1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/20(水) 23:26:04.89 ID:RdWif/jy0
ハルヒ「私? そうねぇ、やっぱり中々難しいわ」
古泉「僕もです。毎日少しずつ距離が縮まっているとは思うのですが」
ハルヒ「古泉君のアドバイス通りやっているんだけど、どうも皆一歩引き始めちゃうのよ」
古泉「一歩で済むのですか。僕何て露骨に距離を取られますよ」
ハルヒ「あらそうなの?」
古泉「はい。知り合いは1.5m、友達は1.0m、心の友は0.7m、親友は0.5mと規格通りにやっているんですが、どうも上手く行きません」
ハルヒ「ムムム、難しいわね。友達を作るって」
古泉「僕のバイブル、『これで一発! 友達作りの完全マニュアル!』に依ると高校生は性に関心があるとのことです。涼宮さんはその話題を提供いたしましたか?」
ハルヒ「いいえ。そもそも会話の途中で自分から話題を振ることすらできてないわ!」
古泉「んっふ、悩みは同じ、というわけですね」
ハルヒ「折角生理のネタとかナプキンとかタンポンの比較とか、下調べはばっちりしてたのに」
古泉「おや、女生徒はその様な内容を中心になさるのですか?」
ハルヒ「そうみたいよ。そういう話になればガンガン話に割り込めるのに! あぁもぅ!」
古泉「羨ましい限りです。僕の場合そういう話をすればするほど突き放されてしまいます」
ハルヒ「そうなの? ちなみにどんなことを話しているの?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/20(水) 23:30:34.88 ID:RdWif/jy0
古泉「えぇ、主にどのようなシュチュエーションが興奮するかどうか、ですね」
ハルヒ「ふむふむ」
古泉「どのような場所で、どのような人と、どのような内容で己の欲望を開放するか。9組の男性達はよく話し合っておられてまして」
ハルヒ「男子はいいわねぇー、そんな話題だったら直ぐに飛びつけるのに」
古泉「僕もそう思って、皆さんの想像をし易くするために細かい描写を心がけているのですが」
ハルヒ「ですが?」
古泉「毎回、声が大きい顔が近い気持ち悪いと押し返されてしまうのです」
ハルヒ「ムムム、おかしな話ねぇ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/20(水) 23:35:50.53 ID:RdWif/jy0
古泉「やはりそう考えて下さいますか。客観的に見て一般的な男子生徒たる彼らのその行動、なかなかに難解で友達作りも難航しています」
ハルヒ「何だか不思議な匂いもするわね! ちなみにどんなことを古泉君は話したの?」
古泉「そうですね、僕は同級生と放課後に、手を縛られ拘束されながら見下されるように責められたいと言いましたね」
ハルヒ「要するにそれはM属性があるってことかしら?」
古泉「端的に言えばその通りです。言った後どうもクラスの女性がざわめいていましたが、一体なんだったのでしょうか」
ハルヒ「でも素晴らしいわ! 古泉君は謎の転校生だけじゃなくてそんな属性も兼ね揃えていたのね! 流石SOS団副団長よ!」
古泉「んっふ、お褒めに預かり光栄です、涼宮さん」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/20(水) 23:43:07.00 ID:RdWif/jy0
キョン「またあいつらどうでも良い事で盛り上がってるな」
みくる「あはは、でも涼宮さんも古泉君も楽しそうで何よりです。あ、お茶のお代わりいかがです?」
キョン「ありがとうございます、頂きます」
みくる「でもあぁやってお二人の仲がいいと、私達が退屈しちゃいますね」
キョン「朝比奈さんには好都合じゃないですか? ハルヒの気まぐれに付き合わされることも無いですし」
みくる「あはは、それはそうなんですけど…ちょっと寂しいかなって思います」
キョン「そうですか…所でどうです、オセロ何て一つ」
みくる「じゃあお願いしちゃおうかな、折角だし」
ハルヒ「そもそも私何て、ちょっと話しかけると皆目が泳ぎ始めるのよ! あれは何かしら、もしかして幽霊でも見つけたのかしら!」
古泉「その可能性は否定できませんね」
ハルヒ「しかも! その後皆してトイレに出かけちゃうの! これは不思議よ、ミステリーだわ!」
古泉「確かに、それはあり得る事かと」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/20(水) 23:51:00.27 ID:RdWif/jy0
ハルヒ「それでね、気になるから私も一緒にトイレに行くのよ! その時から何だか様子がおかしいの!」
古泉「と、言いますと?」
ハルヒ「私の前で3人固まって、小さな声で話をしてるの。きっとアレは秘密を暴かれたくない行動ね!」
古泉「成程」
ハルヒ「あれはどう考えても不自然よ! 私が近づくと黙りこくっちゃうし!」
古泉「ふーむ、その3人は涼宮さんが不思議を探していることを知った上で、不思議を隠しているのでしょうか?」
ハルヒ「当然よ。入学して一人々々宇宙人じゃないか未来人、超能力者、異世界人じゃないか確かめたもの!」
キョン「聞いてて心が痛んできますね」
みくる「はいー。そんなこといきなり聞かれたら関わらないようになるって分からないんですかねー」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/21(木) 00:01:14.65 ID:TBgebE890
古泉「んっふ、しかし愚痴ばかり言っても始まりません。今日のところはこの辺りにして、明日また頑張ってみるのは如何でしょう」
ハルヒ「そうね、いつまでも過ぎたことを考えるのは生に合わないわ!」
長門「」パタン
ハルヒ「ん? もうそんな時間? じゃあ今日の団活はこれで終了! キョン! あんた鍵閉めよろしくね!」
キョン「はいよ」
ハルヒ「それじゃ私はこれで! 帰って明日の友達作りのプランを練らなくちゃいけないからね!」
キョン「ん、さーて、俺も帰ろうかね。朝比奈さん、オセロありがとうございました」
みくる「いえいえ。私も楽しかったです」
キョン「じゃあ着替えが終わるまで外で待ってますね。ほら古泉、お前も行くぞ」
古泉「ところで申し訳ございませんが、少し相談に乗っていただけますか?」
キョン「顔が近い笑顔がキモイ手を握るな離せ」
古泉「んっふ、失礼しました」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/21(木) 00:18:38.58 ID:TBgebE890
キョン「んで、相談って何だよ」
古泉「大体予想は付いていると思いますが、友達についてです」
キョン「知らん。勝手にしろ」
古泉「親友の頼みをそう無碍にしないで下さい。こう見えて僕繊細なハートを持っているんですよ」
キョン「そもそも俺はお前に親友呼ばわりされる謂れは無いな」
古泉「そんなまたまたご冗談を。共に困難を乗り越えてきた仲じゃないですか」
キョン「だったら俺は長門と朝比奈さんで十分だ」
古泉「それはヒドイ。泣いちゃいますよ? 大の高校生が泣いちゃいますよ?」
キョン「泣け」
古泉「いいんですか? 地面に寝っころがって手足をバタバタさせながら泣いちゃいますよ?」
キョン「好きにすればいい」
古泉「ツンデレもそこまで行くとツンツンツンデレの様な感じでしょうか。全く」
キョン「お前本当にうざいな」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/21(木) 00:20:18.81 ID:TBgebE890
何かもうつかれちったよ。今回の古泉は可愛げが無いな。どうも筆がのらねぇや