碇シンジが調子にのった模様。直ちに害は無いと思われる。


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「俺とハルヒの関係……、それは……それは………」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/30(水) 00:21:34.47 ID:atUFKbXL0

ミサト「使徒襲来と碇シンジ君が到着する日が重なっちゃうなんて…
    彼はどこにいるのかしら?ヘタしたらもうシェルターに… 」

バッ

ミサト「!?」

??「だーれだ!」

ミサト「なっ…!?」

??「答えはぁー……デケデケデケデケデケ……おーーれーーー!碇っシーーンジ!!」

ミサト「な、なんなの?」

シンジ「はっ、あなたは…。待って下さい。名前を当ててみせましょう…」

ミサト「はあ?」

シンジ「ズバリィ?ズーバーリー?……葛城ミサト!!」

シンジ「…ってwwwwいや知ってたし!wwwwハガキに書いてあったしwwwwアイノウユアネームwwドンチュー?ww」

ミサト「あ、あの…」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:27:43.66 ID:atUFKbXL0

ミサト「と、とにかくこの車に乗って!早く!」

シンジ「せかすなせかすなー!この年頃の少年は触れただけで壊れてしまうほど繊細なんだよキミィ!」

シンジ「…それって何かに似てる…何かしら、一体何に似てるのかしら……。ズバリ」

シンジ「ジェンガ」

シンジ「いーえーーい!人とやったことなーい!僕はいつでもソロプレーイ!」

ミサト(何この子…)

ミサト「とにかく急いで。私はあなたをネルフに連れていかねばならないの」

シンジ「ルネフーキターー!さぁサトミーさん僕をルネフーに連れていってください」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:34:46.72 ID:atUFKbXL0

〜ネルフ本部〜
ミサト「おっかしーわね、こっちでいいハズなんだけど」

シンジ「サトミーさん」

ミサト「ミサトさん」

シンジ「All right.それでミサトさん、ここがネルフ本部なんですか」

ミサト「そうよ」

シンジ「とっても広いんですね!こんなに長時間ぐるぐるしててもまだ目的地に着かないなんて!」

ミサト「…」ピキッ

リツコ「何をしているの!葛城一尉!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:38:14.95 ID:atUFKbXL0

シンジ「おやめなさいな!」

リツコ「?」

リツコ「誰この子」

シンジ「確かにミサトさんはおんなじ所をぐるぐるまわって貴重な時間をドブに捨てました!
     でもそんな小さなことを年長者がじめじめ陰湿につついてどうするんです!」

リツコ「…私ミサトとほぼ同い年なんだけど」

シンジ「おっと失礼わたくし目がいいもので」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:42:10.06 ID:atUFKbXL0

シンジ「まぁそんなことよりお二方」

ミサト「…何?」

リツコ「……」

シンジ「あっし碇シンジは何のためにここに連れてこられたんで?」

リツコ「あ、ああ、それでねシンジ君、あなたに見せたいものがあるんだけど」

シンジ「ことわーーーーーーる!!」

リツコ「えっ」

シンジ「悪い大人に縛られない!悪い大人に縛られない!それが碇シンジ十四歳のジャスティス!」ダダダダ…

リツコ「…行っちゃったわ」

ミサト「追いかけないの」

リツコ「え…だってあの子なんか怖いんだもの」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:45:35.81 ID:atUFKbXL0

シンジ「はぁ、はぁ…悪い大人にいいように利用されるところだった…」

シンジ「ところでここはどこだろう…病室?ん、だれかいるぞ」

レイ「…」

シンジ「おっす!おらベジータ!」

レイ「…」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:50:43.72 ID:atUFKbXL0

ゲンドウ「予備パイロットはまだか」

冬月「赤木君が呼びに行ったはずだが…」

日向「捕捉しました。レイの病室にいる模様です」

冬月「!?なぜだ!?」

ゲンドウ「構わん。あの二人の接触は計画の内だ」

冬月「しかし…」

ゲンドウ「放っておけ。大した問題は起こらん」

日向「病室の映像を映します!」

シンジ『右のおっぱい!』もみもみ

シンジ『左のおっぱい!』もみもみ

シンジ『二つ合わせてやっぱりおっぱい!』もみもみもみ

レイ『…』

ゲンドウ「……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:55:36.82 ID:atUFKbXL0

ゲンドウ「……予備パイロットをここに連れてこい」

日向「…はい」

マヤ「…気持ち悪い」ぼそっ

ゲンドウ「……」

*****

シンジ「わっ!誰だあんたらは!」

黒服「碇シンジ君、司令がお呼びだ」

シンジ「司令がお呼びでも僕はお呼ばれされた記憶は無い!」

黒服「なくて結構」

シンジ「く、くそっ…おいらここまでみたいでやんす。そいじゃお嬢さん、しばしの別れ」ズルズル…

レイ「…」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 00:59:09.93 ID:atUFKbXL0

ゲンドウ「…来たか」

シンジ「おっとぉい!あんたは…あんたは…僕の母親の祖父の息子の義理の息子!すなわち!」

ゲンドウ「お前の父親だ」

シンジ「ファイナルアンサー?」

ゲンドウ「シンジ、エヴァンゲリオンに乗れ」

シンジ「おっとゲンドウ選手まさかのスルー」

ゲンドウ「分かったのか」

シンジ「分かったと思ってるのか」

ゲンドウ「いや」

シンジ「じゃもう一度説明するのが筋ってもんでやんす」

ゲンドウ「……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:03:04.36 ID:atUFKbXL0

〜十分後〜

ゲンドウ「…というわけだ。何回説明させるつもりだ。いい加減分かっただろう」

シンジ「えぇー…あなたのおっしゃることを要約するとこういうことになるようですねぇ…」

シンジ「あなたは僕の父親である…と…」

ゲンドウ「そんなことは言っていない」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:09:35.41 ID:atUFKbXL0

ゲンドウ「つまりなぜお前をここに呼んだかというと、現状、街には使徒と呼ばれる我々の敵が…」

シンジ「あ、ところでゲンドゥー」

ゲンドウ「他の呼び方で呼べ」

シンジ「おとっつぁん」

ゲンドウ「……もうそれでいい。で、なんだ」

シンジ「おとっつぁん、僕、このカッコいいロボットに乗ってみたいな。乗っていい?」

ゲンドウ「……」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:14:10.48 ID:atUFKbXL0

マヤ「エントリープラグ挿入!」

マヤ「第一次接続開始!」

マヤ「エントリープラグ注水」

ボゴボゴボゴ…

シンジ「うわっ、ちょっ、もがっ…」

リツコ「落ち着いて。LCLが肺で満たされれば苦しくないわ」

シンジ「いや、あのっ、ちょっ、でもどうしても言いたいことが…!」

リツコ「何?」

シンジ「僕今めっちゃズボン濡れてるけど漏らしたわけじゃないよ!」

リツコ「分かってるわ安心して」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:17:45.85 ID:atUFKbXL0

マヤ「進路クリア オールグリーン!」

ミサト「碇司令、構いませんね?」

ゲンドウ「ああ、いいからさっさと発進させろ」

リツコ(苛立ってる…)

ミサト「発進!」

ギュオオオォォォォ

シンジ「うわー!めっちゃ股間すいーってなる!股間すいーってなる!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:24:00.88 ID:atUFKbXL0

ズズーン!

シンジ「おぉっと姐さん!」

ミサト「それは私とリツコ、どっちを呼んでるの」

シンジ「いや、オペレーターの人です」

マヤ「私!?」

シンジ「リツコさんとミサトさんはばっちゃんAとばっちゃんBで呼び分けるのでご安心を」

ミサト「…」

リツコ「…」

シンジ「で、何か前に人がいます」

ミサト「それが使徒よ!」

シンジ「えぇーほんとに?全然見分けつかない…これならリツコさんの方がよっぽど使徒ティックだよ…」

ミサト「分かるでしょ?人と全然違うじゃない!」

シンジ「あ、ホントだウエストめっちゃ細い…」

ミサト「あなたはどこで人を見ているの」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:28:26.14 ID:atUFKbXL0

リツコ「シンジ君、今はとにかく歩くことだけ考えて」

シンジ「エッチなことは?」

リツコ「どこにそんな必要があるの」

シンジ「ちぇっ、ばっちゃんAのケチ」

ミサト(私がBだったとは…)

シンジ「じゃあいきますよー!えーとウォーキングウォーキング、手を上に挙げてデュークズウォーク」

ミサト「余計なこと考えなくていいの!」

シンジ「えっ、エヴァの骨盤のズレは直さなくていいってことですか」

ミサト「いいわよ!」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:34:39.83 ID:atUFKbXL0

ガシャン…ガシャン…

リツコ「やった!」

ミサト「歩いた!」

シンジ「オーライ、順調だね。ところで姐さん、こんなジョークを知ってるかい?
     ある男が冷蔵庫を担いで歩いてたんだ。僕は当然聞いてやった。『なぜそんなものを担いでいるの?』ってね。
     そしたらあいつはこう言ったんだ。『そん」

ミサト「シンジ君前っ!」

ズズーーン

シンジ「おっとっとぉい!まさかのオチ言わせないパターンってやつっすかぁー!?」

シンジ「そっちがそれほどの無粋さならこっちにだって考えがあるんだ!」

ミサト「な、なにをする気?」

シンジ「ウォーキングウォーキング手を挙げてデュークズウォーク」

ミサト「何してんの!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:40:43.90 ID:atUFKbXL0

シンジ「いやでもエヴァもデュークズウォークしてますよ。
     密かに骨盤のズレを直すのが積年の望みなのかもしれないですよ」

ミサト「誰が敵の目の前で積年の望み叶えろなんて言ったのよ!」

シンジ「骨盤のズレから来る痛みでこの苦境ってセンも否定できないなと思って…」

ミサト「いいから戦って!」

シンジ「お、暴れ許可ですか」

ミサト「そうよ!」

シンジ「じゃあ ♪暴れまくっていいぜ!♪ ってリズムに乗って言って下さい」

ミサト「はあ?」

シンジ「やっぱリズムがないと僕の南米の血が沸かないんですよ。沸かない系な僕のわがままな血液」

ミサト「え…っと… あばれまくってい シンジ「あ、もういいです」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:48:08.85 ID:atUFKbXL0

シンジ「そいじゃちょちょいとやっちゃう系でいっちゃう系ですねぇー!」

リツコ「何系でもいいから早く!」

シンジ「焦らせんな焦らせんなー!これでも僕はまだおぼこだぞっ!」

シンジ「よーしイメージングイメージング。そうだ格闘家をイメージしてみよう。
     負け越しのかかったカド番大関のイメージで」

サキエル「ぐおおおおお!」

シンジ「どっせい!」

ズズーーン!

リツコ「凄い!」

ミサト「投げ飛ばした!」

ミサト「…ってシンジ君!早くとどめを!」

シンジ「そいつぁ土俵を汚す行為ってもんですバイ」

ミサト「いいからーー!!!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 01:55:35.79 ID:atUFKbXL0

シンジ「ミサっち」

ミサト「な、なによ」

シンジ「おいどん腹減っちまった」

ミサト「このタイミングで!?」

シンジ「ちょっと戻って御飯食べていいですか」

ミサト「駄目に決まってるでしょ!」

シンジ「から揚げ弁当ないならシャケ弁で妥協するよ。俺の出来る最大級の妥協だけど」

ミサト「シンジ君!そんなこといいから!後ろ!」

シンジ「えっから揚げ弁当が置いてあるんですか」

ミサト「違うわよ!」

サキエル「ぎゃおおおおお!」

ズガーーン

リツコ「マズイ!」

マヤ「頭部破損!制御不能です!」

ミサト「なんですって!」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:00:52.19 ID:atUFKbXL0

シンジ「おや」

シンジ「おやおやおやぁ〜〜〜?」

シンジ「なんかばっちゃん達の声が聞こえないな」

シンジ「こりゃ回線が切れたってやつでやんすな」

シンジ「こりゃいいや。命令されずに好きなことができるぞ」

シンジ「こう…ビルでブロック遊びしたり」

マヤ「エヴァ初号機動き出しました!ビルをもいで並べていきます!」

ミサト「何してんのよ!?」

シンジ「ビルでジェンガをしよう。今宵も僕はソロプレイ。満月がぼんやり涙でにじむ」

サキエル「ぐおおおおお!」

シンジ「おやウエストの細い御仁。どうです月夜の下のジェンガとしゃれこみませんか」

サキエル「ぐおおおおお!」

ガシャーーーン!

シンジ「 」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:07:59.78 ID:atUFKbXL0

〜医務室〜

シンジ「…知らない天井だ。そういえば僕は自分より高い場所にある天井しか見たことないな」

ミサト「気がついた?」

ミサト「…あれからのこと…覚えてる?」

シンジ「ああ、確かミサトさんが青い車に乗ってきて…」

ミサト「もうちょっと後」

シンジ「部屋にやってきて『気がついた?』と」

ミサト「もうちょい前」

シンジ「わがままが過ぎるな」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:08:56.78 ID:atUFKbXL0

2011年で一番デュークズウォークという単語が出てきたスレがエヴァSSとは…

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:20:34.67 ID:atUFKbXL0

ミサト「…というわけで突如エヴァが暴走をはじめて使徒を倒したのよ」

シンジ「あいつがいけないんだ!」

ミサト「え?」

シンジ「あいつが…あいつがジェンガを倒したから!」

ミサト「ちょっ、落ち着いて、誰もあなたを責めてるわけじゃ…むしろ感謝して…

シンジ「えぇい信用できねえ!そんなチャイナドレスまがいの襟の服着た奴の言うことなんざ信用ならねえ!」

シンジ「もういやだこんな世界!誰も僕を信用してくれない!」

シンジ「大体初めからおかしいと思ってたんだ!やたらノースリーブりやがって!」

ミサト「ちょっ…」

シンジ「でーもー、でもでもー、ゆーるーす!」

ミサト「あ、あら、そう…」

シンジ「ノースリーブの件については無罪放免!」

シンジ「ただし!襟の件に関しては死刑!」

シンジ「おなじじゃーーん!結局死刑じゃねーかYO!YO!YO!カマーン!」

ミサト(やっぱりこの子気持ち悪い)

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:27:35.24 ID:atUFKbXL0

リツコ「シンジ君、いる?」

シンジ「私だが」

リツコ「知ってます。それでね、シンジ君の住居に関してなんだけど」

シンジ「あっしは住まいをもたねぇ渡り鳥。そんなものぁ必要ございやせん」

リツコ「ネルフのほうで用意したから」

シンジ「きーけーよー話をおおおおおい!紅のリップで調子こきやがって!」

ミサト「そうなの。よかったわね」

シンジ「そしてミサっち!いやミサ夫!うら若き美少年が一人暮らしさせられそうになってるときにその平然さはねーよ!
     もっと心配がれよ!しんぱれよ!」

ミサト「あー、えーと…、大変ね」

シンジ「もうひと押し!」

ミサト「え?あー、うん、何か問題があったら相談に乗るわ」

シンジ「からのー?」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/30(水) 02:28:47.97 ID:atUFKbXL0

ちょっと頭の回転が鈍ってきたので、ちょっとだけ間を置かせてくれ。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:38:19.41 ID:atUFKbXL0

ミサト「あー、時々、時々なら掃除とかしてあげましょうか」

シンジ「あーはいはい、そういう展開ね、そういう」

ミサト「どういうのよ」

シンジ「掃除から始まるドッキング的なね。『シンちゃんこのスティック汚れているわ』
     エロイ!エーーーローーーーイ!!
     ついに僕が人生の主人公になる時がやってきた!ヤァヤァヤァ!」

ミサト「…じゃあシンジ君、私、家に帰るから」

シンジ「ならば住所を教えていくと運勢アップだよ」

ミサト「凶でいいわよ」

シンジ「いやミサトさん、あなたの運勢は凶じゃない。
     あなたの運勢は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?」

シンジ「不凶!」

シンジ「うまい!この不幸さまさに経済レベル!」

シンジ「飛び出せデフレスパイラール!」ダダダダダ…

リツコ「…追いかけないの?」

ミサト「なんでそういう分かりきった質問するの?」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:46:11.96 ID:atUFKbXL0

ミサト「はぁ…疲れた…どうしてパイロットってヘンなコしかいないのかしら…」

がちゃっ

シンジ「おかえり。おいおい人の悪口は言うもんじゃないぜ?」

ミサト「んなっ…!?」

シンジ「お疲れでしょう?私にする?私にする?私にする?
     これぞまさに至福の三択!」

ミサト「え…あの…」

シンジ「あ、おなか減った?それなら今日のご飯はフライパンの生魚のせだから。
     味付けや火加減に不満があったらご自分で調節できる安心のセルフスタイルでごんす」

ミサト「なぜあなたがここにいるの…?」

シンジ「神様が創ったからだよ」

ミサト「そうじゃなくて」

シンジ「ゲンドゥーとユイがヤッたからだよ」

ミサト「そうでもなくて」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 02:53:50.06 ID:atUFKbXL0

シンジ「まぁ人間あまり細かいことに気を配るべきじゃないと思うな。
     ほら可愛い子には旅をパジェロっていうじゃない?」

ミサト「悪いけど意味が分からない…」

シンジ「自分を責めちゃ駄目だぞっ☆」

ミサト「…」

シンジ「とにかくもう荷物もほどいて、寝る場所も決めたから」

ミサト「ど、どこ?」

シンジ「キミのとなりさ」

こうして僕らの幸せに包まれた生活が始まった。


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:00:23.40 ID:atUFKbXL0

そして僕は学校に行くことになった。

シンジ「どーーもーーー!シンジ碇でーす!趣味?趣味はぁエヴァに乗って風を感じること、かな?」

友だちもすぐにできました。

トウジ「おい転校生?ちょっとこんかい!」

シンジ「告白は良いけどもうちょっとソフトに頼むよ」

トウジ「違うわ!あのなぁ、この前のドンパチでうちの妹が怪我したんや!何でか分かるか!?」

シンジ「ご冥福をおいのりゃーっす!」

トウジ「死んでへんわ!」

シンジ「じゃあ瀕死ってことで」

トウジ「ふざけんな!なめとんのか!」

シンジ「むしろなめられたい!プリーズペッティングマイアス!」

トウジ「な、なんやお前…」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:04:34.35 ID:atUFKbXL0

ミサト「どう?シンジ君、学校には慣れた?」

シンジ「人生慣れたらお肌の曲がり角よ」

ミサト「…そんなことは聞いてないわ」

シンジ「まぁミサ夫はお肌がスカイダイビング中だけど」

ミサト「…」

シンジ「ほら!怒ると肌に悪いのに!どうして僕の忠告をいつも無視するんだ!」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:12:28.94 ID:atUFKbXL0

〜学校の屋上〜

シンジ「最近やたらミサトさんが冷たい…。どうして彼女は他人に心を開けないのか…」

トウジ「屋上で孤独にひたる…。まさにヒーローの図っちゅうわけやな」

シンジ「なんだまたジャージと眼鏡か」

トウジ「喧嘩うっとんのかコラァ!」

シンジ「売ってます!碇印の喧嘩三個セットで5800円!
     今なら夏ということで三個6700円!」

シンジ「wwwww増えてんじゃんwwww季節限定まさかの値上げキャンペーンwww」

トウジ「な、な、なんやとキサマァ…」

ケンスケ「おい、相手しない方がいいって。こいつ絶対やばいって」

シンジ「僕ほどの精神偏差値50がいるだろうか?いやいない。」

レイ「…碇君、非常招集。先、行くから」たたたっ

シンジ「おやおやまさかのお誘いヒットアンドアウェイ。
     こいつぁオイラも行かねばでやんす。そーれデュークズウォークでネルフに急げ。おいっちにおいっちに」

ケンスケ「…な?相手にしない方がいいし相手にされてないって」

トウジ「…!」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:18:50.54 ID:atUFKbXL0

〜エヴァ初号機内〜

ミサト「シンジ君、準備はいい!?」

シンジ「南風に吹かれるおっぱいのように順調だ」

ミサト「そうよかった」

シンジ「今、ボケたよ!今世紀最大級のビッグヒット来たよ!」

ミサト「今目標は領海からこちらに向かっているわ」

シンジ「はいスルー」

シンジ「で、なんですってぇ?」

ミサト「目標は領海内にいるって」

シンジ「あなたの人生の?」

ミサト「観測目標がね」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:22:35.79 ID:atUFKbXL0

シンジ「ミサの助さん」

ミサト「ミサトさん」

シンジ「ミサ父さん」

ミサト「何」ゲンドウ「なんだ」

シンジ「上司部下でハモらないでもらっていいすか不協和音なんで」

シンジ「で、ミサトさん。巨大なイカが来ましたが…」

ミサト「そうそれよ!」

シンジ「これはモンゴイカですかスルメイカですか」

ミサト「使徒よ!」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:27:53.87 ID:atUFKbXL0

シンジ「ああホントだ脚が二本しかありませんもんね」

ミサト「前にも言ったけどあなたは何で物を識別しているの」

シンジ「作戦はどないな感じでいきましょう」

ミサト「そうねまず敵のAT シンジ「聞いてねーよ!!」

シンジ「…」

シンジ「あ、ごめん、やっぱ聞いてたわ、記憶に齟齬があった」

ミサト「…敵のATフィールドを中和しつつパレットの一斉射撃よ」

シンジ「聞かなくてもそうしてましたけどね」

ミサト「…」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:34:24.22 ID:atUFKbXL0

シャムシエル「ひゅんひゅんひゅん…」

シンジ「おいでなすりましたねぇ」

シンジ「目標をセンターに入れて…」

シンジ「スイッチ!」

シンジ「あ、スイッチって何語だっけ」

ミサト「英語よ!」

リツコ「今そんなこと考えてる場合!?」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:40:42.73 ID:atUFKbXL0

シャムシエル「ひゅんひゅんひゅん…ひゅーーーん!」

ガシッ ビューーン!

シンジ「こんな積極的な投げありっすかー?」

ズズーーン!

シンジ「あいたたた、腰が痛い。まぁ昨日からだけど」

シンジ「ん?これは…」

トウジ「ひいいいい!」

ケンスケ「ひゃあああああ!」

シンジ「たんぽぽが咲いている。一年中夏でも花は立派に生きているんだなぁ。
     僕もこの花のように、強く美しく生きていきたいと思ふ」

ミサト「シンジ君!その二人から距離をとって戦って!」

シンジ「心理的にはもうとってますけど」

ミサト「心理面はおいといて!」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 03:48:12.03 ID:atUFKbXL0

シンジ「まぁこういう時に?上官に?逆らっちゃう?みたいのが?ヒーローの?
     さーだーめー!!」

ガショゥン

ミサト「シンジ君!?何してるの?」

シンジ「おうい鈴原、相田!いいエヴァだろ?次相田乗ってみろよ!」

ミサト「なんでぇ!?」

シンジ「もう腰痛いからね。あの姿勢は腰に悪い」

ケンスケ「いやいやいやいや!俺普段から乗って見たいとは言ってたけどさぁ!」

シンジ「大丈夫、アクセルもハンドルもないから。ヘタすりゃ三輪車より運転システム雑だから」

ケンスケ「いやいやいやいや!!それより俺達を助けてくれよ!」

シンジ「心理的に?肉体的に?」

ケンスケ「肉体的にだよ!」

シンジ「お客さんエッチだねぇ!」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 04:15:44.10 ID:atUFKbXL0

シンジ「まぁ肉体的な援助が必要と云うのならおじさんはりきっちゃうけどね」

シンジ「なにせ身体が資本だからこの仕事」

ミサト「シンジ君!そろそろ電源が切れるから戻って!」

シンジ「えっ、だって僕は友達に助けると約束したんですよ!」

ミサト「そりゃそうかもしれないけど」

シンジ「ミサトさんは友人との約束なんて破棄しろって言うんですか!?」

ミサト「そんなことは…」

シンジ「最低だ!最低だ!大人なんてみんな自分のことしか考えていない!」

シンジ「じゃあミサトさんはあの約束も無視する気なんだね!あの熱い夜に交わしたあの約束も!」

ミサト「はっ!?」

日向「えっ」

マヤ「不潔…」

シンジ「最低だ!この世はすべて薄汚い!綺麗なものなんて使徒のコアくらいなもんだよ!」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 04:21:06.05 ID:atUFKbXL0

シンジ「うわああああああ!」ダダダダダダ!

リツコ「何をしているの!?」

シンジ「止めてくれるな止めてくれるな!僕はこのヤリイカと一緒に海に還って余生を過ごすんだ!」

リツコ「何を言ってるの!?」

シンジ「ヤリイカ!もう信じられるのはお前しかいない!一緒に人類創生再出発だ!」だきっ

ミサト「使徒にだきつくなぁ!」

青葉「目標コアに亀裂発生!」

ミサト「えっ!?」

青葉「どうやらエヴァ頭部の突起がコアに刺さった模様です!」

シンジ「ああっ!このヤリイカの抱き心地!ふかふかして気持ちいいナリ!」ぐりぐり

シャムシエル「ぎ、ぎぎぃ〜〜……!!」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 04:23:12.79 ID:atUFKbXL0

シンジ「もっと強く!もっと固く!僕を一生離さないと約束してくれ!」ぎゅうぅぅ

パキッ

シャムシエル「にぎゃあああああああああ」

日向「目標、沈黙しました!」

ミサト「なんと…」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 10:31:57.75 ID:atUFKbXL0

〜ネルフ本部〜

ミサト「どうして私の命令を無視したの?」

シンジ「聞きたい?そのリーズンを聞いてみたい?」

ミサト「作戦責任者は私よ!あなたは私の言うことを聞く義務があるの!」

シンジ「なんてこったい!僕を縛りつける世界!
     僕の自由はどこへ!?ああ、僕はカゴの中の七面鳥。
     クリスマスまでに僕の命が危ない!なるものか!なるものか!
     ターキーになってなるものか!そーれ飛び出せアウトオブケース!!」

ミサト「まっ…待ちなさい!コラ!」

パシィン!

シンジ「 」

ミサト(しまったやりすぎた…!)

シンジ「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
     痛さレベル…………9!!
     マックス108のうちね!
     う〜んそんなに痛かない」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 10:45:56.58 ID:atUFKbXL0

シンジ「さてさっさとミサの助の家に帰るか。おなか減ったしな。
     今日の晩飯は僕がハンバーガー、ミサの助がフライパンの生魚のせでいいな。
     ここ一カ月ずっとそれの気もするけど記憶違いの可能性も多分にある。
     うん、そういえば昨日はフレンチをふるまった可能性もあるよな」

シンジ「オーケー今日は使徒せん滅祝いだ。
     自分へ自分へのご褒美。
     海の見える素敵なお店でハンバーガーを食べよう。
     ついでにミサ夫への生魚も、浜に打ち上げられてるやつを拾ってこよう」

シンジ「そーれ思い立ったが吉日!僕には僕を待ってる世界があるのさ!」スタタタタタタ…

〜翌日〜

リツコ「シンジ君が家出!?」

ミサト「そうなのよ、昨日は久しぶりにカレーが食べられたわ」

リツコ「せめて心配しなさいよ」

ミサト「むしろずっと彼と過ごしてた私の身を心配してほしいわ」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 10:53:57.63 ID:atUFKbXL0

ケンスケ「ダダダダダ…大尉!このまま攻め込みます!ダダダダダ…」

ケンスケ「…ふぅ、楽しかった。そろそろテントに帰ろう」

ケンスケ「!」

ケンスケ「メシがない…一体だれが!?」

シンジ「オッスおらしんのすけ」

ケンスケ「おまっ…!!碇!?」

シンジ「このハンバーガー淡白な味がするね」

ケンスケ「米だよ!」

シンジ「存じ上げております」

ケンスケ「ていうかそれは俺のだよ!何食ってるんだよ!」

シンジ「君のものを食べてはいけないとはこいつは初耳」

ケンスケ「いやだから、人の物を勝手に自分のものにしちゃいけないだろ!?」

シンジ「僕はただ君のハンバーガーを咀嚼してお腹に入れただけだ!
     僕の物とは思ってないよ!今!この胃袋の中にあるものの所有権は君の手の上にある!」

ケンスケ「…」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:02:14.74 ID:atUFKbXL0

ミサト「シンジ君が見つかった?」

黒服「ええ。少年から通報を受けました」

ミサト「…思いのほか早かったわね…」

リツコ「それじゃ丁度よかったわ、シンジ君に頼みたいことがあったの」

シンジ「ほほうそれでそれで?」

リツコ「レイの更新カードを…ってなんでここにいるの!?」

シンジ「キミがいるからさ」

リツコ「冗談はやめて!」

シンジ「まぁ冗談ですよねーwww全力で冗談ですwwww成分検査の結果冗談100%wwwwww」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:03:34.23 ID:atUFKbXL0

シンジ「…で、西の空に飛んだエクソシストがなんですって」

リツコ「誰がそんな話をしたの」

シンジ「ミサトさんがよくそんな話をしてくれました」

ミサト「そん シンジ「貴様に今発言権はなぁい!!」

シンジ「というわけでばっちゃんA、おいらレイの家に行くからお小遣いくんな」

リツコ「え、どうしてレイの家に!?」

シンジ「どうしてってwwwwwさっき自分でそういう話したくせにwwwww
     覚えてますかー?wwジブーンのハナーシ、オボエテマスカーーー??wwwwキャンユーアンダスタンジャパニーズwwww」

リツコ「…」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:09:47.38 ID:atUFKbXL0

〜レイ宅〜

ドォン! ドゴォン!

シンジ「くそっ!この扉なかなか破れない…!!」

シンジ「こんな時の最終手段……!!!」

シンジ「ドアノブをひねる」

かちゃっ

シンジ「オーーケェーーーイ!!侵入かんりょーーーう!!
     天才鍵開け師、今ここに爆誕!!」

シンジ「さてさて今日のお客さんはぁ?」

シンジ「綾波レイさんでーす!どこどこー!?どこにいるかなっどこにいるかなっ」ガラッ ガラッ シャーッ

レイ「…あなたは」

シンジ「おっとぉい!まさかの悩殺フルヌードォ!!そいじゃおいら、ちょいと一つまみさせていただきヤンス」

シンジ「おっぱいとおっぱい!複数形でオッパイツ!」もみもみもみ

レイ「何をしに来たの」

シンジ「幻の蝶ニジイロサウザントアゲハを求めて」

レイ「そう…」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:17:49.42 ID:atUFKbXL0

レイ「見つかった?」

シンジ「フルムーン?」

レイ「いいえ」

シンジ「夢?」

レイ「いいえ」

シンジ「ニジイロサウザントアゲハ?」

レイ「そう」

シンジ「オーケーイ!碇シンジさん30ポインツゲッツ!ハワイ四十九日間の旅まであと6万3千ポインツ!」

レイ「で、どうなの」

シンジ「馬鹿にすんなよぉぁ!!」

レイ「…」ビクッ

シンジ「幻の蝶がそう簡単に見つかってたまるか!見つかってたまるか!
     幻の意味を4百回調べてそのページを壁紙にして意味をよく考えやがれ!」

レイ「ごめんなさい」

シンジ「まぁ僕はそんなものどうでもいいから許してあげよう」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:26:05.22 ID:atUFKbXL0

シンジ「実は…その…」もじもじ

レイ「?」

シンジ「実はここに来た理由…蝶を探してたってのは…嘘なんだ」

レイ「分かってるわ」

シンジ「あの、なんか、恥ずかしくって…、嘘、ついちゃたんだ…ほんとごめんね」

レイ「気にしないで」

シンジ「あのさ」

レイ「なに」

シンジ「あの、これ…、よかったら受け取って」

レイ「…カード?」

シンジ「…僕の気持ちが入ってる。もう渡せただけで…十分だから。返事は…しなくっていいよ」

シンジ「それじゃっ!また学校でね!」たたたっ バタン

レイ「…」ぺらっ

『髪が青いのはなんかの病気なんすか? by神児 追伸:赤木博士が渡し忘れた物があるそうですよ』

レイ「…」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:32:15.12 ID:atUFKbXL0

冬月「碇、未確認飛行物体がここに飛来中だ!」

ゲンドウ「分かった。総員第一種警戒体制」

シンジ「…」

ゲンドウ「どうした?早く行け」

シンジ「…」

ゲンドウ「おい」

シンジ「あ、あぁごめん、昔の優しかったお父さんのこと考えてた」

ゲンドウ「…」 冬月「…」

シンジ「あのころはまだお父さん顔があったんだよね…」

ゲンドウ「今でもある」

シンジ「まぁほんとはわたあめのこと考えてたんだけど」

ゲンドウ「早く行け」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:36:13.95 ID:atUFKbXL0

〜エヴァ内〜

ミサト「シンジ君、大丈夫?いつもと同じようにやればいいのよ」

シンジ「いつもと同じ…?ああ、体位のことですか?」

ミサト「はぁ?」

シンジ「いつもの晩と同じような格好で…ね?」

ミサト「ちょちょっと何を」

日向「そんな…」

マヤ「不潔…」

シンジ「そんなこんなでおいらいってきヤンス」

シュオオオオォォォォ

青葉「!」

青葉「目標内部に高エネルギー反応!」

ミサト「なんですって!?」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:42:24.05 ID:atUFKbXL0

ラミエル「ピガッ」

ビイイイイイィィィィィィ

ズガァァァァァァン!

ミサト「シンジ君!大丈夫!?」

シンジ「え、何がですか」

ミサト「敵の攻撃よ!目下食らってるでしょ!?」

シンジ「えーどれどれ?僕が登場間も無く敵に攻撃を受けるなんてそんなことが……
     うわぁぁぁホントだぁぁぁぁぁぁ!」

シンジ「熱い!熱いよ!どうして言うんだ!言わなきゃ気づかなかったのに!」

ミサト「あなたの感覚はどういう構造になってるの」

シンジ「熱い!熱い!
     こんなの3歳の時に紙おむつをかぶったお父さんにカップ焼きそばのお湯をかけられた時以来だよ!」

ゲンドウ「…」

マヤ「ひどい…」

冬月「碇そんなことを」

ゲンドウ「してない」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:49:51.74 ID:atUFKbXL0

〜医務室〜

シンジ「…はっ」

レイ「…」

シンジ「…そうか、僕…」

レイ「…」

シンジ「ついにあやまちを犯してしまったんだね」

レイ「?」

シンジ「大丈夫安心して。
     生まれた子には『マザコンスープレックス』と名づけて先生に育ててもらうから」

レイ「何を言ってるの」


222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 11:51:43.06 ID:atUFKbXL0

シンジ「え?僕はキミとベッドを共にしたんないの」

レイ「してないわ」

シンジ「なんだよまさかの無意識化での脱童貞を果たしたかと思ったのに」

レイ「そう」

シンジ「21世紀のラストエンペラー奪堂帝とはまさにこのこと!
     えーい反乱軍を王宮に入れるでないわ!この果物ナイフが目に入らぬか!」ガバッ

レイ「…元気そうでよかった」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:01:04.17 ID:atUFKbXL0

レイ「…食事。食べといた方がいいと思うわ。60分後には出発だから」

シンジ「これ白米?玄米?」

レイ「プチトマトよ」

レイ「それと」

シンジ「それでそれでー?」

レイ「私の髪は病気じゃないから」

シンジ「いつ誰がそんなことを聞いた」

レイ「手紙で」

シンジ「あれ読んだの!?真面目に?ひくわー正味ひくわー、猛然たる勢いでひくわー」

レイ「…それじゃ」スクッ ドサッ

シンジ「なにかが落ちたよ、ニュートンの万有引力が正しければ」

シンジ「…辞書?ま行だけがボロボロだ。ま…ま…、まさか!レイ!父さんはお前をそんな卑猥な子供に育てたつもりはない!」

レイ「…かえして

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:10:43.19 ID:atUFKbXL0

〜二子山仮設基地〜

シンジ「おっすレイ!こんな所にいるとカゼひくぞ!」

レイ「…大丈夫」

シンジ「温めてあげよう身体の芯から」

レイ「大丈夫」

シンジ「おいおいなんだよ顔色悪いぞ?これからの作戦で緊張してるのか?」

レイ「大じょ シンジ「いつもだしwwww顔色はオールウェイズ悪いしwwwww真っ白ワロローンwwwww」

レイ「…」

シンジ「まぁ大丈夫死んでも72人の処女が待ってくれててる」

レイ「…あなたは死なないわ」

シンジ「え?」

レイ「私が守るもの」

シンジ「綾波…」

シンジ「ごめん普通に聞こえなかったもっぺん言って」

レイ「…」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:18:52.39 ID:atUFKbXL0

ミサト「じゃあシンジ君、レイ、ヤシマ作戦、いくわよ」

レイ「はい」

シンジ「さすがの僕でももうふざけませんよ」

ミサト(自覚があったとは…)

ミサト「じゃあいくわよ!ヤシマ作戦スタート!」

グウォーン ゴゴゴゴゴ… カチカチカチ…

日向「全冷却システム出力最大!」
マヤ「第二次接続開始!」
青葉「全加速機運転開始!」

ミサト「最終安全装置解除!」

ゴゴゴゴゴ…

ミサト「撃てぇッ!!」

シンジ「ウォーキングウォーキング、手を上に挙げてデュークズウォーク」

ミサト「何してるの!?」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:24:32.64 ID:atUFKbXL0

リツコ「シンジ君!?」

シンジ「ここぞと言う時呼吸を整える。それがこのデュークズウォーク」

ミサト「今は違うでしょ!」

シンジ「忘れるな!気功の精神!忘れるな!日々の鍛練!」

ミサト「今がどういう時だと思ってるの!?」

シンジ「常に落ち着きを忘れない。それがイッツマイライフ」

ミサト「私たちのライフも守って!」

シンジ「何をしたらいいんだっけ、詰将棋だっけ」

ミサト「ポジトロンライフル!!」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:28:45.40 ID:atUFKbXL0

シンジ「えー?そんなもんがどこにあるのさ?」

ミサト「足元!」

シンジ「あ、ほんとだ…」

ミサト「早く!」

シンジ「足元を見つめて分かる。自分のちっぽけさが」

ミサト「今のあなたは人類史上一番重要よ!?」

シンジ「とにかくこれを投げるのか叩きつけるのか早く教えてください」

ミサト「撃って!」

シンジ「なるほどそういうスタイルですか」

ミサト「…喉痛くなってきた」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:35:52.25 ID:atUFKbXL0

シンジ「それじゃ撃ちます、ほいっと」

バシュゥゥゥゥゥ!!

ラミエル「ギギギ…」

ラミエル「ギギギ」

シンジ「なんか効いてないっすよ、これ安モンじゃないですか」

ミサト「第二波がくるから!早くひいて!」

シンジ「チェロを?」

ミサト「違う!」

シンジ「通行人を?」

ミサト「違う!レイと入れ替わって!」

シンジ「おーい綾波!なんか初号機と零号機、パイロット交代だって」

ミサト「違うったら!」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:36:33.15 ID:atUFKbXL0

レイ「…」スッ

ミサト「よかった…、レイはまともだわ…」

リツコ「今日ほどあの子が頼もしく思えた日は無いわね…」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:43:06.84 ID:atUFKbXL0

シンジ「さて毎度恒例、お腹が減りもうした」

ミサト「なんで恒例なら食べてこないのよ…」

シンジ「胃液の活発さランキング第29位!碇シンジです!」

ミサト「ごめんもう無視するから!レイ、第二波に備えて!」

レイ「はい」

シンジ「ネグレクトー!ネグレクトですかー!?」

ミサト「来るわっ!」

シンジ「こいつぁ相当頑強なネグレクトですねぇ」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:50:26.01 ID:atUFKbXL0

シンジ「あー、なんか食べもん落ちてないかなー、グミとかゼリーとか」すたすたすた

シンジ「もう持ち場を離れても何も言われない。これが孤独というものか」

シンジ「…ちょっと面白いことしたら注目されるかな」

シンジ「…今僕はリツコさんの顔マネをしています…」

シンジ「…」

シンジ「見れよ!俺の今の鬼のように恐ろしい形相を!
     一度見たら二目みるのをためらうオバン顔を!」

リツコ「…」ピクッ

シンジ「あーあ、ほんとにもうどっかいっちゃおうかな」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:55:44.62 ID:atUFKbXL0

シンジ「ん?この角度…」

ラミエル「ギュギュギュギュギュ…」

ミサト「来るっ!」

ビィィィィィーーーー!!

シンジ「絶妙にコア見えてね?」

バギィィィィ!!

レイ「くっ…!」

ミサト「お願い!耐えて!耐えてから零号機がもう一度撃つのよ!」

シンジ「もはや完全に戦力外扱い。公園でみんなドッヂやってるのに、一人ジャングルジムにのぼってる気分」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 12:59:42.00 ID:atUFKbXL0

シンジ「でもこの角度から颯爽と撃って倒したら…」

シンジ「僕ヒーローじゃね?」

シンジ「あ、でもライフルあそこに置いてきちゃった系だわ」

シンジ「うっかり、テヘ♪」こつん

シンジ「…」

シンジ「女性陣に媚びてみても何も反応がない」

シンジ「この怒り、どこにぶつけたらいんだ…」



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:09:15.33 ID:atUFKbXL0

シンジ「ちきしょう…」

レイ「…碇くん…!」

シンジ「!? ドラえもん!?」

レイ「ち、違う…」

シンジ「ああ、外側が青くて中が白くて真ん中が赤いから間違えた」

レイ「も、もう私の盾はもたない…!お願い、碇君が撃って…!」

シンジ「……僕を必要としてくれているの?」ポッ

レイ「そ、そう…」

シンジ「ああ…僕をいじめしいたげるこの世界にたった一つの希望を見つけた…!
     それは!綾波えもん!君だ!」ダダダダダ

日向「初号機が猛然と持ち場に戻ります!」

ミサト「今度は何をやらかすつもりなのかしら…」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:14:44.86 ID:atUFKbXL0

シンジ「よし!ライフルは充電完了だ!」

レイ「も、もう駄目…!」

日向「零号機!盾を捨てて身を盾にしています!」

リツコ「レイ…!」

ミサト「お願い…!頑張って…!!」

シンジ「よーし行くぞ!」

レイ「はや…く…」

シンジ「あ、ところでさぁ」

レイ「な…に…」

シンジ「二人で声合わせて『愛の!ラブラブシューティング!』って言いながら撃たない?」

レイ「む…り…」

シンジ「えーノリ悪ー、そんなんじゃ僕のやる気ゲージダダ下がりだよ」

レイ「わかっ…やる…やるから早く…!」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:19:42.22 ID:atUFKbXL0

レイ「あ…愛の…!ラブラブ…シュ…」

シンジ「……」カチッ

バキュウウゥゥゥウゥゥン!!

ラミレス「にぎゃああああああああああ!!」

ドドォーーーン

シンジ「状況終了!いえーい!ね、綾波、イエーーーイ!」

綾波「……」

シンジ「ほら早く!イエーーーーイ!!」

綾波「……ぃ」

シンジ「ノリの悪さにも限度があるだろ!!もう許せん!!
     僕は毅然とした態度と覚悟を持って抗議にむかうぞ!!」プシュー、ガチャッ

259 名前:>>258[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:21:16.15 ID:atUFKbXL0

あ、間違えて使徒の名前を野球選手にしてしまった。

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/30(水) 13:31:27.62 ID:atUFKbXL0

シンジ「おい綾波!おるかー!?」ドンドンドン

シンジ「入りまっせー!」

ジュウッ

シンジ「熱ッ!無理無理無理!ちょっと綾波!中から開けろよ!」

レイ「…ぃ…」

シンジ「え?なんて?」

レイ「…無理…」

シンジ「聞こえないなぁ!」

レイ「無理…!!」

シンジ「そんな大きな声が出るなら開けられる。さ、開けたまえ」

レイ「……!」

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:35:51.01 ID:atUFKbXL0

レイ「はぁ…はぁ…はぁ…」よろよろ

カチャッ

レイ「…!? いない…」

レイ「…?」

シンジ「じゃあーーーーん!こっこでっしたぁーー!
     たまげたか?たまげたか?肝を冷やしに冷やしたか!?
     それとも僕がいないから寂しに寂しんだか!?」

レイ「……」ふらっ…

シンジ「わっ、倒れてきた」ひょいっ

レイ「…!」ビターーン!

シンジ「おい綾波そんな所で寝てたら風邪ひくぞ」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:41:48.70 ID:atUFKbXL0

レイ「起こして…、起きられない…」

シンジ「こんな甘ったれは初めてだ」

シンジ「よいしょっと…」

レイ「ちょ…そこは足…」

シンジ「あれ?こうやって持ち上げるんじゃなかったっけ?」

レイ「……」ぶらーん

シンジ「でもこの姿勢は肩にかなりクるな。放していい?」

レイ「もうちょっと頑張って…」

シンジ「とんだ甘ったれだ」

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:45:59.91 ID:atUFKbXL0

シンジ「…なぁ綾波」

レイ「…なに」ぶらーん

シンジ「今僕たちにできることはエヴァに乗ること以外何も無いかもしれないけど…」

シンジ「でも」

シンジ「生きてさえいればいつか必ず、生きてて良かったと思う時がきっとあるよ」

レイ「……」ぶらーん

それはずっと先のことかもしれないけど

でもそれまでは

生きていこう

真っ暗で何も無い道でも

二人で行けば

何か見つかるかもしれない

あの空に浮かぶ月のように

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 13:53:32.18 ID:atUFKbXL0

第一部 せめて 善人らしく 〜完〜

そして

第二部 アクマダイバー 〜開始〜

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 14:11:04.76 ID:atUFKbXL0

ミサト「うーん、やっぱ潮風は気持ちいいわね!」

ミサト「シンジ君も友だちを連れてくれば良かったのに…やっぱあんなんじゃ友だちできないのかしら?」

ミサト「ところであのコはどこへいったのかしら?」

アスカ「ハローミサト!」

ミサト「あら、アスカ、背、のびたんじゃない?」

アスカ「で、その噂のサードチルドレンはどこ?」

ミサト「えーとどこかに…」

シンジ「こーこでーーーす!!」

ミサト・アスカ「!!?」

アスカ「ちょ…それ…!!」

シンジ「いやー赤いプラグスーツチックなものがあったんでお召しになっちゃいましたよ。
     みて下さいこのフィット感。唯一お胸がエアポケットですけどね」

アスカ「イヤァァァァァァ!!」




300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 14:18:09.16 ID:atUFKbXL0

シンジ「ちなみに着るのに失敗したために、これが最後の一着です。
     どう?この穏やかな海にぴったりフィットでしょ?」

アスカ「な、な、何考えてんのよこの変態!ミサト!変態よ!変態がいるわ!
     さっさと海の底に沈めましょ!」

ミサト「う〜んでも彼が…」

シンジ「サードチルドレン、シンジ碇だ。碇ングって呼んでね!」

アスカ「嘘でしょ…?」

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 14:27:07.90 ID:atUFKbXL0

シンジ「さてさて毎度恒例名前当てとしゃれこみましょかーぁ
     あなたの名前はぁーーーー?
     ズーーーバーーーリィーーーーー?」

シンジ「正岡子規」

シンジ「いや女だしwwww眼青いしwwwwwwwwわびさび理解してるふうゼロだしwwwwww」

アスカ「なにコイツ…」

シンジ「碇ングっつったろ。記憶力が著しく乏しいのか」

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 14:35:13.83 ID:atUFKbXL0

シンジ「それでお嬢さん、あなたのお名前は」

アスカ「あんたみたいな変態に教えるほど私の名前は安くないの」

アスカ「あんたが同じパイロットとして役に立ってまともな奴だって私が思うまで教える必要は無いわ!」

シンジ「とんだめんどくさがり屋だな」

アスカ「プライドが高いの!あんたみたいなナナヒカリひよっことは違ってね!」

シンジ「All right.それじゃこうしよう」

アスカ「な、何よ…」

シンジ「いっしょにおにごっこをしよう。よし!アイムおーーーにーーー!
    そーれそれそれーーーーー!!」ダダダダダ

アスカ「ちょっ、来るなああああ!!」

バギッ

シンジ「オウフ!鮮血の右フック!」

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 14:43:32.07 ID:atUFKbXL0

アスカ「はぁ、はぁ… 二度と私に近づかないで!このド変態!」

シンジ「お嬢さん、俺の目を見てみな…」

アスカ「な、何よ…」

シンジ「お嬢さん!今、俺の目はどうなってる!?」

アスカ「い、いや…濁ってて気持ち悪いけど…」

シンジ「その通り!今の俺の目は!野ウサギを追うジャガーの目だぜ!!」

アスカ「誰もそんなこといってな…いやぁぁぁ!」

シンジ「そーれ待たれよ待たれよーー!」ダダダダダダ

アスカ「ちょっ、なんで追ってくんのよぉぉ!」ダダダダダ

シンジ「おにごっこっつったろ。記憶力が極めて劣ってるのか」ダダダダダ

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 14:51:28.39 ID:atUFKbXL0

加持「ん?」

アスカ「加持さん!助けて!変態が私をつけまわすの!」

シンジ「そんな!そんなねじまがった言い方をすれば誰だって犯罪者だよ!」

加持「おお、キミが碇シンジ君か。噂は聞いてるぞ。もう使徒を三体倒したんだってな。
    それもかなり派手な倒し方だったそうじゃないか」

アスカ(えっ!?)

シンジ「まぁ、当然のことを、当然のようにした時、ただ結果の方からついてきた。それだけですよ」

加持「ははは。面白いな君は。とにかくウチとしては君のことを頼りにしているぞ」

シンジ「ほんとはそういうの嫌なんですけどね…。僕、意外に気が小さいんで(笑)
     でも、結局やるのは僕しかいない。そう思ってピッチに立ってます」

アスカ「こいつ…実はかなり実力が…!?この変態はカムフラージュ…?)

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 15:02:33.79 ID:atUFKbXL0

加持「葛城はどこに?」

シンジ「甲板にいましたよ」

加持「そうか。それじゃちょっと声でもかけてみるか」

アスカ「ええーっ加持さんいっちゃうのー?私をこんな変態と二人にしないで!」

加持「はははスマンスマン。ま、パイロット同士、仲良くな」スタスタ…

アスカ「…」

シンジ「…」

アスカ「あんた」

シンジ「何でおじゃる」

アスカ「ちょっと使徒を倒したからって調子にのらないでよ」

シンジ「どこに調子に乗ってる要素があったっていうんだ…」

アスカ「…私は惣流=アスカ=ラングレー。ネルフのエースパイロットよ。あんたじゃなくてね」

シンジ「かもめって食べたことある?」



326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 15:09:13.34 ID:atUFKbXL0

アスカ「はぁ?誰がそんなこと聞いたのよ!」

シンジ「そうか、僕も食べたことないよ」

アスカ「誰と会話してんのアンタ」

シンジ「でもニワトリは食べたことはあるんだ」

アスカ「私もあるわよ」

シンジ「そっか…。あとカモもあるかな…。これは人工で再生されたものだったけど」

アスカ「…そう」

シンジ「…」

シンジ「この会話不毛だったね」

アスカ「スタート時点で気づきなさいよ」

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 15:15:37.41 ID:atUFKbXL0

〜甲板〜

ザザーン…

ミサト「…なんであんたがここにいるのよ」

加持「そんな言い方はないだろ?俺だって仕事なんだ」

ミサト「…サードチルドレン、あった?」

加持「ああ、なかなか面白い子だな」

ミサト「おも…?まぁそうかもね、普通ではないわね」

加持「いい子そうじゃないか」

ミサト「…あんたって許容範囲広いわよね…」

加持「ま、誰かさんとお付き合いできてたわけだしな」

ミサト「…!」バシッ

加持「いたたた……、ん?あれは…?」

ミサト「…使徒!?」

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 18:23:52.71 ID:atUFKbXL0

『ヴィー ヴィー 使徒出現! 総員戦闘体制をとれ!』

アスカ「使徒!? 海から!?」

シンジ「あんれまぁ」

アスカ「チャーンス! 一気に私がエースにのしあがるチャンスね!来なさい!変態!」

シンジ「僕が日本で何と呼ばれているか知ってるか」

アスカ「知らないわよ」

シンジ「人の指図は全方位拒絶!心のATフィールド測定不能!NONONO!生まれてこの方NOとしか言ったことがねえ!
     シンジ・オブ・ザ・碇!!」

シンジ「というわけで僕は四つ葉のクローバーでも探してるから」

アスカ「生えてないわよ!」

シンジ「鼻の下のうぶ毛?」

アスカ「そうじゃないしそれも生えてな…いわよね?」

シンジ「遺憾なことに」

アスカ「あんたはどういう性癖を持ってるの」

375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 18:27:34.18 ID:atUFKbXL0

アスカ「いいから来なさい!エヴァの所に行くわよ!」

ぐいっ!

シンジ「痛い!僕が日本で何と呼ばれてるか知ってるのか!」

アスカ「だから知らないわよ」

シンジ「ジェンガだ!それもソロプレイ用のジェンガだ!
    木目が涙を流した瞳に見える!積もうが崩そうが悲しみしか残りゃしない!」

アスカ「じゃあ、ほら、ゆっくり引っ張ってやるから来なさい」

くいっ

シンジ「ほう、この適度な圧力。余は満足じゃ」

アスカ「…そいつは良かったわね」

シンジ「うぬぼれるな!」

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 18:32:36.91 ID:atUFKbXL0

シンジ「お主のひっぱり道なぞまだまだ道半ば。
    日本にいる真の熟練吉岡さんに比べればまだまだ児戯の如しよ!」

アスカ「だ、誰なのその人」

シンジ「何マジでいると思っちゃってんのwwダッwwwサwwwww」

アスカ「……!!!」ビキビキ

シンジ「…おい!こんな非常時になにモタモタしてんだ!
    甘えんなよ!こういう時こそ各々がしっかりするべきだろ!?」

アスカ「……!!!」ビキビキビキ


379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 18:37:54.78 ID:atUFKbXL0

〜エヴァ弐号機 保管室〜

シンジ「へえ弐号機って赤いんだ。じゃあかじったら辛いかな」

アスカ「何アホ言ってんのよ」

シンジ「おいどんは甘口以外嫌でごわす!カプサイシン断固拒否でごわす!」

アスカ「ふん、子どもね」

シンジ「良い意味で?」

アスカ「そのまんまの意味で」

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 18:43:39.25 ID:atUFKbXL0

アスカ「とにかく乗り込むわよ…ってあぁっ!プラグスーツがないじゃない!」

シンジ「日頃から準備をちゃんとしてこなかったことが、今、こういう事態を招いているんだよ」

アスカ「……!!あんたが破いたんでしょぉがぁぁ……!」

シンジ「どうしてそう、人に責任をなすりつけることが出来るのか理解に苦しむ」

アスカ「…ったく…」

アスカ「あっ!あそこに捨てられてるの、予備のプラグスーツ?」

シンジ「あっしが着るのに失敗した奴でごんす」

アスカ「…ほんとだ。穴があいてる。ていうかなんで背中に穴があいてんのよ。意味が分からない…」

シンジ「オーパーツだね」

アスカ「あんたが張本人でしょ!!」


386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 18:49:14.66 ID:atUFKbXL0

アスカ「まぁいいわ!あんたが来てるそれ、大至急消毒して私に返しなさい!」

シンジ「消毒って唾液でできるかな」

アスカ「首を折るわよ」

シンジ「それは報酬ってことでやんすか」

アスカ「あんたはどういう性癖なのよ」

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 18:56:35.96 ID:atUFKbXL0

アスカ「もう!じゃああんたも乗りなさい!操縦は私がするわ!」

シンジ「何それそんなことしたら僕達はじまっちゃったも同然じゃないですか!」

アスカ「何がよ」

シンジ「めおとの営みがだよ!」

アスカ「…勘弁してよ気持ち悪い」

シンジ「うーん結婚指輪は何にしようかな。キミは真珠の代わりにアジの目玉とかでいいよね」

シンジ「僕は…そうだなぁ、ジェンガ!ジェンガがいいかな!歴史上初のジェンガ指輪!
    いつでもどこでもお手軽ソロプレイ!うーんまさに僕の人生!!これぞ至宝!!」

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 19:02:30.93 ID:atUFKbXL0

〜弐号機 コクピット内〜

シンジ「あ、なんか人ん家の臭いがする」

アスカ「人類の英知の結集を俗っぽく言わないでくれる?」

シンジ「ちょっと脱臭炭買ってきていいかな」

アスカ「そんなに臭わないわよ!」

シンジ「マンガ読んでいい?」

アスカ「ない!」

シンジ「おいなんだよアフタヌーンって。コロコロ買えよコロコロ!」

アスカ「…なんのことか分からないけどしょうもないこと言ってんのは分かるわ…」

シンジ「姐さん見事な慧眼で」

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 19:08:42.96 ID:atUFKbXL0

アスカ「さ、じゃあ行くわよ!エヴァ、起動!」

ピゴーン

アスカ「L.C.L. Fullung, Anfang der Bewegung Anfang des Nerven anschlusses.
    Ausulosung von Rinkskleidung.Synchro-Start」

シンジ「何弁?」

アスカ「ドイツ語よ!」

ブブーッ

『FEHLER』

アスカ「エラー!?思考ノイズね!?あんた!ちゃんとドイツ語で考えてよ!」

シンジ「歩きッヒ!手をアップして歩くンベルク!ウォーキンウォーキンデューキンウォーキニッヒ!」

アスカ「あんたドイツ馬鹿にしてるでしょ」

402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 19:14:26.98 ID:atUFKbXL0

アスカ「じゃあもういいわ!思考言語を日本語に切り替え!」

ブブーッ

『エラー』

アスカ「また!?ちょっとあんた、一体何語で考えてんのよ!?」

シンジ「楔形文字だけど」

アスカ「シュメール人!?」


407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 19:22:56.08 ID:atUFKbXL0

スカ「えぇーい!やっと準備が整ったわ!行くわよ!エヴァ弐号機、発進!」

チャーチャッチャ チャーチャッチャ チャーチャチャチャチャー♪

〜空母内〜

無線『艦長!大変ですエヴァ弐号機が起動しました!」

艦長「なんだと!?」

ミサト「ナイスアスカ!」

〜エヴァ弐号機コクピット内〜

シンジ「ねえちょっとコンビニ寄ってくれないかな、消臭剤買いたいんだけど」

アスカ「臭わないっつってんでしょ!」

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 19:32:00.35 ID:atUFKbXL0

ミサト「アスカ!弐号機はまだB型装備よ!海に落ちないように注意して!」

アスカ「大丈夫よ!この私がそんなミスするわけないわ!」

シンジ「こういう時もし落ちてみたらどうなるだろうって考えちゃうよね」

アスカ「いらないこと考えないで!」

シンジ「あのハチの巣、叩いてみたらどうなるのかな、とか」

シンジ「リツコさんに『ババア』って言ったらどうなるだろう、とか」

シンジ「父さんのヒゲを無言で引き抜いたらどうなるだろう、とか」

アスカ「ヘンなことを考えるなって!」

ツルッ

ドボーン

414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 19:37:40.59 ID:atUFKbXL0

アスカ「あーもう落ちた!あんたのせいよ!」

シンジ「今世紀最大級の責任転嫁だ」

アスカ「とにかく落ちちゃったんなら海の中での戦いを考えるだけよ!」

シンジ「ここらへんドラッグストアとかないかな」

アスカ「ないわよ!だから消臭剤を欲しがるな!」

シンジ「違うよ!僕が欲しいものはもっと大きいものだ!」

アスカ「じゃあ何よ…」

シンジ「シンジ先生の欲しい物講座ー!!」

アスカ「はぁ?」

シンジ「シンジ先生欲しいものは一つしかございやせん。そいつぁつまり…」

アスカ「…」

シンジ「ユーラシア大陸」

シンジ「でーーけーーー!シンジ先生スケールデーーケーー!!ザッツトゥービッグ!

アスカ「世界征服じゃ駄目なの?」

シンジ「おいちゃんと前見て操縦しろよ」

491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:08:01.17 ID:atUFKbXL0

ミサト「レーダーで見る限りそろそろ接触するわ!構えて!」

アスカ「まっかせといてー!」

シンジ「じゃあおいどんはアスカどんにまかせてニューカレドニアのことでも考えてるでごわす」

アスカ「全関節を脱臼させるわよ」

498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:14:55.19 ID:atUFKbXL0

アスカ「見えた!アレね!?何アレ…魚みたい!」

シンジ(アレ一匹でミサト一頭の食事が半年はまかなえるな)

アスカ「コアはどこなの?」

シンジ「ねえアレ倒すの?」

アスカ「ったり前でしょ!!」

シンジ「お前は使徒さんの気持ちを考えたことがあるのか!
    コアを砕かれた痛みが!無念さが!」

アスカ「あんたはもう三体も倒してるんでしょ?」

シンジ「どうしてそういう言い訳をする!?これだからガングロは!」

アスカ「どこが!?」

504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:21:44.50 ID:atUFKbXL0

ガギエル「ぐぎゃおおおお!」

アスカ「!」

アスカ「見えたわ!口の中にコアが!」

シンジ「いや口内炎ってセンも多分にある」

アスカ「あってたまるか!」

シンジ「うすめのうがい薬で口の中を洗うと、口内炎予防になるよ」

アスカ「……」

アスカ「……」

アスカ「……へぇー」


508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:25:00.17 ID:atUFKbXL0

シンジ「で、なんだっけ。イソジンを琵琶湖一杯分海にバラ撒くって話だっけ」

アスカ「だれがいつ使徒の口内環境気にしたのよ!?」

シンジ「まぁ僕は三ヶ月ほど前から気にしてるけどね」

アスカ「バッカじゃな シンジ「ウーーソーーだーーよ!!!」

アスカ「」ピキッ

シンジ「さてアスカス」

アスカ「スが余分よ」

シンジ「赤須」

アスカ「……答え出さないと分からないの?」

516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:33:49.19 ID:atUFKbXL0

アスカ「で、何よ」

シンジ「どうやって関節全部外すの?」

アスカ「いつの話題!?」

ガギエル「ぎゃおおお!!」

バキッ

アスカ「もう!あんたのせいで無駄なダメージ食らっちゃったわ!」

シンジ「これはマジごめん」

アスカ「…この責任については認めるのね」

シンジ「さすがに使徒が迫ってきた瞬間、『エヴァ止まれ!』って念じたのは悔恨の極み」

アスカ「…死ね!!」

520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:42:07.07 ID:atUFKbXL0

ミサト「ああもう何やってるのよ!」

ミサト「…っていうかシンジ君を乗せてるのってデメリットしか感じないわ」

シンジ「やい聞こえたぞばっちゃんF」

ミサト「えらい降格したわね私」

アスカ「ミサト!この変態は糞の役にも立たないわ!何か作戦は無い!?」

ミサト「…そうねぇ…」

シンジ「琵琶湖一杯分のイ アスカ「あんたは黙ってなさい!」


522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:46:59.04 ID:atUFKbXL0

ミサト「あえて敵の術中に入るってのも悪くないかもしれないわね」

アスカ「!? どういうこと!?」

シンジ「なるほど…」

アスカ「!! 変態、意味がわかるの!?」

シンジ「意味がわかった時だけなるほどと言っていいわけではない」

アスカ「ミサト!教えて!」

524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 22:54:43.38 ID:atUFKbXL0


ミサト「相手はエヴァを捕食しようとしているんでしょ?
    ならエヴァにケーブルをつないで、相手の口の中に入れば使徒を海面まで引き上げられるわ!」

アスカ「ってことはまずエヴァがここから海面に上がらなきゃいけないってことね」

ミサト「そういうことね。出来る?」

アスカ「あいつがまた今度迫って来た時、あいつの鼻っ面を蹴飛ばしてやるわ!」

ミサト「そうね、急速に浮かび上がるにはそれしかないかもしれない」

アスカ「任せて!」

ミサト「……なんかすごく平和な気がするけど、彼は?」

アスカ「えらく丹念に枝毛探してる」

531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:02:37.65 ID:atUFKbXL0

ガギエル「ぐぎゃおおおお!」

アスカ「来たわね!とぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!」

ガシィ!!

アスカ「タイミングバッチリ!」

シンジ「さて枝毛探し完了。おいらも使徒せん滅に協力しますか」

アスカ「海上に出るからもう降りて頂戴」

シンジ「セイセイセーーイ!!このタイミングでの戦力外通告は急転直下過ぎるよーー!」

アスカ「むしろベストタイミングよ」

533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:05:18.16 ID:atUFKbXL0

シンジ「とにかくおいらがエヴァを降りるなんてありえないね」

シンジ「どれくらいありえないかというと……」

アスカ「どうでもいいわよ」

シンジ「えー?相当100点満点な例えなのに?」

アスカ「うるさい」

シンジ「聞いたら絶対『おぉー』ってなる例えなのに?」

アスカ「…」

シンジ「今年上半期最大の感動になりうるくらいの例えなのに?」

アスカ「…言ってみなさいよ」

シンジ「欲しがり過ぎだろアスカwwwwワロタwwwwwみっともねえwwwww」

538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:12:47.01 ID:atUFKbXL0

アスカ「…っと。とにかく船の上についたわ!電源ケーブルを!」

ミサト「接続!」

ガキィィン!

アスカ「これからフィッシングの始まりね…!」

シンジ「ねえアスカ、怖い話しよう」

アスカ「なぜ!?」

シンジ「これはある山奥のペンションのマスターが暇つぶしに創作した話なんだけど…」

アスカ「もう怖さ8割減したわよ」

シンジ「驚きの80%OFF!さらにもう一本つけて送料はこちらで負担します!」

アスカ「…」

シンジ「さらにさらに北海道直送のタラバガニの下半身もセットで!!」

アスカ「……怖い話は?」

545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:20:01.13 ID:atUFKbXL0

ミサト「さあアスカ!もう一度行ってちょうだい!」

アスカ「エヴァ弐号機、再発進!」

ドボン!

シンジ「ねぇ大塚」

アスカ「……誰?」

シンジ「間違えたアスカだった」

アスカ「間違える要素が分からないわ」

シンジ「さっきミサトさん、『さあアスカ!』って僕を呼ばなかったけど幻聴かな、それとも夢かな」

アスカ「まごうことなきリアルよ」

シンジ「今の一言80歳なら心臓マヒで死んでるよ」

アスカ「80歳なら良かったのに」

551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:27:57.46 ID:atUFKbXL0

ガギエル「ぐわあああああ!」

シンジ「エヴァ止ま(バキィ!)ぐっほぅ!」

アスカ「さあ、来なさい!バケモノ!」

シンジ「いててて…どっちが化け物か分かったもんじゃないよ…」

アスカ「誰が化け物か分かったもんじゃないってぇ!?」

シンジ「アスカとリツコさんだよ」

アスカ「…そのリツコって人、相当なとばっちりね」


554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:32:30.12 ID:atUFKbXL0

ガギエル「がぶぅ!!」

アスカ「……ッ!さぁてここからギャンブルの始まりね。
    このまま水面まで連れていければ…!!」

アスカ「…ツッゥ!この使徒、かなりのパワーだわ…!!」

アスカ「くっ!コントロールし切れない…!」

シンジ「アスカ、好きなものは?」

アスカ「ハァ゛!?」

シンジ「好きなものって言ってるだろ。聴力がなまこレベルかお前は」

アスカ「加持さんよ。決まってるでしょ」

シンジ「よし、頑張ってるアスカスにむけて、好きな物をモチーフにした応援歌を歌ってあげよう」

アスカ「さっきの撤回していい?」


559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:40:25.98 ID:atUFKbXL0

シンジ「カージーカージー ひっくり返してジーカー♪」

アスカ「……」

シンジ「カージーカージー 普段はーどういうことー考えてるのー♪」

アスカ「……」

シンジ「イヤホンの右と左ー♪間違える確率は50%を軽く超えてるに違いない、とかー、考えてるのよー♪」

アスカ「……」

シンジ「『もう…イヤホンなんかしなければいいんだ!』その日から加持はヘッドホンー♪
    けれど間違える率そんなに変わらないー♪」

アスカ「……」

シンジ「だからあきらめないでアースカ(ス)♪負けないでー髪のパサツキにー♪」

アスカ「やめてって十回くらい言ったわよね?」

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:47:25.95 ID:atUFKbXL0

ミサト「そろそろね…!残った戦艦によるゼロ距離射撃!このタイミングを外せばおわりだわ!」

ミサト「アスカ、いいわね!?」

シンジ『カージーカージー♪』

ミサト「!?」

シンジ『たまの休日をー 畳の目を数えることでつぶすー♪』

ミサト「アスカ」

『バキィ!』

アスカ『分かってるわ。このまま一気にいくわよ』

ミサト「頼むわほんとに」

569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/30(水) 23:54:06.68 ID:atUFKbXL0

ガギエル「グガアアアア!!」

ザバァン!

アスカ「ここだわ!使徒の口を十分に広げれば…!」

ぐぐぐぐぐ…

アスカ「くっ…!ダメだわ…このパワーじゃ完全に口を開けられない…!」

アスカ「くそっ…!なんでなの…!?私じゃ駄目なの…!?」

シンジ(アスカ頑張ってるなぁ)

アスカ「うぐぐぐ…!頑張れ、頑張るのよアスカ……!!」

シンジ(今アスカの足くすぐったらどうなるかな?)

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/31(木) 00:01:38.03 ID:NAkInIXU0

アスカ「くっ……!!!」

ミサト「がんばって!踏ん張ってアスカ!!」

アスカ「くぅぅ………ぅふふふふふ」

ミサト「アスカ!?」

アスカ「んふふふふふうひひひひひひひ」

ミサト「アスカ!気を確かに!!」

アスカ「ふにひひひひひ……って」

アスカ「こぉぉーーーのボケェェェェェーーーー!!!!!」

パッキィィン!!

シンジ「うぼおおぉ!」

ググググ…

ガギエル「グゴオオ!?」

ミサト「開いた!」


582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/31(木) 00:05:05.09 ID:NAkInIXU0

ミサト「今よ!各艦一斉砲撃!!」

ズドドドドド

ガギエル「ぎゃああああああああ!!」

バッゴォォーーーン!!!

ミサト「よしっ!」

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/31(木) 00:05:48.76 ID:NAkInIXU0


アスカ「……はぁ、はぁ…」

アスカ「…やったの?私……」

アスカ「…、なぜあそこであんな力が出たのかしら…?」

アスカ「……笑ったから?」

アスカ「…まさかね」

アスカ「まさか…こいつがそこまで考えてたわけ…ないものね」

シンジ「……むにゃむにゃ…
    さぁ、次はリツコさんの番ですよ…そろそろ危ないです…むにゃむにゃ…」

592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/31(木) 00:18:11.90 ID:NAkInIXU0

第二部 アクマダイバー 〜完〜

第三部 嘘と沈黙と嘘
 今週末開始予定

606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/31(木) 00:25:51.80 ID:NAkInIXU0

さすがに二日続ける自信は無いので、一応ここまでということで。
前半読んだら分かるけど、俺はもう一つ途中で止まった安価SSがあるんだけど、
一応こっちの完結を優先します。安価は始めるタイミングが難しいんで。

SSスレにありがちだけど、もう残りは適当かいたり、短いの書いたり、落とすなり、暇つぶしに好きに使って下さい。

三重県民は皆、この度の東北関東大震災に心を痛めています。
このスレからもそういう気持ちが伝わることを願っています。
アホな話でしたが、どうも最後まで読んでいただいてありがとうございました。

終わったら作者は潔く消えるのが一番だと思いますが、多分俺はちまちまでしゃばります。



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