1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/28(土) 01:52:30.69 ID:LOGbO2s/0
ハルヒ「ごろごろ」
キョン「はいはい」ナデナデ
ハルヒ「にゃーん」
ガチャ
みくる「……あ、あの」
ハルヒ「!?」
キョン「!」
みくる「あ、いえ、なんかすいま」
ハルヒ「ちょっとキョン!あんたねえ!」
みくる「あ、あの、大丈夫ですから」
ハルヒ「な、なにが?」
みくる「仲悪い感じとか、演出しなくても……」
ハルヒ「いや、そういうんじゃなくて」
みくる「いえ、あの、見てましたから……十分くらい前から」
ハルヒ「」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/28(土) 02:01:27.95 ID:LOGbO2s/0
ハルヒ「みくるちゃん」
みくる「は、はい」
ハルヒ「あれはあなたを試してたのよ」
みくる「はあ」
ハルヒ「もし部室のドアを開けたら、そこが異世界だったら?」
みくる「異世界ですか」
ハルヒ「ええ、そうよ。本来あり得ない事象が起こっていたら、あなたはどういう反応をするのか」
みくる「はあ」
ハルヒ「SOS団団員として最も必要な力、それが瞬時の状況適応力なのよ」
ハルヒ「不測の事態に臨機応変に対応する力、それを試したかったがためのドッキリよ」
みくる「……」
キョン「そ、そうですよ!俺がハルヒとなんてありえないですから!むしろ朝比奈さんとごろにゃんしたいですから!」
ハルヒ「え……?」シュン
キョン「あ、いや、違うんだ」
みくる「もう帰っていいですか?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/28(土) 02:10:03.79 ID:LOGbO2s/0
ハルヒ「みくるちゃん帰っちゃったわね」
キョン「変な噂が広まらなければいいがな」
ハルヒ「大丈夫よ、念書も書かせたし」
キョン「バラしたら朝比奈さんのアイコラ画像を学校中にばらまくなんて、悪趣味すぎないか」
ハルヒ「ほんとにそんなことしないわよ。あれだけ言っとけば安心でしょ?」
キョン「どうだか」
ハルヒ「それより、ねえ」
キョン「ん?」
ハルヒ「にゃーん」
キョン「はいはい」ナデナデ
ハルヒ「ふにゃー♥」スリスリ
長門「……」
ハルヒ「」
長門「……続けて」
ハルヒ「oh……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/28(土) 02:16:21.09 ID:LOGbO2s/0
長門「……非常に興味深い」
ハルヒ「いい?有希、あなたは今夢を見ているの」
長門「……?」
ハルヒ「これは現実じゃないの。あなたは今、お布団の中」
長門「……そんなことはない」
ハルヒ「いいえ、そうよ。時々、世界観がすごくリアルなのに、起きている出来事は突拍子もないって夢あるでしょ?」
ハルヒ「まさにそれなのよ」
ハルヒ「だって、そうじゃない。こんなのありえないでしょ?」
キョン「そうだぞ。ハルヒの言うとおりだ」
キョン「俺がハルヒとイチャついて、何の得になるって言うんだ」
ハルヒ「え……」
キョン「あ、いや、だからな」
長門「……構わないで、続けて」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/28(土) 02:25:06.94 ID:LOGbO2s/0
ハルヒ「有希も帰っちゃった」
キョン「まあ、あいつは誰にも喋らないだろ」
ハルヒ「そうね、有希が誰かと話し込んでるとこ、あんまり記憶にないし」
キョン「そうだろう」
ハルヒ「……あんた以外ね」
キョン「え」
ハルヒ「あんた普段から有希と仲良すぎない?」
キョン「おいおい」
ハルヒ「有希もあんたにはどうも心を許してる節があるし」
キョン「何の話だよ」
ハルヒ「盗られないように、いっぱいマーキングしちゃうんだから」チュッチュチュッチュ
キョン「やれやれ」
ハルヒ「えへへ……膝の上は私のナワバリ!」
古泉「」
ハルヒ「」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/28(土) 02:30:52.62 ID:LOGbO2s/0
ハルヒ「いい、古泉くん。もう一回説明するからよく聞いてね」
古泉「はい」
ハルヒ「今あなたが見た光景は、決してキョンとあたしの関係性を示唆する物ではないの」
ハルヒ「これはね、私の書いた台本に従って進行された芝居なのよ」
古泉「ははあ、イメージプレイというやつですね」
ハルヒ「ぶっ飛ばすわよ?」
古泉「これはこれは」
ハルヒ「次の文化祭でまた映画を撮るんだけど、そのパイロットなのよ」
ハルヒ「前回の映画では臨場感あふれるアクションを主体においたわ」
キョン「臨場感……?アクション……?」
ハルヒ「だから次回は、人間の内面、心の機微を描くのよ!」
ハルヒ「ちなみに次も本番の役者はあなたとみくるちゃんだからね。今のはその台本作りに必要な確認作業なの」
古泉「ははあ、二人の愛の確認作業ということですね」
ハルヒ「家燃やすわよ?」
古泉「これはこれは」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/28(土) 02:41:25.82 ID:LOGbO2s/0
ハルヒ「古泉くんも帰っちゃったわ」
キョン「まあ、あいつも口が軽い方じゃないから大丈夫だろう」
ハルヒ「ええ、まったく心配ないわ」
キョン「お、なんだ。えらく古泉を買ってるな。さすが副団長になるだけある」
ハルヒ「違うわよ」
キョン「?」
ハルヒ「だって古泉くん、あんた以外に友達いないじゃない」
キョン「……おい」
ハルヒ「?」
キョン「いくらなんでもひどいんじゃないか?」
ハルヒ「ふふ、冗談よ。古泉くんだって、友達くらいいるわよね」
キョン「違う、俺を友達としてカウントするなと言っとるんだ」
ハルヒ「どっちでもいいじゃない、それより……ん」
キョン「やれやれ」ナデナデ
ハルヒ「はにゃぁ……♥」