1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:38:29.91 ID:y6T6Bixm0
のび太「ドラえもん…?」
ドラえもん「…」クチャクチャ
のび太「僕、遊びに行ってくるね」
ドラえもん「…」クチャクチャ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:40:22.06 ID:y6T6Bixm0
のび太「何だろうドラえもんのやつ… 様子が変だったな…」
スネオ「おーい、のび太」
ジャイアン「野球やるぞ!」
のび太「ええ〜! これからしずかちゃんの家に行く約束だったのに〜」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:42:53.78 ID:y6T6Bixm0
のび太「とほほ… 後でしずかちゃんに謝ろう…」
ジャイアン「おい! ボケっとすんなよのび太!」
のび太「ごめんよ〜!」
スネオ「本当とろくさいんだから」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:44:29.59 ID:y6T6Bixm0
のび太「ただいまー、ママーお腹すいたよー!」
たま子「のびちゃん、帰ったら手を洗いなさい」
のび太「はーい」
たま子「ドラちゃんは一緒じゃないの?」
のび太「…え?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:45:54.12 ID:y6T6Bixm0
のび太「ドラえもんはずっと家にいたんじゃないの?」
たま子「のびちゃんが出て行った後に出かけたわよ」
のび太「ふーん…」
たま子「夕飯までに帰ってくるかしら」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:48:17.97 ID:y6T6Bixm0
結局、その日ドラえもんは返ってこなかった
普段であれば友人と過ごす夜が当たり前だったがその日だけは違った
のび太「どこに行ったんだろう… ドラえもんのやつ…」
「明日には戻るか」ハハハ
「もう寝よう」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:51:16.27 ID:y6T6Bixm0
クチャクチャクチャ…
クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ…
のび太「…?!」ガバ!
「何だ…空耳か…」
ギシ…ギシ…ギシ…ギシ…ギシ…
のび太(階段の音…?)
──────ドチュ…!
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:53:29.35 ID:y6T6Bixm0
のび太(今の音は何だろう…)
(ドラえもんが帰ってきたのかな…)
のび太「」ゴクリ…
(見に行った方が…良いのかな…)
のび太「いいや! 寝よう!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:55:43.89 ID:y6T6Bixm0
翌朝
のび太「…」
(結局あんまり寝られなかった…)
のび太「おなか減ったなぁ…」グゥ…
(下でご飯を食べよう)
のび太「…やけに静かだな…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:58:02.48 ID:y6T6Bixm0
少年は家の異様な空気を感じていた
どこか違う
何かが違う
違和感を感じる
のび太「ママー! ママー」
台所に人はいなかった
居間にも
一階には誰もいなかった
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 19:59:50.59 ID:y6T6Bixm0
のび太「ママー? パパー?」
───────しーん…
のび太「ママ? パパ? …ドラえもん?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:03:03.42 ID:y6T6Bixm0
のび太「もう! みんなどこに行っちゃったんだよ!」
「でも、朝食は用意してある…」
のび太「きっとパパを送って行ったんだな」ハハハ
(でも… こんなに朝早く? 今までやったことなかったのに?)
朝食を平らげ学校の準備をする
いつもならば今頃母親に怒られながら起きている頃だろう…
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:06:19.61 ID:y6T6Bixm0
のび太「…学校に行こう」
ガタン!
のび太「!?」ビク
「なんの音だ…?」
のび太「…学校に遅れちゃう…もう行こう」
そう自分に言い聞かせながら家を出た
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:08:39.71 ID:y6T6Bixm0
のび太「…」トボトボ
スネオ「おーい、のび太!」
のび太「スネオか…」
スネオ「やけに早いじゃないか」
「どうしたんだよ」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:10:19.55 ID:y6T6Bixm0
のび太「何でも無いんだ…」
スネオ「何だよ人が心配してやってるのに!」
ジャイアン「どうしたんだよお前たち」
スネオ「いや、のび太が…」カクカクシカジカ
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:14:16.01 ID:y6T6Bixm0
ジャイアン「おい、のび太 悩みがあるなら言ってくれよ」
のび太「大丈夫だよ… 放っておいてくれ…」
スネオ「何だよ、感じ悪いやつだな…!」
ジャイアン「…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:17:28.56 ID:y6T6Bixm0
のび太「何かがおかしいんだ… 何かが…」ブツブツ…
先生「みなさん、席についてください」
「大事な話があります」
のび太「…?」
先生「源さんが昨日の夕方から行方不明になっていると親御さんから連絡が来ました」
のび太「!?」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:21:06.51 ID:y6T6Bixm0
先生「みなさん何か知ってることがあったら私に報告してください、良いですね」
────ざわざわざわ…
教室は騒然とした
「行方不明」それが何を物語っているのか
家出だろうか? それとも何か犯罪に巻き込まれたのだろうか…?
のび太(行方不明… そういえばドラえもんは…?)
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:24:13.25 ID:y6T6Bixm0
のび太「…ドラえもんが関係してるに違いない」ブツブツ…
スネオ「ジャイアン、しずかちゃんは大丈夫かな?」
ジャイアン「…大丈夫に決まってるだろ!」
スネオ「ご、ごめん…」
ジャイアン(それよりものび太だ… あいつ朝から様子が変だ…)
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:27:58.84 ID:y6T6Bixm0
のび太「…ドラえもんを見つけ出すんだ」ブツブツ…
ジャイアン「…」
スネオ「ジャイアン…?」
学校での時間は普通だった
いつものように授業を上の空で聞き
いつものように給食を食べる
ただ一つ違う事はクラスの人間が一人欠けていたということだろう
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:29:41.52 ID:y6T6Bixm0
放課後
のび太「…」トボトボ…
ジャイアン「おい、のび太!」
のび太「…ジャイアンか? どうしたの?」
ジャイアン「どうしたのって… それは俺が聞きたいぜ!」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:31:54.20 ID:y6T6Bixm0
のび太「放っておいてくれ…」
────────────長い間が続く…
ジャイアン「……分かった、何かあったら俺に言ってくれよな!」
のび太(これは僕の問題だ… 僕が解決しなくちゃ…)トボトボ
ジャイアン「…」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:34:42.25 ID:y6T6Bixm0
のび太「ただいまー」
返ってきたのは沈黙だった
物音一つしない家は不気味だった
のび太「ママー?」
「………いない」
のび太「ドラえもん…?」
虚しく声は響く
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:38:11.88 ID:y6T6Bixm0
カチ…カチ…カチ………………
静かな時計の音は木霊した
のび太「ドラえもんが…ドラえもんが…ドラえもんが…」ブツブツ
少年は友との事を考えていた
昨日何があったのか?
人がいなくなった原因は友にあるのだろうか…?
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:40:44.32 ID:y6T6Bixm0
カチ…カチ…カチ…
気付けばもう夜になっていた
のび太「…」グゥ…
「何か…食べよう…」
「…カップ麺がある」
味気ない夕食は密かに終わる
言い知れぬ孤独が少年を襲った
のび太「何で、誰もいないんだ…」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:42:56.11 ID:y6T6Bixm0
のび太「…」グゥグゥ
────クチャクチャクチャクチャ…
のび太「…!」
「気のせいか…」
のび太「…誰も帰って来なかった…誰も」ブツブツ…
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:45:32.77 ID:y6T6Bixm0
翌朝
のび太「…どこに行ったんだドラえもん…」ブツブツ…
ジャイアン「おーい、のび…」
「…!」
のび太「僕が…」ブツブツ
ジャイアン「の、のび太…?」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:48:00.12 ID:y6T6Bixm0
のび太「…」
先生「みなさんに大事な話があります」
───ざわざわ…
先生「骨川君が…行方不明になりました…」
のび太「!?」
ジャイアン「!!」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:52:33.18 ID:y6T6Bixm0
のび太(そ、そんな…)
先生「昨日の夕方散歩に出かけてそのまま帰らなくなったそうです…」
「源さんの件もあります、みなさん何かあれば連絡してください」
のび太(昨日の夕方… ドラえもんは帰って来なかった… やっぱりあいつが…?)
(…いや… もう一人いる…)
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:54:51.36 ID:y6T6Bixm0
のび太(…ジャイアン… あいつにもアリバイがない…)ジ…
ジャイアン「…のび太…?」
のび太(あいつが…あいつが…あいつが…あいつが…)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 20:58:05.09 ID:y6T6Bixm0
────クチャクチャクチャ
のび太「何とかしてジャイアンから聞き出すんだ…真相を…」
クチャクチャクチャクチャ…………
咀嚼音は鳴り響く…
恐らくそれは幻聴であったに違いない
しかしながら彼にとってはそれが事実であることに間違いは無い…
──────クチャクチャクチャクチャ…………
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:00:58.68 ID:y6T6Bixm0
翌日
のび太「…音が聞こえる……」
クチャクチャクチャクチャ…………
のび太「…」バッ!
そこには一匹の猫がいた
その身体は酷く汚れている
口にくわえているものは何だろうか…?
のび太「ネズミ…」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:04:04.09 ID:y6T6Bixm0
猫は一心不乱にネズミを食べている
のび太が見ていることには全く気付いていない
───────クチャクチャクチャクチャクチャクチャ
のび太「…誰かが食ったんだ…みんなを…」
「誰が…? あいつなのか? それとも…」
自問自答を繰り返す
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:09:32.29 ID:y6T6Bixm0
その日の朝、同じ様に同じ連絡がされた、分かり切っていたことだ
ジャイアンが死体で発見されたらしい
──死体?
のび太(そんなはずはない!)
(だって今まで死体が…死体が見つかって無いじゃないか!)
彼の思考は混乱した
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:15:57.86 ID:y6T6Bixm0
のび太「……そんなはずは無い…そんなはずは無いんだ…」
部屋に戻りランドセルを投げだした
のび太「どうなってるんだ… どうなって…」
ふと机に目が向く…
のび太「タイムマシーン…」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:20:27.80 ID:y6T6Bixm0
机に目を向け瞬く間に手を伸ばしていた
のび太「ジャイアンが死んだ真相を見に行くんだ… 真相真相真相真相真相………」ブツブツ
引き出しを開ける
例のでたらめな空間がそこに口を開けていた
その漆黒の闇だけが彼を見つめている
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:24:23.03 ID:y6T6Bixm0
のび太「…時間は昨日…昨日昨日昨日…」ブツブツ…
「場所は… ジャイアンの家だ…」
──────────────
のび太「…着いたか」
「ジャイアンを探すんだ…」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:27:32.96 ID:y6T6Bixm0
ジャイアン(やっぱりのび太の様子が変だ…)
(しずかちゃんとスネオ… この二人に共通するのは… のび太…)
そう考えた矢先だった…
変わり果てた形相の男がそこに立っている
のび太「何で… 何で生きてるんだ!」
ジャイアン「ひっ! の、のび太!?」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:30:40.87 ID:y6T6Bixm0
のび太「お前は本当は生きていたんだなッ!!!!」ガシ!
ジャイアン「何言ってやがるんだ! お前、頭がおかしくなっちまったのか!」
のび太「お前がパパもママも!」グッ!!
ジャイアン「う゛ぅ… ぐるじぃ…」
のび太「お前が、お前が!!!」
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:34:03.25 ID:y6T6Bixm0
のび太「殺してやる!!」グウウウウ!!!!
彼のどこにこれほどまでの力があるのだろうか
普段の彼からは想像できないほどの力で首を締め付ける
ジャイアン「」ガクン…
のび太「」ハァハァ…
「……」
「ジャイアン…? ジャイアン……?」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:36:39.31 ID:y6T6Bixm0
のび太「ジャイ…アン……?」ペシペシ…
ジャイアン「」
のび太「死んだ…? 死んだ……」
「嘘だ」ハハハ…
「」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/17(土) 21:39:48.91 ID:y6T6Bixm0
飯食って良い?
あとアレだったら落として
630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/18(日) 01:25:20.36 ID:rl8rWb8FO
のび太「ハァ…ハァ…ジャイアン…」
のび太「……仕方ないさ」
のび太「そうさ、こいつは生きていちゃいけなかったんだ」
…クチャ
のび太「これで元通り。未来は変わらない。僕がやったことは正しい…」
クチャ…クチャクチャ
のび太「次…一昨日のスネ夫が消える直前、夕暮れ時に行こう…」
クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ
645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/18(日) 01:40:27.68 ID:rl8rWb8FO
ピンポーン
ガチャ
ママ「…あらのび太さん。何か用ざますか?」
のび太「スネ夫が…いると思って来たんですが」
ママ「スネちゃまならまだ帰っていないざますねぇ…いつもなら帰る時間なんざますけど…」
のび太「…そうですか」
ママ「ごめんなさいね。スネちゃまに用事ざますか?」
のび太「もしスネ夫が帰ってきたら、すぐに僕の家へ知らせてください。大事な用です」
ママ「…?わかったざます」
のび太「では」
ガチャッ
カァー…カァー…
648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/18(日) 01:47:34.79 ID:rl8rWb8FO
スネ夫の足どりがつかめない。のび太はみんなが集まることの多い空き地へ向かっていた。
のび太「…着いた」
のび太「やっぱり……誰も、いな……」
サァァァ…
のび太「…スネ夫?」
のび太「いるのか?スネ夫?どこ?どこにいるんだ?」
のび太(姿は見えないけど…僕にはわかる。ここに今、スネ夫がいる)
クチャクチャ…
651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/18(日) 01:51:28.40 ID:rl8rWb8FO
のび太「スネ夫?どうしてかくれんぼする必要があるんだ?」
のび太「僕だよ。のび太だよ、怖くないよ」
サァァア…
のび太「…土管の中かな?」
スタスタ…バッ
スネ夫「!!…うわぁぁぁああああ!!!?」
のび太「スネ夫!よかった無事で…」
スネ夫「く、来るな!やめろ!!」
のび太「……スネ夫?」
659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/18(日) 02:00:24.77 ID:rl8rWb8FO
スネ夫「やめろ!やめてくれ!僕まで巻き込まないでくれよ!!」
のび太「スネ夫、どうしたんだ…?何があった?」
スネ夫「のび太!君もどうせ仲間なんだろう!?今日見てて解ったよ!ドラえもん達と、放課後に集まって!僕は見たんだよ!!」
のび太「…」
スネ夫「嫌だ!!僕は君たちに捕まったりしない!これから、ジャイアンと一緒に逃げ――」
ズキィッ!!
のび太「!?う…!」
不意に頭に激痛が走り、僕はうずくまった。
それがほんの一瞬だったのか、それとも数分の出来事だったのかは分からない。
でも、再び目を開けられるようになったとき、目の前で怯えていたスネ夫の姿は影も形も無かった。
それきり、スネ夫の消息は断たれた。