唯「ひぐらしのなく頃に」


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1 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:19:36.54 ID:vDsWt7zh0

平成21年夏。

昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱が
暑さの訪れの早い今年の6月を歓迎するかのように、桜ヶ丘に木霊していた。

都心からそう遠くない場所にある高校、桜が丘女子高等学校。
人口2千に満たないこの村に、最近入学してきた中野梓。梓は軽音部に入部し、すぐにクラスメートや部活の先輩と仲良くなった。
一番の仲良しでマイペースな唯、リーダー格で部長の律、お金持ちでおっとりした紬、しっかり者だけど恥ずかしがりやの澪・・・
部活仲間との他愛のない日常を過ごしていた。それは、永遠に続くかに思えた。
毎年6月に行われる祭、「綿流し」。そう、その日も楽しい一日になるはずだった。

桜ヶ丘にまつわる、ひとつの謎を知るまでは・・・。


祭りの日に、繰り返される惨劇。毎年、一人が死に、一人が行方不明になるという、数年前から始まる連続怪死事件。
事件の真相は?犯人は?梓は、好奇心から村の闇へと足を踏み入れてしまう。その日を境に、梓の周りが少しづつ、だが、確実に変わりはじめる。そう、すべてが・・・
ひぐらしのなく声だけが変わらず、桜ヶ丘に、
少し、早めの夏を告げていた。

2 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:20:33.13 ID:vDsWt7zh0

第一章「おにかくし!」

キーンコーンカーンコーン

律「授業終わったあああああ」

唯「部活だああああああああ」

律「お菓子だあああああああ」

澪「練習だろ」ゴツン

律「あいてっ!」

その日も、いつもと変わらず平凡な日だった
その日も音楽室に集まり、「放課後ティータイム」が始まった

唯「むぎちゃ〜ん、今日のお菓子はな〜にっかな〜」

紬「今日は特注マドレーヌよ♪」ニコ

唯律「まってましたっ!」

紬「お茶淹れるわね」

澪「ムギのもってくるお菓子は最高だな」

紬「うれしいわ〜♪」

3 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:21:07.24 ID:vDsWt7zh0

梓「先輩、そろそろ練習したほうが・・・・」

唯「あずにゃんもおいしそうに食べてるじゃん」

梓「うぐ、否定できない・・・・」

律「そうだぞ梓、腹が減っては戦はできぬ!」

唯「りっちゃん戦するの!?」

律「例えだよ、た・と・え」

澪「でもそろそろ練習しないと、明日は綿流しのお祭りで演奏するんだろ」

梓「澪先輩の言うとおりです!」

唯&律「ちぇ〜」



5 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:21:37.01 ID:vDsWt7zh0

ジャカジャカジャーン

澪「今の演奏・・・完璧だ!」

唯「私たちプロになれるよ!」

律「それは自身持ちすぎ・・・」

梓「もう一回合わせましょう!」

ジャカジャカジャーン

澪「文句なしだ!明日この調子が出せれば最高!」

律「澪が緊張しなければな〜」

澪「う・・・・」

唯「まあまあ、完璧なんだしもう帰ろうよ〜」

律「そうだな、解散!」

6 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:22:13.08 ID:vDsWt7zh0

唯「ただいま憂〜今、帰ったよ〜」

憂「おねえちゃんおかえり、ご飯できてるよ」

唯「さっすが憂、それでこそ私の妹!」

憂「えへへ、照れちゃうよおねえちゃん」

唯「うまーい!憂の作る料理は天下一だよ!」

憂「そんなことないよー」

唯「じゃあ、お風呂入って寝るね〜おやすみ憂〜」

憂「おやすみ、おねえちゃん」


-翌日-


憂「おねえちゃん、遅刻しちゃうよ、おきて!」

唯「後5分・・・ムニャムニャ」

憂「今日は綿流しのお祭りでしょ、律さんたちまってるよ」

唯「そうだった」ガバッ

7 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:22:52.63 ID:vDsWt7zh0

唯「ごめーん、遅れちゃった」

律「いつもの唯で安心した」

梓「唯先輩が遅刻しなかったら逆に怖いです」

唯「ちょっとそれどういう意味?」

アハハハハハ

律「ところで、せっかくの祭りなんだしどこから回る?」

唯「やっぱり金魚すくいでしょ〜」

紬「金魚すくい賛成!大賛成!」

澪「ムギは祭りとか好きそうだな」

紬「金魚すくいって昔からの夢だったの〜♪」

律「金魚なんかペットショップで買えば・・・」

紬「それじゃだめよ!金魚すくいに意味があるの!」

律「そうだったか、あはは・・・」

9 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:23:41.60 ID:vDsWt7zh0

唯「1匹しかとれなかった・・・・」

澪「実際は0匹で店員さんがおまけでつけてくれたやつな」

律「うげ、ムギ・・・・何匹とってるんだよ」

紬「124匹よ♪」

梓「すごすぎです」

唯「むぎちゃんに負けた」

紬「うふふ♪」

?「あら、あなたたち」

唯「のどかちゃん!」

和「探してたのよ、あなたたちのステージは1時間後よ、リハとかしなくていいの?」

唯「すっかり忘れてた!」

澪「そうだな、リハしとかないとぶっつけ本番になるぞ」

梓「唯先輩・・・ギターは?」

唯「あ・・・・ギー太忘れた」

10 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:24:21.77 ID:vDsWt7zh0


律「とってこい、今なら間に合う」

唯「らじゃ!」

タッタッタッタッタ

梓「とりあえず、ステージの裏で待機してましょう」

澪「そうだな」


1時間後

律「唯のやつ遅いな・・・・」

梓「あ、きました」

唯「ごめん、遅くなった」

律「それより今からだぞ、急いで衣装に着替えろ!」

12 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:24:58.77 ID:vDsWt7zh0

司会「次は桜ヶ丘高校軽音部、『放課後ティータイム』の登場です」

澪「(うわぁ・・・観客が多すぎる・・・緊張するぅ・・・)」

律「(落ち着け澪、新歓のときはもっと多かった)」

唯「こんにちは、放課後ティータイムです、最初の演奏曲は『ふわふわ時間』」

ジャカジャカジャンジャン

唯「続きまして『ごはんはおかず』」

唯「ラスト『U&I』」


終了後

澪「ふう・・・」

律「無事に終わったな」

梓「そういえば、先輩達はもう綿を流しましたか?」

13 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:25:45.26 ID:vDsWt7zh0

律「あ、そういえば綿流しのお祭りだったな、あそこで綿配ってるからもらってこようぜ」


唯「それっ!」

律「私のが遠くまで投げたぞ!」

唯「まけたー」

澪「綿を投げ込む祭りじゃない!」

ゴツン

律「いたっ」

梓「(あれ、あの人たち・・・綿も流さないでなにしてるんだろう)」

謎の男「今年も起こるのかな・・・連続怪死事件」

梓「(連続怪死事件!?)」

謎の女「そうね・・・できれば起こってほしくはないのだけど・・・」

14 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:26:27.37 ID:vDsWt7zh0

謎の男「毎年1人が死んで1人が消える・・・」

謎の女「一部の人はそれを『鬼隠し』と呼んでるらしいわ」

梓「(鬼隠し!?怪死事件!?何を話してるの!?)」

謎の女「あら、梓ちゃん」

梓「え?」

謎の女「あら、帽子かぶってちゃわからない?」

梓「あ、さわ子先生」

さわ子「そうよ、顧問の顔を忘れたかと思ったわ」

謎の男「さわ子の知り合いかい?」

さわ子「ええ、教え子よ」

謎の男「そうかそうか、僕は富竹、さわ子の同級生、職業はフリーのカメラマンさ」

梓「こんにちは、中野梓です」

富竹「ところで・・・さっきの話・・・聞いてたかい?」

15 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:27:57.57 ID:vDsWt7zh0


さわ子「そうね、この際だから教えてあげるわ
    それは毎年綿流しの祭りの夜に起こるの
    祭りの参加者が1人死んで、1人行方不明に
    それを、事件を知る人々はこう言うの、『鬼隠し』ってね」


梓「そんなことが・・・・」

富竹「本当のことを言うと、僕はその連続怪死事件の調査にきてるんだ」

梓「え!?」

さわ子「富竹くんはこう見えて、昔は特殊部隊に所属していたこともあるのよ」

梓「そうなんですか!?」

富竹「あはは、富竹二等陸尉って呼ばれてたものだよ」

梓「すごい・・・・」

さわ子「それより、もう夜も遅いしそろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」

梓「そうですね、いつのまにか先輩達も帰っちゃったみたいですし」

富竹「それじゃあ、気をつけて」

梓「はい、さようなら」

16 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:28:43.54 ID:vDsWt7zh0

翌日

梓「(ん、学校の外に明らかに怪しい車が・・・・)」

梓「(反対側にはパトカー!?)」

梓「(怪しい・・・)」

梓「(まさか、連続怪死事件に関係が!?)」

梓「(そんなわけ、ないよね・・・?)」

?「あんのー、1つお聞きしてもいいですかー?」

梓「え?あ、はい(変なしゃべりかたのおじさん・・・・)」

?「あ、失礼しました、わたくし、警視庁の大石と申しますぅー」

梓「これは警察手帳・・・本物の警察みたいですね、何の用ですか?」

大石「んー、立ち話もなんですから・・・よかったら私の車でお話しませんかー?」


17 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:29:38.33 ID:vDsWt7zh0

梓「それで、聞きたい事とは?」

大石「まずは、この写真の男性に見覚えありますよね?」

梓「これは・・・富竹さんにさわ子先生!?」

大石「はいー、彼らについて知ってることを話してくれませんかー?」

梓「えっと、富竹さんはカメラマンで・・・」

大石「そうじゃなくてです」

梓「え?」

大石「実はこの男性・・・昨晩亡くなったんですよ」

梓「(!?)」

大石「いやねー、彼が亡くなる直前にあなたとお話してるのを見たって人がいましてね」

梓「確かに話しをしました、しかし私は何も知りません・・・」

大石「そうですかー、じゃあ写真のこっちの女性は?」

梓「さわ子先生・・・うちの学校の先生です」

大石「この女性、昨晩から行方不明なんですよねー」

18 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:30:25.45 ID:vDsWt7zh0

梓「えっ!?」

大石「まあ驚くのも無理ないですねー、何にしろ、連続怪死事件の内容そのものと同じなのですからね」

梓「っ!?」

大石「その反応・・・事件のことは知っているみたいですねー」

梓「はい、富竹さんから聞きました」

大石「そうそう、その富竹さんの死因なんですが・・・喉を掻き毟って自殺しているんです、おかしな話でしょう?」

梓「え!?」

大石「そこで、自殺の動機のようなものを知らないか・・・ということであなたにお聞きしたんですけど」

梓「何も知りません、自殺を連想させるような事は一切口に出してませんでした」

大石「そうですかー、おっともうこんな時間だ、遅刻にならないようにしてくださいね、では」



梓「(さわ子先生が行方不明・・・ねえ)」

19 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:32:34.54 ID:vDsWt7zh0

放課後

律「さわちゃん・・・行方不明なんだってな」

唯「昨日の夜から・・・・」

律「聞いたことあるんだ・・・連続怪死事件っていうのを」

澪「連続怪死事件!?」

律「毎年綿流しの夜に1人が死んで1人が消える・・・・」

澪「見えない聞こえない見えない聞こえない」ガクガクブルブル

唯「みおちゃん、落ち着いて、偶然だよ、さわちゃんだってきっと無事だよ」

律「そうであってほしいね」

紬「と、とりあえずお茶にしましょう」

律「そうそう、暗く考えちゃダメだ!さわちゃんは帰ってくる!」

唯「そうだね!さすがりっちゃんだよ」

澪「本当に・・・帰ってくるのかな・・・・」

律「帰ってくるにきまってるだろ!」

澪「もしかしたらかえってこないかも・・・」

20 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:33:23.41 ID:vDsWt7zh0

バシン!

澪「っ!?」

唯「りっちゃん!」

律「暗く考えちゃだめだって言ったじゃないか!だいたいみんなだって怖くてたまらないんだよ・・・だからこそ・・・」

澪「ごめん・・・私が悪かった・・・」

唯「・・・」

紬「お茶淹れたわよ」

梓「先輩たちも、ほら、明るくするです!にゃんにゃん!」

唯「あずにゃん・・・」

梓「は、恥ずかしいんですよ、はやく元の先輩たちに戻ってください!」

律「そうだな、考えたって何も始まらない」

澪「うん・・・」

ジャカジャカジャーン

律「一通り終わらせたし、今日は解散」

澪「ああ、またな・・・」

21 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:34:11.48 ID:vDsWt7zh0

帰り道

梓「唯先輩」

唯「あ、あずにゃん・・・」

梓「暗い顔してる唯先輩なんて唯先輩らしくないです、いつも通りに振舞ってください」

唯「で・・・でも・・・」

梓「悲しいのは私だって一緒ですから・・・」ウルウル

唯「あずにゃん・・・」

梓「ただ・・・唯先輩まで悲しそうにしてると私だって・・・うう」ポロポロ

唯「(そうだ・・・あずにゃんだって・・・みんなだって悲しいんだ・・・落ち込んでたらなんにもならないよね)」

唯「ごめんねあずにゃん、心配かけたね」ムギュ

梓「先輩・・・うわああああん」

唯「(あずにゃん・・・・もしあずにゃんに何かあったら・・・絶対に私が守ってみせる!)」

22 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:34:59.02 ID:vDsWt7zh0


唯「憂ー、ただいまー」

憂「おねえちゃん、お帰り、ご飯できてるよ」

唯「ありがとう憂、でも今日はおなか減ってないや」

憂「え?」

唯「お風呂入って寝るね」

憂「う、うん」

憂「(お姉ちゃん・・・さわ子先生のことが相当ショックだったみたい・・・)」


翌日

梓「(なにかおかしい・・・・)」

梓「(誰かにずっと監視されてるような・・・・)」

23 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:38:06.17 ID:vDsWt7zh0

放課後

律「よーっし、練習始めるぞー」

唯「もちろん!」

澪「あ、ああ・・・」

紬「今日はお茶なしでいいの?」

律「ああ、そんな気分じゃないんだ」

梓「・・・」

ジャカジャカジャーン

律「バッチリだな、解散」

梓「(みんなの演奏に心がこもってない・・・・こんなの初めてだ・・・)」

律「なあ梓、今日一緒に帰らないか?」

梓「いいですよ」


24 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:38:42.33 ID:vDsWt7zh0

律「なあ梓」

梓「はい」

律「最後にさわちゃんに会ったのって梓なんだろ?」

梓「そう・・・ですね」

律「私はこう考えてるんだ、梓がさわちゃんを殺したんじゃないかって」

梓「な!?」

ジャキン

梓「なんで・・・ナイフなんか」

律「さわちゃんの仇をとるためだよ」

梓「仇って・・・私はさわ子先生を殺したりしてません!」

律「言い訳無用!」

梓「(これは話は通用しない・・・逃げるしか!)」

律「待てこら、逃がすか!」

ダッダッダ

律「くそ、逃げ足の速いやつめ」

25 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:39:21.23 ID:vDsWt7zh0

翌日

唯「あずにゃんが学校を無断欠席?おかしいよ〜」

律「梓には言いたいことがあったんだけどな、相変わらずさわちゃんもいないし・・・今日は部活は無しだな」



梓「(さわちゃんを殺したのが私だと思われてる以上、またいつ襲ってくるか分からない・・・・)」

梓「(当分は外出禁止かな・・・カップメンでも作ろう)」

ピンポーン

梓「はーい、今でまーす」

梓「(ん!?もしかして・・・律先輩だったら・・・・)」

梓「(念の為、チェーンをかけてドアをあけよう)」

ガチャリ

梓「どちらさまで・・・」

26 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:39:51.63 ID:vDsWt7zh0

バタン!

梓「ひゃっ!?」

澪「梓〜、なんでチェーンなんかしてるんだー?」

梓「み、澪先輩!」

澪「あけろよぉ〜、梓ぁ〜」

梓「い・・・いや・・・」

澪「あけろってぇ〜」

梓「・・・ないで・・・ください・・・・」

澪「はやくぅ〜、あけろよぉ〜」

梓「こないでください!」

グッ

澪「ぎゃあああああああああああああああ」

梓「帰ってください!こないで!」


27 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:41:16.49 ID:vDsWt7zh0

バタン バタン

澪「手がはさまってる、いたいいいいいいいいいたいいいいいいいいいいい」

梓「帰れ!帰れ!帰れえええええええええ!」

梓「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」

梓「やっと帰った・・・・かな?」

梓「疲れた、そうだ、カーテンも閉めてこよう」

梓「!?外にいるのって・・・まさか」

梓「澪先輩・・・まだ狙ってるのか」

梓「警察に電話しよう」


28 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:42:00.51 ID:vDsWt7zh0

大石「はい、こちら警察ですー」

梓「大石さん!助けてください、命を狙われています!」

大石「まあまあ落ち着いて、何があったんですか?」

梓「かくかくしかじかで・・・・」

大石「なるほど、そういうことがあったんですか」

梓「はい・・・・」

大石「危険ですけど、今はまだ動けません、何かあったら後ほど連絡してください」

ガチャン ツー・・・ツー・・・


梓「(学校には唯先輩やムギ先輩もいる・・・・いってみよう)」

翌放課後


唯「あずにゃーん、心配したんだよ〜」ムギュ

梓「唯先輩、昨日は欠席してすみませんでした」

唯「今日は私といっしょに帰ろ〜」

梓「はい」

29 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:42:44.07 ID:vDsWt7zh0


帰り道

唯「あずにゃん、悩み事とかあったら全部相談してよ?」

梓「はい・・・」

律「唯、ちょっと梓から離れてくれるか?」

唯「りっちゃん!?」

梓「あぅ・り、律先輩・・・あああ」

唯「どうかしたの?あずにゃん、怯えてる」

律「いやー、ちょっとさわちゃんの仇とるだけだから、離れてよ」

唯「仇!?」

律「そうそう、さわちゃんを殺したのはそこの梓だ」

唯「嘘だッ!!あずにゃんがそんなことするわけない!」

律「まあ、どいてくれよ、頼むから」

30 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:43:55.81 ID:vDsWt7zh0

唯「どかない、私があずにゃんを守る!」

梓「先輩!」

律「こんなときまで先輩面かぁ?虫唾が走るね、目障りなんだよ!」

ザクッ

唯「うっ・・・・」

律「あっはははははは、ほらほらどうしたぁ?」

ザクッ ザクッ ザクッ

刺された唯から鮮血が噴出す

梓「あ、あああ、唯先輩・・・」ガクッ

唯「あず・・・にゃ・に・・げて・・・」

梓「うわあああああ」

ダッダッダッダ

梓「(唯先輩・・・逃げなきゃ!)」

律「梓どぉーこだぁー?逃げても無駄だぞ」

梓「(くそ、逃げなきゃ)」

31 名前: ◆8UVFBG6qojOP [] 投稿日:2010/09/08(水) 14:45:04.61 ID:vDsWt7zh0

ドン

梓「いたっ」

律「みーつけた」

ザクッ


第一章「おにかくし!」完



第2章「わたながし!」は今日の夜ぐらいに仕上げて仕上がり次第投下します



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