1 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 13:21:10.86 ID:7AnPsjLh0
・いつまで経ってもVIPにスレ立てできないので、前スレの人たちの案でもうこっちに>>1のための短編SS投下スレを立ててしまいました。恐ろしいオナニースレですみません
・それぞれの話は50レス位ずつで、関連性は一切ございませんのであしからず
・更新は超不定期ですが、週末は比較的出没率が高くなることと存じます
・書きためは一切行なっておりませんので、一話あたりだいたい午後はまるまる使用します
・それでは、始めます。
2 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 13:21:55.23 ID:7AnPsjLh0
キョン「生徒会だと?」
3 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 13:25:59.92 ID:7AnPsjLh0
古泉「ええ、生徒会からあなたへの呼び出しがありまして」
キョン「……てことはなにか?あの不良生徒会長と機関がまた何か企んでるのか?」
古泉「いえ、涼宮さんに誓って今回の件は機関とは無関係です。僕の大事にしているヒヤシンスを賭けても構いません」
キョン「いや、ヒヤシンスは要らんが」
古泉「んっふ、それでは頑張って来てください。もしよろしければ僕にも後で話の内容を聞かせてくださいね」
キョン「ケースバイケースだ」
バタン
キョン「生徒会か……やれやれ、厄介事なら勘弁だぜ」
4 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 13:33:09.30 ID:7AnPsjLh0
コンコン
「入りたまえ」
キョン「失礼しまーす……」ガチャ
会長「用件を……って、なんだお前か。喜緑くんかと思ったから演技してやったのに」
キョン「あんたが呼び出したんじゃないのか?」
会長「なぜオレがお前などを呼び出さんといかんのだ。……それに上級生に対しては敬語を使うのが礼儀ってもんだ」
キョン「生憎、俺はハルヒ関係で、しかもエセの生徒会長につかう敬語のボキャブラリーなんてものは持ち合わせてないもんでね」
会長「生意気な野郎だ……少しは……古泉……を………見習っt………」ドサッ
キョン「え?お、おい!!」
喜緑「安心してください、少し眠っていただいているだけです」
キョン「喜緑さん!!」
喜緑「あなたを呼び出したのもわたしです。騙すような真似をしてごめんなさいね」ペコリ
キョン「いえいえ、いいんですけどね……」
5 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 13:42:32.58 ID:7AnPsjLh0
キョン「……で、どうして俺なんかを呼び出したんです?用があるなら長門を通じてでも言ってもらえれば……」
喜緑「…ごめんなさい、このことは長門さんに言ってはダメな計画なんです」
キョン「計画……ってことはまた何か長門に!!」
喜緑「いいえ、それは違います。長門さんには別のお仕事をしてもらってるから、あまりこちらのお仕事のことを洩らして関心を持たせちゃ、両方のお仕事が中途半端になってしまう恐れがありますので……」
キョン「…そうですか。その言葉、信じてもいいんですね?」
喜緑「そうしていただけるとわたくしどもも助かります」
キョン「……で、なんですか?その仕事ってのは」
喜緑「天蓋領域を覚えていますか?」
キョン「ああ……情報統合思念体とは異なる情報生命体……でしたっけ」
喜緑「そこまで認識していただいていれば結構です。そしてそのTFEI端末のことも覚えていますか?」
キョン「九曜のことですね。あ、あのときは守っていただいてありがとうございました。そういや朝倉のやつはあの後どうなったんですか?」
喜緑「彼女は彼女の任務を遂行しています」
キョン「ほー……」
喜緑「あの……あなたに頼みたいお仕事の話に戻らせていただいても結構でしょうか?」
キョン「ああ、すみません。どうぞ」
6 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 13:47:49.60 ID:7AnPsjLh0
喜緑「それでその九曜さんのことなんですが……彼女、佐々木さんの持つ力の方に目をつけていましたよね?」
キョン「そうみたいですね。まあハルヒのほうに行こうにも情報統合思念体がいて行けなかったらしいですが」
喜緑「九曜さんが……次は涼宮さんのもつ力のほうにも目を向け始めて取り込もうとしているといった情報が思念体の方へと寄せられまして……」
キョン「九曜が……そうですか」
喜緑「そこであなたに頼みたいお仕事なんですが」
キョン「まさか情報連結を解除してこいなんて言いませんよねえ」
喜緑「そのような無理なことではありません。ただちょっと九曜さんの見張りを頼みたいんです」
キョン「見張り……ですか?」
7 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 13:56:43.66 ID:7AnPsjLh0
喜緑「ええ、見張りです」
キョン「それはあれですか?少しでも変な動きを見せたら後ろから殴り倒せとかそんなもんなんですか?」
喜緑「いえ、もちろん違います。ただ九曜さんの近くにいてもらえるといいんです」
キョン「俺は何もしなくていいと?」
喜緑「ええ。実を言いますと、九曜さんの周囲にはわたしたちの情報操作を受付けないなんらかの情報操作が施されてまして……しかしわたしたちによる保護を受けているあなたの近くにはもうそれはそれは恐ろしく恐ろしい情報操作だってなんのその!!ってわけなんです」
キョン「はあ……わかりました。それで九曜はどこにいるんですか?」
喜緑「あなたの家です」
キョン「……すみません、俺どうやら耳がおかしくなったようです。もう一度言ってもらえませんか?」
喜緑「あなたの耳は至って正常ですが、もう一度と仰られるのなら何度でも申し上げましょう。あなたの家です。より正確に言えばあなたの部屋です」
キョン「……マジですか」
喜緑「えらくマジです。どうやら彼女は何らかの情報操作によりあなたの家族にはあなたの隣の家に住む幼馴染として認識されているようですね」
キョン「えらいこっちゃえらいこっちゃ」
喜緑「あ、ヨイヨイヨイヨイ♪」
8 名前: ◆B9rz/Wmz7E[saga] 投稿日:2011/07/17(日) 14:02:50.71 ID:7AnPsjLh0
喜緑『いざとなったら助けには行きますからー』
キョン「……とは言ってたものの……なあ」
キョン「あいつら絶対この状況楽しんでやがる……どうせ朝倉と長門の任務だってこの状況の覗き見及び録画だろうよ」
長門『もうバレた』
朝倉『長門さんがどんくさいからいけないのよ』
長門『表でろお化けマユゲ』
朝倉『ひっ!!』
キョン「はー……憂鬱で溜息が出てきた」
ガチャ
九曜「―――――――――――――」
バタン
キョン「……まさかいきなりエンカウントするとは……俺は黄金の爪を盗んだ覚えはないぞ」
キョン「もう一度……」
キー
九曜「――――――――――」
キー
キョン「どこだー黄金の爪……返してやるからでておいでー」ゴソゴソ
9 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 14:07:05.76 ID:7AnPsjLh0
妹「キョンくぅーん、なにやってるの?」
キョン「びくっ!!」
ミヨキチ「こんにちは、お兄さん」
キョン「こ、こんにちは……」
妹「ミヨちゃんねー、今日うちにお泊りするんだって!!」
キョン「そうか……ゆっくりしてってくれ」
ミヨキチ「じゃあ、お邪魔しますね」ガチャ
キョン「待てエエエエ!!そこにはマミーが……マミーがぁぁぁぁ!!」
妹「あれー?くーちゃん来てたの?いらっしゃーい」
ミヨキチ「ご無沙汰してました」
キョン「グッバイ平常心」
10 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 14:19:53.70 ID:7AnPsjLh0
キョン「夕飯どき、本来妹の友人が泊まりに来ているのだから、それはそれは賑やかですばらしい食卓になるはずだったのだが、そこには奇妙な風景が広がっていた。なかよくカレーライスを頬張る妹とミヨキチはいいとして、一人異様なまでの存在感を放っているそれはそこにあったのだ……」
キョン「っていうかお袋!!こいつがここにいて何にも言わねーのかよ!!」
お袋「なに言ってるの……くーちゃんは昔っからよく泊まりに来てたでしょう」
親父「そうだぞキョン。くーちゃんの親は海外で仕事していて忙しいんだ。隣で、しかも同い年のお前がいるうちが協力してやらないでどうする」
キョン「そんなトンデモ設定なの!?それにお袋はともかく親父はくーちゃんって呼ぶな気色わりい!!」
九曜「――――――――――」
キョン「お前も何気ない顔してんじゃねえよ!!大体今回一言も言葉発してねえじゃねえか!!」
親父「はっはっは。キョン、くーちゃんが俺に取られるとでも思ってるのか?俺はそんなことしないぞ」
キョン「あたりめーだバーカ、嬉しそうな顔してんじゃねーぞ」
親父「これはっ!!母さん、キョンが切れやすい若者に!!」
お袋「よよよキョン、母さんは悲しいわ、まさかあんたが近頃の若者になってしまうなんて……」
キョン「おいコラどうしてうちの家族をこんなひょうきんにしたんだ。楽しすぎるぞチクショー」
九曜「―――――気――――分―――」
キョン「気分でひょうきんな家族が完成した俺の身にもなってみやがれ!!まさに俺たちひょうきん族じゃねえかコンチクショー」
お袋「ん?」
親父「いまなんて?」
ミヨキチ「なんて言ったんですか!?」
妹「なんだかとっても面白そうなワードが聞こえたよ!!」
九曜「―――興味――――深い――――――」
キョン「」
11 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 14:32:29.98 ID:7AnPsjLh0
キョン「くそっ………全然食った気しねえ……おい九曜」
九曜「――――――?」
キョン「どうして俺にこんな風にしてアクセスしたんだ?一体なにを企んでいる?」
九曜「――――――――家族……」
キョン「は?」
九曜「―――家族と――――いうもの―――それはとても興味深く…―――――しかし―――知りえない存在――」
キョン「…………」
九曜「―――――探究心――」
キョン「そうか……お前にも感情が……って!!なにをしてる!!」
九曜「―――これもわたしには―――ない――」ゴソゴソ
キョン「おいやめろ!!こら!!これは見せもんじゃ」
九曜「―――冒険――――でしょでしょ?」
キョン「ああ、これは確かに冒険だ……だが!!そんなことをしてたら!!だれかにみられたr」
ガチャ
妹「キョンくぅーん、人生ゲーム……」
キョン「あ」
九曜「――――」
妹「……b」
妹「おかーさーん、キョンくんがー、くーちゃんと人生ゲームの中盤に差し掛かってるよー」
キョン「カムバァーーーックマイシスタァァァァァァァ!!!!」
九曜「―――あんど――――はろー――まいさん―」
キョン「お前もどさくさに紛れてジョンをいじんじゃねーよ!!!」
12 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 14:43:00.59 ID:7AnPsjLh0
キョン「と、いうわけで……妹と九曜とジョン・スミスの暴走を止めることの出来なかった俺は……」
お袋「………」
親父「………」
九曜「―――」
キョン「家族会議の真っ只中にいた。……はあ、やれやれ。…あ、妹とミヨキチは妹の部屋に帰したみたいだぞ」
お袋「……で?」
キョン「はひ……」
お袋「なんか言うことは無いの?」
キョン「おっお袋!!あれは九曜が勝手に」
お袋「うそ仰い!!!どうせあんたがベッドのマットレスのなかに隠してあるようなもんを見て、勝手に発情したんでしょ!!」バンッ
キョン(ああ……お見通しだったのですねマイビッグマザー……)
親父「あのなあキョン、そりゃあお前だって年頃の男だ。くーちゃんを見てたらそんな気分になっても仕方が無い。でも物事には順序ってもんがだな」
お袋「お父さんは黙っててちょうだい!!」
親父「いえっさー」
キョン(役にたたねえ……)
お袋「全く……女の子傷物にしたらどうするとこだったの!!もう母さんくーちゃんの親御さんにどう説明すればいいか……」
九曜「―――――まあ―――まあ―――彼も―――反省しているし―――――その――――へんで―――」
お袋「あらまあ、くーちゃんは優しいのね……ありがとう。キョン!!くーちゃんがこう言ってるから許すけど、アンタ前科一犯なんだからね!!!気をつけなさいよ!!」
キョン「はい……すみませんでした」
親父「そうだぞキョン。それにしたくなったらまずゴムをだな「お と う さ ん ?」なんでもない」
キョン「親父………」
14 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 14:55:18.01 ID:7AnPsjLh0
キョン「全く……まいったぜ…ん?妹の部屋からなんか声が」
「だめだよ妹ちゃん……」「いいでしょー、別に」「あっそこは……あん」
キョン「……聞かなかったことにしよう」
キョン「さーてと、風呂にでも入るか」
キョン「ふふんふーん」ガラッ
九曜「――――――」
キョン「」
キョン「どどっどどどどどうして脱衣所に服がねーんだよ!!!」
九曜「―――一度――――連結解除して――――再構成すれば――――洗う必要が無い―――節電―――ぶい」
キョン「そんなことしたら誰がいるかわかんねーだろうがあああああ!!!!!」
お袋「うるさいわよー、なにやってん……」
キョン「」
九曜「――――」
親父「なんだ?どうした!?」ダダダダ
お袋「破ぁっ!!!!」ブンッ
親父「あべしっ!!」
17 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 15:23:00.75 ID:7AnPsjLh0
キョン「……で、また家族会議か……」
お袋「お父さんまでなに!!この家にはそんな男しかいないのかしら」
親父「つい出来心で………」
キョン「俺は悪くない……」
お袋「またそんなこと言ってる!!」
妹「キョンくんのえっちー」
キョン「お前がいうな」
妹「なっ……ミヨちゃん、いこー」
ミヨキチ「えっ、あっ……うん」
お袋「とにかく!!キョン!!あんた前科二犯!!お父さんは前科一犯!!分かった?!」
キョン・親父「はい……」
お袋「くーちゃん、ごめんねーこんな変態ばっかりで……」
九曜「―――――別に―――――構わない―――――――――――」
お袋「ありがとうくーちゃん。こら!!反省しなさい!!」
親父・キョン「はひー」
キョン「風呂はいろっと……」
ガラッ
ミヨキチ「えっ」
キョン「もうやだこの家」
19 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 15:33:49.51 ID:7AnPsjLh0
キョン「はあ……結局四回家族会議開かれて風呂に入ることができた……なんなんだ全く」
九曜「―――眼の―――保養―」
キョン「いや確かによかったけど!!!!でもおかげで俺のこの家での信用は初プレイのカザーブ周辺でいきなり出てきた魔法おばばたちにやられた時の主人公一向たちに向けた信用度に等しいぜ……全く」
九曜「―――あなたの――――例えは―――分かりにくい」
キョン「俺は古泉か畜生!!」
九曜「そろそろ―――寝ると―――いい」
キョン「ああ……って待て待て九曜、どうしてむりに俺のベッドに入ろうとする。このベッドはシングルだしたとえダブルだったとしてもお前と一緒に寝る気はないぞ」
九曜「―――いつも―――こうしてる――――ように――――情報操作した―――拒んでは――――かえって不自然――」
キョン「そうかい……もう好きにしてくれー」
ガラッ
親父(雑用)「キョン、ここに制服……」
キョン「おう、ありがとう親父」
九曜「―――――」
親父「たたた、大変だ母さん!!!キョンが!!!キョンがくーちゃんと一緒にベッドに入ってやがる!!!!」ピュー
キョン「くよおおおおおおおおおおおお!!てめえええええええええええ!!」
九曜「――――――あ、流れ星」
キョン「うるせえ」
20 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 15:42:58.78 ID:7AnPsjLh0
キョン「えぐっ……えぐっ……お前のせいで……もうちょっとで去勢されるとこだったじゃねえか……ぐすっ」
九曜「―――――」
キョン「出てけ……出てけよ……出来れば家族の今日の記憶は消して出てけよ……ぐすっ」
九曜「―――ごめん―――なさい」
九曜「―――謝るから―――許して――――お願いだから―――わたしを――拒絶しないで」
キョン「九曜……」
九曜「―――拒絶されると――悲しい―――」
キョン「……悪かった、悪かったよ…お前には、もう感情があったんだったな。……悪かった」
九曜「許して――――くれる――――――?」
キョン「ああ、勿論だ、九曜」
九曜「――――嬉しい―――――ぎゅう」
キョン「くっ九曜!?」
キョン(まてまて落ち着け俺よ。いつものパターンならここらで誰か入ってくるんだ……俺は誤解されるんだああああああ!!!)
キョン「……って、あれ?」
九曜「―――地球人類が―――無意識下で―――拒絶する音波を―――放出――俗に言うなんだか入りたくない部屋――」
キョン「それを、この部屋に施したってのか」
九曜「――――この状況は―――わたしにとって―――有益―――――あなたといると――――――落ち着く――」
キョン「なっ………」
九曜「―――あなたは――――?―」
キョン「俺も……九曜と……」
「お待ち下さい!!」
キョン「……なんだ?」
九曜「―――」
21 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 15:55:26.88 ID:7AnPsjLh0
喜緑「待ちなさい長門さん!!ピーマンも食べなきゃだめでしょ!!」ピュー
長門「無理。第一あの緑が許せない。緑のものは即刻立ち去るべき」ピュー
朝倉「長門さん!!待って!!私のDS持ってかないでよ!!」ピュー
長門「不可能。わたしはもう少しでチキーラが倒せる状態。あなたに渡すと碌なことをしない」ピュー
朝倉「それはわたしがそこまで進めたんでしょ!!」ピュー
キョン「………」
キョン「あー、もー、なんつーか……お前らそこに座りやがれぇっ!!!!!!」
長門「不可能。ワカメとお化け眉毛を追っ払わないといけない」
キョン「長門……?言うこと聞かないとお前のシーモンキーをトイレに流すぞ?」
長門「座った」チョコン
キョン「喜緑さんに朝倉も座れ……さもないとお前達の飼っているハムスターをハムにするぞ」
喜緑「はい」チョコン
朝倉「わかったわ」チョコン
キョン「よし、いい子だ……一つ訊こう。どうしてお前らがここにいるんだ」
喜緑「長門さんを追いかけていましたら……」
朝倉「長門さんがここに逃げ込んで……」
キョン「……それは本当か長門?」
長門「真っ赤な嘘。ワカメの光合成は失敗したもよう」
キョン「ほんとのこと言わないとシーモンキーのなかに日本酒注ぎ込むぞ?」
長門「ごめんなさい。ほんの出来心。反省している。後悔はしていない。被害者の方々には申し訳ないと心からお詫びしたい」
キョン「……よし、よく言った。いい子だ。タピオカをやろう」
長門「うれしい」チュルチュル
キョン「最後にもう一つ……とっとと出てけええええええ!!!!!」
喜緑「あん」ポイッ
朝倉「そんな」ポイッ
長門「うかつ」ポイッ
キョン「ふー、ふー……」
九曜「―――――」
キョン「なんか九曜……寝るか、今日は」
九曜「―――賛――成―」
キョン「おやすみ」
九曜「――おや―――すみ」
22 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 16:03:36.47 ID:7AnPsjLh0
チュンチュン チュンチュン
「キョン―――くーん―――起きてー―――」
キョン「う……ん……」
「起きない―――は、思い出した――――えい―」
ドサッ
キョン「くぁwwせdrftgyふじこlp;」
九曜「―――おはようございます―――」
キョン「おう……おう……朝特有の状態のジョン・スミスの上に乗っかりやがって……おう……おう……」
九曜「ごはん―――ごはん――」
キョン「ちょっと……む……り……」バタッ
九曜「―――なーーーにーーー――やっちまったなあ―」
九曜「――――――パーソナルネーム「キョン」のジョン・スミスを復元―――――――」
キョン「はっ」
九曜「―――――気が―――ついた?」
キョン「カマドウマが川の向こうで手を振っているのが見えた……」
九曜「――――――?」
キョン「いや……なんでもない。起こしてくれてありがとな、九曜」
九曜「――――――てれ」
キョン「さあ、台所へ行こう」
23 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 16:21:07.47 ID:7AnPsjLh0
キョン「ふわーあ……おはよう、ミヨキチ」
ミヨキチ「おはようございます、お兄さん」
お袋「あ、起きたのね猥褻小僧」
キョン「なんだそりゃ」
お袋「あんたが一番良くわかってるでしょ。さっさと食べちゃいなさい」
キョン「へいへい……お、なんかいつもより美味いような……」
お袋「ていっ!!」ドコッ
キョン「ぐはっ……なんなんだ一体」
妹「それ、わたしとミヨちゃんとくーちゃんでつくったんだよー。ねー」
九曜「―――――ねー」
ミヨキチ「あの……おいしくできてますか?」
キョン「なんだ、そうだったのか……うん、いつもの5倍は美味いよ」
お袋「それどういう意味……?」
キョン「いえっ!!まいまざー、貴女のお料理も素晴らしく美味しい代物でつよ!!」
お袋「よろしい。……それにしても、よくできたわねー……うん、おいしい」
親父「ほほー、これがくーちゃんとミヨちゃんエキスの入った味噌汁か……うん、美味いな」
キョン「親父……それは流石に笑えんぞ」
九曜「―――そろそろ―――出ないと―――遅れる―」
お袋「あら、もうこんな時間。ほらほら、さっさと学校に行っちゃいなさい。くーちゃん、ミヨちゃん、また来てね」
ミヨキチ「はい、ありがとうございます」
九曜「―――――ありがとう」
お袋「ほら、いってらっしゃい」
妹・ミヨキチ「いってきまーす!!!」
九曜「―――行って―――きます」
キョン「……やれやれ」
親父「じゃあ俺も」
お袋「あら、お父さんはこっちよ」
親父「いや、そっちは会社じゃ」
お袋「裁判所に行きましょ」
親父「ごめんなさーい!!!!」
24 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 16:28:14.03 ID:7AnPsjLh0
キョン「九曜、学校ではうまくやってるのか?」
九曜「――――――わりと」
キョン「そうか……いつでも北高に転校してきていいからな」
九曜「―――――?」
キョン「なんかそっちの方が面白いだろ?」
九曜「――――転校」
キョン「どうした九曜?……あ、光陽園女子はそこだったな。じゃあ、またな」
九曜「――――――また」
九曜「――――」
25 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 16:35:56.31 ID:7AnPsjLh0
キョン「やれやれ……ふわーあ」
古泉「おはようございます」
キョン「ぬを、びっくりした……古泉か、どうした?」
古泉「いえ、非常に面白いことが起こっているようなので、挨拶にでもと思いまして」
キョン「面白いこと?なんだそれは、北高にとろサーモンでも来るのか?」
古泉「それはそれで面白いかと思いますが、もう少し面白いことが起こっているではありませんか……例えば、九曜さんがあなたの幼馴染になったりね」
キョン「ぶーっ!!!げほ、げほ」
古泉「だ、大丈夫ですか?」
キョン「ああ……どこからの情報だ」
古泉「機関をなめないでいただきたいですね。これしきの情報、九曜さんのツイートを見れば楽に手に入れることができます」
キョン「最近の中学生かお前は」
古泉「冗談です。……で、どうだったのですか?」
キョン「何が?」
古泉「勿論、ナニがですよ。どんな感じでした?締まりましたか?」
キョン「……」
古泉「ほれほれ、どうされたのですか、お答え下さい。……ま、まさか後ろでしかやってないとk」
キョン「古泉」
古泉「なんですか?」
キョン「今森さんを呼んだからすぐに来てくれると思うぞ。じゃあな」スタスタ
古泉「……え?」
森「古泉?」ニッコリ
古泉「……ぎゃあー!!いやだー!!僕は死にたくないー!!!」
26 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 16:55:50.59 ID:7AnPsjLh0
キョン「ふう……」ガタッ
谷口「オイ、キョンよぉ……」
キョン「ん?どうした谷口」
谷口「さっき古泉といっしょにいたあのメイド服着た人。ありゃ一体だれだ?えらい美人だったが……」
国木田「谷口、さっきからそのことしか言わないんだ」
キョン「ああ……あの人はだな、古泉のバイト先の知り合いだ。俺も何度か会ったことがある」
谷口「おお、キョンよ。そこで俺から頼みがある」
キョン「紹介ならせんぞ」
谷口「なざ俺の考えてることをっ!?ま、まさか超能力者……」
国木田「谷口はバカだなあ、そんなわけないじゃないか」
谷口「WAWAWA……」
キョン「はー、やれやれ……お、ハルヒ、遅いな」
ハルヒ「……」
キョン「お?ハルヒ、どうしたんだ?」
ハルヒ「今日はなんだか不愉快の臭いがするわ……それもとっても不愉快な」
キョン「?」
ハルヒ「今日は絶対に不愉快なことが起こるはずよ!!キョン、その不愉快を軽減させる方法を考えなさい!!」
キョン「しらん」
きーんこーんかーんこーん
27 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 17:06:47.42 ID:7AnPsjLh0
キョン「さて、俺の午前の睡眠時間も終わり、昼休みとなった!!」
谷口「OOOお弁当〜」
国木田「さあ、食べよう」
キョン「ぱか」
谷口「お、上手そうだなキョンの弁当」
キョン「お、これか?今日はくy……妹の友人が泊まりにきててな。俺の弁当も作ってくれたんだ」
国木田「吉村さんかい?」
キョン「お、国木田。知ってるのか?」
国木田「キョンの妹はあの子と仲が良かったからね。あの子はしっかりしてるよね」
キョン「全くだ。うちの妹にも見習ってもらいたいね」
国木田「キョンの妹はキョンの妹でしっかりしてると思うけどなあ」
キョン「そうかい」
ハルヒ「……待って、キョン」
キョン「あが?」
ハルヒ「その妹ちゃんの友だちの名前が吉村さんなら、どうして最初にくy……ってどもったの?」
キョン「細かいやつだな……間違えたんだよ」
ハルヒ「ふーん……ならいいけど」
キョン(セフセフ。もし九曜といっしょにいたなんてバレたら何言われるか分かったもんじゃないからな)
ハルヒ(なんか怪しいわね……)
谷口(森さんか……スリーサイズはどんな感じなんだろう)
国木田(死になよ、谷口)
谷口(俺の脳内に割り込んでまで!?)
28 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 17:22:06.66 ID:7AnPsjLh0
@SOS団室
キョン「こんこん……がちゃ あれ?どなたですか?」
みくる「みくるでしゅよう」
キョン「みくる……ああ、朝比奈さん。すみません、ご無沙汰してたもので」
みくる「ぐすっ……おとといには会ったのに」
キョン「すみません」
古泉「こんにちは」
キョン「おお、古泉。生きてたのか」
古泉「ええ、なんとか」
キョン「〜♪」カチカチ
古泉「おや、あなたが携帯をいじるとは珍しい。なにかあったのですか?」
キョン「ちょっとな」
古泉「んふ、うらやましい限りです」
バンッ
ハルヒ「暑いわ!!……ん?キョン!!団活中に携帯を触るとはいい度胸ね、見せなさい!!」
キョン「いやだね。どうしてお前に俺のプライバシーを大公開せにゃならんのだ」
ハルヒ「うるさいわ!!団長命令よ!!」
キョン「プライバシーの侵害だ!!」
ハルヒ「貸しなさいって……」グイグイ
キョン「お前は……止めろ!!!」パシッ
ハルヒ「っ!!」
キョン「あ……」
古泉「んっふんっふんっふんっふんっふんっふ」
ハルヒ「……これが不愉快の正体だったのね」
キョン「は、ハルヒ、すまんその」
ハルヒ「団長を殴る団員なんていらない……あんたはクビよ。二度とくんな!!」
キョン「……そうかい、なら二度とこねえよ!!」バタンッ
ハルヒ「……バカキョン」
古泉「んっふんっふんっふんっふんっふんっふんっふんっふんっふんっふんっふ」
ハルヒ「うるさいっ!!」ドカッ
古泉「ふんもっふ!!」
37 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 19:55:19.21 ID:7AnPsjLh0
キョン「九曜!!」
九曜「―――――なに―――」
キョン「……すまなかったな、俺、周りのことばっか気にして……お前のこと考えられなかったよ」
キョン「だから俺、自分の気持ちに正直になる。俺!!お前のことが」
九曜「―――――捕まえた――――」
キョン「へ?」
九曜「――――――ねこと思ってたら――いぬだった――騙されたけど―――捕まえた」
いぬ「わおーん」
キョン「そんなことだったんかい!!」ズデーン
九曜「――――続き――」
キョン「……え?」
九曜「――――さっきの言葉の――続き―」
キョン「……はあ、分かったよ」
キョン「好きだ、九曜。俺と付き合ってくれ」
九曜「――――――よろこんで!!」
完
38 名前: ◆B9rz/Wmz7E[] 投稿日:2011/07/17(日) 20:01:49.22 ID:7AnPsjLh0
おわりましたあああ………
すみません……早く書き始めることだけ考えて、方向性一切考えずに書きはじめたらグッダグダになってしまいました
九曜は悪くありません。悪いのは全部僕です
また九曜ものには方向性をきっちりと考えたうえでチャレンジしたいと思います。というわけで今回は後日談はありません
また来ますね。次はきちんと頭の中でまとめてから書きに来るので、今回みたいにぐっちゃぐちゃにはしません。それでは、また読んでくれれば幸いです。