1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 02:57:52.87 ID:11v2MLF30
のび太「どうしたのさ、ドラえもん?そんなに怖い顔して・・・」
ドラえもん「ずっと言おう言おうと思っていたんだが・・・どうしても言い出せなくてな・・・」
のび太「どうしちゃったのさ!?具合でも悪いの!?あっ!」
のび太(もしかして僕がこっそりドラ焼き食べたのがバレたのかな・・・)
のび太「ち、ちがうんだよドラえもん!あれはちゃんと返すつもりで・・・」
ドラえもん「のび太 落ち着いて聞いてほしい」
のび太「あ、あれぇ・・・?」
ドラえもん「 ぼくは ドラえもん は あと5時間で完全にこの世から消滅する・・・」
のび太「「「エエーーーーッ!!!!!!!」」」
のび太「そんなのないよ!ドラ焼き一つ食べたくらいでそんな消滅することないでしょう!!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:04:07.76 ID:11v2MLF30
ドラえもん「違う そんなことで消滅したりするもんか」
のび太「あれ?じゃ、じゃあなんでそんな・・・そもそも消滅なんて意味がわからないよ」
ドラえもん「ぼくは時期にこの世界を滅ぼす存在になる」
のび太「??? ど、どういうこと?なんでドラえもんが?」
ドラえもん「道具を使った戦争 戦争用に作られたネコ型ロボットはいずれ開発される すべて僕が元になってね」
のび太「ドドドドラえもんが!?」
のび太「ハハハハ!!こんな青タヌキが戦争用!?笑っちゃうよ!!」ドタバタ
ドラえもん「・・・・」ムスー
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:07:08.54 ID:11v2MLF30
のび太「・・・・ほ、本当なの・・?」
ドラえもん「嘘でこんなこと言うもんか・・・」
のび太「それじゃあドラえもんはい、い、い、いなくなるってこと!?」
ドラえもん「うん」
のび太「い、いやだい!いやだい!そんなのあんまりじゃないか!!」
のび太「そ、そうだ!タイムマシンで未来を見てくる!!」ガシャ
ドラえもん(のび太くん・・・)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:11:12.08 ID:11v2MLF30
のび太(そんなわけがあるもんか!嘘にきまってるんだ!)
のび太「着いたー!!!・・・・な、なんだこれは!」
のび太の周りには崩れたビルの残骸
そこら中に瓦礫や銃などが散乱していた
のび太「あ、あ、あ、あ・・・・そ、そうだ!ドラミちゃん!ドラミちゃんはどこだ?」
のび太「おーーぅい!ドラミちゃーん!」
???「テキハッケン!テキハッケン!ハイジョシマス!」
のび太「あーーー!!ドラえもーん!!」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:13:05.87 ID:11v2MLF30
バラララララララ!!
のび太「ギャアアア!!!!!タシケテー!!!」
???
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:17:18.94 ID:11v2MLF30
戦闘用-Dora「ツイセキシマス!ツイセキシマス!」
のび太「ヒィ〜〜〜〜!!」
???「こっちよ!!」グイッ
戦闘用-Dora「キョロキョロ・・・ミウシナッタ・・・」ブゥーン
???「行ったみたいね・・・・」
のび太「あわわわ・・・し、死ぬかと思った」
???「大丈夫!?あんなところに出たりしたら危ないでしょ!!」
のび太「す、すいません!」
のび太(ん!?そういえばこの声どこかで・・)
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:25:38.28 ID:11v2MLF30
のび太(誰だろう・・・すごい美人だなァ・・・)
???「どうしたの?ボーっとしちゃって・・」
のび太「あっ!いえ!あ、あの今のは一体なんなんですか」
???「あれは組織が開発した「戦闘用-Dora」よ」
のび太「せ、戦闘用-Dora!?」
???「私はある機関の依頼で調査をおこなっていたの そこにあなたが」
のび太(一体何がどうなってるんだ!?)
のび太「あ、あの!お名前を教えていただけませんか?」
???「あぁ、自己紹介がまだだったわね。 わけあって本名じゃなくてコードネームだけど許してね」
ジャイ子「 クリスチーネ剛田 よ よろしくね」
のび太「」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:39:35.16 ID:11v2MLF30
のび太「・・・・」ジーッ
ジャイ子「な、何よぅ・・・」
のび太「い、いや・・・」 (こんな奇跡があるんじゃ未来が変わってもおかしくないや)
ジャイ子「そういえば・・・あなた誰かに似てるわね・・・幼い時・・・どこかで・・」
のび太「あ、いや!人違いです!!そ、それよりも今の話をもっと詳しく聞かせてください!」
ジャイ子「え、えぇ・・・いいけど」
それはいつ頃か
その頃の人間に作り出すことは不可能なはずの人工知能を持ったネコ型ロボットがいると評判になった
それを見た大人達はすぐさまそのロボットを捕獲し解体し スミからスミまですべてを研究したらしい
そこで得た技術や情報はまさに革命的といえた
学者達はすぐにコピーを作り上げ更なる研究を試みた
そんな中 極秘の情報と技術を盗み一人の男がコピーのロボットを戦闘用のロボットに作り変えた
それはすぐに広がり戦争に使われ始めた
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:42:59.75 ID:11v2MLF30
どんどん戦争は拡大し
その度にロボットは進化し続けた
そしてその出来事は起きた
進化しすぎた知能
量産型のロボット
ロボット達はいつの間にか武器を手に取り 「自分達は人間より頭がよく強い」
そう思い始めた
いつしかすべてのロボットにその思考は伝染し
人間を滅ぼすようになった
そしてこの大元になったネコ型ロボット
それこそが ドラえもん である
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:50:16.18 ID:11v2MLF30
ジャイ子「と・・・まぁそんな感じでこの有様よ」
チュドーン!!!
バラララ!!!
ドッカーン!!!
のび太「そ、そんな・・・」
ジャイ子「私ね、家族を殺されたの」
のび太「!!!」
ジャイ子「一瞬だったわ・・・私は兄にかばってもらって助かったけど」
ジャイ子「兄は最後まで小さな私を懸命に守ったわ 私を先に逃がして・・・」
ジャイ子「必ず後で行くって約束したのよ・・・お兄ちゃん絶対約束破ったことなかったの・・・」
ジャイ子「大人達とかけつけた頃には遅かった・・・お兄ちゃんボロボロになったあたしの原稿ずっと放さなかったわ」
のび太(ジャイアン・・・)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:55:05.19 ID:11v2MLF30
ジャイ子「戦争は嫌いよ ロボットだって大嫌い でもね、ずっと頭の奥から離れないのよ」
ジャイ子「遠い記憶だけどね、よく遊んでもらった兄の友達とそのロボット」
ジャイ子「あの頃は楽しかったわ・・・ まあ昔のことでよく覚えてないんだけどね・・・」
ジャイ子「そういえば・・・あなた・・・何だか」
のび太「!・・・し、失礼します!あ、ありがとうございました!」スタコラ
ジャイ子「あ!気をつけるのよー!!・・・・何だか懐かしい気分だったわ・・・」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 03:58:04.01 ID:11v2MLF30
のび太「・・・・・」
戦争は嫌いよ―――
のび太「・・・・・・」
家族を殺されたの―――
のび太「ドラえもん・・・ぼくは・・・」
未来に帰るのび太の背中はどこか悲しげだった
のび太「ただいま・・・」
ドラえもん「やぁ、わかっただろ・・・これが現実さ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:05:35.37 ID:11v2MLF30
ドラえもん「何、おかしくなんてないんだよ」
ドラえもん「わかっていたことなんだ 僕がこの時代に来た時からね」
のび太「ドラえもん・・・」
ドラえもん「戦争は起こさせない 誰も死なない・・・いや、死なせやしないさ」
ドラえもん「さて、残り4時間だ 少し話でもしようじゃないか」
のび太とドラえもんは語り合った
今までのことを振り返るように長く
話が終わりそうになるとのび太は必死で沈黙を避けようと話題を切り替えては繰り返した
のび太「ねぇ、ドラえもん」
ドラえもん「なんだい?のび太くん」
のび太「ぼく本当にドラえもんに会えてよかったと思ってるんだ」
ドラえもん「ボクもだよ・・」
のび太「この記憶も消えちゃうんだろ?」
ドラえもん「そうだね、消えちゃうよ」
のび太「それでもぼくは君を忘れずにいられるかな」ボロボロ
ドラえもん「のび太くんが強くボクを思ってくれればもしかしたらいつか思い出すかもね・・・」ボロボロ
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:08:22.01 ID:11v2MLF30
のび太「ねぇ、ドラえもん」
ドラえもん「何だい?のび太くん」
のび太「タケコプター出してよ」
ドラえもん「あぁ、いいさ 何だって出してやる」
のび太「ドラえもん、風が気持ちいいね」
ドラえもん「そうだね、気持ちいいね」
のび太「でももう飛べなくなっちゃうのかな?」
ドラえもん「のび太くんがいっぱい勉強していっぱい努力すれば何だってできるよ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:11:55.24 ID:11v2MLF30
のび太「もう道具なんていらないのに消えちゃうの?」
ドラえもん「うん、消えちゃうね」
のび太「ぼくらまた会えるかな」
ドラえもん「あぁ、きっと会えるさ」
のび太「ドラえもん」
のび太「ねぇ、ドラえm・・・」
のび太「ド・・・」(あれ・・・?)
のび太「ぼくはこんなところで何しているんだろう」
のび太(何か大切なことを言いかけたような・・・)
のび太「うわぁ!外が真っ暗だ!早くお家に帰らないと!!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:15:15.14 ID:11v2MLF30
のび太「やぁ、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんおはよう」
ジャイアン「お、おぅ」
しずかちゃん「おはよう、のび太さん」
スネ夫「ジャイアン、どういうこと?のび太が遅刻しないなんて・・・」ヒソヒソ
ジャイアン「知るかよそんなこと!」ヒソヒソ
スネ夫「明日はきっと世界が破滅するかもしれないぞ!!」
のび太「・・・・・!」 (あれ・・・)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:17:47.04 ID:11v2MLF30
しずかちゃん「のび太さん?どうしたの?」
のび太「い、いや・・・何でもないよしずかちゃん・・・ただちょっと・・・」
しずかちゃん「ただちょっと・・?」
のび太「・・・・!用事思い出した!ぼく帰るね!」
しずかちゃん「の、のび太さん!?もうホームルーム始まっちゃうわよ!?」
ジャイアン「せっかく遅刻しなかったのにな!」
スネ夫「あぁ・・・よかった明日は救われるぞ・・・」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:21:13.31 ID:11v2MLF30
のび太「・・・・・・」
(?????また・・・会えるかな????)
のび太「・・・・・・」
(????エ?モ??)
のび太「・・・・・着いた」
おじさん「あいよ!坊ちゃん何するかね!」
のび太「ドラ焼き・・・特上のやつ2つください」
おじさん「あいよー!ドラ焼きねー!まいどありー!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:27:14.55 ID:11v2MLF30
のび太「なんでドラ焼きなんて買ったんだろ・・・」
のび太「欲しい漫画だってカップラーメンだって買えたのに・・・・何で・・・泣いてるんだろ」
(まぁたジャイアンに泣かされたのか)
(コラー!のび太ー!)
(おーぅい!のび太くぅーん!)
誰・・・?
ぼくの名前を呼ぶのは誰なの?
いつも隣にいて
丸っこくて
ネコのくせに青くて
それでいて短足で
機械なのに暖かくて
いつもぼくを守ってくれる
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/15(木) 04:31:54.00 ID:11v2MLF30
コロ助「コロ助ナリよ」
のび太「ハッ!」
コロ助「のび太くん・・・コロ助ナリよ」
のび太「コ・・・・ロ助・・・?」
コロ助「そうナリよ・・・思い出すナリ!!!!!!」
(コロ助ナリよー!!!!)
(また開発しちまった・・・)
(コロ助ナリよー!!!!)
(コロ助ナリよー!!!!)
のび太「あ・・・あぁ・・・」
コロ助「いいナリよ!!!!!もう一息ナリィ!!!!!!!!!!」