1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 20:29:54.29 ID:HGQsSjsD0
キョン「桃太郎。昔々あるところに長門「むかしっていつ?」
キョン「そ、そうだな江戸時代位じゃないか?」
キョン(今日の長門はいったいどうしたって言うんだ?)
長門「つづき、よんで」
キョン「お、おおう」
長門「おひざ、すわってもいい?」
キョン「おう。………………って、え?」
トテトテ…チョコン
長門「……///」
キョン「いや、あの、長門さーん」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 20:35:21.40 ID:HGQsSjsD0
古泉「おや、これは……?」
キョン「おう、古泉か。今ちょっと動けないんだがみての通り長門が変なんだ」
古泉「ふむ、困りましたね.
長門さんはそこでいったい何をしておられるのでしょう?」
長門「彼にご本をよんでもらっている」
古泉「そ、そうですか……」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 20:40:51.63 ID:HGQsSjsD0
長門「はやく、よんで」
キョン「あぁ、まぁじゃあ、昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。」
古泉「ほぉ、桃太郎ですか。これはまたずいぶん懐かしいですね」
長門「黙れ」
古泉「」
キョン「な、長門?」
長門「よんで」
キョン「あ、はい」
キョン「ある日、おじいさんは山へ芝刈りにお婆さんは川へ洗濯に行きました」
みくる(挨拶した方がいいのかなぁ……)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 20:45:58.31 ID:HGQsSjsD0
古泉(おや、これは朝比奈さんいらしてましたか)
みくる(はい、古泉くんいったいこれは……?)
古泉(私もよくわかりませんが何かよくないことが起きている予感がします)
みくる(また、バグがなんたらですかぁ〜?)
古泉(かもしれません。とりあえず今は様子を
バンッ
ハルヒ「待たせわね!!コロコロ読んでたら遅れちゃったわ!!」
古泉キョンみくる「」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 20:50:51.00 ID:HGQsSjsD0
長門「……………………ッチ」
トコトコトコ
キョン(何だったんだ?)
明日テストだからあとはご自由にどうぞ
すいませんした
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 21:11:35.10 ID:mMJ66yrx0
ハルヒ「ん?」
キョン「ど、どうしたハルヒ?」
ハルヒ「今、有希が舌打ちしたような気がするんだけど…」
キョン「き、気のせいじゃないか?」
ハルヒ「そう?あ、そうだキョン。あんた今日の放課後、私に付き合いなさい」
長門「…!!」バン!!
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 21:23:48.90 ID:mMJ66yrx0
古泉みくる「!!」
ハルヒ「ふえ?!有希?!」
長門「…」ジトー
キョン「(なんだよ、この仇敵を見るような眼は!!)」
長門「…今日は彼にご本を読んでもらう約束だった…邪魔しないで」
キョン「(あれ?そんな約束したっけ?)」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 21:29:20.00 ID:mMJ66yrx0
ハルヒ「ちょっと、キョン!!どういうこと?!」
キョン「え?いや…」
長門「それに彼はあなたの物ではない……そのような命令口調はいただけない」
ハルヒ「なによ!!別にいいじゃない!!」
ハルヒ「コイツなんてあたしが連れまわさなきゃ大抵家でごろごろしてるんだから!!」
キョン「…まあ、否定はしないが」
長門「彼がどう時間を過ごそうと、それは彼の勝手」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 21:36:44.77 ID:mMJ66yrx0
長門「今日は私が彼の同意を得て、その時間を私のために割いてもらっている」
キョン「長門、お前どうしたんだ」
長門「だから、貴女は退くべき。付き添ってもらうことなんていつでもできる」
ハルヒ「なんですって!!あたしは団長よ!!」
長門「この問題はSOS団とは関係ない。そんなことを持ち出すのは筋違い」
ハルヒ「〜〜〜〜!!!」
古泉「……バイトです」バタン
みくる「(古泉くーん!!一人にしないでよ〜ぅ)」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 21:43:01.09 ID:mMJ66yrx0
キョン「(いかん!!このままでは古泉が過労死してしまう!!!)」
キョン「待てって!!」
ハルヒ長門「!!」
キョン「長門、すまん、明日は必ずお前にご本読んでやるから今日は
勘弁してくれないか?」
キョン「(長門、すまん…だが、古泉のためだ。我慢してくれ…)」
長門「…分かった」
キョン「おお!!ありがとう長門!!」
長門「ただ、明日読んでもらうご本がもうない。今日買いに行く」
長門「だから、私に付き添って」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 21:49:35.14 ID:mMJ66yrx0
キョン「へえ―――――?!」
ハルヒ「ちょっと!!有希!!キョンがどう過ごすかはキョンが決めるんじゃなかったの!?」
長門「元々、今日は私が先約で彼にご本を読んでもらうつもりだった」
長門「でも彼は”我儘”な貴女に”仕方なく”付き添うことにした」
長門「確かに彼は今日、貴女と行動することを選んだ」
長門「でも、彼はそのことにより私との約束を破ったことになる
…そのお詫びを今日してもらうだけ」
ハルヒ「つまり何?あたしたちについてくる気なの?」
長門「そう、これ以上の妥協はしない」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 21:55:30.89 ID:mMJ66yrx0
キョン「…とまあ、それをハルヒも渋々了承したわけで…」
キョン「周りから見れば美少女2人とデートまがいのことをするという
両手に花のような状況なわけだが」
ハルヒ「……」ムスッ
長門「……」ムスッ
キョン「代わりたい奴がいたら行ってくれ、胃に穴が開きそうだ…」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:02:15.88 ID:mMJ66yrx0
キョン「仕方ない、まずは長門の用事から済ませようか」
ハルヒ「なによ!!団長を蔑にs」
長門「S O S 団 は 関 係 な い」
ハルヒ「!!〜〜〜ぐぅ…」
キョン「(本当にどうしちまったんだ…)すまんな、ハルヒ。後で何かおごってやっから」
ハルヒ「…ふん!仕方ないわね!それで許してあげるわ!!」
長門「…子供」ボソッ
ハルヒ「〜〜〜〜!!!!」
キョン「ちょっとおおおおお!長門さあああああん?!!!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:12:22.89 ID:mMJ66yrx0
キョン「という訳で、本屋に来ました」
キョン「ご都合主義とかいう奴はほっとくぞ」
ハルヒ「何してんのよ?」
キョン「いや、なんでもない…ハルヒはどうするんだ?どこかで時間つぶすのか?」
ハルヒ「ううん、せっかくだし私も何か見ていくわ」
キョン「そうか。じゃ長門、行くか?」
長門「…」コクッ
キュッ
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:17:47.33 ID:mMJ66yrx0
キョンハルヒ「!!!!」
ハルヒ「スト――――ップ!!!有希?!あんた何してんの?!!!」
長門「?彼と手を握っているだけ…それはそうと、こういうところでは
静かに行動すべき」
ハルヒ「ぐっ…ちょっと!!キョンはそれでいいの?!!」
キョン「…まあ、これはこれで……いいんじゃないか?」
ハルヒ「」
――閉鎖空間――
●(古)「全く、長門さんも困ったものです…まさか自分から彼女に刺激を
与えるようなことをするとは…」
●(古)「しかし、長門さんにはいつもお世話になっていますからね。恩返しと
思えば安いものです…さて、さっさと片付けてしまいましょうか…」
●(新)「ぐわあ!!!」
●(古)「?!新川さん?!」
●(森)「ちょっと!古泉?!これはどういうこと?!」
●(古)「…これは……長門さん?!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:22:08.69 ID:mMJ66yrx0
●(古)「すごい…長門さん(体長10m)が一杯……」
●(古)「しかも服も制服ではなく、胸を強調するような服ばかり…」
●(古)「んっふ。これはちょっとしたスペクタクルですよ?」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:30:13.86 ID:mMJ66yrx0
――本屋――
キョン「何とか、手をつなぐのは勘弁してもらったが…」
長門「…」
キョン「(…はあ、いつもの3倍疲れた……今ベッドに入ったらドラ○もんの
○びたより早く寝つける自信があるぜ……)」
キョン「なあ、長門?どんなご本がいいんだ?」
長門「…あなたが決めて?」ジッ
キョン「(うおおおお!!だめだ!長門!!その上目遣いは反則だああ!!)」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:34:37.65 ID:mMJ66yrx0
キョン「…ふうふう……はあ」
長門「大丈夫?」
キョン「ああ、大丈夫だ!!俺がご本を選んでいいんだな?」
長門「」コクッ
キョン「分かった、じゃ、そこで待っててくれ」
キョン「…さて、どんな本にすればいいかね?」
>>50
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:39:01.38 ID:wj07S18w0
とある魔術の禁書目録
これをキョンに読ませたい、声に出させて
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:42:41.35 ID:mMJ66yrx0
>>50
しまった…おれ知らないんだ…ゴメン……
安価とってすまないが、俺がこの間に考えてたもので行かせてもらう
叩かれるかもしれないが、本当にすまん………
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:48:47.22 ID:mMJ66yrx0
キョン「とある魔術の禁書目録?…うーん、長門はこういうの読むのだろうか?」
キョン「こういうのを読んでおくのも一種の教養になるだろうが、今回はやめておこう」
キョン「ん?……やっぱり、こういうのを読ませた方がいいのかもしれんな…
よし!!」
長門「…お帰りなさい」
キョン「おう、ただいま。ほらよ」
長門「…ありがとう、開けていい?」
キョン「こら、明日読むんだろう?楽しみは明日までとっておきなさい」
長門「…ムー」プクゥ
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 22:56:34.99 ID:mMJ66yrx0
キョン「よし、長門の買い物も終わったし、ハルヒを呼びに行くか」
キョン「ていうか、どこにいるんだ?あいつ……」
長門「…」クイクイ
キョン「ん?どうした長門?……おお、いた。あんなところに
おーい、ハルヒー」
ハルヒ「……」
キョン「なんだ、聞こえてないのか?…しゃあない」ツカツカ
キョン「ハールーヒくん」プニィ
ハルヒ「うひゃあい?!!!」ビクゥ
キョン「なんだよ…その反応は?…何見てたんだ?」
ハルヒ「〜〜〜うっさい!なんでもいいでしょ///」
キョン「そんなにむきにならんでも…」
60 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2011/10/16(日) 23:11:41.15 ID:mMJ66yrx0
キョン「さて、長門はどうする?今日はもう帰るか?」
長門「……そうする。…でも」
キョン「?」
長門「約束。明日はちゃんとまもって…ね?」
キョン「」キュン
ハルヒ「…!」ビシッ
キョン「ぎゃお!!」
62 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2011/10/16(日) 23:19:58.22 ID:mMJ66yrx0
ゴメン、日をまたぐかもだから、酉つけました
――閉鎖空間――
●(古)「もふ!!もふもふもふもふもほもふもふ!!」
神人(長)「うっ」
●(古)「くっ。大半は倒したとはいえ、これはきついですね…なんなんですか
この強さは……さすがにこれが続けば僕におつりが来ますよ…」
●(森)「!古泉!!神人が…」
●(古)「消えていく……ふむ、彼がうまく立ち回ってくれたのでしょうか?
それか、長門さんが彼らから離れたかのどちらかですね……」
●(古)「まあ、おそらく後者でしょう。彼に女性をうまくあしらう技術は
ありませんから」
●(古)「さて、まずはあの人に連絡しましょうか」
64 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2011/10/16(日) 23:25:52.57 ID:mMJ66yrx0
――デパート――
キョン「長門が思いのほか素直に帰ってきてくれたおかげで修羅場的な雰囲気は
はなくなったものの…」
キョン「俺の頭にはハルヒの鉄拳によって作られた丘が形成されてしまった
…仕方ないだろ?あの長門のしぐさを見れば誰だって……」
ハルヒ「何ぶつぶつ言ってんのよ?」
キョン「ただの独り言だ…んで?ここに何しに来たんだ?」
ハルヒ「買い物に決まってんでしょ?あんたは荷物持ち!!いいわね?」
キョン「了解だ、団長さん」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 23:31:59.48 ID:mMJ66yrx0
キョン「…毛糸?」
ハルヒ「そっ。この頃寒くなってきたからねーマフラーでも作ろうと思って」
キョン「マフラーなんか市販のもので十分だろうに…」
ハルヒ「何言ってんの?!あんただって一応SOS団の一員なのよ?!
市販の物なんて言う何の変哲もないただのマフラーなんてつけてもいいと
思ってんの?!!」
キョン「うっ…分かった分かった、顔が近い!!!もうちょい離れろ!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 23:38:24.12 ID:mMJ66yrx0
ハルヒ「ふん!どうせあんたの事だからマフラーだって没個性みたいなものしか
持ってないんでしょ?服装だって、1年間見てきたけど、しまむらで
勝てそうな物だったし」
キョン「おい、今すぐしまむらに謝れ」
ハルヒ「まあ、どこからどう見てもフツーの男だから仕方ないっちゃあ仕方ないわね
でも、SOS団の団員としてはあるまじき事態だわ!!!」
キョン「(って聞いてねー)」
ハルヒ「はあ、しょうがないから」
ハルヒ「この毛糸であなたの分も作ってきてあげるわよ」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 23:42:14.91 ID:mMJ66yrx0
キョン「…へ?」
ハルヒ「っ、勘違いしないでよねっ!!!あんたのためなんかじゃなくて
SOS団の団員が没個性だっていうのが許せないってだけなんだからねっ
こういうふうに団員の管理をするのも団長の務めなんだから!!!」
キョン「へいへい、わかってますよ……だが、あんまり変なのにしてくれるなよ?」
ハルヒ「…」プイッ
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 23:49:06.03 ID:mMJ66yrx0
キョン「その後もハルヒの荷物持ちとしての俺の責務は続き、すべての買い物が
終わった後には喫茶店で奢らされた」
キョン「いつもなら俺の財布を気にせずじゃんじゃん頼むハルヒなのだが、今日に
限っては一般の女子高生が食する量で勘弁してくれた……それでも俺の財布に
余計なダメージが加わったのは言うまでもないが」
キョン妹「きょんくん、なに一人でしゃべってるの?」
キョン「ああ、悪い悪い。ほら背中流してやるからそっち向け」
キョン妹「はーい」
キョン「さて、風呂も上がったことだし、そろそろ寝るか…明日は長門に
ご本を読む日だな…反応が楽しみだ」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/16(日) 23:54:15.53 ID:mMJ66yrx0
キョン「(もう放課後か、時間の流れっていうものは早いものだな)」
キョン「(ご都合主義なんて言われても仕方がない、ID:mMJ66yrx0 ID抽出 も
結構眠いんだからな)」
キョン「さて、と…ノックしてもしも〜し」ガチャ
古泉「どうも」
長門「…」
キョン「ん?長門と古泉だけか?」
古泉「ええ、涼宮さんは今日は用事があるからと帰られました。団活も自主活動
だそうです」
75 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2011/10/16(日) 23:59:27.09 ID:mMJ66yrx0
キョン「おいおい、なんで違うクラスの古泉に連絡が行っていて
俺には何の連絡もないんだよ…」
古泉「さあ?涼宮さんの癖のようなものかもしれませんね…あなたにこのことを
伝えましたし、今日は僕もお暇しましょうか…」
キョン「?何か予定があるのか?」
古泉「ええ、ある女性を待たせています」
キョン「ちっ…この色男め…」
古泉「おやおや…昨日両手に花状態だったあなたには言われたくないですね」
76 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2011/10/17(月) 00:00:21.50 ID:BqhWYpS20
すまん、風呂入ってくる