1 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/09/15(水) 18:55:13 ID:bqMmp1cw0
みくる「こ、古泉君? どうしたんですか?」ビクビク
古泉「あ゛あ!!?」
みくる「ひぅっ!」
古泉「! すみません、実はクラスに嫌な人がいまして……」
みくる「ど、どんな…?」
古泉「……キモいのに、彼氏がいると嘘をつく女ですよ……」
(実際に作者が学生のため、最悪の場合一日一回のペースでしか書き込めませんのでご了承ください)
2 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/09/15(水) 19:00:57 ID:bqMmp1cw0
みくる「え? 本当にいるんじゃないんですかぁ?」
古泉「一ヶ月で一人のペースでも? 彼氏だという人に聞いてみると「はぁ? ふざけんな! あんなブス!」と言われても?」
みくる「う……」
古泉「しかも、今回は僕が彼氏だとぬかしやがるんですよ」イラッ
みくる「え……」
古泉「? 朝比奈さん、泣きそうですよ? 目にゴミでも?」
みくる「あ…はい、ちょっと……」ゴシゴシ
古泉「まあ、何とかしますよ。では今日は帰りますね」
3 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/09/15(水) 20:57:18 ID:bqMmp1cw0
〈次の日〉
古泉「ふう……」
ブス子「おっはよぉーダーリン♪」ドッシーン
古泉「グッハ……! と、突進しないでください…」
ブス子「あぁーん、ダーリン可愛すぎぃん☆」
古泉「誰がっダーリンですか…っいい加減にしてください!」
ブス子「もおダーリンったら怒りんぼさん! 今日は一緒にご飯食べようね♪」
古泉「何であなたなんかと食べなくちゃいけないんですか……」
古泉「今日は用事があるんで、無理です」
ブス子「ぶー! しょーがないなぁーダーリンったら!」
古泉(くっそ、殺してぇ……)
4 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/09/16(木) 17:26:42 ID:SgvNNpFk0
〈放課後〉
みくる「古泉君…大丈夫ですか?」
古泉「ええ…なんとか……」
みくる「古泉君……あ! あの、明日から一緒にお弁当食べませんか?」
古泉「え? でも、それじゃ朝比奈さんが……」
みくる「気にしないで! わたしなら大丈夫! お弁当、わたしが作ってきますね♪」
古泉「あ、はい……(朝比奈さん、優しいなぁ)」
5 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/09/18(土) 07:36:43 ID:NG4V68m60
〈次の日の昼休み〉
みくる「古泉君、あーん」
古泉「あ、あーん……美味しいですよ」
みくる「良かった。(ボソ)古泉君のために作ってきたから……」
古泉「? 何か?」
みくる「い、いえ、なんでもないです!」
〈近くの木の裏で〉
ブス子「あの女……私のダーリンに手ぇ出してっ!」ミキ…(木が折れた音)
ブス子「…そうだわ。……いじめてやる…」
6 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:32:31 ID:tJFs/P0Q0
〈翌朝〉
みくる「よいしょ……」チクリ
みくる「ひっ!? 痛っ! え…画鋲?」
???「朝比奈さん?」
みくる「ふひゃあああぁっ!? あ、こ、古泉君……」
古泉「どうかしました?」
みくる「っ! なんでもないです!」
古泉「そうですか? じゃあ、また放課後に」テクテク
みくる「はーい。……言えるわけないよ…言ったら、古泉君優しいからがっかりしちゃう……」
9 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:23:38 ID:eSXhVznY0
ごめん。しばらくパソコン壊れてた。
しばらくして直ったらまた書こうとしてるけど、
続き書きたい人は書いていいですよ。
10 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:40:07 ID:uifpc0Ns0
<グラウンド>
キョン「ん? 古泉と朝比奈さんだ、何を話していたんだ?」
谷口「どうしたよキョン?」
キョン「いや、何でもない」
<下駄箱前>
キョン「……何だこれは、
何故朝比奈さんの下駄箱の中に大量の画鋲が入っているんだ……」
11 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:44:19 ID:uifpc0Ns0
<放課後>
キョン「よお、古泉お前だけか」
古泉「そうですね、朝比奈さんも長門さんもまだ来てませんし、
あなたのが早く来たということは涼宮さんは掃除当番か何かでしょう?」
キョン「そのとおりだ、
……古泉、お前にひとつ聞きたいことがある」
古泉「何でしょうか?」
キョン「……朝比奈さんの下駄箱に画鋲をぶちまけたのは誰の仕業だ?」
12 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:53:06 ID:uifpc0Ns0
古泉「画鋲…ですか?」
キョン「そうだ、朝お前と朝比奈さんが昇降口で話ているのを見た、
朝比奈さんの表情に何となく違和感を感じたんで、
谷口と別れた後に下駄箱を開けてみた」
古泉「それで何があったんですか?」
キョン「これを見てみろ」 スッ
古泉「な、何ですかこんなに血がついた画鋲は?」
キョン「朝比奈さんは恐らく画鋲が足に刺さったのにすぐ気づいただろう、
でも『タイミング悪く』お前が話しかけてきたから、
すぐに抜くことができなかったんだろうな。
画鋲の平べったい部分が血でベットリだったよ」
古泉「……」
13 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:31:00 ID:yJWoz0wA0
古泉「画鋲を朝比奈さんの下駄箱に仕組んだのは僕ではありません」
キョン「……」
古泉「…ですがそれを行いそうな人物なら一人心当たりがあります」
キョン「誰だ? 言ってみろよ」
古泉「……あなたには関係ありません!!」ドンッ!!
キョン「!?」ビクッ!?
14 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:37:58 ID:yJWoz0wA0
古泉「ハァハァハァ……、すみません、少し感情的になり過ぎました」
キョン「あ、ああ俺の方もお前を犯人と決めつけて一方的に尋問みたいなことをしてスマン」
古泉「と、とにかくこのことは朝比奈さんを含め誰にも他言しないでください、僕が一人で何とかしますので」
キョン「……わかった、お前に任せる」
15 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:43:21 ID:yJWoz0wA0
みくる「はぁ、画鋲をわたしの下駄箱に入れる人がいるなんて、何だかショックだな」
鶴屋さん「みくる? どうしたっさ、今日はやけに元気がないみたいだよ?」
みくる「な、何でもないですよ。大丈夫です!」
鶴屋さん「そうかい? 辛いことがあったらすぐにあたしに相談しておくれよ」
みくる「はい、ありがとうございます」
16 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:52:37 ID:yJWoz0wA0
みくる「まあ、気にしててもしょうがないか。部室に行こう」
ブシュ
みくる「え? ……痛っ!」
「……何これ、なんで鞄の持つ部分の裏側に画鋲がセロテープでくっ付けてあるの?」
「……保健室に行って絆創膏をもらってこよう」
ブス子「クックックッ、いい気味ね。でもまだ終わらせないわ。二度と画鋲なんか見たくないようにしてあげるわ」
17 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:59:58 ID:yJWoz0wA0
キョン「と、とりあえずみんなが来るまでオセロでもしてようぜ」
古泉「そうですね、今日こそ負けませんよ」
ガチャ
長門「……」
キョン「よ、よう長門。遅かったな」
長門「クラスのホームルームが長引いていた」
キョン「そ、そうか」
長門「どうかしたの? いつものあなたより顔色が悪い」
キョン「大丈夫だ何でもない、ちょっと気分が悪いだけだ」
(古泉の迫力にびびったなんて言えないぜ)
長門「そう」
18 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/06(水) 21:12:33 ID:yJWoz0wA0
ハルヒ「遅れてゴメーン、みんな揃ってるわね? ……あれみくるちゃんまだ来てないのね」
古泉「そうですね、もしかしたら涼宮さんと同じく掃除当番かもしれませんよ」
ハルヒ「まあいいわ、ネットでもして待ってましょ」
<十分後>
ガチャ
みくる「遅れてすみません」
ハルヒ「どうしたのみくるちゃん、いつもよりけっこう遅かったじゃない」
みくる「ちょっと保健室に、手をけがしたので絆創膏をもらいに行ってました」
キョン(なん…だと…? 一日に二度も嫌がらせを行うような外道なのか!?)
古泉(早く何とかしなければ)
20 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 21:34:14 ID:2vhB68qU0
<一時間後>
ブス子「クックックッ、明日は何に画鋲を付けてやろうかしら」
ザッ!!
古泉「……」
ブス子「あら一樹君じゃない。
ちょうどよかったわ、アタシという物がありながら一樹君に近づこうとしている最低女がいるのよ。
で、今からそのビッチに『お仕置き』をしてやろうと思って」
古泉「そのことでお話があります」
ブス子「なぁーに?」
古泉「彼女は僕とは何の関係もありません、ただ同じ同好会に所属しているだけです。
……だから、彼女に嫌がらせをするのをやめていただけませんか?」
ブス子「ハァ!? 意味分かんないんだけど、何で一樹君があのビッチのことを庇うの?」
古泉「そんな呼び方をするのもやめて下さい」
ブス子「ビッチをビッチと言って何が悪いわけ?半裸の姿を映画と称して男子生徒どもに体を見せつけて、
あれは体を見せなれてるビッチである証拠じゃない」
古泉「ち、違います。あれは……」
ブス子「フン、もういい。今日は帰る! 一樹君も帰って頭を冷やしなさい。
冷静に考えればあのビッチが悪いことが分かるわ」
ザッザッザッ
古泉「行ってしまった……、ごめんなさい朝比奈さん」
21 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 22:08:58 ID:2vhB68qU0
古泉「しかたたがありません、僕にできることをして何とか朝比奈さんに嫌がらせをする気を無くさせましょう」
<翌日>
古泉「おはようございますブス子さん」
ブス子「おはよ一樹君、珍しいじゃん一樹君の方からあいさつしてくれるなんて」
古泉「ここ数日ブス子さんに冷たくしてしまいましたし、昨日は他の女性の話をしてしまいブス子さんを
傷付けてしまいましたから……、本当にすみません」
ブス子「反省したみたいね、じゃあ今日の帰りに一緒にファミレスに行ってパフェ奢ってくれたら許してあげる」
古泉「喜んで」
(クソ、なんでこんな女と一緒にファミレスなんか入らなきゃいけねえんだよ
周りになんて目で見られるか、学校の連中ならまだ理解してくれて同情してくれるけど、
一般人から見たらただのゲテモノ趣味の変態男にしか見えねえじゃねえか!!
……まぁでも、僕のせいで朝比奈さんに迷惑をかけるのはもっと嫌ですから我慢しましょう)
22 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 22:24:52 ID:2vhB68qU0
<一週間後>
古泉「結局、ブス子さんの朝比奈さんへの画鋲地獄は収まらず、
朝比奈さんは大丈夫な振りをしているけど、その表情はとても悲しそうです。
……僕は一体どうすればいいのでしょうか」
ザッ
古泉「!?」
キョン「よう、どうしたここ一週間元気がないようだが」
古泉「あなたには関係のないことです、僕個人の問題ですから」
キョン「ふーん、『僕個人の問題』…ねぇ? で、その問題とやらは少しは解決していってるのか?」
古泉「……できることは可能な限りやっているんですが、中々成果がでません。困ったものです」
キョン「『困ったものです』か……、本当の困り者はだれなんだろうね?」
古泉「何が言いたいのか理解しかねますが、僕の問題にあなたに口出しされる筋合いはありません」
キョン「その発言は本気と受け取って構わないのか」
古泉「ええ、どうぞご自由に解釈なさってください」
キョン「……馬鹿野郎!! 何がテメェ一人の問題だ、お前の不手際で朝比奈さんは現在進行形で苦しんでるんだぞ!
なのにてめぇがこの一週間でやってきたことは何だ? あの最低女のご機嫌とりだけじゃねぇか、
それだけで『可能な限りをやっている』だと!? ふざけるな!!」
古泉「!?」 ビクッ!!
キョン「どうして真剣に問題に取り組めない、
どうして問題を解決するために手段を選ばずに行動できない、
どうして朝比奈さんを護ろうとしない」
古泉「……どうしろって言うんですか、そんな精神論で!!」
23 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 22:37:35 ID:2vhB68qU0
キョン「これを見てみろ」 ジャラ
古泉「!? 何ですかその袋いっぱいの画鋲は?」
キョン「この一週間、朝比奈さんの
ロッカー、下駄箱、引き出し、自転車の椅子、家の玄関の扉。
あらゆる場所に付けられていた画鋲だ」
古泉「それをブス子さん一人で? そんなことできるわけ……」
キョン「あのブス子って女、社会不適合者の知り合いがたくさんいるらしい。
『生意気な女がいるからお仕置きしてくれ』って言ったら数十人単位で動くらしい
クソッ、無駄に仲間意識だけは強い連中だ」
古泉「……」
キョン「もちろん画鋲だけじゃねぇ、自転車のタイヤはパンクさせられてたし
学校の壁にはとても口にできないような言葉がラクガキされていた」
古泉「……とても信じられませんね、
あなたの話が本当なら、何故朝比奈さんは学校に来ことができるのですか?
普通の人間ならそんな仕打ちを受ければとても堪えられませんよ?」
キョン「……そりゃお前、朝比奈さんはこの嫌がらせの殆どは知らないからな」
24 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 22:52:16 ID:2vhB68qU0
古泉「どういうことですか? 朝比奈さんが受けた嫌がらせをあなたが知っていて、本人が知らないなんて」
キョン「……」
古泉「……成程、それっぽい事を言って僕を追い詰めるのが目的なんですね」
「それで、矛盾点を突かれて返す言葉が無いと」
「そもそもブス子さんにそんな人脈があるわけ……」
キョン「……やれやれ、ほらよ」 ドサッ
古泉「!? ……え? 何ですかこれ?
自転車のチューブに物騒なナイフ、それにインクが染みついた異様にボロボロの雑巾……。
まさか、あなた……」
キョン「お前に見せつけるための証拠ならこれで十分だろ」
古泉「……」
キョン「嫌がらせをされても、朝比奈さんが見つけなければ、彼女が傷つくことはないだろう?」
25 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 23:01:16 ID:2vhB68qU0
<数日前>
キョン「さて、今日も帰る前に朝比奈さんの教室に確認に行くか、
ここ数日で画鋲が30個を超えてるからな……。古泉の奴、早く解決してくれよ」
<朝比奈みくるや鶴屋さんの教室>
男A「こんだけ画鋲やラクガキで攻撃してるのにあの女ちっともこたえねぇな」
男B「お前のやりかたはやっぱぬるいんだよ」
男C「こうなったらドラマみたく教科書やノートいこうぜ」
男D「いいねー、やろうやろう」
キョン(アイツ等がブス子の協力者だったのか、
……ってかヤバイぞ、流石に教科書やノートは俺じゃあバックアップできねえ)
26 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 23:09:58 ID:2vhB68qU0
キョン「おい、お前ら何してる!?」
(こうなったらヤケだ、なるようになれ)
男E「あん? なんだてめえは」 チャキッ
キョン「お前らこそ誰だ? そっちの二人は北高の生徒ですらねぇじゃねえか」
(おいおい、ナイフとかやめてくれよ)
男A「おい、どうするよ。見られちまったぞ」
男B「焦るな、こんなどこにでもいそうな男一人、五人でかかれば楽勝だ」
男C「まあ見られたからにはそのまま返すわけにはいかねえな」 ポキポキ
キョン「まあ、待て話合えば分かる、少し俺の話を聞いてくれ」
男D「ハァ? ふざけてんのかテメェ」
キョン「分かった、後で好きなだけ俺を殴れ、だから少しだけ俺の質問に答えてくれ」
男E「フン、面白い。その覚悟に敬意を払いその質問とやらに答えてやろうじゃねぇか」
27 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 23:30:33 ID:2vhB68qU0
IDが何度も変わっていますが、
>>1さんが乗っ取りの許可をくださった>>9の次の>>10から
書いています。
もし読んでくださった人がいらっしゃいましたら、一言何か書いてくれると
嬉しいです。
28 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/08(金) 23:51:15 ID:2vhB68qU0
男E「さて質問とやらを聞こうか?」
キョン「ああ、まず最初に、お前らが嫌がらせを行っている対象は『朝比奈みくる』だな?」
(この男Eがこのグループのリーダー格らしいな)
男E「ああそうだ、この高校のアイドル的存在である朝比奈みくるが俺達のターゲットだ」
キョン「次に、誰に頼まれて行っているんだ?」
男E「この学校の一年九組、確か特進クラスだったかな、に所属するブス子って女からだ」
キョン(ブス子、確か付き合ってもいないのに気に入った男を彼氏だと言いふらす最低女だったかな)
「なんでそいつが朝比奈さんを攻撃するよう依頼したんだ?」
男E「さぁてね、俺たちが知ったこっちゃねぇよ、彼氏をこの女に寝取られたんじゃねえの」
キョン(コイツ……)
「じゃあ、何故お前らはその依頼を引き受けたんだ?」
男E「ブス子がよ、この女を不登校にさせたら好きにしてもいいって言ってきてよ。
何でも一人暮らしらしいから、宅配業者を装って扉開かせたらもうあとはコッチのもんって。
不登校にしちまえばヤリまくった後、縛って放置してもしばらくは見つからねぇし、
見つかってもバレねぇしよ」
男B「これぐらいのことでこんな上玉の女をヤレるなんて引き受けねぇ方がおかしいだろwwww」
29 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/09(土) 00:06:54 ID:BWxD.klk0
キョン「……ふざけるな」ボソッ…
男E「ん? なんか言ったか?」
男A「ああ早く朝比奈さんとヤリてぇ、まじ映画の時のバニーガール姿、そそるわwww」
男C「幼い顔にこの胸は反則だろwww」
プツンッ……
キョン「……」 スッ
スタスタスタ
男E「もう質問は終わりか? まあお前はしばらくの間俺らのアジトに監禁させてもらうからな。
安心しろ殺しはしねぇし食い物もちゃんとやるから、ただしばらく外の光は見れねぇから、
今の内に太陽を目に焼き付けておくんだな」
ガシッ
男C「どうした机をいきなり握りしめて、まさか怖気づいたか?」
キョン「お前等はクズだ、最低だっ……!!」 ブンッ!!
男A「え?」 ヒューン
ドガッ!!
33 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/09(土) 17:44:46 ID:BWxD.klk0
男A「ギャァァァ!!」 ドサッ……
キョン「ハァ…ハァ…ハァ…」
男B「て…てめぇ何してくれてんだ!!」
男C「こんなことしてただで済むと思ってんのか!?」
キョン「……くたばれ外道」 ブンッ!! ビュゥーン!!
男B「グエッ……」 ドサッ……
男D「で、Dぃぃぃぃぃ!!」
男C「こっ、コノヤロウ!! 死ぬ覚悟はできてんだろうな!?」
キョン「絶対に許さない……」 ブンッ!!
グチャッ……
男C「あぁぁぁぁ……」 バタンッ
男D「や…やめろ、来るな。やめてくれぇぇぇぇぇ」
ガツン!!
34 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/09(土) 18:00:29 ID:BWxD.klk0
キョン「ゼェ…ゼェ…ゼェ…」 キッ!!
男E「さっきとはまるで別人のような迫力だな」
キョン「もう一度言う、俺はお前たちを許さないっ……!!」
男E「……一体何がお前をそこまで動かすんだ?」
キョン「朝比奈さんは俺の大切な仲間だ」
男E「ふーん、お前もブス子が言ってた変態同好会の一員なのか。
ははぁ、朝比奈みくるの惚れて入った口か、お前?」
キョン「てめぇ等と一緒にするな下衆、
俺の大切な存在は絶対にお前等には奪わせない」
男E「理解しかねるね」
キョン「理解してもらおうとも思わねぇよ」
男E「ああそう、じゃあ死ねよ」 チャキッ
35 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/09(土) 18:10:40 ID:BWxD.klk0
男E「オラァァァ!!」 ブンッ!!
ざくっ…
ドクドクドク……
男E「ビビって避けることすらできなかったか?」
キョン「……」
ガバッ
男E「え?」
キョン「じゃあな、腐れ外道」
男「う…嘘…だろ? ナイフが刺さってるんだぞ?」
ドスン!!
36 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/09(土) 18:23:52 ID:BWxD.klk0
<職員室>
岡部「ふぁあ、やっと仕事が終わった。さて、そろそろ帰るか」
ガラガラ
岡部「ん? こんな時間に誰だ?」
キョン「どうも先生」
岡部「おお杉田じゃないか、どうしたこんな時間に……
ってなんだその引きずってる男たちは」
キョン「このボイスレコーダーを……」
岡部「なんだこれは?」
キョン「そ…それを聞けば全部分かりま……」 ふらっ
ドサッ……
岡部「おい、どうしたいきなり倒れて?」
「!? な…なんだこの出血は? こいつ、こんな状態で男五人引きずって来たのか?」
「おい、杉田、杉田ぁぁぁぁあ!! 教頭先生!! すぐに救急車を!!」
37 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/09(土) 21:50:34 ID:BWxD.klk0
<病院>
キョン「うぅん……、あれ? ここは?」
岡部「!? おぉ、やっと気が付いたか」
キョン「先生!? ……あっ確か俺、職員室で先生に」
岡部「ああ、持って来た音声は全部聞かせてもらった、杉田…お前は良くやった。
あの五人は警察に突き出しておいた、まあ当分は出てこれないだろう」
キョン「そうですか……」
岡部「そうそうお医者の先生からの話によると、お前の傷はそんなにひどくないそうだ、
刺された場所が良かったのと刺さり方もかなり浅かったそうだ」
キョン「不幸中の幸いってやつですね」
岡部「お前が倒れたのはむしろ肉体的と精神の疲労によるものだそうだ、
数日で無事に退院できるから安心しろ」
41 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:40:17 ID:6315fxG20
キョン「あの先生、このことは朝比奈さんを含め生徒には一切知らせないでいただきたいんですけど」
岡部「……ああ、分かってる。この事は校長先生と教頭先生、ブス子の担任、朝比奈くんの担任だけにしか話さない
生徒には絶対にこのことが漏れないようにする、教室の後片付けもしておいた」
キョン「ありがとうございます」
岡部「ブス子の処罰については先生たちで話合わないといけないから、
お前にも退院したら参加してもらうぞ」
キョン「はい」
岡部「まあ、とにかく今はゆっくり体を休めろ」
キョン「色々とありがとうございます」
岡部「何言ってるんだ、先生をもっと頼ってくれよ。
それじゃあ先生はもう帰るから、早く体治せよ」
44 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:53:32 ID:6315fxG20
<翌日>
キョン「さて、後はブス子って奴に話を聞いてみないとな」 ピッ
プルルルルル ……ピッ
キョン「もしもし、俺だ」
長門「……」
キョン「ちょっとお前に頼みたいことがあってな」
長門「何?」
キョン「12月の事件で俺が入院した病院の5-3号室に来てほしいんだ」
長門「了解した」
45 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:36:17 ID:6315fxG20
<一時間後>
コンコン
キョン「どうぞ」
ガラガラ
長門「……」
キョン「おお長門、待ってたぜ」
長門「それで頼みとは一体何?」
キョン「ああ、詳しいことは話せないが、今日中にどうしても解決しておかないといけない懸案事項があるんだ、
けど見ての通り今の状態じゃあとてもじゃないが外出なんかできないだろ」
長門「……」
キョン「で、まず俺の体を動けるように少し回復してほしいのと、
俺が病院を抜け出してもバレないように情報操作してほしいんだ。……頼めるか?」
長門「構わない。……ひとつあなたに謝らなければならないことがある」
キョン「ん? 一体何だ?」
長門「先週、あなたの様子がおかしかったので無断であなたを監視させてもらった」
キョン「!? ……つまり、全部知っているのか」
長門「あなたが朝比奈みくるの私物に対して行われた破壊活動の修復を行っていたこと。
そして破壊活動を行っていた集団の首領と幹部二名にその組織に加盟していた北高生二名を気絶させ、
あなたの担任教師のもとまで連行したこと……」
キョン「やれやれ、全部お見通しってわけか」
46 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/11(月) 15:08:28 ID:LFB1zABQ0
長門「申し訳ない」
キョン「恥ずかしい限りだな、……まあいいや。
お前は俺のことを心配して、監視しててくれてたんだろ?」
長門「……」 コクッ
キョン「だったら許すよ。
もし、俺が奴らに負けそうだったら助けてくれたんだろ?」
長門「もちろんそのつもりだった。
あなたが彼らを倒したことは本当に驚いた」
キョン「火事場の馬鹿力って言葉は知ってるだろ?
人間はいざって時は普段じゃ絶対にできないことも可能にしちまうんだよ」
長門「……そう」
47 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/11(月) 21:29:10 ID:LFB1zABQ0
長門「それではあなたの肉体の修復作業を行いたいと思う」
キョン「ああ、頼むぜ」
長門「あなたの肉体に対する直接的な情報操作は私用では、原則思念体から禁じられている」
キョン「え? そうなの? だったらどうやって回復するつもりなんだ?」
長門「あなたの周囲の空間時間の進行速度を通常より圧倒的に高速化する。
それによりあなたの肉体を自然治癒し傷を癒す」
キョン「なるほど」
長門「この方法のデメリットはあなたの体感寿命が数日ほど縮まってしまうかと」
キョン「まあそれくらいなら問題ない」
長門「了解した。では、この睡眠薬を飲んで、五分で眠れる。
もちろん人体には無害」 スッ
キョン「わかった」
ゴクリ……
48 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/11(月) 21:39:48 ID:LFB1zABQ0
<三十分後>
キョン「うぅん……」
長門「気が付いた?」
キョン「おお長門、もう終わったのか」
長門「痛みはある?」
キョン「!! すげぇ、眠る前まであったズキズキ感が全く無くなってる!」
長門「よかった」
キョン「でもよ長門。こんなに早く傷が治ったら医者に怪しまれるんじゃないのか?」
長門「情報操作をしておくから大丈夫」
キョン「そうか、流石だな」
長門「じゃあ、今度はこれ」 スッ
キョン「何だこれは?」
長門「『携帯型不可視遮音フィールド展開装置』。これがあれば私がいなくても、
いつでもどこでも不可視遮音フィールドを展開することができる。
あなたが眠っている間に作った」
キョン「おおぉ」
長門「それと、学校の制服。
あなたが外出しても問題ない為の情報操作ももう終えてある。
そして、あなたが敵対した不良集団の残党も過去の犯罪の証拠を警察に送りつけておいた」
キョン「なん…だと…?」
49 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/11(月) 21:44:41 ID:LFB1zABQ0
長門「それじゃあ、行ってらっしゃい」
キョン「ああ、何から何までサンキューな、
正直不良の残党に闇討ちされないか不安だったんだ。
行ってきます」
ガラガラガラ
長門「……」
「……彼にあそこまで頑張ってもらえる朝比奈みくるが正直に言えば羨ましい」
「……」
「……私も彼にとって大切な仲間?」
「……」
50 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/11(月) 21:57:55 ID:LFB1zABQ0
<校舎裏>
ブス子「一体いつになったらあのビッチは不登校になるのよ!?
全くEは一体何してんの!?
昨日から全く連絡つかなくなってるし!!」
スタスタスタ
ブス子「?」
キョン「あんたが特進クラスのブス子さんか?」
ブス子「そうだけど、あんた誰?」
キョン「俺は1-5の杉田だ。あんた、古泉とどういった関係だ?」
ブス子「一樹君のこと? 一樹君はあたしの彼だけど……」
キョン(古泉ほどのイケメンがこんなDランクマイナスの女と付き合う訳がない、
恐らく最近噂になってる寄生虫女だろ。古泉はその被害になったのか)
ブス子「あれもしかして君、一樹君と同じクラブの人?
声が一樹君が出てた映画のナレーションの人だ!
あの意味不明な映画のフォロー解説めっちゃ面白かったよ」
キョン「そいつはありがとう」
ブス子「それであたしに何か用?」
51 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:07:16 ID:LFB1zABQ0
キョン(恐らくこの女は古泉と朝比奈さんが親しそうに話しているのを見て、
朝比奈さんに嫉妬したんだろう)
「なあ、あんたEって男と知り合いか?」
ブス子「!? さ、さあ誰かしら? 知らない」
キョン「ふぅん? じゃあ朝比奈みくるって先輩を知ってるか」
ブス子「ああ、あのビッ…!?」
キョン「ビ、何だって?」
ブス子「何でもないわよ、それより二年の朝比奈さんがどうかしたの?」
キョン(このくそ女、今ビッチて言いかけたな)
「いや、何でもない悪いな変なこと聞いて。
聞きたいことはこれだけだ。じゃあな」
スタスタスタ
ブス子「全く何なのよアイツ、いきなり意味分かんないこと聞いてきて……
それに何でEのこと知ってんのよ?
まあいいや、さて今日も画鋲を仕込みに行きましょうか」
61 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/15(金) 19:54:18 ID:5zQl9pxo0
書かなくても大丈夫だと思いますが一応、
>>51の続きからです。
<真相を打ち明けてからの二日後>
ブス子「まったく、何なのよ! あのビッチはいつになっても不登校になんないし。
噂じゃEの奴捕まったらしいじゃない。使えないわね」
ザッ……
古泉「……」
ブス子「あら一樹君、どうしたの昨日は休んだりして」
古泉「……一日じっくり考える時間が欲しかったんです。
彼には無理を言って時間を繋いでもらいました」
ブス子「何のこと? まあいいや、今日の放課後こないだのファミレス今日も行こうよ!
もちろん奢ってくれるよね?」
古泉「お断りさせてもらいます」
ブス子「何よツレないなぁ、じゃあ代わりに今週末に遊園地連れてってよ」
古泉「お断りします」
ブス子「えー? 何でよ? あっ! ごめん、バイトが忙しかったりした?」
古泉「いーえ、今週末は暇で何も予定はありませんよ」
ブス子「? じゃあ何で遊びに連れてってくれないのよ?」
古泉「そんなの決まってるじゃないですか……」
ブス子「何でよ、もったいぶらずに言いなさいよ!」
古泉「あなたのことが、大っ嫌いだからですよ!!」
62 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/15(金) 20:03:29 ID:5zQl9pxo0
ブス子「ハァ!? いきなり何言ってんの? 私たち恋人でしょ?
冗談でもいきなり恋人にそんなこと言うなんて最低よ!」
古泉「冗談なんかじゃありませんよ、僕はあなたが大嫌いです。
そもそも僕はあなたと恋仲にあった覚えはありませんよ」
ブス子「一樹君どうしたの? 風邪で頭おかしくなっちゃった?」
古泉「あなたに言われたくありませんよ、全く九組で髪を染めてるのはあなただけですよ。
何考えてるんですか……、九組の評判が下がるんでやめてくれませんか?」
ブス子「髪の毛ぐらいあたしの勝手でしょ!」
古泉「いや、校則違反ですからwww
あっ! 髪の毛戻さなくても構いませんから、今すぐこの学校辞めてください」
ブス子「……」
古泉「いい加減僕に付き纏うのやめていただけませんか? 本当に迷惑なんですけど」
67 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/16(土) 17:34:49 ID:bSSwqiXM0
ブス子「何なのよ……」
古泉「ハイ? 何かおっしゃいましたか?」
ブス子「何で、何でいきなりそんな態度を取るのよ!?」
古泉「……綺麗に勝つなんて簡単なことじゃないんですよ」
ブス子「?」
古泉「八方美人で全て丸く収めるなんて、今時フィクションでもあり得ないですよ」
ブス子「意味分かんない」
古泉「はぁ……。あなた、僕が朝比奈さんとお昼をご一緒してるのを見て嫉妬してましたね?」
ブス子「またあのビッチの話?」
古泉「いい加減にしろ下衆、ビッチはお前だろ……っ!!」
ブス子「!?」 ビクッ!
古泉「あなたの様な、気に行った男性に片っ端から言いよるような尻軽女に朝比奈さんを愚弄する権利はありません」
ブス子「……」
古泉「あなたが執拗に朝比奈さんに嫌がらせを行っていたこと、
不良の友人に朝比奈さんの体をエサにその嫌がらせを手伝わせたこと。
全部お見通しですよ」
ブス子「……!? ……E達のことね、全部バレちゃったか」
古泉「正気の人間がやれるようなことではありませんね、
実際にあなたの被害で不登校、男性不信になってしまった女性も数人いるそうですし」
68 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/16(土) 17:43:11 ID:bSSwqiXM0
古泉「どうして、あなたはこんな酷いことを平気で行ったり、頼んだりできるんですか!?」
ブス子「……」
古泉「黙ってないで答えてください!」
ブス子「……あたしみたいなブサイク女、絶対にまともな恋愛なんてできないのよ。
あたしが誰かのことを好きになろうと、その人は絶対にあたしに振りむいてくれることはない」
古泉「……」
ブス子「そしてその男はあたしなんかじゃ絶対に敵わないような美人と付き合う。
そんなのどう考えても不公平じゃない!!
だからあたしの邪魔になる女は片っ端から潰すのよ!
……まあ、いくら女を潰したところで、その人はあたしには振り向くわけも無いんだけどね……」
古泉「……」
ブス子「どうせあたしみたいな女は突っ立ってるだけで嫌われるのよ。
だったら最初から嫌われる覚悟でイケメンに押しかけ女房やってればいつかは
あたしのことを気に入ってくれる男が見つかるかと思った……」
「けど、現実は非情よね。何十人ものイケメンにアタックしてみたけど
一度として成功したことは無いわ。そして付いた異名が『寄生虫女』
もう笑うしかないわね」
「あたしがファミレスに誘ったとき、一樹君が『喜んで』って言ってくれて
実は本気で嬉しくなっちゃったんだよ?
……まさか、本当は朝比奈みくるの為に演技をしていたなんて……思いもしなかったよ」
古泉「ブス子さん……」
70 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:57:48 ID:bSSwqiXM0
ブス子「あれ? 悲しくなんかないのに、目から何か出てくる……?」
ポロ…ポロ…ポロ…
ブス子「こ、これは汗よ! 悪事がばれたから冷や汗が出てるだけよ……」
古泉「無理、しないでください……」
ブス子「えっぐ…うぅ…」
古泉「……ブス子さん」
ブス子「ぐすっ…えぅ…」
古泉「顔を上げてください……。
ほら、ハンカチで涙を拭いてください」
ブス子「一樹君、……ありがとう。
なーんちゃって!」 ブンッ!
ザクッ……
古泉「……え?」
72 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:32:20 ID:bSSwqiXM0
ブス子「ふっふっふ、あんたバッカじゃないの? 簡単に騙されちゃって」
ドクドクドク
古泉「あなたがまさかここまで腐っていたなんて……」
ブス子「負け惜しみはあの世で言いなさい」 スチャ
古泉「そんな大きなナイフ、普通女子高校生が扱うものじゃありませんよ」
ブス子「妙に冷静ね……
ハハァン、殺しはしないだろうって高を括ってるでしょ?
残念だけどあたしはそんな甘くないよ。クックックッ……」
古泉「しかたありませんね……、これはあまり使いたくないのですが……」
ブス子「死ね! 古泉一樹!!」
古泉「……」 カチッ
パァンッ……
ブス子「えっ……?」
73 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:38:21 ID:bSSwqiXM0
ブス子「???? ……痛い?」
古泉「そりゃ痛いでしょう。ふとももを弾丸が貫通しているんですから」
ブス子「あぁぁあぁあ……」
古泉「さて、まだ殺りますか?」
ブス子「ななな、なんでアンタ銃なんか持ってんのよ!?
何でナイフで腕を切られて普通に動けるのよ!?」
古泉「ハハハ、禁則事項です」 ニコッ
ブス子「が、学校で銃なんか撃って。言い逃れられると思ってるの?」
古泉「それはお互い様でしょう」
ブス子「ど、どうみてもアンタがあたしを殺そうとしてる様にしか見えないじゃん。
正当防衛よ、正当防衛。すぐに人が来る……」
パァンッ! パァンッ!
古泉「いやぁ、今日は陸上部が雷管を使ってるみたいですねぇ。
さっきからバンバン、バンバン鳴ってますねぇ……」 ニヤァ
ブス子「あわわわわわ……」
75 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/17(日) 07:49:08 ID:je5owP160
キョン「……で、その後どうなったんだ?」
古泉「まあ、詳しい事は禁則なので話せませんが、
もう2,3発足に撃ったらショックで気絶しましたよ」
キョン「エグいことするねぇ」
古泉「ええ、もしあの時本当に心の底から…あの様に思ってくれてたのなら…あるいは…」
キョン「まあ、やっぱり多少後悔はあるよな、後味がいいとは決して言えない結果だしな……。
で、それからどうしたんだ?」
古泉「はい、気絶したところで待機させておした機関の構成員を呼び出して、
ブス子さんを回収してもらいました。
今頃は警察なんかよりも遥かに厳しく、苦しい待遇を受けているでしょう」
77 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/17(日) 09:53:13 ID:je5owP160
古泉「本当は、遠く離れた学校へ転校させるような処置を取りたかったんですけどね……。
あのような恐ろしい人間を野放しにするわけにもいきませんから」
キョン「しかし、あんなに自分一人で何とかしようとしていたお前が、
よく機関の力を使う決心がついたな」
古泉「あなたが『どうして手段を選ばずに行動できない!?』と言ってくれたからですよ」
キョン「ああ、お前を怒ったときに言ったなぁ」
古泉「実際、あなたは手段を選ばずに行動しましたからね……」
キョン「……」
古泉「だめでもともと、上司に『涼宮ハルヒに危害を加える恐れのある人物』として申請してみたら、
意外とあっさり通ってしまい正直驚きでした」
キョン「それだけ朝比奈さんはハルヒにとって大切な存在になったってことだ」
85 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/19(火) 21:49:51 ID:XVRnkaCM0
長門「……あなたにひとつ聞きたいことがある」
キョン「ん? 長門、いきなりどうした?」
長門「朝比奈みくるはあなたや古泉一樹にとって大切な仲間?」
キョン「ああ、もちろんさ」
古泉「ええ、もちろんです」
長門「じゃあ……、
わたし『長門有希』は…
あなたと、古泉一樹にとって……」
『大切な仲間』?
86 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/19(火) 22:28:20 ID:XVRnkaCM0
長門「……」
キョン「ああ、もちろんさ!」
古泉「ええ、もちろんですよ!」
長門「!?」
キョン「いきなりどうした?」
長門「……そこまで率直に返答されるとは思ってなかった」
キョン「? どうしてだ?」
長門「……上手く言語化できない。
けど、朝比奈みくると私は何かが違うはず……」
「彼女はこの時代の存在ではないけれど立派な人間、
わたしは…人の形をした何か……」
「それなのに、あなたたちの返答は同じ……『暖かさ』を感じた……?」
キョン「……お前は人形なんかじゃねぇよ」
長門「?」
88 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/25(月) 19:15:23 ID:4YW/n81M0
少し間が空いてしまいました、>>86の続きからです
キョン「確かにお前は統合思念体によって、ハルヒの監視目的で生み出された人造の人間だ……」
「生まれた瞬間から、ある程度の知識と完成した肉体を与えられた……」
長門「……」
キョン「……けどな、お前は立派に自分の意思を持って生きているじゃないか」
長門「わたしの意思……」
キョン「確か冬の一件以来、お前は別時間軸の自分と同期するのを封印したんだったよな?」
長門「そう」
キョン「そういう風に考えられるようになったって事は、お前はもう立派な人間さ」
長門「わたしが…人間……?」
キョン「そ、お前と俺たちの違いは、俺たちが十数年の人生を生きてきたのに対して、
お前はそれを三、四年に圧縮されてしまっただけだ」
「そんなライフアドバンテージの差なんかこれからの経験でいくらでも補える。
実際、俺たちが北高に入学してから俺たちは普通の人間の何倍もの人生経験をしてきたじゃないか」
「もう一度言ってやる……。 長門有希、……お前は人間だ!」
90 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/25(月) 19:26:50 ID:4YW/n81M0
古泉「本当にあなたは凄いですね」
キョン「ん? 何がだ?」
古泉「あんな臭いセリフをあんなに真剣に語れるですから」
キョン「臭い台詞を平気でペラペラ喋れるのはお前も一緒だろうが」
古泉「はは、僕のはあくまで機関の訓練によって習得したまがい物ですよ。
あなたのソレは正真正銘の才能です」
キョン「なんだそりゃ、才能ならもっと日常的に役に立つ物の方がいいぜ」
コンコン
キョン「ん? 誰か来たみたいだな」
古泉「どうぞお入り下さい」
91 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/26(火) 17:56:00 ID:HwixZAEs0
ガチャ
みくる「遅れてすみませんでした」
古泉「ああ、朝比奈さんでしたか」
キョン「ご苦労様です、もう五時ですけど今日は着替えますか?」
みくる「うーん……、まだ一時間半くらいあるから着替えます」
キョン「分かりました、じゃあ俺たちは部屋の外で待ってますね。
おい古泉、行くぞ」
古泉「はい」 スッ
ガチャ …バタン
92 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/26(火) 18:00:34 ID:HwixZAEs0
五分後
みくる「着替え終わりました、どうぞ入って」
ガチャ
キョン「失礼しまーす」
みくる「すぐにお茶を入れるから、少し待ってね」
キョン(うーん、ほぼ毎日見ているはずの朝比奈さんのメイド服姿なのに、
なんだか久しぶりに見た気分だ)
古泉(いつもの朝比奈さんに戻ってくれたみたいですね……)
93 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/26(火) 18:07:23 ID:HwixZAEs0
十分後
みくる「待たせてごめんなさい、どうぞ」 カチャ
キョン「ありがとうございます、今日もおいしいですよ」
古泉「いつもいつもご苦労様です」
長門「朝比奈みくる、……ありがとう」
みくる「!? 長門さん……」
ゴクゴクゴク……
みくる「あの…、古泉くん、長門さん、それにキョンくん」
キョン「? どうしました?」
みくる「助けてくれてありがとう」
94 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2010/10/26(火) 18:15:41 ID:HwixZAEs0
途中で何回か荒らされてしまいましたが、これにて終了です。
キャラクターの台詞だけで話を進行させるのは割と難しかったです。
やはり、キョンの一人称形式や三人称形式で話を進める方がシリアス
路線ではいいですね。
特に、キョンと不良集団との戦闘シーンは台詞だけだとシュールに
なってしまいました。
また、>>1さんが作った設定を勝手に変更してしまいすみません、
さすがにブス子にダーリンと言わせ続けるのはキツいです。古泉の
黒さも>>1さん程は強調できませんでした。
ネタを提供してくださった>>1さんや、読んでくださった皆さん
ありがとうございました。