歩美「コナン君の家への侵入に成功! 安価で行動するよ!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:21:14.13 ID:3Jl7WQDS0

歩美「チャイム押しても誰も出なくて、なんとなくドアノブ回してみたら鍵開いてた……」

歩美「鍵をかけ忘れて蘭お姉さんや小五郎のおじさんと一緒に出掛けちゃったのかな……?」

歩美「……コナン君には悪いけど……留守中にちょっと色々やってみようかな♪」

歩美「まずは>>5を調べてみよっと」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:22:47.06 ID:g19uHbx+0

事務所の引き出し

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:24:23.07 ID:3Jl7WQDS0

歩美「事務所の引き出し……ひょっとして未解決の事件の資料とかあるかも!」

歩美「引き出し引き出し……」

歩美「? 引き出しに入ってるこれって……>>12?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:26:14.92 ID:GWoV1PbX0

フォーゼドライバー

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:29:11.04 ID:3Jl7WQDS0

歩美「フォーゼドライバーだ!」

歩美「仮面ライダーフォーゼの変身ベルト!」

歩美「……でも、どうして事務所の引き出しに入ってたんだろう……?」

歩美「他にオモチャっぽいのはないから、引き出しの一部がおもちゃ箱替わりってわけじゃなさそうだし……」

歩美「うーん、それにしても他に面白い物はないなぁ……」

歩美「じゃ、次は>>20を調べよっかな」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 16:30:40.64 ID:1QfqQAIf0

コナンの布団

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:32:38.44 ID:3Jl7WQDS0

歩美「コナン君の布団へだーいぶ!」バフッ

歩美「コナン君の匂いクンカクンカハァハァ」

歩美「おっと、こうしちゃいられないね! 何か無いか調べないと……」

歩美「あれ、布団の下に>>31があるよ!?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 16:33:24.92 ID:s9xXqZQGO

閻魔刀

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:37:53.06 ID:3Jl7WQDS0

いつもの人です
本当は安価じゃないの書こうとしたけど何か煮詰まったから気分転換にやってます


歩美「閻魔刀……だよね……? デビルメクライやったことないんだけど」

歩美「まあ要するに剣だよね……? どうしてこんな物騒な物がコナン君の布団の下から……?」

歩美「……コナン君、何かの事件に巻き込まれてるのかな……?」

歩美「何か、何か情報になるものはないの……?」

歩美「あっ、床に落ちてるこれって……>>45!?」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 16:38:58.64 ID:1QfqQAIf0

シューティング・クェーサー・ドラゴン

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:42:27.03 ID:3Jl7WQDS0

歩美「シューティング・クウェーサー・ドラゴン……遊戯王OCGの一つ……」

歩美「あれ? コナン君遊戯王やってたっけ? やってたようには見えなかったけど……」

歩美「ってことは……ひょっとしたら、コナン君が巻き込まれた事件の犯人の遺留品かも!」

歩美「このカード……何か変なところは……」

歩美「……あれ、このカード……>>54?」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:43:31.31 ID:ViF8EJCv0

血痕

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:47:35.24 ID:3Jl7WQDS0

歩美「血が……血痕が残ってる!」

歩美「これを調べれば、誰の血なのかすぐにわかるよね!」

 ピピポ トゥルル……

歩美「もしもし? 警察ですか!?」


高木「まったく……ただ住人が留守になってる状況で血の付いたカードがあるから事件です、来てくださいって言われてもねぇ……」

佐藤「私たちが知り合いじゃなかったら、イタズラだと思われてたわよ?」

歩美「ご、ごめんなさい……」

高木「さて……鑑識に渡したカードの血の分析がそろそろ来るころだけど……」

 ピリリ……

高木「お、来た来た。もしもし、高木です。ええ、例の血ですね……」

高木「ええっ!? >>61の血液!?」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 16:48:55.28 ID:s9xXqZQGO

元ジャック

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:52:04.68 ID:3Jl7WQDS0

高木「元ジャック……って人名に元ってなんですか!? 今は何て名前なんですか!」

佐藤「いえ……元ジャックというあだ名を持つ、バイク及びカードの泥棒がいるわ……」

佐藤「確か本名はジャック・アトラス……すぐに彼に話を聞きに行きましょう」

歩美「そのアホラスさんてどこに住んでるの?」

佐藤「>>75よ」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 16:53:22.39 ID:1QfqQAIf0

ポッポタイム

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:57:53.86 ID:3Jl7WQDS0

 IN ネオドミノシティ ポッポタイム

高木(……ネオドミノシティ……?)

佐藤「このガレージ内にいるはずよ……」

歩美「このカードにどうしてジャック・アトラスさんの血がついていたのか、そしてどうしてコナン君の家にあったのか……」

佐藤「聞かせて貰おうじゃない……」

 ガラガラ

高木「なっ……ガレージ内で>>86!?」

佐藤「一体どういうことなの!?」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:59:13.23 ID:GWoV1PbX0

ジャックが時速900キロの「何か」と衝突し、死亡した

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:02:00.77 ID:3Jl7WQDS0

高木「ジャック・アトラスが……死んでいる!?」

歩美「きゃあああああああ!」

佐藤「歩美ちゃん、見ないで!」

高木「酷い惨状だ……まるで、時速900キロの何かと衝突したみたいだ……」

佐藤「確かに……猛スピードで何かと接触しない限り、こんな状態には……」

>>98「おい、今悲鳴が聞こえたぞ? お前たちは誰だ?」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:02:38.12 ID:mWQpBpyX0

田代まさし

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:08:22.38 ID:3Jl7WQDS0

田代「なっ!? これは一体……?」

佐藤「落ち着いてください。私は警視庁の佐藤です」

高木「た、高木です。別件で、ジャック・アトラスさんに話を聞きにきたのですが、既にアトラスさんは……」

田代「この状態になっていた、ということですか」

歩美「ところで、おじさんは?」

田代「田代まさしです。さきほどまで向かいの喫茶店でコーヒーを飲んでいたのですが、突然悲鳴が聞こえたので……」

高木「えっ、じゃあ、事件が起きた瞬間に向かいの喫茶店にいたんじゃないですか?」

佐藤「喫茶店でコーヒーを飲んでいたとき、何か妙なことはありませんでしたか?」

田代「うむ……そう言えば、被害者がガレージに入ってしばらくしたあと、ガレージから>>111が出てきましたね」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:10:20.61 ID:PkNm9NgL0

そこにいるお嬢ちゃん

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:15:15.46 ID:3Jl7WQDS0

歩美「……え?」

佐藤「歩美ちゃんが!?」

田代「そこにいるお嬢ちゃんがガレージから出てきたのを、僕はしっかり見ましたよ」

歩美「あ、歩美、そんなの知らない!」

高木「た、田代さん、証拠とかあるんですか?」

田代「いや……流石に物的証拠はありません」

佐藤「うーん……じゃあ、現場を調べましょう」

高木「さ、佐藤さん!?」

佐藤(小声)「安心して。私たちが探すべきは『歩美ちゃんが犯行当時ここに来ていない』証拠よ」

歩美「!」

佐藤(小声)「彼が嘘をついているとは限らないけど……見間違いってこともあるからね」

高木「佐藤さん……」

佐藤「……さ、まずは現場の>>122を調べましょう」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:16:42.00 ID:PkNm9NgL0

なぜかついてる監視カメラ

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:21:21.07 ID:3Jl7WQDS0

佐藤「何故かはわからないけど……あそこに監視カメラがあるわ」

高木「た、確かに……一体どうして……?」

歩美「さあ……? 前に空き巣にでも入られたとかかな?」

佐藤「勝手に監視カメラの映像を確認するのはよくないけど、状況が状況だからね……」

 カタカタ

佐藤「監視カメラは入り口しか撮影してないから、事件の瞬間は映ってないわね……」

高木「うーん、それは残念ですね……じゃあ、歩美ちゃんと思われる人物は……」

佐藤「……! この人物は……>>132?」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:22:24.20 ID:PkNm9NgL0

歩美ちゃん

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:28:55.79 ID:3Jl7WQDS0

佐藤「間違いないわ……歩美ちゃんよ……」

歩美「そ、そんな……!」

田代「僕の証言が成立しましたね」

高木「じゃ、じゃあまさか犯人は……」

歩美「ま、待って! 私がどうやってアトラスさんを殺したって言うの!?」

佐藤「確かに……時速900キロ近い速度で何かを衝突させて殺すなんて、子供にできるわけが……いいえ、人間にできるわけがないわ」

高木「じゃあ、何か機械を使ったりして……?」

田代「機械が使えたんなら子供でも殺人ができるんじゃないですか?」

高木「え? い、いや、その……」

佐藤「……何かしら、これ……」

高木「ど、どうかしましたか? 佐藤さん」

佐藤「歩美ちゃんが映ってる数時間前の映像なんだけど……」

歩美「……>>144……?」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:35:55.66 ID:3Jl7WQDS0

佐藤「あの特命係の杉下右京さんと神戸尊さん!?」

高木「何かを探しているようですが……ガレージの入り口付近で何を……?」

歩美「会話とかが聞ければいいんだけど……」

佐藤「音量を上げてみましょう」


杉下「ありませんねぇ……」

神戸「ええ、ここじゃないみたいです」

杉下「別の場所を調べましょうか」

神戸「しかし本当に存在するんでしょうか……>>157なんて……」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 17:36:57.34 ID:1QfqQAIf0

マーシーが盗撮用にしかけたカメラ

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:42:35.52 ID:3Jl7WQDS0

神戸「マーシー……田代まさしが盗撮用に仕掛けたカメラなんて……」

高木「」

佐藤「」

歩美「」



田代「」

 ガチャリ

高木「殺人事件とは別件で逮捕します」

田代「ミニにタコができる」

高木「意味が分かりません」


佐藤「まあ、とりあえず彼は高木君に任せるとして……問題はこの殺人事件ね……」

佐藤「何か、他に証拠はないかしら……殺人に使用したのが機械か何かなら、機械を設置した痕跡とかが床に……」

歩美「あれ、ひょっとして、床のこれって、>>168じゃないかな?」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:44:15.26 ID:ViF8EJCv0

蘭お姉さんの首

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:53:31.54 ID:3Jl7WQDS0

歩美「蘭お姉……さん……の……首……」

佐藤「……」

歩美「い、いやぁぁぁぁああああああ!」

佐藤「落ち着いて歩美ちゃん!」

佐藤「くっ……アトラスさんの死体に気を取られてて気付かなかったなんて!」

歩美「あぁ……うぅ……」ガタガタ

佐藤「首だけ……胴体は見当たらない……一体どうして……」

>>182「おい、一体何事だ?」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 16:48:56.27 ID:GWoV1PbX0

特命係の神戸尊

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 17:54:28.25 ID:GWoV1PbX0

>>62

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:03:14.82 ID:3Jl7WQDS0

神戸「何かあったんですか?」

佐藤「! 特命係の神戸尊さん! ということは……」

杉下「……お呼びでしょうか」

佐藤「杉下右京さんまで……どうしてここに?」

神戸「いえ、ある人物の盗撮事件を追っていまして……」

佐藤「あ、田代まさしなら、先ほど盗撮容疑で逮捕しました。私、警視庁の佐藤と申します」

杉下「ほう。我々がどうして田代を追っていたと、お気づきになられたのですかな?」

佐藤「実は、その盗撮カメラのデータに、ここに調べに来たあなた方が映っていて……」

杉下「なるほど、調査したのは入り口付近……ということはカメラは……おやおや、ここですか」

神戸「気づきませんでしたね……とりあえずカメラとデータを押収したいところですが……それよりも、この死体と生首は一体……?」

杉下「ええ。気になってはいました。カードとバイクの窃盗を何件か起こしていたジャック・アトラスの死体。そして頭部が一部尖った女性の生首……」

佐藤「実は、別件の事件に関係していると思われるアトラスさんに話を聞きに来たら、この有様で……事件の調査の流れで、田代を逮捕したのですが……」

杉下「……肝心の殺人事件は、あまり進展していないようですねぇ」

佐藤「はい……」

杉下「……妙ですねぇ、この生首……>>202という点が」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:05:08.75 ID:pzc2a5kS0

カードの効果で射出された痕跡がある

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:14:53.52 ID:3Jl7WQDS0

杉下「カードの効果で射出された痕跡が残っていますよ」

佐藤「カ、カードの効果で射出?」

杉下「以前も僕はネオドミノシティでの殺人事件を担当したことがありましてねぇ」

杉下「事件の本質は『闇のゲーム』という、少々オカルトな話になるのですが……おっと、その事件の内容自体は、話とは関係ありませんねぇ」

杉下「《カタパルト・タートル》というカードをご存知でしょうか。細かい説明は後にしまして、モンスターを弾丸に相手にダメージを与えるというモンスターです」

杉下「以前の事件も、このカードが引き起こした事件でした……」

佐藤「あ、あの……カード、というと……」

杉下「遊戯王……と言いましたか」

佐藤「それって……カードゲームじゃないですか。紙でどうやって殺人を……」

杉下「『闇のゲーム』……ゲームの力が現実に影響する力なのです」

佐藤「現実に……?」

杉下「そう。モンスターはゲーム用のフィールドに出されると現実に実体化し、剣を振るえば物は切れ、炎を吐けば物が燃える」

佐藤「そんな、まさか……」

杉下「実例が存在します。あなたが信じようと信じまいと。ちなみに僕は、お化けと超能力は信じます」

 安価ちょっと待って

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:21:47.15 ID:3Jl7WQDS0

神戸「でも、だから何だっていうんですか?」

杉下「おやおや、まだわかりませんか?」

杉下「犯人はどうして生首だけを現場に置いて行ったのでしょう?」

杉下「そしてこのアトラスさんの死体……時速900キロの何かと衝突したような傷……」

歩美「……もしかして……」

杉下「そう。犯人は《カタパルト・タートル》に、切り取ったこの女性の生首を装填し……アトラスさんに向けて射出したのです」

佐藤「ええっ!?」

杉下「おそらく殺害後、目撃されないようにすぐに逃げたため、生首は置いて行ったままだったのでしょうねぇ」

佐藤「じゃ、じゃあ犯人は……?」

杉下「『闇のゲーム』の力を使え、『カタパルト・タートル』を所有している人物……」

杉下「以前の事件と同一犯かもしれませんね……」

佐藤「以前の事件の犯人の名前は!?」

杉下「……>>219

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:23:08.95 ID:GWoV1PbX0

ザキラ・ジョール

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:31:00.62 ID:3Jl7WQDS0

杉下「ザキラ・ジョール……」

佐藤「じゃあ、今すぐ彼に話を聞きに……」

杉下「まあまあ、彼が犯人だと決まったわけではありません」

杉下「それに……もう一つだけ、こちらで調べたいことがあります」

佐藤「え……?」

杉下「田代が玄関にカメラが仕掛けられていたということは……事件に関わる人物が映っている可能性もあります」

佐藤「!」

神戸「では、今すぐカメラのデータの確認を……」

佐藤(どうしよう……このままだと歩美ちゃんが……)

歩美「……杉下刑事さん」

杉下「? どうしました?」

歩美「……歩美が、映ってる」

神戸「えっ?」

佐藤「! 歩美ちゃん!」

 安価ちょっと待って

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:36:07.29 ID:3Jl7WQDS0

歩美「もうそのデータ、佐藤刑事が調べて……そこに、歩美が映ってて……」

歩美「でも私、ここに来たの初めてで……」

歩美「でも……映ってるのが歩美で……歩美は来てないのに映ってて……」

歩美「ぅ……ぁ……」

杉下「……大丈夫ですよ」

歩美「ふぇ……?」

杉下「流石に警察と言えども、こんな小さな子供が殺人を起こせるとは思えません」

歩美「でも……例えば歩美が二重人格で、もう一人の歩美は闇のゲームの力が使えたとしたら……」

杉下「それでも……僕には、あなたが犯人には見えませんよ」

歩美「……?」

杉下「あなたの澄んだ瞳からは、そんな様子は見えない」

歩美「……」

杉下「……そろそろ、行きましょうか」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:43:50.48 ID:3Jl7WQDS0

杉下「今、彼は以前起こした事件で逮捕され……収容所にいるでしょう」

佐藤「え? じゃ、じゃあ、犯行は行えないんじゃ……」

杉下「ええ。ですから言いました。『彼が犯人であるとは限らない、と』」

佐藤「じゃあ、どうして以前の事件と同一犯かもしれないだなんて……」

杉下「もし、彼が脱獄などしていたら……と思いましてね。そんな報告はありませんが、あくまで可能性として」

佐藤「そ、そうですか……」


 IN 収容所

杉下「凶悪な犯罪者のため、面接はできませんが、看守を通して伝言を伝えることはできます」

神戸「では、ジャック・アトラスと何か関わりがあったかどうかを……」

杉下「それではストレートすぎるでしょう。もし彼が犯人ならば、偽証して関係を持っていないと答えるでしょうね」

佐藤「じゃあ、>>231と伝えるのはどうでしょうか?」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:46:10.57 ID:zOy7aIkD0

でも女の子には生理はつきものでは?

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:49:46.76 ID:3Jl7WQDS0

神戸「……すみません、意味がわかりません」

杉下「いえ、わざと意味不明な言葉を伝え、ゆさぶるのも一つの手でしょう。何かボロを出すかもしれません」

歩美(せーりって何だろう……?)

杉下「では、看守さん、『でも女の子には生理はつきものでは?』と伝えてください」



杉下「ザキラの返事が返ってきたそうです」

佐藤「それで、何という返事をしてきたんですか?」

杉下「……>>239……と」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 18:53:23.00 ID:OJl0a02T0

月のモノだけに

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:05:38.92 ID:3Jl7WQDS0

杉下「月のモノだけに……と」

神戸「それは……まあ、月のモノだけに……女の子にはつきものだと……なんというか……ちょっと上手いような……」

佐藤「でも、結局事件に関係するようなことは言いませんでしたね……」

杉下「いいえ。そうでもありませんよ」

佐藤「えっ?」

杉下「こんな意味不明なことを突然言われ……ちゃんと返答をしてきた……」

杉下「何か、我々の伝えた伝言のうちの単語に、彼にとって意味があったのかもしれません……」

杉下「さて、では次は……そうだ、そもそも、あなたがここへ来た別件の事件とは、一体……?」

佐藤「ええ……この歩美ちゃんの友達の家に誰もいなくて、そしてアトラスさんの血のついたカードが発見されて……」

杉下「ここまで来たと……」

佐藤「はい。あ、それと、あの生首は、その歩美ちゃんの友達の家の住人の毛利蘭という女性の首です」

杉下「ほう。これは興味深い。どうやら、二つの事件は何か関連性がありそうですねぇ」

杉下「……そちらの現場へ向かってみますか」

 安価ちょっと待って

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:12:58.76 ID:3Jl7WQDS0

 IN 毛利探偵事務所

神戸「毛利探偵事務所って……毛利蘭という名前を聞いたときもしやと思いましたが……」

杉下「あの眠りの小五郎さんのご自宅でしたか」

歩美「また誰もいない……誰も帰って来てない……」

杉下「この家の住人は何人ですか?」

佐藤「毛利探偵と、その娘の毛利蘭……それから、この家で預かってる、江戸川コナンという少年がいます。あ、その少年が、歩美ちゃんの友達です」

杉下「なるほど……残る二人も無事だといいのですが……」

歩美「そうそう、この家で変な物を見つけたんだよ!」

佐藤「変な物?」

歩美「事務所の引き出しのフォーゼドライバーと、コナン君の布団の下の閻魔刀!」


杉下「これが閻魔刀ですか……蘭さんの首を斬った凶器でしょうか」

佐藤「でも、この部屋に血は飛び散ってないようですが……」

杉下「この家と事務所の中の他の場所で切断され、何等かの理由でここに凶器を隠した……ということも考えられます」

杉下「例えば、>>250とか……」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:16:44.89 ID:1jceLohv0

ヘッドホン欲しいから

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:27:24.72 ID:3Jl7WQDS0

場所の安価だったのに理由を出されてしまった……
セリフの言い回しのミスですすいません


杉下「犯人はヘッドホンが欲しかった……のではないでしょうか」

佐藤「ヘッドホン?」

杉下「閻魔刀なんていう凶器を持ち込んでいたことから、最初から蘭さんを殺すつもりだったのではないかと考えられます」

杉下「しかし、犯人の心境から、いざ殺そうとして止まってしまう者もいます」

杉下「そんなとき、気分を紛らわせるために音楽を聞こうと考えた……」

杉下「しかし、犯罪とは誰にも見られたくないもの……音が外に漏れるのは怖い……」

杉下「だから……ヘッドホンを欲しくなって、ここに来て、ヘッドホンを見つけた」

杉下「そして蘭さんの首を斬った跡、ここにヘッドホンを返しに来た」

杉下「ひょっとしたら、閻魔刀は殺人をした跡の不安定な心理状態から、うっかり持ち帰り忘れてしまったのかもしれませんね」

佐藤「なるほど……では、実際に斬った場所は……」

杉下「まあ、風呂場が安定でしょうねぇ。血を簡単に洗い流せますから」

 安価ちょっと待って

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:36:57.85 ID:3Jl7WQDS0

神戸「事務所の引き出しから、フォーゼドライバーを発見しました」

杉下「ふむ……間違いなくフォーゼドライバーですね……そのコナン君という少年のオモチャでしょうか」

歩美「でも、コナン君、仮面ライダーなんて興味なかったけど……」

杉下「そうですか……おっと、そうでした。確か、アトラスさんの血が付いたカードとやらも、この家から発見されたんでしたねぇ。それもお見せいただいて、よろしいですか?」

佐藤「あ、はい。歩美ちゃんから預かって、今、私が持ってます。これです」

杉下「シューティング・クウェーサー・ドラゴン……ですか」

神戸「アトラスさんの血が付いていた……アトラスさんを殺害したときに付着したのでしょうか……」

杉下「しかし、アトラスさんを殺害したときに付着したのなら、犯人はわざわざアトラスさんを殺害後、ここに戻ってきたことになります」

杉下「アトラスさんを殺すには、蘭さんの首が必要」

杉下「蘭さんを殺すには、ここに来る必要がある」

杉下「もう用無しのはずの現場に来る……何の理由があったのでしょう?」

神戸「……忘れていた凶器の閻魔刀を持ち帰りに……」

杉下「いいえ。それはありえません。閻魔刀は現場に残っていますからね」

神戸「そ、そうですね……」

杉下「犯人がここにカードを置きに来た理由……それを調べるために、この家の>>260を調べてみますか」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:38:58.68 ID:XugH+Qid0

蘭の下着入れ

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:46:13.04 ID:3Jl7WQDS0

佐藤「下着入れ? どうしてそんなところを?」

杉下「ザキラが女性の生理に対してちゃんとした返答をしてきた……生理に何か事件の情報があるとしたら……?」

神戸「なるほど、この事件に最も深く関わっている女性は、毛利蘭さん……」

杉下「しかし、我々男性が女性の下着を調べるのは少々気が引けます。佐藤刑事、お願いできますか?」

佐藤「あ、はい。わかりました」



佐藤「と言っても……特に変わった様子は……」

歩美「佐藤刑事、大変じゃない? 歩美、手伝うよ?」

佐藤「大丈夫よ。特命係の二人と一緒にいなさい」

歩美「ううん、手伝うよ! だって佐藤刑事、歩美を必死に守ろうとしてくれたもん! 歩美も何かおかえししなくちゃ!」

佐藤「……歩美ちゃん……」

歩美「じゃ、歩美はこっちの引き出しのを……あれ? 下着に紛れて何か……」

佐藤「これは……写真……?」

歩美「こ、これって……蘭お姉さんとジャック・アトラスさんと……>>268!?」

 すんませんちょっと飯食ってきます

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 19:50:21.26 ID:fUpRa/OJ0

げんた

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 19:50:22.31 ID:GWoV1PbX0

不亜幽

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 20:20:41.81 ID:3Jl7WQDS0

ただいま
悪いんだけど安価上扱いにしていい?

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 20:28:03.01 ID:3Jl7WQDS0

いや>>268の内容が問題じゃないんだ
元太だとすべての謎が解決するんだ


杉下「この写真が、下着入れの中に?」

神戸「被害者のジャック・アトラス、毛利蘭と一緒に写っているのは……」

歩美「歩美の友達の、元太君なんだけど……どうしてこの三人が……?」

杉下「ふむ、元太……」

杉下「……」

佐藤「? どうかしましたか?」

杉下「少し、確認を取ります」

 ピポパポ……

佐藤「確認?」



杉下「……やはりそうですか」

杉下「そろそろ、行きましょうか。その元太の家へ」

 スーパー推理タイム入ります
 安価ないよ

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 20:36:08.57 ID:3Jl7WQDS0

 IN 小嶋家

元太「スゲー! あの特命係の二人だ! 歩美、この二人本物なのか!?」

歩美「……うん。だから、もう二人にはわかってるんだよ」

佐藤「元太君。あなたがやったことはね」

元太「……」

元太「何のことだ? 俺、何も悪い事してねーぜ?」

神戸「この写真に写っているのは……ジャック・アトラスさん、毛利蘭さん、そして、あなたですね?」

元太「……そんで? 俺は二人と仲良くしてただけだぜ?」

杉下「ええ、あなたたちは仲が良かった」

杉下「男二人が同じ女性を好きになってしまうほどに」

歩美「えっ?」

杉下「アトラスさんと元太君……」

杉下「二人は蘭さんが好きだった。違いますか?」

元太「……」

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 20:39:26.75 ID:3Jl7WQDS0

佐藤「こんな子供が、女子高校生に恋心を……?」

杉下「世界には、極端に年の離れた異性に恋する人間もいます」

歩美「そ、そんな! 好きだったんなら、どうして元太君は蘭お姉さんを……」

杉下「殺すはずがありませんね。その通りです」

杉下「毛利蘭さんを殺したのは、元太君ではないのですから」

歩美「え……?」


杉下「毛利蘭さんを殺したのは、ジャック・アトラスさんです」

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 20:45:58.58 ID:3Jl7WQDS0

杉下「あくまで想像ですが……」

杉下「アトラスさんは、元太君が蘭さんに恋をしていることに気付いた」

杉下「例え子供相手とはいえ、恋のライバルとなる相手……徐々に元太君に対して恨みを持ち始める……」

杉下「そして、彼は行動に出た。凶器を持ち、蘭さんに迫ったのです」

杉下「自分と交際し、元太ときっぱり縁を切れ。さもなくばお前を殺す、とね」

杉下「おそらく……蘭さんは断ったのでしょう。恋人になどならず、ずっと三人仲良く過ごして行きたかったんだと思います」

杉下「しかし断られたことで、アトラスさんは蘭さんが自分より元太君を選んだと勘違いした」

杉下「そのため、元太君に対して積もった憎しみは、方向を変えて蘭さんに向けられた」

杉下「そして……蘭さんは首を刎ねられたのです」

杉下「もちろん、蘭さんも抵抗したでしょう。アトラスさんはどこか負傷したはずです」

佐藤「どうして、そんなことがわかるんですか?」

杉下「負傷しなければ……シューティング・クウェーサー・ドラゴンに、アトラスさんの血は付きませんからね」

佐藤「あ……!」

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 20:55:11.57 ID:3Jl7WQDS0

杉下「血のついたシューティング・クウェーサー・ドラゴンは、例のヘッドホンを返しに行ったときにコナン君の部屋に落とされた……」

歩美「だから、コナン君の部屋に、これが……」

杉下「そして……殺人の瞬間を、どこかで見ていた人物がいたのでしょう」

歩美「まさか、見ていた人って……」

杉下「そう。元太君です」

杉下「彼はオモチャのフォーゼドライバーを持ち、コナン君の家に遊びに来た」

杉下「そのとき、何か物音……もしくは声を聞き、現場を発見した」

杉下「アトラスさんが蘭さんを殺害しているところを目撃し、驚き、絶望し、恐怖し……アトラスさんを恨んだことでしょう」

杉下「そして、元太君はこう思った。蘭さんもアトラスを恨んでいるに違いない。一緒に復讐しよう、と」

杉下「負の感情から、彼の心に闇が生まれ、彼は『闇のゲーム』の力を得た……」

杉下「先ほど確認したのですが、実は、ザキラの事件の証拠を保存していた保管庫に、何者かが侵入した形跡があったそうです」

杉下「細かく調べてもらったところ、ある証拠品がなくなっていました」

杉下「ザキラの闇の力が染み込んだ、カタパルト・タートルのカードが……」

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 20:59:49.48 ID:3Jl7WQDS0

杉下「順を追って説明すると、元太君は蘭さんの首を凶器にしてアトラスさんを殺そうと考える」

杉下「そのため、持っていたフォーセドライバーを、一旦事務所の引き出しにしまう。持っていたら邪魔ですからねぇ」

杉下「そして首を手に入れ、胴体はおそらくどこかに埋めるか何かして保存した」

杉下「思い人の死体を放っておくのは、忍びなかったのでしょうね」

杉下「そして、その首を弾丸にアトラスさんに打ち込もうと考える」

杉下「大砲として思いついた……いや、闇のゲームの力によって汚染された脳が導き出された結論が……」

神戸「カタパルト・タートル……」

杉下「そういうことです。保管庫から、闇の力を得たカードを盗み出し、アトラスさん殺害の犯行に及んだ」

杉下「違いますか?」

元太「……」

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:07:35.90 ID:3Jl7WQDS0

元太「……証拠は?」

杉下「はい?」

元太「俺が殺したって証拠はねぇだろ?」

元太「闇の力? 死体の首を凶器に使った? そんなバカな考えどっから出てくるんだよ?」

歩美「げ……元太君……?」

元太「あーあ、特命係もこの程度とはガッカリだぜ……」

杉下「あなたは、ザキラと面識があった」

元太「!」

杉下「聞き覚えがあったのですよ、元太、という名前に」

杉下「そして、思い出したのです。あなたは、ザキラが起こした事件の関係者でした。偶然現場に居合わせ、滅茶苦茶な推理でザキラが犯人だと言っていましたねぇ」

元太「ああ、俺も思い出した……あのときの刑事さんか」

杉下「まあ、結果として犯人はザキラであり、見事に犯人は当たっていたのですが、それが逆に悪かった」

杉下「ザキラは、我々からの『でも女の子には生理はつきものでは?』という伝言を聞かされ、咄嗟にあなたを名指しすることを思いついたのです」

杉下「しかし、話の脈絡もなく元太君の名を伝えるのは流石に無理があると思ったザキラは、暗号で我々にあなたが犯人だと伝えたんです」

杉下「『月のモノだけに』、とねぇ……」

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:15:04.27 ID:3Jl7WQDS0

元太「……『月のモノだけに』、が何で俺の名前になるんだ?」

杉下「ザキラも話の脈絡を合わせて伝えるのに苦労したようです。少々難しい解釈を必要としました」

杉下「ザキラは、『つきもの』という単語から、『月』と『Mono』を連想し、我々に『月のモノだけに』……『月とMonoだけ抜粋して考えろ』と伝えたのです」

杉下「Monoは『一つの』を意味するギリシャ語……この場合ザキラが伝えたかったのは単純に『1』でしょう」

杉下「そして1と月……つまりは1月……1月といえば元旦……」

杉下「この事件の関係者、およびザキラが知っている元という字を持っている人物は……」

歩美「元太君ただ一人……」

元太「ちょっと待てよ! ザキラが俺のことを知ってたからって、別の事件の犯人が俺だとは知らねーんじゃねーのか?」

杉下「それはどうでしょう? あなたはザキラと同じく闇のゲームの力を持っている」

杉下「自分の同じ闇のゲームの力を持った人間の気配を感じたザラキは、自分の闇の力が染み込んだカタパルト・タートルに『目』を仕掛けた」

元太「な、何だと……?」

杉下「まあ、この場合は闇の力を通すことで、自分の闇の力に触れた人間の闇の心を知る、ということになるのでしょうかねぇ」

杉下「そして見たのです。あなたの闇の心を、ねぇ」

元太「ぐ……」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:20:17.31 ID:3Jl7WQDS0

杉下「あ、それと。もう一つだけ」

元太「……?」

杉下「あなたは犯行のとき……気付いてしまったのでしょう。あのカメラの存在に」

元太「……」

杉下「自分の姿が映っているであろう、そのデータ……あなたは削除しようとしたが、それよりずっと良い方法を思いついた」

杉下「別の人物の映像を合成してしまう、という方法をね」

歩美「え……」

佐藤「じゃ、じゃあ、あの歩美ちゃんの映像は……」

杉下「おそらくは、歩美さんの通学路周辺の街の監視カメラの映像をハッキングして奪い、データに合成した……」

杉下「残念ですが、既に調査は済んでいます。先ほど、保管庫の調査をしてもらったついでにですが」

杉下「映像を合成した痕跡がありました」

杉下「さて、何か言い逃れは?」

元太「……」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:29:27.88 ID:3Jl7WQDS0

元太「……ハ」

元太「アハハハハハハハハヒャハハハハハハァ!」

歩美「げ、元太君……?」

元太「スゲーよ……やっぱり特命係の人はスゲーよ!」

元太「でもなぁ、一つだけミスってるところがあるぜぇ!」

杉下「ほう? 何ですか?」

元太「俺がまだ……闇のゲームの力を持ってるってことさぁ!」

 元太が取り出したのは、一枚のカード。

元太「カタパルト・タートルを召喚!」

 目の前に、カタパルトを背負った巨大な亀が現れる。

元太「攻撃力1000だけどなぁ……テメーらを地獄にぶち込むには十分だよなぁ!?」

 轟音を響かせ、カタパルト・タートルが前足を持ち上げ、飛び掛かる。
 押しつぶされる。そう思ったとき。



コナン「俺を忘れてんじゃねーよ、バーロー」

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:33:21.84 ID:3Jl7WQDS0

コナン「ちょっくら侵にゅ……散歩に出かけてたんだけどな」

コナン「高木刑事に話を聞いて、歩美の匂いをたど……事件を推理してここまでやってきた」

コナン「さーて、問題はこのバケモノか」

コナン「……上等じゃねーか……」

 コナンは、キック力増強シューズの出力を最大にする。
 床をしっかりと踏み込み、
 十分な助走をつけ、
 目の前のカタパルト・タートル目がけて、
 渾身の力で、



 高木刑事を蹴り飛ばした。

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:38:16.49 ID:3Jl7WQDS0

 蹴り飛ばされた高木刑事はカタパルト・タートルの腹部を貫通。
 そのまま元太に激突し、家の壁を粉砕。
 壁の向こうの道路へと、二人は投げ出された。

 こうして元太は逮捕され、事件は解決した。
 蘭の死体は近くの空き地の中で発見され、
 高木刑事は病院に搬送されたが死亡した。

 おしまい

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:33:11.25 ID:cgHjCb+g0

マーシーの証言とはなにだったのか

347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:43:26.44 ID:3Jl7WQDS0

歩美が最終的に空気になった件についてはごめん
あと>>331についてなんだけど
見間違いor田代が盗撮から眼を逸らすためについた嘘ということで勘弁してほしいマジで


霊高木「三途の川水泳大会か……参加してみようかな……」

霊高木「でもその前に仕事済ませないとな……」

霊高木「あー、あー、あー、アー……んん、ごほん……」

霊高木「ネークストコナンズヒィーント!」


コナン「頑張って安価じゃないSS仕上げたい……」


コナン「ちょっと安価じゃないSSの書き方をハワイの親父に教わってくるぜ! じゃあな!」

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:50:55.42 ID:2irbtYPV0

おつ
灰原目線のやつも読んでみたいなぁ(チラッ

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:51:17.99 ID:3Jl7WQDS0

>>356
その手があったか

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/17(土) 21:58:48.02 ID:S91Oo9Za0

いち乙ついでに続編希望!
あと今度からコテつけてくれると助かる

361 名前: ◆Z6xRU1YkxreB [] 投稿日:2011/09/17(土) 22:03:37.34 ID:3Jl7WQDS0

>>360

今日はもう勘弁してください正直疲れましたマジで
コテっつーかトリップでいいかい? っていうかちゃんとできてるよね?

362 名前: ◆Z6xRU1YkxreB [] 投稿日:2011/09/17(土) 22:07:01.02 ID:3Jl7WQDS0

無事ちゃんとできてるっぽいから平気かな
それじゃあ皆さん、ありがとうございました



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