1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:11:06.80 ID:LtjTYO9Y0
キョン「くせえ…」
古泉「えっ?何がですか?」
キョン「古泉、お前最後に風呂に入ったのいつだ?」
古泉「それは…、えっと一ヶ月くらい前かと」
キョン「…お前、匂ってるぞ」
古泉「!、ほ、ほんとですか!?」
キョン「ああ、鼻が曲がりそうだ…」
古泉「どおりで…、最近クラスメイトから避けられたり、エアガンで撃たれるんです…」
キョン「風呂に入ろうぜ…」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:15:03.75 ID:LtjTYO9Y0
古泉「最近忙しくて…、あなたのせいでもあるんですよ?」
キョン「ハルヒ関係か?」
古泉「そうです。あなたがもっと彼女を気遣ってあげたら…」
キョン「それは…悪かったが、俺だって理不尽なわがままに振り回されるのは…」
古泉「あなたが尻にピンポン球を入れるのを拒否してから、毎日神人の相手をしているんです」
キョン「三個までは入れただろうが!」
古泉「そこまで入れたら何個でもいいじゃないですか」
キョン「あれ以上入れたら死んでしまうだろ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:21:24.02 ID:LtjTYO9Y0
古泉「死にませんよ、朝比奈さんは平気でした」
キョン「てめえ!朝比奈さんに何しやがる!」
古泉「妄想ですよ、安心してください」
キョン「嘘でも言うんじゃねえぞ」
古泉「すみません」
キョン「…とりあえずもう帰って風呂入れよ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:24:53.19 ID:LtjTYO9Y0
古泉「そうはいきません、今日は涼宮さんが大事な話があるとおっしゃってましたから」
キョン「ああ、そういえば」
古泉「それに、知ってましたか?朝比奈さんだってこの間の暑かった日は少し匂ってましたよ」
キョン「ああ、少しつーんとしたな」
古泉「なぜ僕だけが責められなければいけないんですか?」
キョン「お前はレベルが違う」
古泉「臭いのは同じじゃないですか」
キョン「臭い朝比奈さんとかご褒美だろうが」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:31:43.83 ID:LtjTYO9Y0
古泉「そういえば、あの日あなたはずっと朝比奈さんの近くに居ましたね」
キョン「ああ、あのあと自分のワキを嗅ぎながら朝比奈さんで抜いた」
古泉「…最低ですね」
キョン「自覚してる。なんか少し気分が悪くなってきた…」
古泉「僕のせいでしょうか?」
キョン「俺はかなり我慢した方だと思う」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:36:33.47 ID:LtjTYO9Y0
ガチャ
みくる「おはようござ…く、くさ!!なんですかこの匂い!?」フラッ
キョン「朝比奈さん!大丈夫ですか!?」
古泉「今行きます!」
キョン「お前は来んな!」
みくる「そうですか、やっぱり古泉くんお風呂に入って無かったんですね…」
古泉「面目ないです…」
キョン「なら入れよ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:43:40.26 ID:LtjTYO9Y0
古泉「忙しかったんですって」
みくる「最近涼宮さん機嫌悪かったですからね…」
キョン「だが、一ヶ月は入らな過ぎだろ」
みくる「でも、古泉くんも大変だったと思いますよ?かわいそうです…」
古泉「朝比奈さん……ありがとうございます!」
みくる「イヤ!こっちへ来ないで!」
古泉「」
みくる「あ…ご、ゴメンなさい!ふえぇ…」
キョン「…まあ、当然だな」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:47:52.05 ID:LtjTYO9Y0
ガチャ
長門「遅れた」
キョン「おお長門か、遅かったじゃないか」
長門「掃除当番をしていた」
キョン「ところで長門、古泉の体臭には気づいてたのか?」
長門「気づいていた」
キョン「…平気なのか?」
長門「私は嗅覚を遮断することができる」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:53:05.70 ID:LtjTYO9Y0
キョン「実はそろそろ俺たちも限界なんだ。なんとかできないか?」
長門「可能、だがそれはしたくない」
キョン「なんでだよ!」
長門「今からそれを説明する、古泉一樹」
古泉「なんでしょう?」
長門「服を脱げ」
古泉「え!?イヤですよ!」
キョン「そんなことしたら、俺たちも失神しちまうだろ!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 02:57:15.03 ID:LtjTYO9Y0
長門「心配いらない。貴方たちの嗅覚もシャットアウトする」
キョン「…お、なんか楽になったぞ!」
みくる「やっと鼻栓が取れます…」
長門「これで問題無い、古泉一樹、服を脱げ」
古泉「わかりましたよ…」ヌギヌギ
長門「待って、下半身はいい」
古泉「なんと!」
長門「うるさい、早くしろ」
古泉「すみません…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:01:56.13 ID:LtjTYO9Y0
古泉「脱ぎました…」
長門「そのままうしろを向いて」
古泉「こうですか?」クルッ
キョみく「!」
長門「これが、私が臭いを消さなかった理由」
古泉「?、どうかしましたか?」
キョン「なんてこった…、古泉の背中に…」
みくる「ふえぇ〜、き、きのこが生えてます〜!」
古泉「なんですって!?」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:06:58.05 ID:LtjTYO9Y0
キョン「お前…」
長門「これは新種のきのこ、私はコイズミダケと名付けた」
キョン「待て…なんでこれが臭いを消したくない理由なんだ?」
長門「宿主は汚物だが、このきのこは非常に美味」
長門「古泉一樹が寝たあと、私が毎日採取している」
古泉「なんか酷いことを言われてますね」
キョン「…でもちょっとグロいぞ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:10:48.30 ID:LtjTYO9Y0
長門「大丈夫、毒は無い。朝比奈みくる、七輪を」
みくる「わ、わかりました!」
長門「一本採ってみるといい」
キョン「あまり触りたくないんだが…」
長門「ここにゴム手袋がある」
キョン「わかった、やってみよう」ブチッ
古泉「アッ!」
キョン「気味の悪い声を出すな!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:15:44.16 ID:LtjTYO9Y0
キョン「長門、取れたぞ」
長門「それに多少塩を振って焼いてみて」
キョン「わかった」
みくる「ちょっと汚いけど、いい匂いです〜」
古泉「泣きたくなってきました」
キョン「焼けたぞ」
長門「食べてみるといい」
キョン「嗅覚遮断してるから、味もよくわからんかもしれんぞ」
長門「そうだった、マタンゴは少しだけどっかに行っててほしい」
古泉「マタ……わかりましたよ…」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:19:37.91 ID:LtjTYO9Y0
長門「変なのは居なくなった、どうぞ」
キョン「うむ」ムシャア
長門「どう?」
キョン「これは……!」
キョン「けしからん!けしからん味がするぞ!」
長門「私も最初は感動した」
キョン「けしからん!けしからんぞ!」
みくる「そんなにすごいんですか〜?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:24:29.10 ID:LtjTYO9Y0
キョン「すごいです!食べかけですが、どうですか?」
みくる「あ、いただきます」モシャモシャ
キョン「けしからんでしょう?」
みくる「おいしい〜!おいしいですよぅ!」
長門「喜んでもらえて嬉しい」ウヒヒ
キョン「長門、ありがとうな」
みくる「教えてくれてありがとうございました」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:28:34.44 ID:LtjTYO9Y0
古泉「あのー、もう入っていいでしょうか?」
キョン「お、いいぞ」
古泉「では、失礼します。どんな味でしたか?」
キョン「すばらしかったぞ!やったな古泉!」
みくる「古泉くん、ありがとう」
古泉「!」
キョン「まさかお前からこんなうまいきのこが採れるなんてな」
古泉「なんか、涙が出てきました」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:31:42.43 ID:LtjTYO9Y0
キョン「泣くな、そんな水分があるならきのこにやってくれ」
古泉「フフ、そうですね」
みくる「古泉くんが元気になってよかったです」
長門「マタンゴ」
ガチャ
ハルヒ「…待たせたわね」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:39:49.00 ID:LtjTYO9Y0
キョン「ハルヒ……この間はすまなかったな…」
ハルヒ「な、なによいきなり?気持ち悪いわね」
キョン「今はかなり清々しい気持ちなんだ。お前に謝っておこうと思ってな」
ハルヒ「は?何を?」
キョン「ピンポン球、三つしか入れてやれなくてごめんな」
ハルヒ「ああ、あれ?別にいいわよ、気にしてないし」
キョン「そうなのか?なんか最近機嫌悪かったろ?」
ハルヒ「そのことも含めて、大事な話があるわ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:43:42.23 ID:LtjTYO9Y0
ハルヒ「古泉くん!」
古泉「なんでしょう?」
ハルヒ「あんた臭いのよ!お風呂に入りなさい!」
古泉「」
キョン「な、なんだと…」
ハルヒ「ふう、やっと言えたわ」
古泉「」
キョン「ハ、ハルヒ!待ってくれ!これを見てくれ!」ガバッ
ハルヒ「うげっ!きのこまで生えてる!キモッ!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:47:08.71 ID:LtjTYO9Y0
こうして、古泉は消滅した。
俺たちはもう二度とあのきのこが食えないことを悲しみ、泣き続けた。
だが、長門がコイズミダケの栽培に成功し、SOS団には再び笑顔が戻った。
キョン「長門、俺の股間にきのこが生えてるんだが、味見してくれないか?」
長門「わかった、ガブリ」
キョン「ギャアア!」
おわり
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:52:02.44 ID:LtjTYO9Y0
本当は
まどか「ほむらちゃんのワキからすごい臭いがする…」
ほむら「まどか、嗅ぎなさい」
みたいなのが書きたかった
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/23(木) 03:55:23.11 ID:LtjTYO9Y0
いろいろとすまん