1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/10(土) 08:48:09.36 ID:Q0LCN6wc0
アスカ「ねえ、シンジ」
ミサト「アスカ……シンジ君はもう……」
アスカ「シンジぃ、どこ? ご飯作ってよ。シンジー」
ミサト「う……うぅっ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/10(土) 09:11:51.43 ID:2CWJSzhg0
アスカ「もう、どこ隠れてんのよ。シンジー」ウロウロ
ミサト「アスカ……」
レイ「いただきます」
シンジ「どうぞ。お代わりも作ってあるから」
レイ「ありがとう」
シンジ「こちらこそ。綾波が、引っ越してもいいって言ってくれて助かったよ」
レイ「碇君、あの家で大変そうだったから」
アスカ「シンジぃ……」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/10(土) 09:21:57.60 ID:2CWJSzhg0
ミサト「アスカ。シンジ君はね、もう引越しちゃったのよ」
アスカ「嘘ばっかり」
ミサト「アスカ!」
アスカ「なによ! バカシンジは私の召使なんだから! 私を置いて勝手に一人で出て行ったりしないわよっ」
ミサト「召使って……あのね、そんな風に言うから、シンジ君は……」
アスカ「ほら、さっさと出てきなさいよ、シンジ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/10(土) 09:33:01.96 ID:2CWJSzhg0
ミサト「―――と、言うわけなのよ」
シンジ『……』
ミサト「まるで、飼い主に置いてかれた猫みたいで」
シンジ『猫?』
ミサト「そうよ。飼ったこと無い?」
シンジ『無いですけど』
ミサト「ねえシンジ君……せめて一度、こっちに顔だけでも出してくれないかしら。アスカになにか」
シンジ『……やめておきます。学校や、ネルフでは会うんだし』
ミサト「でも、アスカったら学校にも行かないの。知ってるでしょ?」
シンジ『それはミサトさんが何とかしてください。保護者なんですから』
ミサト「うっ」
シンジ『それじゃ失礼します』
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/10(土) 09:42:18.56 ID:2CWJSzhg0
シンジ(……って言ってたのに、来ちゃった)
ピンポーン
アスカ「はぃ……バカシンジ!?」
シンジ「や、やぁ」
アスカ「なんで呼び鈴鳴らしてんのよっ。どこほっつき歩いてたのよこのバカ!」
シンジ「……」
アスカ「早く入って。ご飯作んなさい」
シンジ「あのさ、アスカ」
アスカ「早く! 私もう、3日も何も食べて無いんだから」
シンジ「えっ」
アスカ「あんたがいなかったせいでしょ」
シンジ「……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 09:50:37.68 ID:2CWJSzhg0
シンジ「じゃあ……何か作るね」
アスカ「そうよ。さっさとしなさいよ」
シンジ「うん」
アスカ「……」
シンジ「あの……なんで服つかんでるの? 歩きづらいんだけど」
アスカ「なんとなく。いいじゃない別に」
シンジ「……」スタスタスタ
アスカ「……」スタスタスタ
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 09:51:01.50 ID:2CWJSzhg0
シンジ「じゃ、作るけど。アスカ、ずっと服つかまれてても困るし、座ってたら? 体力減ってるだろ?」
アスカ「そうね……疲れたしそうする」
シンジ「うん」
ガタッ
アスカ「……」ジーッ
シンジ「……」
アスカ「……」ジーッ
シンジ(や、やりづらい)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 10:12:23.60 ID:2CWJSzhg0
アスカ「ハムハム」
シンジ「なるべく消化に良さそうなもの作ったけど……あまり慌てて食べないほうがいいよ」
アスカ「んー」
シンジ「……」
アスカ「ハムハム」
シンジ「ねえアスカ。僕、引っ越すことに―――ううん、もう引越ししたんだ」
アスカ「……」ピクッ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 10:13:05.56 ID:2CWJSzhg0
シンジ「だからこれからは、ミサトさんの家のことはミサトさんと」
アスカ「嘘」
シンジ「え。う、嘘じゃないって。本当に……」
アスカ「嘘よ! なんであんたがいなくなんのよ! 私はここにいるのにっ!!」
シンジ「ア、アスカ……」
アスカ「出て行かないわよね?」
シンジ「いや、あの」
アスカ「私と一緒にいるわよね? バカシンジ」
シンジ「アスカ……」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/10(土) 10:34:06.96 ID:2CWJSzhg0
アスカ「ほら。ちゃんと嘘だって言いなさいよ」
シンジ「僕は」
アスカ「さあ、今なら許してあげるから、シン……ぁっ」フラッ
ガタッ
シンジ「!? アスカ、大丈夫?」
アスカ「つっ……」
シンジ「やっぱり体力が落ちてるんだよ。少し休んで、落ち着いたほうがいいって」
アスカ「……」
シンジ「布団まで行ける?」
アスカ「……運んで」
シンジ「え」
アスカ「立てないから、運んで」
シンジ「あ、う、うん。分かった」
アスカ「……」ぎゅっ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 10:47:09.66 ID:2CWJSzhg0
シンジ「よしっと」
アスカ「よしって……どこ行こうとしてんのよ」
シンジ「? 部屋の外だけど」
アスカ「ダメよ。あんた、またどっかうろつく気でしょ」
シンジ「うろつくって……」
アスカ「ここいなさい。一緒に寝てもいいから」
シンジ「い、いやそれは」
アスカ「……」ジーッ
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 10:47:48.74 ID:2CWJSzhg0
シンジ「アスカが起きるまで、家から外には出ないようにするから。絶対」
アスカ「ホント?」
シンジ「うん」
アスカ「ホントにホント?」
シンジ「ホントだってば」
アスカ「ホントにホントにホント?」
シンジ「あの……」
アスカ「ホントにホントにホントにホント?」
シンジ「信じてよ。絶対だから」
アスカ「……分かった。絶対よ」
シンジ「おやすみ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 11:01:20.89 ID:2CWJSzhg0
アスカ「スー、スー」
シンジ「うん。だから、夕ご飯までに帰れるかどうか分からないんだ」
レイ『そう』
シンジ「それまでにはまた連絡するから、もし間に合わないようだったらご飯どうにかして食べてて」
レイ『……』
シンジ「迷惑かけてごめん、綾波」
レイ『構わない。今から、私も葛城三佐の家に向かうわ』
シンジ「え?」
レイ『そのほうが話ができるから』
シンジ「わ、分かった。じゃあ待ってるよ。うん、それじゃ」
ピッ
シンジ(……大丈夫かな)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 11:19:44.02 ID:2CWJSzhg0
シンジ(綾波も来るって事は、ご飯4人分は考えといたほうがいいよな)
シンジ(出て行ったんだから食費は後で払うとして……材料あったっけ。でも買物は行けないし)
ピンポーン
シンジ「はい」
レイ「お邪魔します」
シンジ「どうぞ。って、この家の人は寝ちゃってるけど。一応ミサトさんには電話で確認取ってあるから」
レイ「ありがとう」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 11:30:53.72 ID:2CWJSzhg0
アスカ「ンン……んっ」
シンジ「〜、〜」
アスカ(シンジの声……誰と喋ってるの? ミサト?)
シンジ「〜、〜なみは、〜」
アスカ(!!)むくっ
バタン!
シンジ「あ。アスカ、起きたんだ」
レイ「……」
アスカ「なんでこいつがここに居んのよ!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 11:46:44.06 ID:2CWJSzhg0
アスカ「人が寝てる間に勝手に上がりこんで……! 出て行きなさいよっ、早く!」
シンジ「……アスカ。僕さ、今、綾波の」
レイ「いい。私が話す」
シンジ「綾波」
アスカ「……っ」
レイ「セカンド。碇君は葛城三佐の住居から、私の同室に移ることになった―――」
アスカ「!!!」
レイ「―――いえ、もう移ったわ」
アスカ「嘘よっっっ!!!」
シンジ「アスカ、さっきも言ったけど本当なんだって」
アスカ「嘘嘘嘘嘘嘘ばっかり!!!!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 11:48:49.99 ID:2CWJSzhg0
無理っす
むしろ誰か書いて