1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 03:23:02.63 ID:/v1/Y1PAO
キョン「……ふう」
キョン「なんだかな」
キョン「……」
キョン「良い風だな」
キョン「……」
キョン「……はあ」
ガチャン
ハルヒ「あれ?キョン?なにしてんのよ屋上なんかで」
キョン「……おう、ハルヒか」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 03:28:51.71 ID:/v1/Y1PAO
キョン「お前こそ何しにきたんだ?」
ハルヒ「ん?いや、ね。たまには屋上でお弁当食べようと思って」
キョン「おお、そうか。遠慮なく食べてくれ」
ハルヒ「ええ、いただきます!」パカッ
ハルヒ「うん、おいひーわ」パクパク
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「キョンは、何してるの?」
キョン「ん?いや、特に理由はないな。風にあたりたくなっただけだ」
ハルヒ「……っそ。遠慮なくあたりなさい!」
キョン「ああ、そうさせてもらうよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 03:33:08.42 ID:/v1/Y1PAO
ハルヒ「……卵焼き食べる?」
キョン「いや、いいよ。すまんな」
ハルヒ「あたしの手作りを断るとはいい度胸ね」
キョン「なんだって?」
ハルヒ「あたしの手作りよ」
キョン「まじかよ。それじゃあ、一ついただく」
ハルヒ「ふんふん、それでいいのよそれで」
キョン「いただきます」パクッ
ハルヒ「……ん〜っ……ふう。なんかのほほんとするわね」
キョン「うまい」
ハルヒ「……っそ、よかったわ」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 03:38:42.99 ID:/v1/Y1PAO
キョン「今度作ってくれ」
ハルヒ「お安い御用よ」
キョン「……冗談のつもりだったんだが、いいのか?」
ハルヒ「断る理由がないじゃない」
キョン「そうか、すまんな」
ハルヒ「なんで謝るのよ」
キョン「俺の中ですまんとありがとうは同義語なんだよ」
ハルヒ「何よそれ。納得いかないわ」
キョン「……ありがとな、ハルヒ」
ハルヒ「最初からそれでいいのよ」
キョン「ああ、すまん」
ハルヒ「……ふふっ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 03:44:12.65 ID:/v1/Y1PAO
キョン「しかし、いい天気だな」
ハルヒ「ほんとね」
ハルヒ「あんたはこんなシチュエーションであたしと一緒にいられることをもっと喜ぶべきよ」
キョン「なんだよそれ」
ハルヒ「……冗談よ。言ってみたかっただけ」
キョン「そうか」
キョン「……でも、嬉しいぞ」
ハルヒ「……」
キョン「なんでちょっと赤くなってるんだよ」
ハルヒ「う、うっさい」
キョン「へいへい」
キョン「ふぁ〜あ」
ハルヒ「眠い?」
キョン「ん、ちょっとな。あまりにも心地好いもんで」
ハルヒ「……っそ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 03:54:56.53 ID:/v1/Y1PAO
ハルヒ「キョン」
キョン「ん〜?」
ハルヒ「……寝るの?」
キョン「……」
ハルヒ「な、何よ」
キョン「いーや、寝ない」
ハルヒ「え?なんで?」
キョン「……なんとなく」
ハルヒ「何よそれ」
キョン「寝ちまったら……いや、なんでもない」
ハルヒ「ま、いいわ」
キョン「……」
ハルヒ「……ありがと」
キョン「……ああ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 04:01:47.22 ID:/v1/Y1PAO
ハルヒ「でも、眠いんでしょ?」
キョン「あー、……まあな」
ハルヒ「いいわよ。寝ても」
キョン「……そうか」
ハルヒ「うん」
キョン「じゃ、お言葉に甘えて」
ハルヒ「キョ、キョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「……膝枕……」ボソッ
キョン「クスッ、言われなくてもしてもらうつもりだったさ」
ハルヒ「……ふふっ、バカキョン」
キョン「よっと」ゴロン
ハルヒ「……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 04:04:55.93 ID:/v1/Y1PAO
キョン「……なあ、ハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「……好きだ」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……うん」
ハルヒ「あたしも」
-Fin-
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 04:15:02.94 ID:/v1/Y1PAO
お互い相手が自分を好きなことは分かっているけど、中々言い出せなくて落ち込んでいるキョン
そんなキョンの横に居たいと偶然を装って屋上にやってきたハルヒ
そんな設定でした。