24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/05(土) 10:27:45.05 ID:YAY8/+pA0
佐々木「キョン、ここにサインを頼む」 スッ
キョン「ん? ああ」 さらさらさら…
佐々木(よく読みもせず……軽率すぎるよ、キョン)くつくつ
佐々木「ここに判子もおねがい」
キョン「おう」 ぽん
佐々木「……」くつくつ
キョン「どうした?」
佐々木「書類の類はしっかり目を通そうね、キョン。きみはぼくにはめられたんだよ」くつくつ
佐々木「それは婚姻届さ。これで晴れてぼくときみは夫婦となったんだ!」
キョン「知ってるが」
佐々木「そうか、知って……え?」
キョン「全部わかった上でサインしたんだぞ」
佐々木「え、それどういう……あ……えぇ!?」カァァ…
キョン「結婚しよう」
佐々木「……は、はい……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/05(土) 11:24:39.02 ID:YAY8/+pA0
佐々木「……」ぽー…
キョン「佐々木?」
佐々木「……ちょっと御手洗い……」
ジャー… バシャバシャ
佐々木「ふぅっ」 キリッ
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木(……あれ? 夢じゃない?)
佐々木「キョ、キョンッ」
キョン「なんだ」
佐々木「ぼくの頬をつねってくれないかっ!」
キョン「こうか?」 ぷにぷに
佐々木(あ、気持ちいい……え? 夢じゃない!?)
キョン(やわらけえ……) ぷにぷに
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/05(土) 11:41:50.56 ID:YAY8/+pA0
佐々木(夢じゃないってことはぼくとキョンは夫婦ってことで……え?)
佐々木「なんでっ!?」
キョン「な、何がだ」
佐々木「なんでサインしてくれたんだ!?」
キョン「なんでって……おまえと結婚したいからに決まってるだろう」
佐々木「なんで結婚したいの!?」
キョン「それはおまえのことが、その……好きだから……」
佐々木「……」
佐々木「……!? え? え!?」
キョン「……」
佐々木「お、御手洗い行ってくるっ」
キョン「落ち着けっ」 ぐいっ
佐々木「ぎゃんっ」 すてーん
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/05(土) 11:55:51.05 ID:YAY8/+pA0
キョン「す、すまん。怪我とかないか?」
佐々木「……なんで……」
キョン「今度はなんだよ」
佐々木「だって、色々順序飛ばしてるのに……ぼくたち恋人ですらなかったのに……」
キョン「え? おれたち恋人じゃなかったのか?」
佐々木「え?」
キョン「最近いつもいっしょにいるから、すっかりその気でいたんだが……」
佐々木「だ、だってキ、キスとかしたことないし……手をつないだことすら……」
キョン「……」
佐々木「だからぼくは、きみにとってはただの友人だろうって、ずっと……」
ちゅっ
佐々木「……」
キョン「……」 ちゅー…
佐々木「……!? ……!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/05(土) 12:14:15.14 ID:YAY8/+pA0
佐々木「ぷはっ……はぁ……はぁ……キョン……」
キョン「ずっと不安にさせてたんだな。ごめん」 ぎゅっ
佐々木「あっ」
キョン「おまえのことが大好きなんだ。おれと結婚してくれ」
佐々木「はい。……はいっ」 ぎゅっ
キョン「婚姻届書、今からいっしょに届けに行くか」
佐々木「うんっ」
キョン「……」 てくてく
佐々木「……」 とことこ
キョン「……手」 すっ
佐々木「あ……うん」 ぎゅっ
キョン「……少し恥ずかしいな」
佐々木「そうだね。でも、ずっとこうしていたいよ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/05(土) 12:26:29.58 ID:YAY8/+pA0
役所
キョン「そろそろ順番だな」
佐々木「うん」
キョン「本当に姓はおれのでいいのか? 別におれは佐々木姓になっても……」
佐々木「いいんだ。きみの姓が欲しい……ずっと欲しかった」
キョン「佐々木……」
佐々木「……もう、佐々木じゃなくなるよ。これからは……」
キョン「ああ。愛してる、 」
おわり