佐々木「キョンと付き合って涼宮さんの出方を見るよ」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:シンジ「綾波、自分が何をしたか分かっているのか?」

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17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 17:40:58.54 ID:jdg9UroYP

橘「なるほど。おもしろいかもしれませんね」

佐々木「そうだろう? じゃあ明日さっそく実行してみるよ」

橘「うふ。がんばってください」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 17:43:51.84 ID:jdg9UroYP

キョン「よう」

佐々木「やあ」

キョン「なんだ話って? 電話じゃダメなようなことなのか。何かあったか?」

佐々木「うん…ちょっと、ちょっとね」

キョン「どうした? 俺にできることなら力になるぞ。まぁたいしたことはできんが」

佐々木「そう? じゃあお願いしようかな。キョン、僕と付き合ってくれないか?」

キョン「は?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 17:47:46.70 ID:jdg9UroYP

キョン「な…おまえ何言って」

佐々木「ダメかい?」

キョン「いや…ダメって、あまりに突然すぎて…」

キョン「…今のはもしかして、その、こ、告白だったのか?」

佐々木「そうだよ」

キョン「ちょっとあまりにも淡泊すぎないか?」

佐々木「くっくっ。元々こういう性格だから仕方ない。どうだろうキョン、僕は返事を待っているんだがね」

キョン「うーん…ちょ、ちょっと待ってくれ」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 17:53:14.57 ID:jdg9UroYP

佐々木「いいとも。じっくり考えてくれたまえ」

キョン「……」

キョン(こいつ俺のこと好きだったのか…気付かなかった)

キョン(…佐々木と付き合う? うーんどうもイメージできんな)

キョン(でもよく考えたらこいつ可愛いしな…変なヤツだけどまぁいいヤツだし)

キョン(だいたい高校二年にもなって彼女一人もできたことないってのもあれだしな…うん)

キョン「よし。じゃあ付き合うか佐々木」

佐々木「本当かい? くっくっ、それはよかった。嬉しいよキョン」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 17:58:59.21 ID:jdg9UroYP

─────

橘「さすが佐々木さん。彼と付き合うことができたんですね」

佐々木「まぁね」

橘「これで膠着状態に動きがあるといいんですけど」

佐々木「ふふ…ふ」

橘「佐々木さん?」

佐々木「あ、ごめん何?」

橘「いえ、これからの涼宮ハルヒの出方が楽しみですね。どういう反応を示すんでしょう」

佐々木「そうだね」

佐々木(正直そんなのどうでもいいんだけどね)

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 18:14:09.10 ID:jdg9UroYP

谷口「昨日光陽園学院の女の子ナンパしたんだけどよー」

キョン「またか。もしかしておまえの頭の辞書にはナンパの三文字しかないのか?」

谷口「まぁ聞けって。それが結構上手くいってさ。今度合コンやることになったんだよ」

キョン「ほー」

谷口「で、国木田も誘ったんだけどよ。おまえもくるか? キョン」

キョン「いや、俺はいいや」

谷口「んだよ、付き合い悪りぃなー。おまえだっていつまでも灰色の学園生活送りたくないだろ? 一歩踏み出してみようぜ」

キョン「あー、俺彼女できちまったんだ」

ハルヒ「!!」ピクッ

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 18:19:44.97 ID:jdg9UroYP

谷口「な…なんだとぉ!?」

キョン「だから行けないわ。すまんな」

谷口「ちょ…おま、本気か? 嘘だろ? 誰だ? 俺の知ってるヤツか?」

キョン「いや、中学の時の同級生」

谷口「しゃ、写メとかあるか? 見せろ」

キョン「写メ? ああいいぞ。ほら」

谷口「……!! こ、この裏切り野郎…」

キョン「だからまぁ俺は行かないが、合コンがんばってくれ」


ハルヒ「……」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 18:22:01.48 ID:jdg9UroYP

ハルヒ(……)

ハルヒ(……え?)

ハルヒ(……今、何て言ってたの…キョンに彼女?)

ハルヒ(…まさか。嘘でしょ? 谷口の誘い断るために適当なこと言ったのよね)

ハルヒ(そうよね…キョンに彼女なんてできるわけないもん)

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 20:21:04.56 ID:jdg9UroYP

─────

長門「……」パタン

ハルヒ「じゃあ今日はこれにて終了! さ、帰るわよ!」


古泉「…それがこんなことがありましてね。ふふ」」

キョン「そりゃ気の毒だったな……あ」

佐々木「やぁ」

キョン「おう」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 20:28:41.62 ID:jdg9UroYP

キョン「なんだ、わざわざこんなとこまで向えに来てくれたのか」

佐々木「くっくっ。まあね。せっかく彼女彼氏という肩書を得たんだ。できるだけいっしょの時間を過ごしたいと思うのは当然だろう」

キョン「ん、まぁそうだな。じゃ、俺達先帰るな」

佐々木「失礼しますね」


古泉「……」

みくる「……」

長門「……」

ハルヒ「……」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 20:35:35.03 ID:jdg9UroYP

佐々木「ふふふ」

キョン「どうした? 何かおかしいか」

佐々木「いや…別になんでもないさ。ただ嬉しくてね」

佐々木「キョン、手を繋いでもかまわないかな」

キョン「えっ。あ、ああ。別にいいぞ」

佐々木「ふふ、じゃあ失礼して」きゅっ

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 20:39:17.72 ID:jdg9UroYP

キョン「…なんか不思議な感じがするな」

佐々木「何がだい?」

キョン「いや、中三の時はいつもおまえといっしょにいたけど、まさかこんなことになるとは思わなかったからな」

佐々木「そうかな」

佐々木「…僕はね、実を言うとあの時からずっとこうすることが望みだったのだよ」

キョン「そうだったのか?」

佐々木「そうさ」

佐々木「キョン、君は今幸せかい?」

キョン「え…ああ。もちろん。幸せさ」

佐々木「くっくっ。嬉しいよキョン」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 20:44:45.73 ID:jdg9UroYP

─────

キョン「お…よう古泉」

古泉「……」

キョン「ど、どうした?」

古泉「……」

キョン「な、なんだよ…なんで黙ってんだ。ていうかなんかおまえボロボロじゃないか?」

古泉「聞かなくても理由はわかってるんじゃないですか?」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 20:50:19.84 ID:jdg9UroYP

キョン「え? いや…わからんが。何があったんだ」

古泉「あなたのせいですよ」

キョン「俺? 俺がなんかしたか?」

古泉「本気で言ってるんですか?」

キョン「ああ。皆目見当つかんぞ」

古泉「…一度切開してあなたの頭の中身を覗いてみたいものですね。いったいどうなっていることやら」

キョン「なんか喧嘩腰だな」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 20:58:00.64 ID:jdg9UroYP

キョン「なんだってんだよいったい」

古泉「もう周りくどいことなしで正直に言いましょう。佐々木さんですよ」

キョン「佐々木がどうした」

古泉「あなたは佐々木さんと付き合っているそうですね」

キョン「あ、ああ。悪い、まだおまえらにはハッキリと言ってなかったな」

古泉「それが原因で涼宮さんの『神人』が大暴れしているんですよ」

キョン「なんで」

古泉「妬いているからに決まってるでしょう」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 21:05:07.94 ID:jdg9UroYP

キョン「は?」

古泉「涼宮さんはですね、あなたのことが好きなんですよ。だからあなたが他の人と付き合うと悲しいんです。これでわかりましたか?」

キョン「え…い、いや。そうなのか?」

古泉「そうなんです」

キョン「その…しかしそんなこと言われても困るんだが」

古泉「佐々木さんと別れてもらえませんか?」

キョン「は…はぁ? なんだそりゃふざけんなよ」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 21:14:17.76 ID:jdg9UroYP

古泉「そうしてもらわないと世界が崩壊しちゃうんですよ…」

キョン「あのなぁ。じゃあなんだ、俺は一生誰とも付き合うなと言いたいのかおまえは」

古泉「涼宮さんと付き合えばいいじゃなですか」

キョン「断る。俺が誰と付き合うかなんて俺の勝手だろ」

古泉「もう勝手じゃないんですよ」

キョン「ふざけんな」

古泉「ふざけてるのはあなたの方です」

キョン「…これ以上話しても平行線だな。おまえには悪いが今回は引かんぞ。俺はおまえら機関のための物でも世界のための物でもない」

古泉「……」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 21:27:35.95 ID:jdg9UroYP

みくる「…お茶です」

キョン「あ、どうも朝比奈さん」

みくる「…キョン君」

キョン「はい?」

みくる「…あの、佐々木さんのことなんですけど…」

キョン「…朝比奈さんもですか? なんです」

みくる「どうしても佐々木さんじゃなきゃダメなんですか?」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 21:30:17.21 ID:jdg9UroYP

キョン「どうしてもって…ええ、まぁ」

みくる「うぅ…困ります…」

キョン「朝比奈さんには申し訳ありませんが…俺は自分の意思であいつと付き合います」

みくる「キョンくーん…」

キョン「今日は帰ります」ガチャ バタン

みくる「あぅ…」

みくる(こんな話聞いてないよ…どうしよう…)


ハルヒ「……」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/25(水) 21:35:16.14 ID:jdg9UroYP

橘「やりましたよ佐々木さん」

佐々木「ん、何がだい?」

橘「涼宮ハルヒのことです。佐々木さんが彼と付き合ったからもうズタボロのえらいことになってるみたいですよ」

佐々木「そ、そう」

橘「この調子でドンドン行きましょう。そうすればむこうの機関も彼女の能力を佐々木さんに移すことに納得するでしょう」

佐々木「そ、そうだね」

佐々木(…涼宮さんそんなに落ち込んでるのか…やっぱりキョンのこと好きだったんだな)

佐々木(でも仕方ないよ。僕だってキョンのこと好きだもん)

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 06:59:17.20 ID:h0HxfCTkP

─────

佐々木「やぁ。待たせてしまったかな」

キョン「おう。いや、別にたいして待っちゃいないさ」

佐々木「ふふ。まだ集合時間の10分前だと言うのにね。少々驚いたよ。時間にルーズだった君がこんなに早く着いているなんて」

キョン「習慣でな。どうも約束の15分前には着かなきゃ落ち着かなくなっちまった」

佐々木「習慣?」

キョン「ああ。しかし最初に着いたのは久しぶりだ」

佐々木「?」

キョン「あ、なんでもないんだ。さ、行こうぜ」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 07:05:19.74 ID:h0HxfCTkP

キョン「……」ウオワーッ

佐々木「……」キャーッ

キョン「……」ガハハハ!

佐々木「……」ドカーン

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 07:09:06.47 ID:h0HxfCTkP

佐々木「…ふう」

キョン「結構おもしろかったな」

佐々木「キョンはそう思ったかい? 僕はあまりそうは思えなかったかな」

キョン「そうか? 普通に王道でよかったと思うが」

佐々木「そうだね。じゃあその辺はそこの喫茶店にでも入って話すことにしようか」

キョン「そうするか。ちょうど腹も減ったし」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 07:14:04.57 ID:h0HxfCTkP

佐々木「…だからね。あの表現の方法じゃ主人公の感情がうったえかけてこないんだ。だから僕ならこうした方がいいと思う」

キョン「ふーむ。なるほどなー」


キョン「……ふー」

佐々木「どうかしたのかい?」

キョン「いや……なんか、これが普通の遊び方だよなぁと思って」

佐々木「ん?」

キョン「変な意味はないんだけどな。こうやって映画見たりするのが普通なんだよな」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 07:18:15.72 ID:h0HxfCTkP

佐々木「くっくっ、おかしなことを言うね君は。そうだね。今の僕たちは客観的に見ても普遍的高校生そのものだろうね」

キョン「そうだよな…」

佐々木「僕はそれで構わないと思っているけどね。キョンは不満かい?」

キョン「いや、そんなことはないぞ」

佐々木「ふふ」


キョン「……」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 07:43:03.70 ID:h0HxfCTkP

─────

キョン「……」

ハルヒ「……」


キョン「…最近あいつ元気ないな」

古泉「そうですね」

キョン「やっぱ俺のせいか?」

古泉「そうですね…違うと言うこともできませんしね」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 07:47:06.63 ID:h0HxfCTkP

キョン「神人の方はどうだ?」

古泉「相変わらずです。毎日のように暴れまわっていますよ。最近は少しだけ落ち着いてきていますが」

キョン「すまんな」

古泉「いえ、いいんです。この前は僕もムキになって言いすぎました」

古泉「たしかに我々にあなたの自由を束縛する権利はありません。今回の問題は僕たちで解決しようと思っています」

キョン「そうか…」

古泉「……」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 07:50:13.62 ID:h0HxfCTkP

キョン「…なぁハルヒ」

ハルヒ「…何よ」

キョン「もうすぐ夏休みだ。今年はどこか合宿に行く計画は立てないのか」

ハルヒ「……」

ハルヒ「あんたは行きたいの?」

キョン「え? あ、ああ…そうだな。そりゃ行きたいさ。去年の合宿は楽しかったからな」

ハルヒ「……」

ハルヒ「…そう。行きたいんだ」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:32:36.30 ID:h0HxfCTkP

ハルヒ「あんた行きたくないのかと思ってたわ。いつもめんどうそうにしてるから」

キョン「いや、そんなことはないぞ。俺はいつだって楽しかった」

ハルヒ「そ。じゃあ考えよっか」

キョン「そうしようぜ」

ハルヒ「ふふ。キョンはどこ行きたい?」

キョン「うーんそうだなぁ…」


ハルヒ「…ねぇキョン」

キョン「ん? どうした」

ハルヒ「あんた彼女できたんだってね」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:36:20.64 ID:h0HxfCTkP

キョン「え…ああ。まあな」

ハルヒ「あの佐々木さんって人?」

キョン「ああ」

ハルヒ「付き合ってて楽しい?」

キョン「…ああ」

ハルヒ「そっか……じゃあ、土日とかあんまりこっちには来れなくなっちゃうわけね」

キョン「え? あ、いや…別にそれは…」

ハルヒ「いいわよ無理しなくて。そこまで強制する気はないから、自由にしなさい」

キョン「……」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:42:06.51 ID:h0HxfCTkP

─────

古泉「最近涼宮さん、部室の方に顔を出しませんね」

キョン「勉強してるんだってよ。もうすぐ夏休み前のテストだからな」

古泉「ほう…なんだか普通の学生のようなことを言うようになりましたねぇ」

キョン「そうだな……ところでそっちはどうだ?」

古泉「ああ、神人のことなら大丈夫です。どういう心境の変化があったのかわかりませんが、ここ最近は出現する数もめっきりと減ったんですよ」

古泉「とりあえず一安心と言ったところですかね」

キョン「そうか」

キョン「…そりゃ、よかったな」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:45:10.87 ID:h0HxfCTkP

みくる「お茶です」

キョン「あ、どうも」

キョン「……」ズズッ


キョン「…退屈だな」

古泉「そうですか?」

キョン「ああ。もしかして…ずっとこのままなのかな」

古泉「そうかもしれんませんね。涼宮さんがこのまま落ち着いてくれればの話ですが」

古泉「しかし、この平穏こそあなたが望んでいたものなのでしょう?」

キョン「……」

キョン「そんなこと…ねぇよ」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:48:15.07 ID:h0HxfCTkP

─────

佐々木「ふぅ。キョン、ありがとう。ここまででいいよ」

キョン「そうか」

佐々木「今日は楽しかったよ。またね」


キョン「…待ってくれ佐々木」

佐々木「ん? どうかした?」

キョン「…その…ちょっと話が…あるんだ」

佐々木「なんだいあらたまって」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:50:18.35 ID:h0HxfCTkP

キョン「……」

佐々木「…どうかした? そんな辛そうな顔して…」

キョン「……」

佐々木「何でも話してよ。僕は君の彼女なんだから」


キョン「…別れよう」

佐々木「……」


佐々木「え」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:52:06.47 ID:h0HxfCTkP

佐々木「え…今、何て言ったんだい? すまない、よく聞き取れなかったんだが」

キョン「別れよう。俺と別れてくれ」

佐々木「……」

佐々木「え」


佐々木「……え……え……」

佐々木「ど、どうして……?」

キョン「……」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:56:48.51 ID:h0HxfCTkP

佐々木「どうして…ぼ、僕が何か悪いことしたのかな。だとしたら謝るよ。ごめん」

キョン「いや…おまえは何も悪くない。俺が悪いんだ」

佐々木「どういうこと? どうしてそんなことを言うんだ? 理由を教えてほしいよ」

佐々木「僕は…絶対君と別れたくないよ」

キョン「……」


キョン「すまん…俺、やっぱりおまえのこと友達としてしか見れない」

キョン「何の覚悟もなしに付き合った俺が悪いんだ…すまん」

佐々木「……」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 09:59:54.37 ID:h0HxfCTkP


 ピンポーン

橘「あら佐々木さん。どうかしたんですか急に?」

佐々木「……」

橘「佐々木さん?」

佐々木「……」


橘「…ど、どうしたんです? 何かあったんですか?」

佐々木「…うっ」

佐々木「うわああああああああああああああああああん!!」

橘「えっ、えっ? さ、佐々木さん?」

佐々木「あああああああああああああああああああああああ」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 10:05:06.03 ID:h0HxfCTkP

─────

ハルヒ「今日でテストは終了ね! 明日から夏休みだけど、みんなたるんだ生活を送らないように! 以上、解散!」

キョン「なぁハルヒ、せっかくテスト終わったんだ、みんなでどこか打ち上げでも行かないか?」

ハルヒ「え? うーん、そうね…でも、あんただってせっかくだし彼女と遊びたいでしょ? 無理しなくてもいいわよ」

キョン「ああ、もう別れたんだ」

古泉「!!」

みくる「!!」


ハルヒ「え…わ、別れたの?」

キョン「ああ。一週間前にな」

ハルヒ「ど、どうして…もしかして振られたわけ?」

キョン「あ、ああ…まぁ、な」

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 10:08:00.97 ID:h0HxfCTkP

ハルヒ「……」

キョン「どうした?」

ハルヒ「いや、別に…そっか、振られちゃったんだ」

ハルヒ「そりゃそうよね。あんなに可愛い子があんたの相手なんか本気でするわけないもんね、あはは」

キョン「なんだよ、そんなにおかしいか」

ハルヒ「別にっ。じゃ、そういうわけなら皆でカラオケでも行きましょう! キョンの失恋慰めパーティーよ!」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 10:11:00.13 ID:h0HxfCTkP

みくる「私も行きますぅ〜」

古泉「お供しましょう」

キョン「おい、パーティーはいいけどあんまりデカイ声で言いふらさないでくれ。悲しくなるだろ」

ハルヒ「何言ってんの! 失恋した時はね、思いっきりテンション上げた方がいいのよ! そして次の恋へ進みだすパワーにするの! わかる!?」

ハルヒ「さ、行くわよキョン!! 着いてきなさい!!」

キョン「やれやれ」



長門「……」

長門「…空気」




241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 10:13:14.65 ID:h0HxfCTkP

実は俺、ハルヒ萌えなんだ



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