1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:05:12.80 ID:eVZK/XOh0
キョン「は?」
ハルヒ「は?、とは何よっ!この神聖に不可侵の象徴たる存在に向かって!」
キョン「お前誰だよ」
ハルヒ「キョ、キョン……?」
キョン「俺はお前なんか知らないぞ」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:08:09.72 ID:eVZK/XOh0
キョン「なあ、谷口?」
谷口「俺も転校生だろう、と思ってずっと黙っていたんだけれどもな……」
ハルヒ「あ、あんたっ! わたしと同じ中学だったじゃない!」
谷口「お前と同じ中学だと? 何を言ってるんだ? 俺はお前と一緒の中学だった覚えは微塵もないぞ」
キョン「それにしてもおかしな転校生がやってきたものだな」
ハルヒ「(な、何よ……みんなして……わたしのことを……)」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:11:09.45 ID:eVZK/XOh0
キョン「んで、お前は転校生なのか? それとも不法侵入者なのか? どっちか答えろよ」
ハルヒ「え、え……」
キョン「不法侵入者なら、担任に言って警察に連行してもらうぞ」
ハルヒ「……」
キョン「それが嫌ならさっさとここから出ていけよ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:14:22.55 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「う、嘘でしょ……?」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「本当は私のこと……し、知ってるんでしょ? ねぇキョン?」
キョン「いい加減にしないとはり倒すぞ……」
ハルヒ「一緒に草野球や映画上映会、それに孤島に行ったり雪山にいったりもしたじゃないっ」
ドンッ!
キョン「10秒以内にこの教室から出ていけ……さもないと俺はお前を潰すっ!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:16:10.06 ID:eVZK/XOh0
キョン「9……」
谷口「なんだなんだ……不法侵入者だったのかよ」
キョン「8……」
ハルヒ「な、なんなのよ……何が起きているのよ」
キョン「7……」
ハルヒ「そ、そうだ。み、みくるちゃんならわたしのことを覚えているはずだわっ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:20:28.15 ID:eVZK/XOh0
ガラッ
スタスタスタスタスタッ
ハルヒ「何よ何よ、どうなってるのよ……私の頭がおかしくなっちゃったわけ?
それとも、この世の中がおかしくなっちゃったの?
さすがの私でもこんな時には冷静にならざるを得ない……」
「あら、これはこれは美しい御方ですね」
ハルヒ「こ、古泉君っ!?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:24:33.07 ID:eVZK/XOh0
古泉「ん? あなたは私のことをご存じなのですか?」
ハルヒ「古泉君までとぼけないでっ! 当たり前でしょ! SOS団の団員なんだからっ!
ところで古泉君、一体全体何が起こってるのよ」
古泉「いえ、私は今日初めてあなたと対面したのですが」
ハルヒ「こ、古泉君まで……嘘でしょ……」
古泉「嘘とおっしゃられましても、初めては初めてなもんですから……何と言えばよいのですかね」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:26:58.06 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「もういいわっ!」
古泉「ちょ、ちょっと!」
スタスタスタスタスタスタッ
ハルヒ「ど、どうなってるのよ! 何が起きてるのよ!
なんで誰一人として私のことを知らないのよ! でも、みくるちゃんならきっと……」
スタッ
ハルヒ「ここがみくるちゃんの教室……」
ガタッ
ハルヒ「み、みくるちゃぁぁあああああんっ!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:29:50.82 ID:eVZK/XOh0
みくる「は、はぁ〜い!」
スタスタッ
ハルヒ「み、みくるちゃんなのね!」
みくる「え、えーと……そうですけれども……」
ハルヒ「みくるちゃんは覚えているわよね?」
みくる「あ、あなたのことぉ……?」
ハルヒ「そ、そうよっ! 知ってるでしょ?」
みくる「し、知りませぇん……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:33:03.75 ID:eVZK/XOh0
生徒B「あの……勝手に教室に入らないでくれませんかね?」
生徒C「しかも1年が2年の教室に入るなんてな……」
ハルヒ「な、なによ……なんなのよ……」
生徒D「用が済んだなら早く出て行ってくれないかなあ?」
みくる「わ、わたしは本当に知りませーんっ!」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:37:21.45 ID:eVZK/XOh0
ガラッ
スタスタスタスタッ
ハルヒ「……もう何も言いたくない……苦しい……ただ苦しいわよ……。
みんながわたしのことを知らないなんて……」
ハルヒ「私のことを知っている人が一人もいないことが、こんなにも苦しいなんて……」
ポタポタッ
ハルヒ「涙なんか流したの……何年ぶりよ.........」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:42:13.67 ID:eVZK/XOh0
次の日
ガラッ
ハルヒ「キョ、キョンっ!」
キョン「おい、またお前かよ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:45:09.27 ID:eVZK/XOh0
ガラッ
ハルヒ「やっぱり変わっていなかった。
一晩寝て起きたら、元に戻っているだろうなって思ったけれどもやっぱり変わっていなかった……」
ハルヒ「もう嫌だよ……こんなの嫌だよ……」
ハルヒ「な、なんで私がこんなに苦しい思いをしなくちゃいけないのよ……」
ハルヒ「キョン……」
ハルヒ「会いたいわよ……SOS団のキョンに会わせなさいよっ……」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:48:12.14 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「!」
ハルヒ「SOS団……まだ有希がいるじゃないのっ!」
ハルヒ「なんでまだ団員がいたことを忘れていたのよ! もうっ!」
スタスタスタスタスタスタッ
ハルヒ「とにかく走って向かうしかないわっ、あの文芸室に」
ハルヒ「有希……あなたなら知っているわよね? じっとおとなしく待ってなさいよっ!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:51:25.94 ID:eVZK/XOh0
バタッ
ハルヒ「有希っ!」
スッ
「……」
ハルヒ「有希……」
長門「……」
ハルヒ「やっぱりいてくれたのね、ここに」
長門「……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:53:09.92 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「有希、あなたは私のことを知っているわよね?、ね?」
長門「……」
ハルヒ「ねぇ、有希?」
長門「……知らない」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 02:59:21.19 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「ねぇ有希、嘘はやめてよ、ねぇ!」
長門「……知らないものは知らない。あなたと会うのは今日が初めて」
ガクンッ
ハルヒ「……」
ハルヒ「……......」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:04:22.16 ID:eVZK/XOh0
長門「ここは文芸部の部室……」
ハルヒ「あ、あ……......」
長門「……他に何か」
ハルヒ「い、いい……ぇ...............」
バタッ
ハルヒ「もう何もしゃべりたくない……ものすごく気持ち悪い……こんなこと初めて……」
ハルヒ「もう……終わりにしたい……」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:10:07.58 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「!」
ハルヒ「も、もしかしたらっ!」
バタッ
ハルヒ「あったっ!」
長門「……」
ハルヒ「有希っ!、このPC、少し使っていいかしら……!?」
長門「……ご勝手に」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:11:51.79 ID:eVZK/XOh0
ポチッ
ハルヒ「SOS団のエンブレム……これがなかったら……もう……」
ハルヒ「そのときはそのときよ……」
カチカチッ
ハルヒ「SOS団のホームペー.........」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:16:18.66 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「.......」
ハルヒ「SOS団のホームページもない……何もない……」
ハルヒ「.....」
長門「……」
ハルヒ「...........終わった……」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:17:29.94 ID:eVZK/XOh0
ブチッ、ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
ブンッ
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:22:29.16 ID:eVZK/XOh0
Smith.J>久しぶりだな……覚えているか? 俺がここにいたことを。
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:24:52.19 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「!」
ハルヒ「ジョ、ジョンじゃないのっ!!!」
ハルヒ「も、もしかして……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:28:10.43 ID:eVZK/XOh0
ほ、本当にジョンスミスなの!? 本当にあのジョンなの!?
Smith.J>ああ、そうだ。俺があのジョンだ。
嘘でしょ……ジョンだって私をだましているのに違いないわっ!!!
Smith.J>『私は、ここにいる』……これでわかってくれるか?……ハルヒ
な、なんで、そ、それを……
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:40:35.04 ID:eVZK/XOh0
Smith.J>細かい話は後だ。俺はハルヒに伝えなければいけないことがある。
Smith.J>SOS団の団員5人を……この部室に集めよ……そして……エンターキーを押せ。
Smith.J>そうすれば、きっとこの世界から抜け出せるだろuuuqdwkどwpqぢqぽwff
cjcふぃjfqjwfqwfjwqf___\\\__________________________________
ちょ、ちょっと、ジョ、ジョンンンンンンンンンンンっ!!!!!!!!!!!!!!
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:42:49.18 ID:eVZK/XOh0
プツン
長門「……」
ハルヒ「……今……何か……本当に面白いことが起きているような気がしてきた……」
ハルヒ「私しか知らないことを知っている人がいた……あのジョン……」
ハルヒ「詳しいことはわからないけれども……何か不思議なことが起こり続けてる……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:48:47.37 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「でも、わたしはこんな世界にいたいとは思わないわ」
ハルヒ「いつものわたし……そう……私はわたし……」
ハルヒ「みんな、ここに連れて来ればいいんでしょ……そんなことぐらい、いとも簡単にやってあげるわ」
ハルヒ「フフッ、待ってなさい」
ハルヒ「ジョンを信じるわっ!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:55:20.06 ID:eVZK/XOh0
ドタッ
スタスタスタスタスタスタスタッ
ガラッ
生徒B「またあいつかよ」
ハルヒ「フフンッ」
生徒C「な、なんなんだ」
ハルヒ「みくるちゃん、ちょっとこっちにきなさい」
みくる「ふ、ふふふふぇぇぇぇえ〜」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 03:58:08.89 ID:eVZK/XOh0
ガチッ
ハルヒ「みくるちゃん、ちょっと私に付き合いなさいっ!!」
みくる「や、やめてくださぁ〜い!」
ハルヒ「ほんのすこしだけの間よ!」
バシッ
「ちょっと〜そこの少女〜おいたはダメにょろよぉ〜?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 11:35:35.88 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「つ、鶴屋さん!?」
鶴屋さん「ん〜わたしのことを知ってるにょろか」
ハルヒ「(やっぱり私のことを知らないのね)」
鶴屋さん「まあ、そんなことはどうでもいいにょろ。
みくるから手を離すにょろよ。さもないと……」
ハルヒ「ふふん。私はそんなことですぐにあきらめる女じゃないわ」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 11:40:50.68 ID:eVZK/XOh0
鶴屋さん「おおっと〜本当にそれでいいにょろかね」
ハルヒ「み、みくるちゃんいいからついてくるのよっ!」
スタスタスタッ
みくる「ふふふふふぇぇえええ〜」
ハルヒ「今日中に五人を文芸部室に放り込まないと……!」
みくる「わ、わたし、ど、どこにつれてい、いかれるんですかぁ〜」
ハルヒ「お黙りっ!」
スタスタスタスタスタッ
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 11:44:14.77 ID:eVZK/XOh0
ドタッ
ハルヒ「おりゃあああああっ!」
みくる「ふ、ふえ〜ん」
長門「……」
ハルヒ「みくるちゃん、おとなしくここで待ってるいるのよ。いいわね?」
みくる「うううぅ〜」
長門「……」
ハルヒ「逃げたりなんかしたら私刑の上に死刑だからねっ!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 11:50:12.08 ID:eVZK/XOh0
ドタッ
ハルヒ「あとは古泉君とキョンだけだわ。問題はキョンよ」
ハルヒ「どうやってキョンをここに誘導するかよ」
ハルヒ「でも悩んだりしている暇はないわ。ただやるだけよ」
スタスタスタスタッ
ハルヒ「まずは……古泉君からよっ!」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 11:55:44.97 ID:eVZK/XOh0
スタスタスタスタスタッ
ガラッ
ハルヒ「古泉君っ!!!」
古泉「おやっ、また会いましたね」
ハルヒ「ちょっとついてきてくれる?」
古泉「見知らぬ人についていくほど怖いものはないんですがね……」
ハルヒ「お願いっ! 古泉君、来て。私にはあなたが必要なのっ!」
古泉「そんなことをおっしゃられましても……」
古泉「……」
古泉「まあ、そこまでいうなら仕方ありませんね……いいでしょう」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 17:03:22.34 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「いまから一緒に文芸部室に行くのよ」
古泉「ぶ、文芸部室ですか? またそれはどういうわけで……」
ハルヒ「いいからいくのよっ!」
スタスタスタスタッ、!
鶴屋さん「あ、あの人にょろよ!」
ハルヒ「!」
古泉「これはこれは……」
警察「あの人なんですね!? 不法侵入者は!」
鶴屋さん「そうにょろよ。あの人が不法侵入者にょろ!」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 17:10:47.37 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「(ま、まずい! これで捕まったら元も子もない……)」
ハルヒ「(わたし……どうすれば……でも悩んでいるなんて私らしくないわね)」
ハルヒ「こ、古泉君! 古泉君は先に文芸部室に行って待ってて! 絶対に外には出ないのよ!」
古泉「ははあ……」
ハルヒ「お願いよっ!」
スタスタッ
警察「こらっ! 待ちなさい!」
鶴屋さん「絶対に逃がさないにょろよ!」
スタスタスタスタスタッ
ハルヒ「どうにかして巻くしかないわ。その間にキョンを文芸部室に誘導することができれば、道が開けてくる……。だけど、警察に捕まれば………..」
ハルヒ「とにかく急ぐしかないわっ!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 17:17:46.27 ID:eVZK/XOh0
スタスタスタスタッ
先生「おい、不法侵入者! 待てええええ!!!」
ハルヒ「なにっ! そんなのあり!? 後方には警察、前方には先生……」
ハルヒ「こうなったら階段をあがって、キョンのいる教室に直行するしかなさそうね」
警察「逃げられるとは思うなよ!!!」
スタスタスタッ
ハルヒ「運動神経抜群の私でも、朝からこれだけ走ればさすがに疲れるわ」
ハルヒ「でも……待っている団員たちがいる……あきらめられるわけないじゃない!」
スタスタスタスタッ
ガラッ
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 17:28:57.21 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「キョン!!!」
谷口「おい、またアイツが来てるやないか」
キョン「また来るなんていい度胸してんじゃねーか、おい」
ハルヒ「キョン、あんたみたいなバカはいっぺん地獄に堕ちないとわからないみたいね」
キョン「お前、ふざけていってんのか?」
ハルヒ「大マジよっ! その腐った脳みそをどうにかしたければ、今すぐ文芸部室に来なさい!」
キョン「お前ぇえええええええええええええええええええええええ!!!!」
ガラッ
ハルヒ「(私とキョン、どっちが先に文芸部室にたどり着けるか勝負よ)」
ハルヒ「(キョンが先に文芸部室に着いていたあかつきには……わたしの負けだわ)」
ハルヒ「でも、そんなことは絶対にさせないんだからっ!!!」
スタスタッ
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 18:07:32.88 ID:eVZK/XOh0
スタスタスタッ
先生「おい、待てええええええ!!!」
警察「もう逃がさないぞ」
キョン「この野郎おおおお!!!」
ハルヒ「大丈夫……二階くらいからなら飛び降りても大丈夫よね」
警察「ひっ捕らえろおおおおおおおおお!!!」
ハアッ
先生「!」
警察「なにやってんだ!!!」
キョン「アイツは文芸部室に向かう気だ!」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 18:10:08.66 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「ハアハア、あと少しよ。あともう少し……」
スタスタスタッ
ハルヒ「もう目の前…….」
キョン「待ちやがれえええええええ!!!」
バタッ
ハルヒ「み、みんな揃ってる!?」
みくる「ふふふぇ……」
古泉「おや、やっと着きましたか」
長門「……」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 18:14:25.07 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「あとはキョンだけが揃え……………」
ハルヒ「……」
ハルヒ「ど、どうして!!! どうしてPCとキーボードが壊れてるのよ!!!」
長門「……私が壊しておいた」
古泉「……だそうですね」
ハルヒ「有希ぃ!! う、嘘でしょ!? ねぇ!? ねえったらあ!!」
長門「……あなたの負け」
バタッ
キョン「おい……もう逃げられないぞ……覚悟しろ」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 19:32:45.56 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「ちょ、ちょっと……なにするきよ……」
キョン「俺の腐った脳みそをどうにかしてくれるんだろ……」
ハルヒ「は、離れなさいよ!」
長門「……」
キョン「それとも、俺がお前の腐った脳みそをどうにかしてやろうか? あ?」
ハルヒ「や、やめて……」
キョン「うおおおおおおおおお!!!」
ハルヒ「もうダメ……窓から落ちるしか……」
___________________________________
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 19:38:12.23 ID:eVZK/XOh0
サッ
キョン「なに!」
長門「……!」
みくる「ふえ!」
古泉「な、なんと!!!」
ハルヒ「(あ……落ちてる……なんだか分からないけど……すごいスピードで……)」
ハルヒ「(ごめんね……キョン……有希……みくるちゃん……古泉君……)」
ハルヒ「(団長として何もしてあげられなかったね……)」
ハルヒ「(キョン、自己中でワガママで迷惑かけたりして……今までごめんね……)」
ハルヒ「さようなら……」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 19:39:53.53 ID:eVZK/XOh0
スッ
ハルヒ「!」
「‘さようなら‘じゃねーよ」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 19:49:12.87 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「キョ、キョンがふ、二人!?」
「俺はキョンじゃねえ。それにしても、お前、意外と重いんだな」
ハルヒ「じゃあ誰だっていうのよ!!!」
「ジョンだ。ジョン・スミスだ」
ハルヒ「ジョ、ジョンだっていうの!?」
「喜んでいる暇なんてないぞ。ホラ見てみろ」
警察「もう逃げられないぞ。お前らはすでに包囲されている!!!」
先生「ひっ捕らえろぉおおおおお!!!」
「ハルヒ、お前はちょっと嫌な居心地の悪い世界に突然巻き込まれただけなんだよ」
「時間がない。詳しいことはいずれ分かるさ」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 19:55:29.17 ID:eVZK/XOh0
「ハルヒ」
ハルヒ「な、何よジョンッ」
「‘彼‘に会いたいか?」
ハルヒ「……も、もちろんよ! き、決まってるじゃないのぉ!!//」
「そうか。ならしっかりつかまってろよ」
「そして……世界を大いに盛り上げるジョン・スミスをぜひとも宜しくな!」
――――――――――――――ビュンッ
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 19:59:50.91 ID:eVZK/XOh0
ハルヒ「はぁっ!」
ハルヒ「こ、ここは……」
ハルヒ「自分の家……こ、これは……夢だったの……」
ハルヒ「……で、でも夢のような気が全くしない……
以前にも一度だけこんな感覚を味わったことがあるような……」
ハルヒ「あぁ……ものすごい睡魔が襲っ………」
バタッ
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 20:04:19.57 ID:eVZK/XOh0
次の日
ハルヒ「……学校に着いた。でも、またみんな私のことを知らなかったら……」
「涼宮さん! なにこんなところで、ボォーっとしているんですか!」
ハルヒ「み、みくるちゃああん!!!!」
みくる「ふふふふ、ふぇ〜!! な、なななにするんですかぁ〜涼宮さーん」
ハルヒ「み、みくるちゃん、ああ、あ、あいいい、たかったよぉぉお……」
みくる「涼宮さんったら……私はずっと涼宮さんのそばにいますよっ!」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 20:09:03.12 ID:eVZK/XOh0
「おや、二人でなにをしてらっしゃるんですか」
ハルヒ「こ、古泉君までえええええ!!!」
古泉「あらあら、どうなさったんですか」
ハルヒ「もう……本当に心配したんだから……」
「……」
ハルヒ「ゆ、有希!!!!」
長門「……」
ハルヒ「有希も私のことを覚えているわよね!?」
長門「……覚えている。私はSOS団の団員その2」
ハルヒ「ゆきぃいいいいいいいいいいいいい!!!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 20:12:26.28 ID:eVZK/XOh0
古泉「おやおや、涼宮さんがこんなにも喜んでいるとは……何かあったのでしょうかね」
みくる「きっと何かあったんですよっ」
ハルヒ「もう……なんだか涙が止まらないじゃないの!!!」
長門「……」
古泉「しかし、もう一人教室で団員が待っているのではないですか」
みくる「そうね」
ハルヒ「キョン……」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 20:20:19.60 ID:eVZK/XOh0
ガラッ
ハルヒ「キョ、キョン!!!!!!!」
キョン「な、なんだよ!いきなり!」
ハルヒ「会いたかった……ものすごく会いたかった」
キョン「なんだなんだ、そんなきつく抱きしめるなよ……おい……」
谷口「う、嘘だろ、おい……おいおいおいおいおいおい。どうなってんだよ」
国木田「これってもしかして……」
ハルヒ「キョン……」
キョン「全く何が起こってんのかわかんねぇけど……まあ、たまにはこんなのもいいか」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ「な、なによ……」
キョン「……愛してるぞっ」
チュッ
―――――――――――――――END
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/04(水) 20:25:09.33 ID:eVZK/XOh0
保守してくださった方々、本当にありがとうございました。
仕事をやりながら、こっそり書いていました。遅れてしまってすいませんでした。
地の文がなく、漠然としていて、かなりの稚拙な出来になってしまったことを深くお詫びいたします。
最後まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
みなさんにも何か良い出来事が起こることを祈りつつ。