ハルヒ「SOS団手コキ大会!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:シンジ「メスです拾って下さい?」マリ「にゃー」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:53:59.94 ID:3QEytq2H0

講堂の壇上にパイプ椅子が二つ並べられている。
片方には古泉が、もう片方には俺が座っている。

下半身は下着すら身に着けておらず、それを全校生徒に見られているこの現実を思うと死にたくなる。

ハルヒが俺の横に。
朝比奈さんが古泉の横に。

二人は両膝を床につけ、それぞれのパートナー、そう、俺と古泉の陰茎を握っていた。

国木田のアナウンスが始まった。

「さあ! 第一回SOS団手コキ大会、これよりスタートです!」

異様なほどの歓声が講堂に響く。

いつも頼りにしている宇宙人は、今回は審判としての役目をハルヒから言い渡されていた。
長門は壇上の中間地点に立って、俺たちを空ろな目で見つめている。

俺と古泉は、今から全校生徒の目の前で、手コキをされるのだ。

ああ、こんちくしょう!

一体、どうしてこうなった?

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:04:51.88 ID:3QEytq2H0

そう、あれは昨日の団活での事だった。

ハルヒと朝比奈さんがちょっとした口論になった。
口論とは言っても、ハルヒが一方的に喋るだけなのだが。

とはいえ、朝比奈さんも珍しく自分の意見を曲げなかった。
まあ、女性としては、自分の乳首がドス黒いなんて肯定できるわけがないからな。

業を煮やしたハルヒは、こう言った。

「こうなったら、手コキ勝負で決着をつけましょう! 早くイかせた方の勝ちよ!」

そんなわけで、俺と古泉が手コキされる側になり、長門は審判とされた。

しかし、何故に俺がハルヒで古泉が朝比奈さんなのか。
納得いかず、一応抗議してはみた。

しかし、これといった理由は教えてはもらえなかった。

あれよあれよという間に、いつのまにか手コキ勝負は手コキ大会となり、全校生徒の前でご披露する事になってしまった。

古泉によれば、これもハルヒの力らしいのだが、何故に見せる必要があるのか。
その問いにも古泉は答えてくれた。

「ご自分の手コキのテクニックを大勢に見せたいのではないでしょうか?」

そんな事に俺を巻き込まないでくれ、頼むから。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:14:26.72 ID:3QEytq2H0

さて、現在俺たちは講堂の壇上に居るわけだが、SOS団ではない協力者もいる。

アナウンサーの国木田、そして解説の谷口だ。

「どうですか谷口さん。今回の手コキ勝負、どちらが勝つと思いますか?」

「うーん、そうだねえ。キョンが有利だと、俺は思うね」

「それはどういう……おっと、もう時間です。それでは審判の長門さん、お願いします!」

長門は俺たちを眺めると、右手を挙げ、言った。

「手コキ勝負、始め」

歓声と嬌声の聞こえる中、ハルヒは俺の陰茎を玩んでいた。
いい匂いがすると思ったら、こいつの髪の匂いだったのか。
香水でもなさそうだし、シャンプーの匂いだろう。

正直、俺の鼓動は高鳴っていた。
だってそうだろ?

ただで女子高生に手コキされるんだ、期待しない男なんていない。

ハルヒの鼻息吐息を太ももに感じる。

こいつ、見た目はいいからなぁ。



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:20:43.93 ID:3QEytq2H0

「痛ってっ、痛いって!」

俺は叫んだ。

「ななななな、なんでよ!」

「何でと言われても、そんなに握り締めたら痛いに決まってるじゃないか!」

そう、こともあろうかハルヒは俺の陰茎を、そのご自慢の握力で思い切り握り締めたのだ。

「そ、そんな事言われても、初めてなんだから仕方ないじゃない!」

「手コキ初めてなのに勝負に選んだのか? 馬鹿かお前!」

「うるさい! あんたはとっととチンチン固くしなさいよ!」

全く、男心ってものが分かっていない奴だ。

それに引き換え、古泉の方は朝比奈さんだ。
優しく、丁寧な手コキをしていることだろう。

俺は妬ましく思いながら、隣の手コキ場を見た。

そこには意外な光景が広がっていた。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:30:46.27 ID:3QEytq2H0

「あっ、あっあっ、あの、どうですか?」

「そ、そうですね……もっと強めにお願いできますか?」

「あっ、はいっ、こ、こうですか?」

朝比奈さんも、手コキは初めてのようだ。
もの凄くテンパっているのがよく分かる。

しかし。
問題は古泉だ。
あの朝比奈さんに手コキされているというのに、らしくもなく眉間に皺を寄せ、貧乏揺すりをしている。

例え技術が無くとも、朝比奈さんレベルの美少女に手コキされれば、健全な男子高校生なら二秒で勃起するだろうに。

一体、どういう事だ?

国木田の声が講堂内に響き渡る。

「えー、今のところ、どっちも上手くいってないようですね」

「だろうねえ。キョンと涼宮選手の方はともかく、古泉と朝比奈選手は問題があるからねえ」

「問題、と言いますと?」

「古泉、ねえ。彼、ホモなんだよ、ホモ。いくら美少女の手コキでも、ホモじゃ意味ないよねえ?」

「な、なんと! 古泉一樹はホモだという事実が判明しました! だから先程、涼宮選手の方が有利だと仰ったのですね!」

成る程……そういえばそうだったな。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:39:06.14 ID:3QEytq2H0

ホモの古泉にとって、朝比奈さんに手コキされるのは苦痛以外の何物でもないだろう。
俺は、そこに勝機を見出した。

「おい、ハルヒ」

「なに? 早くチンチン立てなさいよ」

「そんな調子じゃ、いくら俺が健全な異性愛者でも勃起は望めんぞ」

「じゃあ、どうしたらいいのよ!」

「つまりだ……優しく、恋人にしてあげるような感じで頼む」

「こっ! バッ、バカ! 何言うのよ!」

「よく聞け、ハルヒ! 古泉はホモだから朝比奈さんの手コキでは勃起もしないだろう。
 しかし何らかの作戦を立ててくることはありうる! 今がチャンスなんだ!
 だから、俺が勃起して、射精すればお前の勝ちなんだ! 勝ちたくないのかよ!」

ハルヒは、真面目な表情になり、言った。

「そうね……戸惑ってる余裕は無さそうね。いいわ、教えてちょうだい……あんたの望む、手コキを」

俺とハルヒが見つめ合う。
手コキ大会という名の戦場での、戦友が交わす視線。

ハルヒの、手コキが変わった。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:49:31.77 ID:3QEytq2H0

しっかりと俺を見つめながらも、優しく陰茎をしごく。
涎を陰茎に垂らし、ローション代わりにする。

ねっちゃ、ねっちゃと音を立て、俺の陰茎とハルヒの右手に、白いカスが付着する。

「いいぞ、ハルヒ……そうだ、それでいいんだ……勃起してきた」

「キョン、気持ちいいのね。これがいいのね?」

「ああ……そのまま、強弱をつけてくれ……」

既に勝利を確信し、朝比奈さんたちの方を見る。

……!?

どういうことだ?

古泉が……勃起している?
何故だ? 何故、古泉が勃起を?
そんな馬鹿な! 俺は叫びそうになった。

「ふふ……僕を甘く見ましたね」

古泉がニヤリと笑い、言う。

「全校生徒の前で、自分の性癖を暴かれる……こんなに感じることがあるでしょうか?」

そうだ、しまった。
古泉は、変態でもあったのだ! この状況はまずい! 古泉の性感空間になっちまってる!

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:58:45.57 ID:3QEytq2H0

既に朝比奈さんは古泉の陰茎をただ触っているだけになっていた。
古泉は、状況だけで射精する気なのだ。

負ける……!

俺はそう思った。

しかし。

「キョン……キョン……」

ハルヒは、今もなお、俺の陰茎をしごいていた。
負けが視え、萎えかけた俺の陰茎を。

……そうだな。
負けるわけには行かないよな。

「……ハルヒ」

「ん」

「左手で、してくれないか?」

これは賭けだった。
利き手じゃない分、その手コキはぎこちなくなるだろう。

しかし、俺は何故か確信していた。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 06:07:59.47 ID:3QEytq2H0

左手にスイッチしたハルヒは、懸命に俺の陰茎をしごいた。

その技術は稚拙で、頼りないものだ。

だが。

だからこそ、俺は興奮した。

慣れない手でされる手コキ。
妹に初めて手コキさせた時の事を思い出す。

手コキはテクニックじゃない。
心だ。

相手を気持ちよくさせようとする、その気持ちが大切なんだ。

いつの間にか唾液は乾いていたが、陰茎は濡れていた。

そう、カウパーが出ていたのだ。

唾液と違い、ぬるぬる感はこちらが数倍上……。

これで、何とか行く事ができれば!

国木田の声。谷口の解説。

「おおっと、朝比奈選手、転んだ! 古泉一樹を巻き込んで盛大に転びました!」

「これはとんだハプニングですねえ。古泉の脳内で築き上げられた『観られるシチュエーション』が崩れる可能性がある」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 06:14:53.92 ID:3QEytq2H0

その通りだった。

古泉は立ち上がり、パイプ椅子に座りなおして朝比奈さんに手コキさせたものの、
既にその陰茎はぐったりとし始めていた。

変態にとって、現実は敵であり、妄想を破壊された古泉は明らかに憔悴していた。

勝てる。

そう思った。

だが、俺は、古泉という男の底力を侮っていた。

朝比奈さんに手コキさせながら、俺を見つめる古泉。
いや、俺の陰茎を見つめる古泉。

なんて奴だ!

ホモだという弱点をひっくり返しやがった!

あいつは俺の陰茎を見て興奮していやがる!

「ハルヒ! 急ぐんだ!」

「で、でも! もう左手が動かない! 腱鞘炎になっちゃったみたい!」

「な、なら右手でいい! 何でもいいから俺の陰茎を刺激しろーっ! 間に合わなくなっても知らんぞーーっ!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 06:21:51.62 ID:3QEytq2H0

「くっ……うぇぇぇぇぇ……」

俺の股間の前でハルヒが泣いている。

あの、ハルヒが泣いている。

俺は、言いようのない感覚に襲われた。

ハルヒが、泣いているんだ。

自分の無力さに。技術の無さに。無謀さに。


これほど興奮する出来事があるだろうか?

否、無い。

俺はハルヒの手首を掴み、思い切り上下にしごかせた。

目を見開くハルヒ。

髪の毛を掴み、その顔面めがけて、俺は思いっ切り、ぶっかけた!

審判の長門が笛を鳴らす。

ピリリリリと、はっきり聞こえる笛の音。

「キョン、射精確認。勝者、涼宮ハルヒ」

大歓声が、講堂を支配した。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 06:32:33.44 ID:3QEytq2H0

「……勝った? あたし、勝ったの?」

「……ああ。お前の勝ちだ」

古泉と、朝比奈さんがこちらに来た。

「ごめんなさい、古泉君……」

「いえ、僕もまだまだ修行が足りませんね」

「みくるちゃん……」

「涼宮さん。認めます、わたしの乳首はドス黒いんです。……ほら」

朝比奈さんが豊満な乳から覗かせた乳首は、確かにドス黒く、乳輪が馬鹿でかかった。

「いいのよ、みくるちゃん。あたしも、悪かったから」

「雨降って地固まる、というやつですね」

国木田が、谷口が喋っている。
半ばから聞いてはいなかったが、俺たちの手コキ勝負をずっと実況してたらしい。

「いやー、いい勝負でしたね。次回が楽しみです」

「まさかホモや変態を逆手に取った作戦を取るとは思わなかったねえ。どちらもいい仕事してたよ、うん」

大団円に終わろうとしていたその時。
大きな衝撃が全員を襲った。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 06:40:43.39 ID:3QEytq2H0

「地震だ!? でかいぞ!?」

「な、なんて揺れだ!」

「慌てずに! 落ち着いて!」

後で知ったところによると、十年以上昔の大震災と同じくらいの地震が、北校にだけ起こったらしい。

しかし、今の俺にはそんな事はどうでもいいことであった。
地震よりも大変な事が起こってしまったのだ。

下半身全裸の男が二人。
一人は、勃起したままの状態。

そう。
俺の肛門に、古泉の陰茎が、ずっぽりと差し込まれてしまったのだ。

「おぉうっ!? 古泉、お前……!」

「地震のせいです! 不可抗力です!」

「腰を振るのを止めろ!」

「地震のせいです! 不可抗力です!」

「何故、俺の陰茎をまさぐる!? 止めろ!」

「地震のせいです! 不可抗力です!」

――結局、この後、俺は、六回も中出しされた。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 07:00:16.79 ID:3QEytq2H0

―― 手コキ大会から一ヵ月後。

北高は見る見るうちに復興を遂げた。

我らがSOS団室も、新築校舎とまではいかないが、かなりリフォームされ綺麗になった。

そうだ、変わった事は他にもある。

長門は、あの手コキ大会での審判っぷりを見込まれ、本場アメリカでの舞台にスカウトされ、学校を出て行った。

朝比奈さんは、ドス黒く大きすぎる乳首を、ピンク色の綺麗な乳首にする美容手術の為、風俗で働くそうだ。

ハルヒは、俺が思いっきり顔射した事に感動したのか、インドへ顔射巡礼に旅立った。
その巡礼の賜物かどうかは分からんが、どうやらハルヒの不思議パワーも減少しつつあるそうだ。

それから。

俺と古泉は恋人となった。
今や俺たち二人だけの愛の巣となったSOS団団室で、毎日のように愛を交わしている。
お陰で俺の肛門はゆるゆるになり、常時オムツをしめなければならなくなっちまったがな。

……もしかしたら、俺たちは本来の生き方を逸脱しているのかもしれない。
しかし、これは俺たちが、それぞれ選んだ道だ。
誰にも文句は言わせないし、俺たちも文句は言わない。

ただ、一つ言いたいことは。
何がきっかけで人生が変わるか、分からないってことだけだ。

 -End-

53 名前:南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY [sage] 投稿日:2010/12/11(土) 07:00:58.74 ID:3QEytq2H0

 最近、寒くなりましたね。
 震災の時の夢を見て飛び起きて、眠れなくなってPCをONにしました。

 たまには古泉もハッピーエンドがあっても良いと思い書きました。
 読んで下さった方々、ありがとうございました。



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