1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:08:39.15 ID:vxRkMRNe0
十代「おい!」
タラヲ「うふふ^^」
十代「はぁ…参ったな」
タラヲ「ヒーローデッキですぅ!」
十代「こんな小さな子供でも知ってるんだな…」
ユベル(感心してる場合か?早くデッキを返してもらえ)
十代(分かってるよ)
タラヲ「このデッキを焼却炉に突っ込むですぅ!」
十代「なに!?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:13:23.90 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「ははははですぅ」
タラちゃんはデッキを抱えたまま、駆け出す
後を追うように十代も追いかける
ユベル(馬鹿!油断してるからこういうことに…!)
十代(まさか、あんなこと言うなんて予測できなかったんだよ!)
大徳寺「向こうの河川敷の方へ走ったにゃ〜」
十代「大徳寺先生!?」
大徳寺「やっぱり君といると退屈しないのにゃ」
十代「河川敷って…まさか川に捨てるつもりか!?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:16:58.87 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「あっ、そうれぇ〜」
バサッバサッ
十代のデッキを川へ目掛けて投げ飛ばす
タラヲ「飛んだですぅ!!カードが飛んだですぅ!」
十代「あいつ…!俺の大切なデッキを…!」
大徳寺「まだ半分ぐらいは残ってるのにゃ〜」
ユベル(あとの半分は川に捨てられたか…)
十代「おい、やめろ!!返せ!!」
十代はタラヲの腕を掴んだ
タラヲ「ふぇ」
十代「いい加減にしろ!俺の大切なデッキなんだぞ!?」
タラヲ「ふぇぇぇぇぇん…!知らない人に脅されたですぅ!」
十代「な…何を言っているんだ…?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:21:06.00 ID:vxRkMRNe0
男A「おいおい…幼児に虐待かよ…」
女B「警察に通報しとく?」
ひそひそ
十代「…っ」
タラヲ「ふぇぇぇぇん」
十代(コイツ…全部計算のうちなのか…?)
タラヲ「隙ありですぅ」
タッタッタ
十代「く…!また逃げた…!」
ガッ
十代「あ?」
十代が走り出そうとした瞬間、誰かに右腕を引っ張られた
警察「ちょっと署まできてもらいましょうか」
十代「嘘……だろ……?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:26:05.00 ID:vxRkMRNe0
警察「河川敷付近で確保しました」
十代「離せよ!!俺は何もしちゃいない!!」
警察「君が幼児に性的暴行を加えているという通報を受けた」
十代「性的暴行だと!?」
ユベル(十代…僕というものがありながら…)
十代(し、してねーって!!)
警察「話の続きは署でしましょうか」
十代「俺は何もしてない!頼む、信じてくれ!」
警察「犯人はみんなそういいますよ?」
十代はそのままパトカーに乗せられ連行された
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:30:31.71 ID:vxRkMRNe0
タラヲ(うふふ)
―公園―
カツオ「行くぞ中島ァ」
中島「こい磯野ォ」
ピシュッ
ペラペラ
カツオ「おい中島ァ…やっぱり遊戯王カードをボール代わりになんてできないよ」
中島「おかしいな、じいちゃんはそうやって遊ぶって言ってたのに」
カツオ「どう見たってこんなペラペラの紙じゃ…」
タラヲ「カツオお兄ちゃん〜」
カツオ「タラちゃん!」
タラヲ「このカード使っていいですぅ^^」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:35:06.98 ID:vxRkMRNe0
中島「へぇ…ヒーローデッキなんて珍しいなぁ」
カツオ「これタラちゃんのカードなの?」
タラヲ「拾ったですぅ」
中島「こんな大事なカード落とす馬鹿がいるんだな!ハハッ!」
カツオ「中島もデッキあるのか?」
中島「40枚全てグレムリンだよ」
カツオ「それはルール違反だろ…」
タラヲ「このカードならグチャグチャにしても構わないですぅ」
カツオ「ふーん、じゃあ遠慮無く使おうか!」
中島「そのカードでサッカーしようぜ!」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:40:05.18 ID:vxRkMRNe0
中島「じゃあN・グランモールを使って、フリーキックしまぁす!」
カツオ「こい!」
タッタッタ
中島「いっけぇやぁぁぁぁぁ!!」
ガシュッ
中島「おい磯野ォ…こんな薄っぺらいのじゃ蹴れないじゃないか」
N・グランモールは土まみれとなった
カツオ「じゃあ、他のカードでするか?」
中島「このカードって売れるんじゃないのか」
カツオ「あーなるほど!良いバイトだね!」
中島「早速僕のじいちゃんに引き取ってもらおうぜ!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:46:05.61 ID:vxRkMRNe0
十代「いや…ホントにしてないです…ハイ……」
警官「さっさと吐けオラァ!」
ガッ
十代「いてっ…!」
警官「あぁ?元デュエルアカデミア出身だぁ?」
十代「それはホントなんです!」
警官「なにがデュエリスト養成学校だ!ざけんじゃねぇぞ!」
十代(クソッ…なにも信じてはくれない!)
十代(こうしてる間にも俺の大切なカード達は…!)
中島のじいちゃん「弘…お前そのカードは…」
中島「1枚500円で買い取るよな?な?」
じいちゃん「いや……しかし…」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:51:09.64 ID:vxRkMRNe0
中島「よーし10枚売って5000円獲得だぜ磯野ぉ!」
カツオ「それで新しいバット買いに行こうよ!」
じいちゃん「ホッホッ」
中島「あとグレムリンも1枚1000円で買い取るよな?」
じいちゃん「いや…グレムリンはもう……」
中島「まだ10枚しか持ってないだろ!?あと5枚ぐらいグレムリン買えよ!!」
カツオ(なんてやつだ……)
十代「…」
警官「ここから出たいか?」
十代「え…も、もちろん!」
警官「だったら俺とデュエルで勝てば、見逃してやろう」
十代「デュエルでか……よし、いいぜ!!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 14:55:54.76 ID:vxRkMRNe0
警官「さぁ、準備しろ」
ユベル(十代…デッキは…)
十代「あ……デッキ、無いんだ…」
警官「あぁん?」
十代(さっきの子供に盗まれて、こんな羽目になったんだ…)
警官「てことは、お前デュエルアカデミアも嘘か?」
十代「ち、違う!それはホントなんだ!!」
警官「嘘つけ!!デッキも無いデュエリストなんていないんだよ!」
バチンッ(ビンタ)
十代「グァッ」
ユベル(可哀想な十代……)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:02:55.89 ID:vxRkMRNe0
―駄菓子屋―
中島「おーい!左端の棚から右端まで全部買うぜ」
店員「おや、ホントに買うのかい?」
中島「5000円もあるんだよ!買えるに決まってるさ!」
カツオ「中島太っ腹だな!」
タラヲ「ぱぱー」
マスオ「やぁ、タラちゃんじゃないかぁ」
サザエ「ホントにこの子は優しい子ね」
マスオ「僕とサザエの子だからねぇ〜」
タラヲ「うふふ^^」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:09:47.69 ID:vxRkMRNe0
―デュエル刑務所―
警官「しばらくはそこで生活してもらう」
ガシャンッ
十代「……」
ユベル(これからどうするつもりだい?)
十代「分かんねぇよ…」
大徳寺(おやおや?君以外にもお友達はいるみたいだにゃ〜)
十代「他の受刑者達だろ…」
十代「俺はもう、何も出来ない」
十代「デッキも奪われ、それと同時に俺は生きる希望も失った……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:15:12.93 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「遊城十代もデュエリストとして死んだですぅ…」
サザエ「誰のことかしら?」
タラヲ「何でもないですぅ^^」
マスオ「今日はタラちゃんの好きな物でも食べに行こうか」
タラヲ「北京ダックとフカヒレですぅ!」
カツオ「なぁ、中島」
中島「ん?」
カツオ「さっきのカードさ…誰かが使ってるの見たことあるんだ」
中島「ははっ、そんな馬鹿な」
カツオ「確か……デュエルアカデミア最強のデュエリストの…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:23:51.02 ID:vxRkMRNe0
中島「デュエルアカデミア最強は三沢大地さんだろ?」
カツオ「あ、そうか」
中島「あの人はヒーローデッキなんて使わないさ」
カツオ「そういや僕達も小学校卒業したら、デュエルアカデミアに進学するんだったよね」
中島「その予定だけどな」
カツオ「ワクワクするよな!」
中島「僕のグレムリンデッキがどこまで通用するかが楽しみさ…」
カツオ「お前、デッキ代えろよ」
十代「…何としても脱獄しないと」
十代「でも、脱獄出来る様な場所じゃないしな…」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:26:08.45 ID:vxRkMRNe0
ユベル(脱獄はするのかい?)
十代(一か八かでやってみるさ)
ガチャッ
警官「昼飯の…」
十代「あ…」
警官「お前!!何しようとしてた!?」
十代「い、いや俺はなにも」
イクラ(受刑者)「脱獄ハァイッ!!」
十代「!!」
警官「貴様ァァァァ!!」
ドスッドスッ
十代「ぐはっ……」
警官「来い、拷問の時間だ」
十代「やめろ……拷問なんて……クソッ…」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:31:14.18 ID:vxRkMRNe0
―1時間後―
警官「ほらよ、今日はここまでだ」
十代「……うっ…」
警官「全身痣だらけになったな、元デュエリストさん」
十代「…くっ」
警官「明日の朝食も抜きだ」
ガシャンッ
十代(ダメだ……身体中いてぇ…)
イクラ「ハァイ!」
ユベル(お前の所為で十代は…!)
イクラ「バーーーブゥ!!」
十代「コイツ…ユベルが見えるのか……?」
イクラ「ハァイ!!ハァイ!」
十代「何喋ってるか全然わかんねぇ…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:35:56.53 ID:vxRkMRNe0
イクラ「そろそろ喋るか」
十代「!!」
イクラ「よぉ、十代さんよ」
十代「俺を知ってるのか……?」
イクラ「世界のデュエリストの情報は、嫌でも耳に入ってくるからな…」
十代「ふっ、デュエリストか…」
イクラ「どうしたんだ?」
十代「俺はもうデュエリストを語ることなんてできない…」
十代「デッキを失ってしまったからな」
イクラ「そいつは災難だったな」
十代「でも、またカードを探し出してデュエルするさ」
イクラ「……お前なにも知らないのか?」
十代「どういう意味だ…?」
イクラ「ここにぶち込まれた奴は全員、元デュエリストさ」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:41:06.63 ID:vxRkMRNe0
十代「全員…だと?」
イクラ「まぁ、色々とデュエルで悪さした奴がぶち込まれただけだ」
十代「…」
イクラ「デュエルディスクで人を抹殺したやつとか」
イクラ「カードで人を刺殺したりな…」
十代「デュエルで不正したのかと思った……」
イクラ「中にはそういう奴もいるみたいだぜ?」
十代「お前はなんでぶち込まれたんだ?」
イクラ「ハハッ、俺は遊戯王のパックを万引きしたからさ」
十代「よくもそんなことを・・・」
イクラ「怒るなよ?金が無かったんだよあの時は」
十代「まあいいさ、少しの間辛抱してすぐに出所してやるさ」
イクラ「無駄だな」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:47:50.61 ID:vxRkMRNe0
十代「どうしてだ…?」
イクラ「ここにぶち込まれた奴は、3ヵ月後に処刑される」
十代「処刑だと!?」
イクラ「処刑と言っても死ぬ訳じゃないさ」
イクラ「もう2度とデュエルが出来なくなるだけだ」
十代「2度とデュエルが…?」
イクラ「頬に刺青で刻まれるのさ…デュエリスト刑務所の囚人って証をな」
十代「なんだと!?」
イクラ「その刺青を見れば、誰もデュエルはしてくれなくなる」
イクラ「お前は1人孤独にデュエルを楽しむことしか出来ない」
イクラ「残念だったな、遊城十代」
十代「刺青…?囚人の証…?嘘だろ……?嘘に決まってる…!!!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 15:52:07.12 ID:vxRkMRNe0
イクラ「嘘じゃない、事実その刺青を彫られて自殺したデュエリストもいる」
十代「……」
イクラ「別にデュエルが出来ないからって死ぬことはないのにな」
十代「俺達、デュエリストにとってデュエルは生活の一部のようなものさ」
十代「それを奪われるってことは、どれだけのことかお前に分かるのか…」
イクラ「一般人だから分からないな」
十代「チッ」
イクラ「まぁ、大人しくしておくのが賢い考えだ」
十代「ふざけるな!!俺は絶対にここから抜け出してやる!」
イクラ「無理ハァイッ!」
十代(ムカつくなコイツ……)
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:00:00.22 ID:vxRkMRNe0
―刑務所生活から1週間が経過―
十代「…王手っと」
イクラ「ちっ、また負けたか」
十代「将棋も面白いな」
イクラ「だろ?」
ガシャンッ
警官「おい、面会の時間だ」
十代「面会…?」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:00:10.09 ID:vxRkMRNe0
警官「お前……勝手に将棋をするな!!」
バチンッ
十代「いてっ…!」
警官「犯罪者の癖に遊んでんじゃねぇぞ」
十代「な、なんで俺だけが…」
イクラ「バブゥ」
警官「こんな言葉もまともに喋れん奴が将棋など出来る訳がないだろ」
十代(クッ…コイツは…)
警官「とにかく、面会の時間だ」
十代(一体誰が……?)
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:07:07.86 ID:vxRkMRNe0
警官「そこで座って待ってろ」
十代「はい…」
暫くすると、再びドアが開いた
剣山「兄貴!」
レイ「十代…」
十代「剣山!?レイ!?」
警官「面会時間は10分だ」
十代「お前等…どうしてここに?」
剣山「どうしたもこうしたも、兄貴が警察に連行された話を聞いたドン!」
レイ「嘘だと思って着たらホントだったんだ…」
十代「で、でもどうしてここって分かったんだ?」
剣山「ファラオが案内してくれたザウルス」
十代(ファラオがか…)
警官「あと、2分な」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:13:27.32 ID:vxRkMRNe0
十代「でも、こんな所まで来るの大変だったろ?」
レイ「万丈目先輩が車を出してくれたの!」
十代「万丈目が?」
剣山「照れて面会には来なかったザウルス」
十代「そうか…懐かしいな…」
十代「お前等も、今年で卒業だろ?」
剣山「そうだドン!」
レイ「卒業デュエルの時のタッグパートナーは十代って決めてるんだよ!?」
十代「あ…ああ……そうだったな」
レイ「すぐに出てこれるよね…?」
十代「まぁな…すぐに出るよ…」
警官「はい面会時間終了ォ〜」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:23:30.24 ID:vxRkMRNe0
十代「え、まだ10分も経ってないだろ!」
警官「俺の時計では経ったんだよ!」
警官「うるせぇよ恐竜野郎!!」
バチンッ
剣山「痛いドン!」
レイ「ひどいよ!こんな人が警官なんて…!」
警官「お前も黙ってろ!」
パチンッ
レイ「いっ……」
十代「お前やめろ!!レイは女だぞ!?」
警官「性別など関係ないだろ」
警官は倒れこんだレイの腹部を足で踏みつける
レイ「うっぅ……」
剣山「レイちゃん!」
十代(クソッ…俺の所為で…!!)
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:28:30.04 ID:vxRkMRNe0
万丈目「あいつ等、遅いな…」
おじゃまイエロー「あぁんせっかく知らない街にきたのよぉ〜」
おじゃマグリーン「観光してみたい」
万丈目「ええい!お前等は黙ってろ!」
パサッ
万丈目「ん…これは…」
万丈目の足元に飛んできたカードを拾い上げる
万丈目「N・グランモール…?」
万丈目「おいおい…これは十代のデッキのカードじゃ…」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:36:55.42 ID:vxRkMRNe0
警官「ったく、お前犯罪者の癖に明るい学園生活送ってた訳じゃねぇだろうな!?」
バチンッ
レイ「あっ…!」
警官「あぁ?明るい仲間がいっぱいでよかったな!」
ガッ
剣山「グハッ…ドン…」
十代「止めろ!!そいつ等に手を出すな…!!」
ガッ
警官はレイの髪を鷲掴んだ
レイ「うっ……」
警官「へへっ、後でコイツ等のカードも処分しといてやるよ」
十代「か、関係ないだろ!?」
警官「うるせぇよ…犯罪者の仲間ってことで筋は通るだろ?」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:45:10.93 ID:vxRkMRNe0
警官「外に出すと面倒だから、テメェ等は下の階で大人しくしてろ」
ガシャンッ
十代「あいつ等まで捕まえておくのかよ…!」
十代「ホントに、お前は警察官なのかよ!?」
警官「デュエル警官だ…ふふっ」
警官が帽子を取ると
ノリスケ「ククッ」
十代「いや、誰だよお前…」
ノリスケ「タラちゃんという子供に、随分と踊らされたみたいだな」
十代「なんだと…?」
ノリスケ「ここは警察署でもなんでもない…ただのデュエリスト収容所さ」
十代「!!」
ノリスケ「お前は気絶させらて、ここに連れて来られたからな…」
ノリスケ「外の様子までは見えなかったようだ」
十代(そういえば…コイツ以外の警官を見た覚えがない……)
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:49:21.32 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「タラちゃんはデッキ怪盗で有名な子供さ」
十代「デッキ怪盗だと?」
ノリスケ「デュエリストのデッキを盗み、逃走するだけだ」
ノリスケ「捕まれば暴行を受けた子供のフリをすればいい」
十代「パトカーとかはどうしたんだよ…」
ノリスケ「友人に借りただけだ」
十代(通報したのも、別の誰かって訳なのか…)
ノリスケ「さぁ残り数ヶ月でお前のデュエリスト人生も終わりだな」
十代(……いやまだ分からない)
十代(…ここから抜け出せるチャンスはある)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:54:13.74 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「ご苦労様ですぅ」
ノリスケ「ハハッ、あいつ等も大人しくなったよ」
タラヲ「他の2名もデュエルアカデミアの生徒ですかぁ?」
ノリスケ「そうですよ」
タラヲ「様子を見に行ってくるですぅ!」
スタスタ
剣山「お腹減ったザウルス」
レイ「僕も……」
剣山「レイちゃん、怪我は大丈夫ザウルスか?」
レイ「分かんない…どれだけ蹴られたかも覚えてないし…」
ガシャンッ
剣山「誰だドン!?」
タラヲ「ハァイ^^」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 16:59:15.21 ID:vxRkMRNe0
万丈目「ここにも十代のデッキのカードが…」
拾い上げたのは魔法カード「フェイクヒーロー」
万丈目(刑務所にぶち込まれたというのは聞いたが…)
中島「へい、兄さん!」
万丈目「なんだ貴様は?」
カツオ「お兄さんこそ、僕達の公園で何してるのさ?」
中島「ここま僕達の縄張りなんだぜ!」
万丈目「このカードが公園のあちこちに散らばっていたから、集めているだけだ」
カツオ「お兄さんのデッキのカードだったの?」
万丈目「いや、違う」
中島「じゃあ集めなくていいじゃないか」
万丈目「このデッキを必要としている奴がいるんだ」
カツオ「誰さ?」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:07:54.78 ID:vxRkMRNe0
万丈目「遊城十代だ」
カツオ「エッ」
中島「えっ」
マスオ「えぇーー!?」
カツオ「マスオ兄さん!」
マスオ「いやぁ、つい公園の前を通りかかっただけなんだぁ〜」
万丈目「そいつのデッキのカードだぞこれは」
中島(や…やべぇよ磯野)
カツオ(うん……ほとんど売っちゃったし)
マスオ「君はあの万丈目くんかい?」
万丈目「俺を知っているのか?」
マスオ「ああ、僕もデュエルアカデミアで一時期働いていたからね」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:12:53.27 ID:vxRkMRNe0
カツオ「その十代さんはどこにいるのさ?」
万丈目「今は刑務所にぶち込まれている」
中島「け、刑務所に?」
万丈目「なぜかは知らんがな……」
マスオ「もしかして、デッキ怪盗の仕業じゃないのかい?」
万丈目「デッキ怪盗だと?」
マスオ「ここ最近、この街で多発してるんだ〜」
カツオ「へぇ」
万丈目「どんな奴かは分からないのか?」
マスオ「口癖が〜ですぅの子供…という情報しかないんだ」
カツオ「え」
万丈目「〜ですぅ…か」
カツオ(タラちゃん……?)
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:17:02.29 ID:vxRkMRNe0
レイ「子供…?」
剣山「みたいだドン」
レイ「良かった…またあの警官かと思ったよ…」
タラヲ「僕は味方ですぅ」
レイ「ホントに!?」
剣山「こんな子共がいれば心強いドン」
タラヲ「僕も今日からここに閉じ込められるんですぅ」
レイ「君も?」
タラヲ「ふぇぇぇ…怖い」
剣山「こんな子供まで!許せないドン!!」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:22:01.82 ID:vxRkMRNe0
万丈目「とりあえず、十代に会いに行く必要があるな…」
マスオ「僕も手伝うよ〜」
カツオ「僕も!」
中島「僕は帰るよ…塾あるし…」
カツオ「ちぇ、ノリ悪いな!」
中島「じゃあな」
タッタッタ
カツオ「でも、どこの警察署にいるのさ?」
万丈目「この猫が案内してくれる」
ファラオ「にゃー」
マスオ「へぇ、猫の手も借りたいって訳だねぇ」
万丈目「貴様つまらんぞ」
マスオ「ウィ」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:26:02.74 ID:vxRkMRNe0
―デュエル警察署前―
万丈目「デュエル警察署だと?」
マスオ「こんなのが出来ていたんだね」
カツオ「とにかく、中に入ってみようよ!」
マスオ「中は随分と汚いようだね…」
カツオ「ノリスケさんの臭いがするよ」
万丈目「ここに十代がいるのか……?」
ファラオ「にゃぁ」
マスオ「それじゃあ、ここは別れて探した方が良さそうじゃないかい?」
万丈目「そうだな…俺は1人でいい、お前達は2人で探せ」
カツオ「了解!」
万丈目「なにかあれば、このリコーダーを吹け」
マスオ「原始的だね……」
万丈目「うるさい。とにかく探すぞ。」
万丈目、カツオとマスオは2手に別れて中を探索し始める
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:31:34.72 ID:vxRkMRNe0
万丈目「中は思ったより広いな…」
おじゃまイエロー「ねぇ〜こんな気味悪い所にホントに十代の旦那が…?」
万丈目「それを今探しているんだ」
カチッ
万丈目「ん?」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:31:59.95 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「やぁ」
万丈目「貴様は誰だ……?」
ノリスケ「デュエル警官さ」
万丈目「なんだ、だったら話が早い。遊城十代に会わせてくれないか?」
ノリスケ「ああ…面会ですか」
カチャッ
ノリスケは万丈目に向けて拳銃を構えた
万丈目「な……」
ノリスケ「ハハッ、失敬失敬」
パーンッ
万丈目「グッ………」
バタッ
拳銃から放たれた銃弾は、見事に万丈目の腹部に直撃した
おじゃマイエロー「いやああああああ!!!!!!」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:36:05.29 ID:vxRkMRNe0
マスオ「ん」
カツオ「どうしたの?」
マスオ「今、銃声が聞こえたような気がしたんだ」
カツオ「気のせいだよ!」
マスオ「そうかな……?」
カツオ「それより、早く十代さんを探そうよ!」
マスオ「う、うん」
ノリスケ「コイツもデュエリストか…」
倒れている万丈目のデッキを取り上げた
ノリスケ「ヒヒッ、これも処分しといてやるよ」
おじゃまイエロー「いやあああああああああ!!!」
おじゃまブラック「俺達…」
おじゃまグリーン「捨てられるぅぅぅーー!!!」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:41:40.51 ID:vxRkMRNe0
レイ「じゃあ、タラちゃんも暴行を?」
タラヲ「痛かったですぅ…」
タラヲは、レイの脚に触れた
まるでごく自然のように…
レイ「た、タラちゃん…」
タラヲ「レイお姉ちゃんの脚を撫でるですぅ^^」
剣山「ダメだドン!蹴っても叩いてもドアが潰れないザウルス!」
レイ「せめて万丈目先輩が気付いてくれれば…」
ピクッ
タラヲ「万丈目…?」
剣山「俺達の先輩ザウルス!」
レイ「その人が気付いてくれれば、多分…出れるはず!」
タラヲ(ふふーん)
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:47:13.91 ID:vxRkMRNe0
マスオ「はぁ…広すぎる」
カツオ「もう見つからないよ!帰ろうよ!」
マスオ「う〜ん」
スタスタ
ノリスケ「おや、マスオくんじゃないか!」
マスオ「の、ノリスケくん!?」
カツオ「どうしてノリスケおじさんが!」
ノリスケ「いやぁ…訳があってしばらくここの警察署で働くことになったんだよ」
マスオ「そうだったのかい」
ノリスケ「これから一杯行かないか?」
カツオ「行こう行こう!」
マスオ「……」
カツオ「マスオ兄さん?」
ノリスケ「ははっ、バカに黙ってるじゃないか!」
マスオ「その靴についてる……血はなんだい……?」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:51:35.30 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「え…これは、さっきケチャップをこぼしただけさ!」
カツオ「ドジだなぁ」
ノリスケ「ハハッ」
マスオ「ケチャップの割りに臭いがきついんだね」
ノリスケ「……え」
マスオ「血の独特の匂いがする…」
マスオ「さっき聞こえた銃声も、君が使ったとすれば辻褄は合う」
ノリスケ「な…何を言ってるんだい?」
マスオ「君、僕に嘘をついたよね…」
ノリスケ(チッ……ここでコイツも殺しておくか…)
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 17:56:32.85 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「万丈目という男なら、死んだですぅ」
レイ「え……?」
剣山「嘘をつくなドン!!」
タラヲ「さっき、あの警官から連絡が入ったですぅ」
レイ「あの警官って…タラちゃんは味方じゃないの?」
タラヲ「敵ですぅ^^」
剣山「こんな子供にそんなことが…!」
スッ
タラヲ「このデッキは、2人のデッキですかぁ?」
レイ「あ…!」
剣山「どうしてそれを!?」
タラヲ「僕がこの事件の主犯者ですよぉ」
レイ「タラちゃんが……?」
剣山「うおおおお!!ぶっ殺すドン!!」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:02:46.98 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「じゃあ死ねよマスオくん」
カチャッ
カツオ「け、拳銃!」
マスオ「…」
ノリスケ「ハハッ、妙に落ち着いてるじゃないか」
マスオ「そんな玩具に頼らないといけないという訳かい?」
ノリスケ「は?」
マスオ「デュエリストなら、デュエルで戦えよ」
スッ
カツオ「マスオ兄さんのデュエルディスク地味すぎる」
ノリスケ「面白い…この僕に勝とうっていうのか?」
マスオ「そのためにここに来たんだよ」
ノリスケ「負けた方が死ぬ、それでいいだろう」
『デュエルッ!!!!!』
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:10:27.97 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「ふん」
剣山の右肩にナイフを突き刺す
剣山「ぐおおおおおおドン」
レイ「剣山くん!!」
剣山「に…逃げろ…・」
レイ「剣山くんを置いてなんて逃げれないよ!」
タラヲ「そうですぅ、ここから逃げ出すなんて不可能ですぅ」
剣山「黙れドン……きっと十代の兄貴が…お前を…」
タラヲ「イラッ」
タラヲ「十代は死んだんだよ!!!ハハハハハッですぅ」
レイ「十代は死んでない!」
剣山「いい加減、嘘はやめるザウルス…ごほっ…」
タラヲ「レイお姉ちゃんだけは助けるですぅ^^」
レイ「え」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:15:37.18 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「じゃあ、僕のターンからいかせてもらおうか!」
スッ
ノリスケ「僕は手札からミラージュドラゴンを召喚」
ATK1600 ☆4
マスオ「名前に似合わず、ドラゴンデッキかい…?」
カツオ「ドラゴンかっこいい!」
ノリスケ「ふふっ、コイツが表側表示で存在する間…君はバトルフェイズ中にトラップは発動できなくなる!」
マスオ「クッ…」
ノリスケ「そして、手札から未来融合を発動」
マスオ「未来融合…?」
ノリスケ「デッキから決められた融合素材のモンスターを墓地に送る」
カツオ「一体どんなカードを…」
ノリスケ「僕が墓地に送ったのは、ドラゴン族5体だ」
マスオ「ま、まさか…!!」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:20:15.28 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「2ターン後…融合召喚されるモンスターはコイツだ」
カツオ「エフジーディー?」
マスオ「FGD…!!」
☆12 ATK5000
カツオ「攻撃力5000!?」
ノリスケ「ワハハハッ!最強のドラゴンカードさ!」
マスオ「クッ…」
ノリスケ「僕はカードを1枚セットしターンエンドさ」
ノリスケ
手札:3枚 LP4000
場:1【ミラージュドラゴン】
魔法、罠:1【伏せ】2【未来融合】
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:26:48.47 ID:vxRkMRNe0
マスオ「ぼ、僕のターン」
カツオ(マスオさんの声が弱弱しくなってる…)
マスオ「僕は……手札から魔法カード、ライトニングボルテックスを発動」
ノリスケ「ほう」
マスオ「手札を1枚捨て、相手の表側表示モンスターを全て破壊する」
ミラージュドラゴン 破壊
ノリスケ「ククッ、使うところを間違っていないか?」
マスオ「えぇ!?」
カツオ「どのみち、次のターンにはFGDが…」
ノリスケ「ハハッ!こんな馬鹿なデュエリストは始めてさ!」
マスオ「さっき手札から墓地に送った魔法カードの効果を発動」
ノリスケ「なん…だと?」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:31:35.22 ID:vxRkMRNe0
マスオ「墓地に送ったカードは…おジャマジック!!」
ノリスケ「おジャマジックだと?」
カツオ「だっせぇカード」
マスオ「このカードが墓地に送られた時、デッキからおジャマ3種を手札に加えれる」
カツオ「すごいやマスオさん!」
マスオ「おジャマスオだ、カツオくん!」
カツオ「うぇ」
ノリスケ「そんな雑魚共を手札に加えて、どうするつもりだい?」
マスオ「サラリーマンのデッキ舐めるなよ」
ノリスケ「ハハッ」
マスオ「僕はカードを2枚セットし、ターンを終了する」
マスオ
手札5枚 LP4000
場: なし
魔法、罠:1【伏せ】2【伏せ】
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:38:23.20 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「モンスター無しだと?」
カツオ「馬鹿すぎるよ、おジャマスオ!」
マスオ「こうするしか手はないんだ…」
ノリスケ「ククッ…2ターン目のスタンバイフェイズ時にFGDを特殊召喚する!!」
カツオ「で、出た」
マスオ「攻撃力5000か…!」
ノリスケ「闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されないのさ」
カツオ「じゃ、じゃあ光属性モンスターじゃないとダメって訳じゃないか!」
ノリスケ「そして…伏せカード、リビングデットの呼び声を発動!」
ノリスケ「墓地に送ったブルーアイズを場に特殊召喚!」
ブオオン
カツオ「ぶ……ブルーアイズ……」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:41:11.05 ID:vxRkMRNe0
うは、間違えたごめんなさい
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:48:35.26 ID:vxRkMRNe0
カツオ「まだ2ターン経ってないだろ」
ノリスケ「うひっ、すいません」
マスオ「脅かすなよノリスケくん〜」
ノリスケ「ならば手札から魔法カード、スタンピングクラッシュを発動」
マスオ「グェ」
ノリスケ「マスオくんの伏せカードを1枚破壊する」
ノリスケ「更に破壊したカード1枚につき500Pのダメージを与える」
マスオ「グオォォォォ!!!」
LP4000→LP3500
カツオ「マスオ兄さん!!」
ノリスケ「そして、ブルーアイズでマスオくんにダイレクトアタック」
ノリスケ「滅びのバーーーストストリーーーーム!!」
マスオ「うああああああああああああ!!!!
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:54:00.11 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「そして、僕はターンエンドさ」
ノリスケ
手札3枚 LP4000
場:1【ブルーアイズ】
魔法、罠:1【リビングデット】2【未来融合】
マスオ
手札5枚 LP500
場:なし
魔法、罠:1【伏せ】
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:54:49.74 ID:vxRkMRNe0
マスオ「クハァ……ハハッ」
カツオ「ますお…兄さん……?」
ノリスケ「直撃して、頭でも狂っちゃったようだなマスオくん」
マスオ「クヒヒッ…そうかもしれない……ねぇ」
ノリスケ「LP500で、次の僕のターンには最強のドラゴンが召喚される」
ノリスケ「雑魚デッキの君に勝ち目はない」
マスオ「……」
カツオ「嫌だよマスオ兄さん…僕死にたくないよぉ!!」
マスオ「うるせーぞ…スポーツ刈り」
カツオ「え……」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 18:58:43.17 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「ふふ…綺麗な身体ですぅ」
レイ「止めてよ、お願いタラちゃん・・・・・」
剣山「や…止めろザウルス…」
タラヲ「今から犯すですから、しっかりカメラ回しとけですぅ」
剣山「くっ」
レイ「ん…」
タラヲ「はぁ、胸が発育してるですぅ」もみもみ
剣山「レイちゃんが犯されてるドン…!!」
タラヲ「はぁはぁですぅ」
剣山(兄貴…早く助けてくれドン!)
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:03:31.98 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「さぁ、君のラストターンさ」
マスオ「…」
ノリスケ「次のターン君はドラゴンの攻撃を受けることになるんだ」
ノリスケ「諦めてサレンダーしたまえ」
マスオ「あぁん?頭のネジでもぶっ飛んでんのかテメェはよぉ」
ノリスケ「LP500の人間が言える言葉ではないと思うが…」
マスオ「ウッヒィッ」
ぬぎぬぎ
カツオ「どうして全裸になるのさ!?」
マスオ「知らねぇぞお前……暴走した僕は止められないさ…」
カツオ「マスオさんの頭がリミッター解除された……」
大徳寺「何だか騒がしいのにゃ〜」
十代「万丈目がきっと助けにきてくれたんだよ」
ユベル「あの警官がいるのに、そう簡単に助けに来れるとは思わないな…」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:07:32.41 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「ほら、首輪をつけてやるですぅ」
ガシャンッ
レイ「うっ」
剣山(これは売れるドン…)
タラヲ「今から僕の目の前で自慰をするですぅ」
レイ「で…できないよそんなこと……」
タラヲ「やれですぅ!」
グサァァ
剣山「いてててっドン」
剣山の脇腹に果物ナイフを突き刺す
レイ「…!」
タラヲ「お前が逆らえば、大事な仲間が傷つくですぅ!」
レイ「……そんな…」
タラヲ「だから早く自慰をしろですぅ」
仲間のためにレイは自らの性器を刺激し始める
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:13:01.72 ID:vxRkMRNe0
マスオ「ドロー」
ノリスケ「ハハッ、最後のドローか」
マスオ「ニヤリ」
カツオ「…!」
ノリスケ「何が可笑しい?」
マスオ「元々、僕の手札は揃っていた」
マスオ「1枚のキーカードを除いてな」
ノリスケ「キーカード……だと?」
カツオ「マスオさんかっこいい」
マスオ「手札から、おジャマカントリーを発動!!!!」
ノリスケ「おジャマカントリー……?」
マスオ「ウケケケケ!!勝利へのカードは揃ったぜクソノリスケ!!!!」
カツオ(おいおい…マスオ兄さんが悪い奴に見えてきたよ…)
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:15:58.69 ID:vxRkMRNe0
くちゅくちゅ
レイ「はぁ…んんっ………」
タラヲ「いい表情ですぅ」
剣山「カメラちゃんと回してるザウルス」
レイ(恥ずかしすぎる……こんな所十代に見られたら…)
タラヲ「ほら、胸を触ってやるですぅ」
もみもみ
レイ「んんっ…!」
剣山(やばいザウルス…)
タラヲ「ホントにいやらしい女ですぅ…ズブ濡れですかぁ」
レイ「ち…違うっ…僕はそんな女じゃない…!」
タラヲ「うふふ^^」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:22:04.17 ID:vxRkMRNe0
ノリスケ「こんなフィールド魔法どうしたというんだ!」
マスオ「ククッ…世の中は広いぜ?」
マスオ「手札に揃ってるおジャマを一気に召喚出来るのさ」
ノリスケ「馬鹿な……」
マスオ「手札からおジャマレッドを召喚」
カツオ「おジャマレッド!?」
マスオ「このカードが召喚に成功した時…手札のおジャマと名のつくモンスターを4枚まで特殊召喚出来る」
ノリスケ「4枚だと!?」
カツオ「つまり……」
マスオ「僕が召喚するのは、おジャマ……イエロー!グリーン!ブラック!」
ノリスケ(クソッ…一度に3体も…!!)
カツオ「でも雑魚が3匹揃ったところで、何もできないじゃないか!!」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:25:30.39 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「舐めてやるですぅ」
タラちゃんは獣のように胸に吸い付く
レイ「あっ…やめ……て……!!」
タラヲ「ママのおっぱいより美味しいですぅ^^」
剣山「アーーーッ」
レイ「ひっ……」
タラヲ「泣いたら許してもらえると思ったですかぁ?」
レイは無言で首を横に振る
自分がどんなことを言ったところで
この状況が変わることはないということに気付いていた
タラヲ「気に入ったですぅ!りかちゃんの浮気相手にお前を指名するですぅ!」
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:30:14.74 ID:vxRkMRNe0
マスオ「よーく見ておけカツオくん」
スッ
マスオ「手札からマジックカード、おジャマデルタハリケーンを発動!」
ノリスケ「やはりそうきたか…」
マスオ「おジャマが三種存在する時相手フィールドに存在する全カードを破壊する」
ノリスケ「グォ」
カツオ「やったぁ!ノリスケの場にカードは存在しなくなった!」
ノリスケ「だが…攻撃力0では僕のライフは……!」
マスオ「……自分フィールド上におジャマと名のつくモンスターが存在すれば」
マスオ「全モンスターの攻守は入れ替えられる」
ノリスケ「はぁ?おジャマの守備力も…!!……1000?」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:34:30.17 ID:vxRkMRNe0
カツオ「どういうことなの!?」
マスオ「おジャマカントリーの効果さ」
ノリスケ「クッ…マスオの場にはおジャマが4枚か…」
マスオ「いけ!!4体のおジャマでノリスケにダイレクトアタック!!」
ノリスケ「グヒャッッッ!!!」
LP4000→LP0
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:34:40.01 ID:vxRkMRNe0
マスオ「闇は消し去った」
カツオ「すごい…一発逆転だよ…」
ノリスケ「さすがだなマスオくん」
マスオ「遊城十代の居場所を教えろ」
ノリスケ「チクりは絶対にやらないさ」
スッ
ノリスケは拳銃を自身の額に向けた
マスオ「…!!」
ノリスケ「さらばだ、おジャマスオ」
カツオ「ダメだよ!!!!」
パーーーンッ
ノリスケは躊躇することなく引き金を引いた
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:41:39.77 ID:vxRkMRNe0
剣山「レイちゃんと付き合うつもりザウルスか?」
タラヲ「2人目の女ですぅ!」
レイ「……え」
タラヲ「お前だけはここから出してやるですよぉ」
レイ「い、嫌だ…!僕は十代達と一緒に…!」
タラヲ「他の奴等は死ぬですぅ!」
剣山「えぇ!俺死にたくないド〜〜ン」
タラヲ「ほら、早く来い!」
レイ「…嫌だ!!」
レイ「僕が好きなのは十代だけ!タラちゃんになんて興味ないよ!」
タラヲ「僕のこと嫌いですかぁ……?」
レイ「…皆を傷つけてるタラちゃんなんて、大嫌いだよ…」
タラヲの中で何かが壊れ始めた
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:46:53.33 ID:vxRkMRNe0
レイ「剣山くん!逃げよ!」
剣山「わ、分かったドン!」
タラヲ「……裏切ったですぅ」
レイ「早く逃げよう…!」
タラヲ「もう用済みですぅ」
パーンッ
レイに向けて銃弾を放った
レイ「……」
ドサッ
剣山「れ、レイちゃんが撃たれたドン!!」
タラヲ「……お前もこの女みたいになりたいですかぁ」
剣山「い…嫌だドン…」ぶるぶる
タラヲ「だったら、僕についてくるですぅ」
剣山「は…はい……タラヲ様…」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 19:54:15.16 ID:vxRkMRNe0
―駅前―
三沢「この街に十代達がいるみたいだな」
ヨハン「ああ」
三沢「だが、手がかりが少ない」
ヨハン「まずはこの街で聞き込みでもしてみようぜ」
三沢「そうだな」
中島「お金をお恵みください」
駅前で中島が座り込んでいた
目の前の缶には、たくさんの小銭が貯まっていた
三沢「家無き子か…」
ヨハン「可哀想に…俺も募金してくるよ」
中島「お金をお恵みください」
チャリッン
ヨハン「はい、500円」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 20:04:04.53 ID:vxRkMRNe0
中島「お兄さん、デュエリスト?」
ヨハン「ああそうだよ」
三沢「僕も…」
中島「だったら、このカードをお兄さんに…」
ヨハン「これは…?」
手渡されたのはグシャグシャのカード
ヨハン「ヒーローって…もしかして十代の?」
中島「僕が必死に落ちてるのを集めてきました」
ヨハン「どうしてこれがここに……」
中島「恐らく、デッキ怪盗の仕業なんです!」
ヨハン「デッキ怪盗?」
三沢「何だそれは」
中島「人のデッキを盗んで捨てる奴のことです…」
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 20:09:57.52 ID:vxRkMRNe0
ヨハン「今10枚だけ集まったか…」
中島「多分、残りのカードはまだ散らばってると思います…」
三沢「あと30枚だな」
中島「あそこのゲーセンにいる不良達が15枚持ってます」
ヨハン「不良がか?」
中島「はい」
ヨハン「よし、行ってみよう」
三沢「待て」
ヨハン「どうしたんだ?」
三沢「僕の不良論として、その行動は自ら罠にかかるようなものさ」
ヨハン「どういう意味だ三沢」
三沢「僕の計算上、不良には関わらない方がいいと思う」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 20:16:11.06 ID:vxRkMRNe0
三沢「俺の計算上の結果だ」
ヨハン「ただ不良に絡まれるのがいやなだけじゃないのか?」
中島「ストレート」
三沢「ち、違う」
ヨハン「俺は行くぜ?」
中島「僕も行くよ」
タッタッタ
三沢「」
三沢が不良と関わりたくない理由はあった
それは三沢がデュエルアカデミアに入学する前のことだ
当時、クラスでも成績優秀、スポーツ万能、生徒会会長も務めていた
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 20:21:53.20 ID:vxRkMRNe0
三沢「学校内でのデュエルを許可します」
女子「すごい三沢くん…」
男子「学校の校則まで変えちまうなんてな…」
三沢「皆さん、ぜひデュエルを楽しんでください」
あの頃の俺は……充実していた
みんなから絶対に忘れられることのない存在であった
けど、あの事件から俺の存在は抹消された…
三沢「君達」
DQN「あ?」
三沢「最近、カードの盗難が多発しているんだが…」
DQN「俺達を疑ってんのかよ!あぁ!!?」
三沢「そうだ」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 20:26:57.41 ID:vxRkMRNe0
三沢「君達のようなクズ以外考えられないだろ」
DQN「テメェ」
三沢「俺に手を上げれば、先生にチクるぞ?」
女子「すごいわ!あのDQNくんを圧倒してる!」
男子「かっこいい///」
三沢「さぁ、謝りたまえ」
DQN「じゃあ…お前の机ん中見てみろよ」
三沢「俺の机の中?」
三沢はDQNに言われた通り、机の中を手探りで調べる
ガサガサッ
三沢「ん…このカードは?」
男子「お、俺のルイーズ!!」
女子「私のヴィジャ盤まで入ってるわよ!」
三沢「…ちょ、ちょっと待ってくれ…!なんだこのカードは!?」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 20:32:01.82 ID:vxRkMRNe0
女子「三沢くんひどいわ!」
男子「お前が盗んだのかよ…」
三沢「ち、違う!」
DQN「こんな悪い奴は明日から無視しようぜ」
男子「賛成」
女子「三沢くんの存在を消すわ」
DQN「ケケケ」
三沢「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ」
女子「きゃあああ!三沢くんが上半身を脱いだわ!」
三沢「このクソアマァ!!!!」
それから、俺は学校に一度も行くことは無く卒業した
親の勧めでデュエルアカデミアへの進学を決め
今の俺がいる…だから、不良とは2度と関わりたくないんだ
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 20:42:57.99 ID:vxRkMRNe0
十代「おせぇな…」
ガチャッ
十代「開いた!?」
万丈目「十代……」
十代「万丈目!?どうしたんだよその傷!」
万丈目「そんなことは後でいい…!いいか?俺の話を聞け」
十代「な、なんだよ?」
万丈目「あの餓鬼は今さっき、剣山を連れてこの署を脱出しようとしてる」
十代「レイはどうしたんだ…?」
万丈目「さっき部屋を見たら血だらけで倒れていた……恐らく…奴に撃たれたんだろう…ごほっ」
十代「う、撃たれた!?」
万丈目「俺もそう長くは生きれん……とにかく、お前はここから脱出しろ…」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 21:22:09.80 ID:vxRkMRNe0
万丈目「じゅ…十代このカードを…」
十代「このカードは!」
万丈目「5枚だけしか、見つけることが出来なかった…がな…」
十代「ありがとな万丈目……」
万丈目「さっさと行け…」
十代「あとで必ず助けに行くから…そこで休んでてくれ!」
タッタッタ
万丈目「ふんっ…」
万丈目「その必要は……ない……」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 21:26:54.93 ID:vxRkMRNe0
タラヲ「早く車を用意しろですぅ」
剣山「分かったドン!」
ぶろろろろん
十代「あ、くそっ!もう逃げられたか!」
サブちゃん「乗れ」
十代「えっ?」
サブちゃん「大体話は聞いていた、急いでるんだろ?」
十代「すまない!」
サッ
三郎のバイクに跨り
サブちゃん「ちょっと飛ばすから、捕まっててよ」
十代「ああ…!」
ガッ
サブちゃん(くぅ…胸を鷲掴まれた…)
ぶろろろろん
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/29(木) 21:36:29.84 ID:vxRkMRNe0
―ゲーセン―
ヨハン「やぁ、君達」
DQN「あぁん?」
中島「その15枚のカード返してよ」
DQN「俺はヒーロー好きだからかえさねぇよ!」
ヨハン「それは十代のカードだ、返してくれ」
ヤリマン「はぁ〜?なにこのカード?」
DQN「デュエルモンスターズだよ」
ヤリマン「だっさ」
三沢「デュエルモンスターズを馬鹿にするなぁ」
バシッ
ヤリマンを殴り飛ばす三沢
ヨハン「三沢ッ!」
466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:06:49.66 ID:qEuA1FQ70
―裏山―
タラヲ「三つ巴バトルですかぁ…」
タラヲ「2人まとめてかかってこいですぅ!」
カツオ「中島…僕達の結束の力見せてやろうぜ」
シュイーンッ
中島「千泡吹かせてやるよ」
タラヲ「ククッ、お前達じゃ足止めにすらならないですぅ」
中島「いくぜ…」
カツオ「ああ!」
『デュエルッッ!!!』
472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:15:03.26 ID:qEuA1FQ70
三郎「いててっ…ドジっちまった」
バイクを電柱にぶつけてしまった
十代はバイクから転げ落ち怪我をした
三郎「十代、大丈夫か?」
十代「右足が……折れた…!」
三郎「む…左腕も折れているようだな」
十代「こんな時に…」
三郎「腕や脚が折れても、デュエルはやれよ?」
十代「あ、ああ」
三郎「おっと…こんな所にカードが5枚落ちてるぞ」
十代「俺のカード!!」
三郎「感謝しろよ」
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:21:52.19 ID:qEuA1FQ70
タラヲ「僕のターンですぅ」
カツオ(一体どんなデッキなんだ…)
タラヲ「むふっ」
中島「…ゴクリ」
タラヲ「アームドドラゴンレベル3を召喚ですぅ」
☆3 ATK1200
中島「はっ、雑魚カードかよ」
タラヲ「ふふっ、伏せカードを1枚セットしてターン終了ですぅ」
タラヲ
手札4枚 LP4000
場:1【アームド3】
魔法、罠:1【伏せ】
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:27:54.49 ID:qEuA1FQ70
中島「…僕のターン」
カツオ(中島頼む…)
中島「…」
カツオ(あれ?コイツデッキ全部グレムリンのはずじゃ)
カツオ(いや、さすがにこんな大切なデュエルな時にグレムリンはない)
カツオ(僕の信用している中島なら絶対にグレムリンはない)
カツオ(間違ってもグレムリンはない…ああ、絶対にな)
中島「僕は手札からグレムリンを召喚」
☆4 ATK1300
カツオ「……」
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:33:03.20 ID:qEuA1FQ70
中島「僕はターンエンド」
カツオ(伏せカード無しかよ!?)
タラヲ「アハハハ!」
カツオ「くっ、僕のターン」
カツオ「僕は手札から、モンスターを裏側守備表示で伏せる」
タラヲ「んふふ」
カツオ「カードを1枚セットしターンエンドだ」
カツオ
手札4枚 LP4000
場:1【裏側守備】
魔法、罠:1【伏せ】
タラヲ「アハハ!ホントに雑魚ですぅ!」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:40:34.52 ID:qEuA1FQ70
カツオ(僕の伏せてるカードは岩石の巨兵)
カツオ(レベル3で攻撃すればダメージを与えれる…)
タラヲ「僕のターン」
タラヲ「ニヤリ」
中島「むっ!?」
タラヲ「レベル3の効果により、デッキからレベル5を特殊召喚!!」
カツオ「馬鹿!中島が破壊しなかったからだ」
中島「メガネかけてないと、よく見えないんだよぉ〜」
タラヲ「まだまだですぅ!手札からレベルアップを発動」
タラヲ「この効果によりフィールド上に存在するLVと名のつくモンスターを墓地に送るですぅ!」
カツオ「レベル5をまさか……」
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:47:02.48 ID:qEuA1FQ70
中島(はぁ…手札には魔法と罠カードしかないや)
タラヲ「出でよアームドドラゴンレベル7」
☆8 ATK2800
タラヲ「更にホルスの黒炎竜レベル4を召喚」
カツオ「またレベルか…!」
☆4 ATK1600
タラヲ「レベル7の効果発動」
中島「あぁん!?」
タラヲ「手札のレッドアイズを墓地に送り、その攻撃力以下の攻撃力を持つ…」
タラヲ「相手フィールド上に存在する表側表示モンスターを全て破壊する!」
中島「てことは、僕のグレムリンが!!」
494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:56:01.15 ID:qEuA1FQ70
カツオ「おい、タラヲ」
タラヲ「ぼくのホルスが…?」
カツオ「伏せカード落とし穴を発動しておいたのさ」
タラヲ「チッ」
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 00:56:16.03 ID:qEuA1FQ70
中島「ひぇぇ…助かったぜ磯野ォ」
タラヲ「手札からマジックカード、昼夜の大火事を発動」
タラヲ「中島のLPを800削るですぅ!」
中島「ああああああああああああああああ」
LP4000→LP3200
タラヲ「そして、アームドドラゴンレベル7の攻撃が残ってるですぅ!」
中島「おぎゃあああああああああああ」
中島のLP3200→LP400
タラヲ「カードを2枚伏せてターンエンドですぅ」
タラヲ
手札0枚 LP4000
場:1【アームド7】
魔法、罠:1【伏せ】2【伏せ】
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:01:47.73 ID:qEuA1FQ70
カツオ「まずい…中島のライフが400しかない…!」
中島「はぁはぁ……」
タラヲ「雑魚は雑魚らしくしておけですぅ」
カツオ「クソッ」
中島「やるじゃねーか…タラちゃん……」
カツオ(中島のやつ…ホントにグレムリンデッキなのか?)
中島「メガネ装着」
タラヲ「メガネを装着したところで、お前の勝ちはないですぅ!」
中島「ドローッ」
中島「魔道書整理を発動」
中島「デッキの上からカードを3枚めくり、好きな順番でデッキの上に戻せる」
中島「相手はそのカードを確認することはできないんだ」
タラヲ「アハハ!そんな意味のないカードを!」
509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:12:22.19 ID:qEuA1FQ70
カツオ(クソッ…ダメージを受けて頭が狂っちまったのか…)
タラヲ「プッハハハハ!」
中島「僕は格闘ねずみチュー助を守備表示で召喚」
中島「伏せカードを2枚セットし、ターンエンド」
☆3 ATK1200
カツオ(なんであんなカードしかないんだ…)
中島
手札3枚 LP400
場:1【ネズミ】
魔法、罠:1【伏せ】2【伏せ】
タラヲ「さぁ!スポーツ刈りのターンですぅ!」
カツオ「ドロー!!」
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:23:40.84 ID:qEuA1FQ70
カツオ(クッ…いいカードがこない…)
タラヲ「ハハッ!!」
カツオ「手札からマジックカード、死者への手向けを発動!」
タラヲ「!!」
カツオ「手札を1枚捨て、モンスターを1体破壊できる!」
カツオ「僕が破壊するのは…アームドドラゴンレベル7だ!」
中島「やっふー」
タラヲ「ちっ、まあいいですぅ」
カツオ「よし…これで奴を護るモンスターはいない!」
カツオ「岩石の巨兵を攻撃表示に変更!」
カツオ「更に手札からエルフの剣士を召喚!」
☆3 ATK1400
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:25:32.33 ID:qEuA1FQ70
カツオ「行け!!ダブルダイレクトアタック!!」
タラヲ「伏せカードオープン…聖なるバリアミラーフォース」
カツオ「そ、そのカードは……」
タラヲ「相手の攻撃表示モンスターを全て破壊するですぅ!!」
中島「おいおい足引っ張るなよぉ」
カツオ「そ、そんな……」
タラヲ「ターンエンドですかぁ?」
カツオ(手札にはモンスターしかいない……)
カツオ「ターンエンドだ…」
カツオ(どのみち、タラちゃんの場にもモンスターはいない…)
カツオ
手札2枚 LP4000
場:なし
伏せ:なし
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:35:51.77 ID:qEuA1FQ70
タラヲ「僕のターン」
タラヲ「伏せカードオープン」
タラヲ「リビングデッドの呼び声を使い、墓地のアームドドラゴンレベル5を場に復活ですぅ」
カツオ「チッ…」
中島「だが、レベル7程脅威はないぜ!」
タラヲ「馬鹿め…今引いたカードはレベルアップだ」
カツオ「…!」
タラヲ「レベルアップを発動し、アームドLV5を墓地に送りレベル7を召喚!!」
☆8 ATK2800
中島「おいおい…またかよ……」
タラヲ「更にもう1枚の伏せカード、永続罠棺桶売りを発動!」
カツオ「なんだそれは…?」
タラヲ「このカードが存在する間、相手のモンスターを墓地に送る度に相手は300Pのダメージを受ける」
カツオ「なにぃ!?」
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:42:58.00 ID:qEuA1FQ70
タラヲ「まずは中島の格闘ねずみに攻撃ですぅ!」
タラヲ「これにより、中島は300Pのダメージを受けろですぅ!」
中島「ぐぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」
中島LP400→LP100
カツオ「な、中島ァ!!」
タラヲ「カツオはいつでも殺せるですぅ…」
カツオ「舐めやがって!」
タラヲ「ふふふふふふふふふふふふふ」
カツオ(でも、タラちゃんの言う通り中島はどうせ次のターンには死ぬ…)
タラヲ「手札0なのでターン終了ですぅ」
タラヲ
手札0枚 LP4000
場:1【アームド7】
魔法、罠:1【棺桶売り】
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:48:16.11 ID:qEuA1FQ70
中島「……」
タラヲ「さぁ地味メガネのターンですぅ」
カツオ(このデュエル…圧倒的にタラちゃんが優勢的だ…)
カツオ(伏せカードは無くてもアームドの存在が脅威だ…)
中島「ドロー」
タラヲ「うんふふ^^」
カツオ「中島ァ!しっかりしろ!!」
中島「……」
タラヲ「お前達が負ければ、ここには遊城十代が来るですぅ」
タラヲ「デッキを持たない奴がきても無駄ですぅ」
カツオ「うるさい!!十代さんならお前を倒してくれるさ!」
タラヲ「ヤカンみたいな頭してるやつは黙っとけですぅ!!」
カツオ「クッ……」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 01:54:46.40 ID:qEuA1FQ70
カツオ「中島!!お前が負けても僕が…!」
中島「磯野…安心しろ」
カツオ「え」
中島「このデュエル、このターンでゲームセットさ」
タラヲ「ふふふふっ!!!何を言ってるですかぁ!?」
中島「伏せカードオープン!!リビングデッドの呼び声!」
カツオ「お前もかよーーーー」
中島「これにより、墓地に眠りしグレムリンを特殊召喚!」
グレムリン「ギャォ」
タラヲ「そんな雑魚を呼び寄せたところで…」
中島「いいや、こんな雑魚カードでも役割はあるのさ」
タラヲ「なに……?」
中島「手札からマジックカード!痛み分けを発動!!」
中島「このカードにより、僕はグレムリンをリリース」
中島「そして、相手もモンスターを1体生贄に捧げなければならない」
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 02:00:35.75 ID:qEuA1FQ70
タラヲ「いや、その効果を使えばお前は棺桶売りのダメージを…!」
中島「速攻魔法サイクロンで棺桶売りを破壊しておいたさ」
タラヲ「クソッ…!!」
カツオ「よし!!棺桶売りも破壊出来てアームドも消えた!」
タラヲ「だからどうしたですかぁ!?」
タラヲ「お前のLPは100!僕は4000ですぅ!」
中島「今からそれを入れ替えてやるよ」
タラヲ「なに?」
中島「手札から魔法カード!大逆転クイズを発動!」
カツオ「そ、そのカードはッ」
中島「自分の手札及び場のカードを全て墓地に送る」
中島「そして、自分のデッキの1番上のカードの種類を当てれば…相手とLPを入れ替えることができる」
タラヲ「ふっ…当たればすごいですぅ……当たれば!!」
タラヲ「……デッキの1番上のカード…だと?」
中島「気付いたか」
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 02:08:01.12 ID:qEuA1FQ70
カツオ「そ、そうか!!あの時の!」
―回想シーン―
中島「僕は魔道書整理でデッキから3枚めくり好きな順番に並べる」
―回想終了―
中島「お前の無駄と言った行為も、全てはここまでの伏線さ!!」
中島「僕のデッキの1番上のカードはモンスターカードだ」
ピラッ
中島がデッキからカードを1枚めくると
グレムリンが引かれた
中島「形成逆転だな…」
中島LP4000 タラヲLP100
タラヲ「グァァァァァァァ!!!!」
中島「このゲームには必勝法があるのさ…ふふっ」
カツオ「でも、中島はモンスターがいない!」
中島「トドメはお前に譲るぜ…磯野」
573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 02:14:52.41 ID:qEuA1FQ70
中島「さぁ磯野!トドメを刺してやれ!」
タラヲ「…」
カツオ「ドロー」
カツオ 手札3枚
カツオ「……」
中島「ん、モンスターじゃなかったのか?」
カツオ「手札のバスターブレイダーとデーモンの召喚を融合し」
カツオ「超魔道師ブラックパラディンを召喚!」
中島「うっひゃ!かっけぇな!」
カツオ「ブラックパラディンで……」
タラヲ「^^」
中島「さぁあの草履頭にダイレクトアタックしてやれ!」
カツオ「中島にダイレクトアタック」
中島「え」
タラヲ(ニヤリ)
586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 02:19:30.32 ID:qEuA1FQ70
すまん、ブラックマジシャンだった
中島「お…おい磯野ォ…」
カツオ「…」
中島「何の冗談だよ……?」
タラヲ「カツオ兄ちゃんは僕に洗脳されてるですぅ」
中島「洗脳だと!?」
タラヲ「うふふ」
カツオ「ダイレクトアタック」
中島「チッ…どうせ、ブラックパラディンは2900だ…まだ死にはしない」
カツオ「ブラックパラディンの攻撃力は」
カツオ「自分又は相手フィールド及び墓地に存在するドラゴン族のカード1体につき500Pアップする」
中島「へっ、ドラゴン族なんて…」
タラヲ「僕が何のためにドラゴン族デッキにしてると思うデスかぁ^^」
中島「て…テメェ……!!」
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 02:22:53.16 ID:qEuA1FQ70
アームドレベル5
アームドレベル7×2
アームドレベル3
レッドアイズ
☆8 ATK5400
中島「ご、ごせんよんひゃくだと!?」
カツオ「中島にダイレクトアタック」
タラヲ「ハハハハハ!!!最初から策は仕込んであったですぅ!!」
中島(……ここまでか)
中島(十代さん、後は頼みます)
中島(僕はどうやらここまでのようです……)
ズドーーーーンッ!!!!
タラヲ「アハハハハ!!!!!」
中島LP4000→LP0
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 02:28:46.61 ID:qEuA1FQ70
バタッ
タラヲ「ふっ、メガネだけが無傷ですぅ」
カツオ「無様な死に様ですね」
タラヲ「コイツの策もアホ丸出しですぅ」
タラヲ「この調子で、全デュエリスト達を抹殺していくですぅ!!」
ぶろろろろん!!
2人の前に飛び込んできたのは
ピンクのスクーター
タラヲ「また邪魔者ですかぁ?」
カツオ「そのヘルメットを取れ!!」
スッ
マスオ「えぇー?まさか僕はお呼びじゃないってことかい?」
タラヲ「…っ……ぱぱ…!」
タラヲの顔色が青ざめる
603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/30(金) 02:52:20.57 ID:qEuA1FQ70
寝ます
明日も仕事なんで落としてください
支援、保守ありがとうございました