長門「私の汗の匂いを嗅ぐ理由を教えて欲しい」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「ハルヒを徹底的に無視してたまに抱きついてみた」

ツイート

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 06:16:37.41 ID:K54tRT+L0

関係無いけど森さんSS書くね

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 06:24:01.51 ID:K54tRT+L0

キョン「…」

ガラーン

キョン「無人の我が家…」チラッ

『キョン(仮)へ。商店街の福引きで三泊四日の旅行が当たったのだけれども今日が使用期限だったから貴方は置いて行くわ、ごめんね(はぁと 母より』

キョン「待て待て待て、どうして息子を置いていくんだ?それでもあんた等は俺の血縁か?」

キョン「今日はSOS団バッくれれば良かったのか…、くそっ」

キョン「はぁ…適当に食って風呂入って寝るか」スタスタ

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 06:30:17.73 ID:K54tRT+L0

―翌日。

古泉「それはそれは…ご愁傷様です」

キョン「全く…生活費は置いてあるが普通置いていくかね…実の息子を」

古泉「もしかしたら実の息子ではなかったりするのでしょうか」

キョン「ニヤけられながら言われると存外傷付く」

古泉「これは失礼しました」

キョン「はぁ…自慢じゃないが家事とかは苦手なんだよな」

古泉「家事ですか…ふむ」

キョン「…何故お前が考え込むんだ」

古泉「良い考えが浮かびました」

キョン「…お前の企ては碌なもんじゃない気しかせん、やめろ」

古泉「ふふっ…楽しみですね」

キョン「人の話を聞け、こら」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 06:36:33.04 ID:K54tRT+L0

ハルヒ「それじゃあ今日の活動はここまで!寄り道はあまりしないように、以上っ!」

古泉「お疲れ様でした」

長門「…」

みくる「酒呑みt…はわわ、お疲れ様でしゅたぁ〜」

キョン(直帰するか…)

―――。

キョン「ただいまー、つっても誰もいな」

「お帰りなさいませ、ご主人様」

キョン「…」

キョン「…は?」ドサリッ

森「あら、お荷物が落ちましたよご主人様」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 06:42:47.95 ID:K54tRT+L0

キョン「えっと…何で森さんが此処に?此処俺の家…ですよね?」

森「それはですね」

トゥルルルルッ♪

森「あら、お電話ですね」スタスタ

キョン「ハッ!?ちょ…待って下さい、森さんが電話に出たら混乱が」

森「はい、キョンさんですか?今こちらに居ますよ…はい、代わりますね
ご主人様、どうぞ」ニコッ

キョン「あ、どうも…」

古泉『いかがでしょうか?ご主人様』

キョン「やっぱりか!やっぱり機関なのか!お前の所は何の機関なんだ!」

古泉『おや、何やらご立腹ですね?』

キョン「お前のせいだ、お前の」

古泉『ポニーテールで無かった事がご不満の様でしたら森さんに直接』

キョン「違うわ!アホか」ガシャンッ

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 06:50:33.79 ID:K54tRT+L0

キョン「全く…それで、今度は一体どういう理由からこんな事になってるんですか?」ジトーッ

森「はい、ご説明させて頂きますね
まあ理由は単純です、涼宮ハルヒ…彼女の行動、改変能力等に関わる貴方の環境が悪化する事による周りへの影響を懸念した結果、我々機関でサポートさせて頂く事になった次第でございます」

キョン「…そうですか」

森「他に何かご質問等はございませんか?」

キョン「森さんはおいくつですか?」

森「禁則事項となっております」

キョン(既視感だ…)

森「…」ニコニコ

キョン「えっと…ありません」

森「それではお食事の準備をさせて頂きますね」

キョン「…あの」

森「何でしょう?」

キョン「ポニーテールにしてもらって良いですか?」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 06:56:58.51 ID:K54tRT+L0

―――。

森「出来ましたよ、ご主人様」コトッ

キョン「今更ですがそのご主人様ってのは…」

森「駄目でしょうか?」

キョン「いえ、なんというかむず痒いと言いますか…決して嫌な訳ではないんですが」

森「ふふっ」

キョン「確かにメイドさんにご主人様と呼ばれるのは男が持てる夢の一つかも知れませんしその…」

森「冷めてしまいますよ、お食事」

キョン「あ…、済みません。いただきます!」

―――

キョン「ご馳走様でした!森さんの料理凄く美味かったです」

森「お粗末様です、そう言って頂けると作るのも苦ではありませんね」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:05:02.54 ID:K54tRT+L0

キョン「洗い物手伝いますね」

森「あ、こちらは結構です
それよりもそろそろお風呂が入る頃ですので入ってきて下さい」

キョン「な…何から何までありがとうございます」

森「いえいえ、ごゆっくりどうぞ」

キョン(任せきりで申し訳ないんだが…仕事を取る様な事をするとメイドとしてのプライドが傷付くのだろうか…何もさせて貰えん
いやまあ、普段の自分ならばおふくろに任せて怠けている訳だが…それでも他人に丸投げというのはどうにもバツが悪い、どうしたものか)ゴシゴシ

コンコン

キョン「ん?」ゴシゴシ

森「主人公的独白中申し訳ありません、湯加減はいかがでしょうか?」カラカラッ

キョン「」

森「失礼致します、お背中流させて頂きますね」ニコッ

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:13:04.73 ID:K54tRT+L0

キョン「…」ダラダラダラダラ

森「痒い所などございますか?」ゴシゴシ

キョン「アリマセン」

森「…」ゴシゴシ

キョン(まずい…この情況は非常にまずい…
思春期の健全な男子が色っぽい年上のお姉さんメイドと風呂に入るとかどこのお色気漫画だっ!)ドキドキ

森「流しますね」バシャアァァァッ

キョン(落ち着け俺、もし此処で健全だけど不健全な反応の一つでもしてみろ…間違いなくあのニヤケ顔が遠回しにからかいにくる!それだけは何としても回避せねば
明鏡止水というヤツだ、心を空にするんだ!)

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:20:22.10 ID:K54tRT+L0

森「横側、失礼致します」スッ

ぷにゅ〜ん

キョン「ッ!!!!!!?」

キョン(あた…今当たっ…森さんの良い感じにたわわな果実が!朝日奈さん程のボリュームは無いが素晴らしい弾力がぁぁぁぁぁぁぁっ!)

森「ん…もう少しで、ソープボトルに…」

キョン「あ…あの、森さん…当たって…ます」

森「え?」

むにーっ

森「あ…し、失礼致しました」カァッ

キョン(なにこの成人女性かわいい)

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:26:18.33 ID:K54tRT+L0

―――

森「先程はとんだ粗相をしてしまって申し訳ありません」ペコリ

キョン「い…いえいえ役得…でなくて気にしていませんから、えぇ!決して疚しい気持ちはありません!」

森「わたくしも入浴して参りますね」トタトタ

キョン「森さんの…入浴」ゴクリ

キョン「って猿か!ソロ活動覚えたての猿か俺は!」

※一見盆栽とかが趣味っぽいやれやれ系主人公のキョン君ですが健康的な男子高校生です


キョン「ソロ活動…はっ!?
よくよく考えたら出来ないじゃないか…家族がいないと言うのに」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:23:31.34 ID:BfVR3JXzO

おい森さんはどんな格好なんだ
メイド服のままか、水着を着てるのか、もしやバスタオル1枚なのか

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:30:06.65 ID:K54tRT+L0

>>30
背中を流しにきただけなのでどれでも

メイドとしてのプライドからメイド服
濡れると困るのでマイクロビキニだったりスク水だったりブラジル水着だったりバスタオルだったり

お好みの姿で良いのではないかと麿は思うのです

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:38:47.56 ID:K54tRT+L0

森「そろそろ就寝ですね」

キョン「あ…そういえば眠る場所はどうするんですか?」

森「わたくしはリビングのソファでも構いません」

キョン「そんな、駄目です
暖かくなってきたとは言え森さんをリビングでなんか寝かせられませんよ…
おふくろか妹の寝床なんかで良ければ使ってやって下さい」

森「ご主人様…」

キョン「じゃ…じゃあお休みなさい森さん」

森「はい、お休みなさい」ペコリ

―――


キシッ

キョン「ん…?」

森「ご主人様…」

キョン「んなっ…!森さん!?」

森「夜伽の時間ですよ、ご主人様…」

キョン「いやいやいや森さん何を…って、うっ」ビクッ

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:47:12.62 ID:K54tRT+L0

森「…ふふっ、こんなにも熱く雄々しく剛直を反り返らせて…とても立派な物をお持ちですね」スリスリ

キョン「くっ…森さん、これ以上は駄」

森「抑える必要なんてありませんよ、私は貴方の…キョンさん専属のメイドです」

キョン「…」ゴクリ

森「もしキョンさんがお望みでしたら如何様にも…好きになさって下さい、例えば―」

森「毎晩わたくしを慰みものにして、身体の奥にまでしっかりキョンさんのモノである"証"を、こびりつくまで流し込んで下さっても…ね」

キョン「う…」ゾクゾクッ

キョン(森さんに…?俺が…?)

森「あまり溜め込むと閉鎖空間が出来ちゃいますよ?」シュルシュル

森「さぁ、ご主人様…わたくしを貴方だけのメイドとして躾て下さいませ」パサッ

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 07:53:25.89 ID:K54tRT+L0

キョン「森さん…今更止めろなんて言わないで下さいよ」

森「さぁ、来て下さいご主人様」

キョン「…ッ!」ガバッ



キョン(それから何時間経ったのか分からん、ただ一つ分かるとすればそれは…)

ベトッ

キョン(先程まで見ていたのが夢、それも所謂淫夢であり情けない事に夢精してしまったという事だ…)

―――。

古泉「おはようございます」

キョン「…」ギロリ

古泉「おや、お気分がすぐれない様ですが…もしかして森さんはお役に立ちませんでしたでしょうか」

キョン「馬鹿を言え、俺のやることは何一つ無くなったぞ」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 08:02:22.90 ID:K54tRT+L0

古泉「それでは何故そのように…」

キョン「それ以上聞くな」

古泉「あぁ、なるほど…漸く理解しました」

キョン「お前に何が分か」

古泉「森さんの色香に健康的男子高校生の貴方は色々とのっぴきならない事になってしまっているのですね?」

キョン「超能力者かお前は!」

古泉「おっしゃる通り超能力者ですね」ニコニコ

キョン「…そうだったな」

古泉「まあ大体は分かりますよ、僕も貴方と同じ男子高校生ですから」

キョン「余裕溢れる顔で言われても厭味にしか聞こえんな」

古泉「変な所で狭量ですね…一応機関に拾われて心に余裕が出始めた頃には僕も森さんにどぎまぎさせられた事があったんですよ」

キョン「お前がね…どうにも想像付かん」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 08:14:42.09 ID:K54tRT+L0

古泉「あの人も仕事自体はそつなくこなしますけど機関に拾われた人間ですからね」

キョン「ん?話が繋がってなくないか」

古泉「そんな事はありませんよ、機関に拾われる境遇…それは一見して普通の人間と変わりませんが世間一般とは何らかの"ズレ"があっても不思議では無いんですよ」

キョン「…?」

古泉「ある人は"親からの愛情"が十分に与えられなかったり、それどころかもっと痛々しい環境に居たところ能力が顕れ機関に保護された人もいると聞きます」

キョン「それで…?」

古泉「恐らく…森さんには男女間にある"異性への意識"に関しての常識が欠落しているのではないかと」

キョン「昨日事故で触れ合った時恥じらっていたが」

古泉「流石に機関にきて幾数年経ってますからね、その間に多少は学んだのでしょうがそれでもまだ疎い様に僕は思えますよ」

キョン「…そうかい」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 18:17:30.47 ID:K54tRT+L0

眠くなった、投げるか

どうせ一時間で落ちんべ、気にせず寝よ寝よ

なんでまだ生き残ってんの…(←今ここ)

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 18:26:39.69 ID:K54tRT+L0

古泉「それにしても…んふっ」

キョン「気色悪い、何がおかしいんだ」

古泉「これは手厳しい、いえ…てっきり異性に対して興味が無いのかとばかり思っていました」

キョン「日々SOS団メンバーに囲まれても動じないお前が言える台詞でもないと思うがな…」

古泉「そう見える様に振る舞っているだけです」

キョン「…どうだか」

キーンコーンカーンコーン

キョン「予鈴か」

古泉「あ、そうそう森さんの件ですが…もし劣情を抑え切れないようでしたら少しくらい襲っても大丈夫だそうですよ」

キョン「ぶっ…!?おま」

古泉「それではお先に失礼します」スチャッ

キョン「…あの野郎、いつかあの忌ま忌ましいニヤけ顔を崩壊させてやる!」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 18:33:23.90 ID:K54tRT+L0

ハルヒ「という訳で今日の活動終わりねっ!それじゃあ部室の戸締まりよろしく」トタタタッ

キョン「相変わらず台風か、或いは暴走特急か、はたまた一人チキチキマシン猛レースみたいな奴だ」

長門「…誰があのマスコット犬?」

古泉「恐らく彼でしょうね」ジッ

キョン「誰がケンケンだ!」

みくる「はわぁ…キョンくんだから、うーん…キョンキョンでしょうか?」よちよち

キョン「朝日奈さん…俺がケンケンで確定なんですか…」

古泉「それはそうと早く帰った方がよろしいのでは?」

キョン「何故だ?」

長門「…あれ」クイクイッ

キョン「あれって言われても…って」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 18:40:55.50 ID:K54tRT+L0

森「〜♪」ヒラヒラ

キョン「ぶはっ!?もももも森さん!?」

長門「メイド力が…どんどん上がっている」カタカタ

みくる「ひゃわー、遠巻きに見てもメイドさんオーラに溢れてます…」

キョン「何故ここに」ダラダラダラダラ

古泉「貴方を迎えに来たという所でしょう、ついでに夕飯の買い物もするみたいですねぇ…トートバッグも持っていますし」

キョン「お前かッ!またお前の仕込みなのか!」

長門「状況を把握した、彼女は現在貴方専属のメイドとして従事している…
あのポニテにも納得」

古泉「早く行かないとより多くの人に見られますね」

キョン「覚えてろ古泉ッ!」ダッ

古泉「こんやは おたのしみ ですね」ニコニコ


今度メイドさんのPCゲーム(アダルト)を貸してあげよう
そう誓う長門さん(3歳)であった

長門「…」グッ

86 名前:>>85 最後の行前に 長門「…」グッ を入れ損ねた、補完頼んます[] 投稿日:2012/07/02(月) 18:48:47.90 ID:K54tRT+L0

キョン「森さん!」ダダダダダッ

森「あ、ご主じむぐっ」

キョン「かかか勘弁して下さい、森さんみたいな綺麗な女性にメイド服着せてご主人様とか呼ばせてると知られたら社会的死亡、もとい学内的死亡ですから!
というか私服とかなかったんですか?」

森「申し訳ありません…、服に関してはこの格好が実に馴染んでしまっているのでつい…」

キョン「石仮面じゃないんですから…はっ!?気配!」チラッ

ドサッ

wawawa「ごゆっくりぃぃぃぃぃぃ」シタタタタッ

キョン「お前の出番これだけかよ…」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 18:56:46.21 ID:K54tRT+L0

―――。

キョン(どんな苦行だ)

ヒソヒソ

森「今晩は何か食べたい物はございますか?」

キョン「えっと…はい、何でも結構です、はい」

森「かしこまりました」

ママー、アノオネーチャンオモシロイカッコシテルー
シッ、ミチャイケマセン

キョン(スーパーでメイドさん横に連れて買い物とか…ぐっ、世の奥方とお子様の眼差しが痛い)

森「〜♪」

キョン(こういう状態でも平然として居られるのは…自分の仕事への誇りか、或いは"ズレ"とやらなんだろうか?)

森「あ、デザートは入りますか?」

キョン「ん…?あ、ではアイスを」

森「はい」ニコッ

キョン(くっ…何という100万$のメイドスマイルポニテ風味だ!)

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 19:00:37.07 ID:K54tRT+L0

ここまで大雑把に書いたけど乗っ取りだから書き溜めとかは特に無いし方向性が定まらん…どうするか安価とか使った方が良い?

このスレの需要って森さんとのイチャラブ(非エロ)だよな?多分

92 名前:感動的な恋愛漫画や純愛ゲーみたいなオチは期待しないでくれ、むりぽ[] 投稿日:2012/07/02(月) 19:11:23.93 ID:K54tRT+L0

―――。

キョン(今夜はカレーハンバーグらしい、メイドさんが作る物にしては非常に所帯染みたメニューである
若い男子の食欲を考慮してボリューム重視のメニューにしたらしい)

ジューッ

キョン「うぉっ…肉を焼く香りと音だけで内蔵をえぐる様な空腹感が襲ってきた…」ゴクリ

森「もうすぐ出来ますからねー」カチャカチャ

キョン「はーい」ぐぅぅぅぅっ

森「くすっ…豪快な虫さんですね」

キョン「お恥ずかしい限りです」

キョン(そんな様なやり取りを数回している内に盛り付けまで終わった)

森「出来ましたよ、ご主人様」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 19:26:45.51 ID:K54tRT+L0

キョン「では早速、いただきます」

森「召し上がれ」ニコッ

キョン「もぐっ…」ピタッ

キョン(こ…これはっ、何という事だ…
カレーとハンバーグ、一見して普遍的で面白みの無い料理の組み合わせ…どちらも所謂B級グルメに分類されるメニューだ!
だがこのカレーはどうだろう?決して単一的な味にはならずカレーという香辛料と野菜達が奏でる大自然のオーケストラは辛み、甘味、コク、香り…いずれをとっても決して蔑ろにされず調和を乱していない!
口の中だけではない、目先に広がる雄大なる褐色の海はサフランライスと共に美しく宝石の様にその輝きを誇っている
鼻孔を突き抜けるスパイシーな香りが"食え"と遠い昔に置いてきた野生を呼び覚ます!
これがかの恐竜達が胸にたぎらせたワイルドロマンツェというものか!
だがそれだけには留まらない、香辛料の中に身を潜めていた甘味…野菜と果実が隠し持っていた舌殺しの麻薬!)

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 19:37:03.94 ID:K54tRT+L0

キョン(なんと言う事だ…カレーひとつで此処まで魂に響く事が人類創世から今の世までに在っただろうか?否!断じて否!
これは人類の進化である!インドのモノであったカレーを独自に進化させた人類は知覚しない内に進化していたのだ!日本の夜明けはとうに過ぎた!ジャポネーゼカレーレボリューション!
落ち着け俺、敵はカレーだけに非ず!)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙

キョン("こいつ"だ…ハンバーグ、男児ならばこのメニューが出てくれば大抵は篭絡される凶悪兵器…それがハンバーグ…
先にも音と香りだけで俺の胃袋を屈服させた肉料理界のギャング!
こいつを止める手立ては腹を満たす事だ!)スッ

キョン(少し切れ目を入れただけで溢れる肉汁、これは…表面を短時間で焼き上げ煮込む事で旨味を包んだのか?)

キョン「…」パクッ

キョン(こ…これはっ!!!?)

100 名前:80〜90年代ばりのデタラメ料理解説やりたくなっちゃった、てへぺろ[] 投稿日:2012/07/02(月) 19:46:54.83 ID:K54tRT+L0

キョン(なんと言う事だ…カレーと一緒に煮込んだのか…肉の表面の焦げ目に繊細なカレーの風味による衣が出来ている…それはまるで天女が纏う羽衣の様に俺を遥か高みへと導いてくれるかの様だ
前線基地より本部へ!聴こえるか!?
単体でさえ凶悪なギャングと自然のオーケストラが徒党を組んで俺の理性を略奪しにきた…この戦いは敗北だ、これは我々人類の敗北だッ!!全軍へ通達せよ!今満を持して…)

キョン「美ーーーーーーーー味ーーーーーーーーいーーーーーーーーぞーーーーーーーー!」ビカァァァァァァァァァッ


森「」

キョン「あ、2レスブチ抜き済みません森さん」

森「い…いえいえ喜んで頂けて何よりです」

キョン(綺麗な女性が作ってくれたという事実込みで更に美味い!)もぐもぐ

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 19:53:59.71 ID:K54tRT+L0

キョン「ふぅっ、ご馳走でした」パンッ

森「わぁ…」

キョン「ん?どうかしました?」

森「いえ、食後に勢いよく手を合わせる光景を初めて見たもので」

キョン「普段しないんですけどね」

森「あら」

キョン「きっと森さんが作ってくれたのが最高に美味しかったからでしょうね」ニンマリ

森「!」トクンッ

キョン「なんて、少しキザったらしかったですね」

森「…?…?///」ドキドキ

森(今のは一体…?この気持ちは何なのでしょうか)ドキドキ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 20:02:31.02 ID:K54tRT+L0

―――。

キョン「〜♪」

森「あ…あの、お湯加減はいかがでしょうか?」

キョン「えぇ…とても良いです
森さんもどうですか?なんt」

ガシャンッ

キョン「!?」

森「あああああの、申し訳ありません、きょ…今日はその、お身体を流せそうにありません!」トタタタッ

キョン「…」ポカーン

キョン(湯舟に浸かってる時点でもう身体洗い終えてるんだが…)ポリポリ

ピッピッ トゥルルルルッ トゥルルル…ガチャ

古泉『おや、森さんこんばんは』

森「え…エマージェンシーコールです!」

古泉『…と申しますと?』

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 20:51:10.35 ID:K54tRT+L0

―――。

古泉『なるほど、そんな事が』

森「今のままでは任務の継続は困難だと思われます、なので」

古泉『…問題ありませんね』ドキッパリ

森「え…?」

古泉『問題有りませんので任務の続行をお願いします』

森「いえ、ですから」

古泉『森さんの現時点での行動も折り込み済みです』

森「そんな話は聞いていませんが…」

古泉『新川さんにも聞いてみましょうか?』

森「…」

古泉『新川さん、かくかくしかじか…代わりますね』

新川『問題ありませんね』

森「!?」ガビンッ

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 21:00:42.93 ID:K54tRT+L0

古泉「という訳ですので増援の手配はありませんがまた何かあれば連絡下さい」ニコニコ

森『待っ…古いず』ブツッ

古泉「いやはや、中々楽しくなってきましたね」

新川「古泉君も人が悪い」

古泉「この位で調度良いんじゃないでしょうか、彼も彼女も鈍いんですから」

新川「初恋になるのでしょうかね、機関の一員として生まれ変わった彼女にとっては」

古泉「さぁ?それは涼宮さんでさえ知らない事でしょう

全くもって…僕の周りには恋に疎い人ばかりですね、ふふっ」


古泉「貴女は機関としての自分と一人の女性としての自分…どちらを選ぶのでしょうか?」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 21:08:27.10 ID:K54tRT+L0

―――。

森(困った…まさかバックアップ無しだなんて
私だって役目には自身がありますし普段ならサポートを必要とはしませんが
私にとってのイレギュラーさえも折り込み済みだなんて…とても不安です)

キョン「上がりましたよ、森さん」

森「ぴゃいっ!!??」ピョインッ

キョン「!」

森「あっ」グラッ

キョン「危な…」ガシッ

ドサッ!

キョン「…っ!」

森「あ…あ…」トクンッ

キョン「だ、大丈夫ですか?怪我とかありませんか?」

森(キョンくん…)トクントクン

キョン「森さん?」

森(キョンくん…触れたい、私に向けてくれるキョンくんの優しさに触れたい…)スッ

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 21:16:40.47 ID:K54tRT+L0

キョン「森さ…」グイッ

森(温かい…お風呂上がりだからでしょうか?とても良い匂い…動悸が止まらないのに落ち着く)トクンットクンッ

キョン「あ…あの」ドキドキ

森(まるで…私をあやす為にある匂いの様で…)スリスリ

キョン(反応が無い…意識はしっかりしてるし身体も普通に動いてる)

森(この匂い…もっと嗅いで居たい…)ぎゅうっ スンスン

キョン「…」ドキドキ

森「…はっ!?あ…わ、わたくしったら何という粗相を…!?」ズサッ

森「も、申し訳ありません」カァッ

キョン「け、怪我がなかった様で何よりです」

森「お…お風呂戴いて参ります」スタコラサッサ

126 名前:>>124 SO SE DA ! お前のおかげでイベント一個追加出来るわ[] 投稿日:2012/07/02(月) 21:31:36.47 ID:K54tRT+L0

キョン「ん…?」

シャッ サァァァァァァッ

キョン「雨か…まあ明日休みだし良いか、SOS団の野外活動も中止だろうし僥倖ってヤツだな」

キョン「テレビテレビ…っと」ピッ

TV「…でしょう。また、明日は雨の降る一部地域では雷を伴う大雨に変わる恐れがあります、ご注意下さい。次は週間予報です」

キョン「雷って…まさかこの辺りも大荒れになるんじゃないだろうな?
明日一日なら森さんが食料余分に買ってた様だから大丈夫だが」チラッ

ザァァァァァァッ

キョン「早くも雨足強くなってるじゃないか、やれやれ」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 21:40:11.57 ID:K54tRT+L0

森(大丈夫、落ち着いたから大丈夫!)

森「ただいま上がりました」トタトタ

キョン「お帰りなさ…」ドキッ

森「外…雨が降り出したんですね」

キョン「え…えぇ」

キョン(…上気した肌が実に色っぽい!ポニーテールならば赤みが射した色香溢れるうなじも堪能出来たな
いや、タオルで髪を巻いてるからうなじは見えるんだがやはりポニーテールが)

森「買い置きはしてありますし大丈夫ですよね」

キョン「雨の夜にうら若き?男女が一つ屋根の下とかムード有りすぎるだろう!」(流石森さん、安心です)

森「え!?」ドキンッ

キョン(しまった…本音を口走った、これは朝比奈さんに笑われても致し方無い程のうっかりだ)

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 21:46:52.37 ID:K54tRT+L0

キョン「…」
森「…」

キョン(沈黙が痛い、まだ"ケダモノ"とか罵られた方がマシかも知れない)

ゴロゴロ…ゴォォン…

キョン(ん?この音は)

森「え…、まさか…?」

キョン(雷か、予報よりかなり早かったな)

カッ ドガァァァァァァァンッ!

森「きゃあぁぁぁぁっ!」ビクンッ

キョン「森さん?」

森「うぅっ…」ブルブル

キョン「もしかして…雷苦手、なんですか?」

森「…」コクコクッ

キョン(涙目の森さんとか初めて見た)キュンッ

森「…」ビクビク

130 名前:※当然ですが森さんが雷苦手という設定はでっちあげです[] 投稿日:2012/07/02(月) 21:54:43.53 ID:K54tRT+L0

ザァァァァァァッ

キョン(どうしてこうなった)

森「も、申し訳ありません…」ぎゅうっ

キョン(まさか…女の子と付き合った事もない俺が)

森「無理を言ってしまって…」

キョン(母や妹以外の女性と…)

森「一人で寝るのが怖いんです」
キョン(一緒に寝る事になるとは!)

森(あぁ…キョンくんの匂い、これなら雷なんて)

ドンガラガッシャアァァァァンッ!

森(怖いのに代わりはありませんが先程に比べれば大した事はありません)

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 22:01:43.37 ID:K54tRT+L0

キョン(かわいいな、頼りになる年上の女性である森さんが雷に怯える
これが所謂"ギャップ萌え"とかいうヤツだろうか)ナデナデ

森「!?///」

キョン「嫌でしたか?」

森「い…いえ、問題ありません」ドキドキ

キョン(よく分からんが…愛でたくなるな)ナデナデ

森(もしかして…これが)トクンッ

キョン(まさかとは思うが)トクンッ

森キョン("恋"…?)ドクンッ

森(きっかけはなんでしょう?思い当たる節が多いかも知れません)

キョン(思い当たる節が無いな…料理が美味いとかそんな理由で恋したりする訳ないだろうし)

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 22:14:23.46 ID:K54tRT+L0

森(そういえば雷の音が気にならなくなってきました…今は)チラッ

キョン「Zzz…」

森(キョンくんの事が気になってしまいます
私は機関の一員であり涼宮さんの世界改編の被害を抑えなくてはいけない立場です
それ故に涼宮さんに取ってのキーパーソン、いえ…想い人と言っても決して過言ではないこの人に恋慕の感情を抱いてしまってよいのでしょうか?
答えは出ているはずです、私はあくまで機関の一員なのですから)

森「たった数日生活を共にしただけなのに…特別な事なんてなかったのに…」ぎゅっ

森「キョンくん…貴方を好きになってしまいました」

森(神様がいるのであれば教えて下さい
私のこの消え往く事が決められた想いは、何故)

森(生まれてしまったのですか…?)

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 22:34:04.00 ID:K54tRT+L0

―――。

キョン「またか、また起きたら困った状況か」

森「キョン…くん」ギュッ

キョン「…」

森「…良い匂い」スンスン

キョン(折角だし…たまには困った状況自体をうろたえず享受してしまうのも有りかも知れない
欲求の正当化なんてのは極一般的な人間なら誰しもがやっている事だ!)

森「ん…」

キョン「森さん…」ギュッ

森「えへへ…むにゃ」

キョン「森さんも良い匂いです」スンスン

キョンの携帯 <トゥルルルルッ♪

キョン「良い所で…というかこんな早朝からなんだというんだ」ピッ

古泉『おはようございます』

キョン「お前か」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 22:41:32.89 ID:K54tRT+L0

古泉『ご機嫌は如何ですか?』

キョン「頗る最悪だ」

古泉『おや、森さんの匂いを楽しんでる様はとても幸せそうに見えたのですが』

キョン「仕掛けたのかお前等」ビキビキッ

古泉『えぇ、実は森さんの訓練でしたのでその成果等を評価するのに映像としての資料が必要ですので』

キョン「どこにある言え今すぐ壊してくれる」

古泉『まあまあ、ギブアンドテイクですよ
貴方は暮らしのサポートを受けられる、こちらはデータを集められる…といった具合です』

キョン「一杯食わされた」

古泉『この資料は森さんの後学の為にしか使いませんからご安心を』

キョン「信じられるか、全く…」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/02(月) 22:46:10.74 ID:K54tRT+L0

古泉『だそうですよ、森さん』

キョン「」

森「…」

古泉『良かったですね、お互いがお互いの匂いを好きなようd』プツッ

森「キョンくんも…私の匂いを?」カァッ

キョン「言い訳はしません、はい
変態と罵られた社会的死を迎える覚悟も」

森「あの…私なら構いません、ですから…そのかわりと言っては何ですが

これからもたまにで良いので貴方の胸元を独占しても良いですか?」


‐FIN‐

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/02(月) 22:59:36.75 ID:K54tRT+L0

これ以上酷くなる前に止める

朝倉さん愛してるけどやって後悔するよりもやらずに後悔する派なんだよ俺



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:朝倉「キョンく〜ん、愛しの涼子が遊びに来たわよ」 キョン「帰れ」