1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:13:38.97 ID:J0bbOPcNO
キョン「はぁ?」
ハルヒ「た、確かに今日は寒いし!あんたが風邪引いたら雑用がいなくなるし、あたしも手袋してなくて寒いし
手繋いだら暖かいし!二人とも得するわけじゃない!?わかる!?」
キョン「・・・なにを必死になってるのかは知らんが遠慮しておこう」
ハルヒ「じゃ、じゃあ道路側はキョンだから左手を」
キョン「遠慮すると言ってるだろう。人の話をきけ」
ハルヒ「遠慮?なんで?」
キョン「なんとなくだ」
ハルヒ「はぁ!?」
キョン「声がでかいんだよ」
ハルヒ「な、なによ馬鹿キョン!せっかく団長が雑用を気にかけてあげたのに!後悔しても知らないんだから!」
長門「・・・」スタスタ
キョン「お、長門も今帰りか」
長門「そう」
キョン「寒いだろ。手握ってやろうか」
ハルヒ「こるぁぁあああ!!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:21:12.92 ID:J0bbOPcNO
長門「・・・」
キョン「いきなりでかい声を出すな。長門がびっくりしてるだろ」
ハルヒ「びっくりしたのはこっちよ!!ボケ!!」
キョン「・・・帰ろうぜ長門」ギュッ
長門「・・・」
ハルヒ「そぉいっ!!」ズバッ
キョン「いてっ。なにしやがる!」
ハルヒ「誰が帰っていいって言った!それにさりげなく手を繋ぐな!!」
キョン「お前がいきなりテンション上げてわけわからんこと言ってるからだろうが」
ハルヒ「なんであたしと手を繋ぐの嫌とか言っといて有希と繋いでんのよ!意味わかんない!」
キョン「別に嫌とは言ってないだろ。なんとなく遠慮したいと言っただけで」
ハルヒ「同じよ!!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:26:17.34 ID:J0bbOPcNO
キョン「別に、長門が寒そうにしてたからな」
長門「・・・」
ハルヒ「いつもと変わんないじゃない!」
キョン「俺にはわかるんだよ」
ハルヒ「あたしだって寒いって言ったのに!」
キョン「とても元気そうに見えるが」
ハルヒ「・・・寒い・・・寒いよぅ・・・キョンのせいでこのままだと凍死しちゃうわ・・・」ガクガク
キョン「コンビニでおでん買ってこうぜ」ギュッ
長門「わかった」
ハルヒ「ななななんでやねーん!!!」ズビシッ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:33:01.50 ID:J0bbOPcNO
キョン「・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「はぁーびっくりした。今ここに寒さに凍える美少女がいるのに帰ろうとする非常な男がいた気がするんだけど見た?」
キョン「自分で美少女とか言うか普通」
ハルヒ「・・・ティヒヒ」
キョン「照れるくらいなら言うなよ」
ハルヒ「と、とにかく!あたしも寒いの!!寒いったら寒いの!!さむーい!」
長門「・・・」ギュッ
ハルヒ「えっ」
キョン「長門は優しいな。よし帰るか」
ハルヒ「いや、ちょっと」
長門「暖かい?」
ハルヒ「う、うん」
長門「そう」
ハルヒ「・・・」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:38:04.57 ID:J0bbOPcNO
翌日
長門「・・・」パタン
ハルヒ「じゃあ今日は解散!ただしキョンは残りなさい!」
キョン「なんでまた俺だけ残らにゃいかんのだ」
ハルヒ「ホームページでちょっとやってほしいことがあるの!」
キョン「なんで帰る時になって言うんだよ。明日じゃダメなのか」
ハルヒ「明日って今さ!」
キョン「はぁ・・・へいへい」
古泉「では僕達はお先に。んふっ」パチン
キョン「ウィンクをするな気色悪い」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:44:18.61 ID:J0bbOPcNO
帰り道
キョン「はぁー・・・もう冬だな」
ハルヒ「・・・」
キョン「さっきからなにを黙ってるんだ?」
ハルヒ「さ、寒いわね!」
キョン「ん、あぁ寒いな」
ハルヒ「手が冷たいわね!はぁー」サスサス
キョン「もう11月だからな」
ハルヒ「・・・手!冷たいわね!」サスサス
キョン「あぁ・・・あぁそうだ」
ハルヒ「っ!ま、まあ冷えた身体を温めるのは昔から人肌が1番って決まってるしキョンがどうしてもって言うなら手を繋ぐのm」
キョン「今日は手袋持ってきたんだった」ゴソゴソ
ハルヒ「・・・・・・」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:51:06.81 ID:J0bbOPcNO
キョン「ふぅ、カシミアは素晴らしいものだ」
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「ところでカシミアってなんなんだろうな。カシミア。動物か?」
ハルヒ「・・・手が冷たい」
キョン「カシミア、なんだかカシミアがゲシュタルト崩壊してきた。カシミア」
ハルヒ「手が冷たい!!」
キョン「昨日散々寒いって言ってたのに手袋持って来なかったのか」
ハルヒ「持ってきてないわよ!馬鹿!」
キョン「なぜ俺が馬鹿呼ばわりされるのか理解できん」
ハルヒ「手が冷たいのあたしは!なんとかしなさい!!」
キョン「俺はお前の召し使いじゃあないんだぞ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 00:56:55.29 ID:J0bbOPcNO
ハルヒ「うー寒いぃ死ぬよーキョンのせいで死んじゃうよー」
キョン「やれやれ・・・仕方ないな」スッ
ハルヒ「・・・」ドキドキ
キョン「・・・」スタスタ
ハルヒ「えっ」
キョン「・・・」チャリンチャリン ピッ ガコン
キョン「ほら」
ハルヒ「・・・」
キョン「いらないのか?」
ハルヒ「・・・なんで缶コーヒーなのよ!?」
キョン「ココアのがよかったか?」
ハルヒ「そこじゃなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 01:04:40.29 ID:J0bbOPcNO
キョン「せっかく買ってやったのになんて奴だ」
ハルヒ「わざとやってんのね!!あんたわざとやってんのね!!」
キョン「なんで二回言うんだよ」
長門「・・・」スタスタ
キョン「ん?長門?先に帰ったんじゃなかったのか」
ハルヒ「・・・・・・」
長門「・・・部長に呼ばれた」
キョン「またプログラム組んだのか」
長門「そう」
キョン「そうだ、寒いだろ。これ貸してやるから手出せ」スッ
ハルヒ「・・・・・・」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 01:07:58.12 ID:J0bbOPcNO
長門「・・・これだとあなたの手が寒くなる」
キョン「いや俺はいいんだ」
長門「だめ」
キョン「・・・じゃあ、片方だけ貸してやるから」スッ
キョン「もう片方は」ギュッ
長門「・・・」
キョン「これで俺の両手も長門の両手もあったかいな」ニコッ
長門「・・・」コクッ
ハルヒ「おいこのキョン野郎」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「流石のあたしも堪忍袋から怒りという名のジュエルがこぼれ落ちそうなんだけど」
キョン「なに言ってんだ」
ハルヒ「説明しなさい」
キョン「なにを?」
ハルヒ「今の状況を」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 01:15:08.25 ID:J0bbOPcNO
キョン「状況?」
ハルヒ「あんたと!有希の!今の!状況!!」
キョン「別に、長門に片方手袋貸して空いた手を繋いでるだけだろ」
長門「画期的」
ハルヒ「ああああたしが寒いって言った時は缶コーヒーだったわね?」
キョン「飲むか長門」
長門「・・・」コクッ
ハルヒ「それで?なんで有希にはそんな恋人みたいなことやってやがるのかしら」
キョン「そりゃあ、まあ」
長門「・・・」
ハルヒ「・・・そりゃなによ」
キョン「俺達付き合ってるし」
ハルヒ「ごめん聞こえなかったからもう一回言って」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 01:21:15.17 ID:J0bbOPcNO
キョン「実際に恋人だからな」
ハルヒ「え?なんて?」
キョン「付き合ってんだよ長門と」
ハルヒ「つ、ツーキアーテル?」
キョン「なんで片言なんだよ」
ハルヒ「ははっ、さっきからキョンがなんか変なこと言ってるわよ有希。笑っちゃうわね!」
長門「彼とわたしは交際している」
ハルヒ「オーップス、有希までおかしなこといってマース。なにいってるかわかんないデース」
キョン「だから、付き合ってんだって」
ハルヒ「あーあーきこえなーい」アーアー
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/20(木) 01:29:45.42 ID:J0bbOPcNO
キョン「あれ、今日は長門まだ来てないんですか?」
みくる「ながとさん?誰ですかぁ?」
キョン「誰って・・・あれ?なんで俺長門なんて・・・変なこと言ってすいません」
ハルヒ「じゃあ今日も元気に団活はじめるわよ!」
終わり