124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 18:49:42.58 ID:efkgcSFNO
ハルヒ「おにはキョンよ!」
鶴屋「もういいよ、って聞こえるまでは探しちゃダメにょろ〜」タタタッ
みくる「ふぇっ、ま、待ってください〜」パタパタ・・・
長門「…事態の成り行きはあなたに任せる」
朝倉「そんなのでいいのかしら?」
長門「いい。今の私たちの任務は彼に見つからないよう隠れること」
朝倉「…それもいいかもね。じゃあ行くわ」タタタ
長門「・・・」トコトコ
古泉「…」スタスタスタ
キョン「うぅぅ」
キョン(どうしてこうなった…)
わいわい遊んでる感じが書きたかった
128 名前:最初に謝るけど完結できないと思うごめんね[] 投稿日:2012/02/06(月) 19:07:49.03 ID:efkgcSFNO
事の発端は些細なことだった
みくる「寒いです〜」
古泉「さすがにもう2月ですからねぇ」
キョン「死ぬ…」ブルブル
ハルヒ「もうみんな情けないわね、有希を見習いなさい」
長門「…」ペラ
キョン「長門は平気かも知れんが俺達は寒いんだよ」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 19:18:56.82 ID:efkgcSFNO
ハルヒ「こうなったらやるしかないわね」
パチン…
キョン「あ、なにすんだ!」
みくる「ひぇぇ」カタカタ
古泉(……涼宮さん、なぜストーブを消してしまうんですか…)ショボン
ハルヒ「寒いのは動かないからよ!今からかくれんぼを開催します」
キョン「なんでかくれんぼなんだ…というかストーブつけてりゃあったまるだろうが!」
ハルヒ「それじゃつまらないでしょ」
139 名前:>>134すまない[] 投稿日:2012/02/06(月) 19:35:04.57 ID:efkgcSFNO
キョン「つまる、つまらない問題じゃなくてこっちは寒いんだぞ」
ハルヒ「遊んでるうちに寒さなんて忘れるわ」
キョン「忘れるか!」
ハルヒ「やってみなきゃわからないじゃない」
キョン「あのな〜……だいたい『かくれんぼ』ってお前はいくつなんだよ?」
ハルヒ「な!なによ、文句あるわけ?」
キョン「小学生じゃあるまいしな、よくかくれんぼなんて発想が出るもんだ」
ハルヒ「っ…キョンの癖にー」
みくる「ストーブつけちゃだめでしょうか?」
古泉「…ダメ、でしょうね」
みくる「はうぅ」フルフル
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 19:45:03.04 ID:efkgcSFNO
ギャー、ギャー
古泉(…寒い)
長門「かくれんぼをすれば寒さを体感しなくなる?」
みくる「う〜ん…やったことがないのでわからないですぅ」
古泉「おや、お二人はかくれんぼをしたことがありませんか?」
長門「ない」
みくる「あ、でも鶴屋さんに教えてもらったのでやり方はわかりますよ」
古泉「そうなんですか」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 19:59:18.36 ID:efkgcSFNO
たったそれだけのことだったのに…
ハルヒ「SOS団かくれんぼ大会よ!」
鶴屋「あはは、あたしは見つけるのも得意だけどかくれるのはもっと得意なのさっ」
みくる「わたし…すごく不安です〜 ど、どうすればいいんですかぁ?」
鶴屋「なぁに手取り足取り指導してあげるよ!みくるはあたしについてきなよ」
みくる「お、お願いします」ペコッ
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 20:36:14.88 ID:efkgcSFNO
朝倉「ねぇ、かくれんぼってなに?」
長門「その実態の検証を今から行う」
朝倉「…まぁよくわからないけどいいわ。付き合ってあげる」
古泉「涼宮さんはよっぽどかくれんぼをやりたかったのでしょうね」
キョン「この状況でなに冷静に感想を述べてんだ」
古泉「ですが僕たちの容姿…まるで小学生ではないですか」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 20:46:54.64 ID:efkgcSFNO
古泉「僕たちが小学生である以上みんなでかくれんぼに興じることはなんら不自然ではないかと」
キョン「くっ…」
古泉「そうですよね?」ニコッ
キョン「なんだよ…お前まさか楽しんでないか?」
古泉「さぁ…どうでしょう?」ニコニコ
キョン(くそ〜こいつは当てにならん。やはりここは…)
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 20:54:27.90 ID:efkgcSFNO
キョン「長門…いろいろ聞きたいことがある」
長門「…なに?」
キョン「この状況はお前の力でどうにかならないか?」
長門「…ならない」
キョン「そうか…」
長門「…そう」
朝倉「ねぇ何の話?」
キョン「!」ビクッ
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 21:05:05.32 ID:efkgcSFNO
キョン「あ、朝…倉」ドキッ
朝倉「だから〜何の話?」
キョン「……また俺をねら…長門「それは違う」
キョン「へ?」
長門「朝倉涼子の再生は私の申請」
キョン「なんだと!」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 21:16:38.19 ID:efkgcSFNO
長門「今回行われる『かくれんぼ』は私自身非常に興味深い」
長門「情報統合思念体およびコンタクト用ヒューマノイドインターフェースが共に未経験である事柄を涼宮ハルヒが推し進めているこの状況は好都合」
長門「精密なデータをとり検証すべきと判断、よってバックアップも兼ねて朝倉涼子を再生した。」
長門「よって事態の収束には多少の時間がかかってしまう」
キョン「…つまり?」
長門「かくれんぼをやってみたい」
キョン「」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 21:29:42.09 ID:efkgcSFNO
長門「ただし彼女は一般的なヒューマノイドの基本能力のみしか持たない。安心していい」
キョン「そうか、ならよかっ…朝倉「もう、無視しないでよ!ホントに怒るわよ!」
キョン「うわっ」
朝倉「さっきから話かけてるのにっ〜」プンプン
長門「…落ち着いて話を聞いてほしい」
朝倉「だからその話を待ってるんでしょ〜〜」ムギュー
長門「いはぃ」ギュー
161 名前:>>159全員小学生[] 投稿日:2012/02/06(月) 21:42:36.13 ID:efkgcSFNO
朝倉「まったく…いきなり再生申請をしたかと思えばなんの状況説明もないんだから。何が楽しみなのかは知らないけどまずは話を聞かせてもらうんだからね」ムギュー
長門「わかったから離ひてほひい」ギュー
朝倉「だ〜め。なんかよくわからない間に始まってるみたいだし歩きながら聞くわよ」
長門(…しゃべれない)
朝倉「それじゃあ、またねバイバイ」
キョン「あ、あぁ」
キョン(長門と朝倉ってあんな感じなんだな…)
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 21:56:22.44 ID:efkgcSFNO
キョン(そういえばもう始まってるって言ってたが…)
ポツーン・・・
キョン「誰もいねぇ〜」
キョン(…しょうがない。じゃんけんすらやらずに押し付けられたおにだがやっきゃないか)
キョン「どこから行こうかね…」
・教室
・職員室
・音楽室
・美術室
・図書室
・理科室
・体育館
・図画工作室
・家庭科室
・保健室
キョン(多っ!めんどくせー…って忘れてたな)
キョン「もーいーかーい?」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 22:03:56.00 ID:efkgcSFNO
??「もーいーよ〜」
キョン(やれやれ…やってやるか)
・ハルヒ
・長門
・みくる
・古泉
・鶴屋
・朝倉
残り6人
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 22:12:00.41 ID:efkgcSFNO
キョン(教室なんていちいち見てられん。まずはこの場所から離れた大きな部屋から当たっていくか…)
キョン(そもそも教室なんてベタな場所に隠れるやつは見てみたいね…)
目的地:音楽室
キョン(急ぐ事もない、か。歩いてこう)テクテク
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 22:20:35.45 ID:efkgcSFNO
キョン(誰もいない学校てのはどうしてこんなに静かなのかね…)
キョン(…)
俺は3Fにある音楽室に向かっていただけだった。
特別なにかを探す訳でもなくただ普通に歩いていたが、
キョン(…ん)
キョン(………)
キョン「…長門みっけ」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 22:30:54.82 ID:efkgcSFNO
長門「……見つかった」
キョン「…じゃあ一緒に他のやつら探しに行くか」
長門「…」コクッ
キョン「…かくれんぼ、やってみてどうだった?」
長門「私の役割は鬼であるあなたから身を隠すこと」
長門「しかしそのことに一抹の不安があった」
キョン「もしかして、見つけてくれなかったら…なんて考えたのか?」
長門「!…その通り。時間の経過と共に私の中で不安は広がりつつあった。」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 22:41:23.54 ID:efkgcSFNO
長門「しかしあなたは私を見つけてくれた」
キョン「まあな」
長門「…感謝する」
キョン「長門…」
長門(かくれんぼ…各々の役割は至極単純 しかしその役割に課せられる精神的負荷は大きい。
幼少期にこのような行動を行うことによって精神を鍛えるという目的があるかもしれない…)
キョン(長門は長門なりに考えがあったのかも知れん。楽しそうにしていればなによりだ。…でも、)
キョン(教室のカーテンを引っ張ってきて、くるまってるだけならすぐに見つかっちゃうぞ…)