7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:02:27.32 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「ふ、ふえぇ〜!? あ、相手は誰なんですかぁ?」
鶴屋「え? 相手? 相手は……」
朝比奈「あ、相手は……?」
鶴屋「……言えないにょろ」
朝比奈「な、なんでですか?」
鶴屋「言えないものは言えないんだよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:09:40.37 ID:dPwfMRxc0
部室
朝比奈(結局、あの後いくら聞いても、鶴屋さんは「言えない」の一点張りでした……)
キョン「王手飛車取り」パチッ
古泉「おやおや、これは手厳しい」
朝比奈(適当に「みくるの知らない人だよ」とかなんとかごまかすこともせず……)
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:16:32.08 ID:dPwfMRxc0
古泉「んっふ、反撃といきましょう」パチッ
キョン「二歩だぞ、それ」
古泉「これは失礼しました」
朝比奈(……! まさか、相手は私の知り合い? だから頑なに「言えない」と……)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:23:45.02 ID:dPwfMRxc0
古泉「玉以外全部取られてしまいましたか。投了してもよろしいですか?」
キョン「俺の駒が全部成るまで待てよ」パチッ
朝比奈(私と鶴屋さんの共通の知り合い。つまり――)
古泉「おや? 玉がどこへも動けませんね。たしかこの場合は負けになってしまうんですよね」
キョン「マジかよ……。まだ持ち駒全部置いてないのに。つまんねぇなぁ」
古泉「一つ忠告させていただきますが、あなたいつか友だち失くしますよ」
朝比奈(SOS団……?)
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:29:12.75 ID:dPwfMRxc0
キョン「朝比奈さん? どうかしたんですか」
古泉「顔色が優れないようですが……」
朝比奈「い、いえ、大丈夫です。少し考えごとしてただけで……」
朝比奈(自分に近しい人たちが実はそんな関係だったなんて、想像してみるとけっこうショックです……)
キョン「そうですか? ならいいんですが」
朝比奈(キョンくんと古泉くん……。どっちが鶴屋さんと致しちゃったんでしょうか……)
朝比奈(おせっかいかもしれませんが、共通の友人として、そこははっきりさせておかないと……)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:36:38.98 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「あ、あの……」
キョン「はい」
古泉「なんでしょうか」
朝比奈「……」
キョ泉「?」
朝比奈「……お、お茶、おかわりお注ぎしますね」
キョン「ありがとうございます」
朝比奈(「鶴屋さんとセックスしたんですか?」なんてストレートに訊くわけにもいきませんよね)
朝比奈(そうだ! そういったものを連想させる会話で反応を窺えば……)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:43:33.69 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「そ、そういえば、さっき鶴屋さんに会いましたよ」
キョン「はぁ。……朝比奈さんと鶴屋さんって同じクラスでしたよね?」
古泉「学校で鶴屋さんに会うのは当たり前のような気がしますが……」
朝比奈「そ、そうでしたね。何言ってるんでしょうね、私」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:51:35.64 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「実は鶴屋さん、最近悩みがあるみたいで……」
キョン「あの鶴屋さんが悩みですか」
古泉「普段明るい彼女を知っていると、少し意外ですね」
朝比奈(……特に反応は無いですね)
キョン「それで、悩みっていうのは?」
朝比奈「あ、いえ、そこまでは聞いてないんです。ただ、いつもより元気がないなーって思って」
古泉「相談に乗れるなら喜んで乗りますが、男性の僕らには少し難しいかもしれませんね」
朝比奈(もう少しだけ、突っ込んで訊いてみましょう)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 12:58:46.50 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「と、ところで、話は変わりますが!」
キョン「は、はい」
朝比奈「お二人は、高校生同士の、せ、性交渉についてどうお考えですかっ?」
キョン「ぶっ!」
古泉「せ、性交渉?」
朝比奈(すごい反応! やっぱりこの二人のどちらかが……)
キョン「大丈夫ですか!? やっぱり具合悪いんですか? 朝比奈さん!」オロオロ
古泉「まさか朝比奈さんの口からそんな単語が飛び出すとは……」
朝比奈「あれ?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:07:12.40 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「……」
朝比奈(うぅ……冷静になってみたら、私、なんてことを……。二人が驚くのも当然じゃない)
キョン「今日はもう帰って休んだ方が……」
朝比奈「いえっ。大丈夫です。私は正気です。それより話の続きです」
朝比奈(乗りかかった船なら、行けるところまで行きましょう)
キョン「続きって……」
古泉「……高校生同士の異性交遊ですか」
朝比奈「はい。お二人の意見を参考にしたいんです」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:13:10.88 ID:dPwfMRxc0
古泉「そうですね……。僕個人にはそういった相手はいませんが――」
キョン「嘘をつけ」
古泉「本当ですよ。機関の活動があると、なかなかそういった時間は取れないんです」
古泉「話を戻しますが、当人同士が愛し合い、正しい知識を持って、節度のある行いを心がけるなら、
咎めるものではないと思っています」
キョン「まるっきり優等生の回答だな」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:19:38.07 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「ひ、避妊についてはどう考えていますか?」
キョン(あ、朝比奈さんの口からとんでもない言葉を聞いてしまった)
古泉「当然行うべきでしょう。ほとんどの高校生には、赤ん坊を育てる生活力はありませんからね」
古泉「親御さんに頼るのは感心しませんし、かといって『おろせばいい』と安易に考えてはいけないでしょう」
朝比奈「そうですよね。……キョンくんはどうですか?」
キョン「……概ね古泉の言ってる通りですね。自分で責任が取れるようになるまでは、しっかり行うべきだと思いますよ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:29:39.34 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「……」
朝比奈(二人とも、特に何も変わらないな……。それともポーカーフェイスってやつでしょうか)
キョン「しかし、なんでまた、急にこんな話を……」
古泉「ええ、鶴屋さんに悩みがあるという話から、だいぶ飛躍しましたね」
古泉「……あ」
キョン「え? ……あ」
朝比奈「?」
キョン「鶴屋さんが……妊娠……?」
朝比奈「えぇっ!? な、なんでわかったんですかぁっ!?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:36:10.19 ID:dPwfMRxc0
キョン「え? 本当に?」
朝比奈「あ! ち、違います。今のなしです! 鶴屋さんは妊娠なんかしてませんっ!」
古泉「もう手遅れですよ。それと声を落としてください。外まで聞こえてしまいます」
朝比奈「うぐ……」
キョン「これは……ショックだな」
古泉「僕もですよ。身近な人がそういったことになると、複雑な心境になるものですね」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:44:05.92 ID:dPwfMRxc0
古泉「それで、相手の方は……」
朝比奈「……それが、何度聞いても答えてくれなくて……」
キョン「まぁ、おいそれと答えられるものでもないよな」
古泉「何か力になれればいいのですが……」
キョン「悪い男につかまってる、とかじゃなければいいんだが……」
朝比奈(二人とも本当に心配してるみたい……。本当に何も関係ないのかも)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:51:01.50 ID:dPwfMRxc0
朝比奈(でも、そうだとすると、鶴屋さんの相手って……?)
ガチャ
長門「……」
キョン「お、長門か。遅かったな」
長門「日直」
キョン「そうか。……そうだ、長門にも話しておいた方がいいか」
朝比奈「ええ!?」
古泉「長門さんの力が必要な時が来るかもしれませんからね。彼女は口が堅いですから、大丈夫でしょう」
長門「?」
キョン「ああ、すまん、今説明する。実は鶴屋さんが妊娠したんだが――」
長門「」ステーン ドサッ
キョン「な、長門!?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 13:57:38.37 ID:dPwfMRxc0
キョン「大丈夫か? 手、貸すぞ」
長門「いいいいいい。ももも問題ない」プルプル
キョン「そ、そうか? 問題ありまくりにしか見えないが……。ほら眼鏡落としたぞ」
長門「ありありありが」プルプル
ポロッ カシャーン
キョン「長門?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 14:04:32.40 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「だ、大丈夫ですか? とりあえず座ってください」
長門「……平気。すこし驚いただけ」ストン
朝比奈「そうですか? お茶、飲みます? 落ち着くかもしれませんよ」
長門「ぜひ」
朝比奈「はい、どうぞ」コトッ
長門「……」ゴクゴク
キョン「……それで、どこまで話したっけか。そうそう、鶴屋さんが妊娠――」
長門「」ガシャーン
バシャ
古泉「うわっち! あつっ! 熱いっ!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 14:38:02.30 ID:dPwfMRxc0
キョン「長門! 大丈夫か!?」
長門「大丈夫」
古泉「あつ! あづい!」
キョン「朝比奈さんは!?」
朝比奈「だ、大丈夫ですぅ」
古泉「マジ熱いって! ほんと! 熱い!」
キョン「うるさいぞ古泉! 静かにしろ!」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 14:45:04.32 ID:dPwfMRxc0
古泉「ふぅ……ひどい目に遭いました……」
キョン「冗談じゃなく熱がってたんだな。赤い玉になれるから、てっきり熱に耐性があるものかと思ってたよ」
キョン「まぁ、そんなことはどうでもいい。それより長門」
長門「」ビクッ
キョン「鶴屋さんが妊娠したんだが、相手がどこの誰なのか、教えてくれなくてな」
長門「そう」ホッ
キョン「おまえの情報なんちゃらで、相手の特定とかできるだろ? やってみてくれないか」
長門「」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 14:53:30.44 ID:dPwfMRxc0
長門「……」
キョン「長門?」
長門「す、推奨はしない」
キョン「え? なんで」
朝比奈「ダメですよ、キョンくん。鶴屋さんが言わなかったってことは、知ってほしくなかったってことなんですから」
長門「そう、その通り。朝比奈みくるは極稀に良いことを言う」
朝比奈「ごくま……え?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 15:03:49.21 ID:dPwfMRxc0
長門「それに、事情も知らずに糾弾の姿勢を取るべきではない。いきなりそんな事実を突き付けられて、責められたら、
どうしていいのかわからなくなる」
キョン「……」
長門「だろう、と思う」
キョン「でも、もし相手が悪い男だったら……」
長門「積極的に介入すべき問題ではない。これは当人同士に解決を任せるべき問題。二人だけの問題」
キョン「二人、だけの……」
長門「そう、私と鶴屋だけの問題」
キョン「……」
朝比奈「……」
古泉「……」
長門「あ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 15:15:18.63 ID:dPwfMRxc0
キョン「長門……」
長門「言ってない。全然言ってない」
朝比奈「すっごく目が泳いでます……」
長門「眼科にかかることを勧める」
朝比奈「いえ、私じゃなくて……」
キョン「長門!」
長門「はいっ」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 15:22:10.65 ID:dPwfMRxc0
キョン「俺は、女の子同士がどうだとか、おまえの性癖に口を出すつもりない」
キョン「だが、鶴屋さんの妊娠の件は別だ。俺たちくらいの歳にとって、妊娠っていうのは、とても重い問題なんだ」
長門「……」
キョン「俺にとって、おまえも、鶴屋さんも大切な友人だ。おまえたち二人だけの問題じゃないんだ。
ちゃんと話してもらうぞ」
長門「……わかった。話す」
キョン「……」
長門「……ベッドの中の鶴屋は、とても優しかった」
キョン「いや、そういうことを聞きたいんじゃなくてだな……」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 15:39:36.51 ID:dPwfMRxc0
長門「……彼女とは、少し前から清く正しい交際をしていた」
長門「学校では人目があったから、会っていたのは団活が終わってから。休日も団活がない日は頻繁に会っていた」
長門「知り合いに見られてはまずいから、あまり出歩くことはなかった」
長門「一緒に読書をしたり、勉強をしたり……。自分でも慎ましいとは思うが、充分満ち足りていた」
長門「……一ヶ月ほど前、家に招かれた。彼女は私の耳元でこう言った」
長門「『今日は家に誰もいないにょろ』」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 15:47:01.12 ID:dPwfMRxc0
キョン「……」
長門「あっという間だった。彼女は固まった私の手を取ると、部屋へ連れて行った」
長門「動けないでいる私の服を脱がし、自分も服を脱いだ」
朝比奈「うわー」ドキドキ
長門「これから起こることの期待と微かな恐怖に震える私に、彼女は――」
キョン「ああ、わかった。もういい。もういいから。とにかく、それで、してしまったと……」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 16:02:44.85 ID:dPwfMRxc0
朝比奈「あれ? おかしいですよ。鶴屋さんは妊娠してるんですよ? 女の子同士じゃ何度したところで……」
長門「あのとき、私は彼女と繋がりたいと強く思った」
長門「情報操作で陰茎を構成。この肉体に付加した」
古泉「なるほど。続けてください」
キョン「……ないわ。ふたなりとかマジないわ。せっかくのついてない同士なのに、生やしてどうするんだよ……。
無駄以外の何物でもねぇよ」
古泉「おっと、今のは聞き捨てなりませんね。女の子同士が自らの肉体のみで一つになれるという画期的な――」
朝比奈「どっちでもいいですから、続きを! 続きを!」ドキドキ
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 16:27:21.62 ID:dPwfMRxc0
長門「彼女は、初めこそ少し驚いていたが、微笑むと屈んで――」
朝比奈「きゃー」
長門「味わったことのない快感に、何も考えられなくなって、あっという間に――」
古泉「ふむふむ」
長門「――というかんじ」
朝泉「「ごちそうさまでした」」
長門「誕生して3年、あんなに幸せだと感じたときは他にない」ウットリ
キョン「なるほどな。幸せだったことと気持ちよかったことで、避妊とかに頭が回らなかったか。
褒められたことじゃないが、わからなくも――」
長門「あのときの私は、どうしても彼女と種付けセックスがしたかった。私の子種を彼女の子宮に叩きつけて、
彼女に『孕んじゃうにょろ』と言わせたかった」
キョン「故意じゃねぇか! というかそんな言葉どこで覚えたんだよ!」
長門「この前、本屋で勇気を出して、レジに出すときは一般の小説でサンドイッチして……」
キョン「言わなくていい! 俺が悪かったからやめて!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 16:37:43.73 ID:dPwfMRxc0
キョン「とにかく、経緯はわかった。大事なのはこれからだ」
キョン「長門、鶴屋さんに会いにいくぞ。彼女一人に背負わせるわけにはいかないからな」
長門「……わかった」
鶴屋「あっれー? どうしたの? みんなでぞろぞろと。ハルにゃんはいないみたいだけど……」
長門「……」
キョン「……」
古泉「……」
朝比奈「……ごめんなさい、鶴屋さん、私……」
鶴屋「……そっか。みくるが口を滑らせちゃったんだね」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 16:46:45.16 ID:dPwfMRxc0
長門「……どうして、朝比奈みくるには教えて、私には何も言わなかったの?」
鶴屋「……」
長門「私は、あなたにとって、それだけの価値しかない人間……?」
鶴屋「それは違うよ。……有希っこに、迷惑をかけたくなかったから……」
長門「迷惑? 二人にとって大切な問題なのに、迷惑だなんて思わない」
長門「あなたに一人で悩んでほしくはない。私にも背負わせてほしい」
鶴屋「有希っこ……。そうだね、あたしが悪かったよ。ごめん」
長門「許す」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:00:17.35 ID:dPwfMRxc0
長門「産みたい?」
鶴屋「……うん。できることなら」
長門「そう。私も産んでほしい」
鶴屋「有希っこ……」
朝比奈「めでたしめでたしですね」
古泉「いえ、まだ何も終わっていませんよ。むしろこれからどうするか、です」
長門「明日にでも退学届を出そうと思う」
キョ朝古鶴「!?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:08:30.34 ID:dPwfMRxc0
長門「こんな私でも、探せばきっと仕事はみつかるはず」
キョン「待て。決断を急ぐな」
鶴屋「有希っこの高校生活を奪うわけにはいかないよ。……大丈夫。あたしの家は金持ちだから養育費くらい……」
長門「なるべく周りの力に頼りたくない。自分の行為が原因なら、自分の力で責任を取りたい」
キョン「気持ちはわかるが、現実的に考えて難しいぞ。とにかく、一旦落ち着いて、ゆっくり考えるべきだ」
「みんなで何やってんの?」
キョン「ハルヒ?」
鶴屋「ハ、ハルにゃん!?」
ハルヒ「部室に誰もいないかと思えば……団長抜きでなんの会議よ」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:16:46.73 ID:dPwfMRxc0
キョン「ハルヒ、おまえからも何か言ってやれ。長門のやつ、学校を辞めるなんて言ってるんだ」
ハルヒ「有希が!? なんでそんなことになってるの?」
キョン「それは――」
鶴屋「な、なんでもない! なんでもないっさ。ハルにゃんが気にすることじゃ――」
朝比奈「鶴屋さんがおめでたなんです」
鶴屋「!?」
ハルヒ「」ステーン ドサッ
キョン「ハ、ハルヒ!?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:22:30.29 ID:dPwfMRxc0
ハルヒ「嘘……。あのとき? それともあのときかしら……」ブツブツ
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「いつも生でやってたからなー。こんなことならちゃんとゴム用意しておけば……」ブツブツ
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「ん? それでなんで有希が退学する話になってんの?」
長門「……」
鶴屋「……」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:28:07.02 ID:dPwfMRxc0
古泉「つかぬことをお聞きしますが……」
ハルヒ「何?」
古泉「涼宮さんは女性ですよね?」
ハルヒ「当たり前じゃない。いくらなんでも怒るわよ?」
朝比奈「で、でも、今、生とか、ゴムとか……」
ハルヒ「……みくるちゃん、まだ経験ないのね」
ハルヒ「女の子同士でするときってね、片方の女のアレが大きくなるのよ」
朝比奈「え、えぇーっ!?」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:37:26.41 ID:dPwfMRxc0
ハルヒ「私も最初は驚いたわ。今のみくるちゃんみたいにね」
ハルヒ「鶴屋さんと繋がりたいなーって思ってたら、急に大きくなるんだもの」
古泉「ほうほう」
ハルヒ「でもね、びっくりして動けないでいる私に、鶴屋さんは優しく――」
ハルヒ「――体液まで出たときは改めて驚いたわ。全部終わった後は元の大きさに戻ったんだけど」
ハルヒ「人体の神秘って凄いわ」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:42:30.98 ID:dPwfMRxc0
キョン「ハルヒ、それは――」
古泉「おっと、何を言う気ですか」ゴニョゴニョ
古泉「お忘れですか? 彼女が自身の力に気づけば、世界は終わってしまうかもしれないんですよ」ゴニョゴニョ
キョン(……ハルヒのためを思って、「それはおかしい」と言ってやるべきか)
キョン(それとも、世界のために口をつぐんでハルヒを騙し続けるのか……)
ハルヒ「何?」
キョン「……なんでもない。それと、すまん」
ハルヒ「?」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:49:24.17 ID:dPwfMRxc0
ハルヒ「驚いたけど、そっか、私と鶴屋さんの赤ちゃんか……ふふ」
長門「……」
鶴屋「……」
ハルヒ「?」
長門「……説明を、要求する……」ゴゴゴゴゴ
鶴屋「は、はい……」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 17:59:42.32 ID:dPwfMRxc0
キョン「――つまり、鶴屋さんはハルヒと長門、両方と関係を持っていたと……」
鶴屋「はい……」
ハルヒ「何それ……。信じらんない……」
鶴屋「……」
ハルヒ「は、初めては!? 初めてはあたしとよね!?」
長門「! 初めては私とのはず。何故なら私と彼女は愛し合っているのだから」
鶴屋「は、初めて? 初めては……えーっとぉ……」
朝比奈「まさか、どっちも違うとか……」
鶴屋「……」
ハルヒ「……」
長門「……」
古泉「これはちょっとしたビッチですよ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 18:17:09.11 ID:dPwfMRxc0
ハルヒ「じゃ、じゃあせめて、あたしと有希、どっちと先に寝たのか教えてよ!」
鶴屋「ああ、それなら、午前中がハルにゃんで、午後が有希っこだね」
朝比奈「一日で二人……。私、なんだか頭が痛くなってきました……」
ハルヒ「勝ったわ! 先に寝たのがあたしなら、おなかの子はあたしの子! 鶴屋さんはあたしのものよ!」
長門「……男性器が、何故あのような形状をしているのか、知ってる?」
ハルヒ「はぁ? 知らないわよ、そんなこと」
長門「残留していた別の個体の精液をかき出すため。自分の子孫を残すための、野生のころの名残という説がある」
ハルヒ「!」
長門「加えて、あなたが彼女と性行為に及んでいたのは午前中だけ。私は昼から夜まで彼女と愛し合った。
着床した精子は、私のものである可能性が高い」
ハルヒ「ぐ……言わせておけば……!」
プルルルルルルル
古泉「はい。はい……それでは」
古泉「すみません。バイトが入ったので行ってきます」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 18:29:39.78 ID:dPwfMRxc0
キョン「……俺たちも、帰りますか」
朝比奈「そうですね……」
ハルヒ「――! ――!? ――!」ギャーギャー
長門「――? ――、――」ワーワー
鶴屋(い、今のうちに逃げるっさ!)スタコラサッサ
キョン「……」ジー
朝比奈「? どうかしましたか?」
キョン「……せめて朝比奈さんだけは、そのままでいてくださいね」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 18:41:22.75 ID:dPwfMRxc0
キョン(……なんだろうな。朝比奈さんをどこかに誘ったりすれば、いい関係になれちゃう、そんな気がする)
朝比奈「?」
キョン(あいつらを見てて、そこらへんの感覚が狂ったかな? 少し強引にいけば、簡単にやれちゃったりして)
朝比奈「キョンくん?」
キョン「……朝比奈さん」
朝比奈「はい」
キョン「俺、こっちなんで。お気をつけて」
朝比奈「はい。また明日」
キョン(今日は疲れた……。当分はそういうこと考えたくねーや)
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 18:51:05.86 ID:dPwfMRxc0
夜
「あっ……あ、ん……」ハァハァ
鶴屋「ふふっ、もう限界にょろ?」
「仕事の、後だから……疲れて、て……あっ」ビクン
鶴屋「ごめんねー。それ、きっとあたしのせいだよ。お詫びに、朝までたっぷりかわいがってあげるからね」
森「ああ……そこっ。いい、です……っ」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 19:01:28.46 ID:dPwfMRxc0
鶴屋「ペ○○ンも久しぶり。やっぱりあたしは、入れられるより入れる方が好きかな、っと!」ズブッ
森「んっ……!」ビクン
鶴屋「気持ちいい? まぁ、やっぱり本物には敵わないだろうけど。二人のアレ、すごかったなー」ズブッ ズブッ
森「あっ、あ……!」
鶴屋「まさか、精液まで出てくるなんて思わなかったよ。しっかり命中しちゃったし。ピルなんて飲んだことないから……」
森「……結局、どちらの子どもなんですか……?」
鶴屋「さぁ?」ズブッ
森「ああっ!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 19:13:44.77 ID:dPwfMRxc0
鶴屋「あんまり興味ない……。あ、もちろん産むよ? おろしたりはしない」ズブッ ズブッ
森「あ! あぁ!」
鶴屋「母乳プレイっていうのも、一度は体験しておきたいからねっ」ズブブッ
森「――っ!」ビクンビクン
鶴屋「ありゃ? いっちゃった? だらしないなぁ、もう」
森「すいま、せん……」ピクピク
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/05(土) 19:23:12.44 ID:dPwfMRxc0
鶴屋「やっぱり、一日一人だけじゃ物足りないにょろ。でもハルにゃんも有希っこも当分はしてくれないだろうし……」
鶴屋「しばらくすれば、してほしいってあっちから言ってくるだろうけど……それまで誰でつなごうっかな」
鶴屋「みくる……は、手を出したらもっとややこしくなっちゃうか。自重しておこ」
鶴屋「ああ、そうだ。キョンくんの妹。あのくらいの子とは、まだしたことなかったし、ちょうどいいね」
鶴屋「下手くそな男に捕まる前に、お姉さんがめがっさ気持ちいことを教えてあげるにょろ」
鶴屋「学校がどこか調べてー、おかしを持って遊びに行ってー」
鶴屋「ふふふ。明日が楽しみにょろ……」
完