725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 18:07:24.35 ID:pA1Lf43NO
佐々木「キョン、今さら言うのもなんだが僕は君に好意を抱いているようだ」
キョン「ああ、俺も佐々木のことは好きだぞ」
佐々木「変わらないね、君は。そういう鈍感なところも嫌いではないけど」
佐々木「いつかの雨の日を覚えているかい?」
キョン「雨の日なんてたくさんあっただろ」
佐々木「くつくつ、そうだったね」
佐々木「君は覚えていないかもしれないけど、あの日僕はこう言ったんだ」
佐々木「僕も一応、女なんだってね」
佐々木「ここまで言えばさっきの言葉の意味を理解してくれるかい?」
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 18:09:54.44 ID:pA1Lf43NO
キョン「佐々木、お前……」
佐々木「キョン、君が好きだ」
キョン「」
佐々木「……」
佐々木「なんてね」
キョン「へ?」
佐々木「久しぶりの再会に浮かれてしまってね、君をからかってみただけさ」
キョン「お、お前タチわりぃぞ……」
佐々木「くつくつ、昔の馴染みで許してくれよ」
キョン「やれやれ、しょうがないな」
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 18:12:18.41 ID:pA1Lf43NO
キョン「佐々木も女、か」
キョン「佐々木は佐々木だろ」
次の日・部室
古泉「おや、珍しいですね。僕の勝ちです」
古泉「僕にもやっと勝利の女神が微笑んでくれたのでしょうか。それとも……」
古泉「……あの、どうかしましたか?」
キョン「ん、ああ……そうだな」
古泉「体調がよろしくないのでしたら、今日は早退されてはいかがですか?」
キョン「いや、別に大丈夫だ」
古泉「無理はなさらぬよう」
キョン「わかってるさ。それと顔が近い」
730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 18:15:23.05 ID:pA1Lf43NO
放課後
キョン「……ん?」
キョン「あれは佐々木か……」
佐々木「ん、誰かと思えばキョンじゃないか」
キョン「元気にしてたか、って昨日も会ったけどな」
佐々木「くつくつ、元気だよ。そういう君は暗い顔をしているね。何かあったのかい?」
キョン「昨日から妙に落ち着かなくてな」
佐々木「君も僕との再会に浮かれているんじゃないのかい?くつくつ」
731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 18:18:00.49 ID:pA1Lf43NO
キョン「佐々木」
佐々木「……なんだい?」
キョン「お前は、俺を何だと思っている?」
佐々木「君は君だろう?キョンさ」
キョン「そうじゃなくて、俺が、男かどうかだ」
佐々木「何をおかしなことを言っているんだい?君は正真正銘男だろう?」
キョン「……そうか」
キョン「佐々木、お前の言う好意とやらを、どうやら俺もお前に抱いているらしい」
佐々木「えっ」
732 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 18:20:41.98 ID:pA1Lf43NO
キョン「好きだ、佐々木」
佐々木「き、キョン、君はおかしなことを言うね。あれは冗談だと言ったじゃないか」
キョン「冗談なのか?」
佐々木「……いや」
佐々木「僕も、君が好きだよ」
キョン「そうか」
佐々木「ああ」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「帰るか?」
佐々木「こういう場合、手を繋ぐべきなのだろうか。キョンならどうする?」
キョン「繋ぐかもしれんな」
佐々木「くつくつ、そうかい」ギュ
おわり
800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 22:30:13.68 ID:pA1Lf43NO
佐々木「キョン、僕たちは恋人という間柄になったということで間違いはないかな?」
キョン「まあ、そうなるな」
佐々木「一般に恋人というものはキスや抱擁といった愛情表現をするのだろう?」
キョン「ま、まあな」
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木「キョン」
キョン「……」
佐々木「キョン」
キョン「あーもうわかったよ」ギュ
佐々木「くつくつ」ギュ
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/29(日) 22:38:30.06 ID:pA1Lf43NO
ごめんタイミング間違えた
>>801さんお願いします