1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 00:28:52.62 ID:QIUhHX0j0
アスカ「帰りが遅いわよバカ」
アスカ「シンジ、ご飯まだぁ?」
アスカ「おなか減ったわ」
アスカ「シンジこれ洗っといて」
アスカ「冷蔵庫のプリン食べたけどいいわよね?」
アスカ「肩叩いて」
アスカ「ねーシンジ」
アスカ「ちょっと聞いてんのバカシンジ」
シンジ「……」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 00:43:26.44 ID:QIUhHX0j0
アスカ「暇ね」
アスカ「退屈〜」
アスカ「シンジあんた何か考えなさいよ」
アスカ「そうよシンジ」
シンジ「…………じゃあまた暇つぶしにキスでもする?」
アスカ「……」
アスカ「……」
シンジ「怒らないでよ、冗談だって。ええと、その、ゲームしてたら?」
アスカ「ま、まぁいいわよ? キスくらい。キスくらいなら。一回しちゃってるんだし」
アスカ「そ、、そうよね。じゃあ私がキスしてみるから他の私達はゲームしてなさい」
アスカ「なんであんたがすんのよ」
アスカ「全部私なんだから誰でもいいじゃない。だからしょーがないから私が」
アスカ「ほらバカシンジ、こっち向きなさい」
アスカ「シンジぃ」
シンジ「……」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 00:53:01.07 ID:QIUhHX0j0
アスカ「ごちそーさま」
アスカ「まぁまぁね」
アスカ「まぁまぁだったわ」
シンジ「……どういたしまして」
アスカ「でもいつもの夕食よりちょっと手抜きじゃない?」
アスカ「そうよ、どういう事よシンジ」
シンジ「今日はまた急に増えてたから、おかずが間に合わなかったんだよ」
アスカ「ふーん」
アスカ「ダメね、男なら自分の仕事に言い訳は無用!」
アスカ「そうそう」
アスカ「まぁまぁだったわ」
シンジ「はあ。次は事前に言ってよ、『今日は増えるかも』って」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 01:03:21.50 ID:QIUhHX0j0
シンジ「そもそもなんで増えるの? どういうきっかけ?」
アスカ「知らないわよそんなの」
アスカ「なんとなくよ」
アスカ「哲学的な問いかけね」
シンジ「哲学は関係ない、と思うけど……」
アスカ「なによーいいじゃない。こぉんな美少女が目の前に何人もいるんだから」
アスカ「そうよバカシンジ」
アスカ「むしろ飛び上がって喜ぶべきよね」
シンジ「増えても全部アスカじゃないか」
アスカ「だから何よ、贅沢ね」
シンジ「それに、こんなに女の子がいるのに結局僕ばっかり家事してるし……」
アスカ「増えても全部私だからよ」
アスカ「そうそう」
シンジ「うう、もう何でもいいや」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 01:17:31.30 ID:QIUhHX0j0
アスカ「あ、ドラマ見なきゃ」
アスカ「シンジも来なさい」
シンジ「僕も?」
アスカ「あんたいっつもオジン臭い番組しか見ないでしょ」
アスカ「もっと若者向けの文化にも親しまなきゃダメよ」
アスカ「そうそう」
シンジ「……分かったよ」
ペンペン「クエェ」
シンジ「あ、ペンペンも一緒に見る?」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 01:24:13.34 ID:QIUhHX0j0
ドラマ視聴中〜
シンジ「……」
ペンペン「クェ」
アスカ「……」
アスカ「……」
シンジ「? どうしたの」
アスカ「別にー。ペンペンって、しょっちゅうあんたの膝の上に乗ってるなぁと思って」
アスカ「座り心地がいいのかも」
アスカ「ふん、バカシンジのくせに」
シンジ「な、なんだよ」
アスカ「……試しに座ってみよっかなー」
アスカ「そ、、そうね、なにごとも試しに」
シンジ「ええぇ」
アスカ「じゃ、私が座ってみる。ほらペンペン、どきなさい」
ペンペン「……クゥ」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 01:37:57.73 ID:QIUhHX0j0
シンジ「座るって、なんで……? アスカ、人数増えてますます押しが強くなってない?」
アスカ「いいじゃないそんなの。んしょ」
ふにょん
シンジ「!」ビクッ
アスカ「……」ドキドキ
シンジ(や、柔らかい……女の子の匂いがする)
アスカ「むぅ。なに黙ってんのよ私のくせに」
アスカ「そうよー、何か言いなさいよ」
アスカ「す、座り心地は、ま、まぁまぁね。しょせんバカシンジだけど」
ふにふに
アスカ「でもペンペンの気持ちを知るために、しばらくこうしてあげててもいいかなーなんて」
アスカ「ていっ!」ドンッ
アスカ「痛っ!? なにすんのよ私!」
アスカ「一人で座ってちゃ分からないでしょ。次は私ー」
アスカ「その次が私ね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 01:44:46.66 ID:QIUhHX0j0
アスカ「ちょっとシンジ、なにモゾモゾしてんのよ」
シンジ「だって……あの、ドラマは……」
アスカ「あんた、どうせ大して興味ないんでしょ?」
アスカ「なら無理に見なくたっていいじゃない」
シンジ「アスカ、それさっきと言ってること違」
ふにょん
シンジ「っ」
アスカ「ふ、ふーん、そっか……バカシンジの膝はこんな感じかぁ」
アスカ「後がつかえてるんだから早く降りなさいよ」
アスカ「そうそう」
アスカ「で、私の番ね。んしょっと」
ふにん
シンジ「うぅぅ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 01:54:21.14 ID:QIUhHX0j0
シンジ(降りたり座ったり繰り返すから、か、感触が……!ってマズイ、変なこと考えちゃダメだ)
アスカ「むっ」
アスカ「むむっ」
アスカ「どうしたの?」
アスカ「シンジがすけべな事を考えてる気配がするわ」
シンジ「!!!」
アスカ「私もそんな気がする」
アスカ「同じく」
アスカ「あ、今ビクッとした。図星っぽいわね」
シンジ「い……いや、だってあの」
アスカ「スケベ」
アスカ「えっちね」
アスカ「バカシンジ」
シンジ「く……ああ、もう! 降りてよ、僕は洗濯とかしてくるから!」
ドタドタドタ
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 01:55:18.83 ID:QIUhHX0j0
アスカ「……」
アスカ「……」
アスカ「からかいすぎたかな」
アスカ「なによぉ。怒ることないじゃない」
アスカ「そうよ、バカシンジのバカ」
ペンペン「クエエ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 02:11:27.58 ID:QIUhHX0j0
シンジ(はぁ、なんだか疲れたな)
アスカ「シンジ」
シンジ「……なんだよ」
アスカ「ヤな態度。あれくらいでふて腐れてたら、人生つまんないわよ?」
シンジ「……テレビは?」
アスカ「他の皆は観てるけど」
シンジ「どいてよ。僕、まだすることあるから、アスカもテレビ観てたら?」
アスカ「なーによ、慰めてやりに来たのに」
シンジ「……」
アスカ「さっきは結局キスしなかったし、今してあげてもいいわよ」
シンジ「やめてよもう、そういうの」
アスカ「ふんっ」
ガタッ
シンジ「うわ、ちょっ!?」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 02:37:48.80 ID:QIUhHX0j0
シンジ「アス、んむぐっ」
アスカ「ん、ちゅ……ンン、ん……♥ はぁぁ」
シンジ「は、ぁ……っ」ドキドキ
アスカ「んフフ、拗ねてみせたって、もう真っ赤になってるじゃない」
シンジ「ア、アスカだって……」
アスカ「ねえ。せっかくだし、もっと慰めて欲しくない……?」
シンジ「い、いや、でもさ」
アスカ「……まだ怒ってんの?」
シンジ「そうじゃなくて。アスカって、皆同じこと考えるわけだから―――」
アスカ「シンジー」
アスカ「シンジ。さっきのだけど……」
アスカ「ちょっと、なにやってんのよ」
シンジ「ほら」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 02:48:46.09 ID:QIUhHX0j0
アスカ「ちっ」
アスカ「なにが『ちっ』よ!」
アスカ「二人だけでこっそり、いやらしいったら」
アスカ「なによ、どうせあんた達も同じことしに来たくせに」
アスカ「むぅ〜」
シンジ「ちょっと待って、アスカ同士でケンカしないでよ」
アスカ「うっさい! 当然あんたもよ、バカシンジ!」
アスカ「そうよっ、少し顔貸しなさい……んっ」
シンジ「っっ!?」
アスカ「ちゅぅ、んむ……ぷはぁ。いい、あんたには、一人とキスしたら全員とする義務があるのよ?」
シンジ「なんでっ」
アスカ「なんでもも!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 02:55:45.85 ID:QIUhHX0j0
アスカ「どんな経験でも分かち合うってのが、増えた私達のあり方なんだからしょーがないでしょ」
アスカ「え、そうだっけ」
シンジ「『そうだっけ』とか言ってるけど……」
アスカ「とにかく、私なんてまだ膝にも乗ってみてないんだから」
アスカ「ひと通りやり直しね」
アスカ「さ、リビングに戻るわよー」
アスカ「観念しなさい、バカシンジ」
シンジ「あああああ」ズルズル
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 03:02:29.11 ID:QIUhHX0j0
ミサト「ただいまぁ」
アスカ「おかえりミサト」
ミサト「あれ、シンちゃんは?」
アスカ「そこで力尽きてるわよ」
シンジ「……」グッタリ
ミサト「ホントね。でもなんかニヤついてるように見えない?」
アスカ「シラナーイ。なにかお得なことでもあったんじゃなの」
ミサト「お得……??」
シンジ「……フヘヘ」
ミサト「うーん。ねえ、何があったのよ。知ってんでしょ」
アスカ「なんでもいいじゃない。あえて言えば、今日も増えて、また戻っただけ」
ミサト「????」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 03:10:36.23 ID:QIUhHX0j0
学校〜
トウジ「センセ、今日は上機嫌やな」
ケンスケ「なにか良い事でもあったか?」
シンジ「えっ。べべ別に何もないけど」
ケンスケ「ふーん」
シンジ「……あのさ。ところで、人って―――」
トウジ「?」
シンジ(増殖したりするのかな、って。聞いたらバカだと思われるかな)
ケンスケ「人がなんだよ」
シンジ「人ってなぜ争うんだろう」
トウジ「はぁ?」
シンジ「ゴメン。忘れて」
シンジ(綾波だったら笑わずに聞いてくれるかな……?)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 03:16:34.91 ID:QIUhHX0j0
シンジ「あ。ねえ、綾波、ちょっといい?」
レイ「なに?」
シンジ「聞いてみたいことがあるんだけど。人間が増えたりするのって、ありえると思う?」
レイ「人類は増えるわ」
シンジ「いやあの、子供が生まれて……とかじゃなくて。なんていうか、同じ人間が何人もに」
レイ「!!」ビクッ
シンジ「―――綾波?」
レイ「碇君……どうして、それを」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 03:31:18.81 ID:QIUhHX0j0
レイ「地下に降りた……いえ、誰かに教えられた……?」
シンジ「?」
レイ「確かに増やす事はできる―――私の肉体の代わりは沢山あるわ。でも」
シンジ「あっ、あああ綾波も!??」
レイ「『も』?」
シンジ「だって、肉体が沢山って。綾波って、増えるのっ??」
レイ「……ええ。正確には、既に増殖されて保管されているわ」
シンジ「そんな」
レイ「碇君。どうして知ったのかは分からないけれど、あまりその事に踏み込んでは駄目」
シンジ「え」
レイ「危険だから。お願い」
シンジ「わ、分かった」
レイ「……それじゃ」スタスタ
シンジ(綾波はウソ言わないよな。人間って、やっぱり増えるんだ……)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 04:07:53.71 ID:QIUhHX0j0
下校中〜
シンジ(でも、普通はやっぱり増えないよなぁ、多分。綾波も秘密っぽく言ってたし)
アスカ「それでね、ヒカリが」
シンジ(アスカと綾波……エヴァのパイロット? じゃあ僕もいつか?)
アスカ「だけど私はバターチキンのほうが」
シンジ(あ、そしたら家事分担できて楽になるかも)
アスカ「カバーにまで飛び跳ねちゃって」
シンジ(それに沢山いたら、一人くらい父さんとも仲良くなれたりして)
アスカ「とりゃっ」
シンジ「イテッ。なんだよいきなり」
アスカ「あんた、話全然聞いてなかったでしょ」
シンジ「え、ゴメン」
アスカ「ニヤニヤしちゃって、何考えてたのよ」
シンジ「なにって。今日、綾波と話して―――」
アスカ「!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/30(土) 04:21:02.75 ID:QIUhHX0j0
シンジ(って、危険だから踏み込むなって言われたんだっけ)
アスカ「……ファーストと話して、それがどうしたのよ」
シンジ「いや……その、内容は口止めされてるから」
アスカ「なにそれ! 言いなさいよっ」
シンジ「別にいいだろ。聞いてなかったのは悪かったけど、ちょっと妄想してただけだよ」
アスカ「!!!」
シンジ「……?」
アスカ「ファーストと……口止めされて……妄想……?」プルプル
シンジ「ア、アスカ?」
アスカ「それで私を無視してニヤついてたってえの、あんたはっ!!」
シンジ「えええっ」
アスカ「昨日あんだけサービスしてやったっていうのに、このスケベ変態浮気者、性欲魔人ッッ!」
シンジ「うぁ、待ってアス」
ごしゃっ