1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/23(金) 23:43:00.02 ID:Vds5HXQq0
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
ほむら「またまどかが契約した・・・・」
ほむら「もう一度やり直し・・・ね」
ほむら「次こそ・・・救って見せるわ」カチッ
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/23(金) 23:45:46.25 ID:Vds5HXQq0
ほむら「・・・・・・」
ほむら「あれ・・・?」
ほむら「ここって一体・・・」
ほむら「いつもなら病院で目が覚めるはず」
ほむら「なのになんで見知らぬ部屋にいるの・・・?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/23(金) 23:48:50.68 ID:Vds5HXQq0
ほむ「・・・まさか誤作動?」
??「きょーんくーん、おーきーてー!」バンッ
ほむ「!?」
??「・・・あれぇ?キョンくんがおんなのこになっちゃった!」
ほむ「・・・どういうことなの・・・」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/23(金) 23:53:12.55 ID:Vds5HXQq0
ほむ(まて、一旦落ち着きましょう)
ほむ(今、私は時間を戻すのに失敗?して別な場所で目が覚めた)
ほむ(見知らぬ部屋、家具、天井・・・)
ほむ(おそらく、ここの部屋の主は男ね)
ほむ(そしてこの子の反応を見るにこの部屋の主は私と入れ違いになって飛ばされた・・・)
ほむ(つまり、この部屋の主、「X」は私の行く予定だった見滝原市の病院にいる)
ほむ(・・・で、私はこの部屋に来た、と・・・)
??「おねえちゃんだーれ?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/23(金) 23:56:49.35 ID:Vds5HXQq0
ほむ「え、えっと・・・」
ほむ「わ、わたしは・・・キョンくん?の彼女よ!」
??「わぁーキョン君のかのじょー」
ほむ(なんとかごまかせたわね・・・)
ほむ(今わかっている情報は、この部屋の主の名前が「キョン」)
ほむ(そして、この子は「キョン」の妹だということ)
キョン妹「ねー、おねえちゃんのなまえはー?」
ほむ「・・・暁美ほむらよ」
キョン妹「ほむら・・・ほむほむー!」
ほむ「ほむっ・・・」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:00:03.82 ID:dXz3dcDu0
キョン妹「きょんくんはー?」
ほむ「あ、キョンならさっき飲み物を買いに行ったわ」
妹「ふーん・・・」
ほむ「あ、もう私行かなくちゃ、じゃあね!」タッタッタ
妹「ばいばーい!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:03:10.97 ID:dXz3dcDu0
ほむ「さて・・・なんとか家を出れたわね」
ほむ「これからどうしましょうか・・・」
ほむ「服は・・・キョンのものなのかしら、男物ね・・・ぶかぶかだわ」
ほむ「えーと、今7時過ぎ・・・」
ほむ「ちょっとこの辺を見て回りましょうか」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:10:30.49 ID:dXz3dcDu0
ほむ「季節は夏上旬」
ほむ「日付は6月16日」
ほむ「やはり何かズレが起こったようね・・・」
ほむ「なんとかして手がかりを・・・」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:12:46.85 ID:dXz3dcDu0
ほむ「・・・ん?」
ほむ「何かしらこれ・・・鏡?」
ほむ「おかしいわね、何も映らな―」
シュパッ!
ほむら「きゃっ!」
ほむら「な、何!?」
ほむら「あ・・・鏡に何か・・・映ってる・・・?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:17:30.94 ID:dXz3dcDu0
ほむら「これ、映ってるの・・・誰?」
??『うわぁ!』
ほむら「わっ!鏡が喋った!」
??『お、お前誰だ!!?』
ほむら「それはこっちのセリフよ・・・あなたこそ誰よ」
??『俺は・・・キョン、キョンだ!』
ほむら「キョン・・・・キョン!?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:20:08.87 ID:dXz3dcDu0
キョン『そうだ!俺はキョンだ!』
ほむら「私は暁美ほむらよ」
キョン『・・・やっぱり・・・・か・・・』
ほむら「どうしたの?」
キョン『俺はさっき、病院のベットで目が覚めたんだ』
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:22:32.11 ID:dXz3dcDu0
ほむらがキョン家で目が覚めたころと同時刻
キョン「・・・んー!いい朝だー」
キョン「・・・って、なんじゃこりゃああああああ!!!」
キョン「なんで病院!?あれぇ!?俺の声変だぞ!?」
キョン「うああああああ!アレがない!ない!ない!俺の自慢の竿がない!!!」
キョン「どうなってるんだああああああ!!」
看護婦「五月蝿いですよ!!!!」
キョン「あ、すいません」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:24:41.73 ID:dXz3dcDu0
キョン「追い出されちまった・・・」
キョン「ってか、どうなってんだ!?」
キョン「なんで病院にいたんだ!?」
キョン「というかここはどこだよ!!」
キョン「ハルヒカ!ハルヒのしわざなのかああああああ!」
キョン「ハァ・・・ハァ・・・ん?」
キョン「なんだこの鏡・・・っ!?」
シュパッ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:26:50.18 ID:dXz3dcDu0
・・・・・
キョン『と、言うわけだな』
ほむら「なるほど・・・やはり入れ替わってしまったのね」
キョン『そのようだな・・・おまけに俺の体が女になっちまってる』
ほむら「どうなっているのかしら・・・」
キョン『あー、まぁ9割がたあいつのせいだろうがな・・・』
ほむら「アイツ?」
キョン『あぁ、我らが団長様だよ』
ほむら「ふむ・・・一旦整理するわね」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:30:02.18 ID:dXz3dcDu0
ほむら「あなたは入れ替わる前、何をしていたの?」
キョン『俺はただ寝てただけだな』
ほむら「なるほど・・・」
ほむら「つまり何らかの拍子で入れ替わり現象が起こり」
ほむら「あなたは性転換までしてしまった、ということね」
キョン『要約するとそうなるな』
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:35:19.33 ID:dXz3dcDu0
ほむら「そしてこの原因は、「涼宮ハルヒ」・・・」
キョン『おそらくな』
ほむら「とりあえず、あなたは学校に行って頂戴」
キョン『いきなりだな!オイ!』
ほむら「本来ならわたしが転校するはずなんだけれど」
ほむら「こうなった以上あなたに行ってもらうしかないわ」
キョン『わかったよ・・・その代わりお前も学校に行けよ』
ほむら「えぇ、そのつもりだわ」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:36:30.94 ID:dXz3dcDu0
キョン『じゃあ、またあとで』
ほむら「えぇ、またね」
ほむら「さて、学校に向かいましょうか」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 00:42:54.36 ID:dXz3dcDu0
ほむら「とりあえず、転校するために学校に連絡しておきましょう」
prrrrr
ガチャ
岡部「はいこちら北高ですが」
ほむら「あ、すいません、転校したいんですがよろしいでしょうか」
岡部「あ、大丈夫ですよ」
ほむら「じゃあ明日から行きますんで、では」ガチャ
ほむら「ふぅ、これで転校手続きは完了ね」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 00:50:55.56 ID:dXz3dcDu0
北高
ハルヒ「キョンの奴、おっそいわねぇ・・・」
岡部「おーし、授業始めるぞー」
ハルヒ「今日は休みなのしら?まったく、私に無許可で休むなんていい度胸じゃないの・・・」
岡部「あ、そうだ、明日転校生が来るからなー」
ハルヒ「転校生!?」ガタッ
岡部「おちつけ、あ、キョンは連絡来てない、知ってる奴がいたら教えてくれな」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 00:54:53.95 ID:dXz3dcDu0
放課後 部室
ハルヒ「転校生・・・どんな奴なのかしら・・・絶対SOS団にいれてやるんだから!」
みくる「涼宮さんご機嫌ですね・・・お茶どうぞ」
古泉「ありがとうございます・・・おそらく転校生が来るんでしょうね」
古泉(しかし・・・何か引っかかります、機関も転校生についてはわからない、といってましたし・・・)
長門「・・・・」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 00:56:00.28 ID:g3SGcB3T0
キョンは自分のことキョンって言わないよな
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 00:57:10.26 ID:dXz3dcDu0
>>35
だって名前わかんないし・・・
そこは脳内補完でどうにかしてくれ
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 01:07:45.08 ID:dXz3dcDu0
寝る!
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 01:10:15.48 ID:iqqO1IkA0
じゃあ俺が書く
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 01:44:20.63 ID:iqqO1IkA0
古泉「ところで、……彼は?」
長門「欠席している」
みくる「キョンくんお休みなんですか?」
ハルヒ「知らないわよ。岡部も連絡ないって言ってたわ。無断欠席とはいい度胸ね」
古泉「……珍しいですね。彼が学校を休むなんて。それも、涼宮さんに一報もいれずに」
長門「……」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 01:48:30.50 ID:iqqO1IkA0
古泉「ふむ……」
ハルヒ「とりあえず、今日のところは特にすることはないわ!
ここで解散にするけど、その分明日はしっかり働いてもらうわよ!」
みくる「ふ、ふえぇ〜」
古泉「明日の件なのですが、涼宮さん」
ハルヒ「どうかした?」
古泉「転校生を、ここに連れてくるという内容で間違いありませんよね?」
ハルヒ「もっちろんよ!ま、入団させるかどうかは話してみてから決めるけどね」
古泉「懸命な判断ですね。承知しました」
ハルヒ「他に質問はない?ないならもう終わるわよ?」
長門「特にない」
みくる「わ、私も……」
ハルヒ「はい、じゃあ、解散っ!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 01:51:46.31 ID:iqqO1IkA0
古泉「さて……」
みくる「キョ、キョンくん、ただの風邪だったらいいんですけど……」
古泉「僕もそれを願っているところですが……というより、そちらの方が可能性は高いと思うのですが。
まあ、それはそれで涼宮さんから罰を受ける彼を見るのは心苦しいですけどね」
みくる「古泉くん……顔が笑ってます……」
古泉「おっと、失敬。それで、長門さん」
長門「……私も特に問題は発生していないと判断している。でも、100%とは限らない」
古泉「そうですか……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 01:56:22.46 ID:iqqO1IkA0
古泉「しかし、長門さんの情報統合思念体も変化を感知していないとなると、やはりその可能性は限りなく低いとしか……」
長門「そうとも言えない」
古泉「……どういうことでしょう?」
長門「今、世界には数多の時間軸が存在している」
みくる「……」
長門「仮に異変が起きていると仮定した場合、その異変は他の世界が起こした異変である可能性が高い」
古泉「他の世界、ですか?」
長門「事実、この世界では今のところ異変は感知されていない。
しかし、その異変の元となる要素が思念体の感知できない世界のものであるとしたら、今のような状況は十分にありえる」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:00:14.21 ID:iqqO1IkA0
古泉「思念体の感知できない世界……にわかには信じられませんが……」
長門「その世界の特徴として、今の私達がいるこの世界とは全く異なる世界、
何においてもその相関関係を見出すことのできない世界だと仮定することができる」
みくる「そ、そんなことってあるんですか?」
長門「通常あり得ることではない。全ての時間軸は最初の世界より同じ流れから派生しているもの。
でもそれは全く別の世界。例えるなら、別の惑星」
古泉「なっ……」
長門「あくまでも、仮定の話として聞いて欲しい」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:06:22.83 ID:iqqO1IkA0
長門「原因はわからない。もしも異変が起きているのなら、
何かが原因となってその世界とこの世界が結びついてしまったものと考えられる」
古泉「なんだかとてつもない話になってきましたね……」
みくる「未来にも情報はない理由は、それだったんですね」
長門「……」
古泉「つまり、涼宮さんの能力と今回の件については特に関連性が見られないと」
長門「……もし彼が被害にあっているとすれば、それもないとは言い切れない。
別の世界の何者かの能力と、涼宮ハルヒの能力が共鳴し、鍵である彼が選ばれたのかもしれない」
古泉「なるほど……」
みくる「て、転校生の方はどんな方なんでしょう……」
古泉「そうですね……関係はないかもしれませんが、僕という前列もあります。
涼宮さんが注目している異常、調べる必要はありそうですね」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:15:35.90 ID:iqqO1IkA0
まどか「そうなのかな……」
早乙女「皆さんに大事な話があります」
さやか「ん?」
早乙女「中沢くん、トマトにマヨネーズをかける女性をどう思いますか?」
中沢「えっ、えぇ!? どうって……別にその人が好きならそれでいいんじゃ……」
早乙女「そう! 好みは人それぞれであって、他人に押し付けない限りそれを主張するのは自由なのです!!
だから女子の皆さん、遠慮することはないんです!そして男子の皆さん!それも彼女の個性として受け入れてあげましょうね!!」
さやか「あちゃー……」
まどか「ま、またダメだったみたいだね……」
早乙女「あ、それと転校生がきます」
さやか「えぇ!? そっちがついでなの!?」
まどか「あ、あはは……」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:21:07.98 ID:iqqO1IkA0
さやか「転校生、どんな子かな!?」
まどか「さ、さあ……優しい人だったらいいな」
早乙女「入ってきていいわよ〜」
スタスタスタ
キョン「……あー、どうも……○○です。前の学校ではキョンって呼ばれてましたけど、俺自身あまり気に入ってないので、
そういう意味でもこの学校では新しい気持ちで学校生活を送れたらと思ってます」
早乙女「はい、皆仲良くしてあげてね? じゃあ、あなたの席は中沢くんの隣ね」
キョン「あ、はい……」
まどか「なんだか、すごく普通の子だね」
さやか「どこがよ、あの子女の子なのに俺って言ってたわよ!?」
まどか「あ、そっか……でも別にそれは……」
さやか「まあ、そうだけど……なんにせよ、仲良くなれそうなやつでよかったね」
まどか「うん、そうだね!ティヒヒ!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:27:22.67 ID:iqqO1IkA0
休憩時間
「前の学校はどんなとこだったのー?」
キョン「ああ、別になんてことない学校だったさ。ただ長い坂道があってな。それだけが苦痛だった」
「あはは、なんか男の子みたいな喋り方だね!キョンくんって呼んでもいい?」
キョン「あー、それは気に入ってないと言ったはずなんだが……」
「いいじゃんいいじゃん!なんかそっちの方がしっくりくるんだもん!」
キョン「……やれやれ」
さやか「ほら、まどか、行ってきなよ」
まどか「う、うん……でも、すごい囲まれてるよ?」
さやか「あーもう、このさやかちゃんに任せなさい!」
まどか「えっ? ちょ、ちょっと……」
さやか「ほらほらどいたどいたー! 皆ごめんねー? 転校生、休み時間に薬飲まないといけないらしくてさ」
キョン「えっ?」
「えっ?そうなの? ごめんね、私達知らなくて」
キョン「……ん? あ、いや、いいんだが……」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:32:14.51 ID:iqqO1IkA0
キョン「薬……?」
さやか「何とぼけた顔してんのさ、転校生が先生に報告したんでしょ?」
キョン(そういえば起きた時は病院だったな……。学校に提出された書類かなんかに記載してあったってことか……)
キョン「あ、そうだったそうだった。ところで、保健室はどこだ? その、案内してくれるとありがたいんだが」
さやか「あはは、本当に変なしゃべり方だね、転校生! 案内は任せてよ!ほら、まどか」トンッ
まどか「わわっ!」
キョン「ん?」
まどか「あ、あの……私、保健係だから……その」
キョン「ああ、そうか、それじゃあ、案内してくれるか?」
まどか「あっ、う、うんっ! 皆、ごめんね?」
「いーよいーよ、私達こそ邪魔しちゃってごめんね?」
まどか「う、ううんっ! そ、それじゃあ……」
キョン「よっと……」スクッ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:41:09.96 ID:iqqO1IkA0
廊下
キョン「ところで、どうして俺が薬を飲まないといけないって知ってたんだ?」
まどか「あっ、そ、それは……先生に、聞いてた、から」
キョン「ああ、そうか……」
まどか「う、うんっ……」
キョン「……」
まどか「……」
キョン(……なんだこの空気は)
キョン「し、しかし」
まどか「えっ、な、なに、かな?」
キョン「少し前まで俺もそうだったとはいえ、中学生ってのは、これまた随分と小さいんだな……」
まどか「えっ……?」
キョン「んっ?」
まどか「少し前までって……今も、中学生、じゃないの?」
キョン「……げっ! あ、そ、そうだったそうだった! 何を言ってるんだ俺は!
すまんな、まだ慣れてなくて、少し緊張してるみたいだ……」
まどか「あっ、ううん……」
まどか(緊張……してるんだ……。皆と普通に話してたから、そういうのしない子だと思ってた……。
私も一緒だよ……緊張。もしかしたら、似てるところもあるかもしれないよね……。早く仲良くなって、たくさんお話してみたいな)
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:47:01.40 ID:iqqO1IkA0
昼休憩
さやか「てーんこうせいっ!」
キョン「ん? なんだ?」
さやか「一緒にお弁当食べない? まどかと仁美と、4人で!」
まどか「……」モジモジ
仁美「挨拶が遅れましたわね。私、志筑仁美といいますの。よろしくお願いしますわ」
キョン「お、おう……随分礼儀正しいんだな」
さやか「へへっ! 何を隠そう仁美の家は由緒あるお家だからね! 総理大臣だって来ちゃうんだから!」
仁美「もう、大袈裟ですわ」クスッ
キョン「なるほど……ところで、どこで食べるんだ?」
さやか「おっ! 食べてくれるの?そんじゃ、屋上行こっか!ね?まどか?」
まどか「う、うんっ……!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:50:38.08 ID:iqqO1IkA0
屋上
さやか「いやー、転校生が親しみやすいやつでよかったわー!」
まどか「さ、さやかちゃん……」
キョン「というか、その転校生って呼び名をどうにかしてくれないか」
さやか「あ、そっか、じゃあキョンで!」
キョン「おい……」
さやか「ほらほら、まどかもさ!」
まどか「えぇ!? 私は……いい、よ」
さやか「何言ってんのよ! ここで呼ばなかったらタイミング失っちゃうよ!?」
まどか「うぅっ……じゃ、じゃあ……キョン……くん」
キョン「なんでくんなんだよ」
さやか「あははっ! だってその方がしっくりくるんだもん! ねっ、仁美!」
仁美「その通りですわ、キョンくん」
キョン「……やれやれ」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:54:36.37 ID:iqqO1IkA0
さやか「あ、そだ! まどか、今日の放課後空いてる?」
まどか「う、うん、空いてるよ」
さやか「じゃあレコード屋寄ってっていいかな?」テヘッ
まどか「うん、いいよ」
さやか「仁美もどう?」
仁美「ごめんなさい……私、お稽古が」
さやか「そっかー、残念。また今度遊ぼうね!」
仁美「もちろんですわ」
キョン「へぇー、大変なんだな」
さやか「キョン、あんたも来るよね?」
キョン「ああ、別に俺は構わんが」
さやか「だってさ、いいよね?まどか」
まどか「う、うん……! その、もっとお話してみたいし……」
さやか「なんですとー! こらキョン!私から嫁を奪うつもりかー!」
キョン「な、なんのことだ!?」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 02:58:27.91 ID:iqqO1IkA0
次の日
古泉「転校生が涼宮さんのクラスに配属されるとは、探す手間が省けましたね」
みくる「そうですね。でも、それより……」
古泉「……ええ。今日も彼は欠席、ですか。それも、昨日と同じく無断で」
みくる「ほ、ほんとに何かあったんじゃ……」
古泉「そうとしか思えなくなってきましたね。機関の報告によれば、昨日彼の家に彼がいる気配はなかったそうです」
みくる「ふえぇ……どうしちゃったんでしょう……」
長門「……涼宮ハルヒが来る」
ガチャッ!!
ハルヒ「みんないるわねー!?」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 03:03:50.77 ID:iqqO1IkA0
ハルヒ「ほら、入りなさい!」
ほむら「な、なんなのあなた! は、離しなさい!」
ハルヒ「なによ?SOSの団長に口答えする気!?」
ほむら「さっぱり訳がわからないわ……私はどうしてこんな場所に……」
古泉「おやおや」
みくる「と、とってもかわいらしいです……」
長門「……」
ハルヒ「みんな!期待以上の逸材よ!この子、とっても不思議だと思わない!?」
古泉「確かにそうですね……何やら底知れぬ雰囲気をお持ちで……」
ほむら「な、なんなのよ、何をするつもりなの? あなた達、返答次第ではただじゃおかないわよ?」
ハルヒ「へぇー、いいわ、見せてもらおうじゃないの!!」
ほむら「……えっ?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 03:07:19.57 ID:iqqO1IkA0
ハルヒ「あはは! ね?ね? 最っ高でしょ!?」
ほむら「うっ……」カァ
古泉「どうか落ち込まないでください。何もできないのが普通なのですから……」
ほむら「くっ……」
みくる「あぁぁ……!とってもかわいいです!!涼宮さん!!」
ハルヒ「喜んでる場合じゃないわよみくるちゃん!これは萌え部門略奪の危機よ!!」
みくる「え、えぇ〜!? それじゃあ、私の立場はどうなっちゃうんですか!?」
ハルヒ「そうね……」チラ
ハルヒ「胸に関してはみくるちゃんの圧勝ね」
ほむら「帰るわ」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 03:11:18.05 ID:iqqO1IkA0
ほむら「なんでこんなことになるのよ……帰ろうとしても何故か扉が開かないし……」
長門「……」
ハルヒ「と!に!か!く!
今日はこの不思議のたっぷり詰まった暁美ほむらちゃんの全てを解き明かすわ!!」
みくる「うわぁ〜!かっこいい名前なんですね!」
ほむら「はぁ……」
古泉(転校生として、とても魅力のある方でよかったです。
とりあえず今のところは閉鎖空間の発生も心配なさそうですね……)
長門「……」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/24(土) 03:11:52.35 ID:iqqO1IkA0
寝る
いつまで経っても盛り上がらないなこれ