1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:04:30.08 ID:w8tUVymC0
しんのすけ『え?いきなり…』
ひまわり「だって私もう中3で風間くん大学二年だし忙しくて会えないから」
しんのすけ『でも風間くん今でも春日部に住んでるゾ』
ひまわり「そーだけどさー…。まあそーゆー事だから!」
しんのすけ『じゃ、俺レポートやるから』
ひまわり「うん、じゃーねー」
ピッ
お兄ちゃんが東京に出て2年目の夏、
私は、風間君と別れた。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:07:55.26 ID:w8tUVymC0
ひまわり「お兄ちゃんも勉強頑張ってるし、私も受験頑張らなきゃ」
みさえ「ひまちゃん、しんのすけと電話してたの?」
ひまわり「うん。ちょっとした報告!」
みさえ「ひまわりも今年受験だから頑張ってね」
ひまわり「うん!」
ひまわり(もう風間君とは終わったんだからこれからは勉強に集中しよう)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:11:41.84 ID:w8tUVymC0
ひまわり(それにしても暑いよー…)
季節は夏。夏休み直前で明日から
期末テストだった。
ひまわり「全然わかんないよー…。」
ガチャ
ひろし「ただいまー。みさえクーラー付けてるか?」
みさえ「あなた、おかえり。クーラーは当然付けてないわよ」
ひろし「今日くらいいいだろー?」
みさえ「電気代が高くなるでしょ!」
ひまわり(相変わらずお母さんは厳しいなあ…)
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:14:19.96 ID:w8tUVymC0
こんなだから私はたまに図書館で勉強している。
みさえ「クーラーは8月からつけるわよ」
ひろし「…胸なしばばあ…」
みさえ「―…あ?」
バチン!!!
ひろし「いってえ」
ひまわり(お父さんも相変わらずだな)
ひまわり「私、もう寝るね」
みさえ「もう?早いわね」
ひまわり「明日からテストだし。おやすみなさい」
ガチャ パタン
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:18:27.97 ID:w8tUVymC0
ひまわり「―?あれ携帯が光ってる…」
パカ
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新着メール 1件
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ピッ
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from:風間くん
本文:ひまちゃん?話したいことがあるからメール暇な時でいいから返して欲しい
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ひまわり(はあ…。話したいことってもう予想できるよ…)
風間君と別れたのはちょうど一週間前。
ふったのは私。
別れたいって言ったら一回別れたけどその後
2回くらい"もう一度やり直したい"といわれた。
ひまわり(…断ったけどね)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:20:46.39 ID:w8tUVymC0
ひまわり(別に嫌いじゃないけど、今の状況じゃ付き合えそうになれない)
ひまわり「ごめんね、風間くん」
私はそう言って携帯を閉じた。
もちろん返事を送らずに。
-------
次の日―…。
風間「…メールが来てない…」
俺は朝一番に携帯のメールをチェックした。
風間(昨日ひまちゃんにメール送ったのに…)
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:27:00.08 ID:w8tUVymC0
風間「ひまちゃんに限って、無視はないよな…?」
俺は乾いた笑いをしてもえPの人形を抱きしめた
-----
ひまわり「はあ…テストつかれたー」
ひまわり(でも午前中で学校終わりだし幸せ…)
ネネ「ひーまちゃん!」
ひまわり「―!ネネ、ちゃん!」
ネネ「学校終わるの早いね?テスト?」
ひまわり「は、はい!あ、お子さん少し大きくなりましたね!」
ネネ「でしょー?もう可愛くてさっ」
ひまわり「羨ましいです。今のところ2人目は?」
ネネ「まだ予定ないかなー。なんっつて!」
ひまわり(ネネちゃんお母さんって顔つきになった…)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:30:43.45 ID:w8tUVymC0
ネネ「じゃあ私これからマサオと出掛けるから、またね!ひまちゃん」
ひまわり「はい、また今度。」
ひまわり(幸せそうで羨ましい…)
〜♪〜♪
ひまわり「…電話?」
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着信中:風間くん
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ひまわり「―ゲッ!」
無意識に私は声が出た。
どどどど、どうしよ…
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:34:55.76 ID:w8tUVymC0
ひまわり(出ないと失礼だよね)
ピッ
ひまわり「も、もしもし…」
風間「あ、ひまちゃん?今平気?」
ひまわり「平気だけどどうしたの?」
風間「話したい事あるから放課後大丈夫かな?」
ひまわり「夕方?…うーん」
ひまわり(どうしよう、これって会った方がいいのかな?)
ひまわり(どうせ、断るんだし)
ひまわり「話したい事って今いえない?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:37:16.47 ID:w8tUVymC0
風間「…そっちの方がいいならいいけど…」
ひまわり「じゃあお願い」
…ドキドキ
風間「あのさ、しつこくてごめん。ひまちゃん、もう一度付き合わない?」
ひまわり(や、っぱり)
ひまわり「だ、だから風間く…」
風間「どうしても駄目かな?別れた理由納得行かないんだよね。」
ひまわり「だから私も、もう受験生で風間くん忙しいし会えないから付き合っていけないって思ったの」
風間「俺はひまちゃんに会えなくてもずっと好きだよ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:40:17.46 ID:w8tUVymC0
ひまわり「ご、ごめん…。私もう付き合う気ないんだ…。明日もテストあるしまたね!」
風間『ひ、ひまちゃ…』
プツ
プープー
ひまわり「ごめんね、風間くん…」
ひまわり(どうしよう。私失礼かな…?)
でも付き合う気ないのは本当だし。
ちょっと気分が落ちちゃったな…
私はため息をもらしながら家に帰った。
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 17:47:34.08 ID:w8tUVymC0
ピンポーン
しんのすけ「…?」
ガチャ
あい「しん様ーっ!こんにちは!」
しんのすけ「…あいちゃんか」
あい「今日学校は休みなんですの?」
しんのすけ「もう終わった」
あい「そうなんですか。あいは今日休みましたの」
しんのすけ「何で?」
あい「今日はお父様を空港まで見送りしましたの」
しんのすけ(お金持ちはいいゾ)
あい「暇になったのでしん様のアパートに来ました!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:03:18.29 ID:w8tUVymC0
しんのすけ「…来てもつまんないよ」
あい「しん様に会いに来たので関係ないです」
しんのすけ(どんだけ俺の事好きなんだろ)
あい「しん様、しつこいとか思わないでください」
しんのすけ「…え?」
あい「あいはずっとしん様だけです。」
しんのすけ「あいちゃ…」
びゅうん!!
いきなり風が吹いた。
あい「きゃっ」
しんのすけ「とりあえず中入ってもいーよ」
あい「ありがとう、しん様」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:08:18.42 ID:w8tUVymC0
あい(えへへ…中に入れてもらえてよかった)
しんのすけ「何か読む?」
あい「い、いえっ…。あの!」
しんのすけ「何?」
あい「私…っ、前みたいにしん様を、いきなり押し倒したりしません…」
しんのすけ(、そんなことあったっけ?)
あい「だから、私ちゃんと正攻法でしん様を好きにさせてみせます!」
あいちゃんは少し顔を真っ赤にしてそう言った。
しんのすけ「がんばってくださいな」
あい「―っ、はい!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:14:43.18 ID:w8tUVymC0
―その頃。
風間「…っくそ!」
猫「ビクッ」
風間(ひまちゃんの事ばっか考えてたら授業身に入らなかった…)
俺は授業諦めてとりあえず帰る事にした。
風間(なんで同じ春日部に住んでいるのにすれ違うんだ)
俺は、しんのすけに負けているのか?
絶対ひまちゃんはしんのすけと連絡をとっている。
まあ、兄妹だし家族だから当たり前だと思う。
でもしんのすけと電話する暇あるんだったら
少しは俺にも電話してくれればいいのに、って思う。
風間(―なんて。なんでこんな事考えてるんだ!俺!)
風間「―初めて。初めてもえP以上に好きになったのに」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:27:03.23 ID:w8tUVymC0
風間(どうしても…、ひまちゃんと直接話したい―…)
ダッ
そして俺は無意識にひまちゃんの住んでいる家に向かっていた。
-----
ピンポーン
ガチャ
ひまわり「はーい?」
風間「…」
ドアを開けると風間君がいた。
ひまわり「!…風間くん…?」
風間「…ひまちゃん。」
ひまわり(え…っ、何で…風間君がここに…っ!!)
風間「どうしても話がしたくて来た。」
ひまわり「…っ、で、でも!」
風間「ちょっと近くの公園行こう」
ひまわり(―…。どうしよう…)
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:30:00.96 ID:w8tUVymC0
ひまわり「…や、やだ!」
風間「…!ひまちゃんお願い」
ひまわり(―ドキ)
風間君からの必死なお願いに何故か
久しぶりに胸がときめいた。
ひまわり「わかった…。」
ひまわり(…でも絶対より戻さないんだから)
------
あい「あ、そうだ!しん様」
しんのすけ「んん?」
ガサガサ
あい「しん様のためにチョコビ大量に持ってきたの!」
しんのすけ「おおおお!!!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:36:19.49 ID:w8tUVymC0
あい「いつもお世話になってるのでお詫びですわ」
しんのすけ「あいちゃん太もも〜!」
あい「太っ腹の間違いですよ」
あい(しんさま、喜んでくれてあいも嬉しいです)
あい「…しん様は外見と印象は変わっていても中身は変わってないのですね」
しんのすけ「あいちゃんも子供の頃と同じで今も美人だぞ」
あい(ドキッ)
あい「し、しん様…」
あい(どうしましょう…。しん様がこんなこと言ってくれるなんて…―っ)
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:41:43.94 ID:w8tUVymC0
あい「し、しん様…!私は…―」
しんのすけ「風間くんにチョコビ自慢しちゃお〜」
するとしん様は携帯を取り出して
風間君に電話をかけた。
あい(ちょっと、空気読んで欲しかったです…)ぐす
------
風間「いきなり連れ出してごめん」
ひまわり「…っ、大丈夫だよ」
風間「あのさ、この間も言ったけど…」
ひまわり(ドキ…)
風間「俺、ひまちゃんが誰よりも、好k―…」
〜♪〜♪
風間・ひま(―ドキっ!!!)
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:44:49.29 ID:w8tUVymC0
風間「ご、ごめん…携帯、電話着てるみたい…」
ひまわり「い、いいよ。」
ひまわり(―いいタイミングで鳴った…。びっくりした)
------
着信中:しんのすけ
------
風間(―って!しんのすけかよ!!)
ピッ
風間「…もしもし?」
しんのすけ『あ、風間くーん?俺今ね大量のチョコビもらったゾ!」
風間「…それだけ?」
しんのすけ『んもー。風間くん冷たいなー』
風間「チョコビだけだったらもう切るぞ」
しんのすけ『あー!待って!風間くん今暇?』
風間「…え?暇じゃないけど。何で」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:48:17.45 ID:w8tUVymC0
しんのすけ『今俺のアパートにあいちゃん来てるんだけど風間くんも来ないかなーって』
風間「お前ん家、東京だろ。行くわけないだろ。ってなんであいちゃんが…」
ひまわり「―…(あいちゃん?)」
しんのすけ『なんだ。来ないのか。じゃあまた今度ねー』
プツ
風間「ったくしんのすけのやつ何なんだよ…」
ひまわり(…お兄ちゃん?今の電話ってお兄ちゃんから?)
風間「―あ。ごめん、今の電話しんのすけからでチョコビ自慢されただけ。はは…」
ひまわり「あいちゃんて、あの美人さんの?」
風間「あ、うん。そうだけど」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 20:50:50.88 ID:w8tUVymC0
ひまわり「あいさん…元気かな」
風間「元気だと思うよ」
ひまわり(ってそれよりもあいさん、お兄ちゃんのアパートにいるんだ…)
ひまわり「二人とも仲良しだね」
風間「あーうん。あいちゃんは未だにしんのすけ好きっぽいからね」
ひまわり(―"好き"。お兄ちゃんもいつかは結婚とかしちゃうんだ)
風間「それでさ…。俺…」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 21:13:35.40 ID:w8tUVymC0
ひまわり「あのだから風間く…!」
風間「ひまちゃん!」
ひまわり(ビクッ)
風間「…大きな声出してごめん。聞いて欲しいんだよ」
ひまわり「…でも…」
風間「―!こっち見て!」
グイッ
私は風間君に腕を引っ張られたせいで
風間君の顔を見ることになった。
ひまわり「…」
風間「俺…ひまちゃんと付き合ってから変わったんだ…。今まで夢中になってたものがどうでもよくなって
ずっとひまちゃんの事ばっかで…。それに勉強も俺なりに頑張った」
ひまわり「…うん」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 21:18:20.89 ID:w8tUVymC0
ひまわり(―夢中になってたものは知らないけど、風間君が頑張ってる姿は私が1番近くでみた)
ひまわり「―でも、どうしたって出来ないことは…あるんだよ…」
セミの泣き声と体中の汗が
私の周りにはべりつく。
そして気づくと風間君の顔が目の前に迫っていた。
ひまわり「…っ」
風間「ひまちゃん。好きだよ」
軽く私と風間君の唇が重なった。
-----
あい「風間くん、なんて言ってました?」
しんのすけ「相変わらず冷たかったゾ」
あい「そうですか…。」
しんのすけ「俺はチョコビ食うぞ!あいちゃんも食べよ!」
あい「―っ、は、はい!」
私は大きく返事をした。
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 21:33:33.79 ID:w8tUVymC0
しんのすけ「そういや、あの黒い人は今日いないの?」
もぐもぐ
あい「黒磯のこと?今日は家にいるわ。もうあいも大人になったんですし」
しんのすけ「ふーん」
あい「…それにしん様と…二人の方がいいです」ボソ…
しんのすけ「何か今言ったか」
あい「…い、いえ!」
あい(私、最近抑えられなくなってますわ…どうしよう…)
普通、幼稚園の頃からずっと好きになってるって
ありえないですわ。
しんのすけ「おおー!アクション仮面なつかしい!」
でも、今のしん様を見てると
子供の頃よりもずっと好きで―…。
しんのすけ「もー。あいちゃん聞いてる?」
そうやって優しい声で私を呼ぶから
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 21:36:57.64 ID:w8tUVymC0
ぎゅ…。
しんのすけ「お?具合でも悪くなったの?」
あい「違いますわ、」
無意識に私は後ろからしん様を抱きしめていた。
何故かすごく好きで
しんのすけ「…力強いゾ」
あい「私…しん様が好きです」
あい(どうしよう―…、止まらない)
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 21:44:36.47 ID:w8tUVymC0
しんのすけ「あの、俺正直に言うと恋愛的な好きって気持ちがわからない」
あい「…え?」
しんのすけ「オラ…じゃなくて俺は年上のお姉さんがタイプだ。でも多分それって憧れなんだと思ったんだゾ」
あい「…は、はい…」
しんのすけ「だから、まだよくわからない」
しん様の声が私の体によく響いた。
あい(じゃあ今の話って…同い年の私でも大丈夫ってこと?)
しんのすけ「俺はちゃんとあいちゃんの気持ちわかってる!」
エッヘン!と言ったしん様に私は笑ってしまった。
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 21:51:27.95 ID:w8tUVymC0
あい「…しん様。ちゃんと私の気持ち言いたいので言わせてください」
しんのすけ「…気持ち…?」
私は決心してそう言うと、
抱きついていたしん様の体から離れた。
しんのすけ「…」
あい「…わたくし、あいはしん様が好きです」
しんのすけ「そんな事は知ってるゾ」
あい「―だ、だからちゃんと改めて…」
しんのすけ「正直俺にあいちゃんは勿体無いと思うよ」
あい「…それでもあいはしん様が好きです」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 21:56:28.67 ID:w8tUVymC0
あい「―ぐぷ!!」
いきなりしん様は私の口にチョコビを
たくさん詰め込んできた。
あい(ちょ、何ですの…?)
しんのすけ「もうわかったからそれ以上言わなくていい!」
あい「…え…?」
しんのすけ「そんなに好き好きいうと本当に大事なものが見えなくなるゾ!」
あい「…だからあいはしん様が1番…」
よく見るとちょっとだけしん様のほっぺが
赤くなっているように見えた。
あい「…しん様、照れてらっしゃるの?」
しんのすけ「そんな事ないゾ。チョコビが俺を誘惑してくるだけ」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:00:21.36 ID:w8tUVymC0
またしん様は意味のわからないことを言うと
私はまた小さく笑ってしまった。
あい(あいの、相手はしん様だけですわ…)
しんのすけ「ほら、まだまだチョコビあるある!!」
あい「…いただきますっ」
あい(お願いです。―どうか、あいの片想いが叶いますように)
------
ガチャ パタン
ひまわり「…」
風間君にキスされてからすぐに
逃げるようにかえってきちゃったけど…
風間『 俺は諦めないから 』
ひまわり(―なんて!!、もう私の事は諦めてよー!!)
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:03:44.06 ID:w8tUVymC0
ひまわり「もう…やだよ…」
なんで、顔が近づいたときすぐに離さなかったんだろう。
私の馬鹿…。これじゃあ付き合ってるときと同じじゃない…。
ひまわり(私、チャラチャラしてるみたい―!)
〜♪〜♪
ひまわり「…う?」
-----
from:風間くん
本文:ごめん。俺ゆっくりまた戻れるように頑張る
-----
ひまわり(風間くん…かあ…)
お兄ちゃん…。
お兄ちゃんはこういう時どうするの―…?
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:10:10.12 ID:w8tUVymC0
〜♪〜♪
ひまわり「…また?」
ひまわり(もしかしてまた風間くんだったりして)
-----
from:お兄ちゃん
本文:チョコビ沢山あるから送るぞ!
-----
ひまわり(―!お兄ちゃん!)
ひまわり「どうしよう…相談したい…」
結果の末、私は電話することに決めた。
ぷるるrr
しんのすけ『もしもしー?』
ひまわり「お、お兄ちゃん」
しんのすけ『おお!ひまか!どうした?』
ひまわり「相談したいことがあるんだけど…今からおにいちゃんのアパート行ってもいい?」
しんのすけ『別にいいゾ』
―よし!現在の時刻は15:47。
ひまわり(明日のテストは諦めよう…っ)
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:16:59.32 ID:w8tUVymC0
そして私は急いで準備して約1時間ほどでおにいちゃんのアパートに着いた
ピンポーン
ガチャ
しんのすけ「おお、ひま」
ひまわり「お兄ちゃんっ…」
しんのすけ「どうぞー」
ひまわり「おじゃまします」
ひまわり(結構綺麗に保ってるんだあ…)
あい「あ、ひまちゃん。お久しぶり」
ひまわり(わあ―。あいさんだ!美人…)
ひまわり「お久しぶりです!兄がいつもお世話になってます」
あい「いいえー。おっきくなったねー」
ひまわり「はい!今年高校受験です」
あい「そうなんだあ。頑張ってね」
ひまわり「はい!」
ひまわり(あいさんと話せたー!嬉しいなあ…)
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:23:53.84 ID:w8tUVymC0
しんのすけ「ひまはどうしたの?」
ひまわり「あ、そうだね…っ。ちょっと聞きたいことっていうか相談…」
あい「私も聞いていいのかしら?」
ひまわり「あ、もちろんです!」
そして私は全て話した。
過去の事。ふった事。今さっきの事。
あい「ええぇ…風間くんってそんな方だったのですね」
しんのすけ「ほう…風間くんもなかなかやるな」
ひまわり「ど、どうすればいいのかな…」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:27:31.71 ID:w8tUVymC0
あい「ひまちゃんはもうより戻さなくていいんでしょ?」
ひまわり「はい…」
あい「なら私だったらとことんスルーですわ」
ひまわり(…そうだよね、)
しんのすけ「んー、でも風間君にも同情するゾ」
ひまわり「…え?」
しんのすけ「ずっと努力しながら頑張って一緒に歩いてきたのにあえないからっていう理由だけでそんな風になるなんて
かわいそうに思ったぞ」
あい「そうかしら?あいは、片方がもう無理って思ったら無理だと思いますけど…」
ひまわり「そうなんだ…」
ひまわり(結局、私はどっちを選ぶんだろう)
このまま"別れ"か、また"戻る"か。
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:38:36.26 ID:w8tUVymC0
しんのすけ「結局はひまわりが決めるんだぞ」
そしてお兄ちゃんは立ち上がった
あい「しん様、どこへ行くんですか?」
しんのすけ「皆の夜ご飯買いに行く。じゃー留守番よろしゅーまい」
パタン
ひまわり(行っちゃった…。)
あい「ひまちゃんも恋愛とかで悩んでるのね」
ひまわり「は、はい。もう大変ですよっ」
あい「そっかー。」
ひまわり「あいさんは好きな人―…(ハッ!)」
そういや風間君があいさんはお兄ちゃんが
好きとか…
あい「わたくしですか?好きな人はいますわ」
ひまわり「えっと…もしやお兄ちゃん…?」
あい「ええ。幼稚園からずっとなの」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:41:50.62 ID:w8tUVymC0
ひまわり(よ、幼稚園…ってことはまだ私は0歳…)
あい「しん様だけが他の男の子と違ってて惹かれましたの」
ひまわり「そ、そうなんですか…。あいさんのような美人さんは
お兄ちゃんよりも格好いい人でもいけると思うんですが…」
あい「いやよ!私はしん様じゃなきゃだめなの…」
真剣な顔であいさんはそう言った。
さらさらなロングヘアー。整った顔立ち。
なんかお兄ちゃんこんな綺麗な人に好かれて
羨ましいな…。
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:45:17.12 ID:w8tUVymC0
あい「ひまちゃんも可愛いんだから風間くん以外にもいい人見つかるわよ」
ひまわり「か、可愛くないです…。でも有難う御座います」
あい「いいえ。でもしん様の妹だなんて羨ましいですわ」
ひまわり「…え?」
あい「好きな人の兄妹になりたいとか思わないかしら?」
ひまわり「あ、私もたまに…」
あい「でしょ?本当、どうしたらしん様は振り向いてくれるのかしら…」
ひまわり(―あいさんがお兄ちゃんと付き合う事になったらちょっと寂しくなるけど)
ひまわり「私、あいさんの恋応援してます。頑張って下さい!」
あい「―、ありがとうひまちゃん。」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:57:25.23 ID:w8tUVymC0
ガチャ
しんのすけ「ただいまんとひひ〜」
あい「おかえりなさい、しん様!」
しんのすけ(―ドキ)
しんのすけ「…うぬ」
ひまわり(あれ?お兄ちゃん…)
あい「ひまちゃん?帰っちゃうのかしら?」
しんのすけ「え、ひまの分のも買ってきたゾ」
ひまわり「有難う。でも私明日もテストだし。買ってきてくれたやつは家で食べるね」
あい「…そうなの…。じゃあまた話しましょうね!」
ひまわり「はい。ではまたっ」
しんのすけ「送らなくて大丈夫なのか?」
ひまわり「当たり前っ!じゃーねお兄ちゃん!」
パタン
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:59:38.96 ID:w8tUVymC0
ひまわり「―ふぅ。」
今さっきのお兄ちゃんなんか様子が
おかしかった。
ひまわり(―もしかして、あいさんの事、気になり始めてる―?)
だったら私は帰って二人きりにした方がいいよね!
もうお兄ちゃんは私だけじゃなく他の新しい人を
大事にしようとしてる。
ひまわり(頑張って!…あいさん、お兄ちゃん!)
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:04:09.91 ID:w8tUVymC0
今までお兄ちゃんが誰と仲良くしてるかとか
気になってたけど色々あいさんと話して安心した気がする。
これも私が成長したからかな―…?
ひまわり「わ!電車ギリギリ…」
私は急いで駅に向かった。
------
しんのすけ「ひま大丈夫か心配」
あい「妹想いですね、しん様」
しんのすけ「まだうちのひまは中3だゾ」
あい「…しん様はいつでも優しいのですわね」
しんのすけ「お兄ちゃんだからな!」
あい「色んな人にでもです。」
しんのすけ「…」
あい「だから私、しん様への気持ち毎日増えていますわ」
あいちゃんは照れくさそうに笑った。
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:10:34.54 ID:w8tUVymC0
なんかあいちゃんはいつも俺と
一緒にいると幸せそうな顔してるゾ。
なんでそんなに…
あい「しん様!せっかく夜ご飯買ってくださったので食べましょう」
しんのすけ「…」
あい「…しん様?」
するとしん様の手が私の手に重なった。
あい(―ドキッ…)
しんのすけ「…これはOKっていう意味じゃないゾ」
あい「―?、しん様?」
次の瞬間
ちゅ
.
しん様の唇が軽く私のほっぺに触れていた。
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:15:44.08 ID:w8tUVymC0
あい「き、きゃ―っ…!!」
しんのすけ「なんかよくわかんないけどしたくなっただけだゾ、エッヘン!」
あい(そ、そこいばるところですの…?)
しんのすけ「いただきまーす」
するとしん様は何事もなかったかのように
ご飯を食べ始めた。
あい「…よくわからないですわ…」ボソ
そして私は顔が燃えそうなほど赤くなっているのを
感じながらご飯を食べ始めた。
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:21:10.69 ID:w8tUVymC0
そして1ヶ月後―
ガチャ
しんのすけ「かえってきたぞ!」
みさえ「あら、しんちゃん!お疲れ〜」
ひろし「おお。久しぶりだな!元気だったか?」
お兄ちゃんは私の夏休みに実家に帰ってきた。
ひろし「ちょっと背伸びたんじゃねーか?」
しんのすけ「これからも伸びる予定!」
みさえ「ほら、スイカあるわよ」
ひまわり「わ、私も食べるー!」
そして子供の頃のようにおにいちゃんと
二人で居間の机を囲んだ。
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:25:10.93 ID:w8tUVymC0
しんのすけ「冷たくてひんやりするゾ…」
ひまわり「そーだね!」
そしてちなみに私は風間くんとは
完全に終わった。
お互いまたこれから友達として付き合っていこうという事。
より戻す予定は今のところないしいい友達だと私は思ってる
しんのすけ「おい、ひまわり。ほっぺに種ついてる」
くい
ひまわり「あ、ごめん。ありがとー!」
ひまわり(本当冷えてて美味しい…)
しんのすけ「そーいや風間くんはどうなった?」
ひまわり「んー。終わっちゃった!でもお友達だよ」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:34:31.32 ID:w8tUVymC0
しんのすけ「また何かあったらおにいちゃんに言うんだぞ!」
ひまわり「わかってるよー!」
お兄ちゃんは喋りながら食べているというのにも
関わらずスイカ2個目に突入していた。
ひまわり「―あ。そういやお兄ちゃんこそあいさんとどうなったの?」
しんのすけ「―…!…」
ひまわり「…お兄ちゃん?」
.
俺があいちゃんとどうなったかって?
しんのすけ「…秘密。」
― E N D ―
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:35:08.02 ID:w8tUVymC0
え、何これ、逆襲の風間くんとか書けばよかったのwwwwwwwwww
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:37:34.56 ID:w8tUVymC0
ボーちゃん帰らせようか迷ったけどやめた
マサオ出したかったな
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 23:45:40.35 ID:w8tUVymC0
読んでくれてありがとー
また機会があったら宜しくお願いします