1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:02:01.04 ID:vzqpuPxn0
ドラえもん「またスネオに自慢されたのかい?」
のび太「そうなんだよ。スネオの奴がね…」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:07:40.51 ID:vzqpuPxn0
〜回想〜
スネオ「じゃーん!見てよこれ!」
しずか「かわいいー宝石ね。どうやって手に入れたの?」
スネオ「僕と契約すればすぐに手に入るさ」
ジャイアン「俺の分もあるんだろうな?」
スネオ「もちろんだよ、みんなも僕と契約して魔法少女になればいいさ」
しずか「素敵!」
ジャイアン「はやく契約させろよ!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:15:29.48 ID:vzqpuPxn0
のび太「あ、あのー僕は?」
スネオ「悪いけど。のび太に素質はないんだ」
のび太「そんなぁー」
スネオ「早速、僕の家で契約しようよ」
ジャイアン「早く行こうぜ!」
しずか「ごめんなさいね、のび太さん」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:25:09.40 ID:vzqpuPxn0
のび太「…というわけなんだよ」
ドラえもん「なんだそんなことか」
のび太「そんなこととはなんだよ、僕も魔法少女になってみたいんだよ」
ドラえもん「魔法少女なんてなるもんじゃないよ」
のび太「なんでだよ、魔法少女になればなんでも願いを叶えてもらえるんだぞ!」
ドラえもん「のび太君、君はわかってるのかい?それがなにを意味するか」」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:29:42.70 ID:vzqpuPxn0
のび太「いいことずくめじゃないか、不都合なことなんてあるもんか」
ドラえもん「君は本当にバカだな。スネオの言うことをまんまと信じるのか?」
のび太「信じるも何も、スネオと契約すれば魔法少女になれるんだってば!」
ドラえもん「そのなれの果てがどんなものか見せてあげるよ」
のび太「なれの果てだって?!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:34:04.95 ID:vzqpuPxn0
ドラえもん「出木杉の事件は知ってるよね?」
のび太「ああ、池で水死体で発見された…」
ドラえもん「実はあれ単なる事故じゃなかったんだよ」
のび太「あれは事故だって警察も言ってたし」
ドラえもん「口で言うより映像で見せた方が早そうだね
タイムテレビー!」
のび太「これでどうするつもりさ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:39:55.29 ID:vzqpuPxn0
ドラえもん「これは一か月前の映像なんだけどね…」
のび太「出木杉がスネオと契約してる!」
ドラえもん「中学受験対策が思うようにいかなくてだいぶ悩んでいたらしいね
出木杉君が池で発見される前日の映像にしてみよう」
のび太「倉庫に入って行くね。」
ドラえもん「問題はこの後さ、ショッキングな映像だから気を付けてくれ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:44:28.57 ID:vzqpuPxn0
のび太「なんだあの大きい影みたいのは?」
ドラえもん「あれが元は人間だった魔女さ。」
のび太「おい!出木杉後ろ!」
ドラえもん「ここで言っても無駄だよ」
魔女に食われる出木杉。
のび太「こんなのってないよ…。」
ドラえもん「これでわかっただろう、魔法少女になることがどんなに恐ろしいことか」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:48:01.05 ID:vzqpuPxn0
のび太「まさか、スネオはみんなにこの事を告げずに…」
ドラえもん「恐らくね。スネオ達は希望が絶望に代わるエネルギーを利用して
宇宙の安定を守っているのさ。」
のび太「こうしちゃいられないな」
ドラえもん「どこへいくんだい?のび太君」
のび太「みんながスネオと契約するのを止めにいってくるよ」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 17:54:47.99 ID:vzqpuPxn0
ドラえもん「君がそんなことしなくていいんだよ。これは運命なんだから」
のび太「友達を見殺しにするなんて僕にはできない!」
ドラえもん「まったく…のび太君はしょうもないね」
スネオの家
スネオ「ジャイアンはどんな願いでソウルジェムを輝かせるんだい?」
ジャイアン「俺様は、一流の歌手になりたいぜ!」
スネオ「OK!この願い聞き届けたよ」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 20:40:15.50 ID:vzqpuPxn0
>>22と>>25の間の文章が抜けてた
スネオ「じゃあ、次はしずかちゃんだ」
しずか「じゃあ、私は…」
のび太「だめだ!しずかちゃん!」
しずか「あら、のび太さん、どうしたのそんなに急いで?」
のび太「スネオと契約したらだめだ!」
>>25につづく
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 18:05:30.37 ID:vzqpuPxn0
しずか「どういうことかしら?」
スネオ「のび太、お前まさか…」
のび太「こんなことは今すぐにやめるんだスネオ!」
スネオ「のび太に僕を止める権利なんてない」
のび太「でも、そんなのって…」
スネオ「ごめんよしずかちゃん、邪魔が入ったね。
しずかちゃんはどんな願いで…」
のび太「ドッカーン!」
のび太が空気砲を発射する。
スネオ「痛っ! 何すんだよのび太!」
のび太「しずかちゃんとは契約させないよ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 18:10:00.14 ID:vzqpuPxn0
しずか「やめて!のび太さん。スネオさんはなにも悪いことはしてないわ」
スネオ「いいんだしずかちゃん。契約するチャンスはまだ残ってるから」
しずか「スネオさん、そのケガは大丈夫なの?」
スネオ「僕なら大丈夫さ。病院にいってくるからみんなは帰っててくれ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 18:14:09.21 ID:vzqpuPxn0
しずか「ひどいわ!スネオさんにあんなことするなんて
のび太さんなんてだーい嫌い!」
ジャイアン「見損なったぜ、のび太」
のび太「…」
のび太「ただいまー」
ドラえもん「どうだった?間にあったかい」
のび太「しずかちゃんの契約はなんとか阻止出来たけど…ジャイアンが」
ドラもん「ふーん。それは残念だったね、しずかちゃんだけでも救えてよかったじゃないか」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 18:17:44.03 ID:vzqpuPxn0
のび太「でも、スネオはまだしずかちゃんのことを諦めてはいないと思うんだ」
ドラえもん「その時はその時で仕方ないだろう。運命に購うことは誰もできないんだから」
のび太「僕は運命をも変えて見せるよ。しずかちゃんを守ってみせる!」
ドラえもん「のび太君…」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 18:24:10.31 ID:vzqpuPxn0
のび太「だから、魔女を倒せる道具をだしてよ!」
ドラえもん「結局それか」
のび太「だって、ワルプルギスの魔女を僕が倒せば
しずかちゃんが犠牲にならなくて済むんだろう?」
ドラえもん「それはそうだけど。」
のび太「僕がしずかちゃんより先にドラえもんの道具をつかってその魔女を倒しちゃえばいいんだよ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 18:32:03.12 ID:vzqpuPxn0
ドラえもん「のび太君、その魔女は僕の道具で倒せるようなもんじゃないんだよ」
のび太「じゃあ、他の魔法少女にも協力してもらってさ。
ドラえもんの道具でもないよりは力になるだろうし」
ドラえもん「じゃあ、ママとジャイアンに頼んでみるか」
玉子「ワルプルギスの夜ですって?」
のび太「それを倒すためにはママの力が必要なんだよ。」
玉子「私でよければ協力はするけど…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:01:46.35 ID:vzqpuPxn0
のび太「あとは、ジャイアンだな」
ジャイアン「なに?ワルプルギスの夜だと!」
のび太「それを倒すためにはジャイアンの力が必要なんだよ」
ジャイアン「そういうことなら協力するぜ」
のび太「よろしく頼むよ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:05:27.40 ID:vzqpuPxn0
ドラえもん「いよいよ、今夜だね」
のび太「ああ、僕らの力で魔女を倒すんだ!」
しずかの自宅
じゃあじゃあ
ゴロゴロドカーン!
しずか「凄い雷と雨ね」
スネオ「やあ、しずかちゃん」
しずか「スネオさん、どうしてここに?」
スネオ「実は、お願いしにきたんだ」
しずか「お願い?」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:09:58.28 ID:vzqpuPxn0
スネオ「契約の件は忘れてないよね?」
しずか「でも、のび太さんがスネオさんとは契約するなって…」
スネオ「のび太の言うことなんて気にすることないさ
僕と契約すればなんでも願いが叶うんだよ?」
しずか「で、でも…」
スネオ「しずかちゃんには絶望を覆すほどの力があるんだ
その力をつかえば絶望を希望に変えられるんだよ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:15:01.81 ID:vzqpuPxn0
のび太「だめだ!しずかちゃん。スネオと契約しちゃ」
しずか「の、のび太さん」
スネオ「のび太…どうしてお前はこんなことをするんだ?」
のび太「しずかちゃんを絶望から守るためさ!」
スネオ「のび太がなにをしようと、ワルプルギスの夜は間違いなくやってくるんだ
それを倒すためにはしずかちゃんの力が必要なんだよ」
ジャイアン「そんなのは俺たちが止めてみせるぜ!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:18:37.77 ID:vzqpuPxn0
スネオ「ジャイアン…君までそんなことを言うのかい?」
玉子「私もいるわよ」
スネオ「おばさんまで…」
のび太「しずかちゃん…ここは僕らにまかせて欲しいだ」
しずか「私の力があれば倒せるって今スネオさんが…」
のび太「僕らは一人の犠牲も出さずにワルプルギスの夜を倒す!
約束するよ」
しずか「のび太さん」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:23:55.67 ID:vzqpuPxn0
のび太「じゃあ、行ってくるよ」
しずか「ええ、みんなが生きて帰ってくるって信じてるわ」
のび太「頼むよドラえもん。」
ドラえもん「通り抜けフープ!」
ジャイアン「この穴が魔女の結界に繋がってるんだな」
玉子「狭いわね」
ギュアアアアアア
ジャイアン「早速、魔女のご登場か」
玉子「大きいわね」
のび太「気を付けて…今回のはただの魔女じゃない」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 19:26:48.08 ID:NvJn60xF0
ワル夜って結界に隠れる必要がないくらい強大な魔女じゃなかったっけ
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:31:15.64 ID:vzqpuPxn0
>>41
話の便宜上
細かい設定はあえて無視しています
結界と表記したのは魔女の近くに行くという意味です。
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:32:36.27 ID:vzqpuPxn0
魔女「おーい、ママー。夕飯はまだかい?」
玉子「こ、この声はパパなの?」
魔女「おーいママ、どこにいるんだい?」
玉子「ま、まさか、パパが魔女に…」ワナワナ
のび太「ママ!気を確かに持つんだ!」
ジャイアン「しっかりしろよ!おばさん!」
玉子「パパ!パパ!」
魔女の方に駆け寄って行く玉子。
のび太「駄目だ!ママ、そっちに行っちゃ」
玉子「パパ! そっちへ行きます」
ジャイアン「おばさんが完全に魔女に洗脳されている」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:40:23.28 ID:vzqpuPxn0
グアアアアア!
玉子が魔女に捕まる。
のび太「ママー、今助けに行くから!」
ドラえもん「駄目だ!のび太君。君まで魔女にやられてしまう」
のび太「このままじゃ、ママが死んじゃう…」
ドラえもん「ママの心の弱さに魔女がつけいいったんだろう
遅かれ早かれママは魔女になる運命だったのさ」
魔女に吸収されていく、玉子。
のび太「そんなのあんまりだよ、こんなのってないよ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:42:34.85 ID:vzqpuPxn0
ジャイアン「のび太!気を確かに持て!お前まで魔女にやられっちまうぞ!」グハっ!
ジャイアンが魔女のパンチによってやられる。
のび太「ジャイアン!」
ジャイアン「の、のび太…お前がしずかちゃんを守るんだ…」
のび太「ジャイアーン!!」
魔女「ギュアアアアアアー!」
魔女に食われていくジャイアン。
のび太「あんまりだ…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 19:57:30.35 ID:vzqpuPxn0
スネオ「どうやら、失敗したみたいだね」
しずか「ス、スネオさん!何度来ても無駄よ私はあなたとは契約しない」
スネオ「ジャイアンとおばさんは死んだよ」
しずか「そんなの嘘よ!」
スネオ「のび太がやられるのも時間の問題だろうね」
しずか「私はのび太さんたちを信じてるわ」
スネオ「見てごらん空を」
しずか「あれが、ワルプルギスの夜!」
スネオ「魔女がここまで来てるってことは。のび太たちが魔女の侵攻を
食い止められなかったんだ」
しずか「そ、そんな…」
スネオ「だからしずかちゃん。僕と契約して欲しいんだ」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 20:05:37.62 ID:vzqpuPxn0
しずか「私なんかが契約したって…」
スネオ「しずかちゃん。君には、どんな願いでも叶えられる強大な力がある」
しずか「どんな願いでも…?」
スネオ「ああ、君が願えばワルプルギスの夜を倒すことも可能なんだよ」
しずか「…」
スネオ「だから僕と契約するんだ!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 20:19:10.52 ID:vzqpuPxn0
しずか「私、スネオさんと契約するわ!」
スネオ「君はその魂を対価にして何を願うんだい?」
しずか「全ての魔女を消し去って!未来と過去の魔女も全て」
スネオ「その願い確かに受け取ったよ」
のび太「空気砲で応戦してるけど、きりがないな。そろそろ限界か?」
しずか「のび太さん…」
のび太「し、しずかちゃん!どうして君がここに?」
しずか「私決めたのこの世界を守るって…」
のび太「まさか、スネオと契約を?」
しずか「もう大丈夫よ、私が願ったから。この魔女もそして未来にも過去にも魔女はいなくなるわ」
のび太「そ、そんなことって…」
しずか「ごめんなさいねのび太さん、私約束守れなかったわ」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 20:23:33.50 ID:vzqpuPxn0
しずか「じゃあ、行ってくるわね」
のび太「だめだ行っちゃ!」
魔女に吸収されていくしずか。
のび太「しずかちゃーん!」
しずかの活躍で魔女は消え去る。
のび太「うぅっ、どうしてしずかちゃんが…」メソメソ
ドラえもん「これで終わったんだね…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 20:29:13.27 ID:vzqpuPxn0
数日後…
しずかにより再構築された世界。
ジャイアン「おい!のび太!なにもたもたしてるんだ
魔獣が逃げちゃうだろう!」
玉子「日頃から運動してないからこういうことになるんです」
のび太「待ってよ!二人とも!」
みんなは覚えてないみたいだけど、僕は忘れないよ
かつて、源しずかという人物がこの街にいたことを。
でも、僕達の戦いはまだ終わっていない…
しずかちゃんの分も頑張らなくちゃ!
「おわり」