1 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2012/01/23(月) 00:13:32.33 ID:oyGLple/0
キョン「おう、古泉。今日は珍しく遅いな」クル
キョン(って、あれ?誰も居ねえ…空耳だったか?)
キョン(疲れてんのかな…)クル
古泉「ちょっと、待ってくださいよ!!」
キョン「やっぱり声が…病院に行った方がいいかな、俺」
古泉「何言ってるんですか。貴方は至って正常です。」
古泉「足元を見てください。そうすればわかりますから」
キョン チラッ
キョン「………古泉?」
古泉「ええ、超能力者の古泉です」ニコ
キョン「いやいや…俺の古泉がこんなに小さいわけがない」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 00:21:15.31 ID:oyGLple/0
古泉「そのことについては、後程お話しますよ」
古泉「それより今は急がなければ遅刻してしまいますよ?」
キョン「お、おう。そうだな。行くか…」
キョン「」スタスタ…
古泉「」タッタッタ
キョン「」スタスタ
古泉「はあ…はあ…」タタタタ
キョン「」ピタ
古泉「はあ、はあ…ど、どうしたんですか?」
キョン「…鞄の中に入れて運んでやる。ほら、来い」
古泉「いやあ…面目ない…失礼します」ピョコ
キョン(…なにこれかわいい)
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 00:30:30.89 ID:oyGLple/0
学校
キョン「ほれ、ついたぞ」
古泉「助かりました…貴方に合わなければ確実に遅刻していたでしょうね」
キョン「まあ…見た感じぬいぐるみくらいにしか見えん位に縮んじまったからな…いったい何時に出たんだよ?」
古泉「5時にはもう家を出たんですが…今日起きたらこうなっていたものですから、何の手配もできませんでした」
キョン「確かにその体じゃあ携帯も使えんな…」
古泉「…」
階段
キョン「ほら、もう一回入ってろ」
古泉「…恐れ入ります」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 00:43:48.21 ID:oyGLple/0
九組・教室前
キョン「…いま、ふと思ったんだが」
古泉「…なんでしょう?」
キョン「このまま教室に入って大丈夫なのか?大騒ぎになると思うんだが…」
古泉「…言われてみればそうですね。これは失念していました…」
長門「それは問題ない」
古泉「長門さん!!」
キョン「急に出てくるなよ。心臓飛び出るかと思っちゃったじゃねーか」
長門「めんご。古泉一樹については、もともとそのような姿になっているという認識になるように情報操作を施した」
古泉「何時もすみませんねえ。長門さん」
長門「…気にすることはない…ただ」
キョン「ただ?」
長門「涼宮ハルヒへの情報操作は許可されてない。彼女への対応はそちらにお願いする」
キョン「ま、それくらいは仕方ねーわな。何とかしてみるよ」
長門「…感謝する」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 00:48:53.09 ID:oyGLple/0
キョン「いや、待て。そうだとしても学校での活動はどうするんだ?支障でまくりだろう」
長門「…それは、見ていればわかる」
女子A「あっ!キョン君じゃない!!お早う」
キョン「あ、ああ。お早う」(…全く知らない女子から声かけられたぞ?)
女子B「今日もご苦労様。古泉くん運んできてくれて。さ、後は任せてね!」ヒョイ
キョン「あっ」
古泉「これなら何とかなりそうです。後は大丈夫ですよ。うまくやってみます。それでは、また放課後に」
キョン「お、おう。またな」
長門「…また」
15 名前: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 [] 投稿日:2012/01/23(月) 00:54:10.96 ID:oyGLple/0
教室
キョン「よーす」
ハルヒ「毎回毎回、遅いわね、キョン」
キョン「今日は早めに着く予定だったんだがな…」
ハルヒ「ん?何かあったの?」
キョン「放課後までのお楽しみだ…」
ハルヒ「なによ!!教えな」
岡部「HR始めるぞー!!」
キョン「ま、そういうことだから」
ハルヒ「むー…」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 00:58:50.14 ID:oyGLple/0
授業中
キョン(ん?メール…長門からか)
キョン(『昼休み、部室に来て。あと、古泉一樹も連れてくること』…か)
キョン(まあ、確実に今回の事についてだな)
キョン「はあ…」
ハルヒ(なによ、大きなため息着いちゃって…)
ハルヒ(あっ…もしかして、さっきの事についてかしら…)
ハルヒ(…なんかすごい悩んでそうだし、どうせ放課後になったら分かる事らしいから、今はそっとしといてあげましょうか)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 01:10:38.44 ID:oyGLple/0
昼休み
キョン(さて、昼休みになったはいいが…ハルヒになんて説明したものか…)
キョン「なあ、ハルヒ」
ハルヒ「ああ、朝の事なら気にしないでいいわよ。あんたも一応大事な団員の一人なんだから最低限のプライベートは守ってあげるわ。ま、教える気になったら
しっかり報告は入れること。その中に不思議があるかもしれないからね!んじゃ、あたしは学食行くから」タッタッタ
キョン「あ、ああ…」(なんか勘違いしてるようだが…好都合だ。古泉を迎えに行くか)
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キョン「そう言えばあいつ、手荷物がほとんどなかったな」
キョン(教科書くらいなら借りるなりして何とかなりそうだが…飯はどうしてるんだ?)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 01:15:32.33 ID:oyGLple/0
改行しづらいな。V2Cは…
キョン「おーい、こいず…」
女子A「はい、古泉くん。あーんして?」
女子C「今日は女子Bが作ってきたお弁当だから、相当おいしいはずよ?」
古泉「いやあ…すみませんね。あーん」
女子A 「はい」
古泉「…これは、おいしいですね」モキュモキュ
女子ABC「あーん。もうかわいいわね!古泉くん!」ギュー
古泉「あっはっは…困ったものです」ニヘラ
キョン(…なにあれ?)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 01:22:45.96 ID:oyGLple/0
キョン「おい、古泉」
女子C「あれ?キョン君じゃない、どうしたの?」
キョン「ちょっと昼に活動があって…古泉を呼びに来たんだが…」
古泉「おや、そうですか…ならば、さっそく向かいましょうか」スッ
女子B「古泉くん。はい、乗って?」
古泉「失礼します」ピョン
女子B「うふふ…はい、キョンくん」
キョン「すみませんね、どうも」
女子C「あっ、これももってって。古泉くんのお弁当」
キョン「はい、確かに」スッ
女子「じゃあね、古泉くん。また授業で〜!」
古泉「ええ、それではまた」ニコ
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キョン「…随分ご満悦のようだな」
古泉「んっふっふ。そうでもありません。色々と不便ですよ。この体は。…んっふ」
キョン(殴りてぇ…でも、外見可愛いから殴れねえ…何このジレンマ?)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 01:32:40.41 ID:oyGLple/0
文芸部室
ガチャ
キョン「よっす」
長門「…待っていた」
みくる「うわあ…その小っちゃいお人形さんみたいなのが、古泉くんですか?!」
古泉「ええ、古泉ですよ。朝比奈さん」
みくる「ふふっ…何時もの大人っぽい古泉くんも、こうなっちゃったら形無しですね!」
長門「…そろそろ始めたい。いい?」
キョン「おう。早くしてくれ。俺も飯を食いたいからな」
長門「了解した」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 01:43:18.11 ID:oyGLple/0
長門「まず、古泉一樹がこのようになってしまったのは、涼宮ハルヒの力の行使があったため」
キョン「…まあ、何となくそうだとは思っていたが…」
みくる「天蓋領域とかの干渉は考えなかったんですか?」
長門「それはない。春先の事件以降、思念体と天蓋領域はとても密接になり、関係も極めて良好。」
長門「これからはお互いに観察対象への積極的干渉はしないと声明を出している。よって、ありえない」
古泉「良好な関係…ね。以前の様子からは考えられませんが」
長門「今ではもうマブダチ状態。今度、両方の技術を持ち合わせ、新たなインターフェイスを作ることにまでなっている」
キョン「そりゃマブダチってよりは夫婦じゃねえか」
古泉「宇宙規模の子作り、ですか…これはちょっとしたスペクタクルですよ…」
みくる「はへぇ…随分仲良しになったんですねえ。だとしたら、なんで涼宮さんはこんなことを望んだんでしょうか?」
長門「それが分かれば解決したも同然」
キョン「で?俺たちは何をすればいいんだ?」
長門「取り敢えずはこのまま生活してみる。もちろん、団活も通常通り行う」
キョン「いつも通りになるかは分からんがな」
古泉「…お腹が空きました…」クゥ
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 01:56:32.68 ID:oyGLple/0
スレたてる時間間違えたな…
みくる「あっ…じゃあ何か食べますか?」
古泉「ああ、お弁当があるので、それを」
古泉「こんな体ですからね。一人じゃ食べられないんですよ」
キョン「まあ、急を要する問題でもないしな。古泉は不便になると思うが」
みくる「じゃあ、私が食べさせてあげます!!」
長門「そう。焦って行動すると余計に裏目に出てしまう。まずは涼宮ハルヒの、古泉一樹を見た際の反応を伺うべき」
古泉「恐れ入ります…ええと、どこに座りましょうか」
キョン「『古泉くんが小っちゃくなっちゃったわ!!これは事件よ!!』とか言いそうなもんだがな」
みくる「あ、良かったら膝の上にどうぞ?」ポフポフ
長門「不思議が目的なら古泉一樹を改変する必要性はないはず。そのようには思えない」
古泉「では、失礼して…」ポン
キョン「まあ、それはそうか…」
みくる「はい、古泉くん。あーんして?」 古泉「あー」
キョン「古泉、何してるんだ。朝比奈さんも真面目に参加してくださいよ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/23(月) 02:12:48.37 ID:oyGLple/0
放課後
ハルヒ「な、何よキョン『今日は一緒に部室に行ってくれないか』って…なんか下心あるんじゃないでしょうね?!」
キョン「んなもんねえよ。気分だ、気分」
ハルヒ「…ま、別にいいけど。そう言えば、朝のあれ、結局なんだったの?」
キョン「部室に行けばわかる。っと着いたな」コンコン
みくる『はぁ〜い。どうぞぉ』
キョン「ほんじゃあ…括目せよ!!」ガチャ
ハルヒ「…なによ。何時もの部室と変わらないじゃない…」スッ
ゲシ
古泉「いたっ!!」
ハルヒ「え?今なんか蹴ったかしら?」
古泉「いててて…涼宮さん。ここです。ここ」
ハルヒ「……え?!もしかして、このちっこいの、古泉くん?!」
古泉「ええ。団長。このようなふがいない姿になってしまい、申し訳ございません」ペコリ
ハルヒ「…………」ポカーン