1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 03:08:42.21 ID:fqh2mPHQ0
のび太「どうしてくれるんだよ!」
ドラえもん「そもそもの原因はキミだろ!静香ちゃんのジュースに入れた惚れ薬を間違えて出木杉君に出しちゃって!」
のび太「う…うるさいやい!これだからドラえもんの道具はダメなんだっ!」
ドラえもん「ぬぬー言ったなー!キミの使い方が悪いんじゃないか!」
のび太「違うね!ドラえもんの道具が悪いんだー!やっぱりポンコツロボットは道具もポンコツだね!」
ドラえもん「はあぁぁ…それを言っちゃぁおしまいだよ!」
のび太「あぁ、おしまいだね!」
たま子「のびちゃん、出木杉さんからお電話よ」
のび太・ドラえもん「きたあああああああ!!!!!!」
11 名前:忍法帖【Lv=16,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/09/15(木) 03:19:49.15 ID:fqh2mPHQ0
ドラえもん「ぼ、僕は知らないよっ!」
のび太「そんなぁ〜」
たま子「のび太!早く出なさい!」
のび太「はぁ〜い……」
のび太「もしもし…?」
出木杉「もしもし、のび太君ですか?」
のび太「うん」
出木杉「急に帰ってどうしたんだい?静香さんが心配していたよ」
のび太「ちょっと用を思い出して…」
出木杉「ふうん…あぁそうだ、しばらく両親がいないからお泊まり会をしようかなって思っているんだけれど…」
のび太「!」
出木杉「もちろん、剛田君や骨川君、静香さんも誘うつもりなんだけれども」
のび太「静香ちゃんも?」
出木杉「女の子だし、ご両親の許可がなければ無理だけどね」
のび太「うーん、もうちょっと考えてからでいい?」
出木杉「うん、いいよ。ではまた明日学校で」
のび太「ばいばい」ガチャッ
ドラえもん「どうだった?」
のび太「いつもと変わらないよ。やっぱりドラえもんの道具はポンコツだ」
ドラえもん「ぬぬー!」
15 名前:忍法帖【Lv=16,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/09/15(木) 03:27:41.61 ID:fqh2mPHQ0
のび太「遅刻だー!」バタバタバタ
ドラえもん「のび太君がきちんと前の日に用意してないからだよ」
のび太「うー!」バタバタバタ
ドラえもん「やかんじゃなくて…はい、ランドセル。いってらっしゃい!」
のび太「いただきまーす!」
たま子「あの子ったら…もう…」
ドラえもん「ではママさん、僕ちょっと出掛けてきますね」
たま子「いってらっしゃい」
のび太「遅刻だー!」バタバタバタ
出木杉「あ、のび太君」
のび太「あ、出木杉!…出木杉も遅刻なの?」
出木杉「うん、寝坊しちゃってね」
のび太「そっかー、出木杉が一緒なら先生からそんなに怒られないかも」
出木杉「じゃあ毎日…」ボソッ
のび太「へ?何か言った?」
出木杉「ううん、何でもないよ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 03:36:29.71 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「……という事なんだけど」
ジャイアン「出木杉から誘うなんて珍しいなー」
静香「その日から休みだし、ちょうどいいんじゃないかしら」
スネ夫「それよりウチの別荘で遊ばない?ハワイ島にあるんだけどね」
ジャイアン「ハワイ島かー!」
スネ夫「ふふーん、凄いでしょ」
ジャイアン「で、ハワイ島ってどこにあるんだ?」
スネ夫「……」
出木杉「のび太君はどうする?」
のび太「もちろん行くよ!楽しみだなー」
出木杉「…静香ちゃんは?」
静香「ママに聞いたら良いわよって言ってたから行くわね」
出木杉「じゃあ用意して待っているね」
のび太「楽しみだなー」
出木杉「……うん」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 03:46:00.14 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「ようこそ」
ジャイアン「改めて見てもキレイだなー!ま、俺の家には負けるけどな!」
スネ夫「いや、それはないと思う…」ボソッ
ジャイアン「おいスネ夫、何か言ったかぁ?」
スネ夫「何でもないです!」
静香「ふふふ…あら、ドラちゃんは?」
のび太「うん、何か用があるから遅れるみたい」
ジャイアン「とりあえず遊ぼうぜー」
スネ夫「ジャジャーン!最新式人生娯楽ゲーム!」
ジャイアン「すっげー!それ今日発売したばっかりのゲームじゃんか!」
スネ夫「ふふーん、パパの会社の取引先の社長さんがくれたんだ!本当は発売日前にくれてたんだけど、それじゃ自慢みたいになるから今日出したんだけどね!」
ジャイアン「さっそく遊ぼーぜ!」
のび太「どうせ僕は…」
スネ夫「そ、のび太はダメ!ごめんな、これ4人用なんだ」
出木杉「じゃあ僕は見ているよ」
のび太・スネ夫「えっ」
出木杉「のび太君がやれないのなら、僕は観覧側になる。だからのび太君を入れてあげて」
スネ夫「え、いや…あの…」
30 名前:忍法帖【Lv=12,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/09/15(木) 03:50:31.80 ID:ZYzIhs4bO
のび太「いや、出木杉がやりなよ」
出木杉「僕こういうゲームは苦手で、すぐ負けちゃうんだ。だからコツを掴むまでのび太君達がやって手本を見せてくれないかい?」
のび太「本当に…?」
出木杉「うん、本当に」
スネ夫「し、仕方ないなー。のび太を入れて4人でやるかー」
ジャイアン「じゃあ俺は赤の車な!」
スネ夫「ジャイアンばっかりズルい…」ボソッ
ジャイアン「何か言ったかぁ?」
スネ夫「いや、何でもないです!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 03:59:36.95 ID:fqh2mPHQ0
のび太「うわぁ、またマイナスマスだぁ」
スネ夫「のび太の人生そのままだなぁ」
ジャイアン「俺は…お、歌手デビュー番組でマイケルジャクソンに見初められる…ハ、ハ、ハ、ハリウッドデビュー!?」チラッ
スネ夫「…」ビクッ
ジャイアン「スネ夫ぉ…」
スネ夫「何も言ってないってば!」ブルブル
ピンポーン
ドラえもん「やーやー、僕ドラえもんです」
出木杉「のび太君、ドラえもんが来たよ」
のび太「ドラえもん、どこに行ってたのさ」
ドラえもん「うふふふふー。これを買ってたのさー」
チャラララ〜
ドラえもん「リアル人生娯楽ゲーム3D版〜」
のび太「何それ?」
ドラえもん「平たく言えば、人生娯楽ゲームをリアルで体験出来るゲームって事さ」
のび太「それって人数制限はあるの?」
ドラえもん「最大101人まで出来るよ」
のび太「そっか、これで出木杉も出来るね!」
出木杉「の、のび太君…」
ジャイアン「じゃあさっそくやろうぜ!俺様は赤い車な!」
スネ夫「また…」
ジャイアン「…」チラッ
スネ夫「…」ブルブル
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 04:07:31.93 ID:ZYzIhs4bO
ドラえもん「あ、このゲームはボード版人生娯楽ゲームとは違ってタッグを組んでゴールを目指すんだ」
のび太「タッグ?」
ドラえもん「人生の相手だね。ちなみにゲーム側が自動的に組むからね」
チャラララチャラララカチャーンガチャッ
タッグ ノ アイテ ガ キマリマシタ
ダイイチクミ ジャイアン ト スネオ デス
スネ夫「えっ」
ジャイアン「おーおー、スネ夫かー」
ダイニクミ ハ ドラエモン ト シズカチャン デス
のび太「えー!」
静香「ふふふ。よろしくね、ドラちゃん」
ドラえもん「うふふふふふー」
ダイサンクミ ハ デキスギ ト ノビタ デス
のび太「静香ちゃん…」
出木杉「ごめんね」
のび太「え?」
出木杉「静香君じゃなくてごめんね」
のび太「え、あ、いや、一緒に頑張ってゴールしよう!」
出木杉「うん…」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 04:15:42.08 ID:ZYzIhs4bO
べっかんこを通さなくても書き込みが出来るみたいなので、以後こちらのIDで書き込みをさせていただきます。
マズ ハ ドチラガ オンナ ニ ナルカ キメテクダサイ
ナオ シンタイテキヨウソ ハ カワリマセン
のび太「えっ」
出木杉「まずプレイヤーの性別を選ぶんだね。僕はどちらでも良いよ」
のび太「えー…じゃあ僕が男の子でもいい?」
出木杉「じゃあ僕が女の子だね」
のび太「ありがとう!じゃあ一緒にがんばろう!」
出木杉「うん…」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 04:24:27.98 ID:ZYzIhs4bO
のび太「じゃあまず僕がサイコロ投げるよー」
コロコロコロ
のび太「3だ!」
出木杉「ええと…『タッグを組んだ相手が好きすぎてつい手を握り締める。3マス進む』」
のび太「なんじゃこりゃ」
出木杉「えっ、えっえと…」
ぎゅっ
出木杉「!」
のび太「静香ちゃんもこんな感じのマスに止まってるのかなぁ…ドラえもんめ」
出木杉「…」プシュー
のび太「出木杉の顔から湯気が出てる!しかも顔が赤い!」
のび太「風邪引いちゃったんじゃ…ちょっと顔貸して」ピトッ
出木杉「の、のび太君!僕のオデコとのび太君のオデコが!く、くくく!」
のび太「出木杉どうしたの。勉強のやりすぎでおかしくなったんじゃ…」
出木杉「…!…!」プシュー
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 04:31:08.04 ID:ZYzIhs4bO
のび太「次は出木杉だよ」
出木杉「う、うん…」
コロコロコロコ
出木杉「えと、6だね」
出木杉「何何…『タッグ相手と親睦を深める為に裸の付き合いをする。一回休み』…は、はは…裸…」
のび太「裸の付き合い?」
出木杉「だいたいはお風呂に入る時に使う言葉なんだけどね…」
のび太「でもお風呂なんてないよ?」
出木杉「ない場合はスルーをすれば大丈夫なんじゃないかな?」
ヌイデクダサイ
のび太「」ビクッ
のび太「急に…」
出木杉「脱がないといけないのかい?」
ヌイデクダサイ
出木杉「のび太君…仕方がないね」
のび太「…(静香ちゃんだったら良かったのに)」
バサッバサバサッ
のび太「パンツも脱ぐの?」
ヌイデクダサイ
出木杉「意図が解らない…」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 04:40:28.67 ID:ZYzIhs4bO
一方、その頃のジャイアン達
ジャイアン「お互いの位置が分からないと不利だよなー」
スネ夫「何だかちっとも進んでない気がするよ」
ジャイアン「3マス進んで、次は何だ?『ふりだしに戻る』だぁ?おいスネ夫、何だよこれは!」
スネ夫「し、知らないよ」
ジャイアン「何回行ったり来たりしてると思ってんだ!」
スネ夫「やっぱり中古ロボットの道具も中古だね」
ジャイアン「終わったらギッタギタのメタメタにしてやる!」
スネ夫「…」ブルブル
一方、その頃のドラえもん達
ドラえもん「おかしいよ、これ」
静香「そうよね…さっきから何だかグルグル回ってるだけみたい…」
ドラえもん「そうだ…ゲームマスター!もう終わりにして!」
ダメデス
ドラえもん「え?」
オワリマセン ダレカガ ゴール シナイト オワリマセン
ドラえもん「何だって!」
オワリマセン オワリマセン ゴールシナイトオワリマセンオワリマセンゴールシナナイト
静香「何だか怖いわ…」
ドラえもん「誰かがゴールしないと駄目だなんて…!他のみんなは大丈夫かな…」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 04:48:13.75 ID:ZYzIhs4bO
のび太「へっくしゅん!」
出木杉「大丈夫かい?」
のび太「やっぱり服着てないと寒いや」
出木杉「着ようとすると、何だかよく分からないベタベタの液で身体中に垂らされるからね…寒いだろうけど、我慢しなきゃ…」
のび太「出木杉…もうちょっとくっ付いてもいい?」
出木杉「」
のび太「寒いから」
出木杉「いい、い、いいよ」
のび太「じゃあサイコロ投げるよ」
コロコロコロコロコロ…
のび太「あ、サイコロが転がっていって…!」
出木杉「のび太君、車から身を乗り出しちゃ危ないよ!」
のび太「うわ、落ちっ…る!」
出木杉「のび太君!」
ぐいっ
出木杉「うわ!」
バターン!
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 04:52:09.05 ID:ZYzIhs4bO
のび太「イテテテ…」
出木杉「うっ…」
のび太「うーん…出木杉…大丈夫?」
出木杉「うん…のび太君こそ大丈夫かい?」
のび太「大丈夫…」
出木杉「あの…そろそろ…」
のび太「え?」
出木杉「その、のび太君が僕のお腹の上で馬乗りになっているからちょっと…動けないっていうか…」
のび太「うわぁっ!ごめん!」
出木杉「いや、別にいいよ。嫌じゃないし」
のび太「え?」
出木杉「何でもないよ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 05:03:41.06 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「サイコロは…5だね」
のび太「5、5、5〜は…」
出木杉「『女プレイヤーは服を着る。男プレイヤーは5マス先にあるTシャツを1枚だけを着る』…」
のび太「…」
出木杉「僕が男に」
デキマセン
出木杉「…」
ヘンコウ ハ デキマセン
のび太「着れないよりかはいいよ。それより、早くやってして早くクリアしようよ!」
出木杉「…そうだね!」
のび太「さて、着るかな。でもTシャツ1枚だけじゃ寒いなぁ」
出木杉「!」ブホッ
のび太「出木杉、鼻血が!」
出木杉「…あ、いや、これは」
のび太「やっぱり裸は良くないね。早く服着なよ」
出木杉「…」
出木杉「(裸よりTシャツ1枚の方がエロチックってどういう事なんだ…)」
出木杉「(エロチック?何だかこの間から変だ。のび太君相手に、いや、同性相手にこんな感情を抱くなんて)」
出木杉「(何だかのび太君を見ていると、一緒にいるとドキドキしてしまう)」
出木杉「(もしかしたら恋?同性相手に?僕にそんな趣味嗜好が?)」
出木杉「(あぁ、のび太君)」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 05:18:18.27 ID:ZYzIhs4bO
一方その頃、
ドラえもん「やっぱりおかしい!」
ドラえもん「やい、ゲームマスター!終わりにしないと…!」
ケイコク ケイコク
トチュウタイシュツ ハ ミトメマセン
GM―JG―0807ニヨリ トチュウタイシュツシャハイジョ プログラム ヲ サドウ シマス
ドラえもん「…くるか!」
ピカッゴロゴロゴロゴロ
ピシャーン
静香「ドラちゃん!」
ドラえもん「むぎゅう…」
GM―JG―0807プログラム ニヨル トクベツプログラム ガ シュウリョウシナイカギリ オワリマセン
静香「ドラちゃん、ドラちゃん、しっかりして!」
ドラちゃん「オッペケペプゥ…」
静香「ドラちゃん!」
ドラちゃん「ムギュウ…」
静香「故障しちゃったのかしら…」
静香「のび太さん…出木杉さん…剛さん…スネ夫さん…無事でいて…!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 05:29:57.74 ID:ZYzIhs4bO
のび太「さてとー」
出木杉「のび太君、ちょっと待って」
のび太「え?」
出木杉「誰かに見られているような気がしないかい?」
のび太「え…」
出木杉「このゲームを始めた時…いや、始める前…それも数日前からねっとりとまとわりつく様な嫌な視線を感じるんだ」
のび太「言われれば確かに感じるような…」
出木杉「さっきから到底子供が遊ぶような内容とは思えないマスが並んでいるよね。これはつまり、誰かがデータを改竄して内容を」
ハヤク ススミナサイ!
ススマナイト デンリュウ ヲ ナガシマス!
出木杉「…(機械音だけれど、少し焦っているように感じられる。つまり、真実。もしくは真実により近い内容…!)」
出木杉「(胸の動悸も治まらない。今にものび太君を押し倒してしまいそうなくらい、苦しくて仕方がない…早く、早くゴールしなくては…!)」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 05:37:43.18 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「5マス進む!内容は…うっ…!」
のび太「え?これ何て読むの?」
出木杉「…『お互いの性器で兜合わせをする。8マス進む』……」
のび太「世紀?兜合わせ?……あ!」
出木杉「…」
のび太「21世紀に行って兜を探すって事だね!」
出木杉「えっ」
のび太「でもどうやって21世紀に行けばいいんだ…」
出木杉「のび太君、兜合わせって言うのはね…その…」
出木杉「……言うよりやってみた方が早いかな…ちょっと後部座席で寝転がってみて」
のび太「んっ…と、こう?」
出木杉「嫌がらないでね」
のび太「え…っ…」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 05:52:10.17 ID:ZYzIhs4bO
のび太「ちょ、出木杉!」
出木杉「兜合わせってね、解りやすく言うとおちんちんとおちんちんを擦り合わせる事なんだよね」
クチュッ
のび太「…は…ぁ」
出木杉「ちょっと擦り合わせただけで、もう濡れてるね」
のび太「出木杉、止め…」
出木杉「止めようか。でも止めたらゴール出来ない上に電流が身体に流れちゃうね」
のび太「…ッ!」
出木杉「長くても5分くらいで終わるから。目をつぶって我慢していて」
のび太「は…ァッ…」
のび太「(何だかよく分からないけど、気持ち良い)」
のび太「(でも、擦り合わせるなんて…ちょっと…)」
のび太「きたな…ンッ…汚い、よ…」
出木杉「何が?」
のび太「擦…り合わせるなんて…」
出木杉「汚くないよ」
のび太「ンッ…ん、んンッ」
出木杉「そろそろ出る…?」
のび太「はァッ…ん、何…が?」
出木杉「おしっこが出るところがムズムズしない?」
のび太「…ん、する…」
出木杉「ん、そう…じゃあラストスパート…」
クチュクチュッチュッチュックッチュッ
のび太「ん…んっ…!」
出木杉「く…っ…!」
のび太「はァ…ん…」
出木杉「のび太君…」
出木杉「(のび太君…ふふふふ…ふふふ…)」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 05:58:12.42 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「ふう…大丈夫だった?痛くなかった?」
のび太「出木杉、こなれてる…」
出木杉「えっと…読む本にたまたまあっただけだよ…」
のび太「…」
出木杉「そういう趣味嗜好を否定する訳ではないけれど、僕は男が好きな訳ではないよ」
出木杉「(そう、僕は男が好きな男ではない)」
出木杉「(…と、思う)」
出木杉「だから安心して。今回はたまたまだよ」
のび太「…」
のび太「(僕は静香ちゃんが好き僕は静香ちゃんが好き僕は静香ちゃんが好き女の子が好き女の子が好き女の子が好き!)」
のび太「(…よし!大丈夫!)」
のび太「(…多分)」
のび太「早くゴールしようっと」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 06:09:51.95 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「次は…」
のび太「…」
出木杉「…のび太君、何も聞かずに目をつぶってくれる?」
のび太「…痛くない?」
出木杉「痛くはないよ」
のび太「ならいいよ」
出木杉「(『女プレイヤーが男プレイヤーの性器を愛撫する』、か…つまり、フェラチオ?)」
出木杉「…」
クプッ
のび太「ひゃあっ!」
のび太「って、何で」
出木杉「瞑っていて」
のび太「う、うん…」
クチュッ…チュププ…ジュ…ジュルチュルル…
出木杉「(う、苦い上に苦しいし何だか生臭い感じだ)」
出木杉「(アダルト本で『美味しい…』とか言うけれど、あれって嘘だったんだろうなぁ…)」
チュプ…ジュルルル…ジュッジュッジュッジュッ
のび太「出木杉、また…ッ!」
出木杉「ははひはぁ。ははひはひへひひほ」
ジュッジュルルルチュププ
のび太「うっ…も、だめ…ッ!」
出木杉「ぐっ…ッ、うぶ…ん…」ゴクリ
出木杉「(美味しい訳ではないけれど、何だか…癖になりそうな…)」
出木杉「(い、いや、そんな趣味は…趣味は…)」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 06:17:16.82 ID:ZYzIhs4bO
一方、
ドラえもん「パラピレポレパレ〜」
静香「ドラちゃん…ぐすん」
静香「駄目よ静香、一人でも脱出する方法を考えなきゃ!」
静香「そういえばさっき誰かが作成したプログラムで動いている、みたいな事を言っていたわね」
静香「たしか、GM…JG…0807…?」
静香「何を表しているのかしら。普通は作成者を表すものだったりするのだけれど…」
静香「ドラちゃんさえ故障しなければ…」
さらに一方、
ジャイアン「なあ、兜合わせって何だ?」
スネ夫「知らないよ!ジャイアンが知らないのを僕が知ってる訳ないでしょ!」
ジャイアン「兜…兜って鎧だよな…」
ジャイアン「鎧を探すって事か?」
スネ夫「そんなものある訳ないじゃないかぁ!」
ジャイアン「ないなら探せっつーの!」
スネ夫「もう嫌だよ!ママァー!」
ジャイアン「かぁーちゃーん!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 06:24:49.09 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「『池に嵌る。一回休み』…」
のび太「…残念」
出木杉「え?」
のび太「早くゴールしたかったな」
出木杉「う、うん」
出木杉「今ここで休むまでずっとお互いに舐めてたから流石に疲れたね」
のび太「…」
出木杉「まさか男プレイヤーが愛撫ってマスがあるとは…しかも足で…とか…アハハ…」
のび太「…」
出木杉「のび太君」
のび太「…」
出木杉「もしも、もしもだよ?もしも君の事が好きな人がいたらどう思う?」
のび太「嬉しいよ」
出木杉「それが友達だと思ってた人だったら?」
のび太「嬉しいよ」
出木杉「…それが男だったら?」
のび太「…」
出木杉「…」
のび太「…」
出木杉「…」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 06:32:51.25 ID:ZYzIhs4bO
のび太「別に、嫌ではないよ」
出木杉「えっ」
のび太「受け入れるかは別として、こんな僕を好きでいてくれるなんて、凄く嬉しいよ」
出木杉「…」
のび太「例えそれがジャイアンだったとしても嬉しいかも。怖いし嫌だけど…」
出木杉「……のび太君」
のび太「出木杉、もしかして…」
出木杉「のび太君…!」
のび太「やっぱり静香ちゃんが好きだったり?」
出木杉「…」
のび太「う、うぅ…」
出木杉「静香君の事は好きだけれど、今はそういう対象としては見れないよ」
のび太「(後から見るって事もあるかもしれないから気をつけよう)」
出木杉「(のび太君…やっぱり僕は君の事が…)」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 06:44:58.01 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「おそらく、もうすぐゴールになると思う」
のび太「何で分かるんだよ」
出木杉「前戯から愛撫となったら後は本番しかないから」
のび太「今までのは練習?!」
出木杉「そうじゃなくて…ええと…セックスしかないって言うか…」
のび太「セックス?」
出木杉「保健体育の時間にやったと思うんだけれど…」
のび太「えへへ、眠いからつい寝ちゃうんだよね」
出木杉「…」
出木杉「(流石に、そのマスに止まるのはマズいと思う。止まらないようにしないと)」
出木杉「(でも…いや、でも…)」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 06:55:02.16 ID:ZYzIhs4bO
一方その頃、
ジャイアン「『カツ丼を食い過ぎて腹痛になり救急車で搬送される。16マス進む』おいスネ夫!16マスだってよ!」
スネ夫「やったねジャイアン!」
ジャイアン「またふりだしに戻るとかじゃないよな…止めてくれよ…」
一方その頃、
静香「『テストで100点をとる。24マス進む』…24マス…!」
静香「有り得ないマス数が出てきたわ…」
静香「でも、前に進むしかないわね。行きましょう、ドラちゃん」
ドラえもん「ポンポコリンノポンポコピー!」
静香「ドラちゃん…のび太さんなら何とかしてくれるかしら…」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 07:05:31.37 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「次のマスは…」
のび太「あれ?」
出木杉「空白…?」
のび太「周りにドアがあるだけのマス…」
ガタッ
静香「のび太さん!」
ドラえもん「タービーノー!」
ガタタッ
ジャイアン「おお!心の友よ!」
スネ夫「のび太!出木杉!」
のび太「みんな!」
ジャイアン「なんでTシャツ1枚なんだ?」
のび太「あ、いや、これは…アハハ…」
静香「(何だか卑猥…!)」
ピンポーン
サテ ココデ カクジ アイテ ヲ シャッフル シマス
出木杉・のび太「えっ」
静香「え?」
のび太「今更シャッフル…」
ドラえもん「カラナベカラカラ!カラナベカラカラ!」
のび太「ドラえもんは壊れちゃってるし…」
シャッフルシマス
シマスシャッフルシマス
クミアワセ ハ
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 07:13:50.98 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「何で…」
出木杉「何で一人なんだ…」
出木杉「…のび太君……」
出木杉「僕、やっぱり君が…」
出木杉「…先に進もう」
出木杉「出たマス目は8…マスの内容は…」
出木杉「『嫉妬』…?」
一方、
のび太「ドラえもん、道具出してよ!」
ドラえもん「どぉーーーーーーぐ?」
のび太「そう、道具!」
ドラえもん「どぉーーーッグ!」バチンッ
のび太「痛い!叩かないでよ!」
のび太「ドラえもん、どうしちゃったのさ…」
ドラえもん「キミョウキテレツマカフシギ!」
のび太「秘密道具さえ取り出せれば…」
のび太「そうか!取り出せばいいんだ!」
ゴソゴソ
ドラえもん「エッチ!」バチンッ
のび太「痛い!エッチじゃないよ!」
ドラえもん「うー…ウォッチ!」
のび太「ドラえもん〜…」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 07:28:58.92 ID:ZYzIhs4bO
デキスギサン
出木杉「…!」
デキスギサン
イマ ノビタサン ハ ドラエモン ト イッショニ イルワヨ
出木杉「だから…?」
アノフタリ ハ ホントウニナカガイイワヨネ
トモダチナンテ ソンナコトバジャ
アラワセナイワ
ソウオモウ デショ?
出木杉「そうかな」
デキスギサン ニハ ゼッタイニ コワスコトガ
デキナイ ナカ ネ
メ ト メ バチット ギリギリギリギリシテキタ?
出木杉「別段壊す気も無し、二人がどういう仲であれ僕には関係がないよ」
ソウナノ ワンワン!
ザン ワン! ネン
コラ!ムク!
ブツッ ザー
出木杉「犬の鳴き声…?」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 07:35:10.83 ID:ZYzIhs4bO
ノビタ サン
のび太「!」
オゲンキカシラ?
のび太「せめて静香ちゃんとドラえもんを止めさせてあげてよ!」
ヤサシイノネ
ヤッパリアナタハノビタサン ネ
デモ ツマラナイカラ
チョットカイゾウスルワネ
ピカァ
のび太「うおっ まぶしっ」
のび太「あぁ、ドラえもんが光ってる!」
ドラえもん「う、ううん…」ピカァ
のび太「ドラえもんが…どんどん人型に…」
ドラえもん「のび太、くん?」ピカァ
のび太「しかも声も顔も格好いい…!」ギリギリギリ
ドラえもん「歯軋りしなくても…」ピカァ
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 07:47:23.14 ID:ZYzIhs4bO
のび太「何でドラえもんが人型になってるのさ」
ドラえもん「僕にも分からないよ。分からないけど、なんか…」ガバッ
のび太「ちょ、ちょっと!」
チュッチュッ
ドラえもん「のび太君がすっごく可愛く感じる」ぎゅっ
のび太「何でこうなるの!今日みんなおかしいよ!」
ドラえもん「多分…GM、ゲームマスターね。GMがそういう設定にしてるんだと思う」
のび太「ちょ、股をさすらないでよ!ひゃあっ」
ドラえもん「GMさえ止められれば、ゲームは終了するはずだよ」
のび太「あっ、ん…ッん、ん、じゃ、じゃ…ぁ…止めよ…うよ」
ドラえもん「やだ」
のび太「やだって…!」
ドラえもん「今はのび太を気持ち良くさせるプログラムを組まれてるから無理だよ」
のび太「そんなぁ〜…」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 08:01:57.77 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「次は…3か」
出木杉「『狸に襲われている人間に遭遇する。助ける場合は更に5進む。スルーする場合は8マス進む』」
出木杉「狸…?何か嫌な予感がする」
ガチャッ
のび太「んぁッ…ドラえもん…!」
ドラえもん「のび太君…」
出木杉「…」
のび太「んッ出木杉ッ…!」
出木杉「ドラえもん、か」
ドラえもん「出木杉くん」
出木杉「下半身ががら空きだよ」チュプッ
のび太「ひゃわっ!」
出木杉「のび太君の初めては僕が貰う」
ドラえもん「僕が貰うよ」
のび太「ン、フッ…誰にも、あげないよ…」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 08:33:18.53 ID:ZYzIhs4bO
21世紀
ドラミ「うーん…」
セワシ「どうしたんだいドラミちゃん」
ドラミ「さっきからお兄ちゃんに電話してるけど出ないのよ…」
セワシ「デート中なんじゃない?もしくは寝てるとか」
ドラミ「そうかしら…」
セワシ「そんなに気になるならタイムテレビとかで見てみたら?」
ドラミ「やぁよ、プライバシーの侵害になっちゃうわよ」
セワシ「難しいねぇ」モグモグ
ドラミ「こら、もうすぐご飯でしょ!宇宙クッキーなんか食べないの!」
セワシ「はぁい」
ドラミ「でもやっぱり心配ね。ちょっとぐらいなら見ても構わないかしら」
ビュンッ
ドラミ「あら、遊び道具が出しっぱなし!もう、お兄ちゃん…たら……?あれ?これ…」
ドラミ「もしかしてこれ、人生娯楽ゲーム3D版かしら?」
ドラミ「やだ、これ内容が遊びに適していないし、GMが絶対君主になっちゃうって事で生産中止になった道具じゃない!」
ドラミ「もしかしてこの道具で遊んでるんじゃ…いけないわ!早く助けなきゃ!」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 12:41:23.42 ID:ZYzIhs4bO
のび太「ふ…ッ、お尻、もうやめて…」
出木杉「ほぐさないとのび太君が痛いだけだよ?」
のび太「ほぐさなくていいよ!意味が分からないもん!」
出木杉「助けるってのはおそらく僕が挿入するって事で、スルーするってのはドラえもんが挿入するんだと思う」
ドラえもん「流石は出木杉君。物分かりが良いなぁ」
のび太「ちっとも分からないよ!」
出木杉「機械的なモノで処女を失いたいのなら、僕は一人で先に進むよ」
のび太「これを止めるっていう選択肢はないの?」
出木杉「ない」
のび太「…」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 12:48:13.06 ID:ZYzIhs4bO
ドラえもん「せっかく出木杉君が分かりやすく説明してくれたのに…やっぱりキミは実にバカだな」
ピチャピチャチュプチュッ
のび太「ッひ…ゃあ…やだぁッ」
出木杉「ほら、早くどっちに入れてほしいか決めないと」
ドラえもん「のび太君、どっちなのさ」
のび太「うっ…」
ガタガタガタッ
のび太「な、何の音?」
キャー アナタハ ダレナノ!
モウヤメナサイ!
イヤヨ!セッカク イイマンガノネタがデキ タノニ!
モウユルサナイワヨ!アクニンシバリアップリケー!
キャー!
のび太「え、何が起こって…」
ドラえもん「ん?もしかして…」
出木杉「のび太君」チュプッ
のび太「今それどころじゃ…!はァ…ッ」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 12:59:33.48 ID:ZYzIhs4bO
ピカァ
のび太「うおっまぶしっ」
ドラえもん「ドラミ!」
のび太「え?」
ドラミ「お兄ちゃん!」
ドラミ「大丈夫、数秒後に記憶なくしガスで今までの記憶をなくしてあげるわ」
出木杉「そんな!」
ドラミ「じゃあいくわよー!」
出木杉「嫌だあああぁぁぁ…」
サアアアァァァァァ
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 13:00:09.43 ID:ZYzIhs4bO
のび太「う、ううん…」
出木杉「ここは…」
ジャイアン「あれ?俺ら何してたんだ?」
静香「さっきまで…ゲームをしていて…いつの間にか寝ちゃったみたいね」
ドラえもん「うーん…何だか頭がぼうっとするよ」
ジャイアン「あれ?スネ夫は?」
スネ夫「(ジャイアンの身体の下!身体の下!助け…て!)」
ドラミ「みんな、おはよう」
ドラえもん「ドラミ!いつの間に来てたんだ」
ドラミ「ついさっきね。でもみんな寝ていたからちょっと安眠ガスを出しておいたわ」
ドラえもん「だから頭がぼうっとするのかぁ」
ジャイ子「あ、あら、あたし…」
ジャイアン「ジャイ子も来てたのか?」
ジャイ子「ううん…公園で何かを拾ってから記憶がないの…」
ジャイアン「不思議な体験だなぁ」
ドラミ「あはははは…」
出木杉「…?」
静香「もうこんな時間だわ。ご飯を食べて寝ましょう」
ドラえもん「そうだね。春風がくれたグルメかけテーブル!」
ジャイアン「俺カツ丼なー!」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 13:25:45.39 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「…のび太君」
のび太「…」
出木杉「寝たのかな」
のび太「…」
出木杉「のび太君さえ良ければ、ちょっと外へ…」
のび太「…」
出木杉「…」
ガチャッ
のび太「ううん…あれ?出木杉がいない。どうしたんだろ。トイレかな?」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 16:15:04.90 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「微か、だけれど覚えている」
出木杉「僕達はけっして眠っていたんじゃない。ドラえもんが出した道具で遊んでいた。そして…のび太君と…」
出木杉「何が原因なんだろう。道具がたまたま欠陥品である可能性もある。しかし、それだけでは無いような気がする」
出木杉「ジャイ子君の『公園でゲームを拾った』という話がある。もしかして、21世紀の未来人が落とした独裁者を作り上げるゲーム的な何か…」
のび太「眠れないの?」
出木杉「ひゃわぁ!」
のび太「わぁっ!」
出木杉「何だ、のび太君か…」
のび太「急に何だよ…」
出木杉「その、のび太はどうしたの?」
のび太「出木杉がいないからトイレ行くついでに探しにきた」
出木杉「…」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 16:22:51.85 ID:ZYzIhs4bO
出木杉「のび太君、キミはさっきの事を…覚えていたりする?」
のび太「さっきの事?」
出木杉「その、ゲームで遊んでたのにいつの間にか寝ちゃっていた事なんだけど」
のび太「珍しいよね。寝た時の記憶がないって。まぁ僕はいつも覚えてないしはっきりしてないから分かんないけど」
出木杉「と言うよりも、その最中の…ゴニョゴニョ…」
のび太「夢?夢は見てないなぁ。いつもは静香ちゃんと…えへへ…一緒に遊ぶ夢を見るんだけどね」
出木杉「そっか…」
のび太「出木杉は覚えてるの?」
出木杉「(もしあれが夢だったら?それを言うのは後々気まずくなるし、何より確信が持てない事を話すのはあまり良くない。どうするべきか…)」
のび太「…そう言えばさ、出木杉は僕を見てどう感じる?」
出木杉「え?」
のび太「何かこう…何て言ったらいいんだろ…楽しい!って感じる?」
出木杉「…どういう意味?」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 17:21:10.54 ID:ZYzIhs4bO
のび太「いやぁ〜…静香ちゃんと仲良くなれる道具を入れたジュースを出木杉が間違えて飲んじゃったみたいで…」
出木杉「え」
のび太「いやぁ〜…あははははは…」
出木杉「な ん だ っ て ?」
のび太「ご、ごめん…」
出木杉「じゃあつまり、この胸の動悸や耽溺は薬のせいなのか!」
のび太「ち…耽溺?」
出木杉「耽溺」
のび太「って事は…出木杉は僕が好き、なんだよね…」
出木杉「…」