1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 01:25:37.65 ID:sbMZFGfr0
中川「なんでも路地裏を歩いていたら謎の関西弁の男にスカウトされたとか…出れば七億だと大喜びしてました」
部長「警察官が違法ギャンブルの手助けをするとは…なにを考えてるんだアイツは」
中川「しかし部長、考えようによっては先輩の莫大な借金を返済するいいチャンスですよ」
代行
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 01:46:20.27 ID:qZdhbo6hO
部長「確かにまともな手段ではとても返せんからな…以前も宝くじで借金をチャラにしたことがあったな」
中川「あの時は僕らが勝手に借金を返済してしまったため先輩は別の借金をこさえていて失敗しました 今回はそうならないようしっかり監視しておきます」
部長「そうか…頼んだぞ中川」
代行ありがとう でももう眠い
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 01:48:52.37 ID:qZdhbo6hO
とあるパチンコ屋
店員「て…店長!またも台が打ち止めです!このままでは大赤字です!!」
店長「ぎぇええ!一体なんなんだあのお巡りさんは!?」
両津「ん?また打ち止めか 調整が甘すぎるぞこの店は」
坂崎「拾った一玉をここまで増やすとは…恐ろしい男やでぇ…」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 01:50:44.47 ID:qZdhbo6hO
両津「いやぁよく出たな なんとベンツを貰ってしまったぞ」ワッハッハ
坂崎「店長泣いとったで…おそらくあの店は明日には無くなっとると思う…」
両津「そこが勝負の世界の厳しいところだ 男は全てを失う覚悟で闘わなければいかん」
坂崎「は…はぁ…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 01:52:40.53 ID:qZdhbo6hO
坂崎「しかし頼りになる男や…あんさんとならあの悪魔…沼を攻略できる気がするわ」
両津「そんなに手強い台なのか そのやつは」
坂崎「手強いなんてもんやない わしも一度やったが五千万をスッておまけにおしっこを漏らした」
両津「悲惨な話だ…」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 01:54:20.40 ID:qZdhbo6hO
坂崎「その後カイジって青年と組んだんやが沼への工作がバレてリンチされてしもうた」
両津「なんと!敵はそこまでするのか」
坂崎「残酷やったでぇ…カイジくんは指に針を刺されながら自分が用意した水のサイコロの下敷きになって死んだんや」
両津「そんなことがあったとは…」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 01:55:29.83 ID:qZdhbo6hO
坂崎「しかし両津さんならきっと大丈夫や!あんさんは小細工なぞせんでもきっとあの悪魔を攻略できる!」
両津「うむ、この私(わたくし)に任せなさい 相手が一発台であるかぎりわしは絶対に負けん ワニを賞品にもらったことがあるぐらいだからな」
坂崎「なんだかよく分からんが…とにかくスゴい!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:02:06.47 ID:qZdhbo6hO
坂崎「でも…一つだけ問題があるんや 軍資金が全然ない わしはもうスッテンテンや…」
両津「ぬっ、自慢じゃないがわしも金なぞないぞ 落ちてる玉を拾うやり方じゃダメなのか」
坂崎「あのカジノじゃパッキーを買わんとやらせてくれんのや 最低三百万なんやが…遠藤さんは地下に落とされたし…」
中川「先輩、こんなところにいたんですか」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:07:22.81 ID:qZdhbo6hO
両津「おぅ中川、どうしたんだ」
中川「先輩が突然借金をつくらないように見張りに来たんです もう七億出したきになって目茶苦茶やられたら困りますから」
両津「まったく…おせっかいな奴だ いくらわしでもそこまでバカではないぞ」
坂崎「す…すごい、フェラーリや!相当の金持ちと見た!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:10:10.04 ID:qZdhbo6hO
坂崎「中川はん!あんたを男と見込んで頼みがある!!」
中川「なんですかこの汚い親父は…」
両津「わしをスカウトした坂崎の親父だ 現在ゴキブリと同居しているそうだ」
中川「先輩と生活レベルが同じとは…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:18:58.15 ID:qZdhbo6hO
坂崎「中川はん!三百万貸してくれっ!パッキー一枚分の金さえあれば、あとは両津はんが出してくれるハズや!」
両津「中川、わしからも頼む わしらでこのあわれな中年を救ってやろうじゃないか」
中川「わ…わかりました 三百万ですね」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:22:13.75 ID:qZdhbo6hO
中川「では三百万…」ドサドサッ
坂崎「なんと!フェラーリのトランクからポンと出てきおったで」
両津「中川はカードしか持ち歩かないという設定なのに…ここがSSのいい加減なところだ」
中川「それで…そのカジノにはいつ行くんですか?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:28:27.85 ID:qZdhbo6hO
両津「既に随分と出してしまったしなあ…今日はあまり運が残っとらん気がするよ」
坂崎「ベンツを手に入れるなんてほとんど一生分の幸運やでぇ」
中川「先輩!これ「ベンツ」じゃなくて「ベンシ」になってますよ!」
両津「そうか…とにかく今日はもう休もう ゆっくり英気を養い決行は明日にするぞ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:31:34.61 ID:qZdhbo6hO
坂崎「あぁ…ついに取り戻せるんや…我が家家族っ…娘っ…美心っ…!!」ピラッ
両津「ほぅ、娘の写真か…どれどれ」ブッ
両津「わはははは!こりゃたまらん!とんでもないブスだ!!」
坂崎「り…両津はんっ…!!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:34:54.20 ID:qZdhbo6hO
坂崎「殺すっ…わしの天使っ…美心をよくもっ…」
中川「そうですよ先輩、美人じゃないですか」
両津「中川、なにを言うんだ そんな嘘を言うとは」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:37:24.48 ID:qZdhbo6hO
中川「美人ですよ、さぁ出ておいで」
妖怪田ブタ子「ぶっぴんごほごほ」ズンッ
両津・坂崎「」ピクピク
中川「実は先日結婚しましてね、嫁さんです」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:42:01.29 ID:qZdhbo6hO
中川「しかし先輩、麗子さんが結婚詐欺にあったのには驚きましたね」
両津「うむ、麗子もああ見えて頭はアーパーだからな、簡単にひっかかるぞ」
坂崎「美心…美心…」
丸出ダメ太郎「などと神様たちがやっているうちについに決戦の日がきたのでした」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:45:14.40 ID:qZdhbo6hO
坂崎「坂崎です…入れてください…」
一条「なんだこいつ…警官っ…警官を連れているじゃないかっ…ダメッ…誰が入れるかっ…」
両津「おい、入れないんじゃ話が続かんじゃないか どうするんだてめぇ!」
坂崎「うぅ…うぅ…」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:47:47.96 ID:qZdhbo6hO
中川「先輩、どいていて下さい」チャッ
両津「おぉ中川、やってくれるか」
坂崎「ひっ…!中川はんが銃を構えたっ…まるでダーティ・ハリーっ…!」
中川「うぉおおおおおおおおお!!」ズガァアアアン
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:51:14.30 ID:qZdhbo6hO
一条「なんだ今の音は…銃声っ…?村上、みてこ…」ビスッ
村上「てっ…店長!?」
中川「しまった…どうやらこの店の店長に当たってしまったようです」
両津「バカ者っ!ドアさえブチ破ればよかったんだ!!」
坂崎「なんで地下のカジノに銃弾が届くんや…?」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:54:26.34 ID:qZdhbo6hO
キャー ウワー タスケテクレー
中川「カジノはもはや阿鼻叫喚の地獄です!先輩、坂崎さん!逃げましょう!!」
両津「誰が阿鼻叫喚の地獄にしたと思ってるんだ…?」
坂崎「ひっ…!黒服が追って来るっ…!」
ニガサンゾーッ
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 02:57:12.54 ID:qZdhbo6hO
坂崎「ギェエエ!!たすけ…」
両津「すまん坂崎…安らかに眠ってくれ」
中川「先輩、さあこのデボネアに乗って下さい!」
両津「なんと!動く化石デボネア!!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 03:00:04.20 ID:qZdhbo6hO
デボネアデボネアデボネアデボネア
両津「中川無理だ!こんな車じゃとても逃げ切れん!!」
中川「ならばF1にチェンジしましょう!スイッチオン!!」
両津「ぎょえええええええ!!」
カシィーン
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 03:02:48.38 ID:qZdhbo6hO
両津「中川!陸王になってしまったぞ!何故車がバイクになるんだ!?」
中川「どうやら故障したらしいですね…あっ!先輩、あれを見てください!!」
両津「あ、あれは噂に名高いスターサイドホテルっ…!!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 03:06:49.73 ID:qZdhbo6hO
中川「突っ込みますよ!しっかりつかまって!!」
ガシャアアアアアンッ
金持ちA「ぎぇえええ!足を轢かれたっ!!」
金持ちB「腕がぁ!私の腕があっ!!」
両津「中川!そうポンポン人を撥ねるんじゃない!!」
中川「奴等は人ではありませんっ!ゴミです!!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 03:10:10.03 ID:qZdhbo6hO
佐原「なんか騒がしいなぁ…こっちは人間競馬で忙し…」ガンッ
両津「中川!陸王で鉄骨を渡りながら人を轢くなんて何か恨みでもあるのかっ!!」
中川「こんな世界は滅んだ方がいい!そうでしょう」
両津「目を覚ますんだ中川!!」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 03:14:07.99 ID:qZdhbo6hO
両津「許せ中川っ!」チャッ
中川「先輩っ!!」カチッ
ドゥウウウウウン
中川は 正気 に もどった
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 03:17:51.61 ID:qZdhbo6hO
派出所
部長「両津のバカはどこだっ!!両津のバカはどこに行った!?」ブンブン
寺井「パチンコ沼に挑戦に行きました!!」
部長「両津のバカはどこにいるっ!?」
寺井「パチンコ沼に挑戦に行きました!!」
部長「リョーツのバカは…リョーツのバカは…」
麗子「部長さん…心が…」
おわり
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/06(月) 03:27:23.96 ID:qZdhbo6hO
オレは眠かったっ…眠かったんだっ…
仕事っ… 八時には起きて仕事っ…
なのにっ…もうこんな時間っ…
寝なきゃっ…もう寝なきゃっ…
場合じゃないんだっ…本来こんなことやってる場合じゃ…
おやすみ…なさい…