.33 ID:rLWATczX0
キョン「い、いやいつも妹にやっている癖でだな……」
鶴屋「かぁー!こんな優しいお兄ちゃんを持って妹ちゃんは幸せだね!」
国木田「……」イライラ
キョン「……どうした国木田?」
国木田「……なんでもない」ムスー
谷口「あ、朝比奈さんほっぺにお弁当が……」
キョン「やめんか」ベシッ
谷口「いてぇ!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:31:50.50 ID:rLWATczX0
ハルヒ「さーてお昼も食べたし、また水遊びする?」
キョン「夜もあるしなあ……」
古泉「午後は休息を兼ねて自由行動で天体観測への英気を養うのがいいかと」
ハルヒ「それもそうね……よし!あ夕食まで自由行動ね!」
ハルヒ「寝るなり遊ぶなり好きにしなさい!」
ハルヒ「じゃあみくるちゃんは私に付いてきて」
みくる「?どうしてですかぁ〜?」
ハルヒ「散策よ!散策!この川の先に何があるか見てみるのよ!」
鶴屋「面白そうだねー!お姉さんも付き合うよ!」
ハルヒ「あら?鶴屋さんもくる?他には?」
谷口「じゃ、じゃあ俺も……」
ハルヒ「谷口だけか……まあ、荷物持ち位にはなるか」
ハルヒ「それじゃあまた後でねー!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:37:15.94 ID:rLWATczX0
古泉「さて僕達はペンションに戻りますか」
キョン「そうだな」
長門「……」コク
国木田「……うん」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:43:21.50 ID:rLWATczX0
─ペンション─
長門「……」クイ
キョン「ん?どうした長門?俺に用か?」
長門「……」コク
キョン「なんだ?」
長門「あなたと国木田は中学校からの同級生?」
キョン「そうだが」
長門「国木田は男性?」
キョン「あ、ああ」
長門「……」ジー
キョン「ぐ……」
キョン(長門になら本当のことを言っても……)
キョン「じ、実はな……」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:49:57.19 ID:rLWATczX0
─説明中─
キョン「……で国木田は女の子なんだ」
長門「いつから?」
キョン「いつからって産まれてからだろ?」
長門「あなたはいつ国木田が女性だと知った?」
キョン「いつって、そりゃあ……あれ?」
長門「覚えていない?」
キョン「いや待て……そんなはずは……」
長門「……この世界に於いて国木田が女性だったことはない」
キョン「なんだって?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 07:55:23.01 ID:rLWATczX0
長門「私はそう記憶している」
キョン「いや、でも……そんなことあり得んだろう」
長門「なぜ?」
キョン「なぜって……そりゃあ……」
長門「あなたは国木田の裸を見たの?」
キョン「えっ?」
長門「見たの?」
キョン「な、長門さん?」
長門「見たの?」
キョン「み、見ました……」
長門「……それで?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:02:31.97 ID:rLWATczX0
キョン「……見紛うことなき女性でした」
長門「……」ムスー
長門「あの個体は国木田ではない」
キョン「え?」
長門「上手く周りの人達の記憶操作と個体情報偽装をしてはいるがあれは──」
キョン「あれは?」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:05:32.00 ID:rLWATczX0
長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」
キョン「……本当に?」
長門「……」コク
キョン「……それでいつから国木田に成り代わってた?」
長門「おそらく、昨夜から」
キョン「なんだと……ほ、本物の国木田は?」
長門「わからない」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:13:25.04 ID:rLWATczX0
キョン「……」
長門「あの個体は国木田の思考をトレースしている模様。危険はないと思われる」
キョン「でも本物の国木田はどうするんだ?」
長門「大丈夫、私が見つけ出す」
キョン「……任せていいのか?」
長門「……」コク
キョン「頼んだぞ長門」
長門「……任せて」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:16:45.65 ID:rLWATczX0
─夜・天体観測─
ハルヒ「やっぱり山だと肉眼でも綺麗に見えるわねー」
みくる「綺麗です〜」
谷口「あ、朝比奈さんの方が綺麗です!」
国木田「満点の星空だねー」
古泉「涼宮さん、望遠鏡のセッティング完了しましたよ」
ハルヒ「よくやったわ古泉くん!どれどれ……」
鶴屋「お姉さんにも早く見せてくれないかなー?」
ハルヒ「ちょっと待ってて!うわぁ綺麗ねー」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:22:03.55 ID:rLWATczX0
古泉「微笑ましいですね」
キョン「……そうだな」
古泉「おや?顔色が優れないようですが?」
キョン「なんでもない……」
古泉「んふっ、ならいいのですが」
ハルヒ「古泉くーんなんかボヤけた!こっち着てー!」
古泉「今行きますよ」タタッ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:26:38.31 ID:rLWATczX0
キョン「長門……国木田は」
長門「見つけた」
キョン「……良かった」
長門「今は私の部屋で寝かせている」
キョン「それであっちの国木田は?」
長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースと言うこと以外はわかっていない」
長門「情報統合思念対にアクセスしたが当該情報は規制されていた」
キョン「……お前の親分はなに考えてるんだろうな」
長門「……」
ハルヒ「キョーン!有希ー!あんた達もこれ見てみなさい!凄いわよー!」
キョン「やれやれ……行くか」
長門「……」コク
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:34:04.55 ID:rLWATczX0
─ペンション・寝室─
国木田「キョン……寝た?」
キョン「……いや、起きてるが」
国木田「今日は楽しかったね……そっちの布団に入っていい?」
キョン「……ああ」
国木田「へへ……///」ゴソゴソ
キョン「なあ、国木田」
国木田「なんだい?キョン」
キョン「お前、国木田じゃないんだってな」
国木田「……長門さんから聞いたの?」
キョン「……ああ」
国木田「僕ね、今日が終わったら消されるんだ」
キョン「え?」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:44:53.38 ID:rLWATczX0
国木田「元々はこの合宿限りで有機生命体の雌雄の性行為と感情に付いて学ぶ為に派遣されたんだ」
キョン「……」
国木田「いくら記憶改竄しても君の性格じゃ出会って一、二年の女の子に手を出せないだろ?」
キョン「そりゃあ……な」
国木田「だから国木田のバックボーンが必要になったんだ……」
キョン「……」
国木田「昨夜のが交わったのは初めてかな……///」
キョン「……」
国木田「僕は朝には本物の国木田に入れ替わってるはずだから……」
キョン「……」
国木田「……最後に抱いて?」
キョン「……わかった」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:56:31.72 ID:rLWATczX0
───
──
─
翌朝、目が覚めると俺の隣の布団には国木田が寝ていた。
まあ、一応確認して見たが確かに男に戻っていた。
やれやれ、情報統合思念体も訳のわからんことをしてくれたもんだ……。
国木田「キョン!楽しかったね!」
キョン「そ、そうだな」
国木田「ん?どうしたのキョン?」
キョン「いや、なんでもないぞ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 08:59:29.20 ID:rLWATczX0
国木田「あ、もしかして……昨日のこと思い出しちゃった?///」
キョン「なっ!お前!」
国木田「へへへ」
ハルヒ「ほんっとにあの二人中が良いわね……」
古泉「そうですね」
みくる「お似合いですぅ」
谷口「へっ!ホモカップルなんて羨ましくもなんともないぜ!」
鶴屋「本当は?」
谷口「……ちょっと羨ましいです」
長門「……」ムスー
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 09:05:01.98 ID:rLWATczX0
ここで記憶の改竄について話しておこう。
改竄されたものは3つ。
国木田が男から女へ。
国木田が男装して生活していた。
国木田と俺が中学の頃から恋仲だったと言うことをなかったことにした。
この3つだけだ。
中学の頃に佐々木から国木田を勝ち取って以来の──少し恥ずかしいがラブラブカップルなのだ。
しかし、俺はホモではない……と思う。
男、女、国木田、俺の性別分けはこうだからな。
まあ、ハルヒにはバイと思われてSOS団に加入させられたが……あながち間違ってないかもな。
国木田「キョン!絶対離さないからね!」ダキッ
キョン「おい、ベタベタするな……みんなが見てるだろ?」
おわり