古泉「もういい加減にしてください」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:圭一「も、もう少しで届きそうだ・・・!」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 21:31:13.46 ID:aDIzyXyv0

放課後・SOS団部室

コンコン

古泉「失礼しますよ」ガチャ

キョン「よう古泉…大丈夫か?随分とボロボロみたいだが?」

古泉「…まだ貴方しか来てないんですね?」

キョン「ああ。みんなそれぞれ用事があるらしくてな。ハルヒは今日は休みみたいだが」

古泉「ならちょうどいい。貴方なら、なんで僕がこんな風になってるかもうお分かりでしょう?」

キョン「……」

古泉「もういい加減にしてください。昨日は死者が出なかったのは奇跡としか言いようのないほどの規模だったんですから」

キョン「…」

古泉「些細いないさかいなら、ええ、まだいいでしょう。それも貴方と涼宮さんの関係が進展するための大事な過程ですから」

古泉「ですが、昨日ほどの規模の閉鎖空間が発生してしまっては話は別です。あんなもの、ちょっとした喧嘩では発生しえない」

キョン「ちょっと待って、なんで俺だけが悪いみたいな流れになってんだよ?」

古泉「これほどの閉鎖空間を発生させるのは、いい意味でも悪い意味でもあなたくらいです。だから…」

キョン「だからな、なんであいつにも責任があるって考えないんだよ?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 21:37:11.17 ID:aDIzyXyv0

古泉「…言い訳、ですか?」

キョン「何でもいい。とにかく弁解させてくれ。確かに、昨日俺とハルヒは喧嘩した。だがな、吹っかけてきたのはハルヒだ」

キョン「それに、喧嘩の原因を作ったのも、もとはと言えばハルヒのせい…って言ってもいいな。ああ、後、お前のせいでもあるかな」

古泉「責任転嫁ですか…よもや貴方がそこまで落ちぶれていたとは…見損ないました」

キョン「言いから聞け。昨日の喧嘩のあらましをお前にも教えてやる」

古泉「…」

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7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 21:46:39.47 ID:aDIzyXyv0

昨日の夕方・文芸部室

ハルヒ「みんな!集まってる?!…って、何よ。キョンだけ?」

キョン「今日はみんな用事があるみたいでな…先に帰っちまったぜ?」

ハルヒ「はぁ?!なんで雑用でしかないキョンに知らせておいて、団長であるあたしに連絡しないわけ?」

キョン「そんなの知るかよ…」

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キョン「まず、此処で一つお前に問いたい。…なんで昨日はみんな都合よく用事が入ったんだ?」

古泉「朝比奈さんの誘導ですよ。今日は貴方と涼宮さんが二人っきりで放課後を過ごさなければならないとかでして…」

古泉「僕はそれでも部室に行こうとしたのですが、強制コードがどうとかで、時間移動を応用した座標移動で彼女の家に軟禁されてしまいました」

古泉「…もしかして、僕たちがいなかったから僕にも責任があると言いたいのですか?」

キョン「いや、そこまでは言ってねえよ。…そうか。なら、昨日の事も朝比奈さんの未来へつながる規定事項だったのかもな」

古泉「…?」

キョン「まあいい。話を戻すぞ?」

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8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 21:57:47.72 ID:aDIzyXyv0

ハルヒ「ったく!一回みんなを集めてSOS団の規律について解く必要があるみたいね…あ!そう言えばキョン!」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「あんた、この頃SOS団に来ても寝てばっかりじゃない!最近たるんでるわよ!」

ハルヒ「それに、SOS団の活動にも午後から参加とか…若しくは午前だけとか…ふざけてるの?!」

キョン「それについては事前に連絡を入れてるし、お前も了承してただろうが」

ハルヒ「そうだけど…一時的な問題だと思ってたし、何か事情があるなら解決するまで待ってあげようと思ったからで…」

キョン「なら、待ってくれりゃあいいじゃねえか」

ハルヒ「でも!もうそんな状態になってから大分経つわよ?!もう我慢できない!!」

キョン「おいおい…」

ハルヒ「…ねぇ、キョン。あんたどうしちゃったのよ?最近疲れ気味なのもそのことが関係してるんでしょ?」

ハルヒ「…そんなに大変なら、ちょっとはあたしたちを頼りなさいよ」

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古泉「めっちゃいい話じゃないですか。流石は涼宮さんですね。団員の事を常に心配していらっしゃる」

キョン「…そんなもんかねえ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 22:10:43.18 ID:aDIzyXyv0

古泉「もうオチが読めてきましたよ。どうせ貴方がそのまま正直に話さずに話さないから彼女も激昂」

古泉「その内貴方も怒って涼宮さんにひどい言葉を吐いてそれにショックを受けた涼宮さんはそのまま涙を流しつつ帰宅」

古泉「…昨日の閉鎖空間が出来上がり。…という寸法でしょう?」

キョン「ほう?それでお前が昨日言ったような規模になると?」

古泉「貴方が今までになくひどいことを言ったのでは?貴方の天才的なフラグクラッシュ能力をもってすれば不思議ではありません」

キョン「何だよそりゃあ…言っとくけどなぁ?俺はちゃんとハルヒに説明したぜ?最近の俺の状態をな」

古泉「…へ?」

キョン「まあ、話すまで1時間くらい押し問答を続けていたが結局俺が折れたよ」

キョン「それにな、ハルヒだってぶっ飛んではいるが1年以上一緒に過ごした仲間だ。」

キョン「それを怒りにまかせて暴言を吐くような真似なんてせんよ。むしろ、俺をそういう風に思っていたお前に俺は幻滅している」

古泉「…申し訳ありません。少々頭に血が上っていたようでした」

キョン「…まあ、いい。続きを話すぞ」

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17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 22:20:53.72 ID:aDIzyXyv0

1時間後

キョン「…はあ、分かったよ。話す、話すからもうマウントポジションを解除してくれ。後、体をゆするのもやめろ」

ハルヒ「はぁ、はぁ…ふん。最初から素直になればいいのよ」

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古泉「…貴方たちは部室でいったいナニをしているんですか」

キョン「変な妄想は止めろ。お前の言い方に悪意を感じるぞ」

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キョン「お察しの通り、俺がここ最近疲れてるのはとある問題…いや、用事のせいだ」

ハルヒ「やっぱり…でも、あんたの疲れ方は尋常じゃないわよ?…いったい何をやってんのよ?」

キョン「…」

ハルヒ「正直に言いなさいって。大丈夫。絶対に口外しないから。…でも、内容によってはあたしも行動をとらせてもらうわよ」

キョン「…そんな大層なことじゃねえよ。…バイトだ、バイト」

ハルヒ「…はぁ?バイト?……そんなにお金が要りようなの?…もしかして、家の方で何かあったの?」

キョン「…」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 22:32:47.02 ID:aDIzyXyv0

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古泉「バイト?」

キョン「そうだ。…ほら、以前お前に頼んだだろうが。いいバイト紹介してくれって」

古泉「…ええ。なるべく休日の不思議探索や、日々の生活に支障が出ないくらいで、待遇のいいものを紹介してくれと」

古泉「あの時は理由を聞かないでくれと言われていましたし、森さんからの定期報告でもあなたが望むような待遇になっていました」

古泉「それに、貴方の様子も初めの内は観察していましたが問題ないようでしたので…順調なのかと思っていましたが…」

キョン「ふーん…んで?バイトは誰が見つけてきてくれたんだ?」

古泉「それは分かってません…僕の方には事後報告しか回ってきませんでしたから」

キョン「成る程ねぇ…」

古泉「…どうかされましたか?」

キョン「いいや。それで、だ。当然あいつにも何のバイトをしてるか問いただされた訳だ」

古泉「答えても別に問題ないでしょうね。人聞きの悪いバイトではありませんから」

キョン「……そうか、やっぱり、か」

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22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 22:42:36.01 ID:aDIzyXyv0

ハルヒ「お願い。あたしにくらい、話してくれてもいいじゃない。全部受け止めてあげるから…」

キョン「…一つ、約束してくれ。絶対に取り乱してくれるなよ?」

ハルヒ「…う、うん」

キョン「バイトを始めた理由だが…正直言って、お前らの為なんだ」

ハルヒ「…え?あ、あたしたちの為って…」

キョン「まあ、そのまんまの意味だが…」

ハルヒ(…プレゼントでも用意してくれてたのかしら?…ああ、もう!無粋なこと聞いちゃったわ///)

キョン「どうした…?茹蛸みたいに真っ赤になってるぜ?」

ハルヒ「あ、ううん?!何でもない…それで?何のバイトしてるのよ?」

キョン「ああ、それがな…」

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古泉「…は?」

キョン「……多分、その後だろうな。閉鎖空間が発生したのは?」

古泉「あ、ありえません!!そんなの…」

キョン「ふん。信じるかどうかはお前次第だよ。だが、一つだけ言っておく。俺は嘘はついてないぞ?」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 22:48:04.63 ID:aDIzyXyv0

キョン「…ハルヒも来ねえみたいだし、疲れてるから俺は帰るぜ?…よっこらしょっと」

古泉「……お疲れ様でした」

キョン「ん。」

古泉「あ!待ってください!!」

キョン「ああ?なんだよ?」

古泉「もしかして、涼宮さんが今日休んでいるのって…」

キョン「…ああ。バイトしてるのかも知れねえな。金の準備のために」

古泉「…なんということだ」

キョン「…もういいか?じゃあな」バタン

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/22(水) 23:02:24.03 ID:aDIzyXyv0

古泉「…」pipipu

古泉「…森さんですか?…いったいどういうことです?!説明してください!」

古泉「報告書と違うじゃないですか!!なんで彼に‘売春’なんかさせたんですか?!しかもお客様1号が貴女ってどういうことですか!!」

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キョン「…森さんは古泉に嘘の報告書まで渡してたんだな。そんなに俺を抱きたかったのか?」

キョン「利用者の中で、指名が一番多いからな。…まあ、俺も役得ちゃあ役得だ…でも、古泉にばれちまったんだ。もうこの関係も終わりだろう」

キョン「古泉も、もっと細部まで確認を取ってれば、こんな事にはならなかっただろうに…だから言っただろう。お前にも責任はあるってな」

キョン「…最近じゃあ、俺の絶倫っぷりが人気を博して予約殺到中だ。…ってて。この年で湿布のお世話になるとは…」

キョン「最近じゃあ元々の理由の不思議探索の奢り代よりかなりオーバーして稼いでるからな…怖いもんだぜ…ん?あれは…ハルヒか」

キョン「やっぱりな…どうせ俺を買うためにバイトしてるんだろうが…早くしないとレートがどんどん上がるぜ?」prrrrrrr

キョン「っと…ああ。またか…」pi

キョン「もしもし?ああ、鶴屋さんですか?…分かりました。お邪魔させてもらいますよ」pi

キョン「…はあ、やれやれだぜ」

fin



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