古泉「失恋した者同士、食事でもどうです?」ハルヒ「フン!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「……パパ?」

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71 名前:無線なんでid変わる[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:15:50.91 ID:oSpm4Zf80

ハルヒ「キョン、有希、じゃあまた来週会いましょう」

キョン「有希、土曜はどこか行きたい所あるか?」

長門「また、図書館へ」

キョン「……ああっ、畜生!相変わらず可愛いなぁ有希!!」ギュッナデナデ


ハルヒ「もう、嫌…」

古泉「まぁまぁ、涼宮さん。別に団員としての関係が変わるわけではありませんし。
長門さんの方も嬉しそうですし、優しく見守りましょう」

ハルヒ「……うぅぅ」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:20:29.47 ID:oSpm4Zf80

古泉「寒い。相変わらず、廊下は冷えてますね」

ハルヒ「…ええ」

古泉「寒くないですか?」

ハルヒ「…そう、寒いわね」

古泉「そうですか」

ハルヒ「そう…、…」

古泉(まるで少し前の、長門さんみたいになってしまいましたね)

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:29:39.30 ID:9tg3pqla0

古泉「あしたは雪がふるそうですよ」

ハルヒ「…そう」

古泉「涼宮さん、僕がパスタ吹いた件は誰にも話してませんよね」

ハルヒ「…そう」

古泉「涼宮さん、もちろんコーヒーには炭酸水ですよね」

ハルヒ「…ええ」

古泉(ああ、やはり、彼がそんなに大切、なのですね…)

古泉(あの笑顔は、僕には向けてもらえないんですか)

古泉「…うらやましいものです」

ハルヒ「…ええ、そうね」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:35:21.89 ID:9tg3pqla0

古泉「明日はお暇ですか?」

ハルヒ「…ええ、そうね」

古泉「あ、あの、それなら僕と明日…」

古泉(今回はプランも練っています。前回みたいな失敗はしません)

古泉(少々お高かったですが、フランス料理店の席の予約もすませました)

古泉(フルコースのお値段で、僕のバイト代は全て消えてしまいましたが)

古泉(でも、その程度で涼宮さんの気が晴れるなら、安いものです)

古泉「…明日は」

古泉(きっと、こんな涼宮さんでも、楽しんでもらえるはず)

ハルヒ「ごめんなさい」

古泉「え」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:44:50.51 ID:AlfKFqui0

ハルヒ「今は一人にさせてほしいの」テクテク



え…




古泉「ちょっと待って下さい!」

ハルヒ「しつこいわよ!」バシ

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:48:41.73 ID:AlfKFqui0

古泉「いたっ」

ハルヒ「…いいじゃない、笑えばいいじゃない!
 古泉くんはどうせ女には困ってないから分からないんでしょう」

古泉「」

ハルヒ「あたし、寂しかった。
 キョン…、あいつだけが、分かってくれたのに。
  こんな…あたしは、あいつが…もう手遅れだって」

古泉「…そんな」

ハルヒ「一人にさせて、お願い」テクテク

78 名前:とっとと終わらせよう[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:58:15.06 ID:AlfKFqui0

古泉(ずいぶん時間がたった…)

古泉(惨めだ…)




古泉(本当に、惨めだ…)
古泉「うぅぅ…」


電話<ピリリリリリ

古泉(目の前で泣いている人間も救えないのに、
    また世界を救う、バイトを始めるのですか…
ばからしい、本当にばからしい)

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:06:09.97 ID:AlfKFqui0

ピッ

古泉「はい…古泉です」

朝比奈さん(大)<こんばんわ。お久しぶりです。

古泉「女声の真似は気持ち悪いです。やめて下さい新川さん」

朝比奈さん(大)<失礼な!あたしは朝比奈みくるです。み・く・る!

古泉「それにしては朝比奈さん、昼よりちょっと声太くないですか?」

朝比奈さん(大)<そろそろ怒っていい?

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:15:59.79 ID:AlfKFqui0

古泉「新川さん、変な冗談はよして下さいプチッ」

古泉(今、そんな気分じゃないのに…)

電話<ピリリリリリ

「あたし朝比奈さん。今ゴミ捨て場にいるの…」

プチッ

電話<ピリリリリリ

「あたし朝比奈さん。今タバコ屋さんの角にいるの…」

プチッ

電話<ピリリリリリ
「あたし朝比奈さん。今 あなたの後ろにいるの…」



古泉「ひーっ」

81 名前:だれもいない…適当に終わらせるならイマノウチ[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:24:30.16 ID:AlfKFqui0

朝比奈さん(大)「この糞寒いのに薄着で雪まで降りそうな時空に飛ばされて本当にふぁっくしょん」

朝比奈さん(大)「元いた未来は夏だから汗かいててますますふぁっくしょん」

古泉「風邪、引いてたんですね…」

朝比奈さん(大)「おまけにこのキチン野郎を、ふぁっっく!しょん」

古泉「朝比奈さん、キャラ変わってますよ」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:41:14.59 ID:AlfKFqui0

そのころ、駅前。

ハルヒ「…あたし、馬鹿みたい」テクテク

ハルヒ「…どうすれば、いいんだろ」




ハルヒ「はぁ…」

ハルヒ「ジョン…こんな時、あんたならどうしてた?」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:00:22.67 ID:AlfKFqui0

ハルヒ「寒い…」
ハルヒ「スカートって、寒い…」

ハルヒ「うずくまって、いいかしら」

ペタン
ハルヒ「道路、冷たい…」

ハルヒ「なんか、うずくまったら泣きたくなってきた」


ハルヒ「みっともない、立たなきゃ」

ハルヒ「もしジョンが見てたら、笑われちゃう…」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:04:32.72 ID:AlfKFqui0

<よう、久しぶりだな。

ハルヒ「?」

<しかしお前もずいぶんとみっともなくなったモンだよな。
 お前が中学生のときは、もう少し元気があったような気がしたが?

ハルヒ「へ?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:13:31.94 ID:AlfKFqui0

ハルヒ「ジョン、ジョン?」

ハルヒ(涙で周りがよく見えない…)

ハルヒ「ふ、ふざけるな」

ハルヒ「ちょっとジョン!隠れてないで出てきなさい!
まさかあんたストーカー?変態?きもいわよそういうの」

ハルヒ「とっとと出てきなさい!警察に通報するわよ!」

ハルヒ(服、乱れてないわよね…)

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:15:25.65 ID:AlfKFqui0

その後ろの電柱にて…

古泉(朝比奈さーん、いきなりパンツ一丁にしたのは何でですか。
 寒いです、とてつもなく寒いです。思いっきり風邪引きます!)

古泉(公道でパンツ一丁、しかも女子高生ストーカーティックに追ってる所なんて、誰かに見られたらおしまいですよ)

<いや、訳あって今回お前の前には…びゃっくしょん

古泉(というか、既に風邪引いてます!声質変わってます!)

古泉(それにこの台本なんなんですか!意味分かりませんよ!)

朝比奈さん(大)「いいからとっとと読みやがれこのファック!ション」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:30:53.78 ID:AlfKFqui0

<あのな、ハルヒ…

 以後、朝比奈さん(大)心の声変換

涼宮さん、あのね。
 結局、あなたは自分自身を導かねばなりません。

あなたとキョンくんの関係がどうなるにしろ
 去っていくわたしと同じ。

終わってしまえば、何もかもあっという間だった。
 夢のように過ぎてしまった。

そんな風に…思うときがきっときます。
 だから、今を大切にしてあげて。

ひとりで惨めに泣くようなことは、あたしが許さないから。

<…俺がゆるさん。絶対にだ!

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:40:50.79 ID:AlfKFqui0

ハルヒ「…聞いていれば偉そうに…ふざけんなジョン・スミス!」

古泉「わーやめて来ないでください!」

ハルヒ「よく見えないけど、公道でパンツ一丁?なによこの、この、変態!へ・ん・た・い!」

古泉「ギャー」

ほぼ全裸の古泉がハルヒを振り切るのに、
 なんと20分近くもかかったという。

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:53:36.39 ID:AlfKFqui0

次の日。女性服売り場にて

ハルヒ「うん、うん♪新しい分野が開けたわ!
 ミクルちゃんもいいけど、古泉くんの着せ替えも良いわね!」
古泉 「女装だと、周囲の目がつらいです…」

ハルヒ「え、なぁに?もっと女物が着たい?そう、そうなの?
 この変態!ならこのブラジャーはどう?ランラン♪」

通行人1<うわー見て、あそこの男の人〜
通行人2<ほんと、ああいうの気持ち悪いわぁー

古泉(朝比奈さんの気持ちが分かって来ました…)

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:58:37.05 ID:AlfKFqui0

ハルヒ「ごめんね、古泉くん。こんなことで呼び出しちゃって」

古泉「ヘロヘロヘロ」

ハルヒ「昨日、パンツ一丁の変態みちゃってさー」

古泉「熱があって…」

ハルヒ「それ見てたら、どうしても誰かに服着せたくなっちゃって」

ハルヒ「古泉くん、ちょうど女装癖もあることだし、もうピピッときちゃって♪」

ヘロヘロヘロロ

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 05:08:15.43 ID:AlfKFqui0

古泉(今はまだ自分の想いは伝えるときじゃない)

古泉(…今が、大切だから)

ハルヒ「ほーら、可愛いわ!もう、女のあたしでもどうかしちゃうぐらい!」

古泉「ヘロヘロヘロ」

ハルヒ「この場所なら誰かには邪魔されないしね」

ハルヒ「そね、キョン…とか」

ハルヒ「キョン…ううん、ごめんね」

古泉(これが僕と涼宮さんの……)

古泉(今、なんだ…………)

古泉(…今を、大切にしよう)


ハルヒ「古泉くん」

古泉「…なんでしょうか、涼宮さん」

ハルヒ「また一緒に、来ましょうね」ニコッ

古泉「はい…!」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 05:09:45.01 ID:AlfKFqui0

┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ

今さら、ねるねるねーるね



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