26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/01/14(土) 04:20:03.97 ID:ov/jRKJj0
「長門? ……どうした?怖い顔して?」
「排除、イレギュラーは排除する」
「待て! おかしいだろ! 朝倉、俺の後ろに!」
「だめ、長門さんは本気だか…えっ」
「朝倉、逃げよう!」
「!? ……不覚、情報の凍結を破られた??」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 04:45:59.26 ID:ov/jRKJj0
「射程? そうか、ここから離れるぞ!」
「キョン君? いいの、私」
「早く! まだ諦めるんじゃない」
「は、はい」
「…逃がさない」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 05:05:08.46 ID:ov/jRKJj0
「長門の奴、どうしたんだ?」
「そうね、私がキョン君に告白したからじゃない?」
「何か問題があるのか?」
「私は世界の変革を望み、そのためにあなたを利用しようとしたのよ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 05:18:22.23 ID:ov/jRKJj0
「千載一遇のチャンスって奴だな。 俺は朝倉に興味があったんだ」
「え、あ……静かに」
(朝倉……)
(ちょっと! もう……)
……
34 名前:アドセンスクリックお願いします[] 投稿日:2012/01/14(土) 05:30:01.16 ID:ov/jRKJj0
「行った……みたいね」
「ああ、この状況を打破する為には、俺たち二人で涼宮に会ってみるのがいいのかも知れない」
「え!? 涼宮さ…そうね、彼女は世界の変革を、長門さんは世界の均衡を……」
「朝倉と俺が目の前で消えるようなことがあれば、世界が変わるかも知れないだろ」
「そうね、やってみましょう」
「朝倉」
「え、キョ……んっ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 05:50:18.22 ID:ov/jRKJj0
「変なの、私達逃亡者みたいね」
「まさにそうだろ」
「おかしいわね」
「ああ。 さっきの画像を涼宮に送ってあるんだ」
「馬鹿! 折角私のファースト…何撮ってるの! 状況を考えなさい!」
「ピンボケだが、あいつを呼びつけるのには十分だろ?」
「へ、送ったの? うん、まあ……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 06:10:05.57 ID:ov/jRKJj0
「よし、周りには何もないな」
「ええ、今のことろ」
「俺が見てくる、お前は涼宮をさがせ」
「でも、キョンく…」
「俺は消されたりしない、だろ?」
「わかった、じゃあ私が…あ、あ」
「朝倉?」
37 名前:アドセンスクリックお願いします[] 投稿日:2012/01/14(土) 06:17:51.96 ID:ov/jRKJj0
「朝倉、どうした?」
「キョン君、ギュッてして」
「朝倉、落ち着け、どうしたんだ」
「……もうサービスは終わり。 そろそろ涼宮ハルヒがここへ来る」
「長門! 俺たちが何をしたっていうんだ! どうって事ないだろ! 俺たちは、こうして!」
「……残念」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 06:26:43.31 ID:ov/jRKJj0
「長門、見逃してくれ」
「それはもうできない。 あなたが涼宮ハルヒを呼ばなければ、こういう事にはならなかった」
「どういう事なんだ! 長門!」
「……それは」
「有希、あとはあたしから言うわ」
「涼宮!? 助かっ…」
「あー、嫌になっちゃうわね。 あたしが目をかけてやったかと思えば、寄りにもよって朝倉となんて不快だわ」
「……」
「おい、涼宮」
「キョン君、私、嫌……怖い。 もっとギュッとして」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 06:38:34.93 ID:ov/jRKJj0
俺はいつも通りのハイキング・コースを登っていた。
いつも通り登っていれば温かくなってくるはずだが、今日はどこか寒いままだ。
何か忘れ物をしたような……。