96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:25:10.12 ID:hF42rPzyO
古泉「んっふ、これはまた唐突ですね」
キョン「ぶっちゃけ普段から思っている。それを口にしただけにすぎないさ」
古泉「それほど真顔で仰るのですから、嘘ではないのでしょうね」
キョン「――で?」
古泉「ふむ、どちらかと言えばそれは僕のセリフだと思うのですが……」
キョン「だから、これを聞いてお前はどうしたいと思った?」
古泉「いえ、特に何も」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:30:14.80 ID:hF42rPzyO
キョン「……」
古泉「……」
キョン「なぁ、古泉よ」
古泉「なんでしょうか?」
キョン「そこは、何とかして叶えてやりたいとか言ってもいいんだぞ?」
古泉「いいんだぞ、と言われましても……」
キョン「お前はノリが悪いなぁ。古泉ノリ悪い」
古泉「大事でもないのに二回言わないで下さいよ」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:32:38.50 ID:hF42rPzyO
キョン「そんじゃ、話を戻すぞ。どうすりゃいいと思う?」
古泉「ああ、僕を巻き込むのは決定事項なんですね」
キョン「お前だって興味あるだろ?」
古泉「さて、どうでしょうね」
キョン「ふん、はぐらかしたままでも構わん。お前の知恵を貸せ」
古泉「そう言われましても……」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:36:13.73 ID:hF42rPzyO
古泉「そうですね……、確実なのは上履きの入手でしょうか?」
キョン「却下だ。上履きなんぞ、ゴムの臭いのせいで正確な判別ができなかったからな」
古泉「なるほど、もう実践した後ですか」
キョン「当然だろ」キリッ
古泉「いい顔で断言しないで下さい」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:40:24.91 ID:hF42rPzyO
キョン「もっと真剣に考えろよっ!」バンッ
古泉「丸投げで急に逆ギレしないでくれますか」
古泉「そういえば、明確に誰の足の匂いを嗅ぎたいとかはあるんですか?」
キョン「そうだな……、やっぱ身近な女子がいいな。SOS団内でも可だ」
古泉「なら、簡単な話じゃないですか。そこにいるでしょう?」
キョン「ん?」
長門「……」ペラ…
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:45:56.47 ID:hF42rPzyO
キョン「ふむ、長門か」
古泉「長門さん、話は聞いてましたよね?」
長門「……」ペラ…
古泉「……長門さん?」
長門「……」ペラ…
キョン「長門」
長門「……なに?」
古泉「……」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:50:24.23 ID:hF42rPzyO
キョン「お前の足を嗅がせてくれ」
長門「……」
キョン「ダメ、か?」
長門「……かまわない」
キョン「そっか……ありがとな、長門」ナデナデ
長門「……いい」
古泉「これからしでかそうとしてる内容とお二方の雰囲気のミスマッチさには、目を見張るものがありますね」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/11(水) 23:58:57.50 ID:hF42rPzyO
長門からの了承を得ると同時に、俺は彼女の足下へと身を屈める。まるで、
忠誠を誓う騎士の様に片膝を立て、下から長門の顔を窺い見た。
無表情のようで柔らかな顔色に、思わず安堵した。断られたなら潔く諦める
つもりだったが、その瞳に拒絶の色は無い。
「……脱がせるぞ?」
「……」
こくりと、頭を振ることで応える長門。
その頷きを確認して、まずは上履きを脱がす。
細い足首を片手で抑え、もう片方の手で上履きを引っ張ると、あっさりと
脱がせることができた。
彼女の体温のこもった小さな上履き。かかと部分に律儀に書かれた『長門』
の文字に苦笑する。
上履きを床に置き、お次はソックス。このまま嗅いでもいいが、やはり
生で嗅ぎたい。
はやる気持ちを抑え、膝下までしかないソックスを丁寧に下ろす。
「あぁ……」
脱がしきった瞬間、俺は溜め息を吐いていた。
まじまじと眺める機会のない、同世代の女の子の素足に感動していた。
高揚感に、包まれていた。
「――綺麗だ」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/12(木) 00:07:39.19 ID:19ez2vNOO
無意識の内に、両手で長門の片足を持ち上げていた。
正面から、左右から。あらゆる角度から鑑賞する。
なんかもうこれだけで満足しちまいそうだ。
「……まだ?」
頭上から声がかかる。その声で我に還った。
いかんいかん。不覚にも、本来の目的を忘れるところだった。
「あ、ああ……、すまん」
真正面にあるのは女の子の足の裏。それに意識を集中させ、軽く深呼吸。
「……よし」
意を決して徐々に顔を近づける。鼻の穴は全開のことであろう。
鼻先が、足に触れるか触れないかの距離まできた。
とうとう、俺の願望が現実となるのだ。
そして、俺は盛大に鼻で呼吸をした―――。
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/12(木) 00:13:37.47 ID:19ez2vNOO
キョン「――まぁ、考えなかったわけじゃなかったんだけどな」
長門「……」ペラ…
古泉「おや、浮かない顔ですね」
キョン「そりゃ、いざ臭ってみたら無臭だったんだもんよ」
古泉「んっふ、さすがは宇宙人、と言ったところでしょうか?」
長門「……」ペラ…
キョン「だが、シチュエーション悪くはなかった」キリッ
古泉「それは良かったですね」
長門「……よかった」ペラ…
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/12(木) 00:16:54.58 ID:19ez2vNOO
キョン「さて、次は誰にしようか……」
古泉「まだ続けるんですか」
キョン「当たり前だろうが。ちゃんと成功したとは言えないしな」
古泉「はぁ」
キョン「しかし、あれだな。長門で試してみて思ったんだが……」
古泉「なんでしょうか?」
キョン「俺は足フェチなのか、それとも匂いフェチなのか、さっぱり分からん」
古泉「正直どうでもいい」
おわり