1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/24(金) 22:38:28.25 ID:qnvU670j0
佐々木の高校
佐々木「そうだな…宇宙人や異世界人とまではいかない。だが、僕を楽しませてくれるような性癖や、趣味等の持ち主がいたら…」
佐々木「僕のところに来て欲しい…ああ。でも、該当しないからって話しかけるなとは言っていない」
佐々木「人と言葉を交わす事は好きだからね…くっくっ。1年間、よろしく頼むよ」ガタ
キョン「」
キョン(佐々木ィィィィィィィィィィィ!!なに言ってんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/24(金) 22:47:14.59 ID:qnvU670j0
昼休み
キョン「佐々木。ちょっと来い!」グイ
佐々木「おやおや…君からのお誘いとは…くっくっ。明日は大雪だな」フラ~
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
空いている部室
佐々木「おいおい…いきなり誰もいない、しかも鍵がついている部屋に連れ込むとは…盛ってるのかい?キョン」
キョン「ちがうわ!!朝の自己紹介の事だ!!」
佐々木「ああ。何かキミの気に障ってしまったかな?」
キョン「なんであんなこと言ったんだよ?!特殊な性癖とか趣味とか…」
佐々木「ああ…いや、何。僕が思ってることをそのまま言っただけだが?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/24(金) 22:55:56.72 ID:qnvU670j0
キョン「俺の知っている佐々木はそんな電波な子じゃないぞ!!」
佐々木「はっはっ。君は少し傲慢じゃないかい?去年1年間僕に付き添っただけで僕の全てを理解できるとでも思っているのかい?」
キョン「…」
佐々木「…冗談だよ。ああいう風に言っておけば変な虫が寄ってこないと思ったからね。先手を打ったまでさ」
キョン「はぁ〜…あのなあ。あんなこと自己紹介で言ったら、変人のレッテル張られちまうぞ?」
キョン「ましてこんな根暗が集う進学校では悪質ないじめの対象にもなりかねん」
佐々木「大丈夫さ。僕は今のところ君と話せれば特に不満はないからね。君は偏見を持って人と接する人ではないと信頼しているよ」
佐々木「それに…もし僕がいじめに遭ったとしても、君が助けてくれるだろう?」
キョン「全く…お前はいい性格してるよ」
佐々木「互いにね」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/24(金) 23:04:59.93 ID:qnvU670j0
1週間後
キョン(まあ…あんな自己紹介があってからもう1週間が経つが…)
佐々木「」キャッキャ
女子A「」ウフフ
女子B「」ヤイヤイ
キョン(うん。佐々木は普通にいい奴だから、友達関係には困ってないようだな…まあ、今のところ女子しかいないようだが)
キョン(…あれだけ強烈な自己紹介をしたんだ。下心丸出しの奴は近づいてこないみたいだな…しかし)
キョン(俺も結構佐々木と話すから…現在のところ俺の同性友達は…)
キョン「…」ヒュー
キョン「…0か」
国木田「…何言ってんだい。キョンてば…僕の存在は無視なの?」
キョン「おう、国木田…いや、中学時代からの友達は除いて…ってことだったんだが」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/24(金) 23:13:43.49 ID:qnvU670j0
キョン「それにしても、お前はなんでここに進学したんだ?」
キョン「確かに、お前の学力だったらこの学校が適切だろうが…確か、希望調査では北高にしてなかったか?」
国木田「ははっ…親に説得されてね…もっと将来の事を考えなさいって…」
キョン「ああ?」
国木田「ううん。キョンにはあまり関係のない話さ」
国木田「それにしても…やっぱりこの1週間で佐々木さんと話してる異性はキョンだけみたいだね」
キョン「まあ、あれだけぶっ飛んだ自己紹介の後で気安く話しかけろって方が無茶だろ。異性なら特に」
国木田「でも、キョンは結構話しかけてるじゃないか」
キョン「ふん。1年前からの仲だからな」
国木田「はは…キョンは以前から変な女の子が好きだからね」
キョン「おい、佐々木は変な子じゃないぞ」
国木田「ぷぷっ…はいはい。…じゃあ、僕はクラス委員の仕事があるから」
キョン「おう」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/24(金) 23:25:05.67 ID:qnvU670j0
ゴールデンウィーク明け
ガラ
キョン「よっす」
佐々木「お早う、キョン。今日はいつもより早いじゃないか」
キョン「長期休暇の後だからな…目覚めもばっちりだ」
佐々木「それがずっと続けば、君も日々の生活に余裕が持てるだろうに…まあいい。このGWはいかがお過ごしかな?」
キョン「聞くまでもないくせに…田舎の婆さん家に行ってたよ。妹と一緒にな」
佐々木「キミらしいな。ほんとに毎年欠かさずに行っているみたいだ…そろそろマンネリ化してきているんじゃないか?」
キョン「俺はくつろげれば何でもいいんだよ。お前の方こそどうだったんだ?」
佐々木「そっちこそ分かっているくせに…塾やその課題やらに追われてたよ」
キョン「なんだよ、お前も毎年変わってないじゃねえか。優等生」
佐々木「お互い様だろ?不良生」
キョン「別に俺は不良じゃねえぞ!」
佐々木「と、言う割には成績はあまり芳しくないようだが?」
キョン「…痛いとこを突きやがって」
佐々木「くっくっ」
25 名前:>>19 変態佐々木シリーズでも見とけ[] 投稿日:2012/02/24(金) 23:38:15.58 ID:qnvU670j0
佐々木「さて、閑話は休題して…キョン。キミはその変わらない日常に飽き飽きしてこないかい?」
キョン「ん?」
佐々木「僕たちはまだ高校生だ。しかし、この3年間はあっという間に過ぎていくだろう」
佐々木「だから、高校生の内にしかできない事は今からやり始めても早くはないとは思わないかい?」
キョン「…何が言いたい?」
佐々木「君と僕とで新しい部活を作らないか?」
キョン「…はい?」
佐々木「僕はね、行動力は若さの特権だと思ってるんだ。高校生という微妙な時期に様々な経験を積んでおけば後学の為にもなるだろう」
佐々木「しかし、だ。現在この学校に存在する部活に所属すれば、その経験は偏ったものになってしまう」
佐々木「僕たちの可能性は無限大だ。これからの行動次第でどんな道にも進むことが出来る。それを絞ってしまうのは愚かなことだと思うんだよ」
キョン「随分とフロンティア精神にあふれているこって…」
キョン「なんだ?つまり丁度いい部活がないから自分たちで作ってしまおうって話か?」
佐々木「流石はキョンだ。理解が早くて助かる…どうだ?協力してくれるかい?」
キョン「愚問だな」
佐々木「そう来なくっちゃ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/25(土) 00:00:11.32 ID:70Sb6dam0
昼に食ったカレーが痛んでたか…?
昼休み
佐々木「さてと…一応この学校でもサークル関係は立ち上げられるみたいだね…生徒会の許可が必要みたいだが」
キョン「それは何処でも同じだろう…部員の確保と部室の確保、それに顧問の確保もしなくちゃいけないな」
佐々木「必要書類は君の方で仕上げておいてくれ。僕は部室の確保と部員の確保をしてくるから」
キョン「俺が事務担当かよ…」
佐々木「キミは見るからに公務員顔だからね…こういう作業には慣れておいた方がいいよ」
キョン「さっき可能性は無限大って言っていた奴は何処のどいつだ?」
佐々木「細かいことを気にしているようでは男を下げるぞ、キョン。じゃあ、よろしくね」スタスタ
キョン「…やれやれ、いつから佐々木はあんな活発になったんだか…さて、めんどくさい作業は早めに終わらすとしますかね」
キョン「…ていうか、部屋も決まってなくて部員が集まってねえと何も書けなくね?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/25(土) 00:11:37.95 ID:70Sb6dam0
数分後
佐々木「キョン…ああ、やっぱりか。ごめんよ?部室も確保していなきゃ何も書類はかけないよね?」
キョン「ああ…ていうか、その様子だともう手ごろな部室は見つけたみたいだな?」
佐々木「ついでに、部員も一人確保したよ…と言っても、書類はいらなくなりそうだが…」
キョン「は?どういう意味だそれ?」
佐々木「僕たちには時間が限られているとはさっきも言ったね?…人員確保と、部室の確保の効率、及び顧問の確保を考えると…」
佐々木「他の部活に寄生するという方法が一番手っ取り早い。ということが判明した」
キョン「待て待て待て!!お前まさか他の部活を乗っ取るつもりじゃないだろうな?!」
佐々木「そんな無粋な真似はしないよ、キョン。利害関係の一致ということで、協力してもらうことになったんだ」
キョン「はい?」
佐々木「現在部員が一人しかいない部活があってね…僕たちが入部する代わりに、こちらの目的にも協力してほしいと乞うたんだ」
キョン「そしたら、快諾したと…でもなあ、それじゃあ本来の目的が達成できないんじゃないか?」
佐々木「大丈夫だよ。なんだか、結構融通の利きそうな部活だったからね。それに、休日はもともと活動がないそうだから、そこも本来の目的として使える」
キョン「随分都合がいい部活だな…で?何部なんだよ?」
佐々木「くっくっ…行けば分かるさ」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/25(土) 00:23:15.08 ID:70Sb6dam0
???部室前
ずゆ〜ん…
佐々木「ここだよ」
キョン「…なんか、かなり怪しい雰囲気が漂っているんだが?」
佐々木「まあ…ミステリー研究部だからね、此処は。うん。なかなかどうして名前に見合った威圧を醸し出してるよ」
キョン「…こりゃ新入部員がいないのも納得だな。普通の人は絶対に近づかないぜ?ここ」
佐々木「日常を壊すにはもってこいだろ?さあ、入った入った」ドン
キョン「おわっ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミステリー研究部室内
キョン「おい、うす暗ぇよ…電気ついてんのか?」
佐々木「ちゃんとついてるじゃないか…ほら、あそこにいるのが、この部活のたった一人の部員だよ」
九曜「――周防、九曜――――」フワフワ
キョン「…なんだか髪の毛が浮いているように見えるんだが?そして、あの水晶玉はなんだ?占いじゃあるまいし」
佐々木「髪の毛は、まあ、ボリュームがあるからだろう。水晶玉については触れてはいけない気がするよ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/25(土) 00:38:14.85 ID:70Sb6dam0
九曜「―――貴―――方が、―――?」
佐々木「ああ。さっき話したキョンという人物だ。今日からこの部活にお世話になるよ」
キョン「ああ…九曜さん?だったか?いいのか?あの条件を飲んでもらっても」
九曜「―――貴――方、瞳―――きれ―――い、ね」
キョン「質問無視されたぞ。そして…なんか、いきなり口説かれてるんだが……」
佐々木「うん。僕も最初来たときは褒め殺しされたよ…なんか、美、とか言われてね」
キョン「もしかしたら、部員を確保するための手段なのかもしれないな」
佐々木「そう思うかい?僕は彼女の素だと思うが…」
キョン「……なんか、先行きが不安なんだが…」
九曜「―――明かり―――照らす――――時と―――空間が―――交わる――」
キョン(…この人とまともにしゃべれる奴いんのか?…ていうか、どうやってこの学校入ったんだ?面接があったはずだぞ?)
68 名前:>>65 mjd?[] 投稿日:2012/02/25(土) 00:50:44.58 ID:70Sb6dam0
佐々木「まあ、これで部員以外の問題は一応解決した。一日でここまで行くとは、なかなかの進歩だとは思わないかい?」
キョン「…まあな」
佐々木「うん。今日はここまでにしておこうか。僕はこれから塾があるし…キョン。キミはもう帰ってもらっても構わないよ」
キョン「お、そうか?…そう言えば、佐々木。お前、部活を始めるのはいいけど、活動にはこれるのか?」
キョン「塾も、結構な頻度で入ってるんだろう?」
佐々木「ああ、その事かい?…大丈夫、心配無用さ。なあに、あと2週間もすれば分かる。じゃあ、先にお暇するよ」タタッ
キョン「?」
キョン「なあ、九曜さん?」
九曜「―――周防と―――呼び―――なさい」
キョン「…周防さん。あんたは帰らないのか?」
九曜「―――九曜―――周防―――」
キョン「え?」
九曜「――周防―――九曜―――」
キョン(…どっちだよ)
九曜「粒子―――バラ―バラ、――拡散―――安定しない――力場―――」
71 名前:>>65 mjd?[] 投稿日:2012/02/25(土) 01:02:22.40 ID:70Sb6dam0
翌日・放課後
コンコン
キョン「…」ギィ
九曜「―――こんにち―――は。持ち主―――綺麗な―――瞳―――の」
キョン(どうやら、こいつに至ってはあだ名ですら読んでもらえないらしいな…)
キョン「よ、周防。今日は何か映ってるか?」
九曜「―――宇宙――、変遷――1万年と―――2千年前―――からの――」
キョン「そ、そうか…」(言ってることの意味は分からんが、会話は成立してるみたいだな…)
佐々木「やあ、待たせたね。キョン」ガチャ
キョン「おう…なんだ?後ろに侍らせているのは…入部希望者か?」
佐々木「ああ。ほら、自己紹介を」
藤原「…2年の藤原だ。以後、よろしく」
キョン「ふーん。で?なんでまたこの人なんだ?」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/25(土) 01:23:18.48 ID:70Sb6dam0
佐々木「1年生だけでは活動や、体裁上よろしくない気がしてね…丁度いいところに黄昏ていたのがこの人だったから…」
藤原「僕はしょせん頭数合わせか…随分下に見られたものだな」
佐々木「いや、貴方には何か感じるものがあったから…一般人にはない、気質を感じて、ね」
佐々木「それに、なかなか貴方はハンサムじゃないか」
キョン「」ピクッ
藤原「ふ…分かりやすいお世辞だな」ヒクッ
キョン(お前の表情ほどじゃあねよ…ニヤ付きやがって。感情丸出しじゃねえか)
藤原「それで?なんで君は先輩である僕に敬語を使わないんだ?」
佐々木「ああ。元々、この部活の目標はミステリー関係の研究と日常を壊すっていう二つの目標があるからね」
佐々木「後者を達成するためにも、敬語を使うという常識は取っ払おうと思っているんだ」
藤原「…おい。ここはミステリー研究部じゃなかったのか?」
佐々木「もちろん…だが、僕の目標を達成するための活動をする際の名前も考えてある」
キョン「…初耳だぞ?」
佐々木「もちろん。今日発表するつもりだったからね…名前は…」
佐々木「青春を満喫し、大いにその日常を壊す団体。略して…『SOS団』だ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/25(土) 01:30:07.93 ID:70Sb6dam0
だーっ!!
まとめ直すは
落としてくれ