1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 02:53:07.45 ID:fgdG/qOS0
1993年 桜が丘町・コンピューターワールド
カーンデジファー「ぬうっ、こ・・・これは!?」
カーンデジファー「おのれグリッドマン!こうなれば貴様も地獄へ道連れにしてやるーーー!」
グリッドマン「グリッドハイパーァァァァ・・・ビィィィィム!!」
カーンデジファー「ぬおおおおおおお!?ぐはぁぁぁ・・・」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 02:55:16.15 ID:fgdG/qOS0
十数年後
SOS団部室
ガチャ
ハルヒ「あれ?まだ誰も来てないの?」
ハルヒ(珍しいわね・・・ま、いいわ。すぐ来るだろうし、ネットでもしてよっと)
PC起動
ハルヒ「ん?何かしらコレ?Digifer.exe?こんなファイルあったかしら?」
ハルヒ(何か面白そうね・・・開いてやろうじゃないの!)カチカチッ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 02:57:10.67 ID:fgdG/qOS0
魔王の生還
裂刀怪獣バギラ
透明怪獣ステルガン
鋼鉄怪獣メタラス
忍者怪獣シノビラー
電気怪獣ジェネレドン
登場
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 02:58:57.39 ID:fgdG/qOS0
ひとつ注意しておくけど、怪獣たちは最後の方でちょっとだけ登場するのみです。
ストーリーにはほどんど絡みません。
それでもいい方のみどうぞ
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:00:53.87 ID:fgdG/qOS0
デジ(・・・・・・)
デジ(暗い・・・ここは一体・・・?)
デジ(そうだ・・・確かワシはグリッドマンとの戦いに敗れ、それから・・・?)
デジ(・・・フン、どうなったかなど考えるまでもないわ)
デジ(グリッドマンに敗れ、ワシは死んだのだ)
デジ(となると、ここはあの世という訳か・・・こんな何もない所だったとはな)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:02:19.51 ID:fgdG/qOS0
PC起動
デジ(ん?違う・・・ここは・・・コンピューターワールド!?)
デジ(バカな!?武史のコンピューターワールドはあの戦いで消滅したはず・・・)
「ん?何かしらコレ?Digifer.exe?こんなファイルあったかしら?」
デジ(ぬ、外から声が・・・何者じゃ?)
カチカチッ
デジ「うおっ!?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:04:33.21 ID:fgdG/qOS0
デジ「な、何者だ貴様は!?」
ハルヒ「え?な、何!?」
デジ「おい小娘、貴様は何者だ!?ここは何処だ!?なぜワシはここに居る!?」
ハルヒ「何コレ?新手のウィルス?」
デジ「ウィルスだと!?ワシをそんな下等な物と一緒にされては困るな!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:06:32.22 ID:fgdG/qOS0
デジ「ワシの名は魔王カーンデジファー!全宇宙の偉大なる支配者だ!」
ハルヒ「・・・え?ちょ、ちょっと待って!今あんたが喋ったの!?」
デジ「ここにお前とワシ以外に誰がいる!」
ハルヒ(このパソコンにスカイプなんて入ってないし・・・って事は)
ハルヒ「う、嘘・・・じゃあ本物!?すごーい!あんた宇宙人!?」
デジ「えぇい、質問に質問で返すな!ワシが質問しておるのだ!」
ハルヒ「あ、ゴメンね。つい嬉しくなっちゃって」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:08:26.33 ID:fgdG/qOS0
デジ(嬉しい・・・?ワシを恐れておらんのか?)
デジ(いや、それよりもこやつの態度・・・まるでワシの事を知らぬとしか思えん)
デジ(どういう事だ?この小娘がいかに世間知らずだとしても、あれだけの騒動を起したワシを全く知らぬとは一体・・・)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:10:03.47 ID:fgdG/qOS0
ハルヒ「あたしは涼宮ハルヒ!このSOS団の団長よ!」
デジ「SOS団?」
ハルヒ「そう!世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団!」
ハルヒ「活動内容は宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと!!」
デジ(・・・コレは笑う所なのか?)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:11:40.10 ID:fgdG/qOS0
ハルヒ「ねえ、アンタさっき全宇宙を支配する魔王とか言ってたわよね?」
デジ「う、うむ、その通りだ」
ハルヒ「じゃあ詳しく喋ってもらうわよ!アンタがどれほど不思議な存在なのか!」
デジ「・・・!よろしい、ならばワシの恐ろしさを存分に思い知らせてやろう!ワシは・・・」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:13:48.36 ID:fgdG/qOS0
キョン「よう、スマンな。岡部に呼ばれてて遅れた」
ハルヒ「はっ!?キョ、キョン!遅かったじゃないの!」カチカチッ(最小化)
デジ「ぬおっ!?何をする!?」
キョン「ん?今何か聞こえなかったか?」
ハルヒ「き、き、気のせいじゃない!?」カチカチッ(ミュート)
デジ「ハルヒよ!これはどういう事だ!」
ハルヒ「・・・」カチャカチャ
デジ「ん?」
ハルヒ(メモ帳):もうすぐ他のみんなも来るだろうから、少し静かにしてて
デジ「・・・」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:15:46.35 ID:fgdG/qOS0
みくる「すいません、遅れましたぁ」
古泉「どうも申し訳ありません」
ハルヒ「もー!みくるちゃんも古泉君も遅いわよ!」
ハルヒ「有希はどうしたの?」
古泉「ああ、長門さんなら、今日は体調が優れなくて早退するそうです」
ハルヒ「そうなの?じゃあ仕方ないわね・・・」
キョン「長門が?(また何か問題でも起こったのか?)」
デジ(暇だのう・・・久々に少し人間共を驚かしてやるか)
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:17:56.87 ID:fgdG/qOS0
デジ(フフフフ・・・人間共め、恐怖におののくがよい)
【愚かな人間共よ】
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:xxx /xx/xx16:23:38.67 ID:xxxxxxxx
俺様が人間世界を征服する日まで
混乱に苦しむがよい
魔王カーンデジファー
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:xxx /xx/xx16:25:09.19 ID:xxxxxxxxx
カーwwwwンwwwデwwwジwwwファーwwwwwww
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:xxx /xx/xx16:25:32.79 ID:xxxxxxxxx
混乱に苦しむがよい(キリッ)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:xxx /xx/xx16:25:51.12 ID:xxxxxxxxx
通報しますた
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:xxx /xx/xx16:26:03.35 ID:xxxxxxxxx
そんな事より野球しようぜ!
デジ「・・・」
デジ(ここは武史の居た世界ではないのか?)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:20:46.50 ID:fgdG/qOS0
みくる「キョン君、どうぞ」コト
キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」パチ
古泉「これでどうです?」パチ
キョン「甘いな」パチ
デジ(メモ):のう、ハルヒよ
ハルヒ(メモ):何よ?
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:22:48.75 ID:fgdG/qOS0
デジ:SOS団とやらの活動内容は宇宙人、未来人、超能力者を探し出して一緒に遊ぶことなのだろう?
ハルヒ:そうだけど?
デジ;なら何故ワシの存在を隠す必要がある?
デジ:SOS団にとって、ワシはむしろ歓迎されるべき存在ではないのか?
ハルヒ:うーん・・・あたし自身あんたの事よく知らないし・・・
ハルヒ:ちゃんとした形で紹介して、みんなをびっくりさせたいしね
デジ:なるほど
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:24:15.43 ID:fgdG/qOS0
キョン「ん?もうこんな時間か」
古泉「そろそろ帰りましょうか」
ハルヒ「あ、あたしは調べ物があるから、もう少しここにいるわ!」
みくる「ふぇ?そうなんですか?」
キョン「そうか、あんまり遅くまでいるなよ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:28:17.93 ID:fgdG/qOS0
「では涼宮さん、また明日」
バタン
ハルヒ「・・・もうみんな帰ったわよ」
デジ「ふう・・・これでやっとマトモに話ができるな」
ハルヒ「さぁ、話してもらうわよ!アンタの事!」
デジ「よかろう」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:29:35.19 ID:fgdG/qOS0
デジ「その前にひとつ聞いておく」
ハルヒ「何?」
デジ「お前は本当にワシの事を知らぬのだな?」
ハルヒ「そうよ。見て分からないの?」
デジ「そうか・・・では話そう」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:31:26.92 ID:fgdG/qOS0
デジ「ワシはかつて、ハイパーワールドで魔王と恐れられた時空犯罪者だった」
ハルヒ「ハイパーワールドって?」
デジ「こことは別次元に存在する宇宙だ」
ハルヒ「別次元の宇宙・・・昔、本で読んだわ。平行宇宙って奴ね!?」
デジ「その通りだ」
ハルヒ「すごいじゃない!宇宙人で、しかも平行宇宙から来たなんて!」
デジ「うむ、とりあえず一度落ち着くのだ」
ハルヒ「あ、ゴメン」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:32:53.35 ID:fgdG/qOS0
デジ「ハイパーエージェントに追われたワシは、この世界とよく似た平行宇宙の地球に逃げ込んだ。そして・・・」
ハルヒ「そして?」
デジ「・・・大学のコンピューターをハッキングし、ワシの根城としたのだ!」
ハルヒ「流石ね!魔王って言うからにはそうこなくっちゃ!」
デジ「・・・」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:34:39.00 ID:fgdG/qOS0
デジ「ワシはコンピューターワールドを混乱させ、世界を支配しようと考えた」
デジ「その為に数多くの怪獣を生み出し、ハイパーエージェント・・・いや、グリッドマンと戦わせた」
ハルヒ「うんうん」
デジ「しかし何度戦ってもグリッドマンには勝てなかった」
デジ「業を煮やしたワシは巨大化し、ついにグリッドマンに最終決戦を挑んだのだ!」
ハルヒ「それでそれで?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:36:08.25 ID:fgdG/qOS0
デジ「・・・結果は同じだった」
デジ「グリッドマンに倒され死んだはずのワシは、目が覚めたらここに居た・・・というわけだ」
デジ「これでワシの話しは終わりじゃ」
ハルヒ「あんた・・・中々に壮絶な人生を歩んできたのね」
デジ「まあな」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:38:01.41 ID:fgdG/qOS0
ハルヒ「でもこれでハッキリしたわ!」
デジ「何がだ?」
ハルヒ「アンタもこのSOS団の一員だってこと!!」
デジ「な、何ぃ!?」
ハルヒ「言ったでしょ!宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶことが目的だって!」
ハルヒ「そんなあたしが、不思議の塊みたいなあんたを放っておくわけないじゃない!!」
デジ「それはそうかも知れんが・・・」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:39:45.78 ID:fgdG/qOS0
ハルヒ「じゃあ今日はもう遅いからまた明日ね!」
ハルヒ「明日はみんなにあんたの事紹介するから、覚悟してなさい!カーンデジファー!」
デジ「せめて様は付けんか!」
ハルヒ「ごめんごめん、じゃあね!カーンデジファー様!」
バタン
デジ「・・・」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:41:55.11 ID:fgdG/qOS0
デジ「・・・いい加減出てきたらどうじゃ?」
デジ「それとも、ワシがお前の存在に気付いていないとでも思ったか?」
ブゥン
YUKI.N>・・・
デジ「お前がさっきSOS団の連中が言っていた長門有希とかいう小娘だな?」
YUKI.N>そう
デジ「それで、このワシに何の用だ?」
デジ「いや、その前にお前が何者か聞かせてもらおうか。少なくとも人間でないのは間違いなさそうだがな」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:44:39.28 ID:fgdG/qOS0
YUKI.N>この銀河を統括する情報統合思念体によって作られた対有機生命体用ヒューマノイドインターフェイス。それが私
デジ「なるほど、この宇宙のハイパーエージェントといった所か」
YUKI.N>ハイパーエージェントが分からない以上、はっきりと肯定はできない
YUKI.N>ただ、あなたがそれで納得したならそれで構わない
デジ「そうか。それで、その対有機生命体用ヒューマノイドインターフェイスが何しに来た?」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:46:50.61 ID:fgdG/qOS0
YUKI.N>あなたがこの世界に来た理由を話しにきた
デジ「ふむ・・・それはワシも不思議に思っていた所だ」
デジ「異世界に飛ばされたのも、10年以上タイムスリップしたのも、それ自体は問題ではない」
デジ「宇宙を越えた経験など一度や二度ではないし、ワシは弁慶を現代にタイムスリップさせた男を知っているからの」
YUKI.N>・・・
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:49:04.58 ID:fgdG/qOS0
デジ「問題は、ワシが最後に記憶している光景と、今の状況が全く結びつかん事だ」
デジ「ワシはあの時、間違いなくグリッドマンに敗れ、死んだはずだ」
デジ「そのワシが何故ここにいる?何者かが連れてきたにしても、何故わざわざこんな平凡な高校の一室に呼び込んだ?」
YUKI.N>それは・・・
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:54:14.86 ID:fgdG/qOS0
デジ「世界を思い通りにする力・・・!?そんな物をあの小娘が!?」
YUKI.N>本人はまだ自覚していない
デジ「なるほど・・・話が読めてきたぞ」
デジ「ハルヒは常日頃から不思議な存在に憧れていた」
デジ「しかしいつまで経っても不思議に出会えず、その不満が頂点に達したハルヒは、異世界から不思議の塊のような存在、
つまりこのワシを消滅寸前の状態から無意識で呼び出したというわけだな?」
YUKI.N>理解が早くて助かる
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:56:05.79 ID:fgdG/qOS0
デジ「だが、ひとつ分からん事がある」
YUKI.N>何?
デジ「ハルヒは不思議な存在を求めているのだろう?なら、なぜ『今のワシ』を呼び出したのだ?」
デジ「一命をとりとめたとはいえ、一度は消滅しかけた身だ」
デジ「パワーはかつてとは比較にならぬほど落ちておる。回復したとしても、もう魔王と呼ばれたほどのパワーを取り戻す事はないだろう」
デジ「何故ハルヒはもっと前の時間軸からワシを呼ばなかったのだ?」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:57:51.28 ID:fgdG/qOS0
YUKI.N>涼宮ハルヒの願望は、あくまで不思議な存在と「遊ぶ事」
デジ「ふむ」
YUKI.N>涼宮ハルヒは他の人間に危害が加わるのを良しとしていない
デジ「という事は・・・」
YUKI.N>そう、だから涼宮ハルヒは世界を破滅させる恐れのない「今のあなた」を呼び出した
「・・・」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 03:59:58.47 ID:fgdG/qOS0
デジ「なるほど、大方話は呑み込めた。わざわざ御苦労だったな」
YUKI.N>まだ話は終わっていない
デジ「何?」
YUKI.N>出来る事なら、このままここに留まってほしい
デジ「それはつまり、ハルヒの言っていたSOS団とやらに入れという事か?」
YUKI.N>そう
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:02:13.90 ID:fgdG/qOS0
デジ「かつては魔王と恐れられたこのワシに、小娘の友達になれと言うのか」
YUKI.N>・・・無理にとは言わない。でも、せめて最後にこの質問に答えてほしい
デジ「何だ?」
YUKI.N>なぜ涼宮ハルヒに嘘をついたの?
デジ「・・・気付いておったのか」
YUKI.N>気付かない方がおかしい
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:04:39.95 ID:fgdG/qOS0
デジ「そう、大学のコンピューターをハッキングしたという話、確かにあれは嘘だ」
デジ「本当は武史という一人の小僧のパソコンに潜入したのだ」
デジ「武史は根暗で、ひねくれ者で、友達の居ない、天才である事以外は絵に描いたようなダメ人間だった」
デジ「ワシは武史を利用し怪獣を作らせ、侵略の手先とする事を考えた」
YUKI.N>・・・
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:07:30.89 ID:fgdG/qOS0
デジ「最初の内は、本当に武史をただ道具として使っているに過ぎなかった」
デジ「だが、何度もグリッドマンと戦っているうちに、武史と共に戦う事を心底楽しんでいる自分が居る事に気付いたのだ」
デジ「しかし・・・同時にもうひとつの事にも気付いてしまった」
デジ「ワシが付いていたら、武史は一生ダメ人間のままなのではないか・・・と」
デジ「そこでワシは武史を自立させる為に、あえて突き放そうと考えたのだ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:10:24.64 ID:fgdG/qOS0
デジ「しかも、武史のクラスメイトがグリッドマンと共に居た事が幸いだった」
デジ「ワシは決心した。武史にグリッドマンや奴らと共にワシを倒させる事で、真に自立させようと・・・」
デジ「ハルヒに武史の事を話さなかったのはな、ハルヒに武史の影が重なったからだ」
デジ「ハルヒは性格こそ明るいが・・・とにかく何故かは分からんが武史に似ている気がしたのだ」
YUKI.N>・・・(以前の彼女なら、あながち間違いではない)
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:12:52.06 ID:fgdG/qOS0
デジ「もし武史の事を話したら、ハルヒもかつての武史のようになってしまうような気がしてな・・・」
YUKI.N>・・・
デジ「・・・長門よ」
YUKI.N>何?
デジ「さっきのSOS団に入れという話・・・承諾した」
YUKI.N>!!
デジ「こんな話をしている時点で、魔王としてはすっかり落ちぶれておる」
デジ「それに考えてみれば、根暗中学生と侵略ごっこするのも、女子高生と不思議探索するのも大して変わらん」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:15:10.55 ID:fgdG/qOS0
デジ「世界征服など最早かなわぬ夢だ。こうなったら落ちる所まで落ちてやるわ」
YUKI.N>・・・ありがとう
デジ「フン、礼には及ばぬわ」
YUKI.N>私の話はこれで終わり。失礼する
プツッ
デジ「・・・・」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:17:18.46 ID:fgdG/qOS0
ハルヒ宅
prrrrrrrr
ハルヒ「ん?誰かしらこの番号?」ピッ
ハルヒ「もしもし?」
デジ「ハルヒよ、ワシだ!」
ハルヒ「え!?その声カーンデジファー様!?どうして番号分かったの!?」
デジ「魔王であるこのワシにかかれば携帯電話の番号を調べるなど朝飯前だ!フハハハ!」
ハルヒ「すごーい!流石カーンデジファー様ね!それで、何の用!?」
デジ「ふむ、実はな・・・」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:18:41.75 ID:fgdG/qOS0
翌日
ハルヒ「みんな!怪獣映画を作るわよ!」
キョン「か、怪獣映画ぁ!?」
みくる「ふぇぇ?怪獣ですかぁ?」
古泉「おや、ロマンがあっていいじゃないですか」
ハルヒ「流石小泉君!分かってるじゃない!」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:20:06.22 ID:fgdG/qOS0
キョン「あのなハルヒ・・・怪獣映画を作るのがどれだけ大変か分かってるか?」
キョン「着ぐるみ作る労力も金もバカにならんし、それを着るのだってクマの着ぐるみとは訳が違うんだぞ?」
キョン「怪獣の着ぐるみって口動かしたり、目光らせたりするためのモーター入ってるから、滅茶苦茶重くて暑いんだぞ」
キョン「ジオラマや戦車のミニチュアは誰が作る?撮影するスタジオはどうする?爆薬だって使うから危険なんだぞ」
ハルヒ「心配いらないわ!怪獣も戦車もビルも用意してあるわ!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:21:23.74 ID:fgdG/qOS0
ハルヒ「ホラ、これが怪獣よ!」
キョン「怪獣って・・・ただのドット絵じゃないか」
キョン「えっと、バギラ、ステルガン、メタラス・・・デザインはかなりいいな」
キョン「けどな、こんなドット絵だけでどうするんだよ?戦車も街もただの写真だし」
ハルヒ「そう言うと思ったわ!出番よ!カーンデジファー様!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:23:37.49 ID:fgdG/qOS0
デジ「フハハハハハハハ!」
キョン・みくる・古泉「!?」
長門「・・・」ニコ
ハルヒ「紹介するわ!わがSOS団の新メンバー、魔王カーンデジファー様よ!」
ハルヒ「カーンデジファー様、やっちゃって!」
デジ「うむ!任せておけ!ハァァァ!」ビィィィ
テロップ
裂刀怪獣バギラ
透明怪獣ステルガン
鋼鉄怪獣メタラス
忍者怪獣シノビラー
電気怪獣ジェネレドン
バギラ・ステルガン・メタラスジェネレドン「「「「GYOOOAAAAAAAVOAAAAAAOOOOO!!!!!!」」」」
シノビラー「お久しぶりでございます、カーンデジファー様!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:25:34.56 ID:fgdG/qOS0
キョン「す、すげぇ・・・なんて滑らかなポリゴンとモーション・・・まるで本物の着ぐるみ・・・いや、本当に怪獣が生きてるみたいだ」
古泉「こ、これは一体・・・」
みくる「すごいですぅ・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「あとはこれを街の写真にドラッグすれば・・・」カチカチ
バギラ「VOOOOOOOOOOOOOOW!」スパッ
ガラガラ
キョン「こりゃすげぇ!ハ○ウッド版ゴ○ラなんて目じゃないぜ!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:27:20.30 ID:fgdG/qOS0
数日後
キョン「行くぞ古泉!ダイナドラゴンに合体だ!」
古泉「了解です!」
ハルヒ「カァァァァァァァット!!」
デジ「キョンよ、何だその棒読み演技は!?」
古泉「す、スイマセン・・・」
デジ「映画の中とはいえ、ワシと戦おうというのだから、もっと気合を入れてほしいものだな!」
ハルヒ「そうよキョン、少しは古泉君を見習いなさい!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:29:30.30 ID:fgdG/qOS0
ワシはSOS団メンバーと共に映画を作ることになった。
宇宙からやってきた魔王、つまりワシが怪獣軍団を引き連れて地球侵略を開始。
SOS団メンバーがスーパーロボット、ゴッドゼノンとダイナドラゴンを建造して立ち向かうというストーリーだった。
いくらワシの作った偽物とはいえ、憎っくきグリッドマンの仲間に倒されるのはいい気はしないが・・・
ハルヒが喜ぶならこれも悪くないだろう。
デジ「ハルヒよ」
ハルヒ「何?」
デジ「この映画、かならず成功させようではないか」
ハルヒ「あっ、当たり前でしょ!!」
照れるのを隠しながら笑うハルヒを見て、不覚にも可愛いと思ってしまったワシには、
どうやら魔王としての威厳など欠片も残っていないらしい。
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:31:15.03 ID:fgdG/qOS0
ハルヒ「じゃあいよいよ最後の撮影!カーンデジファー様の初登場シーン!」
ハルヒ「準備はいい?カーンデジファー様?」
デジ「うむ、いつでも大丈夫だ!」
武史よ・・・お前は元気か?ワシは楽しくやっておるぞ。
ハルヒ「じゃあいくわよ・・・アクション!」カチン
デジ「フハハハハハハハハ!愚かな人間共よ!よく聞くがよい!
ワシの名は魔王カーンデジファー!今日より地球はワシの物となるのだ!」
おわり
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/05(金) 04:33:14.58 ID:fgdG/qOS0
本当はコンピ研にグリッドマンを来させようとおもったけど
すごくシリアスになりそうだったので止めときました。
思ったりグリッドマン知ってる人が来てくれて嬉しかったです。
ではこれで