5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 00:44:55.50 ID:AIOt00Zz0
長門「そう」
ハルヒ「……どこか具合でもわるいの?頭かな?頭よね?」
長門「そんなことはない。私は彼の為に実行したまで」
ハルヒ「は?……キョンの為?え?」
長門「……」コク
ハルヒ「詳しく聞かせなさい!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 00:50:23.49 ID:AIOt00Zz0
長門「彼が先週の団活中に古泉一樹と話していた」
───
──
─
古泉「いやはや最近は蒸し暑くてかないませんね」
キョン「ああ、そうだな」
古泉「こう蒸し暑いと下着が蒸れて気持ち悪くなりませんか」ズイッ
キョン「顔寄せるな気持ち悪い……でもさ、古泉」
古泉「なんですか?」
キョン「ムレムレの女の子のパンツって魅力的だよな?」
古泉「……はい?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 00:56:06.63 ID:AIOt00Zz0
キョン「梅雨時期だけの話ではないんだがな。この時期のパンツは特にいい塩梅になるんだよ」
古泉「は、はあ」
キョン「今は一日履いただけでムレムレだからなあ……」
古泉「そ、そうですね」
キョン「一週間、あるいは一ヶ月履いたパンツはどんな至高の一品になることやら」
古泉「……」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 00:59:56.36 ID:AIOt00Zz0
───
──
─
長門「……ということを話していた」
ハルヒ「……」
長門「私はもう少し熟成させてからパンツを彼に渡すつもり」
ハルヒ「……」
長門「……どうかした?」
ハルヒ「……有希、今すぐパンツを脱ぎなさい!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:02:53.75 ID:AIOt00Zz0
長門「なぜ?」
ハルヒ「キョンにパンツを渡す?そんなのダメに決まってるでしょ!」
長門「彼は喜ぶはず」
ハルヒ「喜んでもダメなの!」
長門「?」
ハルヒ「いいから脱ぎなさい!団長直々に洗ってきてあげるから!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:07:51.83 ID:AIOt00Zz0
長門「……拒否する」
ハルヒ「……実力行使しかないわね!」グイグイ
長門「やめて」
ハルヒ「脱がすわよ!」グイグイ
長門「やめ……」
ハルヒ「よっしゃ!脱がしたー!」スポーン
ハルヒ「ぐっ!?ぐぅあああああああ!!……ふみぅ」バタン
長門「……oh」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:14:15.97 ID:AIOt00Zz0
長門「これはどういうこと?」
長門「私のパンツを脱がせた涼宮ハルヒが絶叫し倒れた」
長門「理解できない」
長門「……とりあえず団長机に座らせておこう」
ガチャ
長門「……」ビクッ
古泉「おや、涼宮さんと長門さんだけですか?」
長門「そう」
古泉「ふむ……?涼宮さんはどうかされたんですか?」
長門「どうもしてない。眠ってるだけ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:18:22.13 ID:AIOt00Zz0
古泉「ただ眠ってるだけならいいんですが……おや?この布は?」
長門(パンツを回収するのを忘れてたいた……迂闊)
古泉「こ、これは!パパパパパパうぉげぇええええええええ!!」
古泉「目がシパシパする!?なにこれ!!ぐぅ、い、息が………」バタン
長門「……wow」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:23:42.07 ID:AIOt00Zz0
長門「古泉一樹も倒れた……不可解」
長門「……」
長門「古泉一樹もいつもの席に座らせておく」
ガチャ
みくる「ふぇ〜遅くなりました〜」
みくる「あれれ〜?涼宮さんと古泉くんは寝てるんですか?」
長門「そう」
みくる「ふぅ〜ん、珍しいですね〜」
みくる「あ、でも着替えるから古泉くん起こさなくちゃですね」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:28:51.18 ID:AIOt00Zz0
みくる「古泉くん着替えるから起きてくださ〜い!」ユサユサ
古泉「」
みくる「古泉く〜ん!起きて!」ユサユサユサ
古泉「」
長門(先ほどからの不可解な現象が解明するまでは詳しい話は避けた方が懸命……)
長門「朝比奈みくる。古泉一樹は疲れが溜まっていて起きない」
みくる「ふぇ〜、そうみたいですね……」
長門「私が古泉一樹を監視しておく、貴方は奥の方で着替えて」
みくる「わかりました〜」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:33:50.69 ID:AIOt00Zz0
みくる「あいた!」ズテーン
みくる「ふぇ〜痛いですぅ〜!何か踏んで……パンツ?」
長門(あ、また回収を忘れていた……)
みくる「なんでパンツがこんなとこに……うぎゃあああああ!!」
みくる「喉が!喉が焼けるぅ!!………あ」バタン
長門「……yeah」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:38:09.15 ID:AIOt00Zz0
長門「朝比奈みくるまでも……」
長門「少しこの現象を整理しよう」
長門「三人共に私のパンツを手に触れ、顔の近くまで持っていっていた」
長門「その後、三人は共に意識を失い卒倒した」
長門「古泉一樹は目がシパシパすると言い残し、朝比奈みくるは喉が焼ける」
長門「……実に奇妙。まったく理解できない」
長門「……とりあえず朝比奈みくるを定位置へ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:43:24.65 ID:AIOt00Zz0
ガチャ
キョン「うぃっーす、遅くなってスマン。岡部に捕まって……」
キョン「あれ?みんな机に突っ伏してるけどどうしたんだ?」
長門「……よくわからない」
キョン「わからない?長門が?」
長門「そう」
キョン「珍しいこともあるもんだな」
長門「今までの出来事をあなたに話す。一緒に考えて」
キョン「ん?お、おう」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:49:22.63 ID:AIOt00Zz0
─説明中─
キョン「うーむ……」
長門「なにかわかった?」
キョン「いや、わからんな」
長門「……そう」
キョン「たかが一週間履いたパンツの臭いで倒れるなんておかしいだろ?」
長門「……」コク
キョン「どれ、そのパンツを貸してみろ」
長門「……」スッ
キョン「おお、黒のパンツか……」
長門「正確には純白のパンツだった」
キョン「だった?……一週間の汗や垢やその他諸々でこんな漆黒に?」
長門「そう」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:53:51.67 ID:AIOt00Zz0
キョン「……」
長門「嗅がないの?」
キョン「……いや、なんだその……」
長門「あなたは一週間履いた女の子のムレムレパンツが好きだと言っていた」
キョン「ま、まあな……」
長門「ならば嗅ぐのが道理」
キョン「いや、でも長門は宇宙人だから性別なんて……なあ?」
長門「私は一応、女性体として作られている。すなわち女の子」
キョン「ぐぬ……」
長門「嗅いで」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 01:57:59.87 ID:AIOt00Zz0
キョン「!ま、まずは長門から嗅ぐべきだ!」
長門「なぜ?」
キョン「女の子が手料理を作った時なんかはな、まず自分がテイスティングするもんなんだ」
長門「……なるほど」
キョン「だから長門が嗅いでいい感じ!これなら嗅がせてもOK!という臭いじゃないとダメなんだ」
長門「わかった」
キョン「……ふぅ」
長門「……」スンスン
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:03:55.44 ID:AIOt00Zz0
キョン「ど、どうだ?」
長門「な、なんちゅうもんを嗅がせてくれたんや!!」
キョン「な、長門さん!?」
長門「まろみんなかに一本芯の通った何とも言えん深みがあるっちゅーか」
キョン「」
長門「瑞々しさん中にシュールストレミングやエタリんような芳しさもある!」
長門「まさに、パンツの最高傑作!これを超えるパンツはおまへん!」
長門「さあ、あなたの番」
キョン「……oh」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:09:15.13 ID:AIOt00Zz0
長門「嗅いで」
キョン「……」
長門「どうしたの?嗅いで」
キョン「……」
長門「私は嗅いだ。早く嗅いで」
ガチャ
谷口「ちぃっーす!キョン居るかー?」
キョン「!……スマン!谷口!」ガバッ
谷口「え?……なにこれ!なにこれ!顔が熱い!?」
谷口「俺死ぬの!?何も見えない聞こえない!!ぐ、息も、な、なんで……」バタン
キョン「ふぅ……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:14:01.31 ID:AIOt00Zz0
長門「なにしてるの?」
キョン「……これでわかっただろ?」
長門「……なにが?」
キョン「人間にとってはお前のパンツは劇物なんだよぉおおお!」
長門「……」ズーン
キョン「あ、いや、一週間履いたからこんなことになっただけで」
長門「……」
キョン「一日くらいなら割といけると思うぞ?な?」
長門「……そう」
キョン「お、おう……ってそういや今長門ってパンツは?」
長門「履いていない」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:18:14.69 ID:AIOt00Zz0
キョン「……替えは?」
長門「持ってきていない」
キョン「……そうだ!バックの中に」ガサゴソ
長門「?」
キョン「……お、あったあった。ほら」
長門「これは?」
キョン「絆創膏だ。しょうがないから今日はそれを貼っときなさい」
長門「わかった」
キョン「さて、谷口をロッカーに入れておくか」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:23:32.23 ID:AIOt00Zz0
キョン「よしっと……」バタン
古泉「う、うーん……はっ?」ガバッ
キョン「お、古泉。目が覚めたか」
古泉「え、ええ……ところで団室に来てからの記憶が曖昧なんですが……」
キョン「いや、俺はわからん」
キョン「俺と長門が団室に来たときには全員寝てたからな。な、長門?」
長門「……」コク
古泉「そ、そうですか……いや、嫌な夢を見ていたようです」
キョン「……どんな?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:29:57.47 ID:AIOt00Zz0
古泉「体を固定されてシュールストレミングを目に注がれる……そんな感じでした……」
キョン「ず、ずいぶんハードだな……」
古泉「夢で良かったです」
ハルヒ「んにゃー……おぅ!?」ガバッ
ハルヒ「はぁはぁはぁはぁ……あれ?私、生きてる」ペタペタ
古泉「涼宮さんおはようございます」
ハルヒ「へ?おはよう?……寝てたの私?」
キョン「ああ、俺達が来たときから今まで寝てたぞ」
ハルヒ「はあ、よかった……」
キョン「まあ、もう日が暮れてるし帰ろうぜ」
長門「……」コク
古泉「そうですね」
ハルヒ「よーし、じゃあ今日は解散!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:34:26.02 ID:AIOt00Zz0
─帰り道─
キョン「なあ、長門」
長門「なに?」
キョン「俺と古泉の他愛もない話を横聞きするなとは言わん」
長門「……」
キョン「だが、大半は馬鹿話で内容に虚偽が含まれてることも多々ある」
キョン「だから俺達の話を元になにかするときはやるまえに一言俺に言ってくれ」
長門「……」コク
キョン「よし、それじゃまた明日な」
長門「……」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/06(金) 02:39:39.99 ID:AIOt00Zz0
─その頃団室─
みくる「ふみゃ……はっ!?」ガバッ
みくる「うーん……なんか喉が痛いです……」コホコホ
みくる「あれ?誰もいない……」
みくる「寝てたら置いてたかれたのかな…………帰ります」
ガサゴソガサゴソ
ガチャバタン
谷口「うーん……暗い!あれ!何も見えな……目がシパシパする!?なに怖い!!」ガタンゴトン
谷口「なんか喉も焼けるように痛い!!……あ、意識が……」ガタン
おわり