1 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 19:51:24.00 ID:dmKNoDeB0
キョン「パイレーツ・オブ・カリビアン?」
ハルヒ「そうよ!さっさと見に行くわよ!」
キョン「はぁ?わけがわからん!?パイレーツオブカリビアンってあれだろ?ジョニー・デップの。」
ハルヒ「そうよ。今からそれを見に行くの!」
キョン「ちょ待て!2人で映画!?それじゃまるでデートじゃないか!?」
キョン(いかに相手がハルヒとはいえドキドキす)
ハルヒ「はぁ?なに言ってんの?有希やみくるちゃんや古泉君も一緒よ。」
ハルヒ「映画館で待ち合わせしてるの。あんたそんなことしか考えてないの?」
キョン「すいません……」
3 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 20:36:40.51 ID:dmKNoDeB0
ハルヒ「結構おもしろかったわね。それにしてもなんで現代には海賊がいないのかしら」
古泉 「おや?涼宮さんは海賊がいてほしいのですか?」
ハルヒ「当たり前じゃない!あ〜あ、どっかに海賊でもいないかな〜」
キョン「なんでだ?海賊にでもさらわれたいのか?」
ハルヒ「はぁ?あんたバカ?あたしも海賊に仲間入りするに決まってるでしょ!」
キョン「そうかよ」
4 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 20:45:58.25 ID:dmKNoDeB0
キョン「今日もハルヒのせいで疲れたな。そろそろ寝るか。」
〜翌日〜
ハルヒ「ヨン!キョン!」
キョン「むにゃむにゃ。朝比奈さんが32匹。朝比奈さんが33匹」
ハルヒ「キョン!キョンってば!いいかげんに起きなさい!」
ガンッ!!
キョン「痛って〜〜〜!」ガバッ!
ハルヒ「呼んでも起きないあんたが悪いんだからね!」
キョン「あれ!?なんでハルヒがいるんだ!?」
キョン「ていうかここどこだよ!?」
ハルヒ「なに寝言言ってんの?ここは船の上に決まってんじゃない!」
キョン「へ?なにその設定?」
6 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 21:21:49.79 ID:dmKNoDeB0
キョン「船ってそんなわけないだろww」
ハルヒ「あんたまだ寝ぼけてんの?それとも目がおかしいの?」
キョン「寝ぼけてるのはお前なんじゃないか?だいたい目がおかしいってww」
キョン「ちゃんとまわりの景色は見えるぞwwあたり一面海だろww」
キョン「へ?海?」
キョン「てことは。ホントに船の上?」
ハルヒ「なに独り言いってんの?まぁいいわ。目が覚めたのなら早速出発よ!」
キョン「どこに!?」
ハルヒ「はぁ〜。あんたいつまで寝ぼけてんのよ。」
7 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 21:48:50.09 ID:dmKNoDeB0
ハルヒ「あんたの相手めんどくなったわ。古泉くん!このバカの相手してやって!」
古泉 「アイアイマム。」
キョン「古泉!いたのか!」
古泉 「ええ。朝比奈さんも長門さんもいますよ。」
キョン「良かった。それよりなにがあったんだ?なんでここが船なんだ?」
古泉 「これは僕の推測ですが、我々は海賊船に乗っているのでしょう。」
キョン「は?海賊船?そんなわけあるか。大体いっつも推測推測うっせ〜んだよ。マジ空気よめ。」
古泉 「ちょっと!ひどすぎません!?」
9 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 22:12:40.26 ID:dmKNoDeB0
キョン「すまん。冗談だ。やつあたりしてみた。」
古泉 「勘弁してくださいよ。」
キョン「それにしてもなんでこんなことに」
古泉 「貴方が思っているとおりですよ。涼宮さんです。」
古泉 「前日涼宮さんが言っていたでしょう。『海賊がいてほしい』と」
キョン「まじか。あいかわらずハルヒの能力ぱねぇなww」
キョン「まぁ、そうとわかればまず長門に相談だ。お〜〜い長門〜。いるんだろ〜」
長門 「なに?」
キョン「うぉぉ!樽の中から長門が!」
長門 「驚かしたのは悪いと思っている。そんなつもりはなかった。」
長門 「海賊船につんである樽の中のワインを飲み干すのはみんなの夢。」
キョン「お〜〜い。長門さ〜ん。目がこれ以上ないってくらい輝いてますよ〜。」
11 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 22:25:27.28 ID:dmKNoDeB0
キョン「あ!朝比奈さん!」
みくる「ようやく出番でしゅか」
キョン「え?今なんていいました?」
みくる「なんでもありません♪」
キョン「未来人パワーでなんとかなりませんか?」
みくる「すいません。お役に立てなくて。わたしはなんの力もないので…」グスン
キョン「そ、そんなつもりでいったわけじゃないですよ!朝比奈さんは朝比奈さんだからいいんです!」あたふた
キョン(朝比奈さんには悪いけど、泣いてる姿もベリーキュートです!)
13 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 22:48:26.38 ID:dmKNoDeB0
キョン「そういえば古泉。この船どこに向かってるんだ?さっきハルヒが出発とか言ってたが。」
古泉 「僕たちにも知らされていません。直接涼宮さんに聞いたほうがいいのでは?」
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キョン「ハルヒ、今どこに向かってるんだ?」
ハルヒ「よくぞ聞いてくれたわね!聞いて驚きなさい!この『ブラックパール号』はなんと!」
キョン(モロパクリじゃね〜か!!)
ハルヒ「幻の財宝『黄金のSOSエンブレム』を求めさまよっています!」
キョン(財宝のネーミングセンスゼロォ!!しかもさまよってるのかよ!?出発早々不安!!)
ハルヒ「でもまぁ、『フライングダッチマン号』の船長、古泉くん。総督の娘みくるちゃん。実は海の神カリプソな有希がいるし大丈夫!」
ハルヒ「それに私は自分の欲しいものをさしてくれるコンパスがあるしね♪」
キョン(いやこいつパクリすぎ!!しかもこいつがジャック役かよぉ!ディズニーの著作権なめんなぁ!!!)
15 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/21(火) 23:49:35.83 ID:dmKNoDeB0
古泉 「まずどうしたら元の世界に戻れるかを考えましょう」
長門 「今までの経験からして、涼宮ハルヒの目的を達成させる。もしくは彼女に元の世界に帰りたいと思わせるべき。」
キョン「それができれば苦労はないんだがな。」
古泉 「それならあなたが『元の世界に戻ったら付き合ってくれ』とでも言ったらどうでしょう?」
みくる「ふぇぇぇ。キョン君大胆ですぅ。」
キョン「ちょっと待ってください。まだ俺はそんなことしてませんよ。」
古泉 「まだ?」
みくる「ってことはいずれするつもりだったんですか?」ニヤニヤ
キョン「くっ!さっきまで空気だった朝比奈さんが妙にくらいついてくる!」
17 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 00:06:55.01 ID:1hDI34VT0
キョン「大体なんでおれなんだ?古泉にでも言わせりゃいい。」
長門 「あなたは、モグモグ…ホンキで言っているの?そろそろ、モグモグ…彼女がかわいそう。」
キョン「だからなにがだ?」
古泉 「困ったものです。」
みくる「青春ってやつですね♪いいなぁ〜、キョン君。」
長門 「あなたがもっと積極的なら、モグモグ…こんなことも起こらなかったはず。モグモグ…」
キョン「ところでさっきからなに食ってんだ?長門?」
長門 「タコ。海の中にあった。モグモグ」
キョン「……」
みくる「……」
古泉 「んっふ♪」
18 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 00:19:19.67 ID:1hDI34VT0
ガタン!
ハルヒ「ついたわよ!」
キョン「無人島、か。」
???「おや?キョンじゃないか。久しぶりだね。」
ハルヒ「あんた誰よ!?」
???「おや、これは失礼した。私は佐々木。今は単独行動だけど、仲間と一緒に財宝を探してる。」
ハルヒ「なんでキョンを知ってるのよ!」
佐々木「キョンは昔私の海賊団にいたのさ、まぁ途中で離れ離れになったけどね。」
佐々木「見たところ君たちも財宝を探してるようだね。ライバルというわけか。」
佐々木「次あったときは、容赦なく攻撃させてもらうよ。ただしキョン、君だけは別さ。」
佐々木「僕らの仲間になってくれるなら、君に危害は加えない。まぁ、返事は次あったときに聞かせてもらうよ。」
キョン「なんだこの展開…?」
24 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 16:06:08.43 ID:sO1iMekP0
ハルヒ「む〜……キョン!あんなのつるんでたの!?」
キョン「いやおれはそんなこと全く知らな、」
ハルヒ「え?いまなんて?」
キョン「いや、え〜と…」
キョン「悪かったな。って言ったんだよ。」
キョン(ふぅ〜。あぶね。)
ハルヒ「そう。まぁそんないいわ。とにかく今後一切あいつとはかかわらないこと!」
キョン「はぁ?なんでだ?」
ハルヒ「あ、あんたがあたしの海賊団員だからに決まってるでしょ!」
みくる(涼宮さん顔真っ赤…)
25 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 16:42:22.35 ID:sO1iMekP0
キョン「………いつまで歩くんだ?」
みくる「私もうへろへろですぅ〜」
ハルヒ「あったぁ〜!!」
キョン「ムダに元気だな。」
ハルヒ「みんなみて!あれよあれ!あの洞窟のなかに財宝があるのよ!」
古泉 「これで一件落着だといいのですが。」
キョン「どうやって取りにいくんだよ?」
ハルヒ「ほらキョン!ぼ〜としてないでさっさと取りに行くわよ!」
キョン「はぁ!?ここ崖だぞ!?どうやって?」
ハルヒ「幸い下は湖じゃない。あんた飛び降りなさい。」
キョン「この殺人鬼!お前この高さでどうにかなると思ってんのかぁ!?」
ハルヒ「つべこべいってないでさっさと落ちなさい!」
ドンッ
キョン「へ?」
26 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 17:05:52.23 ID:sO1iMekP0
キョン「ぎゃぁぁ〜!!落ちてる!!星になるぅぅ!!」
古泉 「これはまずいんじゃないですか!?」
みくる「ふぇぇぇ、キョンくん!!」(出番ゲット!!)
長門 「大丈夫。」
長門 「jwhgela.fhuf/\e」
キョン「わあああああ!!」
ばしゃ〜〜〜!!
キョン「あれ?痛くない。」
ハルヒ「あ!こんなとこに階段あった」
ハルヒ「キョ〜ン!!階段あったから、今からそっちいくわ〜!」
キョン「……」
長門 「ユニーク」
27 名前:aquququa[sage] 投稿日:2011/06/22(水) 22:58:14.25 ID:7CDuZQ1T0
ハルヒ「あれよ、あれ!さっさといただいちゃうわよ♪」
ハルヒ「ってあれ?財宝ないじゃないの!?」
???「くつくつ。間一髪のようだね。宝は僕たちがもらったよ。」
ハルヒ「またあんた!?それは私たちの宝よ!!」
佐々木「残念だね。もうちょっと早く来ればそうなってたかも知れないのに。」
キョン(まずいぞ…財宝を手に入れないと元の世界には…)
佐々木「それよりキョン。これが僕たちと一緒に来れるラストチャンスだよ。」
ハルヒ「キョンは渡さないわよ!!」
佐々木「キョンの意見を尊重したほうが懸命だと思うんだけどな。」
ハルヒ「キョンは私たちと一緒にいたいと思ってるの!」
佐々木「そこまで頑強なら仕方ないな。」
佐々木「この宝をあげるよ。欲しかったんだろう?これとキョンを交換さ。」
キョン(元の世界に戻るチャンス到来!!)
28 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 23:05:45.11 ID:7CDuZQ1T0
キョン「ハルヒ、おれのことはいいから宝もらっとけよ。」
ハルヒ「いいわよ。あんたあたしたちと一緒にいたいんでしょ。」
キョン(そんなこと一言もいってないけどぉ!)
佐々木「もうこれ以上待てないよ。九曜さん、お願いしてもいいかな。」
キョン(誰に話しかけてんだ?)
ドォォォ!!
キョン「!!?なんだこの巨大な波は?」
古泉 「まずいです!」
バシャァァァン!!
29 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 23:10:36.76 ID:7CDuZQ1T0
キョン「あれ?生きてる?てかここどこだ?」
キョン「見たところ無人島のようだが。」
ハルヒ「キョン!!」
キョン「おお!?ハルヒ!いたのか!みんなは?」
ハルヒ「わかんないわよ。まぁいいわ、あんたは無事だったし。」
キョン「ありがとよ。」
ハルヒ「この島には私たち以外いないっぽいわね。」
ハルヒ「このボートでみんなを探しに旅に出るわよ!」
キョン「やれやれ。」
30 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 23:39:02.72 ID:7CDuZQ1T0
ピカァァァ!
キョン「あれ?なんだか明るくなってきた。てか明るすぎてなんもみえねぇ!」
キョン「ハルヒもいねぇ!誰かいるのか!?」
長門 「ここ。」
キョン「おお!!ホントにいたのか!びっくりした!」
古泉 「おそらく元の世界に戻っていくようですね。」
キョン「ああ、古泉もいたのか。それよりなぜだ?財宝は奪われたじゃねえか?」
古泉 「またしてもぼくの推測ですが、前日の映画の内容を覚えていますか?」
キョン「まぁ、大体な。」
古泉 「物語のラストでジャックと女海賊が2人で無人島にいたでしょう?」
古泉 「その際にジャックが彼女を置いていきました。」
古泉 「そのため、涼宮さんはその結末を変えたいと思った。だから、このような形に世界が改変されてしまった。」
古泉 「そして最後に涼宮さんはあなたと共に旅立っち、涼宮さんは満足した。」
古泉 「そのため世界は元の世界に修復されていく、というわけです。」
キョン「そういわれてもな…」
キョン「大体なんで、2人のキャストを俺とハルヒにしたんだ?映画の内容だけを変えればよかったんじゃないのか?」
古泉 「ふふ、それはまた別の願望でしょう?涼宮さんが願ったことなのです。」
長門 「そろそろ修復が終わる…」
古泉 「時間もないので、理由はお伝えできません。まぁこれはご自分で考えたほうがいいですね。」
キョン(なんでハルヒはそんなこと望んだんだ?)
31 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/22(水) 23:42:22.85 ID:7CDuZQ1T0
ドンッ!!
キョン「いってぇぇ!」
キョン「ベッドのうえか…」
キョン「夢だったのか…?」
34 名前:aquququa[] 投稿日:2011/06/23(木) 00:10:00.02 ID:yxZ9baNw0
翌日
キョン「はぁ〜、今日もこのハイキングコースはきついな。」
ハルヒ「おっはよ〜!キョン!」
キョン「ああ、ハルヒか。登校中にあうなんて珍しいな。」
ハルヒ「それよりみてみて。すっごい古いコンパス見つけたの!」
ハルヒ「しかも北を向いてないのよ!不思議よねぇ〜。」
キョン「!!」
キョン「こ、壊れてるだけじゃじゃないのか?」
ハルヒ「あんたホントにつまらない男ねぇ〜。」
ハルヒ「ま、いいわ!学校までダッシュよ!」
おれはわかった気がする。
なぜおれが佐々木仲間になることをハルヒが頑なに拒んだのかを。
なぜ俺とハルヒが2人だけで無人島にいたかを。
ん?なぜかって?それはハルヒのコンパスがまっすぐ俺ほうを向いていたからさ。
〜fin〜
中坊がしゃしゃってssなんか書いたりしてすいませんでした!
優しく接してくれた方々にはめっちゃ感謝です。ホントにありがとうございました!