1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:10:12.06 ID:ifcQUyuZ0
_,. -‐‐‐‐-ヽノ__
, '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
/レl::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヽ、
/ /l /ハ/l/!::::::::::::::::::::::::::ハ:::ト、::| ト、ヽ
/レ'::::l/::∧/ノ::::::::::::::::::::::::::l 1ヽjヽ、l:::ヽ!i
/::::::::::::::::::::::::::::::::::/|::ハ:::::::::V::::::::::::ヽ!:::::::l
/イ:::::::::::::::::::::::::::::::::/ l:! l:::ト::::::::::::::::::::::::::::::::l
' ´ リ!::::::::::::::::::::::/レ|/ lj l:ハ:::lノト、:::ハ::::::::::::!
|:イ::::::::::::ム::l‐' !_ ̄ ‐‐レ'_‐-l/、|:::::::::/
リ |:ト、::::ノ レィ'´l:ラiヽ '´iう:!ヽ i::::_/
{ヽ:l ー' ー' ' リ'`i
l ,ヘ! 〈l /ソ/
` y、 /-'´
ゝ、 -- ,イ
,.イ iヽ、 .イ `!、
,. ‐'´ ,' l l`! 丶 .__ ,. '´ |ヽ. l ヽ 、
/ ,.イ リ | | l `ヽ
/ /,イ { l ! \
/ / l l i |! \
l´ / l___ ____/ ハ ヽ
| ,イ r‐、_ ト、二ヽ_ __, '´__,.イ i i
l _,r' / ノ 〉l、:::::::::::`::::::::::::::/ r'´l lヽ、 |
ト、__ヌi´ '-‐'´ < ヽ::::::::::::::::::::::::/ > `ー‐┘ `ヽ、 / ,イ!
l l ヽ、ヽ::::::::::::::::::/ / メ'´ l
シンジ「最初は良かったんだ、最初は」
シンジ「いつも何するのも二人でいる」
シンジ「それが嬉しくて楽しくて当たり前になってた」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:14:16.52 ID:ifcQUyuZ0
シンジ「僕はもっともっと綾波が好きになったし綾波も僕を好きになってくれたと思う」
シンジ「勘違いする前に言っておくと僕は今でも綾波が好きだよ、それは変わらない」
シンジ「綾波も僕を好いてくれてることは自信を持てる」
シンジ「でも……綾波はその、なんていうか……僕を好きになりすぎてしまったみたいだ」
シンジ「最初は嬉しかった。いや、今でもそう思ってくれるのは嬉しいんだ」
シンジ「誰かが僕を必要としてくれる……ましてや自分が好きになって付き合う事になった相手だしそこに不満はないよ」
シンジ「でも、最近綾波は依存度と嫉妬心がヤバいんだ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:19:18.86 ID:ifcQUyuZ0
シンジ「初めは勘違いかと思った。次は大げさだなあと思った」
シンジ「でも、それが段々エスカレートしてきて、綾波にとっては普通の、当たり前のことになっている事実に気付いて、僕は少し恐くなった」
シンジ「彼女は僕が一緒にいないことを極端に嫌い、怯える」
シンジ「僕が他人と長くを話すのを嫌う。いや、綾波以外の何かに長く思考を奪われるだけで怯え、嫌がる」
シンジ「僕が女の人と話しているだけで相手の女の人を良く思わないし、それが男になっても少し緩和される程度」
シンジ「僕が本を読んでいるとその本にさえ嫉妬を覚えるみたい」
シンジ「嫌なわけじゃないけど、少し恐い。何か取り返しのつかないことが起きるような不安が消えないんだ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:19:56.08 ID:ifcQUyuZ0
通学
シンジ「あ、綾波おはよう」
レイ「……!」トタタッ ギュッ
シンジ「あ、あはは……」
レイ「……おは、よう……碇君」
シンジ「うん。もしかしてこの道まで僕が来るの待ってた?」
レイ「……」コク
シンジ(先週はもう一本向こうの道路だったな……こりゃうちまで迎えに来る日も遠く無さそうだ)
シンジ(女の子にそういうのさせるのってやっぱりよくないかな)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:20:23.88 ID:ifcQUyuZ0
シンジ「綾波」
レイ「なに?」
シンジ「もし良かったら僕が綾波の部屋までこれから迎えに行こうか?」
レイ「……良いの?」
シンジ「うん、綾波をこうやって待たせるよりはそっちの方がずっと良いよ」
レイ「……碇君」ギュ
シンジ「わっ!? みんな見てるよ綾波!」
レイ「……問題ないわ」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:23:53.90 ID:ifcQUyuZ0
トウジ「おっ、今朝も夫婦で登校かいな、ホンマ軟派な奴になったのうシンジ」
シンジ「からかわないでよトウジ」
トウジ「独りモンの僻みじゃ、諦めえ」
シンジ「何だよそれ」
ヒカリ「……」
ケンスケ「まあ実際、あの綾波が碇とこうまでなるは思わなかったな」
トウジ「せやせや」
シンジ「二人ともぐえっ!?」ギュッ
レイ「……」ジッ
トウジ「おーおー、尻に敷かれ取るぞシンジ、自分の相手もせえ言う目や。ほな馬に蹴られる前に自分の席にいこかケンスケ」
ケンスケ「そうだな」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:24:33.35 ID:ifcQUyuZ0
シンジ「あの二人は毎朝からかうんだから……」
レイ「……」クイクイ
シンジ「ああごめん、席に座ろうか」
レイ「……ええ」
シンジ「それで、やっぱり今日も先生が来るまで“ここ”に座るの?」
レイ「ええ」
シンジ「教室内ではみんなに見られるし少し恥ずかしいんだけど」
レイ「問題ないわ」スッ
シンジ(綾波がここ最近覚えたのは椅子に座ってる僕の上に座ることだ。この体勢で弱々しくワイシャツを掴まれると抵抗できないや)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:29:29.90 ID:H0wgXVT20
ヒカリ「い、碇君……ここ教室なんだけど」
シンジ(ああ、委員長は懲りずに今日もきたね。まあそれが仕事なんだろうけど)
レイ「……」ジッ
ヒカリ「まだ中学生のうちからそんなに密着してふしだらよ、不潔だわ」
レイ「……」クンクン
シンジ「わっちょっと綾波、人の首もとの匂いかがないでよ」
レイ「……碇君の匂いがする」
シンジ「そりゃそうだよ、僕以外の匂いがしたら驚きだよ」
レイ「……セカンドチルドレンや葛城作戦部長の匂いが混ざってることもある」
シンジ「そりゃ一緒に住んでればそういうこともあるよ」
レイ「……」ムー
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:29:48.51 ID:H0wgXVT20
, -――-、ゝ,,−- ,
./: : : : : : : : : : : : : : : ::\
./: :/´ ̄`ヽ,__/´ ̄`\: .:\
/./: : : : : : : : : : : : : : : : :::`ヽ ハ
/: : : : : : : : ::/ヾ、イ,,`ヽ; : : : : : : :\
イ/: : : : : : : : : ::| |: : : : : : : : ハ
i: : : : : : ::,イ∧::| .|: : : : : : : : !リ
. !イ: : : : :/卞.い| .リVヘ!\: : :|
. |:::::/,イ{::h!ゝ 、,イ{::hヾハrヽヘ!
. |::ヘ__,i.` ゝ┘ ´`ー┘´./ノル'リ
レイ´ } ∵ , ∵ k'
/:ハ. ′ /乃ヽ、
, イ: : : :::::;ヘ、 ー.つ /}: : : :::::\
. / : : : ::::/ ヽ /_L,_}______.ヽ
ヒカリ「ちょっと! ちゃんと人の話聞きなさいよ!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:38:19.19 ID:H0wgXVT20
レイ「……」ジロ
ヒカリ「う……」
ヒカリ「そ、そんな目で見てもダメよ! 碇君、貴方もそう思うでしょう!?」
シンジ「いや、あの、まあ……」
レイ「……」スッ
ヒカリ「あ、ようやくわかってくれ……ひっ!?」
,.、‐'"´:/:::::ィ:::/ :/ ヽ `ヽ、:::::::::\
,、' 7゛:::::::l:::::/ ::/ / j |\ ` ヾ、::::::::::\
/::::::::: l ::イ l / / !| _ヽ、 i、 ヽ::\_::ヽ
/::::::::i: ', l | ;l /_,、‐'゛_、.,,_ヽl \ ヽ::::::::::ヽ
i::::::::::::i, ノ、ヽヽ i ! |" ,'/!k;ヽ '゛ ` ノ\ `:、ヽi:::、::::ヽ
/:::::/:: i、,| ヽ>、、 ! ` ‐`゛´ _,.;'ィ::::::;:〉、 i、 i::::ヽ::::l
/イ::/i:: l、i`r'゛_>、-ヽヾ '゛´/::/:/ ヽ!':, | ::::ヽ::l
゛ ! |l '; !'、 ラ'lャr`< ‐ ,::゛ィ:::/ ゛ /! :::::`/
';!|!; '、`、'i `'゛ ` ´ /::/ / / i .:::::::l
ヽ!`;、ー`=- ,:: ''" /:/ ,.、''ッ‐',イ l ::::::/
li:::`ヾー /‐'゛,、': '" / /ノ:::/:l/
|l:::::::、`:.、_ / ィ´:::::/
'、;::i:: `i‐-ミ=‐ /:'゛ |!'!:/´
',:|ヽ 、ヽ 、 \ ´ ヽ
`:、\ヾ、ヽ、 `ー- 、..,,_ ヽ_ ,.、,_
` ヾ、\.、 i /'゛', i ,、 '"´  ̄``'' ー―ァ;;、、
`` '゛ ヽ ! ,、'゛ ,、:'´:::::::::::
ヽ l/ ,.、::'゛:::::::::::::::::::
/`i / _,、 :‐ '"::::::::::::::::::::::::::::::
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:43:23.42 ID:H0wgXVT20
ヒカリ「あ、その……」タジッ
レイ「……」
ヒカリ「ご、ごめんなさ……」
シンジ「綾波」
レイ「!」
シンジ「だめだよ、喧嘩しちゃ」
レイ「……」
レイ「……」キュ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:43:38.60 ID:H0wgXVT20
_-__‐、 ,
, -''_ 、_ ` \ `'- 、
/ ´, ,.-/ .'─、 ̄ 、` ー 、
,/ , ‐‐'/ / ゝ 、ヽ ヽ
/ / / | │ L. 、 .< ヽ
/ / ,/l .r ヽ L ヽ ヽ ヽ .!
│ ,゛ / l゙| .! ! ー.! | ! ( ヽ ゝ |
! / ノ ./ .! ! ! .、 l、 | .| ヽ │
/ 、 / /l | .ヽ l │ ! l .、 l | \
! ! l ,ト-= 、.‐- .、、 .! |.、/-从 │ .! /.!
l .、 ! _イ'l|'゙Tヨヽ、 .! ハ''l|''l丁Vヽ.! | ノ.'
`.! : j ヽ\ `‐´  ̄ /./ ` ー
||ヽ\ ヽ_`'' -- / / |.! l
ヽ\ .!.ヽ` ー'''´ ´ .'〃1 /lリ./
ヽ ー '-<  ̄ , ミ│.//゙/
`ヽヽ,-,、ヽ、 , ‐} ! /./
`.! `ー‐´ .!│` 「…………」
,rr'´冫 .!-ヽ
/ l´ !' | ゝ
シンジ「よしよし、そんな不安そうな顔しないで」ナデナデ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:43:57.95 ID:H0wgXVT20
ヒカリ「こ、殺されるかと思った……」ジョロロロ
ヒカリ(綾波さん……今碇君が止めなかったら私を殺してた……)
トウジ「ん? 何か変な匂いせんか?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:55:34.55 ID:H0wgXVT20
もしかしたら予兆はあったのかもしれない。
僕の不安が現実になる。
ただ、それを見ようとしなかっただけで。
気付こうとしなかっただけで。
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 16:55:54.17 ID:H0wgXVT20
レイ「……」ジッ
シンジ「え? ああごめん。ほら、綾波」ギュ
レイ「……碇君」キュ
シンジ「……」テクテク
レイ「……」テクテク
シンジ(綾波はとにかく僕に触れたがる)
シンジ(こうやって下校中も手を繋ぐのはもはや珍しくない)
シンジ(一緒に居る時は必ずと言って良いほどどこかが密着してる)
シンジ(学校とか、人目が多いところは自重してもらってるけど……だんだんその境目が曖昧になってきた)
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:03:49.39 ID:H0wgXVT20
シンジ(僕はほぼ毎日綾波の部屋に来る)
シンジ(時々綾波が僕の部屋にも来るけど、アスカと仲が良くないから圧倒的に綾波の部屋が多い)
シンジ「……もうこんな時間だね。綾波、そろそろ僕は帰るよ」
レイ「……」キュ
シンジ「綾波?」
レイ「……泊まっていけばいい」
シンジ(確かに僕は今までにも何度か綾波の部屋に泊まったことがある)
シンジ(べ、別にいやらしいことはしてないけど)
シンジ(でもそれは前もってミサトさんに言った上で準備して、尚かつ翌日が休みだったからで……)
シンジ「でも明日も学校だよ? 何も準備してないしミサトさんにも言ってない」
レイ「……」キュ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:04:20.00 ID:H0wgXVT20
シンジ「大丈夫だよ、これでずっと会えなくなるわけじゃない。明日にはまた会えるんだから」
レイ「……」ギュ
シンジ(今日は一段と離れたがらないな)
レイ「……碇君がいないこの部屋は、凄く、嫌」
シンジ「……綾波」
レイ「……碇君とこうなるまでは感じたことなかった。でも、今は碇君がいないこの部屋は、恐い」
レイ「……碇君を感じられないことが、恐い」ブルブル
シンジ「綾波……」ダキッ
レイ「あ……」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:09:02.76 ID:H0wgXVT20
.:/ / i ヽ ヽ:.
.:/ i i ノ ヽ:.
. :i i ! i | l ! i:.
.:| | l| ハヽ | i. | | リ/| ハヽ 、 li: .
. :!| ! レリ,.ゝトヽい| ノ/!_,iL,_'! 〉 l\: .
.:リ ヽ!| rやマ``' ' ゛ ´'!り シ゛ ! /: ∧:.
.;小、', ヽ_`゛ _ノ,//: / ,ィ; .
. :/\ヽ ハ\ヾ、. _'_ . ノ / ,イ: //ヾ:.
.:! ヽ`ヾヘソ心;.、 , イト!'´ // l:.
. :l iヽ \ `'ヽ..` '´,..:! // '、l: .
.:/ l ヽ ` 、 `、 / / / ノ ヽ:.
.:/ l i、 〈\ヾン゙イ :∨ i: .
.:l ヽ i`ソー`フ〉'ヘく,_、、:i i:.
レイ(碇君が帰ってしまった)
レイ(碇君がいないと私の胸はポッカリと空いてしまう)
レイ(これが寂しいという気持ち)
レイ(碇君がいると嬉しい。碇君がいないと寂しい)
レイ(早く明日になって欲しい)
レイ(碇君に会いたい……碇君に触れていたい)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:09:41.69 ID:H0wgXVT20
レイ(碇君はいつも私を受け入れてくれる)
レイ(私はそれが嬉しい)
レイ(本当はいつでも何処でも周りなんか気にせず受け入れて欲しい)
レイ(碇君といるともっともっと一緒にいたくなる)
レイ(碇君は周りの目を気にするけれど、それでも私を拒否することだけはしない)
レイ(それが、もっと私を暖かくする)
レイ(碇君と一緒に居る時の嬉しさには底が無い。青天井)
レイ(どれだけいっても、碇君は私を深く深く暖めてくれる)
レイ(碇君はどこまで行っても私を拒絶しない。無制限に私を……私だけを受け入れてくれる)
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:10:15.04 ID:H0wgXVT20
レイ(私は碇君が他の誰かと、何かと私以上に一緒にいることが嫌)
レイ(本当は、私と碇君だけの世界に閉じこもっていたいくらい)
レイ(碇君の瞳に映る物は私だけで、私の瞳に映る物は碇君だけ)
レイ(今の私にとっては碇君だけ。碇君がいればそれでいい。他のものなんていらない)
レイ(碇君にもそう思うほど、私を好きになって欲しい)
レイ(碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:19:22.38 ID:H0wgXVT20
翌朝
シンジ「……やっぱりまだインターホン壊れてる。仕方ないか」カチカチ
シンジ「入るよ、綾波? 約束通り迎えに来たんだけど……」
レイ「碇君!」ダキッ
シンジ「うわっ!? びっくりしたあ」
レイ「会いたかった……」
シンジ「綾波……」ナデナデ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:19:47.05 ID:H0wgXVT20
キーンコーンカーンコーン
トウジ「お〜いお漏らし委員長〜」
ヒカリ「……」グスッ
シンジ「綾波、帰ろう」
レイ「ええ」
シンジ「今日は久しぶりに僕の部屋にいこうか」
レイ「構わないわ」ギュ
シンジ「あはは……」ギュ
壁│コソーリ アスカ「……」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:20:19.66 ID:H0wgXVT20
シンジ「どうぞ」
レイ「……お邪魔します」
シンジ「うん、入ってよ」
レイ「ええ」
レイ「……? これ」 エロ本
シンジ「え? あっ!?」
シンジ(何であの本が出てるんだ!? あれは巧妙に隠してあったはず!)
レイ「……」パラパラ
シンジ「っ! あ、綾波……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:20:39.78 ID:H0wgXVT20
レイ「……碇君」ジッ
シンジ「な、何かな?」
レイ「この本、どういうこと?」
シンジ「ち、違うんだよ綾波! これはそう、その、トウジだよ!トウジが忘れていった本なんだ! 僕のじゃないよ!」
レイ「そう」
シンジ「う、うん!」ホッ
レイ「読んだの?」
シンジ「ええっ」ギクッ
レイ「読んだの?」
シンジ「そ、それはその……」
レイ「読んだのね」
シンジ「う……」
42 名前:ごめんAA使う[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:35:22.24 ID:H0wgXVT20
レイ「……」スタスタ
シンジ「その……んうっ!?」
._.,―-------、、
.,/゛ 、 `\
./ .゙ミ-. .'. .、.゙i、
iillllliiil‐、、、 、 `''-ュ .,,ヽ.、'i、.|
llllllllllliilli、|ミ,'ュ\r,、ヽ `i、! .|゙l ゙l
lllllllllllllllt,.゙l"‘`゙エ゙ミ':、゙l、|.| .| ,l゙
llllllllllll!「|,!'":、 ||l | .|彳.|| .,!,〈
llllllllll!ト`` ゙l ./.リil゙ | l,!,i叭`, ヽ.,,,,,,、
lllll!!li、 ゙l、 ゜}|,从ド `.U. ^`-、
!!イご:ハ,,、 .゙l'::'"゚i"゙. ,-ど,,il“ ヽ
ミ,!、``ヘ `''く| `''/i、|.l゙.| .゙° |
m、 |ヽ ,!"/゙‐|、 ゙l
,.`_ー-,..、 ヽヽ | .゙l..l゙゛^ ._/_
丶ミヽ,,_^'j. ヽ\ ゙l.//′ .'',,i´ ゙l
‐x,-,`'ヘ). .ヽ,)lミ!l゙` / |
ンチュゥゥゥゥウウウウウウウウウウッッゥッゥウウウウンンンュゥゥ
レロレロレロレロレロレロレロ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:37:29.41 ID:H0wgXVT20
シンジ「ぷはっ」
レイ「……」
シンジ「あ、綾波……?」
レイ「どうして?」
シンジ「えっ?」
レイ「どうして私にしないの?」
シンジ「どうしてって……」
レイ「あんな本を碇君が見るくらいなら、例え紙の中だろうと私以外の人を碇君が見るくらいなら私はいつでも私の身体を碇君に許すわ」
シンジ「!? ちょ、ちょっと待ってよ、僕たちにはまだ、その……早いよ」
レイ「ならどうして碇君はこの本を見たの?」
シンジ「それは……」
レイ「まだ早いならこれを見るのもいけないことになるでしょう?」
シンジ「そうだけど……」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:49:18.16 ID:H0wgXVT20
レイ「碇君がこの本を見たのは興奮するため? 知的好奇心のため?」
シンジ「……」
レイ「どちらにしろ、どんな理由でも私は碇君が望むなら碇君に私の身体を許すのに、どうしてこんな本を見て私を使ってくれないの?」
シンジ「ごめん」
レイ「……」
シンジ「……」
レイ「」スッ
シンジ「!? 綾波っ!?」
レイ「黙って」
シンジ「〜〜っ」ポロン ピーン
レイ「……」
シンジ「だ、だめだよ綾波、やめひゃああああっ!?」
レイ「……んちゅ、んっ、あむ」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:56:29.93 ID:H0wgXVT20
シンジ「う、うああ……ああああ!!!」
レイ「んっ、はむっ、んんっ、れろん」
シンジ「ひうっ」ビクン
レイ「れろれろれろれろ……」
シンジ「やっ、だめ……ちょっ、まっ……あうっ」
レイ「れろ……………」ピタッ
シンジ「はうああ……あ……え?」
レイ「」ジッ
シンジ「な、なんでやめ……あ」
レイ「……」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:56:55.81 ID:H0wgXVT20
. :/ / ヽ \: .
.:/ / i ヽ ヽ:.
.:/ i i ノ ヽ:. ニコ
. :i i ! i | l ! i:.
.:| | l| ハヽ | i. | | リ/| ハヽ 、 li: .
. :!| ! レリ,.ゝトヽい| ノ/!_,iL,_'! 〉 l\: .
.:リ ヽ!| rやマ``' ' ゛ ´'!り シ゛ ! /: ∧:.
.;小、', ヽ_`゛ _ノ,//: / ,ィ; .
. :/\ヽ ハ\ヾ、. _'_ . ノ / ,イ: //ヾ:.
.:! ヽ`ヾヘソ心;.、 , イト!'´ // l:.
. :l iヽ \ `'ヽ..` '´,..:! // '、l: .
シンジ「っ」
レイ「」パクッ
シンジ「〜〜〜っ!」
レイ「あむっ、ん、うぅん、んっ、はむっ」
シンジ「〜〜〜っ!!!!!!!!!」
シンジ(ダメだ、出る……っ! あああっ!)ビュクビュクビュク!!
レイ「……っ!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:58:32.95 ID:H0wgXVT20
, ─,
/,/´
_/'' ̄ ̄´/.,i―ー''''- 、
/ " `'、、
,r'_,, l
/,r' `' ,. ゙',
// ,, `'、. ..!
'ヽ-‐'" (⌒( ,,'、,!
│ ,i ._,, てノ 、 \ .ゝ
l‐ | .l、,'_,,、:! i !_,, \、\l
l゙ .! ,ik./∨ヽ,|,,レ l/ :| .、i|.|、 \| ─ヽ
| ,l l ,i| ,/ ,'゙゙゙"`.! l.l .!', ./.゛!|`i ̄.| .',`' , l、
,/″レ".l-" 、''(゙(゙7ヽ `「.ゞ`r7〉 ゙ンi! '!,! ,.. ----、、
',. ..ヽ .! . ̄ ; / .,i/ / \
\ヾxヽ 、 //∨l/ ,,-'"゙゙゙゙'' ,、 / ヽ
,, ‐ \\`、ハ ー ,r/!~ ,メ" 〉'/ `'、 / l
,,,-`、 '、゙''゙(ソ,,,_. -'゙, ' .` へ、 ..l / l
∠、 \ .ヽ │ .,-しヘJ | / !
,'゛ `ー、. `'' ,、 `l、⊂⊃'" ! / ,! / 、 |
l゙ `'、 .`ゝ 、゙!、 () !. / ,i' l゙ ,r' ! │
| ゙'、 . `'`、 ,,'゛ / // l !
| ', l しヽ . l / / // l l
.,! ' , .', .l {ノ /゛ / .// |. !
ー''''''゙ ̄ ̄`'\ l .゙', l , '', / ,r' // ! !
`―ー,j '、_,, ! い ,i" / / / ! !
/ ! .{ ,r| / ,' / ! l
| ,! ! / ,' / ./ / ! i
し_、 . ,ノ ,ゞ./ / ,,'../ ', ,!
`''ー、 ``'――'''^゛ / : レ-¬¬―-、 ./ / / l _,,,, -- ..,,_| ._..-,
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:59:37.01 ID:H0wgXVT20
シンジ「はぁはぁはぁ……あ」
レイ「……」
シンジ「ご、ごめん綾波!」
レイ「どうして謝るの? 碇君は悪くない」
シンジ「でも……」
レイ「……ペロ」
シンジ「!? き、汚いよ綾波、吐いて!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 17:59:57.52 ID:H0wgXVT20
レイ「碇君のものは汚くない」
シンジ「いや、そう言う問題じゃあ」
レイ「それより」
シンジ「?」
レイ「これから、碇君がしたくなったら私がするから、もうこういう本見ないで」
シンジ「っ! う、うん……」
レイ「……」ニコッ
レイ(碇君にあんなもの必要ないもの。他の女なんか必要ないもの。私以外必要ないもの)
襖│コソーリ アスカ「……」ギリギリ
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 18:10:08.73 ID:H0wgXVT20
思えば、この時からカウントダウンは始まっていたのかもしれない。
綾波と、ある意味一線……壁を越えてしまった日。
この日はこれで止めたけど、踏み出してしまった僕らが最後まで行き着くのは、当然の摂理で。
僕らはすぐにその日を迎えた。
知ってしまってからは、当然止めることなんて出来なくて。
むしろ、緩やかに下り坂を下りるボールのように、加速していく予感がしていた。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 18:10:32.07 ID:H0wgXVT20
シンジ「本当に良いの? 綾波」
レイ「ええ、来て碇君」
シンジ「……わかったよ」
シンジ(綾波の大事な所……毛がないんだ……)
シンジ(僕ももう痛いくらいに膨れてる)スッ
シンジ「行くよ……」ズチュッ!
レイ「……ひぅっ!」
シンジ「綾波!? 大丈夫!?」
レイ「だ、いじょ、ぶ、だから……うご、いて……? いかり、くん……」
シンジ「っ! う……ああっ」グチュッズチュッ
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 18:10:48.07 ID:H0wgXVT20
シンジ(なんて気持ち良いんだ……綾波は痛そうに時折顔を歪めてるのに……)
レイ「……っ……」ニコッ
シンジ(くっ! まただ! 僕と目が合えば微笑む)
シンジ(反則だよ綾波! そんなの、可愛すぎるじゃないか!)
シンジ(はぁっ、はぁっ、はぁっ!)
シンジ「で、出る、出るよ綾波っ! ……綾波!? 出るってば綾波っ!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 18:11:41.86 ID:H0wgXVT20
_,.- 、
. / ̄ ̄ ヽ _{ i ヽ ,
./ \ ,.イ j ! 、 r‐ 、
| ヽ ,.i j i _,... -― - 、/  ̄ヽ
| i | { | / ヽ,.\ 〉{ 、_)
| | ! ヽ_ _ ,.-、 ! | 、 ヽ }__/._/⌒! | ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ.!
| | r‐く ) ) } ヽ / ̄`ー― '´/ ! ! 、
| ヽ r'‐ r'-' ⌒ヽ / \ / | | / i
| 、 /ー' } \ / | | | ト
| ヽ | / `‐- .._ | !/ ├―'′ `ヽ!
l. \ ! /_ヽ ‐- ..._ ! | | |
.',. _,. -\ | / `ヽ ‐- ..| | |
. ヽ/ \! { >――- 、 ‐- ._ |___ |
/ | | / \ < `ヽ` !
! | / \ ` 、 /
. \___ノ / ヽ _  ̄`ヽ. /
>| 、 `ヽ ヽ,
/ ´,! ヽ \ }
/ / | |,.-‐  ̄` 、 /
. / / | | ` ‐- __ /
. { / | ! ヽ`ヽ /
. ヽ__{ }| / ,. '´
. /\ ヽ_ノ ! | ,. '′
. / \ Y | | ,.'
/ \ { ! | イ
/ `ヽ. | | _,. '′
レイ「……っ、はぁっ……はぁっ……!」
シンジ「綾波、離してって……」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 18:11:59.10 ID:H0wgXVT20
レイ「い、や……この、まま……っ!」
シンジ「っ!」
シンジ(もう、ダメだ……!!)
シンジ「くっ、ああっ!」ビュクーーーーーッ!!!!
シンジ「はぁ、はぁ、はぁ……」
シンジ(中で出しちゃった……)
レイ「……///」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/07(木) 18:12:16.83 ID:H0wgXVT20
予感を忘れるほどの……圧倒的快感!
腰の動きが止まらなかった。
いや、止まらないんじゃなく止められない。
僕が彼女に溺れるのにそう時間はかからなかった。
それを、彼女が悦ぶことも、その頃の僕にはわかっていた。
全てが噛み合って、狂っていた。
それでもいい、それでいいと、思っていた。
この時までは。
でもやっぱりここはID腹筋スレだったんだ。
続きは省略されました。
表示するためにはIDの数だけ腹筋して下さい。