1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:02:54.76 ID:7yIEZTSe0
カイジ「さ……佐原…………?」
佐原「なんすかカイジさんw?幽霊でも見た顔して」
カイジ「だってお前はあの日鉄骨から落ちて…………」
佐原「あれ?言ってませんでしたっけ?実は下にネットが張ってあってみんな助かったんですよ、興が冷めるからなんたらとか言ってましたが」
カイジ「本当かっ……!じゃあ石田さんも中山もみんな生きてるんだなっ………!」
カイジ(よかった………!本当によかったっ………!)ボロボロ
佐原「それはそうとして……カイジさんこのあと暇ですか?」
佐原「キャバクラ行きません?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:05:47.95 ID:7yIEZTSe0
カイジ「えっ……」
カイジ(キャバクラなんて行ったことねぇしそもそも女(ミココは除く)とまともに話したことなんてないっ……!)
カイジっ……童貞!圧倒的童貞っ……!
佐原「大丈夫すっよw行き付けの店だからハズレはいないですから」
カイジ「……いや駄目だろ…キャバクラなんて……常識的に考えて……!」
佐原「…………」
カイジ(ヤバいっ……!悟られたかっ………俺が童貞だということにっ……!)
佐原「さすがカイジさん、男ならやっぱり風俗ですよね!」
カイジ「」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:11:30.40 ID:7yIEZTSe0
カイジ(くっ……こいつ相当遊んでやがるっ……!そういえば西尾とヤッたとか言ってたな………)
カイジ(クソッ……!リア充がっ……地獄に落ちろっ……!)
カイジ「悪い……今日はこのあと用事かあるんだ………」
佐原「えっ!もう深夜っすよ!」
カイジ「うるせぇっ……!時間なんて関係ねぇんだよっ………!」
佐原「なに怒ってるんすかっ……!」
カイジ(しまったっ……!つい感情があらわにっ……!クソッ……!俺が童貞だということがっ……!)
佐原「ククク………カイジさんっ……!」
カイジ(万事休すかっ……!)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:17:17.62 ID:7yIEZTSe0
佐原「さてはデリヘル頼みましたねwwwww」
カイジ(くっ……こいつ腐ってやがるっ………!臓腑までっ………!)
佐原「いや実はそうなんじゃないかと俺は思ってましたよ!いつもバイト終わったらすぐ帰っちゃってたし」
佐原「結構みんな心配してたんすよ?カイジさんストレス溜めてないかって……」
カイジ「あ、ああ……悪かったな………心配させて…」
佐原「そういうことなら仕方ありませんね……また今度行きましょうね!約束っすよ!じゃあまた!」
カイジ「ああ…またな…」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:21:37.07 ID:7yIEZTSe0
〜自宅〜
カイジ「西尾っ………!西尾っ…………!」シコシコ
カイジ「うっ………!」ハァハァ」
カイジ「くそっ……!全然良くねえっ……!西尾なんてただのビッチじゃねえかっ…………!」
カイジ「ククク……やっぱり女は純白の処女じゃないとな………ブツブツ」
カイジ(しかしそろそろヤバいな……… このままじゃ魔法使いだ………)
カイジ(……………)
カイジ(明日から本気出すか………)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:27:10.34 ID:7yIEZTSe0
〜パチ屋〜
カイジ「なんで出ねえんだよっ……!クソッ……!遠隔だろっ……!」
カイジ(なんで俺ばかりこんな理不尽が…………)
カイジっ……!散財っ……!総資産10万の半分っ……!5万の散財っ…!
カイジ(………今日はもう帰ろう………そしてまた明日から頑張ろう……)トボトボ
カイジ(ん?あいつは………)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:31:47.67 ID:7yIEZTSe0
一条「いらっしゃいませお客様、わたくしクラブ帝愛のオーナー……一条聖也と申します」
一条「当クラブは誰でも(ry」
カイジ(一条っ………!どうしてあいつが……!)
カイジ(…………あいつ……イケメンだよな……)
カイジ(………よしっ……!)
26 名前:一応今のギャンブルの後の設定[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:38:46.99 ID:7yIEZTSe0
カイジ「よう………一条っ……!」
一条「なっ……!カイジっ……!どうしてここにっ……!」
カイジ「それはこっちのセリフだっ………!案外早かったじゃねえか……」ニヤリ
一条「貴様っ……!」
カイジ「おっと、俺は今はここの客だぜ?客に対してその態度はないだろ……?」
一条「……いらっしゃいませ、伊藤カイジ様」
カイジ「ククク……積もる話もあるが、まあ俺の話しでも聞いてくれっ………」
カイジ「お前………童貞か………?」
一条「」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:45:59.01 ID:7yIEZTSe0
カイジ「どうなんだっ………!一条っ………!」
一条「………………」
一条「………クククっ……!ハハハハハっ………!」
一条「カイジっ……!お前童貞だなっ………!」
カイジ「くっ……!根拠もなく何をっ……!」アセアセ
一条「根拠も何もここで否定しない時点で童貞決定なんだよっ……!」
カイジ「俺童貞じゃねェーし!!童貞じゃねェーし!!」
一条(うわぁ…………)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:50:31.06 ID:7yIEZTSe0
一条「わ、わかったカイジ……ごめん」
一条「話きいてやるよ………で、話ってなんだよ……」
カイジ「ズバリどうしたらセックス出来るかだっ………!」
カイジ「お前イケメンだし頭いいし相当遊んでるだろっ………!どうしたら彼女出来るか教えろよっ………!」
一条(俺はこんなやつに負けたのか………)
カイジ「まあ俺は童貞じゃないけどな」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 22:54:32.99 ID:7yIEZTSe0
一条「ようはセックスしたいだけなんだろ?なら風俗行けよ」
カイジ「ふざけるなっ………!誰があんなビッチどもとっ………!」
カイジ「女の子はやっぱり処女じゃないと………」
一条(処女厨かよ………)
一条「で、でもな……お前と同じ年くらいになると相当厳しいんじゃないか………?」
カイジ「知るかっ……!そんなことっ……!だいたい女は股が緩すぎなんだよっ………!」
カイジ「イケメンなら誰でも股開くんだろっ……!」
?「ふざけるなっ……!餓鬼めらがっ………!」
一条・カイジ「ビクッ」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 23:01:45.02 ID:7yIEZTSe0
カイジ「と、利根川っ………!どうしてここにっ………」
利根川「聞くに耐えんな………まるで餓鬼の戯れ言………」
カイジ「くっ……そんなことは……」
利根川「では聞く……カイジ、お前は彼女を作るためこの二十数年に具体的にどんな努力をしたっ……!」
カイジ「そ、それはっ……!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 23:06:26.91 ID:7yIEZTSe0
利根川「童貞どもの言い訳は決まってこうだ……やれ『コミュニケーション能力がない』『容姿に自信がない』『機会、きっかけがない』」
利根川「童貞どもはこれらの理由を挙げるだけで具体的な努力は一切せず無駄に中学高校のゴールデンタイムを消費したっ……!」
利根川「極めつけは自分の容姿は棚に挙げ『こんな不細工とは付き合えない』など一切の妥協を許さない」
利根川「勘違いするな餓鬼めらがっ……!そもそもこんな奴にはブスすら告白しないっ」
一条(普通の奴なら彼女ぐらい中学高校で出来るだろ……)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 23:11:43.21 ID:7yIEZTSe0
カイジ「あ、ああああぁ………」グニャァ
利根川「世間はお前らの親じゃないんだっ……!何もしない奴には何もないっ……!こんな当たり前なことに何故気づかんっ………!」
カイジ「で、でも俺は向こうから話しかけてくるのをじっと待って…………」ウルウル
遠藤「待ってりゃ転がり込んでくるのか………?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 23:17:23.85 ID:7yIEZTSe0
カイジ「遠藤っ………!」
遠藤「来るかっ……!そんなもの……」
遠藤「何もせず何も動かずの成れの果てが今だろっ………!」
遠藤「カイジっ……!この手は何のためについてるっ……!」
遠藤「掴むためだろっ……!パイオツをっ……!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 23:23:05.85 ID:7yIEZTSe0
カイジ「うううぅ…………」ボロボロ
一条「カイジっ!」
利根川「カイジっ!」
遠藤「カイジっ!」
カイジ「俺は間違っていた………真の敵は世間でもなくリア充でもない………」
カイジ「真の敵は俺自身っ………!俺の驕りっ……!俺の慢心っ……!」
カイジ「いつも思っていた……『俺は大丈夫……高校の内には童貞卒業して大学ではハーレム生活』」
カイジ「何も行動せずにだっ………!」
一条・利根川・遠藤「うううぅ」ボロボロ
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 23:27:18.21 ID:7yIEZTSe0
カイジ「けどそんなことあるわけなかったんだ……利根川の言う通り……!何もしない奴には何も無い」
黒服「コングラッチュレーション……!コングラッチュレーション……!おめでとうっ………!」
カイジ「生還する……!俺は生還するっ……!終わらない悪夢からっ………!」
利根川「では行くか………!」
一条「行くしかないだろカイジっ……!」
遠藤「来たれの股のもとにっ………!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/03(土) 23:33:10.75 ID:7yIEZTSe0
一条「俺、学生時代結構きらわれてたんだぜ………」
利根川「この歳まで仕事一筋で遊ぶ暇などなかったからな」
遠藤「俺はホモだからな!」
カイジ「みんなっ……!」ボロボロ
そうとも………!俺たちは放たれた………!未来へ………開かれた明日へ……!
童貞黙示録カイジ完
明日早いからもうねます
カイジと一条は好きにしてください