2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 00:24:04.00 ID:JyhKWH1f0
朝比奈「ふえええ///涼宮さん、さりげなく古泉君の手を握っちゃってますう」
キョン「ちょ、朝比奈さん!声出しすぎですって!!」
長門「問題ない。遮音フィールドと、光学的迷彩フィールドを展開済み
彼らからはこちらの姿を確認することができない」
キョン「相変わらず準備がいいな、長門」
長門「…ぶい」
今の状況を説明しておこう。…まあ単なる覗きだ
朝比奈さんと長門には、昨日の午後にハルヒをけしかける
ように頼んでおいたのだ、ハルヒはこういうことに対しては
不器用だからな。
覗きは…単なる仕返しだ。古泉にもやられていたんだし、別にいいだろ?
さあ、あいつらはこれからどう動くんだろうね?
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 00:29:04.68 ID:JyhKWH1f0
どうやら涼宮さんは駅を乗り継いだ先にある、遊園地に興味があるようです
…ホントにデートみたいですね。
それと涼宮さん?いくら電車内に人が少ないとはいえ、電車内で手をつなぐのは
いかがなものかと…
ハルヒ「…ん?古泉君?何か言った?」
古泉「いえ、何でもありません」
おっと、モノローグのつもりが、声に出ていたようですね…
まあ、今はこの時を素直に楽しむとしましょう
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 00:37:51.13 ID:JyhKWH1f0
着いた遊園地は規模で言えば中の上くらいでしょうか?
まあ、普通の遊園地ですね
僕は二人分の入場券を買いそのまま中へ入っていきます
ハルヒ「古泉君っ!あれ!あれ乗りましょう!!」
彼女が指差したのは……ジェットコースターでした
古泉「……」
ハルヒ「どうしたの?古泉君?」
古泉「…ああ、いえ。行きましょうか」
ハルヒ「うん♪」
正直に言いましょう。あまり絶叫系の乗り物は得意じゃないんですよ、僕。
でも仕方ないですね、彼女の望みなら…
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 00:47:36.42 ID:JyhKWH1f0
キョン「にしても、遊園地か…ハルヒからはあまり想像できんな」
朝比奈「そうですかあ?涼宮さんは、デートならここに行きたいって言ってましたよ?
それに私もデートなら遊園地がいいですね♪」
おお、朝比奈さんの耳より情報を聞くことができるとは…今日は案外ラッキーかもしれない
長門「入場チケットはもう作…入手してある。早く次の段階へ移行すべき」
長門、お前今作成って言おうとしただろ?だめだろうが、そんな違法なことしちゃ…
なーんていう訳がなく、俺の財布が軽くならないのなら、それはそれで悪くないさ
今はそんなことよりも古泉たちの観察に従事しよう
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 00:52:28.20 ID:JyhKWH1f0
キョン「ん?どうやらジェットコースターに乗るみたいだな…
そういうとこはハルヒらしいな」
朝比奈「あれ?古泉君、足震えてませんか?」
長門「古泉一樹の急激な心拍数増加、および汗腺からの発汗を確認」
キョン「…なんだあいつ?ビビってんのか?」
長門「…へタレ」
朝比奈「へ、へタレ!?」
13 名前: 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 [] 投稿日:2011/10/02(日) 01:00:36.54 ID:JyhKWH1f0
順番が回ってきました……これは、ちょっとした恐怖ですよ?
ハルヒ「古泉君?すごい汗よ?」
古泉「ははは…すいません…実は僕、こういうの苦手でして…」
ハルヒ「あっははは!!それホント?!古泉君てば案外かわいいとこあるのねぇ〜」ツンツン
古泉「…面目ないです」
ハルヒ「…大丈夫よ、古泉君…ほら」
ぎゅっ
ハルヒ「こうすれば、怖くないでしょ?」
古泉「!!」
古泉「(正直、たまりません!!)」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 01:06:04.49 ID:JyhKWH1f0
古泉たちが乗り込んだ。俺たちも古泉たちの後方に乗り込んでいる
キョン「うわーあいつら、乗り込んでから手ーつないでるぜ…」
朝比奈「///」
長門「…バカップル」
キョン「朝比奈さん、そうやって照れてないで、レバーおろしてください。
振り落とされますよ?」
キョン「長門、本は置いてきなさいといっただろーが…そんな顔してもだめだ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 01:14:49.35 ID:JyhKWH1f0
…何とか帰って来れました……生きた心地がしませんでしたよ…
横では涼宮さんが大笑いしています…相当無様でしたからね…僕…
ハルヒ「ひ〜ひ〜っ…こ、古泉君てば、気絶しそうな位叫んでるんだもん〜」プルプル
実際、涼宮さんの手の感覚がなければ、僕は気絶していたでしょうね…
ああ、幼少期のトラウマが思い出されます…
ハルヒ「ほらっ、古泉君っいつまでもへこたれてないで次行くわよっ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 01:25:47.54 ID:JyhKWH1f0
それからというものの、涼宮さんはまるでアトラクションを全て乗りつくすかの
ような勢いで次々アトラクションを消化していきました…
そして、閉園間近、最後に僕と涼宮さんは観覧車へと乗り込みました
ハルヒ「いやー、今日は楽しかったわね!古泉君!」
古泉「ええ、とても楽しかったです」
ハルヒ「今度、行くとしたら何処行こうかしらね〜〜♪」
涼宮さんは尚も楽しそうに話し続けています
こうして楽しそうに話している姿をこんなに間近で
見るのは初めてですね…こうやっているだけで、僕はもう十分幸せです
そんなことを考えていたり、涼宮さんの話に相槌を打っているうちに観覧車
は、もう頂上あたりにまで来ていました。それと同時に涼宮さんが急に静かに
なってしまいました。
古泉「どうなされたのですか?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 01:34:02.98 ID:JyhKWH1f0
今、観覧車は頂上付近にまで来ている。そして今、目の前ではまさに
フラグの塊であるかのようなシーンが繰り広げられている
キョン「はっきり言って、悪趣味だよなあ…俺ら」
そう、俺たち3人は二人に見えないことをいいことに同じ席(?)
に入っているのである
長門「観察には必要」
朝比奈「そうですよっこれは禁則事項な禁則事項ですっ」
朝比奈さん、何言ってるか分かりませんて…
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 01:46:16.79 ID:JyhKWH1f0
ハルヒ「古泉君?」
古泉「なんでしょう?」
ハルヒ「古泉君ってとってもかっこいいじゃない?」
古泉「ははっ、ありがとうございます」
ハルヒ「やっぱり、告白とかもされる方よね?」
古泉「…ええ、今年に入ってからだともう10回程度は」
ハルヒ「…すごいわね…」
古泉「…」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 01:51:11.22 ID:JyhKWH1f0
ハルヒ「……今、付き合ってたりする?」
古泉「いや、まさか…僕はバイトもありますし、それに、SOS団の活動が
ありますからね……活動に支障をきたすようなことがあってはならないと
おもいまして」
ハルヒ「……なんか、私のせいで誰とも付き合えないみたいね…ごめんなさい…」
古泉「…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/02(日) 01:52:44.31 ID:JyhKWH1f0
すみません、もう寝ます…
残ってたらまた書きますんで…
おやすみなさい