1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 18:44:05.59 ID:5a0kgMSP0
藤木「名前を書けば死ぬ……こんな物騒なノートがどうして道端に…」
藤木「もしかして、誰かが落としたのかな…」
藤木「でも…よくよく考えてみると、殺したい人間なんていないや…」
藤木(永沢くんの名前…書いてみようかな…)
藤木「プッ!アハハハハ!!!」
永沢「藤木くん。そんなに笑って、どうしたんだい?」
藤木「!?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 18:52:17.05 ID:5a0kgMSP0
藤木「な、なんでもないよ…永沢くんこそどうしたの?」
永沢「別に。たまたま、君のあとをつけてただけさ」
藤木(……ノートは隠してるからバレないよね…)
永沢「もしや君、何らかのノートに僕の名前を書いて殺そうとしていないかい?」
藤木「ギクッゥッ!!」
永沢「図星なのかい?」
藤木「ち、違うよっ!僕はそんなノート拾ってないさ!」
永沢「君の発言は。嘘の塊だからね」
藤木「ひどいよ永沢くん……」
永沢「じゃあ、もしそんなノートを拾ったら君はどうする?」
藤木「えっ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 18:56:53.65 ID:5a0kgMSP0
藤木「僕なら、すぐに捨てるか燃やすよ!」
永沢「君なら真っ先に僕の名前を書くと思うね」
藤木「そ…そんな!僕が親友の永沢くんの名前を書く訳が……」
永沢「親友と思ってるのは、君だけだよ」
藤木(……)
永沢「僕なら、本当に殺したい人間の名前だけを書くさ」
藤木「ぼ…僕のことなんだろう?」
永沢「…」
藤木「ど、どうして黙るのさ!?」
永沢「君はとことんバカな奴だ。そんな事、言える訳がないだろ。」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:01:11.87 ID:5a0kgMSP0
永沢「まぁ…人間1人や2人、殺したい人間はいるものだよ」
藤木「そ、そうなの…?」
永沢「じゃあ僕はこの辺で。さよなら犯罪者の藤木くん。」
スタスタ
藤木「は、犯罪者って…僕はまだ何もしてないよ!!」
藤木(何だよ永沢くんのやつ、僕のことをまるで犯人に仕立てあげて…)
藤木(そうだ…明日学校でこのノートが本物か実験してみよう)
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:08:03.08 ID:5a0kgMSP0
キートン「次の日」
まる子「おっはよ〜たまちゃん!」
たまえ「あ、まるちゃん、おはよう。」
まる子「今日も良い天気だねぇ!」
たまえ「まるちゃん……」
まる子「なにさ?」
たまえ「丸尾くんが、朝からうるさいの…」
まる子「丸尾くんが?」
丸尾「さくらさん!ズバリ!下着の色を検査させてもらいます!」
ぬぎぬぎ
まる子「え、ちょ…丸尾くんやめなよ!」
丸尾「ズバリ!この性欲は誰にも止められないでしょう!」
たまえ「止めてよ丸尾くん!セクハラだよ!?」
藤木(さくら達…大変そうだな……)
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:13:41.51 ID:5a0kgMSP0
藤木(試しに書いてみよう…)
サラサラ
丸 尾 末 男
藤木(死因を書かなければ、40秒後に心臓麻痺で死亡するんだよね…)
カチッカチッ
教室の時計の秒針をチラチラと確認している
藤木にとって、ただの冗談半分で名前を書いたに過ぎない
丸尾「さくらさん!コバルトブルー色ですね!」
まる子「あたしゃ、もう丸尾くんに処女を奪われた気分だよ…」
たまえ「まるちゃん!しっかりして!」
藤木(…39……40秒!)
ドクンッ
丸尾「フォァッ!!?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:20:16.28 ID:5a0kgMSP0
丸尾「グォァァァァァ!!!」
右手で胸部を押さえ、倒れこむ
はまじ「お、おい…丸尾のやつどうしたんだよ?」
ぶー太郎「様子がおかしいブー」
ピクッ
丸尾くんの動きが止まった
野口「…クックックッ…死んでるね……」
まる子「!?」
たまえ「いや…丸尾くんっ!!!」
藤木(で、デスノート……効果は本物だ…!!)
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:27:54.40 ID:5a0kgMSP0
先生「皆さん、落ち着いて聞いてくださいね」
先生の口から、丸尾くんのことについて話された
藤木を除く全員がその事態を飲み込むことができなかった
ただ1人を除いては……
藤木(ふふっ…すごいよ、このノート!!)
藤木(このノートさえあれば…僕の憎き永沢くんを葬ることができる!)
先生「皆さんも。風邪には気をつけてくださいね。」
その日は、午前中授業で終わった
まる子達は教室に残り、事件の真相を探ることとなった
はまじ「いいか?俺達の仲間が1人死んじまったんだ!」
ぶー太郎「絶対に犯人を見つけるブー!」
まる子「犯人ってあんたね…丸尾くんは突然、心臓麻痺に襲われたんだよ?」
たまえ「でも、丸尾くん病気を抱えてたとかじゃないよね…」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:33:57.36 ID:5a0kgMSP0
関口「じゃあ、何で丸尾は突然死んだりしたんだよ?」
ぶー太郎「それが分かれば苦労はしないブー…」
山田「アハハ!超能力だじょー!」
まる子「山田、あんたこんな場面でよくそんなバカげたことが言えるねぇ…」
まる子「あたしゃあんたのその度胸に脱帽するよ」
はまじ「おい、ふざけてんじゃねぇぞ!」
野口「クックックッ…いい線いってるねぇ……」
藤木(ドキッ)
たまえ「野口さんまで…」
野口「じゃあ、他に何か思いつくことでも?」
まる子「そう言われると……」
野口「だったら…そう考えるのが一番妥当だね…クックックッ」
藤木(もしかして、僕捕まったりするのかな……)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:41:04.40 ID:5a0kgMSP0
永沢「藤木くん」
藤木「ビクッ」
永沢「君ただ1人が、この教室内で落ち着いているね」
藤木「え…?え?そうかな?」
永沢「さすが藤木くんだ。クラスのメンバーが1人死んでも、そんな態度を取っていられるんだね。」
藤木「ち、違うよぉ…僕は驚きすぎて、逆に冷静になっちゃうんだ…」
永沢「そんなこと、君の口から初めて聞いたよ」
藤木(うるさいなぁ…この玉ねぎ…)
永沢「もしや君、この事件について何か知ってるんじゃないかい?」
藤木「僕は何も知らないよぉ!」
永沢「いいや、君のその眼は嘘をついている眼だ」
藤木(別に1人ぐらいヤッてもいいじゃないか……)
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:45:57.28 ID:5a0kgMSP0
永沢「ここで自白すれば、罪は多少軽くはなるはずだよ」
藤木(何で、僕が犯人前提で話を進めてるんだろ…)
永沢「どうなんだい?」
藤木「ホントに何も知らないよ…僕だって事件解決のために何でも協力するさ…」
永沢「…ふーん」
藤木「な、なにか変なことでも言ったかな?」
永沢「君がそこまで言うなら、一時的に信じておくよ」
藤木「一時的……」
永沢「僕は、君を犯人候補リストから外した訳じゃないからね」
藤木「ひ…ひどい永沢くん。それじゃあ、僕を疑っているようなものだよ。」
永沢「君を疑って何が悪いんだい?当然のことだろ?」
藤木(グッ……)
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 19:53:25.55 ID:5a0kgMSP0
はまじ「おい、丸尾に変なちょっかいかけてた奴いねぇか!?」
まる子「丸尾くんは、いじめられたりはしてないはずだよね」
たまえ「うん、どっちかと言えばそういうのを許さない人だったし」
小杉「腹減った」
関口「このままじゃ話が進まねーよ!終わっちまおうぜ!」
はまじ「おい、待てよ!話は終わってないだろ!」
大野「サッカーの練習あるしよ」
杉山「悪いな、俺達は人が亡くなったとしても…ボールを蹴り続けなければならないんだ」
タッタッタ
まる子「ホントに薄情なクラスメイト達だねぇ」
たまえ「まるちゃん…ちゃっかり、帰る準備してるよね…」
まる子「へ?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:06:52.29 ID:5a0kgMSP0
関口「それじゃ、帰ろうぜ」
小杉「俺も腹減ったしな」
はまじ「おい!待てよ!!」
ぶー太郎「まだ終わってないブー!!」
それぞれ、帰る支度を始める
野口「クックックッ…まっ、ここで帰れば犯人と疑われても文句は言えないねぇ」
野口さんの一言で
クラス全員の背筋が凍った
まる子「野口さん…あんたそりゃいくらなんでも…」
野口「こうでもしないと、事件解決には導かれないよ」
はまじ「よーし!今から帰ったやつ全員犯人だ!」
杉山「はぁ?」
大野「早くボール蹴りてぇよぉ!!」
藤木(まさか、みんな僕が犯人だとは思ってないよね…)
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:11:28.20 ID:5a0kgMSP0
野口「それじゃ、今から持ち物検査を始めるよ」
たまえ「持ち物検査?」
はまじ「全員ランドセルの中に入ってる物を、全部机の上に出せ!」
小杉「俺はお菓子しか持ってきてねぇよ」
まる子「あんた、学校に何しにきてるのさ…」
藤木(ど…どうしよう……ランドセルの中にデスノートが……)
関口「俺も何も変なモンは入ってねーよ!」
ぶー太郎「俺とはまじでチェックしていくブー!」
永沢「どうしたんだい?君だけ、何も出していないけど」
藤木「あ…あぁ、今出すよ……」
藤木(ノートだけは出さないでおこう…ランドセルの中まで探られたお終いだよ…)
はまじ「ん?」
ぶー太郎「おい藤木!ランドセルの中身も見せろブー!」
藤木「えぇっぁ!?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:16:20.71 ID:5a0kgMSP0
藤木(へ、下手に抵抗はしないでおこう……)
ぶー太郎「何か変なノートが入ってたブー!」
藤木(ヒィッ…)
ポンッと机の上にノートが放り出された
まる子「ただの自由帳だね」
はまじ「何だよ驚かすなよ〜」
ぶー太郎「さっ、次はさくらの持ち物をチェックだブー」
まる子「はいはい」
藤木(危なかった……咄嗟に机の中にデスノートを隠しておいて正解だったよ…)
藤木(予め用意していた、カモフラージュの自由帳とすり替えておいたのさ)
永沢「藤木くん」
藤木「な、なんだい?」
永沢「どうやら君は犯人じゃないようだね」
藤木「あ…当たり前だよ!僕は、丸尾くんを殺したりなんてしないさ!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:21:26.93 ID:5a0kgMSP0
はまじ「全員、特に怪しい物は持ってなかったな」
ぶー太郎「他クラスの可能性も高いブー!」
野口「とりあえず、今日の所はこの辺でお開きだねぇ」
大野「やっと終わりかよ」
杉山「早くボール蹴りに行こうぜー」
タッタッタ
たまえ「まるちゃん、終わったね…」
まる子「結局犯人は見つからないままだったね〜」
藤木(僕も帰ろう……)
永沢「藤木くん、一緒に帰ろう」
藤木「え」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:26:04.57 ID:5a0kgMSP0
藤木「…」
永沢「藤木くん、そんなにくっかないでくれないかい?」
藤木「えっ…ごめん…よ」
永沢「今度くっついたら、セクハラで訴えておくよ」
藤木(何で僕がこの玉ねぎと……)
永沢「藤木くん、前に僕と話した内容覚えてるかい?」
藤木「え?何だっけ…」
永沢「君の記憶力の悪さには、ホントに呆れるよ」
藤木「ごめん…」
永沢「名前を書けばその人間が死ぬノートのことさ」
藤木(またか……どうして、永沢くんはここまでしつこく聞いてくるんだろう…)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:31:03.79 ID:5a0kgMSP0
永沢「藤木くん、もう1度聞くよ」
藤木「な…なんだい?」
永沢「そんなノートがあれば、君はどうする?」
藤木「前と同じだよ…僕なら使わずに捨てるか燃やすさ……」
永沢「そうかい、墓穴でも掘ると思ったんだけどね」
藤木「墓穴って…やっぱりまだ疑ってるんじゃないか!」
永沢「この数日間……僕は君に違和感を抱いているんだ」
藤木「違和感?」
永沢「なぜ、丸尾くんが死ぬ直前…君はやたらと時計の針を気にしていたんだい?」
藤木「えっぁ?」
永沢「僕はずっと後ろの席で見ていたよ」
藤木「と、時計の針ぐらい見てもおかしくないよ!」
永沢「いいや…まるで、丸尾くんの死を待ち構えていたかのようだった」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:36:25.81 ID:5a0kgMSP0
永沢「どうしてなんだい?」
藤木(クッ……)
永沢「それと、丸尾くんの死の直前…君の机の上には見慣れない黒いノートがあった」
藤木「く、黒いノート…?」
永沢「とぼけているつもりかい?」
藤木「だから!永沢くんは、どうして僕を疑うんだよ!?」
永沢「藤木くんだからさ」
藤木「…!!」
永沢「理由はそれだけで十分だろ?」
藤木「な、何を訳の分からない事を……」
永沢「一度疑い出すと止まらないよ」
藤木(ダメだ……言い逃れが出来ない…!)
永沢「最後に、君のランドセルをもう1度よく見させてもらうよ」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:41:34.98 ID:5a0kgMSP0
ガサガサッ
当然、デスノートはランドセルの中に入っていたために
ノートは地面にへと放り出された
藤木(チッ…!!)
永沢「おや?このノートはなんだい?」
藤木「そ、それはお父さんが海外のお土産で買ってきてくれたんだ…」
永沢「ふーん…」
パラパラッ
数ページノートをめくると
丸尾くんの名前が、乱暴にノートに書かれていた
永沢「どうやら…ビンゴだね」
藤木「……」
永沢「君はこのノートに丸尾くんの名前を書き、殺した」
永沢「僕の推理は間違ってないだろう?」
藤木「……そうかな?」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:47:30.90 ID:5a0kgMSP0
永沢「どういうことだい?」
藤木「だって、そのノートに名前を書いて死ぬ…なんて確証はないよね?」
永沢「何が言いたいんだい…」
藤木「このノートを警察に見せたとしても、誰1人信じてはくれないよ」
永沢「じゃあ、君の名前を書くよ」
藤木「えっ!?」
永沢「これで君が死ねば、僕は君を疑うのを止めるよ」
藤木「僕…間違いなく死んでるじゃないか……」
永沢「あっ、君今自分で言ったよね?間違いなく死ぬって」
藤木「!!」
永沢「さすが藤木くん。引っかかってくれると思ったよ。」
藤木「い…いや、死ぬかもしれないなぁ……って…」
永沢「もう遅いさ…君の今の発言が何よりもの証拠だよ」
藤木「……」
永沢「さぁ、大人しく警察に出頭するんだ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:52:46.93 ID:5a0kgMSP0
藤木「残念だよ、永沢くん」
藤木「君程頭がキレる奴なら、もうちょっと警戒してくれると思ったのに…」
永沢「負け惜しみかい?君らしいね」
ドクンッ!!!
永沢「グッラッ!?」
藤木「時間だね」
バタッ
永沢「な、なぜ……ノートには僕の名前が書かれていなかったはず……」
藤木「永沢くん、このノートはね…切れ端に書いて使うことも出来るんだ」
永沢「!!」
藤木「今丁度お昼の12時だね、この時間に君が死ぬようにノートに書いておいたんだ」
永沢「ま…まさか君は、最初から……?」
藤木「そうさ。僕は君に疑われた時から、殺すことを考えていたよ。」
藤木「そして、あとはノートの切れ端に君の名前と詳しい内容を書くだけさ」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 20:58:05.66 ID:5a0kgMSP0
永沢「うっぁ…やっぱり……おまが…ふじっ……」
グッタリ
永沢くんは、その場で息を引き取った
藤木「さよなら、卑怯者永沢くん」
藤木「もう少し…君との勝負を楽しみたかったよ」
ガサガサッ
リューク「おっ、もう終わったみてーだな」
藤木「リューク。ノートにあんな使い方があったんだね。」
リューク「ああ…便利だろ?」
藤木「素晴らしいノートさ!!アハハハハッ!!!!」
リューク(今時の小学生ってすげーな……)
完
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 21:55:32.79 ID:5a0kgMSP0
丸尾くんに続き、永沢くんまでもが心臓麻痺で死亡した
この事は、すぐに学校中に知れ渡った
先生「皆さん、大変悲しいお報せです」
キートン「放課後」
まる子「もうあたしゃ嫌だよ…」
たまえ「怖いよね、まるちゃん……」
まる子「何であたし達なのさ!なにも悪いことしてないのに!!」
はまじ「お、落ち着けよさくら…」
大野「パニックになる気持ちは分かるけどよ」
野口「何にせよ…下校途中に襲われた可能性が高いねぇ」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 22:02:48.86 ID:5a0kgMSP0
杉山「だけどよ、永沢も心臓麻痺でイッちまったんだぜ?」
関口「心臓麻痺ってのが引っかかるよな」
藤木(中々鋭いじゃないか)
野口「クックックッ…つまり、犯人は好きな時に心臓麻痺で殺せるって訳かもね」
まる子「えぇ!?そんなのインチキじゃんか!」
たまえ「まるちゃん…別に、インチキではないと思うよ…」
藤木「それは、おかしいんじゃない?」
はまじ「お前なんでここにきて発言するんだよ」
藤木「え…僕も事件解決に協力したいからさ…」
野口「じゃあ、彼の意見を聞かせてもらおうじゃないの」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 22:10:15.61 ID:5a0kgMSP0
藤木「やっぱり、犯人は超能力者だと思うんだ」
はまじ「はぁ?」
関口「お前、永沢が死んだからって調子乗ってんじゃねーぞ」
ポカッ
藤木「いっ…いたいよぉ……」
たまえ「何で超能力って言えるの?」
藤木「だって、僕見たんだよ」
まる子「何をさ?」
藤木「みぎわさんが、変な宗教団体に入って超能力を学んでるところをさ…」
みぎわ「ちょっとあんた何よ!!そんな嘘、よく人前で堂々と喋れるわね!」
まる子「藤木、あんた嘘なの?」
藤木「ほ…ホントだよ、その超能力を使って心臓麻痺を起こす事が出来るんだ」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 22:15:23.58 ID:5a0kgMSP0
はまじ「だったら、みぎわの奴も怪しいぜ」
関口「おい!持ち物検査してみようぜ!」
みぎわ「ちょ、ちょっとやめなさいよ///」
ガサガサッ
ピラッ
まる子「あれ?何か落ちてきたよ…」
会員証のようなものが、みぎわさんのランドセルの中から落ちてきた
「みぎわ教」
たまえ「みぎわ教!?」
みぎわ「ちょっと、何よこのカード!?私、持ってた覚えないわ!」
まる子「みぎわさん。あんた、その年でとんでもない罪を犯したねぇ」
野口「これは、完全なる黒だね」
みぎわ「皆も何で疑うのよ!?」
藤木(ふふっ…僕が昨日作った偽の会員証さ)
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 22:21:48.47 ID:5a0kgMSP0
先生「みぎわさん、今すぐ職員室にきてください」
みぎわ「いやあああああああ!花輪くーーーーん!!!」
花輪「刑務所という場所で、しっかり罪を償ってくるんだねベイビー」
藤木(イヒッ!!)
まる子「これで、事件は解決しちゃったね」
たまえ「まさかみぎわさんが犯人だったなんて…」
まる子「人は見かけによらないものだねぇ」
笹山「それじゃ、さくらさん一緒に帰ろう」
まる子「あ!笹山さん!いいよ〜」
笹山「ふふっ」
藤木(あぁ…笹山さんが欲しい、僕の物にしたいよ……)
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 22:27:10.94 ID:5a0kgMSP0
カチッカチッ…
………
ドクンッ
笹山「ハゥッァル!!!!」
まる子「笹山さん!?」
はまじ「おいおい!今度は笹山かよ!」
関口「もう、勘弁してくれよなぁ〜」
笹山さんは胸部を押さえ、その場でもがき苦しむ
藤木(バカな…僕は笹山さんの名前は書いてない…!!!)
藤木は思わず、笹山さんの下へ駆け寄った
藤木「笹山さん!しっかりして!!」
笹山「ふっじき……くん…」
藤木(今ならキスしても、人工呼吸と間違えられるよね)
ちゅっ
笹山「!!!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 22:30:54.96 ID:5a0kgMSP0
関口「おい、藤木どさくさに紛れて何してんだよ!」
まる子「そうだよ!あんたのそんな魅力の無い唇でキスなんてされたら、人生終わりだよ!」
たまえ「まるちゃん…それは言い過ぎだよ…」
藤木(構うものか…!!笹山さんと1秒でも長くこうしていたいんだ…!!!)
だが、その数秒後
笹山さんの動きが…ピタリと止まった
藤木「さ…ささやまさん……?」
野口「残念だね、彼女も犠牲者の1人になったよ」
藤木「ウあああああああああああああああ!!!!!!」
まる子「もう嫌だよ!!今度は笹山さんだなんて!!!」
藤木(どういうことだ…!?僕以外にもノートを持っている奴がいるっていうのか!?)
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:09:44.90 ID:5a0kgMSP0
先生「何事ですか?」
まる子「先生ェ!笹山さんが!」
先生「…!!」
先生はすぐに笹山さんを保健室にへと連れて行った
取り残されたまる子達は、自習の時間となった
はまじ「…3人目だぞ」
関口「いい加減にしろよ!!犯人出てこいやぁ!!」
まる子「犯人はみぎわさんなんじゃないの?」
たまえ「でも、みぎわさんは職員室に監禁されてたし…」
野口「クックックッ…みぎわさん以外にも、犯人はいるってことだね」
大野「あぁん!?」
藤木「そうだそうだ!そんな殺人犯、僕は絶対に許さないよ!!」
キートン「既にノートを使って殺している人間が言える立場ではない」
はまじ「ってことは、みぎわとグルを組んでる奴がいるって訳だな!」
まる子(あれ…?やけに時計の進みが遅いね?…気のせいかな)
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:13:41.42 ID:5a0kgMSP0
ガラガラ
みぎわ「ただいま」
職員室からようやく釈放されたみぎわさん
顔は少しだけやつれ、小顔になっていた
まる子「あ……みぎわさん…」
関口「やーい!この犯罪者!!」
たまえ「ちょっとやめなよ!」
みぎわ「何ですって?」
関口「お前なんか教室に入る資格ねーよ!刑務所にでも入ってろ!!」
みぎわ「どの口がほざいてんのよ!!」
みぎわさんは、ポケットの中からカッターナイフを引っ張り出し
刃先を関口の口元に近づけた
関口「お…おい!あぶねぇって!」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:18:34.94 ID:5a0kgMSP0
ギチギチッ
カッターの刃先を徐々に皮膚にへと当てていく
関口「わ、悪かった!!だから止めてくれ!!」
みぎわ「ふん…さっきまでの威勢はどうしたのよ?」
まる子「み、みぎわさん…せめてハサミにしようよ……」
キートン「そういう問題ではない」
みぎわ「というより、あんたのせいよ!」
みぎわさんの怒りの矛先は、関口から藤木にへと向けられた
藤木「ぼ、僕のせいかい!?」
みぎわ「あんたが、私に変な言い掛かりをつけるからこうなったのよ!」
藤木「じ…実際に君のランドセルから会員証が出てきただろう?」
みぎわ「あんな偽会員証!誰が信じるのよ!!」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:24:21.64 ID:5a0kgMSP0
山根「み…みんな……喧嘩はやめてくれよ…」
腹部を押さえた山根が、弱弱しい声で訴えかける
まる子「山根、あんたいつ見ても死にそうな顔してるねぇ」
たまえ「まるちゃん…そんな風に思ってたんだ……」
山根「犯人探しなんてもうやめてくれ!僕たち…仲間だろ!!」
まる子「山根……」
山田「アハハ、仲間仲間だじょー!!」
藤木「そうだよ!山根くんの言う通りさ!」
みぎわ「それとこれは別よ!この男だけは絶対に生かしておけないわ!」
キートン「みぎわさん、もうあんたが犯人と言ってるようなものだ」
藤木の首を掴み、へし折ろうとするみぎわさん
メキッメキッ
たまえ「ヒッ……」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:31:23.38 ID:5a0kgMSP0
藤木(し…ぬっ………!)
リューク「デスノートを使った人間が、天国や地獄に逝けると思うなよ……」
リューク「待っているのは…無だ」
藤木(い…嫌だ!!嫌だッ!!!!)
みぎわ「くたばれぇっ!!!!」
タッタッタ
バシッ!!
藤木の死ぬ寸前で、みぎわの手に蹴りを入れた
みぎわ「いっつ!」
藤木「ハァハァは…!やっと解放された…!」
蹴りを放ち、藤木を救ったのは……
野口「クックックッ…ここで喧嘩すれば、犯人の思うツボ」
みぎわ「な、なによ!邪魔しないでちょうだい!」
花輪「僕はカッターナイフを持ち歩いている君となんて話したくないさ」
みぎわ「−−−−−−!!!!」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:37:40.40 ID:5a0kgMSP0
みぎわ「……」
花輪「僕の一言で撃沈さベイビー」
まる子「あんたやるねぇ」
たまえ「これで静かになったね!」
はまじ「先生戻ってこねーしよぉ、これからどうする?」
ブー太郎「また自習だブー!」
野口「クックックッ…みんな、大事なことを忘れてるよ」
まる子「大事なこと?」
野口「1人目の犠牲者丸尾くんの違和感だよ」
はまじ「丸尾の違和感?そんなのあったか?」
野口「死ぬ直前の彼の行動…よーく思い出してごらん」
たまえ「あ!あたしとまるちゃんの下着の色がどうとかって…」
関口「あの丸尾が!?」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:42:48.31 ID:5a0kgMSP0
まる子「あたしなんて、パンツの色まで見られちゃったしさ〜」
はまじ「きもすぎるだろ…」
杉山「丸尾ってそんなやつだったか?」
野口「あの堅実そうな丸尾くんに限って、突然そんなことをするなんてねぇ」
たまえ「今思うと、不自然だったよね」
藤木「丸尾くんの性癖だったんじゃないかい?」
まる子「う〜ん…」
野口「さくらさん、彼が本心でやっているように見えたかい?」
まる子「……いや…まるで、何かに操られているかのような…」
野口「冴えてるねぇ…」
関口「じゃあ、丸尾は操られて死んだって訳なのか!?」
野口「それは分からない、でも…犯人の力は人を操ることも出来るみたいだねぇ」
藤木(クソッ…次から次へと…!)
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:48:31.96 ID:5a0kgMSP0
・心臓麻痺で殺せる
・その人間の意思をも操れる
まる子「今の所、手がかりはこれだけだねぇ」
ブー太郎「ほとんど超能力だブー!」
はまじ「おいブー太郎!俺達の近所に、トランプを口から出すオッサンがいたよな!」
ブー太郎「きっと、そいつが超能力者だブー!」
はまじ「あのオッサンが、丸尾達を心臓麻痺で殺したに違いねぇ!」
たまえ「はまじ…それただの手品師だよ……」
はまじ「え!?」
杉山「何にせよ、手がかりは揃ってきたしな」
大野「あとは…もう少し情報が欲しいところだ」
藤木(仕方がない……僕もそろそろ、動くとしよう……)
ガラガラッ
先生「皆さん、遅くなって申し訳ありません」
まる子「あ!先生が帰ってきた!」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/24(木) 23:54:53.73 ID:5a0kgMSP0
先生「では、国語の教科書を開いてください」
まる子「たまちゃん…教科書忘れちゃったよ〜」
たまえ「私の一緒に見よ!」
先生「それでは、今日は羅生門というお話しを読んでいきましょう」
授業は、そのまま再開された
キートン「昼休み、女子トイレでは」
山根「…藤木くん、急に呼び出して何の用?」
藤木「あ、急に呼び出してごめんね…」
山根「グッ…胃が破裂しそう……」
藤木「だ、大丈夫!?」
山根「いいよ…僕は大丈夫だから、話を聞かせてくれないか?」
藤木「僕がこの事件の犯人なんだ」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 00:01:22.77 ID:Krp8cgT60
山根「な、何を言ってるんだい……?」
藤木「信じてよ」
山根「そんな……嘘だ!!」
藤木「僕が殺したんだよ。あのクズ共をね。」
山根「た、確かに…君は犯罪をしそうなな顔をしている……」
藤木「それどういう意味だい」
山根「でも…君はそんなことをしない人間だと信じている!」
藤木「残念だけど、僕は違うんだ」
山根「じゃあ、超能力を使って殺したって訳なのか?」
藤木(まだ…ノートのことは黙っておこう…)
山根「うっ…!!胃にダイナマイトが仕込まれてる感じがする…!」
藤木「そうだよ、超能力だよ」
山根「そんな力を…君が扱えたのか……?」
藤木「ねぇ、山根くん。取引しようよ。」
山根「…えっ」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 00:07:18.61 ID:Krp8cgT60
藤木「僕の仲間になってよ」
山根「な…仲間?」
藤木「僕と一緒に、人を殺すんだ」
山根「…!!!!」
藤木「どうだい?想像すると、ワクワクしてくるよね」
山根「僕は人殺しなんてしたくない!」
藤木「そっか…残念だな……君の家族を葬ることなるなんて」
山根「僕の家族を…?」
藤木「その気になれば、今この場で殺すこともできるよ?」
山根「か、家族にだけは手を出さないでくれ!」
藤木「じゃあ…僕の仲間になるんだ、いいかい?」
山根(クッ……ごめんよ…これも、家族を護るためなんだ…!!)
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 20:56:00.20 ID:Krp8cgT60
すいません、皆様保守ありがとうございました
まる子「今日も午前中授業で終わりそうだねぇ」
たまえ「うん…こんなにバタバタしてたらね」
関口「おい、みぎわ!お前誰とグル組んでるんだよ!」
花輪「さっさと吐きたまえよ、ベイビー」
みぎわ「は、花輪くんまで!!私はこの事件には無関係よ!」
関口「はぁ?さっさと言えよ人殺し!」
キートン「関口、お前には学習能力が無いのか」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 21:01:33.00 ID:Krp8cgT60
先生「また、何か騒ぎですか?」
まる子「先生!関口がまた…」
関口「何だよさくら、まるで俺が悪いみたいな言い方しやがって!」
先生「さくらさん、相手をしないことも大切なことですよ」
みぎわ「せんせぇ…私のことを犯人扱いしてくるんです……うぅっ!」
先生「皆さん、一時間だけ先生にお話させてください」
たまえ(何だろう?)
ガラガラッ
山根「遅くなってすいません…」
関口「おい、山根おせーぞ!」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 21:40:24.83 ID:F/fjYgtD0
入れなかった…
先生「山根くん、授業遅刻は厳禁ですよ」
山根「すいません……」
まる子(あれぇ?山根の奴、なんであんなにそわそわしてるんだろう…?)
先生「皆さん、死というものについて勉強してみましょう」
はまじ「えー?死なんて、人間が死んじゃうってことだろ?」
先生「そうです…人間に限らず、動物達も同じことです」
先生「もし、この中に犯人がいれば先生はとても悲しいです」
関口「先生!俺達のこと疑ってんのかよ!」
長山「ちょっと静かにしてくれないかな?」
関口「わ、悪い…」
先生「疑いたくありません…しかし、先生は一刻も早く事件を解決したいんです!」
まる子(あ……先生が泣いてる…)
先生「いいですか?今から、皆さん机の上に顔を伏せてください」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 21:46:48.72 ID:F/fjYgtD0
先生「犯人は、静かに手を挙げてください」
先生「…決して顔を上げないでくださいね?」
クラスメイト全員が、机の上に顔を伏せた
まる子(何だかワクワクしちゃうねぇ)
キートン「この状況で、そんな事を言ってるのはお前ぐらいだ」
たまえ(こんな事したって…犯人は見つかりっこないよ……)
シーンッ…
まる子達は、誰が手を挙げている等、知ることはできない
先生だけが…その事実を知ることが出来るのだ
藤木(……ふふっ)
スッ
先生「…!」
先生「分かりました…今、手を挙げた人は静かに降ろしてください」
まる子(えぇ?まさか、犯人が自分で!?)
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 21:53:39.34 ID:F/fjYgtD0
ざわざわ
まる子達は顔を上げ、一斉にクラスメイト達の顔を見渡した
関口「誰が手挙げたんだよ?」
はまじ「ブー太郎、お前手挙げたか?」
ブー太郎「挙げてないブー!」
花輪「僕はもちろん手は挙げてないさ」
先生「皆さん、誰が挙げたかを探すような真似は止めてください」
先生「今…手を挙げた人は本当に勇気のある人物です」
はまじ「先生ェ〜俺達に教えてくれたっていいじゃねーか」
先生「絶対に言いません…あとは先生が解決します」
まる子(ちぇ、せっかく犯人が分かる機会だってのに…)
先生「山根くん。あとで職員室に来なさい。」
まる子「山根!?」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 21:59:51.07 ID:F/fjYgtD0
はまじ「山根が手ェ挙げたのか!?」
関口「やーーい人殺し!!」
山根「うっ……胃腸がっ…」
先生「皆さん、今のは間違いです。訂正します。」
キートン「どこをどう訂正するつもりなのだ」
まる子「まさか山根が犯人だったなんてねぇ」
たまえ「人は見かけによらないね、まるちゃん!」
みぎわ「ほら、言ったでしょう!私は無実だって!」
先生「……先生も間違える時はありますよ」
山根(ウッ……ァァァァァ!!)
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 22:09:14.15 ID:F/fjYgtD0
山根「……」
先生「山根くん。貴方が犯人なのですね?」
まる子「嘘…山根はそんなことする奴じゃないよ……」
先生「さくらさん、現実から目を背けてはいけませんよ」
藤木(イッツ・ショータイムさ)
山根はランドセルの中から、拳銃を取り出した
山根「アッァァ……」
たまえ「ハジキ!?」
まる子「山根ぇ…あんたそんな危ない物どこで手に入れたのさ…」
山根「ヒデじぃに頼んで、貸してもらってるだけだよ…!」
花輪「オー…僕としたことが……」
先生「山根くん…そんな危ない物、今すぐ捨てなさい」
山根「嫌だッ!!!僕がこの事件の犯人だからさ!!!」
関口「つ、ついに認めやがったぞ!」
450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 22:15:25.16 ID:F/fjYgtD0
山根「ぼ、僕が丸尾くんを操って殺したのさ!」
山根「イヒッ……」
先生「つまり、貴方は超能力を使ったという訳ですね?」
山根「そうだよ!!」
藤木(ノートの力も使わずに、こんな演技をしてくれるなんて最高だよ山根くん…)
山根(…家族を助けるには……この手しかないんだ…!)
関口「おい、山根。調子に乗るなよ。」
山根「ち……近寄るな!!」
ガッ
みぎわ「あぁん」
山根はみぎわさんの背後に回り込み、拳銃を突きつけた
山根「ち、近寄れば…この女の頭をぶっ放すぞ!」
まる子「…!!」
みぎわ「いやあああああああ!!花輪くぅ〜〜〜〜ん!!!」
花輪(…ぼ、僕の名前を呼ばないで欲しいな……)
453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 22:22:43.49 ID:F/fjYgtD0
まる子「ダメだよ山根!あんた、いつからそんな男になったのさ!」
山根「う、生まれた時からこんな男さ!」
山根(僕はやってやる…1人だけ殺せば、家族を解放してもらえるんだ…!)
みぎわ「いやああ!!殺されるのね私…!!」
たまえ「山根っ!みぎわさんなんて、人質にする価値なんてないよ!」
みぎわ「ちょっと、それどういう意味よ?」
先生「穂波さんそれは失礼です。彼女にも一応価値はありますよ。」
キートン「それでフォローをしているつもりか、先生」
野口「クックックッ……あんた、それ自分の意思でやってるのかい?」
まる子「野口さん!」
山根「あ、当たり前だ!僕は自分の意思でやってるんだ!」
野口(…どうやら、そのようだねぇ)
457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 22:31:23.65 ID:F/fjYgtD0
山根(ハァハァ…もうダメだ……ここで撃ち殺すしか…)
グッと引き金を引こうとした時…
タッタッタ
後の席で見ていた、藤木が駆け出した
藤木「やああああああああ!!」
山根「!?」
不意をつかれ、藤木にタックルをされた山根
山根は吹っ飛び拳銃を床に落とした
野口「おっと…このチャカはあたしが預かっておくよ、クックックッ…」
山根(ハァハァ……藤木くん!話が違うじゃないか!)
藤木(ニヤリ)
先生「藤木くん、ナイス」
藤木(これで…完全に山根くんを犯人に仕立てあげることができたよ…)
山根(裏切られた…!!どうせなら、藤木くんが犯人だってことを暴露してやるさ…!)
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 22:42:10.02 ID:F/fjYgtD0
藤木「…大丈夫かい、みぎわさん?」
みぎわ(何よ…ちょっとかっこいいじゃない///)
藤木(時間だよ……)
山 根 強
○月○日、○時×分に「僕が犯人だ、さらばだ諸君」と言い放ち
そのまま学校の屋上から、速やかに飛び降り自殺
ドクンッ
山根「僕が犯人だ!!!さらばだ諸君」
タッタッタ
野口「…!…逃がさないよ」
教室を飛び出た、山根を追いかける野口さん
先生「それじゃあ、ついていきましょうか」
まる子「山根…待っててね!」
タッタッタ
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 22:48:30.82 ID:F/fjYgtD0
山根の向かう先は、屋上
キートン「屋上」
山根は既に飛び降りる寸前であった
野口「待ちな…!!」
振り返ることなく、そのまま屋上から飛び降りた
まる子達もすぐに屋上に着いた
しかし、既に山根の姿はなかった
まる子「山根!?」
野口「……手遅れだったね」
先生「まさか、飛び降りを!?」
藤木(ふふっ…これで山根は犯人に仕立て上げられ、自殺した)
藤木(完全に僕が疑われる事は無くなったよ)
野口(クックックッ…やってくれたねぇ……必ず見つけ出すよ、犯人は)
キートン「後半へ続く」
468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/25(金) 22:55:59.93 ID:F/fjYgtD0
これで終わりです
支援、保守ありがとうございました
後半はまた別の時に立てます