1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 07:56:41.46 ID:k9u45pUC0
―ワグナリア―
ハルヒ「じゃあ、雇ってくれない?―――私たちを!」
朝比奈「あ、よ、よろしくおねがいします……」
長門「……」
ぽぷら「ちょっと、待っててくれる?店長を呼んでくるから」
ハルヒ「分かったわ!!!」
朝比奈「涼宮さん……あの、どうしてアルバイトを?」
ハルヒ「ここの制服が可愛いのよね」
朝比奈「まさか……」
ハルヒ「みくるちゃんの衣装に加えるのよ!」
朝比奈「ひぇ〜!!」
長門「……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/11/06(日) 08:01:06.75 ID:k9u45pUC0
―事務所―
杏子「ふーん……涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希……この辺の学校か?」
ハルヒ「ちょっと遠いけどね」
杏子「なんでここを選んだ?」
ハルヒ「制服が可愛いからよ!」
杏子「……」
朝比奈「涼宮さん、そんな不純な動機じゃあ……」
ハルヒ「よかったら制服、もらえない?がんばって働くから」
朝比奈「は、働く前からそんなこと言ったら……!!」
杏子「採用」
朝比奈「えぇ〜!?」
杏子「お前ら、明日からこい。研修するから」
ハルヒ「ふふーん。期待してなさい。この店を海外進出できるまで大きくしてあげるわ!!」
杏子「そうか。ほどほどにな」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 08:07:00.13 ID:k9u45pUC0
―翌日―
杏子「種島ぁー、小鳥遊ぃー、佐藤ー」
ぽぷら「はーい」
小鳥遊「なんですか?」
佐藤「あ?」
杏子「今日から新しく入った。ほら、自己紹介しろ」
ハルヒ「北高所属、涼宮ハルヒ!!ただの人間には興味ありません!!この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら私のところに来なさい!!」
ぽぷら「よ、よろしく……」
小鳥遊(また変な子が増えたな)
朝比奈「えと……あ、朝比奈みくるです……」
小鳥遊「かわいい?!?」
朝比奈「ひぐっ?!」
佐藤「やめろ、小鳥遊」
長門「長門有希。キッチン担当」
佐藤「へえ……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 08:12:27.94 ID:k9u45pUC0
杏子「涼宮と朝比奈の研修は種島と小鳥遊に任せるから」
ぽぷら「はぁーい!」
小鳥遊「朝比奈さんは俺が丁寧に教えてあげます!!」
朝比奈「そ、それはどうも……」
ハルヒ「じゃあ、私は貴方ね。よろしく」
ぽぷら「私、種島ぽぷら!よろしくね、ハルヒちゃん!」
ハルヒ「ぽぷらね。覚えたわ」
ぽぷら「こら!」
ハルヒ「なに?」
ぽぷら「私は年上ですよ!敬語を使いなさい!!」
ハルヒ「年上な感じがしないから無理」
ぽぷら「ひどい!?」
佐藤「長門、じゃあ調理のマニュアルは教えるけど、しばらくは皿洗いな」
長門「わかった」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 08:16:43.48 ID:k9u45pUC0
ぽぷら「まずはレジだけど……やったことある?」
ハルヒ「ええ、レジぐらいならね」
ぽぷら「そっか、じゃあ簡単に教えるね。まずは―――」
小鳥遊「初日ですし、まずは掃除の手順を覚えてください」
朝比奈「は、はい……わかりました」
小鳥遊「ここのモップを使ってですね……」
朝比奈「はい……(メモメモ」
小鳥遊「必死にメモを取る仕草がかわいい……」
朝比奈「え……?」
―キッチン―
佐藤「―――てな感じだ」
長門「覚えた」
佐藤「何言ってんだ。そんな簡単に覚えられるわけないだろ」
長門「……」
佐藤「な、なんだ……?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 08:21:05.85 ID:k9u45pUC0
ぽぷら「あ、お客がきたよ!ハルヒちゃん、お出迎えしてみて!」
ハルヒ「わかったわ。―――いらっしゃいませ。ワグナリアへ。何名様ですか?」
「3人です」
ハルヒ「おタバコはお吸いになられますか?」
「いいえ」
ハルヒ「では、こちらへどうぞ」
「どうも」
ぽぷら「……すごい……緊張もしてる感じしないし、接客スマイルも完璧だ……」
小鳥遊「じゃあ、朝比奈さん。水を運んでください」
朝比奈「は……は……い……」
小鳥遊「だ、大丈夫ですか?震えてますけど?」
朝比奈「だ、だいじょう、ぶです……」
小鳥遊「なんか怖い……」
朝比奈「お……よ……きゃ!?」
小鳥遊「あぁ……山田と同レベルか……でも、可愛いなぁ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 08:26:12.55 ID:k9u45pUC0
―キッチン―
相馬「佐藤君、新人が入ったんだって?どこどこ?」
佐藤「あそこだ」
相馬「え……?」
長門「……」
相馬「え……なんでもう調理を任せてるの?」
佐藤「……これ、あいつが作ったオムライスだ。食ってみろ」
相馬「……あの子、こういう店で働いたことがあるの?」
佐藤「無いらしい」
相馬「ふぅん」
佐藤「お前の情報網でも分からないのか?」
相馬「入ってきた三人で身元がはっきりしてるのは涼宮さんだけだね」
佐藤「どういうことだ?」
相馬「朝比奈さんと長門さんはなんか嘘っぽい経歴なんだよ」
佐藤「はっ……密入国者かなんかか?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 08:31:02.54 ID:k9u45pUC0
―休憩所―
小鳥遊「ここで休憩してくださいね」
朝比奈「はぁ……すいません。何個もコップを割ってしまって」
小鳥遊「初めてだし仕方ないですよ」
ハルヒ「もう駄目ねぇ、みくるちゃんは。生粋のドジっ子なんだから」
朝比奈「す、すいません……」
小鳥遊「涼宮さん!!」
ハルヒ「なによ?」
小鳥遊「朝比奈さんは十分に頑張っている!!それは言い過ぎだ!!」
ハルヒ「いや……」
小鳥遊「朝比奈さんに謝れ!!」
ハルヒ「な、なんで……」
小鳥遊「いいから謝れ!!」
ハルヒ「……ごめん、みくるちゃん」
朝比奈「い、いえ……気にしてませんから……」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:06:50.72 ID:k9u45pUC0
―キッチン―
相馬「ねえねえ」
長門「……?」
相馬「長門さんって、三年前以前、つまり四年前はどこにいたの?」
長門「……あっち」
相馬「あっちってどっち?」
長門「貴方には関係ない」
相馬「そう?でも気になるなぁ」
長門「何故?」
相馬「俺、人のことを探るのが好きなんだよね」
長門「……そう」
相馬「うん。だから、長門さんのことを教えてほしなぁ」
長門「……」
相馬「あらら。嫌われた?」
佐藤「相馬、仕事しろ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:12:34.60 ID:k9u45pUC0
ハルヒ「いらっしゃいませ〜♪」
ぽぷら「……」
杏子「どうだ、涼宮は?」
ぽぷら「あ、杏子さん。それが……」
杏子「なんだ?問題でもあるのか?」
ぽぷら「いえ、逆なの。教えたこと、一回で覚えちゃうし、すぐに応用しちゃうしで、もう何を教えていいかわかんなくて……」
杏子「そうなのか。すごいな」
ぽぷら「はぁ……先輩としての立場が……」
杏子「涼宮ぁー」
ハルヒ「はぁーい?」
杏子「お前、なんか出来る奴みたいだな」
ハルヒ「種島さんの教え方が上手いからですよ」
ぽぷら(権力者には猫かぶるんだ……)
杏子「そうか。これからもがんばれ」
ハルヒ「はい!私に任せなさい!!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:18:17.41 ID:k9u45pUC0
朝比奈「ひぃぃ……」
小鳥遊「ゆっくり……ゆっくりでいいですからね?」
朝比奈「は、はい……」
杏子「小鳥遊、朝比奈の様子は?」
小鳥遊「朝比奈さんは可愛いんですが」
杏子「それは聞いてないぞ」
小鳥遊「仕事は……」
朝比奈「きゃぁ!?」
小鳥遊「あれでグラス、5個目です」
杏子「ああ、だから報告書に朝比奈の名前がいっぱい書いてあったのか」
小鳥遊「はい」
杏子「まあ、しっかりフォローしてやれ」
小鳥遊「朝比奈さんは俺が助けます!!!」
杏子「まあ、ほどほどにな」
朝比奈「ひゃぅぅ……すいません……」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:24:50.07 ID:k9u45pUC0
―キッチン―
ぽぷら「オーダー追加です!!」
佐藤「長門、頼む」
長門「分かった」
杏子「佐藤」
佐藤「飯ならもう少し待て」
杏子「違う。長門の様子を見に来たんだ」
佐藤「なら心配しなくてもいい。あの通りだ」
杏子「皿洗いはさせてないのか?」
佐藤「アイツは尋常じゃないぐらい効率よく動いてくれてる。皿洗いをさせるよりも調理をさせているほうがいい」
杏子「そうなのか」
佐藤「あいつは正直、俺と相馬以上の仕事量をこなす」
杏子「……長門。ちょっとこい」
長門「なに?」
杏子「お前、もう研修は終わりだ。そのバッジは外して良いぞ?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:30:14.17 ID:k9u45pUC0
―夕方―
杏子「お前らの今後のシフトだけどな……入れるならドンドン入って欲しい」
ハルヒ「私は別にいいけど?」
朝比奈「わ、私は……あの……あんまりその……」
長門「……」
山田「……アレが噂の大型新人たちですか?」
ぽぷら「うん。ハルヒちゃんもすごいけど、有希ちゃんもすごいみたい」
山田「そうなんですか?」
ぽぷら「有希ちゃんはもう研修終わったらしいよ?」
山田「えぇ!?山田はまだこれつけてるのに?!」
ぽぷら「それだけすごいんだって」
山田「うぎぎぎ……許すまじ、長門さん……!!」
ぽぷら「葵ちゃん……」
山田「ふっふっふっふ……山田が社会の厳しさを教えてあげますよ」
長門「……山田葵を敵性と判断」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:34:49.58 ID:k9u45pUC0
―翌日 ワグナリア―
ハルヒ「おっはよーぽぷらちゃん!!」
ぽぷら「も、もう!!ハルヒちゃん!!年上は敬いなさい!!」
ハルヒ「にしても胸でかいわね。みくるちゃんといい勝負じゃない」
ぽぷら「きゃぁ!?ちょっとハルヒちゃん!?」
ハルヒ「うーん……いい感じに柔らかいし……」
ぽぷら「やめて!やめて!!」
伊波「わっ!?種島さん!?」
ぽぷら「伊波ちゃん……たすけてぇ……」
ハルヒ「あら?誰?」
伊波「あ、あなたこそ……」
ハルヒ「私は涼宮ハルヒよ?」
ぽぷら「昨日からここで働くことになったの……もう!ハルヒちゃん!!いい加減に胸を揉むのやめて!!」
ハルヒ「いいじゃないの減るもんじゃないし」
ぽぷら「そういう問題じゃないよ!!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:40:23.20 ID:k9u45pUC0
伊波「す、涼宮さん……嫌がってるし……」
ハルヒ「え?嫌なの?」
ぽぷら「当たり前だよ!!」
ハルヒ「仕方ないわね」
ぽぷら「はぁ……」
伊波「種島さん……大丈夫?」
ぽぷら「う、うん……」
ハルヒ「伊波さんだっけ?」
伊波「う、うん……」
ハルヒ「貴方は中々の貧乳ね」
伊波「な……!?」
ぽぷら「ハルヒちゃん!!伊波ちゃんも年上なんだよ!!」
ハルヒ「そうなの?」
杏子「お前らなにしてんだ。仕事しろ」
八千代「きょ、杏子さん……あの子が新人の子ですか?」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:45:34.00 ID:k9u45pUC0
ハルヒ「店長の後ろにいるの、誰ですか?」
杏子「轟八千代だ。チーフでもあるから、よろしくしてやってくれ」
八千代「ど、どうも……」
ハルヒ「よろしく、轟さん」
八千代「は、はい」
ハルヒ「人見知りなの?」
杏子「悪いな。慣れるまではこんな感じだ」
ハルヒ「まあ、いいけど」
ぽぷら「じゃ、行こうか、ハルヒちゃん」
ハルヒ「分かったわ」
伊波「それにしても男の人じゃなくてよかったぁ」
杏子「八千代、腹減った」
八千代「はぁい」
伊波「仲良く、できるかな?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:51:12.19 ID:k9u45pUC0
キョン「ここか」
古泉「ええ」
キョン「まあ、あいつのことだから上手くやってんだろうけど」
古泉「でも、心配ですよね?」
キョン「アイツが何かやらかしそうだからな」
古泉「では僕たちもここで働きますか?」
キョン「やめろ。ハルヒと一緒の職場なんてなにさせられるかわからん」
古泉「ふふ、そうですか?」
キョン「そうだよ」
古泉「とりあえず、入ってみましょう」
キョン「そうだな。ひやかしてやるか」
ぽぷら「―――いらっしゃいませ!!何名様ですか?」
キョン「二名です」
ぽぷら「こちらにどーぞ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 09:56:23.89 ID:k9u45pUC0
キョン「ハルヒは……いたいた」
古泉「なんともかわいい制服じゃないですか」
キョン「あれを貰う為に働いてんだろ?よくやるぜ」
ぽぷら「どうぞ、お水です」
古泉「これはどうも」
ぽぷら「ご注文が決まりましたら、お呼びください」
キョン「……おい」
古泉「なんですか?」
キョン「今の子は何歳ぐらいだ?」
古泉「……朝比奈さんよりも小さいかたでしたから小学生?」
キョン「マジか」
ハルヒ「ふわぁ〜」
ぽぷら「こら、欠伸はだめだよ」
ハルヒ「だって暇なんですもの」
ぽぷら「それでもだめだって。―――あ、三番テーブルのお客さんが呼んでる。ハルヒちゃん、行ってあげて」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 10:12:33.82 ID:k9u45pUC0
ハルヒ「おまたせしま――げ」
キョン「よう、似合ってるぜ?」
ハルヒ「……伊波さーん」
伊波「なに?」
ハルヒ「三番テーブル、お願いします」
伊波「え!?」
ハルヒ「ごめんね?」
伊波「あ、いや……だめだよ……!!」
キョン「逃げたか」
古泉「流石に仕事中なので暴言等はありませんでしたね」
キョン「あったら困るだろ」
伊波「どどど……どうしよう……」
キョン「注文、いいですか?」
伊波「は、はい!!」
伊波(大丈夫……小鳥遊くんに色々してもらったんだし……我慢……我慢……)
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/06(日) 10:14:37.86 ID:k9u45pUC0
すまん、離れる
すぐには戻れそうにないから落としてくれていい