キョン「ハルヒの声が出なくなった?」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:佐々木「キョン、哲学しよう」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 17:58:54.22 ID:vnOWLFr70

キョン「そりゃまた、どうして」

長門「わからない。原因解析中」

キョン「当のハルヒは?」

長門「保健室。今は眠っている」

キョン「そっか……じゃあちょっと様子みてくるわ」

長門「あまり、刺激しないように」

キョン「わかってる」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:02:57.05 ID:vnOWLFr70

キョン「失礼しまーす……って、あれ?保険医は?」

古泉「職員会議らしいですよ。今保健室に居る患者は涼宮さんだけでしたので、行ってもらいました」

キョン「そうか。それにしてもいったいぜんたいどうしたってんだ?」

古泉「それがわかっていれば苦労しません」

朝比奈「突然、ほんとに突然声が出なくなっちゃったみたいで……」
朝比奈「混乱していた涼宮さんを長門さんが眠らせて、ここに運んだんです」

キョン「……ぱっと見は、普段と変わらんな」

朝比奈「どうしましょう……長門さんにも原因がわからないなんて……」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:07:09.07 ID:vnOWLFr70

古泉「それと、もうひとつ重大なことが」

キョン「なんだよ」

古泉「閉鎖空間が発生していません」

キョン「……それがどうかしたか?」

古泉「わかりませんか? 声が出なくなる、なんていうこと、相当のストレスですよ」
古泉「それなのに閉鎖空間が発生していない……ということは」

朝比奈「ま、まさか! そんなことあるわけ、」

キョン「……能力の消失、か? でもハルヒはすぐに長門に眠らされたんだろ?」
キョン「まだ自分の状況をきっちり把握できてないからじゃないのか」

古泉「もちろん、それも考えられますが」
古泉「そもそも長門さんが涼宮さんをあっさり眠らせることができた、というのがおかしいとは思いませんか?」

キョン「……とにかく、今はハルヒが起きるのを待つさ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:11:48.37 ID:vnOWLFr70

古泉「その前に、あなたに聞きたいことが」

キョン「心当たりならねえよ」

古泉「……おやおや。これは失敬」
古泉「僕はてっきりあなたが原因かと」

キョン「人聞きの悪いことを言うな」

朝比奈「……ただの風邪、とかじゃあ……」

古泉「ないでしょうね」

朝比奈「そんなの! まだわからないじゃないですか!」
朝比奈「病院に連れて行ったら案外ただの風邪かもしれないじゃないですかぁ!」

キョン「あ、朝比奈さん声が大きい……」

ハルヒ「」パチッ

キョン「あ」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:14:39.24 ID:vnOWLFr70

ハルヒ「……?」

キョン「起きたかハルヒ。大丈夫か? 具合はどうだ」

ハルヒ「! ……! !!」

キョン「……ほんとに声、出ないんだな」

ハルヒ「…………」

朝比奈「涼宮さん! 病院行きましょう病院!」
朝比奈「お薬もらって、ゆっくり休めばきっとすぐ治りますよ!!」

古泉「……そうですね。ひとまずは病院の手配を」

ハルヒ「……!」バシッ

キョン「痛っ! なんだよ」

ハルヒ「! ……! !!」ワサワサ

キョン「あ? 病院行きたくないって?」

ハルヒ「!」コクコク

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:19:32.01 ID:vnOWLFr70

キョン「なんでだよ。風邪とかが原因ならさっさと治した方が」

ハルヒ「……」フルフル

キョン「風邪じゃない?」

ハルヒ「!」コクコク

キョン「じゃあなんだよ」

ハルヒ「……」

キョン「……病院、」

ハルヒ「!!」バシッ

キョン「痛えよ!! ……ったく、わかったわかった」

朝比奈「なにがわかったんですかぁ」

キョン「とにかく、病院は嫌なんだそうで」

朝比奈「でも、」

古泉「涼宮さんが嫌というなら無理強いするわけにもいきません」
古泉「ひとまず様子をみましょう」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:24:28.65 ID:vnOWLFr70

長門「具合はどう?」

キョン「お、長門も来たか」
キョン「ハルヒなら今起きたとこだけど」

ハルヒ「……」

長門「必要だと思って持ってきた。ノートとペン。よければ使って」

ハルヒ「!」ガシッ
ハルヒ「!!」ブンブン

長門「手が痛い」

キョン「こいつなりの礼だろ。たぶん」

朝比奈「絶対病院行った方がいいですよぉ……」ヒソヒソ

古泉「嫌だと言っているのを無理につれていくわけにもいかないでしょう」ヒソヒソ

朝比奈「今なら能力も無いんでしょう? ちょっとくらい無理強いしたって大丈夫ですよ」ヒソヒソ

古泉「確かにそれはそうですけど。後で能力が戻った時にリバウンドされても困りますし」ヒソヒソ

ハルヒ「……」カキカキ
ハルヒ『具合は大丈夫だから帰りたい。荷物持ってきて』

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:27:01.93 ID:vnOWLFr70

キョン「大丈夫なら自分で持ってこいよ」

ハルヒ「!」ガッ

キョン「おっと!」スカッ
キョン「はん、そう何度も何度も同じ手をくうか」

ハルヒ「〜〜〜〜!!」プルプル

古泉「荷物は僕が持って来ますから」
古泉「あなたは涼宮さんを昇降口までエスコートしてあげてください」

キョン「いや具合が平気ってんならそんなわざわざ」

古泉「お願いしますね」

キョン「……わーったよ。ほらハルヒ、行くぞ」

ハルヒ「……」カキカキ
ハルヒ『バカキョン』

キョン「うるせえ。あ、いやうるさくない。でもうるせえ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:31:45.27 ID:vnOWLFr70

キョン「そういやお前、親御さんに事情説明しないと」
キョン「一人で出来るか?」

ハルヒ「!」プイッ

キョン「馬鹿にしたわけじゃねえよ」

ハルヒ「……」カキカキ
ハルヒ『いま、族行中。あたし一人』

キョン「ぞくこうちゅう……?」

ハルヒ「!」ボカッ

キョン「わかってるわかってる。旅行な。歩きながらだから字が書きにくいんだもんな」

ハルヒ「! !!」ボカボカ

キョン「痛いって痛いって」

朝比奈「……なんかキョンくん、楽しそうじゃないですか?」ヒソヒソ

長門「私にそういうことはわからない」

キョン「? どうした長門」

長門「朝比奈みくるg「わーなんでもないです! なんでもないですよ!!」

キョン「……そうですか」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:35:21.33 ID:vnOWLFr70

古泉「荷物、とってきましたよ」

ハルヒ「……」ペコリ

キョン「ハルヒが頭を下げた……だと……?」

ハルヒ「!!!!」ボカボカ

キョン「そろそろ痣になるからやめてくれやしませんかね」

古泉「……思ったよりも、涼宮さん安定してますね」ヒソヒソ

朝比奈「なーんかキョンくんに普段より構ってもらえて嬉しそうですよ、心なしか」ヒソヒソ

長門「それは嫉妬?」

キョン「嫉妬? なにg「なんでもないですー!! なんでもないんですー!!」

ハルヒ「……?」

古泉「朝比奈さん、軽はずみな言動は慎んで下さい」ヒソヒソ

朝比奈「うー……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:38:59.10 ID:vnOWLFr70

キョン「それにしても、旅行中か」
キョン「……お前一人っ子だよな?」

ハルヒ「……」

キョン「……家に一人で、声が出ない状態はいささか……その……」

古泉「危ないですね」

朝比奈「もし何かあった時助けを呼べなかったりしたら大変ですねえ」

長門「私は知っている。今、彼の家の両親も旅行中なことを」

キョン「……ああ、うん。それもそうだが」

長門「つまり、涼宮ハルヒが彼の家に泊まりこめばいい」

ハルヒ「!!」カァァ

キョン「そう言われるとは思ったが少し待て」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:45:49.13 ID:vnOWLFr70

古泉「彼女は今、まったくの一般人ですよ?」ヒソヒソ
古泉「くわえて声が出ないときている」ヒソヒソ
古泉「そんな状態の彼女を放っておくんですか?」ヒソヒソ

キョン「放っておくわけないだろ」ヒソヒソ
キョン「ただ、その、色々と準備がだな」ヒソヒソ

朝比奈「なんでこう都合よくキョンくんのおうちも涼宮さんのおうちも家族が旅行中なんでしょう」ヒソヒソ

長門「涼宮ハルヒに、変化が起こる前。彼女が願った」ヒソヒソ
長門「本来は、ただお互い両親がいない状態というのを作り出すはずだったのだけれど」ヒソヒソ
長門「それが叶った時に、この事態が起こった」ヒソヒソ

朝比奈「だから、そういうのをご都合主義って言うんじゃあ」ヒソヒソ

ハルヒ「〜〜〜〜!!」ダンダン

キョン「あー悪い悪い。ちょっとな。ちょっと相談ごとをしてただけだから。そう機嫌を損ねるな」
キョン「別にお前を除け者にしようなんて思ってねえよ」

ハルヒ「……」カキカキ
ハルヒ『バカキョン』

キョン「だからうる……さくねえけどうるさい」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:52:57.46 ID:vnOWLFr70

ハルヒは声が出なくなっても可愛いからハルヒ三期お願いしますっていうのを書きたかったんだが飽きた

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 19:09:48.24 ID:vnOWLFr70

佐々木「――そうかい……涼宮さんの声が出なくなってしまったと」

キョン「ああ。まあ、声が出なくても言いたいことはだいたいわかるから、別段不自由はしないんだが」
キョン「ただ朝起こしてくる時にひたすらビンタは勘弁してくれねえかな」

佐々木「やだそれこわい」

キョン「怖いだろ?」

佐々木「そういうことじゃなくて」

キョン「ん?」

佐々木「朝起こす時に? ビンタ??」

キョン「ああ。声が出ないからって武力に訴えるこたないのにな」

佐々木「なにそれこわい」

キョン「怖いだろ」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 19:14:28.52 ID:vnOWLFr70

佐々木「だからそうじゃなくて」

キョン「おう?」

佐々木「朝起こす時に……って?」

キョン「あいつ今俺の家に泊まり込んでるから」

佐々木「」

キョン「タイミングが悪いことに今、ハルヒのご両親が旅行中でな」
キョン「ほら、年頃の女子が声出ない状態で家で一人ってのも物騒だろ?」

佐々木「なにそれこわい」

キョン「物騒だからなあ」

佐々木「そうじゃないって!!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 19:15:32.48 ID:vnOWLFr70

動いて喋る佐々木が見たいのでハルヒ三期お願いします本当にお願いします
ということで飽きた



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